アドラー心理学と四柱推命
2026年4月5日 17時47分48秒 (Sun)
推命学とアドラー心理学の接点(許しについて)
横浜運勢鑑定所通信10月号(2025年10月号 第146号)
【推命学とアドラー心理学の接点(許しについて)】
先回の通信で次のような内容を紹介いしました。 「日本では一般的に占いと云う言葉は、中国五術(命、卜、相、医、山)の中でも『占い(ボク)』の意味合いが強く、『命』の考え方が不足しております。四柱推命は運命学、人生哲学、人間学としての内容が多く含まれており、『実践的な運命哲学』であると私は考えております。」
そこで今回は「実践的な運命哲学」の部分の注目し、実践的な心理学として最近、評価が高まっている「アドラー心理学」との接点につぃて紹介します。テーマは「許し」を選択しました。

☐アドラー心理学における「許し」について(AIに聞いてみました)
アドラー心理学において「許す」とは、相手のためではなく自分のために、過去の感情に囚われず、前向きに生きるための選択です。許せない相手や出来事があっても、無理に許す必要はなく、課題の分離を意識し、「自分の人生を歩むために忘れる」「水に流す」といった主体的な決断をすることで、自分自身の幸福に繋がる行動とされています。
「許し」の考え方
自分のためであること:相手を許すことが目的ではなく、過去の感情に支配されず、自分が幸せになるための手段として「許す」または「忘れる」という選択をします。
許しと復讐の放棄
許せない相手に固執することは、相手に対する復讐の感情を抱き続けることにつながります。 復讐に縛られない生き方。 相手を許せないのは、相手が罰せられることを望む復讐心に駆られている状態です。アドラーは、復讐心を手放すことで、自分の人生を前向きに生きられるようになると説きました。幸せになることで、復讐を忘れる。 自分自身が幸せになれば、許すかどうかにかかわらず、相手への憎しみは「どうでも良いこと」として忘れ去られていきます。
□結論
アドラー心理学における「許し」は、相手を甘やかしたり、相手の行動を正当化したりするものではありません。それは、自分の人生をより良くするために、憎しみや怒りといった否定的な感情から自由になるための、主体的な決断なのです。 (参考)仏教における「許し」とは、慈悲の実践であり、他者への恨みを解き放ち、自身の心の平安を取り戻す積極的な行為です。心理学と宗教の違いはあると思うが、一番の異なる点はアドラー心理学の場合は他者と自分を完全に分離して考えるのに対して仏教は関係性の中で慈悲の実践との概念で克服しようとしたところにあると私は考えます。
☐推命学の観点からみた許しにいたるプロセス
推命学において「許し」とは、単なる他者への許しだけでなく、「自分の命のあり方を深く理解し、受け入れること」を指します。これは、四柱推命が示す宿命や運命を受け入れ、自分自身を解放していくプロセスです。

推命学における「許し」の核心
・宿命への受容
四柱推命は、生まれた年、月、日、時間から個人の本質や運勢を読み解きます。そこには、良い面もあれば、葛藤や困難として現れる面もあります。推命学における許しとは、この自身の命を「変えられないもの」として抵抗するのではなく、「それも自分の一部である」と受け入れることです。
・自己への解放
自身の命を受け入れることで、自分自身を責めたり、運命を呪ったりする罪悪感や怒りから解放されます。これは、怒りの感情を解放し、自己に対する優しさや思いやりへと変えていくプロセスです。
推命学的な視点から見る「許し」のプロセス
1.命式(めいしき)の理解: まず、自分自身の四柱推命の命式を深く読み解きます。そこに記された性格、才能、人生で出会う課題などを客観的に把握します。
2.感情の認識: 命式を理解する過程で、なぜ特定の出来事や人に対して怒りや悲しみを感じるのか、その根源的な感情に気づきます。これは頭で考えた理屈ではなく、内面から湧き上がる感情的な理解です。
3.内面的な解放: 感情を抑え込むのではなく、しっかりと向き合うことで、負の感情を手放していきます。これには、他者への許しだけでなく、完璧でいられない自分自身を許すことも含まれます。
4.調和への回帰: 許しを通じて、内面の葛藤が解消され、自分自身と宇宙の調和(=和)を取り戻します。これは、より自分らしい生き方へと繋がっていきます。 このように、推命学における許しは、単なる道徳的な概念ではなく、自らの人生の設計図を深く理解し、それを受け入れることで、心の平和と本来の輝きを取り戻すための重要なステップと言えます。
【まとめ】
推命学もアドラー心理学の観点も「自分らしくあること」が最も大切なこととして一貫しています。そのため「許せない」といった恨みや復讐の感情は、本来の自身の姿を傷つけ、汚し、歪めるものとして自分を守るためにも絶対的に取り除くべきとしているところが共通しています。

