2018年1月 アーカイブ
2018年1月26日 14時25分04秒 (Fri)
聖書とシルクロード:景教流行の長安への遣唐使と空海
私たちはイエス・キリストの十字架、復活、昇天は紀元三一年の出来事と理解しています。その後のイエス・キリストの教え、即ち聖書の福音は弟子たちによって当時のローマ帝国内で宣べ伝えられました。当初は、多神教のローマ帝国で一神教のキリスト教は迫害されますが、それにもかかわらず信徒数が増加し、遂に三一三年にローマ皇帝コンスタンティヌスはミラノの勅令でキリスト教を公認します。一方、キリスト教指導者は聖書の理解において異なる意見を調整するために教会会議を開催しました。三二五年のニカイア(ニケア、ニケーア)公会議で、父なる神、子なるイエス・キリスト、聖霊なる神は三位一体の神であると言うアタナシウス派が受け入れられ、イエスは神でないとするアリウス派は否定されました。更に、四五〇年のカルケドン公会議で、イエスは人としての性質(人性)と、神としての性質(神性)の両方を持つと言う両性論が採用され、イエスの神性ではなく人性を強調して異端とされたコンスタンティノポリスの総主教ネストリウスや、単性論派は東ローマ帝国の正統派から分かれて進むことになり、東方諸教会の形成に至るのです。ネストリウス派は弾圧を逃れて東シリアのエデッサに移動しますが、そこでも迫害を受け六世紀にはペルシアのニシビスへ移住します。しかし、ペルシア皇帝の寛大な処置により勢力を増し、アラビア、インド、東アジアへと進展し、六三五年にはペルシア人阿(あ)羅本(らぼん)が中国の唐代の都・長安へ景教として知られるネストリウス派キリスト教を伝えたのです。景教が如何に中国で発展したかを記したのが有名な『大秦景教中国流行碑』です。このように、遠く西方で始まったキリスト教が東方の中国まで布教されたのは陸のシルクロードのお陰です。さて、中国で景教が盛んな時代に遣唐使の一員として派遣され、八〇四年に長安に到着したのが空海でした。彼は当時の先進国・唐へ仏教研鑽のために送られましたが、長安で流行していたキリスト教に触れ、それを勉強したに違いありません。事実、平安時代に空海が開いた真言密教にはキリスト教との類似が多々見られるのです。空海がアジア東端の日本から中国の長安まで行けたのは、既に海と陸の絹の道があったからです。
2018年1月19日 14時45分43秒 (Fri)
聖書とシルクロード:奈良時代、平城京、ペルシャ人
奈良国立文化財研究所平城宮跡発掘調査部が、一九六五年末から一九六六年にかけて、奈良の都の平城京(七一〇~七八四年)の、天皇の内内裏、及び役人が政務を執る政庁等のある宮、即ち平城宮を発掘調査しました。その結果、一万点を越える木簡が発見されたそうです。木簡とは幅約三センチ、長さ約二〇センチ、厚さ約三ミリほどの薄い細長い板に墨書したものですが、元々は竹を割って一枚一枚を紐で綴っていたそうです。紙の発明によって廃れますが、荷札には長く使用されたと言われています。さて、平城宮跡から「破斯清通」の名を記した檜の材質の木簡が発見され、両面に文字が墨書きされていました。当初は「清通」のみ解りましたが、赤外線による文字読み取り調査で「破斯」も解読出来ました。「破斯」と言う文字はペルシャを意味する「波斯」と同音であり、同様の意味を持つと判断されました。日本でペルシャ文字のある出土品が確認されたのは初めてだと言うことです。この事実は、平城京でペルシャ人が官吏として働いていたと言うことです。木簡からは、破斯清通は員外大属という定員外で任じられた特別職の下級官吏であった、しかし、宿直も務めているので勤務形態は他の役人と同様であったと言うのです。彼は外国人の学問的知識を生かすために特別枠で任命された可能性があると、ある学者は指摘しているそうです。さて、『続日本記』には、七三六年八月に帰国した遣唐使副使中臣名代が、「唐人三人、波斯人一人」を連れて聖武天皇に面会した、又、同年一一月に名代ら遣唐使への叙位が行われた時に、ペルシャ人の李密翳にも位が授けられた記述があると言うのです。但し、同書の中で李密翳に関する記事はここだけだそうです。では、破斯清通と李密翳は同じペルシャ人ですが、どういう関係なのでしょうか。李密翳が聖武天皇に謁見した時から木簡に記された破斯清通までは三〇年ほどの隔たりなので、先の学者は「破斯清通は李密翳本人か、家族や従者だった可能性がある」と述べているそうです。いずれにしても、奈良時代にも中国のみならず、中国より更に西の聖書の民・ユダヤ人が居住していたペルシャからも渡来人が来訪していたと言うことです。
