2017年2月 アーカイブ
2017年2月24日 12時21分51秒 (Fri)
聖書の「われわれの神、主」と神道の「神主(かんぬし)」
聖書の神は、宇宙・天地万物の創造者(主)であり、全知全能であり、全被造物の所有者(主)です。そして聖書は、この神を「われわれの(わが)神、主」と紹介しています。「またわれわれの神、主のみ声に聞き従わず、主がそのしもべ預言者たちによって、われわれの前に賜わった律法を行わなかったからです。」「モーセの律法にしるされたように、この災はすべてわれわれに臨みましたが、なおわれわれの神、主の恵みを請い求めることをせず、その不義を離れて、あなたの真理を悟ることをもしませんでした。」「それゆえ、主はこれを心に留めて、災をわれわれに下されたのです。われわれの神、主は、何事をされるにも、正しくあらせられます。ところが、われわれはそのみ声に聞き従わなかったのです。」「われわれの神、主よ、あなたは強きみ手をもって、あなたの民をエジプトの地から導き出して、今日のように、み名をあげられました。われわれは罪を犯し、よこしまなふるまいをしました。」「わたしがこう言って祈り、かつわが罪とわが民イスラエルの罪をざんげし、わが神の聖なる山のために、わが神、主の前に願いをしていたとき、」(旧約聖書・ダニエル書九章一〇節、一三節、一四節、一五節、二〇節)又、「あなた(がた)の神、主」とも描写しています。「わたしはエジプトの国を出てからこのかた、あなたの神、主である。あなたはわたしのほかに神を知らない。わたしのほかに救う者はない。」(旧約聖書・ホセア書一三章四節)「あなたがたは、じゅうぶん食べて飽き、あなたがたに不思議なわざをなされたあなたがたの神、主のみ名をほめたたえる。わが民は永遠にはずかしめられることがない。」(同・ヨエル書二章二六節)つまり、聖書の神は唯一、絶対者であり、全宇宙の主(しゅ)(ぬし)であられる御方だと言うことです。さて、日本の神道の神社の聖職者は神職と言われています。そして、その神社の神職の長が神主(かんぬし)だそうです。従って、神主(かんぬし)は神社の総責任者として人々に奉仕する人です。この神主(かんぬし)と言う呼称ですが、その漢字からして聖書の「神、主」から来ているとしか思えません。ただ、あくまでも人間である聖職者に全宇宙の主(しゅ)(ぬし)であられる神の呼称を採用するのは余りにも恐れ多いのではないでしょうか。
2017年2月17日 12時14分17秒 (Fri)
聖所の洗盤と神社の手水舎
旧約聖書の出エジプト記三〇章一七~二一節に、聖所の敷地内に設けられた洗盤(せんばん)について次のように書かれています。「主はモーセに言われた、『あなたはまた洗うために洗盤と、その台を青銅で造り、それを会見の幕屋と祭壇との間に置いて、その中に水を入れ、アロンとその子たちは、それで手と足とを洗わなければならない。彼らは会見の幕屋にはいる時、水で洗って、死なないようにしなければならない。また祭壇に近づいて、その務をなし、火祭を主にささげる時にも、そうしなければならない。すなわち、その手、その足を洗って、死なないようにしなければならない。これは彼とその子孫の代々にわたる永久の定めでなければならない』。」アロンと彼の子孫は祭司に任じられたのですが、会見の幕屋、即ち聖所での神聖な任務を果たす時には、前もって洗盤の水で手と足を洗わなければなりませんでした。その理由は、「死なないようにしなければならない」からです。聖書は「罪の支払う報酬は死である」(新約聖書・ローマ人への手紙六章二三節)と断言していますので、死を免れるためには罪を除き、清めが必要になります。本来ならば体全体を水に沈めて清めるところですが、その象徴的行為として洗盤の水で手と足を洗ったと言うことです。さて、神社の参道には手水舎(ちょうずや)(ちょうずしゃ、てみずや、てみずしゃ)、又は水盤舎(すいばんしゃ)、御水屋(おみずや)と呼ばれる水を備えた施設があります。神社への参拝者、更に神事に参加する人々は、本来ならば自然界の川等で禊(みそぎ)をして穢(けが)れを祓うのですが、その最大簡略化した行為として手水舎の清澄な水で手を洗い、口をすすいで浄めると言うのです。先ず右手で柄杓(ひしゃく)を持ち水を汲み左手を洗い、次に柄杓を左手に持ち右手を洗い、更に柄杓を右手で持ち水を左手で受けて口をすすぎ、そして再び左手を洗い、最後に柄杓を立てて残った水で柄杓の柄を洗い、水がすっかり無くなったところで柄杓を元の位置に戻すと言うのです。なお、この一連の動作は柄杓で一回汲んだ水で行うのが作法だそうです。手水舎の象徴的行為は、文字通り聖書の洗盤の反映と言わざるを得ません。写真説明:聖所の洗盤<ウェブサイト”Dig Deeper”より転載>(左)と神社の手水舎<ウェブサイト「NAVERまとめ」より転載>(右)
