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小説:短編集


今と言う名の現実

三人目 今という現在のリアルでのラブストーリー

「…あ…あのあのあのあの…あの!」

いきなり話しかけられた。

顔を真っ赤にさせた少女に。

すさまじくどもりながら、指を胸の前でぐるぐると回しながら。

必死になにかを伝えようと、彼女は頑張っていた。

「…深呼吸しよう。うん。おもいっきり」

「ははははい!…すーっ、はーっー」

「はい。で、なにか用?」

そうやって問いかけると、少し落ち着いていた彼女は、またも顔を真っ赤にさせてしまう。

…逆効果だったかな?

「…す…す…すすすすす…!」

す?

酢?

「…好きです!付き合ってください!」

「…………はい?」

抱きつきながら言われた。

凄くあったかい。ってか、熱い。

目に涙を溜めながら、俺を上目使いで見つめてくる。

そして、唇をぶつけてきた。

「…っ!」

「………ん」

突然の感触に驚き、体が固まってしまう。

だが、そんな俺に対し、彼女はとても嬉しそうに言った。

「…責任、取ってくださいね♪」

「はぁ!?」

雌豹のような、獲物を仕留めたような、そんな目付きで俺を見つめる彼女。

そんな目付きに、俺は捉えられた。

…ってか、キスだけで責任とんの?
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