2014年6月 アーカイブ
2014年6月27日 14時25分55秒 (Fri)
キリスト教と仏教 その三 唯一の神、無数の仏
キリスト教の神は三位一体の唯一の神です。十戒の第一条は、「あなたはわたしのほかに、なにものをも神としてはならない」(出エジプト記二〇章三節)です。イエス・キリストは新約聖書マルコによる福音書一二章二九節で、「第一のいましめはこれである、『イスラエルよ、聞け。主なるわたしたちの神は、ただひとりの主である』」と宣言しています。一方、仏教の仏の数は無数です。日本の仏教王国・北陸富山の寺院に生まれ住職であった人物が、真理を探究して遂にイエス・キリストに辿り着き、牧師になって故郷で宣教した感動の記録があります。亀谷凌雲著『佛教から基督へ』です。著者は次のように書いています。「宇宙即仏かと思えば、また仏の数は無数でもある。汎神教であり、同時にまた多神教である。無神教かと思えばまた有神教でもある。しかしどの経典にも、仏の数は多く出てあげつくせないので、インドのガンジス河の沙の数ほどあるといって、恒河沙の諸仏ともいうのである。仏の名をしるした三千仏名経というお経さえある。同名の仏も幾億兆ありとされているのもある。山川草木ことごとく皆成仏ともいうから、仏の数の無数なるは当然である。われわれも極楽へゆけば皆仏に成るのだ。諸有衆生必有仏性といい、生きとし生ける者皆仏性をもっているから、仏にならないものはないのだ。多神教といってもこんな多い多神教は他にないだろう。ここに帰依する仏への選択が必要となってくる。真言宗は大日如来に帰依する。禅宗は釈迦に帰依する。浄土教は弥陀に帰依する。・・・なお観音に、不動尊に、地蔵尊にと、さまざまの諸仏に帰依する人々がるわけだ。しかし進歩した浄土教の真宗のごときはもっぱら弥陀一仏に帰依して、他を絶対に頼まぬに至っている。仏教史中どの宗派も多神教的だが、親鸞教の真宗ひとり一神教に徹底している。一向宗とあだなされたゆえんである。・・・だがやはり仏教だ。他の諸仏を認めている。弥陀を諸仏中の一仏として拝しているのである。」(二八二頁)つまり、一神教のキリスト教と異なり仏教は多神教であり、様々の仏を形にして拝んでいるのです。しかし、聖書の神は「あなたは自分のために、刻んだ像を造ってはならない。上は天にあるもの、下は地にあるもの、また地の下の水のなかにあるものの、どんな形をも造ってはならない」と戒めています。(出エジプト記二〇章四節)
2014年6月20日 10時35分01秒 (Fri)
キリスト教と仏教 その二 聖書と仏典
宗教には、その教えが書かれた聖典と呼ばれるものがあります。キリスト教の聖典は、言うまでもなく聖書であり、キリスト出現以前に主としてヘブライ語で書かれた三九巻の旧約聖書と、キリスト出現後にギリシャ語で書かれた二九巻の新約聖書、合わせて六六巻から成立しています。その内容は、神の戒め(律法)、神の民の歴史、神を讃える詩歌、神の預言、神の勧告の手紙です。神が啓示を与え、霊感を受けた様々の背景を持つ預言者約四〇人が、紀元前一五世紀から紀元後一世紀までの約千六百年間に、主として中東・地中海沿岸諸国で書き記したのが聖書です。このように、キリスト教の聖典である聖書の起源及び成立過程は非常にはっきりとしています。そして驚くべきことは、聖書は一冊であり、これが世界中の五百余の言葉に翻訳されて読まれているのです。一方、仏教の聖典を総称して仏教典籍、略して仏典というわけですが、そもそも釈迦の生存時代には仏典はありませんでした。釈迦が教えを文書化することを許さなかったからです。仏典は、その分類形態から三蔵とも呼ばれます。出家修業者の戒律や僧団の運営規則の律蔵、釈迦の教説の集成である経蔵、律と経を研究・解釈しまとめた論蔵が三蔵です。インドの仏教史は、釈迦を出発点とする原始仏教、部派仏教、大乗仏教の三時代に区分されます。文字に記すのではなく、体で覚えるということで、釈迦入滅後も二百年は暗記によって教えが保持されたのですが、やがて教えを正しく記録することの必要性から経典が作成されるようになります。釈迦の用いた言葉は古代マガダ語と推定され、最初期の仏典はこの言葉で書かれたと考えられます。現存する最古の仏典は五世紀前半にできたパーリ語のものです。さて、仏典の数が増加していく場合、釈迦の教えを聞いた人々の考えも加えられた可能性があります。インドから中国へ伝播され、中国で編纂された仏典は偽経と呼ばれているほどです。このように、仏典の中には、出自がはっきりしないものが少なくないそうです。さらに、インドや中国において、時の権力者の意に反する教えは仏典から破棄されたというのです。このように、仏典は聖書と異なり一冊ではなく多様であり、従って開祖の釈迦の教えには全くなかった教説がインドでも伝播された外国でも加えられたと考えられています。