推命学の五行(木、火、土、金、水)で命式を風景化してみる場合は以下の様になります。
・木は太陽の日を浴びなければいけないのに日陰で育ったり、水が枯れたり、根腐さりしたり、虫に食われたりしてはなりません。
・火は太陽ですから燦燦と出るのが良いのですが、厚い雲に覆われて地上に日が届かなかったり、万物に生命力を与えるのが本来ですが、あまりにも強すぎて全てを焼き尽くしてしまうのは逆効果です。
・土は大地で植物を育て、動物たちが生活を営む土台です。その土に不純物(汚染物質)が入っていたら土壌汚染で健康被害発生の可能性も。また崖崩れや沼地のような土地も良くないです。
・金は固く、キラキラと光り輝いているのが本来の姿です。しかし土に埋もれ泥まみれになって者まったり、熱にあたって変形し歪んでしなった金、柔らかく脆い金ではその良さが全く発揮できません。
・水は清らかで、常に流れるのが良いのですが、濁ったり、不純物が混じったりして清さが失われては良くありません。また流れなければ水は直ぐに腐って悪臭を放ちます。そして水は万物生成の源ですが凍てついてしまってはその効力も発揮できません。
このように運勢(命)に傷つけるものや、汚れや邪魔、歪みがあっては本来の効力を発揮することは出来ません。

【推命学とアドラー心理学の接点(許しについて)】
先回の通信で次のような内容を紹介いしました。 「日本では一般的に占いと云う言葉は、中国五術(命、卜、相、医、山)の中でも『占い(ボク)』の意味合いが強く、『命』の考え方が不足しております。四柱推命は運命学、人生哲学、人間学としての内容が多く含まれており、『実践的な運命哲学』であると私は考えております。」
そこで今回は「実践的な運命哲学」の部分の注目し、実践的な心理学として最近、評価が高まっている「アドラー心理学」との接点につぃて紹介します。テーマは「許し」を選択しました。

☐アドラー心理学における「許し」について(AIに聞いてみました)
アドラー心理学において「許す」とは、相手のためではなく自分のために、過去の感情に囚われず、前向きに生きるための選択です。許せない相手や出来事があっても、無理に許す必要はなく、課題の分離を意識し、「自分の人生を歩むために忘れる」「水に流す」といった主体的な決断をすることで、自分自身の幸福に繋がる行動とされています。
「許し」の考え方
自分のためであること:相手を許すことが目的ではなく、過去の感情に支配されず、自分が幸せになるための手段として「許す」または「忘れる」という選択をします。
許しと復讐の放棄
許せない相手に固執することは、相手に対する復讐の感情を抱き続けることにつながります。 復讐に縛られない生き方。 相手を許せないのは、相手が罰せられることを望む復讐心に駆られている状態です。アドラーは、復讐心を手放すことで、自分の人生を前向きに生きられるようになると説きました。幸せになることで、復讐を忘れる。 自分自身が幸せになれば、許すかどうかにかかわらず、相手への憎しみは「どうでも良いこと」として忘れ去られていきます。
□結論
アドラー心理学における「許し」は、相手を甘やかしたり、相手の行動を正当化したりするものではありません。それは、自分の人生をより良くするために、憎しみや怒りといった否定的な感情から自由になるための、主体的な決断なのです。 (参考)仏教における「許し」とは、慈悲の実践であり、他者への恨みを解き放ち、自身の心の平安を取り戻す積極的な行為です。心理学と宗教の違いはあると思うが、一番の異なる点はアドラー心理学の場合は他者と自分を完全に分離して考えるのに対して仏教は関係性の中で慈悲の実践との概念で克服しようとしたところにあると私は考えます。
☐推命学の観点からみた許しにいたるプロセス
推命学において「許し」とは、単なる他者への許しだけでなく、「自分の命のあり方を深く理解し、受け入れること」を指します。これは、四柱推命が示す宿命や運命を受け入れ、自分自身を解放していくプロセスです。