2018年1月12日 12時12分48秒 (Fri)
聖書とシルクロード:倭と百済のアイアンロード
NHK総合テレビ歴史秘話ヒストリア「沖ノ島~日本はじまりの物語~」(二〇一七年一一月一二日放映)によれば、九州の福岡県宗像(むなかた)市に属する沖ノ島は朝鮮半島との交易を盛んにしていました。玄界灘の真只中に浮かび、周囲わずか四キロの孤島である沖ノ島は、日本から朝鮮半島への最短距離に位置しています。そして、驚愕すべきは、沖ノ島には国宝が八万点もあり、「海の正倉院」と呼ばれています。この神秘の島からは、「一木一草一石たりとも持ち出してはならない」とされてきました。実は、沖ノ島は二〇一七年に「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群の構成資産の一つとして、ユネスコの世界遺産に登録されているのです。この背後には、一九五四年の第一回学術調査、及び一九五七年の第二回学術調査によって、数々の貴重な品物が発掘されていました。金銅製龍頭、金製指輪、金銅製高機、奈良(なら)三彩(さんさい)(陶器)、他です。これらの発見物から、宗像・沖ノ島は既に弥生時代から、古墳時代、飛鳥時代、奈良時代とずっと朝鮮半島と交易をしていたことが分かるのです。ヤマト政権は海の交易を重視して、大陸の文化を導入したと言うのです。そのために、沖ノ島の沖津宮の神に海上交通の安全を祈り、同島での祭祀は国家的祭祀になったと言う訳です。宗像大社の神宝館には神に捧げた技術の粋を尽くして作った金製指輪が陳列されています。日本の祭祀の変遷が一つの島、即ち沖ノ島でわかると言われるほどです。大阪府堺市の大仙(だいせん)陵(りょう)古墳(こふん)(仁徳天皇(にんとくてんのう)陵古墳)から鉄の甲冑(かっちゅう)や剣が発見されています。これは、日本と東アジアとの間で交易があったことを示し、釜山(加耶諸国)の大成洞古墳から出土している鉄と呼応しています。鉄鋋(てつてい)は当時の日本の倭にとって貴重な戦略物資であり、良質の鉄を手に入れるため海を渡り釜山まで、更に釜山から西の百済へと交易を進めます。その頃の朝鮮半島の勢力図は、北部の高句(こうく)麗(り)、東部の新羅(しらぎ)、南部の加耶諸国、西部の百済(くだら)した。倭のヤマト政権は百済と手を結び、百済の鉄を吸収して権力基盤を固めて行ったと言うのです。従って、この番組では倭と百済の間の交易路を古代アイアンロード(鉄の道)と呼んでいました。出土品にはペルシャのガラスもあり、貿易に関わった商人の中には旧約聖書の民・ユダヤ人の子孫であるペルシャ人もいたと考えられます。
2018年1月5日 11時07分22秒 (Fri)
聖書とシルクロード:弥生時代、渡来人、原始キリスト教伝来
日本の縄文時代は紀元前二世紀以前、弥生時代は紀元前二世紀から紀元三世紀までと言われています。縄文時代が採取・狩猟生活であり、土器・石器を使用し、竪穴住居の集落の縄文文化であったのに対して、弥生時代は定住・農耕(水稲)生活となり、青銅器・鉄器を使用するようになった弥生文化でありました。これらの変化は中国大陸からの影響であり、中国の秦や漢の時代に海のシルクロードを経て当時の先進国の文化が当時の日本、倭(わ)国(こく)に入ってきたと言うわけです。三世紀末に書かれた中国の歴史書『三国志』 の中のいわゆる「魏志倭人伝」には、当時の日本列島の民族・住民の習俗や地理についていろいろ書いてあると言うことは、中国と日本との間で既に盛んな交流があったことを示しています。その交流は、中国から直接、又、朝鮮半島を経て、海路で大陸からの先進文化としての農耕技術や道具等のみならず、人間も日本列島に入って来たのです。彼らは渡来人と呼ばれていますが、日本人の祖先とも言えるのです。最初の渡来人は弥生時代に日本に定住し、九州を中心にして米作りや土器を伝えたとされています。ある研究者は、縄文時代晩期に既に中国の山東半島、遼東半島等からの渡来人が、農耕技術の伝播・実地指導に関わったことが石製道具の伝播経路で確認されるとしています。そして、その渡来人の中にはキリスト教徒も混じっていたと考えられます。景教博士・佐伯好郎によれば、イエス・キリスト時代の原始キリスト教が紀元五二年にインドへ、紀元六一年に中国へ、そして紀元一九九年に日本へ伝来した可能性があると言うのです。では、弥生時代にキリスト教が宣教されたと言う証拠があるのでしょうか。南インドのタミール地方、中国の長江中流域の石家河遺跡から発掘されている大人用の甕棺が、日本の北部九州に限って隆盛していると言うのです。これに関して先の研究者は、遺体を大型の甕に密封し、死者の魂を安んじさせ、現世への祟りを防ぐ葬送思想が稲作文化と共に伝わったのではと推測しています。又、ある学者は甕棺の出土を見て人々は復活、不老不死の世界を信じていたのではないかと述べていますが、ここに聖書の影響を見ることが出来ます。
