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2019年4月 アーカイブ

2019年4月26日 13時03分27秒 (Fri)

世界的景教研究家・佐伯好郎博士 その五 熱烈な宣教意欲の下に日本を紹介 その三

 img_20190426-040524.jpg佐伯好郎青年は主張します。「日本は十分すぎるほど多数の教派を持っていると私は言わざるを得ない。これ以上の教派を望まない。しかし、日本が望んでいる一つのことは飲む命の水、永遠の福音、第三天使の使命である。教派の信徒数を増加させるために単に一教派の熱意で使命を携えて帰国するのが私の願いではなく、聖霊の教えに従って私が受け入れた真理と健康改革の原則を教えるために帰国するのが私の願いである。なぜなら、『彼らはすべて神によって教えられであろう。』」このように彼は、セブンスデー・アドベンチスト教会の代名詞とも言うべき「永遠の福音」「第三天使の使命」「健康改革の原則」等の特殊教理を教えたいと述べ、自らがセブンスデー・アドベンチスト教会員であることを証明しています。彼のこの記事が掲載された一週間前の同誌(一八九四年九月一八日号)にも、「私たちは、現在はバトル・クリークにいる現代の真理への回心者である佐伯好郎兄による『宣教地としての日本』という興味深い記事を持っている」とあり、彼が現代の真理への回心者と明言されています。さて、彼は先の同誌の日本の紹介の中で次のように書いています。「私たちにとって日本という宣教地は大変広い。全部で一五万七千平方マイルの面積に約四千百万人の人々がいる。もし一人の罪人が悔い改めるなら天で大きな喜びあるならば、この国民が光を見て救われるならば、天でどれほどのより大きな喜びがあるとあなた方は思うだろうか。しかし、使徒が言ったように、『しかし、信じたことのない者を、どうして呼び求めることがあろうか。聞いたことのない者を、どうして信じることがあろうか。宣べ伝える者がいなくては、どうして聞くことがあろうか。』(ローマ人への手紙一〇章一四節)。私は、私が学んだ真理を彼らに教えるために帰国することが、私の義務であることを知っている。」ここで彼は、自分が学んだ真理を教えるために日本へ帰国することが自分の義務であると自覚しています。若い佐伯好郎青年は、米国で知った聖書の偉大な真理を同胞に宣べ伝えるために帰国するのだと言う熱烈な信仰を抱いていたのです。

写真説明:A visual portrait of Battle Creek College, the first Seventh-day Adventist (SDA) college (founded in 1874 in Battle Creek, MI, USA).
 

2019年4月19日 11時22分43秒 (Fri)

世界的景教研究家・佐伯好郎博士 その四 熱烈な宣教意欲の下に日本を紹介 その二

img_20190419-023059.png 佐伯好郎青年は、日本の人口四千百万人に対してプロテスタント教会信徒は僅か三七、三九八人であり、宣教師たちは熱心に忠実に働いているにもかかわらず、働きは遅いとしています。「その理由は、要するに、この国は社会的政治的生活を改革し、他国にない速さで封建主義から憲法的自由に浮かび上がり、教育方式や服装まで西洋様式を採用したのであるが、キリスト教国に普及している宗教的信仰を受容することが非常に遅いのである。それは、反動の結果である。私はカトリック教会が如何にその反動に苦しんだかは、その教会が非常に秘密裏に働いて知るので分からない。しかし、全てのプロテスタント教会はオープンに働いているので、如何に国民の思想の反動によって影響を受けているかを明瞭に見ることが出来る。如何にその働きが過去の反動によって影響を受けたかを説明するために、昨年にシカゴで開催された宗教大会の影響について話すよりも良いものはない。この宗教大会は日本に於ける宣教の働きに対して何か良いことをしたとは私は信じていない。反対に、それは多くの害をもたらし、クリスチャンの間に分断を起し、そして仏教徒、神道信徒、又ユニテリアンの影響を増し加えた。無神論者は、『キリスト教と教育の衝突』があると主張して教会を迫害し始めた。その結果として、教会経営の学校の生徒数が減少している。もし、日本から九千マイル離れたこの国での宗教大会の反動としてこのような結果が起こるなら、不幸にも私たちが日本の新聞で読む日本にいる外国人宣教師たちの誤った行動の結果をあなた方は想像できるだろう。再度だが、日本のプロテスタント教会は二〇の教派に分裂しており、この分裂はこの場合の反動に影響を与えている。さて、私にとって、次の引用文は日本に於ける教派の状態を示す助けになるだろう。『水、どこにでも水はある、しかし一滴の飲み水もない。』教派!非常に多数の教派、しかし、世界に最後の警告の使命である真の安息日、現代の心理、キリストの再臨を教える教派がない!」(「アドベント・レビュー・アンド・サバス・ヘラルド」一八九四年九月二五日号)

