2017年7月 アーカイブ
2017年7月28日 9時50分46秒 (Fri)
聖書と神道:イサクの犠牲と諏訪大社の御頭祭(生贄イサクと御頭祭)
旧約聖書の創世記二二章一~三節、九~一三節に、父親が息子を神に捧げようとする記録があります。「これらの事の後、神はアブラハムを試みて彼に言われた、『アブラハムよ』。彼は言った、『ここにおります』。神は言われた、『あなたの子、あなたの愛するひとり子イサクを連れてモリヤの地に行き、わたしが示す山で彼を燔祭としてささげなさい』。アブラハムは朝はやく起きて、ろばにくらを置き、ふたりの若者と、その子イサクとを連れ、また燔祭のたきぎを割り、立って神が示された所に出かけた。」「彼らが神の示された場所にきたとき、アブラハムはそこに祭壇を築き、たきぎを並べ、その子イサクを縛って祭壇のたきぎの上に載せた。そしてアブラハムが手を差し伸べ、刃物を執ってその子を殺そうとした時、主の使が天から彼を呼んで言った、『アブラハムよ、アブラハムよ』。彼は答えた、『はい、ここにおります』。み使が言った、『わらべを手にかけてはならない。また何も彼にしてはならない。あなたの子、あなたのひとり子をさえ、わたしのために惜しまないので、あなたが神を恐れる者であることをわたしは今知った』。この時アブラハムが目をあげて見ると、うしろに、角をやぶに掛けている一頭の雄羊がいた。アブラハムは行ってその雄羊を捕え、それをその子のかわりに燔祭としてささげた。」これは、聖書全体の中でも特に良く知られている神への従順な信仰を示したアブラハムとイサクの実話で、紀元前一五世紀に預言者モーセによって書かれました。さて、誠に驚くべきことですが、この聖書に全く似た内容の祭事が、長野県の諏訪湖周辺に四か所の境内地(諏訪大社上社本宮、同上社前宮、同下社春宮、同下社秋宮)を持つ神社である諏訪大社の御頭(おんとう)祭(さい)で見られるのです。諏訪大社は日本で最も古い神社の一つと言われ、全国に分布する分社の総数は一万有余あり、「お諏訪さま」「諏訪大明神」として慕われ、敬われていると言うのです。この神社の神は、古くから風と水に関係する竜神、農業の守護神、五穀豊穣を祈る神、海の守り神、武勇の神としての幅広い信仰を有しているそうです。更に現在では、生命の根源・生活の源を守る神として多くの参拝者が訪れているとされています。
2017年7月21日 15時11分57秒 (Fri)
聖書と神道:聖書の雷と雷神社
聖書では、雷が天地万物の創造者である神の偉大な力と権限の象徴として言及されています。「三日目の朝となって、かみなりと、いなずまと厚い雲とが、山の上にあり、ラッパの音が、はなはだ高く響いたので、宿営におる民はみな震えた。モーセが民を神に会わせるために、宿営から導き出したので、彼らは山のふもとに立った。シナイ山は全山煙った。主が火のなかにあって、その上に下られたからである。その煙は、かまどの煙のように立ち上り、全山はげしく震えた。ラッパの音が、いよいよ高くなったとき、モーセは語り、神は、かみなりをもって、彼に答えられた。」(旧約聖書・出エジプト記一九章一六~一九節)シナイ山は「神の山ホレブ」(出エジプト記三章一節参照)とも呼ばれ、「ホレブ」の意味は「人の住んでいない地方、荒野」を意味します。この山は、厚い雲に覆われ、雷が鳴り、稲妻があり、火が燃え、煙が立ち込め、地震で全山が振動していたと描写されています。そして、神である「主が火のなかにあって、その上に下られ」、更に「神は、かみなりをもって、彼に答えられた」と書かれています。預言者モーセに語られたのは神であり、雷はあくまでも手段であり、神ではありません。ところで、日本には雷、又は雷電を祭神とする神社があります。ある資料では、雷神社(いかづちじんじゃ、らいじんじゃ、かみなりじんじゃ)は東北・関東を中心として八三社、雷電神社は関東を主にして六一社、合わせて一四四社あるとしています。この他にも、北海道に雷(らい)公(こう)神社(じんじゃ)があり、これは葵祭で有名な京都の賀茂(かも)別(わけ)雷(いかづち)神社(じんじゃ)(上賀茂(かみがも)神社(じんじゃ))に起因しているようです。賀茂別雷神社は、太古に別(わけ)雷神(いかづちのかみ)が現社殿北北西にある神山(こうやま)に降臨したことに始まり、天武天皇の六七八年に神社の基が造営されたそうです。そして、祭神の雷の神威によって厄を祓い、あらゆる災難を除く厄除明神・落雷除・電気産業の守護神として広く信仰されていると言うのです。さて、雷神が落雷除をするのも矛盾のように思えますが、ここで注目したいのは、賀茂別雷神社の祭神である雷が神の山と呼ばれる神山(こうやま)に降臨したと言われる逸話です。これは、シナイ山に神が降臨されたと言う聖書の記録から派生しているのではないでしょうか。写真説明:シナイ山のモーセ<ウェブサイト”humantrustees”より転載>(上)と賀茂別雷神社<ウェブサイト「わかさ生活」より転載>(下)
