2019年2月 アーカイブ
2019年2月22日 12時16分36秒 (Fri)
相撲のルーツ(相撲と神道) その六 「ハッケヨイ、ノコッタ」

土俵上で双方の力士が相撲をする場合、立ち会いから始まって勝敗が決まるまでの行司の役割は大変重要です。先ず、両者が仕切りをして、呼吸を合わせて立ち会うのを助けます。そして、立ち上がった双方が相手を負かすために相撲を取るのですが、勝負が決定するまで行司が大きな声で繰り返し発する言葉があります。それは、「ハッケヨイ、ノコッタ」という表現です。これは、一体何語で、どんな意味があるのでしょうか。ウェブサイト「日本とユダヤのハーモニー」に「『はっけよいのこった』はヘブライ語」と言う注目すべき記事があり、次のように考えられるとしています。先ず、「はっけ」の発音をそのままヘブライ語で標記すると הכה (hikah、ヒカー)と書き、その意味は「打つ、やっつける」です。次に「よい」は「私の神」を意味する יוהי (yohi、ヨヒ)です。ですから、この二つの言葉を合わせた「はっけよい」の意味は「私の神は打つ」になりますが、神のなさることは神聖であると考えれば「打つことは神聖である」、要するに相手を「撃ち破ることは神聖である」となります。そして、「のこった」と言う言葉ですが、ヘブライ語では נ ו כ ה ט א (nokahta、ノカッタ)と標記して、その意味は「問題ない、大丈夫」です。そうすると、「はっけよいのこった」はヘブライ語では「(相手を)撃ち破ることは神聖であり、問題なし!」の意味になると言うのです。土俵上で双方の力士が立ち会いでにらみ合い、息が合って勢いよく立ち上がり、相手を倒そうとして奮闘するわけですが、行司は「ハッケヨイ」と言って「この格闘技は神聖であるから、安心して戦え」と鼓舞し、勝敗が決まるまでは「ノコッタ」「ノコッタ」を連発して「まだ大丈夫、問題ない、土俵に残っている」と檄を飛ばして相撲を盛り上げていると考えられるのです。この「ハッケヨイ、ノコッタ」の起源はヘブライ語であり、その意味が「(相手を)撃ち破ることは神聖であり、問題なし!」と言う解釈は、実に説得力があるように思われます。更に、同ウェブサイトには、 נ ו כ ה ט א יוהי הכהをヘブライ語で朗読した音声が貼り付けられていますが、それを繰り返し聞いていると、確かに「ハッケヨイ、ノコッタ」と響いてきます。こういう訳で、行司の飛ばす檄文から神道に基づくと言う日本の相撲は神道のルーツである旧約聖書にその源があると思われます。
写真説明:大相撲の行司(SmartFLASHより転載)
2019年2月15日 11時48分44秒 (Fri)
相撲のルーツ(相撲と神道) その五 神職と行司の装束
拙著『これほど似ている!聖書と神道の類例』の「第五章 祭司と神職の衣服」の中で、聖書に登場する神殿で働く祭司・大祭司の衣服が、いかに神道の神職の衣装に似ているかが論じられています。要するに、神職の装束は、神道にとって聖典に準ずるものとされる古事記や日本書紀よりも二千年以上も前に書かれた、聖書の祭司・大祭司の装束の影響を受けていると結論付けています。ところで、神事を行なう際の神職の装束は、格の高い順番に並べると束帯、衣冠、直衣、狩衣、直垂、格衣となります。さて、ここで下から二番目の直垂が実は大相撲の行司の装束の名称と同じなのです。そもそも、直垂とは男性用和服の一種であり、平安時代末期に庶民の労働着として発達した、筒袖の垂領の上衣に丈の短い四幅袴姿であったそうです。鎌倉時代には武士が鎧下に着るようになり鎧直垂と言われ、袖が広くなるなど変化が現われてきます。武士の台頭に伴って、公家にも私服として使用されるようになり、武士の直垂は袷であったのが公家のは単で、袖に袖くくりの紐を通し、先が露として垂れていました。室町時代になると上級武士の礼服となり、袴も長袴で地質も綾などの絹が用いられるようになりました。江戸時代の直垂は、将軍以下諸大名と三位以下侍従以上の大礼服となり、白小袖に直垂、風折烏帽子が武家の最上の礼装となったと言うのです。明治時代初期にも無位の藩士たちの朝廷出仕の制服として使用されましたが、明治五年一一月の太政官布告で大礼服を西洋風に定めたために、この服制は廃止されたのです。現在では、雅楽の楽師、祭礼の供奉人、大相撲の行司の装束に見られると言われています。大相撲の『審判規則』第一条には、「行司が審判に際しては、規定の装束(直垂、烏帽子)を着用し、軍配を使用する」と定められていますが、これは両国国技館が開館した翌年明治四三年(一九一〇)年五月の夏場所からのもので、それまでは裃・袴姿だったとそうです。つまり、直垂と烏帽子と言う神職装束を行司が着用するのは、相撲が神事であることを見事に裏付けていると言えましょう。写真説明:行司(ウェブサイト「コトバンク」より転載)