推命学における「許し」の核心
・宿命への受容
四柱推命は、生まれた年、月、日、時間から個人の本質や運勢を読み解きます。そこには、良い面もあれば、葛藤や困難として現れる面もあります。推命学における許しとは、この自身の命を「変えられないもの」として抵抗するのではなく、「それも自分の一部である」と受け入れることです。
・自己への解放
自身の命を受け入れることで、自分自身を責めたり、運命を呪ったりする罪悪感や怒りから解放されます。これは、怒りの感情を解放し、自己に対する優しさや思いやりへと変えていくプロセスです。
推命学的な視点から見る「許し」のプロセス
1.命式(めいしき)の理解: まず、自分自身の四柱推命の命式を深く読み解きます。そこに記された性格、才能、人生で出会う課題などを客観的に把握します。
2.感情の認識: 命式を理解する過程で、なぜ特定の出来事や人に対して怒りや悲しみを感じるのか、その根源的な感情に気づきます。これは頭で考えた理屈ではなく、内面から湧き上がる感情的な理解です。
3.内面的な解放: 感情を抑え込むのではなく、しっかりと向き合うことで、負の感情を手放していきます。これには、他者への許しだけでなく、完璧でいられない自分自身を許すことも含まれます。
4.調和への回帰: 許しを通じて、内面の葛藤が解消され、自分自身と宇宙の調和(=和)を取り戻します。これは、より自分らしい生き方へと繋がっていきます。 このように、推命学における許しは、単なる道徳的な概念ではなく、自らの人生の設計図を深く理解し、それを受け入れることで、心の平和と本来の輝きを取り戻すための重要なステップと言えます。
【まとめ】
推命学もアドラー心理学の観点も「自分らしくあること」が最も大切なこととして一貫しています。そのため「許せない」といった恨みや復讐の感情は、本来の自身の姿を傷つけ、汚し、歪めるものとして自分を守るためにも絶対的に取り除くべきとしているところが共通しています。

推命学の五行(木、火、土、金、水)で命式を風景化してみる場合は以下の様になります。
・木は太陽の日を浴びなければいけないのに日陰で育ったり、水が枯れたり、根腐さりしたり、虫に食われたりしてはなりません。
・火は太陽ですから燦燦と出るのが良いのですが、厚い雲に覆われて地上に日が届かなかったり、万物に生命力を与えるのが本来ですが、あまりにも強すぎて全てを焼き尽くしてしまうのは逆効果です。
・土は大地で植物を育て、動物たちが生活を営む土台です。その土に不純物(汚染物質)が入っていたら土壌汚染で健康被害発生の可能性も。また崖崩れや沼地のような土地も良くないです。
・金は固く、キラキラと光り輝いているのが本来の姿です。しかし土に埋もれ泥まみれになって者まったり、熱にあたって変形し歪んでしなった金、柔らかく脆い金ではその良さが全く発揮できません。
・水は清らかで、常に流れるのが良いのですが、濁ったり、不純物が混じったりして清さが失われては良くありません。また流れなければ水は直ぐに腐って悪臭を放ちます。そして水は万物生成の源ですが凍てついてしまってはその効力も発揮できません。
このように運勢(命)に傷つけるものや、汚れや邪魔、歪みがあっては本来の効力を発揮することは出来ません。