2017年7月14日 12時03分36秒 (Fri)
聖書と神道:子ろば入場のイエスと白馬の神馬
旧約聖書のゼカリヤ書九章九節にろばが登場しています。「シオンの娘よ、大いに喜べ、エルサレムの娘よ、呼ばわれ。見よ、あなたの王はあなたの所に来る。彼は義なる者であって勝利を得、柔和であって、ろばに乗る。すなわち、ろばの子である子馬に乗る。」「シオン」は「エルサレム」の別名であり、古代イスラエルの首都です。「王」とは誰かが新約聖書のヨハネによる福音書一二章一二~一五節に書かれています。「その翌日、祭にきていた大ぜいの群衆は、イエスがエルサレムにこられると聞いて、しゅろの枝を手にとり、迎えに出て行った。そして叫んだ、『ホサナ、主の御名によってきたる者に祝福あれ、イスラエルの王に』。イエスは、ろばの子を見つけて、その上に乗られた。それは『シオンの娘よ、恐れるな。見よ、あなたの王がろばの子に乗っておいでになる』と書いてあるとおりであった。」つまり、「王」とは地上の王ではなく、王の王と言われる三位一体の神であられるイエス・キリストです。旧約聖書の預言通りにイエス・キリストは、ろばの子に乗って大群衆の歓迎の中をエルサレムへ入場されました。さて、神道では神輿の登場以前においては、馬は神々の乗物と考えられ、神馬(しんめ)と言う表現があるほどです。ですから、神事の際には馬が奉納されました。しかし、馬を奉納できない者は木、紙、土で作った馬の像で代用し、奈良時代からは板に馬の絵を描いた絵馬(えま)が出現するようになるのです。香川県琴平町(ことひらちょう)に金(こ)刀比(とひ)羅宮(らぐう)があり、「こんぴらさん」として親しまれています。「こんぴら」はサンスクリット語の「クンビーラ」が語源で、鰐の姿をした水神を意味し、ガンジス川を司る女神ガンガーの乗物だそうです。金刀比羅宮は日本神話に登場する海の神として信仰されている大物(おおもの)主(ぬしの)神(かみ)を祀っていると言うのです。ですから、この神社の展示場所には造船や海運等の船舶関係の企業・会社の写真が目立っています。更に、厩があり、実際に神馬が奉納され公開されていました。神社で神の乗物として神馬が奉納される起源は、イエス・キリストがお乗りになるために子ろばが提供された聖書の記録にあると考えられます。写真説明:子ろばで入場のイエス<ウェブサイト“JENNIFER GUETTA-PEERSMANN”より転載>(左)と金刀比羅宮の白馬の神馬(右)
2017年7月7日 11時59分42秒 (Fri)
聖書と神道:火の馬車で昇天のエリヤと上賀茂神社の競馬
何を求めるかとの先輩預言者エリヤの質問に、後輩預言者エリシャは先輩の霊的力の二倍分を欲しいと答えました。旧約聖書の列王紀下二章一一~一三節に、先輩と後輩の劇的な別離の記録があります。「彼らが進みながら語っていた時、火の車と火の馬があらわれて、ふたりを隔てた。そしてエリヤはつむじ風に乗って天にのぼった。エリシャはこれを見て『わが父よ、わが父よ、イスラエルの戦車よ、その騎兵よ』と叫んだが、再び彼を見なかった。そこでエリシャは自分の着物をつかんで、それを二つに裂き、またエリヤの身から落ちた外套を取り上げ、帰ってきてヨルダンの岸に立った。」ここに、エリヤが生きたまま、「火の馬」によって引かれる「火の車」で「つむじ風」に乗って天に昇った記録があります。その馬車は赤色に染まっていて、エリヤの昇天は幻想的で一瞬の出来事であったに違いありません。このように、聖書の中に馬が天地万物の創造主である神と関係して劇的に登場する場合があります。その他に、家畜数で財産を表わす時に、又、戦争の際に使用する戦車を引くものとして馬が描かれています。さて、京都市に上賀茂神社があり、一〇九三年に始まった賀茂(かも)競馬(くらべうま)と言う行事が毎年行われています。