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小説

ツンデレーション

バレンタインデーにちなんだ内容です。 Perfumeの「PuppyLove」という曲をイメージしています。 ※人間が主人公です。

恋人・・・恋人・・・恋人・・・。

私、『市川 彩』には2ヶ月前から付き合い始めた彼氏がいます。

笑顔がキラキラしていて、スポーツ万能で、
学校でも友達が沢山いるの男の子、『橘 正紀』君が私の彼氏です。

人とお付き合いする事自体、初めての私は正紀君についても
分からない事が沢山あります。

今日、2月14日は、2人が付き合ってから
初めてのバレンタインデーなんです。

*************

朝、学校に登校してから、私は自分の教室にもよらず
正紀君の教室に向かいました。

でも、あれ?教室を覗いても、正紀君の姿がありません・・・。
どうしたんだろう?もうすぐ予鈴がなる時間なのに、
まだ来てないのかな・・・?

う~ん・・・仕方ない・・・。
教室の前で正紀君が来るのを待つことにします・・・。

正紀君とはクラスが違うので、ふだん学校で会えるのは
休み時間や放課後だけです。

でも前に『あんまり俺の教室来るな。』って言われたので、
それからは放課後、正紀君の部活が終わってから、
一緒に帰るだけになっています。

その貴重な帰り道の時間も、最近は『先に帰ってろ』って
言われる事が多くて、同じ学校でも会える時間はあまりありません。

教室の前で待ったりするの、正紀君は苦手なのかも知れないけれど、
今日は特別な日だから、例外にしてくれますよね?

キーンコーンカーンコーン・・・
予鈴が鳴ったにもかかわらず、まだ正紀君は来ません。

あっ!正紀君が来た!!

教室へと向かってくる正紀君に走りよりたい気持ちを
抑えながら手を振ります。

「おはよう!正紀君」

教室の前に来た正紀君に、私は笑顔で話かけます。

正紀君は一瞬、嬉しそうな顔をしてくれたんですけれど、
返って来た言葉は、表情とは逆のものでした。

「お前、予鈴なってるし・・・。
 先生に怒られるから、自分の教室に帰れ。」

そう言うと、正紀君は教室の中に入っていってしまいました・・・。

『あーー!!待って!!!』と思いながら、自分の席に着く
正紀君の姿を呆然と見つめていると、今度は本鈴のチャイムが
鳴り出しました。

私はしぶしぶ、自分の教室に戻ります。

でも、確かに朝は時間が無いし、
バレンタインデーのチョコを渡すには時間が短すぎますよね。

『よし!やっぱり、今日も大人しく放課後まで待つことにしよう!!』

そう思うと、放課後になるのが楽しみになりました。

**************

初めて正紀君に会ったのは、中学校の入学式の時でした。

1年の時、私と正紀君は同じクラスで、
教室にいる正紀君をドキドキしながら見つめていました。

時々、私の視線に気づいた正紀君と目が合ったりもしたんですけど、
目が合うと私はすぐに目線を逸らしてしまったので、
その後、正紀君がどんな表情をしていたのかは分かりません。

そんな状態で1年が終わって、2年になると私と正紀君は
クラスが別れてしまいました。

でも時々、偶然に廊下で見かけたり、放課後、部活している
正紀君の姿を見ると、やぱり視線をはずせずに、
しばらくじっと見てしまう日々が続きました。

2ヶ月前、正紀君から「俺、お前の事が好きかも・・・。」って
言われた時は、本当に信じられなくて、
その時の私の思考は停止状態でした。

でも、それでもこれだけは言わなきゃいけないって思って、
今まで生きてきた中で最高の勇気を振り絞って言ったんです。

「私も・・・。」って・・・。

**************

放課後、私は教室の窓から正紀君が部活をする姿を
見ていました。

正紀君は陸上部に所属していて、短距離走を選考しています。
学校の中で一番、足が速いくて、競技会とかでもよく表彰されて
いるので県でも有名な存在なんです。

走っている正紀君の姿を見ていると『やっぱりカッコイイな~』
って思います。
まるで正紀君の周りだけ、風や重力が無いみたいです。

どうしてあんなすごい人が私を好きになってくれたんだろう?
今でも信じられない気持ちです。

短距離の走り込みを終えた正紀君が、陸上部のマネージャーさん
と何か話しています。

えっ!?今・・・マネージャーさん・・・正紀君に・・・
チョコ・・・渡した・・・・!?


