2017年1月 アーカイブ
2017年1月27日 12時49分31秒 (Fri)
契約の箱と神輿の担ぎ手
旧約聖書のサムエル記下六章一四~一六節に非常に面白い記事があります。「そしてダビデは力をきわめて、主の箱の前で踊った。その時ダビデは亜麻布のエポデをつけていた。こうしてダビデとイスラエルの全家とは、喜びの叫びと角笛の音をもって、神の箱をかき上った。主の箱がダビデの町にはいった時、サウルの娘ミカルは窓からながめ、ダビデ王が主の前に舞い踊るのを見て、心のうちにダビデをさげすんだ。」ここの「主の箱」と「神の箱」は契約の箱を意味しています。サウルとはダビデ王の前のイスラエル王です。そして、サウル王の娘ミカルとはダビデ王の妻です。彼女がダビデがエポデ姿で契約の箱の前で踊るのを見てさげすんだと言うのです。どうしてなのでしょうか。「ダビデが家族を祝福しようとして帰ってきた時、サウルの娘ミカルはダビデを出迎えて言った、『きょうイスラエルの王はなんと威厳のあったことでしょう。いたずら者が、恥も知らず、その身を現すように、きょう家来たちのはしためらの前に自分の身を現されました』。」(同二〇節)つまり、ダビデ王は肌をあらわに出して踊ったと言うのです。と言っても全裸ではありませんでした。彼は「亜麻布のエポデをつけていた」とありますが、この場合の「エポデ」とは文脈から言って簡単な衣服、下着と考えられます。埼玉県新座市の最古の神社の一つであり、大和田一帯の鎮守の神社である大和田氷川神社は八〇二年に創建されたと伝えられています。この神社の祭神は素蓋鳴(すさおの)尊(みこと)だと言われ、この付近は古くから鎌倉幕府が支配していたようです。本殿は江戸時代に再建され、壁面には見事な白木の彫刻が施されているそうです。明治初年の神仏分離令により村社に列格され、その後に近隣の神社を合祀しつつ現在に至っています。毎年七月末に開催される夏祭りは、裸神輿又は荒れ神輿と呼ばれて川越街道の名物になっていると言うのです。担ぎ手の男衆は白褌・白足袋・白腹巻の姿で、神社境内や街道を勇壮に錬り歩きます。このような姿の担ぎ手による神輿祭は他にも神奈川県藤沢市の八坂神社例大祭(天王祭)でも見られますが、そのルーツは聖書のエポデ姿で契約の箱の前で踊ったダビデにあると言えましょう。写真説明:ダビデの契約の箱の前の踊り<ウェブサイト “Growing Kids in Grace”より転載>(上)と大和田氷川神社の裸神輿<ウェブサイト「私の写真」より転載>(下)
2017年1月20日 10時29分30秒 (Fri)
契約の箱と神輿の効能
旧約聖書のサムエル記六章一、二節に次のような記録があります。「ダビデは再びイスラエルのえり抜きの者三万人をことごとく集めた。そしてダビデは立って、自分と共にいるすべての民と共にバアレ・ユダへ行って、神の箱をそこからかき上ろうとした。この箱はケルビムの上に座しておられる万軍の主の名をもって呼ばれている。」ダビデ王は精鋭三万人を動員して「神の箱」、即ち契約の箱を担いで自分の町へ移動させようとします。しかし、その途中で契約の箱を載せていた牛車の牛がつまずき、箱が落ちないように手で押さえたウザは神に撃たれて死んだので、ダビデは恐れて搬送を中止してオベデエドムの家に運ばせたと言うのです。(同記同章六~一〇節参照)ウザの死因は神聖な神の箱を神に代わって守ろうとした不敬罪によるものと考えまれますが、ダビデは深意を理解できなかったのです。ところが、「神の箱はガテびとオベデエドムの家に三か月とどまった。主はオベデエドムとその全家を祝福された」のです。(同記同章一一節)ここに、契約の箱が存在する場所が祝福されていることが明言されています。それを知ったダビデ王は態度を変え、喜んで箱を自分の町ダビデへ運びました。さて、神社から神輿が担ぎ出されることを宮出し、又は出御(しゅつぎょ)と言いますが、その後に神輿は人々の間、住宅街を練り歩きます。これは神(しん)幸(こう)祭(さい)、又は神輿(みこし)渡御(とぎょ)、そして途中で担ぎ手が休息して接待を受ける場所はお(御)旅所(たびしょ)と呼ばれています。その後、再び練り歩いて神輿が神社に戻ることを宮入り、又は還御(かんぎょ)と言うそうです。これら一連の行動の意味は、神社の神は年中籠っているのではなく、祭りの時には神体が神輿に移され氏子連によって練り歩き、地域の厄災(やくさい)・穢れを清めることだと言うのです。神輿が担ぎ手によって荒々しく揺さぶれたり、神輿同士が激しくぶつかり合ったりするのは、神輿の神体の霊を刺激し、発散させ、霊の力を維持させるためだと言われます。そして、宮入リの前に川や海に神輿を入れるのは厄災・穢れを水に流して清めること、又、神社の階段を上る時に神輿を落として壊すのも厄災を祓い落として清めることを象徴していると言うのです。神輿は契約の箱に起源があると考えられます。契約の箱<ウェブサイト「牧師の書斎」より転載>(上)と神輿<今治市波方町の玉生八幡神社>(下)
