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2016年12月 アーカイブ

2016年12月30日 13時19分28秒 (Fri)

聖所と神社の供え物

聖所と神社の供え物 聖所は手前の聖所と奥の至聖所に別れていますが、手前の聖所の中に机を造るように神はモーセに命じられました。「あなたはまたアカシヤ材の机を造らなければならない。長さは二キュビト、幅は一キュビト、高さは一キュビト半。」「またアカシヤ材のさおを造り、金でこれをおおい、それをもって、机をかつがなければならない。また、その皿、乳香を盛る杯および灌祭を注ぐための瓶と鉢を造り、これらは純金で造らなければならない。そして机の上には供えのパンを置いて、常にわたしの前にあるようにしなければならない。」(旧約聖書・出エジプト記二五章二三節、二八~三〇節)ここには、机の製作に当たり材料や寸法に至る詳細な指示があり、机の上に載せる皿、杯、瓶、鉢を純金で造るようにも言われています。そして、皿にはパン、杯には乳香、瓶と鉢には灌祭、即ちぶどう酒(出エジプト記二九章四〇節参照)を入れて、祭司が神に供え物として捧げるようになっていました。パンは「わたしは命のパンである」(新約聖書・ヨハネによる福音書六章四八節)と言われたイエス・キリストを暗示していました。乳香はイエス・キリストの執り成しの祈り、又、ぶどう酒はイエス・キリストの十字架の血を象徴していました。なお、パンは一二個用意され、二枚の皿に六個ずつ並べられ、安息日毎に取り替えられましたが、新しいパンに代わる時に乳香がふりかけられたと言うのです。取り下げられたパンは聖なるものと見なされ、祭司が食べました。さて、拝殿と本殿に別れている神社でも手前の拝殿に神饌(しんせん)、又は日(にっ)供(く)と言って供え物をします。大切な基本的な供え物は米、塩、水、酒ですが、季節の旬の野菜、果物、魚、餅、菓子等も毎朝、神への食事として神職が捧げます。これを日(に)供(っく)祭(さい)と呼び、朝毎に取り下げられた供え物は直会(なおらい)、或いはお下がりと称して神の力を頂くと言うことで皆で食べるそうです。聖所と神社の供え物を比較すると、その地域の人々が何を主食とするかによってパンと米、また飲み物も何がその地方の特産かによってぶどう酒と米酒の相違はありますが、双方とも飲食物を神に捧げており、又取り下げた物を人間が食べています。聖所の供え物の制度が神道の供え物に大きな影響を及ぼしています。

写真説明: 聖所内のパンの机<ウェブサイト「心のチャペル」より転載>(上)と神社の神饌(日供)<ウェブサイト「EVENT21地鎮祭.jp」より転載>(下)

2016年12月23日 11時11分59秒 (Fri)

ユダ族の獅子と神社の狛犬

ユダ族の獅子と神社の狛犬 ライオンは百獣の王と呼ばれ、最強の力と権威の代名詞になっています。それは聖書の中でも同様で、ライオンは獅子とも呼ばれ、最強国家・国王、そして救世主の象徴として登場しています。バビロン帝国(紀元前六〇六又は六〇五~五三九年)は当時の世界覇権国家でしたが鷲の翼を持つライオンに例えられています。(旧約聖書・ダニエル書七章参照))最も注目すべき事実は、新約聖書の最後の書であるヨハネの黙示録五章五節の言葉です。「すると、長老のひとりがわたしに言った、『泣くな。見よ、ユダ族のしし、ダビデの若枝であるかたが、勝利を得たので、その巻物を開き七つの封印を解くことができる』。」ここで「ユダ族のしし、ダビデの若枝であるかた」とは、文脈から言ってイエス・キリストを指していますが、驚くべきことに旧約聖書の創世記四九章八~一〇節に既に預言されていました。「ユダは、ししの子。・・・もろもろの民は彼に従う。」(九節、一〇節)確かに、イエス・キリストは系図からも創世記に言及されているユダの子孫であり、そしてダビデの子孫になっています。一二部族の一つであったユダ族の旗の印は獅子、つまりライオンでありました。さて、神社の境内には空想上の守護獣像である狛犬が見られます。これは、本来は「獅子・狛犬」と言い、向かって右側は口を開いた角なしの「阿像」で獅子、左側は口を閉じた角ありの「吽像」で狛犬だそうです。このように阿吽(あうん)の形になっているのは日本独特で、伝来先の中国では両方とも獅子像であり、ほとんどが口を開いていると言うことです。中国で皇帝の守護獣としての獅子像が遣唐使によって日本の宮中に伝えられ、更に天皇家と縁のある有名な神社へ紹介され、時代を経て一般の神社へと普及していったと言われています。「獅子・狛犬」の元々の起源はインドであり、仏像の台座に仏の守り役としてライオンが刻まれているそうですが、獅子が守護の象徴であると言う思想は、旧約聖書の影響がシルクローを経てインドにも及んでいたためと考えられます。ただ、聖書のユダ族の獅子は単なる守護獣ではなく、文字通りの救世主の意味です。

