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2017年8月 アーカイブ

2017年8月25日 14時53分35秒 (Fri)

聖書と神道:祭司と神職の衣服(上服と下服)

聖書と神道:祭司と神職の衣服(上服と下服) 旧約聖書の出エジプト記二八章で、モーセは神から祭司の衣服を作るための詳細な教示を受けています。「あなたはすべて心に知恵ある者、すなわち、わたしが知恵の霊を満たした者たちに語って、アロンの衣服を作らせ、アロンを聖別し、祭司としてわたしに仕えさせなければならない。彼らの作るべき衣服は次のとおりである。すなわち胸当、エポデ、衣、市松模様の服、帽子、帯である。彼らはあなたの兄弟アロンとその子たちとのために聖なる衣服を作り、祭司としてわたしに仕えさせなければならない。」(同章三、四節)この文脈から、祭司とありますが大祭司の衣服と言えます。上服について、「あなたはまた、エポデに属する上服をすべて青地で作らなければならない」(同章三一節)とあり、下服に関しては次の指示があります。「また、彼らのために、その隠し所をおおう亜麻布のしたばきを作り、腰からももに届くようにしなければならない。」(同章四二節)これらの記事から、上服は青色であり、亜麻から作られた下服は素材からして白色だと考えられます。さて、神社に務める神職の服装は、神社本庁の規定により種類があり、正装・礼装・常装があるそうです。正装は大祭、礼装は中祭、常装は日常的な奉仕の際に着用すると言うのです。正装の正服(せいふく)の一つは上衣が濃い青、袴(はかま)は薄い青ですが、大祭司の青の上服と白の下服に似ています。大祭司が上服の上に短衣のエポデを着ているように、神職も長方形の布をかぶっています。また、神職の常装は、狩(かり)衣(ぎぬ)(上衣)が白、袴が青ですが、大祭司の上下服との相違は色が正反対と言うことだけです。大祭司が頭に付けるのは帽子(旧約聖書・レビ記八章一三節「頭巾」)ですが、神職の場合は烏帽子(えぼし)と呼ばれる物です。大祭司は右手に香の壺を持っていますが、神職は右手に笏(しゃく)です。一方で、大祭司の衣服にある胸当に相当する物は神職の衣装には見られません。胸当とはエポデの肩から吊るされた袋で、五色の糸で作られ、正面にイスラエルの一二部族名を刻んだ一二の宝石が取り付けられています。袋には、ウリムとトンミムが入っています。(同八節参照)

写真説明:大祭司の衣服<ウェブサイト「モクモクのブログ」より転載>(左)と神職の正装<ウェブサイト「nippon.com特集神社に行こう!」より転載>(中)と神職の常装<同>(右)

2017年8月18日 15時31分11秒 (Fri)

聖書と神道:イサクの犠牲と諏訪大社の御頭祭(イサクとミシャクジ)

 さて、鹿の頭を奉納する御頭祭は「酉の祭り」とも言われることは既述しましたが、宮坂光彦著『諏訪大社の御柱と年中行事』によれば、もう一つ「ミシャグチ祭り」とも呼ばれるそうです。この「ミシャグチ」の真相は何なのでしょうか。同書に、「『この木の本にて神事有り』と言うように、御杖柱に鉄鐸を懸けて、ミシャクジの神を降ろして神事が行われる」とあり、今日では春の耕作前に神(ミシャクジの神・地母神)を迎えて豊作祈願の神事を守矢家(現在、七八代目)の神官が行うと言うのです。ここで神と言われているミシャクジにについて実に興味深い説明があります。それは、ラビ・マーヴィン・トケイヤー著・久保有政訳の『聖書に隠された日本・ユダヤ封印の古代史』と言う本の中にあり、御頭祭は旧約聖書のアブラハムとイサクの出来事に由来するとして、次のように述べています。「また、御頭祭は『ミサクチ神』の祭とされる。ミサクチ神は漢字では『御佐口神』と書いたり、『三社口神』『御社宮司神』『佐久神』『射軍神』等と書いたりするが、定説はない。いずれも当て字であって、元来は外来語と思われる。ミサクチは、御(み)・イサク・チで、真ん中にイサクの名前が入っていると見受けられる。最後の『チ』は、接尾語か何かかも知れない。『イサク』のヘブル語はイツァクで、発音上大変よく似ている。ただし、ユダヤ教ではイサクを『神』として祭ることは絶対にない。けれども、諏訪の人々は偶像崇拝者たちの影響を受けて、イサクを『神』に祭り上げてしまったのかも知れない。」これは、旧約聖書の原語であるヘブル(又はヘブライ)語と日本語の発音上の類似点から、「ミシャグチ、ミシャクジ、ミサクチ」とはアブラハムの息子である「イサク」を指していると言う仮説です。なぜ、日本に聖書の記録が伝来したのでしょうか。日本語の中には、過去から現在に至るまで貿易国であった中国、ポルトガル、スペイン、イギリス、アメリカ、フランス、ドイツ等からの多数の外来語があることは周知の事実です。そして、不思議なことに、ヘブライ語に由来すると考えられる言葉が日本語の中にかなり見られるのです。それは、特に囃子(はやし)詞(ことば)の中に於いてです。その理由は、日本に旧約聖書の教えを紹介した渡来人がいたからだと推測されます。

