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2016年5月 アーカイブ

2016年5月5日 18時25分30秒 (Thu)

熊本大地震に考える

 先月、熊本、大分地域で大きな地震が発生いたしました。甚大な被害に言葉もありません。被災された方に対して心からお見舞い申し上げます。  
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 易に「震為雷」という卦があります。 「震。亨。震來虩虩。笑言啞啞。震驚百里。不喪ヒ鬯。」 (震は亨る。震の来るとき虩虩(げきげき)たり。笑言啞啞(あくあく)たり。震は百里を驚かす。ヒ鬯を喪わず)  
 震來の震は「地震」、震驚の震は「雷」の意味です。 震は亨(とお)る。 地震のやって来るとき、人は恐れてきょろきょろするが、それを過ぎればワハハワハハと笑いさざめく平穏の時が来る。-----ということは、恐懼して身を慎んでいれば、後に福が来るということ。  
 震驚百里云々、雷は百里四方を驚かすが、一心に神を祀る人は、雷に恐れて匙と酒を取り落とすことはしない。  
 つまり前二句は恐懼自省することが福を招くことを、後二句は平生戒慎している人は、いざという時も自分を失わないことを意味しています。

 被災された方々においては、本当に心が痛みます。しかし東日本震災の時と同じように、今回も災害時にもかかわらず暴動など一切なく、冷静な対応や助け合う姿は世界中の人々に感動を与えました。
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 また上六に次の卦辞があります。 「象曰。震索索。中未得也。雖凶无咎。畏鄰戒也。」 (象に曰く、震(ふる)いて索々たるは、中いまだ得ざればなり。凶と雖も咎無し。隣の戒めを畏るればなり。)
地震にあってしおしおと意気沮喪し、きょろきょろと目を廻す。ここで妄りに進もうとすれば凶である。しかし地震がその隣を襲って、まだその身に及ばないうちに、隣の被害を自分の戒めとして、畏れ慎み、身を修めるならば咎を逃れることが出来る。

 「易」が「経書」として人の生きる道、天下国家を治める道、宇宙の奥に潜み、宇宙を動かしている道を説いたものとすると、大いに学ぶ価値を発見いたしました。

 復興を急ぎ早く、「後の福」を得ていただきたいものです。   祈り

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 大越六然
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