写真説明: ユダ族の獅子イエス<ウェブサイト“ArtsyHome”より転載>(上)と今治市波止浜の龍神社の狛犬(下)

2016年12月16日 12時33分43秒 (Fri)

聖所の至聖所と神社の本殿

 旧約聖書のレビ記一六章には、主である神が預言者モーセを通して、祭司アロンが贖罪の日に聖所でなすべき一連の行事を語っておられます。「『これはあなたがたが永久に守るべき定めである。すなわち、七月になって、その月の十日に、あなたがたは身を悩まし、何の仕事もしてはならない。この国に生れた者も、あなたがたのうちに宿っている寄留者も、そうしなければならない。この日にあなたがたのため、あなたがたを清めるために、あがないがなされ、あなたがたは主の前に、もろもろの罪が清められるからである。これはあなたがたの全き休みの安息日であって、あなたがたは身を悩まさなければならない。これは永久に守るべき定めである。油を注がれ、父に代って祭司の職に任じられる祭司は、亜麻布の衣服、すなわち、聖なる衣服を着て、あがないをしなければならない。彼は至聖所のために、あがないをなし、また会見の幕屋のためと、祭壇のために、あがないをなし、また祭司たちのためと、民の全会衆のために、あがないをしなければならない。これはあなたがたの永久に守るべき定めであって、イスラエルの人々のもろもろの罪のために、年に一度あがないをするものである』。彼は主がモーセに命じられたとおりにおこなった。」(二九~三四節)このように、祭司は年に一度、七月一〇日に至聖所で民の罪の贖いをしたのです。しかも、この贖罪日には大祭司しか至聖所に入れませんでした。「これらのものが、以上のように整えられた上で、祭司たちは常に幕屋の前の場所にはいって礼拝をするのであるが、幕屋の奥には大祭司が年に一度だけはいるのであり、しかも自分自身と民とのあやまちのためにささげる血をたずさえないで行くことはない。」(新約聖書・ヘブル人への手紙九章六~七節)さて、神社の拝殿は人のための建物、本殿はその神社の神のための建物で神道で言う御神体(神霊が依りつく依り代<よりしろ>)が鎮座しています。本殿には宮司以外は何人も立ち入るこが出来ません。しかも、宮司でさえ祭等の特別な場合を除き安易に本殿に入らないと言われています。なお、拝殿はあっても本殿がない神社があるのは、その御神体が山、岩、川、滝、大木等であり建物に入らないからだそうです。

2016年12月9日 12時15分30秒 (Fri)

聖所と神社の構造

聖所と神社の構造
 現在のキリスト教と神道の礼拝施設、即ち教会と神社は外観からは似ているとは言えません。しかし、聖書の中に最初に登場する宗教施設である聖所は、神道の神社の起源と考えられるほど酷似しています。旧約聖書の出エジプト記二五章八、九節で、天地創造の神であられる主が預言者モーセに次のように語られました。「また、彼らにわたしのために聖所を造らせなさい。わたしが彼らのうちに住むためである。すべてあなたに示す幕屋の型および、そのもろもろの器の型に従って、これを造らなければならない。」この託宣は、モーセがイスラエルの民をエジプトから導き出した紀元前一四四五年に与えられました。神は、ご自身がお宿りになる建物として聖所について言及されています。そして、同三〇章まで聖所の構造、寸法、材料、色彩、用途等に付き詳細な指示を与えておられます。この聖所は、後のソロモン王によって紀元前九四六年にエルサレムに建築される神殿までは移動式でした。つまり、解体して搬送できるようになっていました。聖所は英語ではサンクチュアリー(聖域)と言いますが、この聖域は長方形の周囲を幕で守られていました。東の幕に入口があり、その幕内に祭壇、洗盤(せんばん)、そして幕屋があり、その幕屋は前の部屋が聖所、後の部屋が至聖所と呼ばれました。さて、神道の神社は、通常は鳥居から始まり、手水舎(ちょうずや)、灯(とう)籠(ろう)、狛犬(こまいぬ)を経て社殿としての拝殿と本殿に行き着きます。神社も、本来は常設ではなかったと言われています。ここで注目したいのは、聖所と神社には細部に於いては相違がありますが、主要な施設がほぼ同じだと言うことです。敷地内に手を洗って清めをする洗盤と手水舎、建物として聖所と社殿があります。しかも、聖所が手前の聖所と奥の至聖所に分かれていたように、社殿も手前が拝殿、その先が本殿と別れているのです。そして、聖所には毎日、聖職者の祭司が入り儀式を挙行しましたが、契約の箱が納められ神が御臨在される至聖所には年に一度のみ大祭司が入って特別な儀式を執行しました。それと同じように、神道の拝殿には毎日、参拝者が近づくことができましたが、御神体が納められていると言う本殿には入ることができません。実は、ソロモンの神殿では聖所が「拝殿」、至聖所が「本殿」と呼ばれています。(旧約聖書・列王紀上六章参照)