2017年8月11日 10時32分25秒 (Fri)

聖書と神道:イサクの犠牲と諏訪大社の御頭祭(雄羊と鹿)

聖書と神道:イサクの犠牲と諏訪大社の御頭祭(雄羊と鹿) 菅江真澄が御頭祭に立ち会った時の記述があると言うのです。信濃教育出版部発行の『菅江真澄の信濃の旅』からの引用文が、守矢資料館の栞に下記のように要約されているそうです。「十間廊には鹿の頭が七五頭、真名板の上に並べられていた。その中には耳の裂けた鹿がある。・・・やがて神長が篠の束を解き、篠をバラバラにしてその上に敷く。その時長さ五尺あまり、幅は五寸ほどで先のとがった柱を押し立てる。これを御杖とも御贄柱(おにえはしら)とも言う。御神(おこう)と言って八歳くらいの子供が紅の着物を着て、この御柱に手を添えさせられ、柱ごと人々が力を合わせてかの竹の筵(むしろ)の上に押し上げて置いた。下位の神官が待つ。そこへ裃を着た男が藤刀抜き放って神長官に渡す。(中略)・・・神楽が止んだ。例の子供を桑の木の皮を縒り合わせた縄で縛り上げる。その時男達は『まず、まず』と声を掛ける。・・・そして長官の前宮で先の縛られた子供が解き放たれ祭りは終わった。」そして、栞は次のように補足説明をしていると言うのです。「・・・神長守矢が司る祭りには遠い縄文時代のこだまが伝わっている。こうした狩猟祭祈の部分の他は、中々意味が取りずらく謎に満ちている。例えば紅の着物を着た子供を御贄柱と共に押し上げ、縛るのは何故か?かって子供は殺されたと伝えられている。」この資料館の栞では御頭祭の意味が解明されていません。しかし、創世記の記録と照らし合わせると、「角をやぶに掛けている一頭の雄羊」は「耳の裂けた鹿」と考えられます。相違は雄羊と鹿です。「その子イサクを縛って祭壇のたきぎの上に載せた」は御贄柱に子供を縛りあげるに相当します。「アブラハムが手を差し伸べ、刃物を執ってその子を殺そうとした時」は「そこへ裃を着た男が藤刀抜き放って神長官に渡す」に当てはまります。「わらべを手にかけてはならない。また何も彼にしてはならない」は「長官の前宮で先の縛られた子供が解き放たれ祭りは終わった」に通じます。従って、御頭祭は旧訳聖書の神社版と言うことが出来ます。つまり、御頭祭の真意は、聖書的に言えば、創造主である神の御要求であれば、たとい自分の子供でも捧げると言う強い信仰を示したアブラハムに倣いましょうと言う教えです。

写真説明:イサクの犠牲<ウェブサイト”Art and the Bible”より転載>(上)と諏訪大社の御頭祭<ウェブサイト「from八ヶ岳原人」より転載>(下)

2017年8月4日 12時21分16秒 (Fri)

聖書と神道:イサクの犠牲と諏訪大社の御頭祭(モリヤと守屋)