- 水曜聖書講座
- 世界総会総理安息日礼拝説教(和訳) GC President Sermon
- 安息日礼拝説教(音声) Sabbath Sermon (Voice)
- ブログ 毎週更新 Blog Weekly
- アルバム 静画 Album Photo
- アルバム 動画 Album Movie
- 本の紹介 1 Book 1
- 本の紹介 2 Book 2
- 本の紹介 3 Book 3
- 本の紹介 4 Book 4
- 本の紹介 5 Book 5
- 本の紹介 6 Book 6
- 本の紹介 7 Book 7
- 本の紹介 8 Book 8
- 本の紹介 9 Book 9
- 本の紹介 10 Book 10
- 日本PMMニュース PMM Newsletter in Japan
- アドベンチスト南米人ニュース Adventist South Americans
- 北アジア太平洋支部所属時宣教活動 Missionary Activities under Northern Asia-Pacific Division
- 新聞掲載記事 News Articles to Papers
- 英文雑誌掲載記事 Articles to English Magazines
- English Article 1
- English Article 2
- English Article 3
- フリーページ 日本語 1 Japanese Article 1
- フリーページ 日本語 2 Japanese Article 2
- フリーページ 日本語 3 Japanese Article 3
- フリーページ 日本語 4 Japanese Article 4
- フリーページ 日本語 5 Japanese Article 5
- フリーページ English Article 1
- フリーページ English Article 2
- フリーページ English Article 3
- 論文 1 English Thesis
- 論文 2 English Dissertation
- 論文 3 日本語 Japanese Thesis
- 論文 4 日本語 Japanese Thesis
- 掲示板 Bulletin Board
- リンク Link
- フリーページ
プロフィール

- 性別
- 男
- 現住所
- 愛媛県今治市波方町郷乙404₋32
- 職業
- 牧師・宣教師
- 自己紹介
- ●新名(しんみょう) 忠臣(ただおみ)
●実践神学博士(米国アンドリューズ大学神学院)、元親業インストラクター
●札幌、小樽、苫小牧、仙台、東京・天沼で牧師を歴任。
●セブンスデー・アドベンチスト教団北海道教区長、青年部長、コミュニケーション部長、宗教自由部長、ラジオ牧師、総務局長等を歴任。
●宣教師としてシンガポールと韓国に在住し、副総務、コミュニケーション部、宗教自由部、出版部、ラジオ・テレ部等の部長としてアジア太平洋地域を巡回指導。
●最近まで、北アジア太平洋支部宣教部副部長。
●著書『夫と妻のコミュニケーション』(キリスト新聞社)『親と子のコミュニケーション』(キリスト新聞社)『わが青春は主のために』(三五堂)『暮らしの中のキリスト教』(新教出版社)『地球家族と聖書の言葉』(福音社)等。
- Self Introduction in English
- Full Name: Tadaomi Shinmyo
Sex: Male
Nationality: Japan
Citizenship: Japan
Education:
●B.A. in Theology in 1966 (Japan Missionary College)
●M.A. in Philosophy and Religion in 1972 (Philippine Union College Graduate School)
●Ordination: March 1973
●Doctor of Ministry in 1987 (Theological Seminary of Andrews University in USA)
Vocation:
●Pastor of the Japan Union Conference since 1966.