**************

部活が終わる時間になって、私は校門の外で
正紀君が出て来るのを待っていました。

でも、正紀君に会うのが、少し怖い気がします。
今朝はあんなに、放課後になるのが楽しみだったのに・・・。

私は待っている間、付き合ってからの正紀君の事を思い出して
いました。

みんなの前で話しかけると、ちょっと素っ気なかったり、
休み時間に会いに行くと『お前、自分の教室に帰れ・・・。』と
言われたり、休みの日に会う約束をしようとすると
『部活があるから』と断られたり・・・。

なんだか『私の事、あんまり好きじゃないのかな?』って
事ばかりが思い浮かびました。
ううん、もしかすると最初から好きじゃなかったかもしれません。

だって、あの時、正紀君は『好きかも・・・。』って
言ってましたから・・・。

『かも』は、今、『やっぱり好きじゃなかった。』に
なってしまったのかも知れません。

そんな事を考えているうちに、正紀君が同じ部員の人達と校門から
出てきました。

いつもは正紀君の姿が見えるとすぐに「正紀君、お疲れ様♪」って
声をかけるんですけれど、今日はなんだか話しかけ難くい気がします。

私は黙ったまま、正紀君がみんなと別れる姿をじっと
見つめていました。

そんな私のそばに、みんなと別れた正紀君が歩いてきます。

今、校門の前では私と正紀君の2人だけです。

「正紀君・・・、」

私が話しかけると、正紀君は私の左手を握って、

「寒いから、先に帰ってろって言ってんじゃん。」と言いました。

私は、急にドキドキして、
「でも・・・今日、バレンタインデーだから・・・
 正紀君にチョコ渡したくて・・・。」と言いました。

かばんの中には、大事なチョコが入っているんですけれど、
手を握られたままなので取り出す事ができません。

どうしよう・・・、でも、この手も放したくありません。

「チョコって、俺、甘いもん嫌いなんだけど。」

そう言うと、時々、校門を通る学生達には見えないようして
繋いだ手を正紀君は制服のポケットに入れて歩き出します。

「さっきもマネージャーが『義理チョコだって』いって
 チョコ渡されたけど、甘いもん嫌いだから佐藤にやった。」

そう言うと、今はもうチョコとは関係のない話をしています。

『良かった・・・。チョコ、食べてないんだ・・・。
 でもどうしよう・・・私のチョコも他の誰かにあげちゃう
 のかな・・・?』

安心したのも束の間で、今度は別の不安がよぎります。

いつもは帰りながら、私もいろんな事を話すんですけれど、
今日は不安であまり話す事ができません。

そうしている内に、私の家の前まで着いてしいました。
正紀君は繋いだ手をゆっくりと放します。

『チョコは上げたいけれど、他の人には食べて欲しくないな・・・』

そう思いながら家の前でじっとしていると、正紀君が言いました。

「チョコくれんじゃないの?」

そう言った正紀君の顔を私はじっと見つめていました。
その表情は真面目で、ちょっと不機嫌そうにも見えます。

「甘いもの嫌いだって言ったから・・、でも他の人には食べて
 欲しくない。」

私がそう言うと、正紀君はいつものキラキラ笑顔になって

「今日は恋人同士の誓いの日だから、彩のは甘くても食うよ・・・。」

と言ってくれました。


**************

今日、2月14日はバレンタインデー。
私は無事、恋人との愛を確認することが出来ました。
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プロフィール

プロフィール画像
占い師名
叶(かな)
性別
女性
血液型
A型
生年月日
1979年3月11日
現住所
東京
所在地
自宅兼職場orカフェ
職業
占い師

占術:西洋占星術・霊感タロット・オーラ診断
好きな言葉
銃が人を殺すんじゃない。
退屈が人を殺すんだ。
自己紹介
こんにちは。
個人で占い活動をしています叶(かな)です。
鑑定方法は、対面鑑定・メール鑑定・チャット鑑定・web音声(映像)をやっています。

お笑い大好き!
占いは当たる事と笑わせる事をモットーに行っております。

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