 諏訪大社上社本宮の御神体は守屋山(もりややま)であり、本宮はその山の麓に建てられています。この本宮には本殿がないそうです。さて、ここで注目したいのは守屋山です。アブラハムとイサクが向かったのもモリヤ山でした。どうして、同じ発音の山になっているのでしょうか。諏訪大社上社前宮は、本宮の東約二キロの地にあり、祭神は『古事記』によれば建(たけ)御名方(みなかたの)神(かみ)であり、国譲りで諏訪に退いた時に最初に居とした所と言われ、かつては上社のすべての祭祀が執行された諏訪信仰発祥の地だそうです。なお、下社春宮には本殿はなく、御神木は杉の木と言うことです。又、下社秋宮にも本殿はなく、御神木はイチイの木であり、ここの狛犬は青銅製では日本一の大きさを誇ると言われています。諏訪大社の祭と言えば七年に一度の御柱(おんばしら)祭(さい)が有名ですが、最重要視されるのは上社前宮で毎年四月一五日に開催される御頭祭なのです。御頭祭は旧暦の三月の酉の日に挙行されたので「酉の祭り」とも言われますが、現在では上社本宮で神輿に御霊代(みたましろ)(神霊の代わりに祭るもの、御神体)を乗せ、旗や大きな薙(なぎ)鎌(かま)等を持って行列を組んで上社前宮に向かう五穀豊穣を祈願する祭です。ところで、御頭祭の文字の中に「頭」がある理由は、前宮に奉納されている品々の中に際立って目立つ剥製の鹿の頭があるからです。明治の初め頃までは、猪の頭を奉納していた、更にその昔には各地から七五頭の鹿が寄進され頭部を奉納していたと言うのです。そして、実に興味深いことに七五頭の中には必ず耳の裂けたものがいたとのことで、諏訪の七不思議の一つに数えられているそうです。この御頭祭の情報が上社本宮と同前宮の中程に位置する「神長官守矢資料館」(茅野市)で得られると言うのです。「守矢」も発音は「モリヤ」です。この資料館には、諏訪上社の神(じん)長官(ちょうかん)を中世から明治時代まで勤めていた守矢家が、鎌倉時代から明治時代まで伝えてきた守矢文書が保管・公開されています。その総数は一、六一八点あり、ほとんどは諏訪大社の祭礼に関する古文書であり、御頭祭の復元展示は、江戸時代後期の旅行家・紀行家・博物学者と言われる菅江真澄のスケッチを土台にしているそうです。

プロフィール

プロフィール画像
性別
現住所
愛媛県今治市波方町郷乙404₋32
職業
牧師・宣教師
自己紹介
●新名(しんみょう) 忠臣(ただおみ)
●実践神学博士(米国アンドリューズ大学神学院)、元親業インストラクター
●札幌、小樽、苫小牧、仙台、東京・天沼で牧師を歴任。
●セブンスデー・アドベンチスト教団北海道教区長、青年部長、コミュニケーション部長、宗教自由部長、ラジオ牧師、総務局長等を歴任。
●宣教師としてシンガポールと韓国に在住し、副総務、コミュニケーション部、宗教自由部、出版部、ラジオ・テレ部等の部長としてアジア太平洋地域を巡回指導。
●最近まで、北アジア太平洋支部宣教部副部長。
●著書『夫と妻のコミュニケーション』(キリスト新聞社)『親と子のコミュニケーション』(キリスト新聞社)『わが青春は主のために』(三五堂)『暮らしの中のキリスト教』(新教出版社)『地球家族と聖書の言葉』(福音社)等。
Self Introduction in English
Full Name: Tadaomi Shinmyo
Sex: Male
Nationality: Japan
Citizenship: Japan

Education:
●B.A. in Theology in 1966 (Japan Missionary College)
●M.A. in Philosophy and Religion in 1972 (Philippine Union College Graduate School)
●Ordination: March 1973
●Doctor of Ministry in 1987 (Theological Seminary of Andrews University in USA)

Vocation:
●Pastor of the Japan Union Conference since 1966.
●Departmental Director of the Japan Union Conference for over 14 years.
●Radio Speaker and Japan Union Conference Secretary for a while.
●Missionary assigned to Departmental Director of Communication, Religious Liberty, Publishing Ministries, TV & Shortwave Radio Ministries, and Associate Secretary to Asia Pacific Division based in Singapore and Northern Asia-Pacific Division based in Korea for all together 9 years and 7 months.
facebook
http://www.facebook.com/home.php?clk_loc=5#!/profile.php?id=100001267058201

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