●Departmental Director of the Japan Union Conference for over 14 years.
●Radio Speaker and Japan Union Conference Secretary for a while.
●Missionary assigned to Departmental Director of Communication, Religious Liberty, Publishing Ministries, TV & Shortwave Radio Ministries, and Associate Secretary to Asia Pacific Division based in Singapore and Northern Asia-Pacific Division based in Korea for all together 9 years and 7 months.
- http://www.facebook.com/home.php?clk_loc=5#!/profile.php?id=100001267058201
日本PMMニュース PMM Newsletter in Japan
| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
| 1 | ||||||
| 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
| 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
| 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 |
| 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 |
| 30 | 31 | |||||
アドベンチスト南米人ニュース Adventist South Americans
| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
| 1 | ||||||
| 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
| 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
| 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 |
| 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 |
| 30 | 31 | |||||
北アジア太平洋支部所属時宣教活動 Missionary Activities under Northern Asia-Pacific Division
| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
| 1 | ||||||
| 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
| 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
| 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 |
| 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 |
| 30 | 31 | |||||
新聞掲載記事 News Articles to Papers
| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
| 1 | ||||||
| 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
| 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
| 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 |
| 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 |
| 30 | 31 | |||||
カテゴリー
アーカイブ
携帯用QRコード
- 水曜聖書講座
- 世界総会総理安息日礼拝説教(和訳) GC President Sermon
- 安息日礼拝説教(音声) Sabbath Sermon (Voice)
- ブログ 毎週更新 Blog Weekly
- アルバム 静画 Album Photo
- アルバム 動画 Album Movie
- 本の紹介 1 Book 1
- 本の紹介 2 Book 2
- 本の紹介 3 Book 3
- 本の紹介 4 Book 4
- 本の紹介 5 Book 5
- 本の紹介 6 Book 6
- 本の紹介 7 Book 7
- 本の紹介 8 Book 8
- 本の紹介 9 Book 9
- 本の紹介 10 Book 10
- 日本PMMニュース PMM Newsletter in Japan
- アドベンチスト南米人ニュース Adventist South Americans
- 北アジア太平洋支部所属時宣教活動 Missionary Activities under Northern Asia-Pacific Division
- 新聞掲載記事 News Articles to Papers
- 英文雑誌掲載記事 Articles to English Magazines
- English Article 1
- English Article 2
- English Article 3
- フリーページ 日本語 1 Japanese Article 1
- フリーページ 日本語 2 Japanese Article 2
- フリーページ 日本語 3 Japanese Article 3
- フリーページ 日本語 4 Japanese Article 4
- フリーページ 日本語 5 Japanese Article 5
- フリーページ English Article 1
- フリーページ English Article 2
- フリーページ English Article 3
- 論文 1 English Thesis
- 論文 2 English Dissertation
- 論文 3 日本語 Japanese Thesis
- 論文 4 日本語 Japanese Thesis
- 掲示板 Bulletin Board
- リンク Link
- フリーページ