これは、天下泰平・五穀豊穣を祈願して、宮中武徳殿で五月五日の端午の節句に催されたのが起源だとされる京都市登録無形民俗文化財です。乗(のり)尻(じり)と呼ばれる騎手は左右に分れ、左方は赤色の打(た)毬(ぎゅう)、右方は黒色の狛(こま)鉾(ぼこ)の舞楽装束を着けて、約二百メートルの直線コースを疾走すると言うのです。二頭ずつで六番の勝負をするのですが、左方の赤色の勝ち数が多い年は豊作とされているそうです。ここで注目したいのは、二倍分の霊的力(祝福)を象徴する外套をエリシャに残してエリヤが昇天した「火の馬」は赤色であったのと、上賀茂神社の競馬で赤色の勝ち数が多い年は豊作とされると言うことです。聖書の中では赤色は特別な意味を持ちます。それは血の色であり、血は命の象徴です。(旧約聖書・レビ記一七章一一節参照)そして、最終的には贖罪のイエス・キリストの十字架の血にまで至るのです。写真説明:火の馬車で昇天のエリヤ<ウェブサイト“Free Bible images”より転載>(上)と上賀茂神社の競馬<ウェブサイト「京都を歩くアルバム」より転載>(下)
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プロフィール

- 性別
- 男
- 現住所
- 愛媛県今治市波方町郷乙404₋32
- 職業
- 牧師・宣教師
- 自己紹介
- ●新名(しんみょう) 忠臣(ただおみ)
●実践神学博士(米国アンドリューズ大学神学院)、元親業インストラクター
●札幌、小樽、苫小牧、仙台、東京・天沼で牧師を歴任。
●セブンスデー・アドベンチスト教団北海道教区長、青年部長、コミュニケーション部長、宗教自由部長、ラジオ牧師、総務局長等を歴任。
●宣教師としてシンガポールと韓国に在住し、副総務、コミュニケーション部、宗教自由部、出版部、ラジオ・テレ部等の部長としてアジア太平洋地域を巡回指導。
●最近まで、北アジア太平洋支部宣教部副部長。
●著書『夫と妻のコミュニケーション』(キリスト新聞社)『親と子のコミュニケーション』(キリスト新聞社)『わが青春は主のために』(三五堂)『暮らしの中のキリスト教』(新教出版社)『地球家族と聖書の言葉』(福音社)等。
- Self Introduction in English
- Full Name: Tadaomi Shinmyo
Sex: Male
Nationality: Japan
Citizenship: Japan
Education:
●B.A. in Theology in 1966 (Japan Missionary College)
●M.A. in Philosophy and Religion in 1972 (Philippine Union College Graduate School)
●Ordination: March 1973
●Doctor of Ministry in 1987 (Theological Seminary of Andrews University in USA)
Vocation:
●Pastor of the Japan Union Conference since 1966.
●Departmental Director of the Japan Union Conference for over 14 years.
●Radio Speaker and Japan Union Conference Secretary for a while.
●Missionary assigned to Departmental Director of Communication, Religious Liberty, Publishing Ministries, TV & Shortwave Radio Ministries, and Associate Secretary to Asia Pacific Division based in Singapore and Northern Asia-Pacific Division based in Korea for all together 9 years and 7 months.
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