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2014年10月 アーカイブ

2014年10月31日 9時44分21秒 (Fri)

モンゴル伝道 その八 日本人講師の特権

モンゴル伝道 その八 日本人講師の特権 日本人の私がモンゴルで伝道講演会をするに当り、モンゴルと日本の共通点は何かを考えました。モンゴルの主要宗教の一つはチベット仏教です。そこで、第一日目の演題を「聖書と仏典」としました。その内容は、釈迦の主要な教えは聖書の中に既に書かれていて、仏教の教えの中にはキリスト教からの影響が随所に見られることを例を挙げながら話しました。また、現代のモンゴル人なら誰でも知り、誇りに思っているに違いない日本の大相撲の横綱を独占しているモンゴル人力士を話題に持ち出しました。つまり、白鵬、日馬富士、鶴竜の名前を例話に使ったのですが、私の期待に反して、人々は彼ら三人に対してそんなに興味を示さないのです。一一年前にモンゴルで見た大相撲に対する人気と比べ、雲泥の差でした。ある意味で、横綱がモンゴル力士によって独占されている状態ですので、大相撲でモンゴル人が活躍するのは当たり前のことであり、もはや大した話題でないのかも知れません。日本に滞在するモンゴル人は留学生がほとんどであり、二〇〇六年現在で約千人が高等教育機関で学んでいます。実は、伝道講演会の三日目頃に、ある教会員が私に一人の若い女性を紹介しました。初めて出席した彼女は、片言の日本語で挨拶するではありませんか。よく聞くと、日本の滋賀県でレントゲン技師の研修を受けたというのです。つまり、日本に関心があり、親しみがあるので、この日本人講師による講演会に参加したと思われます。それ以来、彼女は毎回出席を重ね、メモを取りながら熱心に講演を聞いていました。私も大変励まされ、閉会後に出口で挨拶の握手を交わす時には、日本語で「では、また明日お会いしましょう」と言って別れました。そして、金曜日の演題「あなたも新しく生まれることが出来る!」というバプテスマの訴えに応答して、彼女も起立したのです。そして、翌日の安息日には、他の九人と共にゼブンスデー・アドベンチスト教会員として新しい出発をしました。彼女は既に日曜日礼拝の教会に出入りしていたそうですが、安息日の真理を始め、イエス・キリストの再臨の希望に生きる決心を表明したのでした。新約聖書のコリント人への第一の手紙九章二二節でパウロは、「すべての人に対しては、すべての人のようになった。なんとかして幾人かを救うためである」と喝破しています。

写真説明:日本の滋賀県で研修した女性のバプテスマ

2014年10月24日 17時22分55秒 (Fri)

モンゴル伝道 その七 伝道講演会のプログラム

モンゴル伝道 その七 伝道講演会のプログラム 一〇回の講演会のプログラムは、毎回午後六時から八時までの約二時間でした。先ず、キーボードの伴奏による女性グループの讃美歌礼拝から始まります。女性たちは揃いのユニフォームを着てマイクを手に持って歌いますが、人数は二人から四人とその日によって変わります。次に教会員による証がなされましたが、文字通り老若男女が登場しました。白髪の老婦人から若い高校生信徒まで、変化に富んでいました。続いて、いつも姿勢の良い牧師夫人による健康講話が毎回シリーズでなされました。その後に、女性信徒による司会で、出席者を励ますための記念の冊子やCDのプレゼントが和やかな雰囲気のうちに行われました。それから、特別讃美歌があり、講演と続きました。講師の私はパワーポイントを使用して、聖句や画像をプロジェクターでスクリーンに映し出し、出席者ができるだけ理解しやすいように努めました。また、英語からモンゴル語への通訳に時間がかかりますので、聖句引用の場合には英語は省き、モンゴル語だけを読んでもらうようにしました。出席者の顔ぶれは、男女とも子供から高齢者までバランスが取れておりました。子供は別の部屋で過ごし、大人が私の講演を聞いたのですが、メモを取る人々を含め皆が熱心に耳を傾ける姿に感銘を受けました。また、毎回のように初めて訪れる人々もいましたが、総じて継続出席者が多かったと思います。私も出席者を激励する意味で、「今日まで全回出席の人は手を上げてください」と質問し、感謝の意を示したことでした。安息日以外の八回の平均出席人数は、大人が二六人、子供が八人で合計三四人でした。一方、最初の安息日は大人が四一人、子供が一四人で合計五五人、講演会最終日の安息日は大人が四八人、子供が二四人で、合計七二人でした。この人数は、事前に伝えられていた安息日出席者数三八人を上回るものでした。実は、エルデネット教会での講演会を依頼されて以来、私は出席者を七〇人与えてくださいと朝毎に祈っていたのです。それが、最終日に遂に実現し、心から神を賛美し神に感謝しました。
旧約聖書のイザヤ書六〇章一節に、「起きよ、光を放て。あなたの光が臨み、主の栄光があなたの上にのぼったから」とありますが、今後とも御言葉の光を放ち続けたいと願っています。


