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2020年4月 アーカイブ

2020年4月25日 20時52分44秒 (Sat)

伝道者への道 その六 インターン時代 その三 (函館講演会手伝い)

 柴田洸先生による函館講演会のスタッフの一員として働かせて頂けたことは、神学校を卒業したばかりの私に、その後の伝道生涯に強烈な印象と影響を与えたと言える天よりの素晴しい配剤でした。当時の日記には、毎日のように講演会や同牧師の感想が綴られています。「先生と接していて感じるのは、柴田先生は実に心のやさしい人であるなあ・・・。見すぼらしい、ふつうの人ならいやがるであろう人にさえほほえみを、暖かい手をさしのべるのである。腰が軽く、すぐいろんなことをしてくれる。子供にはなかなかきびしいが・・・。とにかく尊敬すべき先生である。」 (四月二六日、火曜)「今夜の出席者は多く、ほとんど席は一杯であった。沢山来ていた。教会員外の出席者は二九名というからウィークデーにしてはすばらしい。いままでのさいこうが三三名だから・・・。今夜のお話は特に私によかった。」 (四月二六日、木曜)この日に私は、特別讃美歌としてクラリネットで「輝く日を仰ぐとき」を吹奏しています。「今朝の礼拝の時にも講演会で来るようになった人たちが来ていた。前回よりも多かった。また礼拝は、柴田先生で、ゼスチャーと抑揚と声色と実に多彩きわまるもので、アピールがきいた。またさいごにソロをやった。とにかくタレントのある人である。とにかく、内容が五でもそれをデリバリーで一〇にしてしまう先生である。たいしたものである。・・・二八回の集会に毎回来た小六の女の子がいた。全く感心したなあ・・・。ごほうびに『勇敢なパイオニヤ』をもらった。」 (四月三〇日、土曜)「実に柴田先生はタフな人である。全く休むひまもなく、次から次へと集会やプログラムを持っていく。実によく材料をもち、話を準備している人である。」(五月七日、土曜)「柴田先生はとにかくやる。タフでスタミナのある人だ。真の伝道者とはああいうものであろうなあ・・・。牧師と伝道者とのちがいはそこであろうなあ・・・。」(五月八日、日曜)このように、私は当時の日本の当教会を代表する伝道者から直々に学び、大いに開眼させられたのです。「すでに始めた働きにおいて勝利につぐ勝利を得るまで忍耐しつづけましょう。自分自身を一定の目的のために教育しましょう。最高の標準をつねに念頭に置いて、いよいよ大いなる良きわざをなしとげ、神の栄光を反映する者となりましょう。」(エレン・ホワイト著『青年への使命』三五、三六頁)
 

2020年4月17日 15時21分11秒 (Fri)

伝道者への道 その五 インターン時代 その二 (函館講演会手伝い)

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 函館伝道のために四月一七日から六月二日まで、同教会・及川吉四郎牧師と伝道者・柴田洸先生の下で、二人の婦人伝道師の方々と共に働かせて頂いたのは、新卒の私にとって本当に大きな特権でありました。杉本信三郎長老宅の天授庵・作業所で自炊生活をしながら、希に見る貴重な伝道実習学校(フィールドスクール)を体験しました。四月一七日(日)に函館に着き、その夜から講演会に出席した様子が日記に書かれています。「他の歌の時間は入れず話だけが一時間五〇分。よくあきさせないであれだけ話すものだと思う。安息日についてであったが、それを“真の神のしるし”と題してやっているのである。実に律法を福音でカバーするということなのである。つまり教理を福音でカバーするということなのである。この先生の講演会に出たのはこれで三度目だがやはり多く教えられる点があるなあ・・・。彼は教会内においてさえ、ワイヤレスマイクを使っている。」ここから分かることは通常は講演会初日に安息日の真理は提示しませんので、私は同先生の講演会の途中から応援に駆け付けたことになります。おそらく、若い男性出席者がいたので、急遽私にお呼びがかかったのだと思われます。翌日の日記に同先生について書かれています。「柴田先生の書斎に入らせてもらった。たいしたものである。おどろいた。やはりちがう。その材料の豊富なこと。あれだけのことはやはりやれるはずだ。とにかくたいしたものだ。講演会の説教のファイルにしてもまたそのスライド量にもおどろいた。とにかくスライドがものすごい。ほんとにすごい。Hope for Todayとか、自分で作製したものだとかいっぱいある。またブラックライトなどもあるのである。また彼はいろんなことができる。放送器具もやれるし電気のことも知っている。また歌もうたえるしなあ・・・。まあタレントの持主ですぐれた伝道者だ。ところで彼はどこからあの材料というものを手に入れたのかな・・・。全く自分で考え出したのかな・・・。とにかく彼は頭も、ずいぶんと切れるようである。」「神は私たちがあらゆる機会を利用して神のみ事業のために準備するように望んでおられます。神は私たちがあらゆる精力を神のみわざの遂行のためにそそぎ、その神聖さとおそるべき責任についていつも自覚するように期待しておられます。」(エレン・ホワイト著『青年への使命』一八七ページ)