写真説明:幕屋と神社の基本的構造と平面図 <ウェブサイト「日本とユダヤのハーモニー」より転載>

2016年12月2日 11時52分54秒 (Fri)

過越の家の鴨居・両柱と神社の鳥居

過越の家の鴨居・両柱と神社の鳥居 旧約聖書の出エジプト記一二章二、三節で、主である神がエジプトでモーセとアロンに次のように語られます。「この月をあなたがたの初めの月とし、これを年の正月としなさい。あなたがたはイスラエルの全会衆に言いなさい、『この月の十日におのおの、その父の家ごとに小羊を取らなければならない。すなわち、一家族に小羊一頭を取らなければならない。』」「この月」とは、イエスラエルの民が預言者モーセの下にエジプトを脱出する月です。そして、民は小羊を取るように言われます。「そこでモーセはイスラエルの長老をみな呼び寄せて言った『あなたがたは急いで家族ごとに一つの小羊を取り、その過越の獣をほふらなければならない。また一束のヒソプを取って鉢の血に浸し、鉢の血を、かもいと入口の二つの柱につけなければならない。朝まであなたがたは、ひとりも家の戸の外に出てはならない。主が行き巡ってエジプトびとを撃たれるとき、かもいと入口の二つの柱にある血を見て、主はその入口を過ぎ越し、滅ぼす者が、あなたがたの家にはいって、撃つのを許されないであろう。』」(出エジプト記一二章二一~二三節)つまり、その小羊を屠り、その流れ出た血を鉢に取り、その血を「かもいと入口の二つの柱につけなければならない」と言うのです。それは、「滅ぼす者」が家の入口の鴨居と両柱が血で塗られているのを見て、その家の者を殺さないためです。実は、小羊の血はイエス・キリストの十字架の血を象徴していました。さて、この出エジプト時のイスラエル人の家の入口の光景は神社の鳥居と似ているのです。日本の家の場合、玄関に両柱があり、鴨居とその上部に長押(なげし)があります。一方、鳥居にも両柱、島木(しまぎ)とその上部に笠木(かさぎ)があります。なお、鳥居には島木の下に柱を固定するため貫(ぬき)があります。そして、鳥居の色はと言えば血の色である赤です。日本の鳥居は八世紀頃に現在の形になったと言われ、その起源は諸説あるようですが聖書に違いありません。神社の鳥居から境内に入る人々は娑婆の騒音から解放され静寂と平安を経験しますが、これは出エジプトの時に小羊の血で塗られた鴨居と両柱の家の中に居て「滅ぼす者」から守られ安全・平和であったイエスラエルの民を思い起こさせます。

写真説明:出エジプトの家<ウェブサイト「株式会社リウデン」より転載>(上)と厳島神社の鳥居(下)

プロフィール

プロフィール画像
性別
現住所
愛媛県今治市波方町郷乙404₋32
職業
牧師・宣教師
自己紹介
●新名(しんみょう) 忠臣(ただおみ)
●実践神学博士(米国アンドリューズ大学神学院)、元親業インストラクター
●札幌、小樽、苫小牧、仙台、東京・天沼で牧師を歴任。
●セブンスデー・アドベンチスト教団北海道教区長、青年部長、コミュニケーション部長、宗教自由部長、ラジオ牧師、総務局長等を歴任。
●宣教師としてシンガポールと韓国に在住し、副総務、コミュニケーション部、宗教自由部、出版部、ラジオ・テレ部等の部長としてアジア太平洋地域を巡回指導。
●最近まで、北アジア太平洋支部宣教部副部長。
●著書『夫と妻のコミュニケーション』(キリスト新聞社)『親と子のコミュニケーション』(キリスト新聞社)『わが青春は主のために』(三五堂)『暮らしの中のキリスト教』(新教出版社)『地球家族と聖書の言葉』(福音社)等。
Self Introduction in English
Full Name: Tadaomi Shinmyo
Sex: Male
Nationality: Japan
Citizenship: Japan

Education:
●B.A. in Theology in 1966 (Japan Missionary College)
●M.A. in Philosophy and Religion in 1972 (Philippine Union College Graduate School)
●Ordination: March 1973
●Doctor of Ministry in 1987 (Theological Seminary of Andrews University in USA)

Vocation:
●Pastor of the Japan Union Conference since 1966.
●Departmental Director of the Japan Union Conference for over 14 years.
●Radio Speaker and Japan Union Conference Secretary for a while.
●Missionary assigned to Departmental Director of Communication, Religious Liberty, Publishing Ministries, TV & Shortwave Radio Ministries, and Associate Secretary to Asia Pacific Division based in Singapore and Northern Asia-Pacific Division based in Korea for all together 9 years and 7 months.
facebook
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