写真説明:講演中の私と通訳者ガナ牧師

2014年10月17日 9時44分07秒 (Fri)

モンゴル伝道 その六 酒場から教会へ

モンゴル伝道 その六 酒場から教会へ エルデネット市にある私たちの教会は、日本で見るような教会らしい建物ではありません。細長い平屋に入口が左右に二つある建物で、一見、二世帯住宅、又は長屋のような感じです。教会の看板もなく、十字架もありません。周囲に五階建てのアパートが林立する中で、此処だけが空き地のようになっていて、広い庭を持つ教会が存在しているのです。私の推測では、この建物は初めから教会として建てられたのではなく、当初は別な用途で建築されたに違いありません。そこで、ある時にガナ牧師に聞いて見ましたところ、意外な返事が返って来ました。何と、「元は酒場(バー)であった」と言うのです。これには驚きました。通常、酒場に使用されたような場所を教会が利用するでしょうか。そう言われてみれば、確かに左側の牧師住宅の入口を入ると、複数の部屋があるのですが、バーの雰囲気のするような間取りの部屋もありました。右側の入口は礼拝室に改装されていて、広いホールになっています。同牧師によれば、この地域の住民は酒場が無くなり酔客がいなくなって喜んでいるそうです。子供たちが多いアパート群の中に、しかも中学校のすぐ傍に酒場があること自体、教育上非常によくありません。従って、酒場が教会に変身したことは地元の人々に大歓迎されたはずです。さて、このエルデネット教会に牧師の右腕になって奉仕している初老の男性信徒がいます。彼は体格のいい、浅黒い顔のごつい人物ですが、見るからに優しそうな夫人と共に伝道講演会に熱心に出席していました。ところが、かつて彼はアルコール中毒に陥っていたのです。彼は自分の体験を伝道講演会の二日目に証言しました。今はその害から解放され、同じ問題にある人々を助けたいと願っています。事実、エルデネット伝道講演会の途中から、その種のセミナーに参加するために首都ウランバートルへ出かけたほどです。酒場の建物が教会になり、アル中患者が酒の奴隷から解放されて自由の身であるクリスチャンになったとは、何という神の力強い御業でしょうか。新約聖書のガラテヤ人への手紙五章一節には、「自由を得させるために、キリストはわたしたちを解放して下さったのである。だから、堅く立って、二度と奴隷のくびきにつながれてはならない」と勧告されています。

写真説明:伝道講演会の大型布看板と教会の建物

2014年10月10日 12時33分41秒 (Fri)

モンゴル伝道 その五 伝道講演会ポスターとハンドビラ

モンゴル伝道 その五 伝道講演会ポスターとハンドビラ 今回の伝道講演会は、「聖書セミナー」として紹介されていました。フルカラーでコーティングされた立派な大小二種類のポスターやハンドビラには、次のように宣伝されていました。「日本人宣教者(福音宣伝者)・新名牧師が、平和の福音を宣べ伝えるためにエルデネットに来ました。私たちはあなたを福音セミナーに出席するように招待します。私たちの起源は?いかに平和を見出すか?信仰と信頼を持てるのかどうか?将来はどうなるのか?世界は滅びるのかどうか?これらの質問に聖書は答えます。日時:二〇一四年九月五日~一三日 毎日午後六時から 場所:第五中学校右隣 アドベンチスト教会 電話:八八五七九一九九」私たち夫婦は食料品の買出しと散歩を兼ねて市内を歩いていた時に、このポスターを偶然に発見して非常に嬉しく思いました。それは、目抜き通りの塀に貼られていました。それ以来、注意して通りを歩いていると、バス停の待合所の透明の塀とか、店の近くの板塀とかで見つけることが出来ました。ある場所で、私が自分のポスターの写真を撮影していると、一人の男性が物珍しそうに近づいて来て、ポスターの顔と私の顔を見てニヤッとしていました。講演会開始後も、家内は日課のように小学生や中学生を伴って教会の周囲のアパートへハンドビラの配布に出掛けました。特に小学生の二人の男の子(実はガナ牧師息子とその友人)は、ハンドビラ配布に大変な興味を示し、アパートの階段を飛ぶように昇降し、ドアーをノックしては、顔を出す住民に息せき切って、講演会の案内をするのです。余りのけなげなさに、訪問されたアパートの住民は、子供を待たせて奥に引っ込み、キャンディーの入った籠を持って来て差し出すほどだったそうです。家内から報告を聞きながら、このような光景を日本で見ることができるだろうかと考えさせられました。日本の牧師の子どもたちが、こんなに夢中になって教会の集会を近隣の人々に案内するでしょうか。モンゴルと日本の差は、聖書・キリスト教・教会に対する国民の好感度の違いということでしょうか。一方、国民の好感度に関係なく伝道はしなければなりません。新約聖書のテモテへの第二の手紙四章二節に、「御言を宣べ伝えなさい。時が良くても悪くても、それを励み、あくまでも寛容な心でよく教えて、責め、戒め、勧めなさい」とあります。