2017年2月10日 14時40分56秒 (Fri)
契約の箱と神輿の三種の神器
旧約聖書と同様に新約聖書も聖所について書いています。ヘブル人への手紙九章一~五節の記録です。「さて、初めの契約にも、礼拝についてのさまざまな規定と、地上の聖所とがあった。すなわち、まず幕屋が設けられ、その前の場所には燭台と机と供えのパンとが置かれていた。これが、聖所と呼ばれた。また第二の幕の後に、別の場所があり、それは至聖所と呼ばれた。そこには金の香壇と全面金でおおわれた契約の箱とが置かれ、その中にはマナのはいっている金のつぼと、芽を出したアロンのつえと、契約の石板とが入れてあり、箱の上には栄光に輝くケルビムがあって、贖罪所をおおっていた。これらのことについては、今ここで、いちいち述べることができない。」ここから、至聖所の中に契約の箱があり、その箱の中に三つの品物があるのに気付きます。先ず、「マナのはいっている金のつぼ」です。マナと呼ばれた食物(出エジプト記一六章一三~三六節参照)を入れた金の壺です。次は「芽を出したアロンのつえ」です。アロンはイスラエルの民がエジプトを脱出した時の指導者モーセの兄であり、この兄弟が神の権威と力の象徴である杖を使って数々の奇跡を生みました。最後の「契約の石板」は、モーセが持参した石の板二枚に神御自身が書かれた十戒です。ところで、神社には拝殿と本殿があり、本殿には神体が納められています。例えば、伊勢神宮の神体は八咫(やたの)鏡(かがみ)、熱田神宮は草薙(くさなぎ)剣(のつるぎ)、皇居は八尺瓊(やさかにの)勾玉(まがたま)です。実は、この三つの品物は三種の神器と呼ばれ、歴代天皇が継承していると言う三種の宝物をも意味します。天照大神が天孫降臨の時に孫の瓊瓊(にに)杵(ぎの)尊(みこと)に授けられたと言う鏡・剣・玉のことです。(『古事記』)この三種は古代では支配者一般の象徴、そして儒学伝来以後には鏡は知、勾玉は仁、剣は勇の三徳の意味と言う解釈も出てきたそうです。さて、十戒が人間のあるべき状態を示すように、鏡は人間の姿を映し出し望ましい状態に戻すのを助けます。マナは食物不足の人間への神の憐みの象徴であったように、勾玉は仁を表わします。モーセやアロンに握られた杖は敵を駆逐する力と権威の印であったように、剣も勇を意味しています。ここにも双方の見事な類似があります。写真説明:契約の箱<ウェブサイト”CRAIGMANDERSON”より転載>(上)と神社の三種の神器<ウェブサイト「ジョブワーカー」より転載>(下)
2017年2月3日 11時58分12秒 (Fri)
契約の箱と神輿の渡御
「ヨシュアは祭司たちに言った、『契約の箱をかき、民に先立って渡りなさい』。そこで彼らは契約の箱をかき、民に先立って進んだ。主はヨシュアに言われた、『きょうからわたしはすべてのイスラエルの前にあなたを尊い者とするであろう。こうしてわたしがモーセと共にいたように、あなたとともにおることを彼らに知らせるであろう。』」 (旧約聖書・ヨシュア記三章六、七節)モーセの後継者ヨシュアは、幕屋(聖所)で奉仕する祭司たちに契約の箱を担いでイスラエルの民に先立って渡るように命じます。主である神はヨシュアを尊い者、権威ある者として民に示すと言うのです。では、どこを渡るのでしょうか。「箱をかく者がヨルダンにきて、箱をかく祭司たちの足が水ぎわにひたると同時に、――ヨルダンは刈入れの間中、岸一面にあふれるのであるが、――上から流れくだる水はとどまって、はるか遠くのザレタンのかたわらにある町アダムのあたりで、うず高く立ち、アラバの海すなわち塩の海の方に流れくだる水は全くせきとめられたので、民はエリコに向かって渡った。」(同一五、一六節)つまり、彼らはヨルダン川を橋も架けず、船にも乗らず、水のせき止められた川底を渡ったのです。この奇跡は、契約の箱をかく祭司たちの足の裏がヨルダン川の水に浸った時に起きました。即ち、この不思議な現象を通して神は、ヨシュアをモーセに次ぐ指導者として民に認めさせられたのです。さて、大阪市に住吉大社がありますが、これは全国にある約二千三百の住吉神社の総本社になっています。