2014年6月13日 15時01分34秒 (Fri)
キリスト教と仏教 その一 キリストと釈迦
世界には多数の宗教がありますが、大別すると二種類になります。一方は、その教えを始めた開祖がいる宗教であり、その開祖名がその宗教名になっている場合があります。他方は、その宗教には開祖と言われるような人物はいなく、その教えは昔からなんとなく言い伝えられてきたというような宗教です。さて、キリスト教も仏教もその教えを唱えた創始者がいる創唱宗教です。日本にとっては、キリスト教も仏教も外国から伝来した宗教であり、両者は全く別の開祖によって始められた異質の宗教であると考えられています。果たしてそうでしょうか。神を主題とするのが宗教である限り、すべての宗教には何らかの類似点があるはずです。そして、後から生まれる宗教は必ずと言っていいほど先の宗教の影響を受けるのは非常に自然なことです。では、キリスト教と仏教とでは、どちらが先なのでしょうか。それを知るためには、双方の宗教の開祖の出生年を調べれば分かります。キリスト教の起源は、神が人類の救世主イエス・キリストの出現を預言者たちに書かせた時代にさかのぼります。最初に救世主について書いたのはモーセで、中東において紀元前一五世紀でしたので、キリスト教はこの時に始まったと言えます。確かに、救世主イエス・キリストが人間として地上に生まれたのは紀元一世紀ですが、救世主としての教えは既に始まっていたのです。さて、仏教の起源は、その開祖であるインドの釈迦にあることは万人の知るところです。後世の仏典の一つに、釈迦の入滅は八〇歳となっていますので、これを基に出生年が推測され、紀元前七世紀、六世紀、五世紀と諸説あります。ですから、キリスト教と仏教の起源を比較すると、明らかにキリスト教が仏教よりも八百年から千年先に始まったことになります。このように、キリスト教と仏教は異なった場所と時代に出発点がありますが、両者に接点があったことは十分に考えられます。神の預言者と釈迦が直接に遭遇しなくても、中東のキリスト教文化が八百年から千年間の間に、貿易航路を経てインドの文化と融合していたということは有り得ることなのです。
旧約聖書の伝道の書一章九節には、「先にあったことは、また後にもある、先になされた事は、また後にもなされる。日の下には新しいものはない」と明言されています。
旧約聖書の伝道の書一章九節には、「先にあったことは、また後にもある、先になされた事は、また後にもなされる。日の下には新しいものはない」と明言されています。
2014年6月6日 15時17分31秒 (Fri)
結婚の勧め その七 天国の花婿・花嫁
聖書では、「女」はクリスチャン、またクリスチャンの集合体である教会を象徴している場合があります。新約聖書のヨハネの黙示録一二章一七節には次のように書かれています。「龍は、女に対して怒りを発し、女の残りの子ら、すなわち、神の戒めを守り、イエスのあかしを持っている者たちに対して、戦いをいどむために、出て行った。」ここの「龍」は悪魔またはサタンであり、「女」はクリスチャンの集合体である教会を象徴しており、この聖句の意味は、「サタンは教会に対して怒りを発し、教会として残り続けるクリスチャン、すなわち、神の戒めである十戒を守り、イエスの証を持っている者たちに対して、戦いをいどむために、出て行った」ということです。悪魔またはサタンが怒り敵意を表わす教会とは堕落した教会ではなく、最後まで神の戒めに忠実で従順な教会です。さて、教会は女によって象徴されていますが、堕落した教会は汚れた女、神に忠実で従順な教会とは清い女として表わされます。さらに興味深いことに、聖書ではイエス・キリストは花婿に、そしてイエス・キリストを信じるクリスチャンである教会は花嫁に例えられているのです。救い主イエス・キリストの出現の道備えをしたバプテスマのヨハネは、「花嫁をもつ者は花婿である。