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2016年8月 アーカイブ

2016年8月26日 11時13分29秒 (Fri)

ユダヤ人のルーツ その四 アブラハム

 聖書辞典によれば、アブラムはヘブライ(ヘブル)語でアブの「父」とラムの「高められる」と言う意味の二つの語から成っており、「高貴な父」とか「父は高められる」と言う意味であるとしています。さて、ユダヤ人はアブラム(アブラハム)の子孫であると言うのですが、その根拠を聖書から見出すことができるでしょうか。旧約聖書の創世記一四章一三節に次の記録があります。「時に、ひとりの人がのがれてきて、ヘブルびとアブラムに告げた。この時アブラムはエシコルの兄弟、またアネルの兄弟であるアモリびとマムレのテレビンの木のかたわらに住んでいた。彼らはアブラムと同盟していた。」ここでは、アブラムが「ヘブルびと」と呼ばれています。ヘブル人がヘブル(ヘブライ)語を話すわけですが、現在のユダヤ人国家であるイスラエル共和国の公用語はヘブル(ヘブライ)語とアラビア語です。こういうわけで、ヘブル、ユダヤ、イスラエルが繋がります。アブラムの孫に当たるヤコブは、神によって新しい名前イスラエルに改名するように言われます。「神は彼に言われた、『あなたの名はヤコブである。しかしあなたの名をもはやヤコブと呼んではならない。あなたの名をイスラエルとしなさい』。こうして彼をイスラエルと名づけられた。」(創世記三五章一〇節)従って、アブラムの子孫はその子イサク、イサクの子ヤコブと続くのですが、アブラムの孫の代でイスラエルと言う名称を持つことになるのです。ところで、ヘブル語のイスラエルの意味は「神は支配したもう」であるとされています。ヤコブ、即ちイスラエルには一二人の息子がおりました。この一二人の息子から後のイスラエルの一二部族が出現するのです。神の加護のもと一二部族から成る統一王国イスラエルは繁栄するのですが、紀元前九三一年に、一〇部族の北王国イスラエルと二部族の南王国ユダに分裂しました。そして、ユダ王国に住む人々がユダヤ人と呼ばれたのです。こういうわけで、ユダヤ、イスラエル、ヘブル(ヘブライ)の三つの表現が人種、国家、言語を意味する言葉として互換的に使用されています。

2016年8月19日 10時56分32秒 (Fri)

ユダヤ人のルーツ その三 ユダヤ人の始祖

 ユダヤ人の始祖はアブラハムだと言われますが、彼は当初はアブラムと呼ばれ、後にアブラハムに改名されます。このアブラムについて聖書が最初に言及しているのは旧約聖書の創世記一一章二七~三二節においてであり、彼の家族関係や居住場所を説明しています。「テラの系図は次のとおりである。テラはアブラム、ナホルおよびハランを生み、ハランはロトを生んだ。ハランは父テラにさきだって、その生れた地、カルデヤのウルで死んだ。アブラムとナホルは妻をめとった。アブラムの妻の名はサライといい、ナホルの妻の名はミルカといってハランの娘である。ハランはミルカの父、またイスカの父である。サライはうまずめで、子がなかった。テラはその子アブラムと、ハランの子である孫ロトと、子アブラムの妻である嫁サライとを連れて、カナンの地へ行こうとカルデヤのウルを出たが、ハランに着いてそこに住んだ。テラの年は二百五歳であった。テラはハランで死んだ。」ここには、アブラムと妻サライは父テラに連れられて、テラの孫ロトと共にカルデヤのウルを出発してハランに到着したとあります。さて、彼らの居住場所はカルデヤのウルであり、ペルシャ湾に注ぐユフラテ川下流の西岸にありました。つまり、メソポタミヤであり、現在のイラク国内です。ここから、一行は紀元前一九五〇年にシルクロードを通ってユフラテ川の上流に位置するハラン(現在のトルコとシリアの国境付近)へ行ったのです。アブラムは父テラの死後、神からの啓示を受けます。「時に主はアブラムに言われた、「あなたは国を出て、親族に別れ、父の家を離れ、わたしが示す地に行きなさい。」「アブラムは妻サライと、弟の子ロトと、集めたすべての財産と、ハランで獲た人々とを携えてカナンに行こうとしていで立ち、カナンの地にきた。」(創世記一二章一節、五節)アブラムたちがハランを出たのは紀元前一八七五年でした。到着地カナンとはパレスチナ(現在のイスラエル)です。

2016年8月12日 9時05分14秒 (Fri)