祭神は『古事記』や『日本書紀』に登場する神話の底(そこ)筒男(つつのおの)命(みこと)、中筒男(なかつつのおの)命(みこと)、表(うわ)筒男(つつのおの)命(みこと)、神(じん)功(ぐう)皇后(こうごう)の四柱で住吉大神と総称され、海の神として信仰されているようです。この住吉(すみよし)大社(たいしゃ)の住吉祭は大阪最後の夏祭りとして知られ、大阪中をお祓いして清めると言うことで、昔から「おはらい」とも呼ばれてきたそうです。祭の期間中に神輿洗(みこしあらい)神事(しんじ)、宵宮(よいみや)祭(さい)、夏越祓(なごしのはらえ)神事(しんじ)・例(れい)大祭(たいさい)と一連の行事の最後に神輿(みこし)渡御(とぎょ)があり、大阪市と堺市の境界を流れる大和(やまと)川(がわ)を白装束にねじり鉢巻き姿の男性によって神輿が渡るのです。この住吉大社の神輿渡御は、契約の箱が祭司たちによってヨルダン川を渡ったと言う聖書の記録に起源があると考えられます。写真説明:ヨルダン川を渡る契約の箱<ウェブサイト”Pinterest”より転載>(左)と住吉祭の神輿渡御<ウェブサイト「阪神高速道路株式会社」より転載>(右)
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プロフィール

- 性別
- 男
- 現住所
- 愛媛県今治市波方町郷乙404₋32
- 職業
- 牧師・宣教師
- 自己紹介
- ●新名(しんみょう) 忠臣(ただおみ)
●実践神学博士(米国アンドリューズ大学神学院)、元親業インストラクター
●札幌、小樽、苫小牧、仙台、東京・天沼で牧師を歴任。
●セブンスデー・アドベンチスト教団北海道教区長、青年部長、コミュニケーション部長、宗教自由部長、ラジオ牧師、総務局長等を歴任。
●宣教師としてシンガポールと韓国に在住し、副総務、コミュニケーション部、宗教自由部、出版部、ラジオ・テレ部等の部長としてアジア太平洋地域を巡回指導。
●最近まで、北アジア太平洋支部宣教部副部長。
●著書『夫と妻のコミュニケーション』(キリスト新聞社)『親と子のコミュニケーション』(キリスト新聞社)『わが青春は主のために』(三五堂)『暮らしの中のキリスト教』(新教出版社)『地球家族と聖書の言葉』(福音社)等。
- Self Introduction in English
- Full Name: Tadaomi Shinmyo
Sex: Male
Nationality: Japan
Citizenship: Japan
Education:
●B.A. in Theology in 1966 (Japan Missionary College)
●M.A. in Philosophy and Religion in 1972 (Philippine Union College Graduate School)
●Ordination: March 1973
●Doctor of Ministry in 1987 (Theological Seminary of Andrews University in USA)
Vocation:
●Pastor of the Japan Union Conference since 1966.
●Departmental Director of the Japan Union Conference for over 14 years.
●Radio Speaker and Japan Union Conference Secretary for a while.
●Missionary assigned to Departmental Director of Communication, Religious Liberty, Publishing Ministries, TV & Shortwave Radio Ministries, and Associate Secretary to Asia Pacific Division based in Singapore and Northern Asia-Pacific Division based in Korea for all together 9 years and 7 months.
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