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国引き神話

 出雲国風土記は、古代出雲の風土、神話等が記載され、風土記の中でも唯一、完本に近い形で残されています。完成したのは、天平5年(733年)で、聖武天皇に奏上されたとされています。
 この出雲風土記に記載されている説話は、古事記・日本書紀と異なる部分も多く、謎も多いです。
 ここでは、出雲風土記ゆかりの地を紹介していきます。
 まずは、出雲国風土記の冒頭を飾る国引き神話について、ご紹介します。

                              仲佐


 国引き神話

 ヤツカミズオミツヌ(オオクニヌシの祖父)は、出雲の国は狭い未完成の国であるので、他の国の余った土地を引っ張ってきて広く継ぎ足そうとした。
 そして、佐比売山(三瓶山)と火神岳(大山)に綱をかけ、「国来、国来(くにこ くにこ)」と新羅、北陸などから土地を引き、できた土地が現在の島根半島(杵築の御崎、狭田(さだ)の国、闇見(くらみ)の国、三穂の埼)である。
 国を引いた綱はそれぞれ薗の長浜(稲佐の浜)と弓ヶ浜半島になった。そして、国引きを終えたヤツカミズオミツヌが「オエ」という叫び声とともに大地に杖を突き刺すと木が繁茂し「意宇の杜(おうのもり)」になったという。

  佐比売山(三瓶山) 〔大田市〕

  火神岳(大山)〔鳥取県〕

  杵築の御崎〔出雲市多伎町より遠望〕

  島根半島〔宍道湖岸より嫁が島方面を望む〕

  島根半島〔出雲王陵の丘(安来市)より中海方面を望む〕

  稲佐の浜〔出雲市大社町〕

  弓ヶ浜半島〔大山より望む〕


  意宇の杜[松江市竹矢町]  

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