写真説明:英文雑誌 ADVENT REVIEW AND SABBATH HERALD に掲載の佐伯好郎青年の記事
 

2019年4月12日 14時50分27秒 (Fri)

世界的景教研究家・佐伯好郎博士 その三 熱烈な宣教意欲の下に日本を紹介 その一

 セブンスデー・アドベンチスト教会・世界本部の出版部門が発行していました機関誌「アドベント・レビュー・アンド・サバス・ヘラルド」一八九四年九月二五日号に、米国在住中の佐伯好郎青年は「宣教地としての日本」と題する記事を書き、日本宣教への熱烈な気持を披瀝しています。「私は国家的奢りからではなく、私の救い主への愛の故に私自身の国家を愛します。」そして、ローマ人への手紙一〇章一節を引用しています。「兄弟たちよ。わたしの心の願い、彼らのために神にささげる祈は、彼らが救われることである。」さて、彼は日本の歴史を紹介するのですが、この機関誌の主要な読者であるアメリカ人に良く分かるように、一八五三年の米国のペリー提督の黒船の来日から始めています。日本の歴史はこれより二六〇〇年前に遡るとしながらも、日本の近代化はこの開国以後だとしています。そして、今や日本は太陽の昇る国として世界に知られていて、教育・科学・医療・経済・技術・物質において著しい発展をしていると述べています。更に、「物質界に於けるこれらの改善の他に、その国にキリスト教が紹介されることによって宗教界に大きな変化が起きている」と書いています。「キリスト教は迷信を払拭し、学習が復活し、学習とキリスト教の協力は老若の思想を変えた。だから、私たちの時代の日本の歴史とは、科学的知識と協力するキリスト教によって起こされた国民の道徳的、知的、身体的大きな変化の歴史である。そして、諸君が注意深く科学とキリスト教の両社会を調べる時に、諸君はそれが特にキリスト教に対する感情の中で、その国家のその思想への行動とその反動の歴史であると理解するであろう。その行動とその反動の波は、キリスト教の海の上に絶え間なく押し寄せており、時には戻り、時にはあちこちに突進するが、常に前進し続けている。」そして彼は、三〇年間の宣教の結果、カトリック教会は宣教師一〇七人、日本人教役者四七人、説教場所二八二、信徒四六、六八二人、正教会は説教場所二一九、信徒二一、二三九人、プロテスタント教会は宣教師六四三、日本人教役者二〇六、説教場所三七七、信徒三七、三九八人と言う統計を出しています。
 

2019年4月5日 14時49分17秒 (Fri)