花婿の友人は立って彼の声を聞き、その声を聞いて大いに喜ぶ。こうして、この喜びはわたしに満ち足りている」(ヨハネによる福音書三章二九節)と語っています。花婿であるイエス・キリストの御在世当時、確かにイエス・キリストを信じた人々は花嫁として花婿に文字通り付き従いました。ところが、現在は花婿であるイエス・キリストは天におられます。では、この花婿と花嫁はいつ、どこで一緒になるのでしょうか。聖書によれば、やがてイエス・キリストは彼を信じる人々を迎えに来られ、彼らを連れて天へ昇って行かれるというのです。これが、イエス・キリストの再臨です。ですから、花婿イエス・キリストの再臨は、花嫁である救われた人々がイエス・キリストに迎えられ、天国で共に過ごす始まりの時と言えましょう。天国では花婿と花嫁の離縁は決してありません。ところで、天国では救われた人間は天使のような存在となり、地上で体験されていた結婚関係とか出産はありません。(マタイによる福音書二二章三〇節参照)つまり、天国では地上での結婚・夫婦生活はもはや存在しないのです。
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プロフィール

- 性別
- 男
- 現住所
- 愛媛県今治市波方町郷乙404₋32
- 職業
- 牧師・宣教師
- 自己紹介
- ●新名(しんみょう) 忠臣(ただおみ)
●実践神学博士(米国アンドリューズ大学神学院)、元親業インストラクター
●札幌、小樽、苫小牧、仙台、東京・天沼で牧師を歴任。
●セブンスデー・アドベンチスト教団北海道教区長、青年部長、コミュニケーション部長、宗教自由部長、ラジオ牧師、総務局長等を歴任。
●宣教師としてシンガポールと韓国に在住し、副総務、コミュニケーション部、宗教自由部、出版部、ラジオ・テレ部等の部長としてアジア太平洋地域を巡回指導。
●最近まで、北アジア太平洋支部宣教部副部長。
●著書『夫と妻のコミュニケーション』(キリスト新聞社)『親と子のコミュニケーション』(キリスト新聞社)『わが青春は主のために』(三五堂)『暮らしの中のキリスト教』(新教出版社)『地球家族と聖書の言葉』(福音社)等。
- Self Introduction in English
- Full Name: Tadaomi Shinmyo
Sex: Male
Nationality: Japan
Citizenship: Japan
Education:
●B.A. in Theology in 1966 (Japan Missionary College)
●M.A. in Philosophy and Religion in 1972 (Philippine Union College Graduate School)
●Ordination: March 1973
●Doctor of Ministry in 1987 (Theological Seminary of Andrews University in USA)
Vocation:
●Pastor of the Japan Union Conference since 1966.
●Departmental Director of the Japan Union Conference for over 14 years.
●Radio Speaker and Japan Union Conference Secretary for a while.
●Missionary assigned to Departmental Director of Communication, Religious Liberty, Publishing Ministries, TV & Shortwave Radio Ministries, and Associate Secretary to Asia Pacific Division based in Singapore and Northern Asia-Pacific Division based in Korea for all together 9 years and 7 months.
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