2023年3月24日 16時45分48秒 (Fri)
“勇気づけ”(アドラー心理学)と四柱推命
横浜運勢鑑定所通信3月号(2023年3月号、第115号)
【特集】“勇気づけ”(アドラー心理学)と四柱推命
“ほめ育て“と云った言葉があるように、今でも「子供、部下は、ほめて伸ばすものだ」との考えが一般的で主流のようです。しかし本当に「ほめていれば」人は正しく成長するのでしょうか?果たして「ほめることによる」弊害はないのでしょうか?アドラー心理学を参考にして「ほめる」ことの危険性とその対案について推命学の観点も交え考えてみました。
☐「ほめる」の弊害(アドラー心理学カウンセラー熊野英一氏の文献からの引用
(1)「ほめ」は常に上から目線
皆さんは、立場が上の人(例えば、習い事の師匠、子どもの学校の校長先生や自分の上司)を「ほめる」ことは出来ますか? 想像しただけで、なんだか変な感じがしませんか? 「ほめ」は、常に相手との間のタテの上下関係を前提に、立場が上の人が下の人を評価する、という行為なのです。

(2)できると信じていないから「ほめ」が出る
親が子どもを、あるいは上司が部下を「ほめる」ときとは、「まさかできるとは思っていなかった、やってくれるとは期待していなかったこと」が「こちらの予想に反してできたとき」であることはないですか? 「なんだー、やればできるじゃない!」というタイプのほめ方です。つまり、子どもや部下の可能性を信じていない「不信前提の付き合い」が前提にある、ということです。
(3)「ほめ言葉」で相手をコントロールしようとする
「いい子だから、○○してごらん」「△△できたら、評価が上がるよ」という下心が満載の作戦です。短期的にはとても有効な作戦ですから、どうしても多用してしまうという気持ちも分かります。しかしながら、もし自分が頻繁にこれをやられていたら、恐らく気分は良くないでしょう。あなたがやられてイヤなことは、まず間違いなく、あなたの子どもも部下も遅かれ早かれイヤと感じるようになるはずです。
(4)「ほめ」はいつも「結果オンリー」
最後に、「ほめ」は常に相手の行動の結果だけを見て、その結果が評価者の期待に届いたときだけに使える言葉です。どれだけガンバって努力を積み重ねてきたプロセスがあっても、もし、私達が「結果をほめる」ということしか知らなければ、期待を超える成果が出るまでは、そのガンバってきたプロセスを励まして「勇気づける」ことはできません。でも、本当に子どもや部下が内発的に自信とやる気を持ってその課題にチャレンジし、結果として期待を超える成果を上げられるときは、まず間違いなくその努力の過程でしっかりと「勇気づけられて」いるに違いありません。このような前提がある状態で「子ども/部下を、ほめて伸ばす!」とばかりに、善かれと思って「ほめ」を多用すると以下のような副作用の発生が予想されます。
☐「ほめ」を多用すると起こる副作用
(1)「ほめて」ばかりいると、「ほめないと、やらなくなる」
子どもや部下を「ほめ言葉」で動機づけしていると、彼らはその行為(例えば、ゴミを拾うことや地道な営業活動など)を「ほめられるからやる」ようになり、ほめる人がいないときには決してやらなくなります。
(2)「ほめ」とセットの「ほうび」がエスカレートする
子どもや部下を「ほめ言葉」でコントロールする下心が私達親の側にある場合、時として、「言葉」だけでは相手が動かないことに業を煮やして「○○をあげるからやってごらん」と「ほうび」をセットにして与えてしまうことがあります。効果的なときも多いでしょう。 しかし、これを続けていると、必ず相手からの要求がエスカレートします。「今度のテストで100点取ったら、何を買ってくれるの?」「給与が上がらないなら、やりたくありません!」このような条件闘争をされないように、「ほうび」によるモチベーション管理には十分に気を付けたほうがよいでしょう。