ユダヤ人のルーツ その二 人類の広がり

ユダヤ人のルーツ その二 人類の広がり 私はアメリカでチャールズ・E・ブラッドフォードの説教を何回か聞いたことがあります。それは黒人特有の力強い、ダイナミックなものでした。その一方で、身長は私と余り変わりなく、肥満体で、威厳のある風貌の持ち主ではありましたが、大変親しみのある牧師でした。この人物が学術的ともいえる著書を残しているとは知りませんでした。彼は、アフリカの人間と人種の起源は人類一祖説的(単一種、単一場所)であることを論じているそうです。メソポタミヤのアッシリヤはアフリカの北東への延長であり、聖書の創世記一〇章の「諸国の表」では「ニムロデ(クシの息子)の地」と呼ばれています。(同章八~一二節参照)ハムの子孫は、ノアの他の息子たちの誰よりも広い地を与えられています。ハムの四人の息子たちの内、ミツライムはエジプトへ行き、クシはエチピヤへ、プテはリビヤへ、そしてカナンはパレスチナへ行きました。人間の人種の相違の起源が何であろうと、ブラッドフォードは彼らの共通の起源、そしてヤーウェの契約、創世記九章八~一九節への共通の接近の機会があることを論じています。「神はノアおよび共にいる子らに言われた、『わたしはあなたがた及びあなたがたの後の子孫と契約を立てる。』」(同章八~九節)安息日は、その契約の偉大な共通の分母なのです。誰も締め出されていません。いわゆる創世記九章二〇~二七節の父ノアに対する息子ハムの行為は、ハムの子孫のカナンに対するのろいとして宣告されています。「彼は言った、/『カナンはのろわれよ。彼はしもべのしもべとなって、/その兄弟たちに仕える』。」(同章二五節)西アフリカの言語、特にヨルバ語の中にあるびっくりさせるヘブライ語の存在がありますが、これはニジェール・コンゴ族に属する言語です。ヨルバ語の話者は西アフリカのナイジェリア、ベナン、トーゴに居住するヨルバの人々であり、約二千万人いると言うことです。このヨルバ語は、ハムから由来した契約の民がアフリカ大陸へ長く浸透して行った証拠です。神から遠く離れてのけ者にされているようなアフリカ人の心に永遠が宿っていると言えましょう。「万軍の主は、これを祝福して言われる、『さいわいなるかな、わが民なるエジプト、わが手のわざなるアッスリヤ、わが嗣業なるイスラエル』と。」(イザヤ書一九章二五節)

写真説明:チャールズ・E・ブラッドフォード牧師ご夫妻と家内(2005年7月5日、アメリカ・ミズリー州セントルイス市での世界総会会場)

2016年8月5日 11時54分35秒 (Fri)

ユダヤ人のルーツ その一 人類の祖先

 聖書によれば、最初の人間は天地万物の創造者であられる神によって創造されました。「神は自分のかたちに人を創造された。すなわち、神のかたちに創造し、男と女とに創造された。」(旧約聖書・創世記一章二七節)そして、アダムから一〇代目のノアに三人の息子が生まれました。(同五章三二節、六章一〇節参照)ところが、彼らの時代に人間の悪が神の赦し難い状態に達しました。「時に世は神の前に乱れて、暴虐が地に満ちた。神が地を見られると、それは乱れていた。すべての人が地の上でその道を乱したからである。そこで神はノアに言われた、『わたしは、すべての人を絶やそうと決心した。彼らは地を暴虐で満たしたから、わたしは彼らを地とともに滅ぼそう。』」「わたしは地の上に洪水を送って、命の息のある肉なるものを、みな天の下から滅ぼし去る。地にあるものは、みな死に絶えるであろう。」(同六章一一~一三節、一七節)「ノアは子らと、妻と、子らの妻たちと共に洪水を避けて箱舟にはいった。」(同七章七節)これが有名なノアの洪水であり、人類滅亡から救われたのはノアの家族八人だけでした。ですから、人類は再度、ノアの家族から地上に増え広がることになります。「箱舟から出たノアの子らはセム、ハム、ヤペテであった。ハムはカナンの父である。この三人はノアの子らで、全地の民は彼らから出て、広がったのである。」(同九章一八~一九節)具体的には、創世記一〇~一一章にヤペテ、ハム、セムの子孫がどの地域に住み、どの民族になるかの記録があります。「ヤペテの子孫はゴメル、マゴグ、マダイ、ヤワン、トバル、メセク、テラスであった。」(同一〇章二節)つまり、現在のヨーロッパです。「ハムの子孫はクシ、ミツライム、プテ、カナンであった。」(同一〇章六節)これはアフリカのエチオピヤ、エジプトから北方です。「セムの子孫はエラム、アシュル、アルパクサデ、ルデ、アラムであった。」(同一〇章二二節)現今の中東です。

プロフィール

プロフィール画像
性別
現住所
愛媛県今治市波方町郷乙404₋32
職業
牧師・宣教師
自己紹介
●新名(しんみょう) 忠臣(ただおみ)
●実践神学博士(米国アンドリューズ大学神学院)、元親業インストラクター
●札幌、小樽、苫小牧、仙台、東京・天沼で牧師を歴任。
●セブンスデー・アドベンチスト教団北海道教区長、青年部長、コミュニケーション部長、宗教自由部長、ラジオ牧師、総務局長等を歴任。
●宣教師としてシンガポールと韓国に在住し、副総務、コミュニケーション部、宗教自由部、出版部、ラジオ・テレ部等の部長としてアジア太平洋地域を巡回指導。
●最近まで、北アジア太平洋支部宣教部副部長。
●著書『夫と妻のコミュニケーション』(キリスト新聞社)『親と子のコミュニケーション』(キリスト新聞社)『わが青春は主のために』(三五堂)『暮らしの中のキリスト教』(新教出版社)『地球家族と聖書の言葉』(福音社)等。
Self Introduction in English
Full Name: Tadaomi Shinmyo
Sex: Male
Nationality: Japan
Citizenship: Japan

Education:
●B.A. in Theology in 1966 (Japan Missionary College)
●M.A. in Philosophy and Religion in 1972 (Philippine Union College Graduate School)
●Ordination: March 1973
●Doctor of Ministry in 1987 (Theological Seminary of Andrews University in USA)

Vocation:
●Pastor of the Japan Union Conference since 1966.
●Departmental Director of the Japan Union Conference for over 14 years.
●Radio Speaker and Japan Union Conference Secretary for a while.
●Missionary assigned to Departmental Director of Communication, Religious Liberty, Publishing Ministries, TV & Shortwave Radio Ministries, and Associate Secretary to Asia Pacific Division based in Singapore and Northern Asia-Pacific Division based in Korea for all together 9 years and 7 months.
facebook
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