写真説明:当時の函館教会、柴田先生講演会看板と筆者
 

2020年4月10日 12時46分41秒 (Fri)

伝道者への道 その四 インターン時代 その一

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 私は一九六六年三月二〇日に三育学院カレッジ神学科を卒業し、翌日に牧師インターンとして北海道伝道部会に赴任するため、北海道出身の高校生たちと共に列車と連絡船を乗り継いで北海道入りしました。そして、早速に恒例の北海道キャンプミーティングに三月二三日から参加して働きを開始しました。同地では、まだ残雪のある時期ですが、当時は毎年、洞爺湖温泉のホテルを利用して三泊四日くらいの修養会を開催していたのです。そこで、参加者に新卒者として紹介され、讃美歌礼拝等の役割を担当して新しい生活が始まりました。それが終り、札幌教会・千葉芳吉牧師の下で牧師の訓練を受けることになりました。先輩婦人伝道師の先生、それに三育小学校の二人の女性教師の方々と共に、言わば一つのチームとして幅広い仕事をさせて頂きました。三育小学校の児童とも触れあう機会が多くあり、夏期聖書学校や少年キャンプ等、青年牧師として実にやりがいのある伝道地でした。私は千葉牧師の住む牧師館の二階の一間に起居しました。又、二階への階段の踊り場に小さな台所がありましたので、基本的に自炊をしました。三育学院時代に、食道で二人の先輩と共に朝食作りをしていたことが役立ちました。このように、新生活を札幌教会で始めて三週間後に、及川吉四郎牧師の函館教会で全国を巡回伝道しておられた柴田洸先生の伝道講演会が開催されるので、二か月程、手伝うように言われました。そこで、必要な荷物をとりまとめて移動し、函館教会の杉本信三郎長老宅に居候させて頂きました。同長老は表具師であり、そこで弟子として独身の梶谷実兄が働いておられましたが、何かと若輩の私に便宜を図って下さいました。そして、遂に伝道講演会が始まりましたが、柴田先生の講演は素晴しく、聴衆を引き付けました。実は、私は三育学院時代に、この先生の大講演会を東京中央教会まで、わざわざ聞きに行ったことがあるのです。その時の感動は今も忘れません。蝶ネクタイの同先生が、その頃は珍しいジオラマを使用し、聖書の真理を会衆の視聴覚に訴える見事なプレゼンテーションをしていたのです。その再現を今回は主催者として共に味わうことが出来たのです。「こうして、福音はまずすべての民に宣べ伝えられねばならない。」(マルコによる福音書一三章一〇節)

写真説明:三育学院カレッジ神学科卒業生と恩師(後列右端が筆者)、札幌教会

2020年4月3日 13時02分20秒 (Fri)