2019年2月8日 15時55分56秒 (Fri)
相撲のルーツ(相撲と神道) その四 相撲は神事
近藤春樹医師は、「相撲は古代イスラエルの神事だった!?」の記事の中で、次のように書いています。「格式ある相撲を取り仕切ってきたのは相撲宗家である。土俵の規格、力士の作法、行司の登場礼式を守り、かっては横綱の免許授与も行った。第二五代宗家の吉田追風氏が『本来相撲は神と共に行うものだ』と言われるように相撲には本来宗教的意味があることが分かる。」宗家(そうか)とは、ある事典は「一門・一族の中心となる家柄。特に、芸道などで正統を伝えてきた家。また、その家の当主。家元」と定義しています。ですから、相撲宗家とは相撲の家元と言うことになります。現在は日本相撲協会ですが、以前は吉田と言う一族が大相撲を取り仕切っていたそうです。一一八六年(文治二年)に、それまで中断されていた相撲節会復興に際して後鳥羽天皇は、相撲故実旧例に詳しい吉田家始祖豊後守家次を越前の国より召して、「国技の古き伝統を守り伝えよ」と「追風」の号に託し獅子王団扇を与えました。それを吉田家は無事に果たし、以後八百年間に渡り国技相撲道の普及発展に尽力してきたと言うのです。ウェブサイト「相撲宗家 吉田司家 家訓」には、「日本の相撲はスポーツにあって、スポーツにあらず。日本人にとって、相撲は神聖な神事なのです」と主張され、「五穀豊穣を神に祈った年占いの神事に起源を持つ相撲は、朝廷の公例行事の三度節(射礼 、 騎射 、相撲)のひとつである相撲節会、武家相撲、そして広く一般庶民に親しまれるようになった勧進相撲を経て、現在の大相撲や全国各地で催される奉納相撲、アマチュア相撲に、その伝統は受け継がれています」と解説されています。更に「神事相撲は、五穀豊穣、天下泰平を祈って奉納され、力士が四股を踏み、地霊を鎮め大きく両手を広げて、邪気を祓い清めたものだともいわれています。また力士は地域を守る神でもあることから、山と里の勝負で勝った方が豊作になるといった、五穀豊穣を祈る祭礼に密接不可分な存在であるともいわれています」とも書かれています。つまり、これほど日本の相撲の仕草が神と関係しているのは、その起源がやはり神の天使と組打ちしたヤコブにあると言えましょう。
2019年2月1日 14時20分29秒 (Fri)
相撲のルーツ(相撲と神道) その三 日本の相撲の歴史
二〇〇九年三月九日の宝塚市医師会報に、クリスチャンの近藤春樹医師(近藤診療所院長)が「相撲は古代イスラエルの神事だった!?」と言う非常に興味深い投稿があります。この中で、相撲は日本の国技であるが、この国だけのものではないとして、いくつかの証拠を挙げています。例えば、相撲のまわしですが、このまわしを着けて取り組む相撲がシルクロードに沿って世界の各地に存在すると言うのです。驚くべきことには、四千六百年前のメソポタミアで発掘され青磁器にも、まわしを掴んで取り組む力士の像があると言うのです。そして、「相撲の発祥がイスラエルにあったと言うことは何も不思議なことではない」と書いています。そして、旧約聖書の創世記三二章にある天使とヤコブの組打ちを紹介して、相撲の起源は聖書にあるとしています。日本相撲協会のウェブサイト「相撲の歴史」には、相撲は人間の闘争本能の発露である力くらべや取っ組み合いから発生した伝統あるスポーツであり、日本の相撲の起源は古事記や日本書紀の中の力くらべの神話や、野見宿禰と當麻蹶速の天覧勝負の伝説が挙げられると書かれています。相撲は毎年の農作物の収穫を占う祭りの儀式として実施され、後に宮廷の行事になったとそうです。