写真説明:バス停待合所の透明の塀に貼られた伝道講演会のポスター

2014年10月3日 10時11分38秒 (Fri)

モンゴル伝道 その四 エルデネット市の今昔

モンゴル伝道 その四 エルデネット市の今昔 伝道講演会開催のエルデネット市はオルホン県の県都、モンゴル第三の都市で、人口は約八万六千余人(二〇〇八年現在)を有し、非常に活気のある街でした。「エルデネット」のモンゴル語の意味は「富とともに」ですが、確かに人々の服装や表情から、その名の通りの豊かさを十分に感じられました。その理由は銅を産出する鉱業都市だからです。エルデネットは、アジアで最大、世界でも四番目に大きい銅鉱の開発のために、一九七五年に建設された新興都市です。ここには、モンゴルとロシアの合弁企業「エルデネット鉱業株式会社」があり、モンゴルの国家財政に大きく貢献しているのです。私たちの滞在中の九月一三日(土)夜に、宿泊ホテルの近くの市役所方面の花火や楽の音の賑やかさに引かれて出かけて見ました。すると、警察隊のブラスバンド演奏、歌手による独唱、来賓者の挨拶、そして見物者を巻き込んだ多彩な行事が広場で繰り広げられていました。司会者の言葉はさっぱり分かりませんが、プログラムの進行から何かの祝賀の式典であると思いました。やがて、突然、見物者の中から一組の老夫婦が腕を組んで軽いステップでダンスをしながら広場の中に出て行くではありませんか。そして、そのカップルにつられるように、次々と老夫婦と思われる男女が踊り始めたのです。私は驚愕しました。この朝は、初雪があったほどの寒い日、しかも夜は冷え込んでいるのに、モンゴル民族衣装の老人が、ヨーロッパ仕込みとも言うべきダンスを軽やかに舞っているのです。日本の盆踊り、その他の夏祭りで見る泥臭い踊りと比較して、何とモンゴル人は垢抜けしているのかと感心しました。一方、お年寄りが余りにもすましてダンスをしているのを目の当たりに見て、ほほえましくもありました。後で分かったことですが、これはエルデネット市制四〇周年記念行事の一環でありました。この市役所前の広場は、普段は市民の憩いの場にもなっており、貸し自転車に乗って遊ぶ親子、ミニ・自動車ではしゃぐ子どもたちの姿が見られます。時には、大勢の小学生が先生方に引率されて広場で整列している光景にも出会いました。自分の街に愛着と誇りを持てることは実に幸いなことです。旧約聖書の詩篇一二七篇一節には、「・・・主が町を守られるのでなければ、守る者のさめているのはむなしい」とあります。

写真説明:エルデネット市役所前の広場に集合した児童たち

プロフィール

プロフィール画像
性別
現住所
愛媛県今治市波方町郷乙404₋32
職業
牧師・宣教師
自己紹介
●新名(しんみょう) 忠臣(ただおみ)
●実践神学博士(米国アンドリューズ大学神学院)、元親業インストラクター
●札幌、小樽、苫小牧、仙台、東京・天沼で牧師を歴任。
●セブンスデー・アドベンチスト教団北海道教区長、青年部長、コミュニケーション部長、宗教自由部長、ラジオ牧師、総務局長等を歴任。
●宣教師としてシンガポールと韓国に在住し、副総務、コミュニケーション部、宗教自由部、出版部、ラジオ・テレ部等の部長としてアジア太平洋地域を巡回指導。
●最近まで、北アジア太平洋支部宣教部副部長。
●著書『夫と妻のコミュニケーション』(キリスト新聞社)『親と子のコミュニケーション』(キリスト新聞社)『わが青春は主のために』(三五堂)『暮らしの中のキリスト教』(新教出版社)『地球家族と聖書の言葉』(福音社)等。
Self Introduction in English
Full Name: Tadaomi Shinmyo
Sex: Male
Nationality: Japan
Citizenship: Japan

Education:
●B.A. in Theology in 1966 (Japan Missionary College)
●M.A. in Philosophy and Religion in 1972 (Philippine Union College Graduate School)
●Ordination: March 1973
●Doctor of Ministry in 1987 (Theological Seminary of Andrews University in USA)

Vocation:
●Pastor of the Japan Union Conference since 1966.
●Departmental Director of the Japan Union Conference for over 14 years.
●Radio Speaker and Japan Union Conference Secretary for a while.
●Missionary assigned to Departmental Director of Communication, Religious Liberty, Publishing Ministries, TV & Shortwave Radio Ministries, and Associate Secretary to Asia Pacific Division based in Singapore and Northern Asia-Pacific Division based in Korea for all together 9 years and 7 months.
facebook
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