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日韓友好に向けて


反日感情について

 天安からはソウルに帰り、蔡さんとはそこでお別れとなる。
 蔡さんとは、天安で別れるということもできたが、せっかくの機会なのでソウルまで同行してもらうことになった。
天安からソウルまでのバスの中では現代の韓国の若者の話から最近の日韓関係にまで話しが及んだ。
最近の若者については、「やはり韓国の歴史教育に従い、日本に対して反日感情を持っている者もいるが、力がないから負けたに過ぎないと考えている者もいる」という。
 「これから時代が進めば全然そんなことに感心を示さない若者も出てくるのかもしれないが、自分としては韓国の立場も日本の立場も事実をふまえて理解し、個人的に判断してもらいたいと思っている」と蔡さんは自分の考えを述べられた。
 「独立記念館にしてもたんに侵略された事実だけを誇大に伝えているが、そうではなくて中国やロシアも韓国を侵略しようとしていたという時代背景を客観的に伝えてほしい」とも話された。
私は、今回の韓国訪問でそれほど観光地をまわらなかったが、蔡さんに会えたおかげで、韓国人の考え方についての理解が進み、非常に有意義だった。
日韓の若者がお互い心から交流していくには、それをどう評価するかは別にして、過去の歴史的事実を認識することが必要だろう。
韓国の若者が蔡さんの言うように、韓国の歴史教育のありかたから客観的な歴史認識を持ちにくいという問題点があるにしても、日本の若者についていえば、教えられていないから歴史認識さえ持ちえないという状況にあるのではないだろうか。
 もっと、過去の歴史的事実を伝えていく必要があるだろう。
また、蔡さんは韓国で話題になった本の話しを教えてくれた。
 「醜(みにく)い韓国人」という本が出版され、韓国内ではその内容について大論争が巻きおこったという。
 著者は、「朴(ぱく)」という韓国人ということになっているが、その内容は戦時中に日本人は韓国に鉄道を敷くなどいいこともしたなど日本支配時代をある程度肯定的に捉えるものだった。
 韓国人の歴史認識からは絶対ありえない内容であり、強い反発とともに、著者は韓国人ではないのではないかと主張された。
その後、今度は「日本はない」という本が出版され、韓国内では好意的に受けとめられた。
 著者は、韓国人で日本に派遣されたことのある報道関係の特派員で、日本がいかにつまらない国で模範とするに足りない国であるかということを書いてある。
 「醜い韓国人」で悔しい思いをした韓国人は「日本はない」を読んで溜飲をさげた。
 私は、こんな論争が韓国内にあることは知らなかったが、その二冊の本については、後日読んでみた。
 「醜い韓国人」は、さほど違和感なく読んでしまったが、それは自分が日本人だからだろうか。
 逆に「日本はない」は、あまりにも感情的な文章で、韓国の報道記者が書いたとは到底思えない内容だった。
この本を読んで溜飲をさげた韓国人は、たいした人間ではないだろう。
もっと客観的な内容を伝える本がベストセラーになってほしいと思う。
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