2017年1月13日 12時21分21秒 (Fri)
契約の箱と神輿の外観
神はモーセに聖所(幕屋)に続いて次の物を造るように命じておられます。「彼らはアカシヤ材で箱を造らなければならない。長さは二キュビト半、幅は一キュビト半、高さは一キュビト半。あなたは純金でこれをおおわなければならない。すなわち内外ともにこれをおおい、その上の周囲に金の飾り縁を造らなければならない。また金の環四つを鋳て、その四すみに取り付けなければならない。すなわち二つの環をこちら側に、二つの環をあちら側に付けなければならない。またアカシヤ材のさおを造り、金でこれをおおわなければならない。そしてそのさおを箱の側面の環に通し、それで箱をかつがなければならない。さおは箱の環に差して置き、それを抜き放してはならない。そしてその箱に、わたしがあなたに与えるあかしの板を納めなければならない。また純金の贖罪所を造らなければならない。長さは二キュビト半、幅は一キュビト半。また二つの金のケルビムを造らなければならない。これを打物造りとし、贖罪所の両端に置かなければならない。」(旧約聖書・出エジプト記二五章一〇~一八節)この箱は契約の箱と呼ばれています。(同・民数記一〇章三五節参照)箱の大きさは、一キュビトが四五センチ(普通)又は五二・五センチ(神聖)なので、長さ×幅×高さが一一〇×六六×六六、又は一三〇×八〇×八〇センチでありました。箱も、それを担ぐさおも金で覆われていました。箱の蓋の上部に純金の贖罪所が設けられ、その両端に二つの金のケルビム(天使)が造られました。さて、神社にある神輿は全くこの契約の箱に似ています。箱を担ぐのは幕屋に御臨在される神の移動の象徴ですが、神輿も普段は神社にいる神霊が渡御する時に鎮まる輿です。双方とも形は四角、色は契約の箱はすべてが金で神輿も金が随所に使われ、担ぐさおはどちらも二本です。ただ、契約の箱は二人の天使であるのに対し、神輿の場合は一羽の鳳凰ですが、両者とも空を舞う高貴な存在者として共通しています。更に類似点は、契約の箱は移動する時に幕屋で奉仕する役割が与えられていたレビ族の男性によってのみ担がれましたように、神輿も本来はその神社の氏子(男性)が白装束で担いだのです。今でこそ、女神輿とか、子供神輿とかが登場していますが、これは後世の祭を盛んにする副産物と考えられます。写真説明:契約の箱<Windowsフォトギャラリー>(左)と神輿<ウェブサイト”OMATSURI DAISUKI“>(右)
2017年1月6日 10時42分41秒 (Fri)
聖所の燭台と神社の忌火
旧約聖書の出エジプト記二五章三一~四〇節に、神は預言者モーセに聖所の中の燭台の造り方を詳細に示しておられます。燭台の材料、寸法、形状、重量、そして造り方までが教えられています。「また純金の燭台を造らなければならない。燭台は打物造りとし、その台、幹、萼、節、花を一つに連ならせなければならない。また六つの枝をそのわきから出させ、燭台の三つの枝をこの側から、燭台の三つの枝をかの側から出させなければならない。あめんどうの花の形をした三つの萼が、それぞれ節と花をもって一つの枝にあり、また、あめんどうの花の形をした三つの萼が、それぞれ節と花をもってほかの枝にあるようにし、燭台から出る六つの枝を、みなそのようにしなければならない。また、燭台の幹には、あめんどうの花の形をした四つの萼を付け、その萼にはそれぞれ節と花をもたせなさい。」(出エジプト記二五章三一~三四節)「あめんどう」とは扁(へん)桃(とう)とも言われますが、私たちにとってはその実を食べるアーモンドとして親しまれています。燭台の目的は聖所内を照らすためです。「また、それのともしび皿を七つ造り、そのともしび皿に火をともして、その前方を照させなければならない。」