世界的景教研究家・佐伯好郎博士 その二 米国のセブンスデー・アドベンチスト教会の大学へ留学

 img_20190405-055311.jpgimg_20190405-055351.jpg佐伯好郎遺稿並傳』の中の「佐伯好郎先生年譜」によれば、一八九三年四月二五日(二二歳)に横浜出帆のゲーリック号で渡米し、九月にカリフォルニア州私立ヒールズ・バーグ・カレッジに入学とあります。そして、「教授ライン、同オーエン、同グレンジャーに就き歴史学を学び、教授ハッコールドに就きギリシャ・ラテン語の両語を修め、特にギリシャ語に於いては平均九七点を得、賞与として六ヶ月分の学費を免ぜられる」と書かれています。実は、この私立ヒールズ・バーグ・カレッジとはセブンスデー・アドベンチスト教会の経営する聖書を土台とした大学であり、現在はパシフィック・ユニオン・カレッジとして移転・改名されています。そして、更に興味深いことは、私たち日本人セブンスデー・アドベンチスト教会員にとって大変重要な名前が出ていることです。それは、米国にある同教会の本部が一八九六年、つまり佐伯青年が入学した三年後に、日本への最初の宣教師として派遣した人物、即ちウィリアム・C・グレンジャー先生の名前があることです。佐伯青年がグレンジャー等から歴史学を学んだとありますが、ユダヤ民族の詳細な歴史書と言える聖書を勉強したのは当然のことと言えます。私は察するのですが、この時の聖書の学びが、後の同青年のユダヤ系ペルシャ人によって中国に伝えられたネストリウス派キリスト教、つまり景教の研究に繋がり、更に日ユ同祖論へと発展していったのではないかと思います。さて、同年譜は翌年の一八九四年七月一〇日に同カレッジ第一年級を卒業し、同月に東上してミシガン州私立バトル・クリーク・カレッジに赴き、ケロッグ博士の許に在って通学し、雄弁法・ヘブライ語初歩を修め、傍ら生理解剖学を学ぶとあります。そして、一八九五年五月七日(二四歳)にバトル・クリーク・カレッジ第二年級を卒業とあります。この私立バトル・クリーク・カレッジもセブンスデー・アドベンチスト教会が運営する大学で、同教会の歴史の中で医療事業の出発点となる重要な立場を占めています。ここに登場していますケロッグ博士は、ミシガン州に同教会が設立したバトルクリーク・サナタリウム・アンド・ホスピタルという大きな医療施設の責任者であった同教会員のジョン・ハーベイ・ケッログ医師です。現在、世界で知られているシリアル健康商品「ケッログ」の生みの親でもあります。

写真説明: ウィリアム・C・グレンジャー先生(左、Find A Grave Memorials より転載)とジョン・ハーベイ・ケッログ医師(右、ウィキペディアより転載)
 

プロフィール

プロフィール画像
性別
現住所
愛媛県今治市波方町郷乙404₋32
職業
牧師・宣教師
自己紹介
●新名(しんみょう) 忠臣(ただおみ)
●実践神学博士(米国アンドリューズ大学神学院)、元親業インストラクター
●札幌、小樽、苫小牧、仙台、東京・天沼で牧師を歴任。
●セブンスデー・アドベンチスト教団北海道教区長、青年部長、コミュニケーション部長、宗教自由部長、ラジオ牧師、総務局長等を歴任。
●宣教師としてシンガポールと韓国に在住し、副総務、コミュニケーション部、宗教自由部、出版部、ラジオ・テレ部等の部長としてアジア太平洋地域を巡回指導。
●最近まで、北アジア太平洋支部宣教部副部長。
●著書『夫と妻のコミュニケーション』(キリスト新聞社)『親と子のコミュニケーション』(キリスト新聞社)『わが青春は主のために』(三五堂)『暮らしの中のキリスト教』(新教出版社)『地球家族と聖書の言葉』(福音社)等。
Self Introduction in English
Full Name: Tadaomi Shinmyo
Sex: Male
Nationality: Japan
Citizenship: Japan

Education:
●B.A. in Theology in 1966 (Japan Missionary College)
●M.A. in Philosophy and Religion in 1972 (Philippine Union College Graduate School)
●Ordination: March 1973
●Doctor of Ministry in 1987 (Theological Seminary of Andrews University in USA)

Vocation:
●Pastor of the Japan Union Conference since 1966.
●Departmental Director of the Japan Union Conference for over 14 years.
●Radio Speaker and Japan Union Conference Secretary for a while.
●Missionary assigned to Departmental Director of Communication, Religious Liberty, Publishing Ministries, TV & Shortwave Radio Ministries, and Associate Secretary to Asia Pacific Division based in Singapore and Northern Asia-Pacific Division based in Korea for all together 9 years and 7 months.
facebook
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