(3)「ほめすぎる」と「失敗を恐れ」「むしろ自信を失う」
いつも結果ばかりに注目し、ほめたり叱ったりを繰り返していると、子どもや部下はほめられるような結果を出せるかどうか予測できない程度にチャレンジングな課題には、初めから挑戦しようとしなくなります。ほめられることが確実なことにしか挑戦しなくなるのです。多くの方がこの点に気づくと、あっと驚き、また、納得します。挑戦してみてほしいことに、子どもや部下がハナから諦めてしまっていることが増えてきていませんか? それはきっと結果を重視し過ぎた「ほめ」の弊害でしょう。
(4)指示待ち人間になる
「ママ、これやっていい?」「パパ、これやっちゃダメ?」と、事細かに確認してくるようになったら要注意。親の評価、親の顔色をうかがう傾向が強まっています。そのままいけば、順調に「指示待ち人間」になってしまうでしょう。あなたの職場にも「指示待ち人間」が増えてはいませんか? いかがでしょうか最近特に増加している不登校や引きこもりに陥る無気力、無関心な青年たちの資質に驚くほど一致していることに気づきます。鑑定していて気付くのはやさしく、親にほめられて育った素直な子ほど引きこもりになり、抜け出せずに苦しんでいるケースが多いことです。
☐共感による「勇気づけ」が解決の手段

アドラー心理学でいう「勇気づけ」とは、勇気づけする相手に「困難を克服するチカラ」を与えることをいいますが、この相手は、子ども、上司、部下、パートナー、友人、親・・・など、どのようなヒトにも当てはまります。あなたに勇気づけられた相手は、なんだか自分に自信が出てきて、目を背けそうになっていた自分自身の課題に向き合うことができるようになります。 このようなステキな関わり方ができるためには、あなたと相手との間に「相互尊敬・相互信頼」の人間関係ができていることが前提であるということは重要なポイントです。 そこで親子、上司・部下、夫婦のように、その役割や責任範囲の大きさに違いがある場合の両者の関係性の在り方について、上図を参照しながら考えてみましょう。仮に、その役割や責任範囲の大きさの違いをベースに、どちらかを「上」、一方を「下」とする「タテの関係」を築いてしまうと、そこには「支配―依存」の人間関係が出来上がってしまいます。でも、役割や責任範囲の大きさに違いはあるにせよ、ヒトとしての尊厳の重さに違いはないのですから、このことをベースにして両者の間に「ヨコの関係」を築けば、そこには「相互尊敬・相互信頼」の人間関係が生まれてくるのです。
「ヨコの関係」を意識すれば、勇気づけの第一歩である「常に、共感ファースト!」の姿勢で相手と関わっていくことができるようになります。ここでいう「共感」とは、相手の関心に関心を払うこと。相手の目で見て、相手の耳で聴いて、相手の心で感じようとする姿勢です。 その際に非常に効果的なのが「四柱推命」により正しく自分と相手の「命(メイ)」を知ることです。相手の命を知ればその言動ばかりでなく、生き方までも理解することが出来て何の苦労もなく自然と共感することが可 能になります。(同感と共感の違いは鑑定所通信(2022年10月号)【特集】価値観の違いを克服する方法を参考にしてください) 「同情」にはどこか「上から目線」な、相手がかわいそう前提の「タテの関係」がある点で「共感」とは区別されることも説明しました。