(同三七節)そして、燭台は「わたしは世の光である」(新約聖書・ヨハネによる福音書八章一二節参照)と語られたイエス・キリストを象徴しています。さて、神道は闇を大切にする宗教であり、「くらやみ祭」と言う名前が残っているように、祭りの最重要儀式は深夜の浄(じょう)闇(あん)の中で行われるそうです。そして、儀式が行われ場所は拝殿です。道理で、神社の拝殿は昼間でも薄暗いと言うが私の子供時代からの印象です。その拝殿にある灯火は忌(いみ)火(び)(斎(いみ)火(び))<「いむび」とも発音>と呼ばれ、忌(いみ)は古来では清浄を意味すると伝えられ、従って忌火は清浄な神聖で清められた火であると言うのです。又、忌火は神饌(しんせん)の煮炊きにも使われます。古来の忌火は鑽(きり)火(びの)神事(しんじ)と言って、斎戒(さいかい)した神職が御火鑽(みひきり)具(ぐ)と呼ばれるヤマビワの木の棒の火鑽(ひきり)杵(ぎね)と、ヒノキで作った木の板の火鑚(ひきり)臼(うす)をこすり合わせる舞(まい)錐式(きりしき)発火法(はつかほう)で新しく切り出すのです。聖所の燭台と神社の忌火は、共に念入りに用意される灯火なのです。
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プロフィール

- 性別
- 男
- 現住所
- 愛媛県今治市波方町郷乙404₋32
- 職業
- 牧師・宣教師
- 自己紹介
- ●新名(しんみょう) 忠臣(ただおみ)
●実践神学博士(米国アンドリューズ大学神学院)、元親業インストラクター
●札幌、小樽、苫小牧、仙台、東京・天沼で牧師を歴任。
●セブンスデー・アドベンチスト教団北海道教区長、青年部長、コミュニケーション部長、宗教自由部長、ラジオ牧師、総務局長等を歴任。
●宣教師としてシンガポールと韓国に在住し、副総務、コミュニケーション部、宗教自由部、出版部、ラジオ・テレ部等の部長としてアジア太平洋地域を巡回指導。
●最近まで、北アジア太平洋支部宣教部副部長。
●著書『夫と妻のコミュニケーション』(キリスト新聞社)『親と子のコミュニケーション』(キリスト新聞社)『わが青春は主のために』(三五堂)『暮らしの中のキリスト教』(新教出版社)『地球家族と聖書の言葉』(福音社)等。
- Self Introduction in English
- Full Name: Tadaomi Shinmyo
Sex: Male
Nationality: Japan
Citizenship: Japan
Education:
●B.A. in Theology in 1966 (Japan Missionary College)
●M.A. in Philosophy and Religion in 1972 (Philippine Union College Graduate School)
●Ordination: March 1973
●Doctor of Ministry in 1987 (Theological Seminary of Andrews University in USA)
Vocation:
●Pastor of the Japan Union Conference since 1966.
●Departmental Director of the Japan Union Conference for over 14 years.
●Radio Speaker and Japan Union Conference Secretary for a while.
●Missionary assigned to Departmental Director of Communication, Religious Liberty, Publishing Ministries, TV & Shortwave Radio Ministries, and Associate Secretary to Asia Pacific Division based in Singapore and Northern Asia-Pacific Division based in Korea for all together 9 years and 7 months.
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