伝道者への道 その三 三育学院カレッジ神学生時代 その二

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   説教は牧師・宣教師の働きの重要な一つです。神学科時代に「説教学」の科目があり、文字通り説教の理論と実践を勉強しました。米国留学帰りの新進気鋭の田淵昭三先生が教えて下さいました。若くしてアメリカへ行き、長く生活しておられたので、新しい感覚・新鮮な雰囲気を持っておられ、そして、時にはユーモアも飛び出し、大変楽しく学ぶことが出来ました。その一方で、同先生御自身が三育学院教会で礼拝説教をされましたが、声が大きく、迫力満点のダイナミックなゼスチャーで語る、いわゆる大説教家ではなく、むしろ、内容で聴衆を魅了すると言うタイプであられたと思います。そのことを先生御自身は良く御理解しておられたのだと思いますが、御自分の持ち得ない特質を備えた説教者の講演に私たち学生を連れて行って下さいました。それは、現在でも私の脳裏に刻まれているテモテ・ザオ博士の伝道集会でした。彼の著書『わが愛する者』(一九六〇年)、『旧約聖書全巻解説―テモテ・ザオ説教集―』(一九七〇年)が日本語に訳されて発行されているので分かりますように、学者でありながら、その説教スタイルは力強く、壇上を動き回り、大きな声で、会衆を説得する、まさに公衆伝道者でありました。私は生まれて初めて、このような説教者に接し、このようなタイプの牧師・宣教師がおられるのだと目が大きく開かれました。では、私自身は具体的に、どのような実際的訓練を自分に課していたのでしょうか。自室や図書館で机上での学問的学びの他に、学院の広い四町歩と言われた農場がありましたが、そこへ人々がいない早朝に友人と行き、大きな声で発声練習をしたのを覚えています。そもそも、私の声はハスキー気味で、決して良い声の持ち主ではありません。それでも、説教者として、人々が良く聞き取れるように発音をし、出来るだけ標準語で話せるようにと、スピーチのクラスでも教えられた早口言葉の練習をしたことでした。又、夜中の一一時に誰も居ないチャペルに行き、講壇に立ってベンチに向かって説教の練習をしたことも懐かしく思い出します。「すべての訓練は、当座は、喜ばしいものとは思われず、むしろ悲しいものと思われる。しかし後になれば、それによって鍛えられる者に、平安な義の実を結ばせるようになる。」(新約聖書・ヘブル人への手紙一二章一一節)

写真説明:説教の練習(夜11時、チャペルにて、三年生)

プロフィール

プロフィール画像
性別
現住所
愛媛県今治市波方町郷乙404₋32
職業
牧師・宣教師
自己紹介
●新名(しんみょう) 忠臣(ただおみ)
●実践神学博士(米国アンドリューズ大学神学院)、元親業インストラクター
●札幌、小樽、苫小牧、仙台、東京・天沼で牧師を歴任。
●セブンスデー・アドベンチスト教団北海道教区長、青年部長、コミュニケーション部長、宗教自由部長、ラジオ牧師、総務局長等を歴任。
●宣教師としてシンガポールと韓国に在住し、副総務、コミュニケーション部、宗教自由部、出版部、ラジオ・テレ部等の部長としてアジア太平洋地域を巡回指導。
●最近まで、北アジア太平洋支部宣教部副部長。
●著書『夫と妻のコミュニケーション』(キリスト新聞社)『親と子のコミュニケーション』(キリスト新聞社)『わが青春は主のために』(三五堂)『暮らしの中のキリスト教』(新教出版社)『地球家族と聖書の言葉』(福音社)等。
Self Introduction in English
Full Name: Tadaomi Shinmyo
Sex: Male
Nationality: Japan
Citizenship: Japan

Education:
●B.A. in Theology in 1966 (Japan Missionary College)
●M.A. in Philosophy and Religion in 1972 (Philippine Union College Graduate School)
●Ordination: March 1973
●Doctor of Ministry in 1987 (Theological Seminary of Andrews University in USA)

Vocation:
●Pastor of the Japan Union Conference since 1966.
●Departmental Director of the Japan Union Conference for over 14 years.
●Radio Speaker and Japan Union Conference Secretary for a while.
●Missionary assigned to Departmental Director of Communication, Religious Liberty, Publishing Ministries, TV & Shortwave Radio Ministries, and Associate Secretary to Asia Pacific Division based in Singapore and Northern Asia-Pacific Division based in Korea for all together 9 years and 7 months.
facebook
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