また、相手の考えや行い自体に「同意はできない」けれども「共感を示す」ことはできますので、「共感=相手の言うことをすべて聞く・相手の思い通りになる」わけではないことも改めて付け加えておきます。「共感」とは言い換えれば、相手の「ありのまま」を受け入れようとする姿勢です。そして相手の「ありのまま」を受け入れることこそが相手を「尊敬/リスペクト」することと同じことになります。
【特集】“勇気づけ”(アドラー心理学)と四柱推命
“ほめ育て“と云った言葉があるように、今でも「子供、部下は、ほめて伸ばすものだ」との考えが一般的で主流のようです。しかし本当に「ほめていれば」人は正しく成長するのでしょうか?果たして「ほめることによる」弊害はないのでしょうか?アドラー心理学を参考にして「ほめる」ことの危険性とその対案について推命学の観点も交え考えてみました。
☐「ほめる」の弊害(アドラー心理学カウンセラー熊野英一氏の文献からの引用
(1)「ほめ」は常に上から目線
皆さんは、立場が上の人(例えば、習い事の師匠、子どもの学校の校長先生や自分の上司)を「ほめる」ことは出来ますか? 想像しただけで、なんだか変な感じがしませんか? 「ほめ」は、常に相手との間のタテの上下関係を前提に、立場が上の人が下の人を評価する、という行為なのです。

(2)できると信じていないから「ほめ」が出る
親が子どもを、あるいは上司が部下を「ほめる」ときとは、「まさかできるとは思っていなかった、やってくれるとは期待していなかったこと」が「こちらの予想に反してできたとき」であることはないですか? 「なんだー、やればできるじゃない!」というタイプのほめ方です。つまり、子どもや部下の可能性を信じていない「不信前提の付き合い」が前提にある、ということです。
(3)「ほめ言葉」で相手をコントロールしようとする
「いい子だから、○○してごらん」「△△できたら、評価が上がるよ」という下心が満載の作戦です。短期的にはとても有効な作戦ですから、どうしても多用してしまうという気持ちも分かります。しかしながら、もし自分が頻繁にこれをやられていたら、恐らく気分は良くないでしょう。あなたがやられてイヤなことは、まず間違いなく、あなたの子どもも部下も遅かれ早かれイヤと感じるようになるはずです。
(4)「ほめ」はいつも「結果オンリー」
最後に、「ほめ」は常に相手の行動の結果だけを見て、その結果が評価者の期待に届いたときだけに使える言葉です。どれだけガンバって努力を積み重ねてきたプロセスがあっても、もし、私達が「結果をほめる」ということしか知らなければ、期待を超える成果が出るまでは、そのガンバってきたプロセスを励まして「勇気づける」ことはできません。でも、本当に子どもや部下が内発的に自信とやる気を持ってその課題にチャレンジし、結果として期待を超える成果を上げられるときは、まず間違いなくその努力の過程でしっかりと「勇気づけられて」いるに違いありません。このような前提がある状態で「子ども/部下を、ほめて伸ばす!」とばかりに、善かれと思って「ほめ」を多用すると以下のような副作用の発生が予想されます。
☐「ほめ」を多用すると起こる副作用
(1)「ほめて」ばかりいると、「ほめないと、やらなくなる」
子どもや部下を「ほめ言葉」で動機づけしていると、彼らはその行為(例えば、ゴミを拾うことや地道な営業活動など)を「ほめられるからやる」ようになり、ほめる人がいないときには決してやらなくなります。
(2)「ほめ」とセットの「ほうび」がエスカレートする
子どもや部下を「ほめ言葉」でコントロールする下心が私達親の側にある場合、時として、「言葉」だけでは相手が動かないことに業を煮やして「○○をあげるからやってごらん」と「ほうび」をセットにして与えてしまうことがあります。効果的なときも多いでしょう。 しかし、これを続けていると、必ず相手からの要求がエスカレートします。「今度のテストで100点取ったら、何を買ってくれるの?」「給与が上がらないなら、やりたくありません!」このような条件闘争をされないように、「ほうび」によるモチベーション管理には十分に気を付けたほうがよいでしょう。

