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小説:短編集


癒し、求める

傷があるから、それを舐めあう。 傷があるから、それを慰める。 二人は、そうして繋がる。


大丈夫だよ
僕が、ずっと傍にいるから

夕暮れに染まる中
泣いてた君に僕は言った
頬を濡らす
例え綺麗な涙でも
見たくはなかったから

傍にいてくれるの?
こんな私の傍に、ずっと?

君は言ったね
泣き晴らした赤い目で僕を見つめながら
僕の事を、すがるように見つめて
寂しそうな瞳で
僕の事を見つめていたんだ

大丈夫、絶対いるよ
僕は君が好きなんだから
だから絶対、傍にいる

まっすぐ君の事を見つめて
僕は君を抱き締めた
そして、驚く君の唇を奪う
驚く君に構わず僕は言う

これが本心
嫌なら、断って殴ってくれていい
だから―――

私で、いいの?

抱き締め返された僕は
君の笑顔に見惚れてしまった

嫌なわけない
私も、あなたが好きだから

返されたキス
その後に見た、君の笑顔と君の言葉に
僕は知ったんだ

この世では、嬉しさで笑えることを

「愛しています。世界中の誰よりも。だから、あなたの傍にいさせてください」
「うん。僕からもお願いします。君の側で、僕は笑う。それを許してください」

僕らは笑った
向かい合って、嬉しさのあまり
そして、お互いを求めるキスをした
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