鎌倉から戦国時代の武士の時代には相撲が武士の戦闘訓練として行なわれ、織田信長は深く相撲を愛好して安土城等で力士を集めて天覧相撲を開催して、勝ち抜いた者を家臣として召し抱えたと言われています。そして、江戸時代になると浪人や力自慢の中から相撲を職業にする者たちが出現し、全国で勧進相撲が行なわれるようになり、江戸時代中期には定期的に相撲が興行され始めたのです。三大強豪力士と言われる谷風、小野川、雷電の登場や、将軍上覧相撲も開催されて相撲人気が急速に増し、今日の大相撲の基礎が固まったと言う訳です。こうして、相撲は歌舞伎と並んで一般庶民の娯楽として大きな比重を占めるようになりました。同協会は「大相撲は、長い歴史の中で次第にルール化され、洗練され、様式化されてスポーツとしての形態を整え、我が国固有の伝統文化となったのである」と言いますが、相撲の源流が聖書にあると分かれば相撲の世界はもっと広がります。写真説明:歌川国輝(二代)画「勧進大相撲土俵入之図」慶応2年(1866) (ウェブサイト「日本相撲協会」より転載)
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プロフィール

- 性別
- 男
- 現住所
- 愛媛県今治市波方町郷乙404₋32
- 職業
- 牧師・宣教師
- 自己紹介
- ●新名(しんみょう) 忠臣(ただおみ)
●実践神学博士(米国アンドリューズ大学神学院)、元親業インストラクター
●札幌、小樽、苫小牧、仙台、東京・天沼で牧師を歴任。
●セブンスデー・アドベンチスト教団北海道教区長、青年部長、コミュニケーション部長、宗教自由部長、ラジオ牧師、総務局長等を歴任。
●宣教師としてシンガポールと韓国に在住し、副総務、コミュニケーション部、宗教自由部、出版部、ラジオ・テレ部等の部長としてアジア太平洋地域を巡回指導。
●最近まで、北アジア太平洋支部宣教部副部長。
●著書『夫と妻のコミュニケーション』(キリスト新聞社)『親と子のコミュニケーション』(キリスト新聞社)『わが青春は主のために』(三五堂)『暮らしの中のキリスト教』(新教出版社)『地球家族と聖書の言葉』(福音社)等。
- Self Introduction in English
- Full Name: Tadaomi Shinmyo
Sex: Male
Nationality: Japan
Citizenship: Japan
Education:
●B.A. in Theology in 1966 (Japan Missionary College)
●M.A. in Philosophy and Religion in 1972 (Philippine Union College Graduate School)
●Ordination: March 1973
●Doctor of Ministry in 1987 (Theological Seminary of Andrews University in USA)
Vocation:
●Pastor of the Japan Union Conference since 1966.
●Departmental Director of the Japan Union Conference for over 14 years.
●Radio Speaker and Japan Union Conference Secretary for a while.
●Missionary assigned to Departmental Director of Communication, Religious Liberty, Publishing Ministries, TV & Shortwave Radio Ministries, and Associate Secretary to Asia Pacific Division based in Singapore and Northern Asia-Pacific Division based in Korea for all together 9 years and 7 months.
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