(3)「ほめすぎる」と「失敗を恐れ」「むしろ自信を失う」
いつも結果ばかりに注目し、ほめたり叱ったりを繰り返していると、子どもや部下はほめられるような結果を出せるかどうか予測できない程度にチャレンジングな課題には、初めから挑戦しようとしなくなります。ほめられることが確実なことにしか挑戦しなくなるのです。多くの方がこの点に気づくと、あっと驚き、また、納得します。挑戦してみてほしいことに、子どもや部下がハナから諦めてしまっていることが増えてきていませんか? それはきっと結果を重視し過ぎた「ほめ」の弊害でしょう。
(4)指示待ち人間になる
「ママ、これやっていい?」「パパ、これやっちゃダメ?」と、事細かに確認してくるようになったら要注意。親の評価、親の顔色をうかがう傾向が強まっています。そのままいけば、順調に「指示待ち人間」になってしまうでしょう。あなたの職場にも「指示待ち人間」が増えてはいませんか? いかがでしょうか最近特に増加している不登校や引きこもりに陥る無気力、無関心な青年たちの資質に驚くほど一致していることに気づきます。鑑定していて気付くのはやさしく、親にほめられて育った素直な子ほど引きこもりになり、抜け出せずに苦しんでいるケースが多いことです。
☐共感による「勇気づけ」が解決の手段

アドラー心理学でいう「勇気づけ」とは、勇気づけする相手に「困難を克服するチカラ」を与えることをいいますが、この相手は、子ども、上司、部下、パートナー、友人、親・・・など、どのようなヒトにも当てはまります。あなたに勇気づけられた相手は、なんだか自分に自信が出てきて、目を背けそうになっていた自分自身の課題に向き合うことができるようになります。 このようなステキな関わり方ができるためには、あなたと相手との間に「相互尊敬・相互信頼」の人間関係ができていることが前提であるということは重要なポイントです。 そこで親子、上司・部下、夫婦のように、その役割や責任範囲の大きさに違いがある場合の両者の関係性の在り方について、上図を参照しながら考えてみましょう。仮に、その役割や責任範囲の大きさの違いをベースに、どちらかを「上」、一方を「下」とする「タテの関係」を築いてしまうと、そこには「支配―依存」の人間関係が出来上がってしまいます。でも、役割や責任範囲の大きさに違いはあるにせよ、ヒトとしての尊厳の重さに違いはないのですから、このことをベースにして両者の間に「ヨコの関係」を築けば、そこには「相互尊敬・相互信頼」の人間関係が生まれてくるのです。
「ヨコの関係」を意識すれば、勇気づけの第一歩である「常に、共感ファースト!」の姿勢で相手と関わっていくことができるようになります。ここでいう「共感」とは、相手の関心に関心を払うこと。相手の目で見て、相手の耳で聴いて、相手の心で感じようとする姿勢です。 その際に非常に効果的なのが「四柱推命」により正しく自分と相手の「命(メイ)」を知ることです。相手の命を知ればその言動ばかりでなく、生き方までも理解することが出来て何の苦労もなく自然と共感することが可 能になります。(同感と共感の違いは鑑定所通信(2022年10月号)【特集】価値観の違いを克服する方法を参考にしてください) 「同情」にはどこか「上から目線」な、相手がかわいそう前提の「タテの関係」がある点で「共感」とは区別されることも説明しました。

また、相手の考えや行い自体に「同意はできない」けれども「共感を示す」ことはできますので、「共感=相手の言うことをすべて聞く・相手の思い通りになる」わけではないことも改めて付け加えておきます。「共感」とは言い換えれば、相手の「ありのまま」を受け入れようとする姿勢です。そして相手の「ありのまま」を受け入れることこそが相手を「尊敬/リスペクト」することと同じことになります。
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