2014年3月 アーカイブ
2014年3月28日 14時58分36秒 (Fri)
運とは? その二 運の語源
「運」という漢字は、偏の「辶」と旁の「軍」とから成立しています。さらに、「軍」は「冖」と「車」から成っています。「冖」は「人」を表わすとも言われますので、「人」が「車」に乗ると「軍」になると考えられます。「辶」は「行く」という行動を示していますので、「運」とは「軍が行く」という意味になります。聖書の天地創造の神は「主」と呼ばれ、度々「万軍の主」と表現されています。「この栄光の王とはだれか。万軍の主、これこそ栄光の王である。」「万軍の主はわれらと共におられる、ヤコブの神はわれらの避け所である。」(詩篇二四篇一〇節、同四六章七節)つまり、聖書の神は何万という軍隊に例えられるような強力な神であるというのです。そこで、「軍」は「神」を表わすとすれば、「軍が行く」は「神が行く」となり、「運」とは「神が行く」所に存在すると考えられます。すなわち、神が行く所に運があり、神と共にあれば運が開けることになります。事実、聖書には神の介入によって人生が好転した人々の物語が満載されています。そして、それを信じる現代人にも同様の経験が得られるのです。教会員Tさんの体験です。「三人の男性(皆さん高齢者)が自転車で向かって来るのが見えたので、私は片足を地面につけ通り過ぎるのを待っていた時、一台の自転車がぶつかって、私は自転車ごと倒れ込みました。両側にコンクリートで囲まれ、中に約三〇センチほどの土の部分(草むら)がありましたが、私はその草むらの中に倒れ込んだのです。少々手足に痛みは感じましたが、何のけがもなく無事で、すぐ体を起こすことが出来ました。これは神様が守って下さったのだと、すぐその場でひざまづいて一心にお祈りをいたしました。」神を信じない人は、頭部損傷を免れたのも偶然であり、ただ運が良かったからだと言うでしょう。
しかし、「運」は「運ぶ」とも読めます。神は、神を信じる人を窮地から運び出されます。旧約聖書のイザヤ書四六章四節で神は、「わたしはあなたがたの年老いるまで変らず、白髪となるまで、あなたがたを持ち運ぶ。わたしは造ったゆえ、必ず負い、持ち運び、かつ救う」と述べておられます。
しかし、「運」は「運ぶ」とも読めます。神は、神を信じる人を窮地から運び出されます。旧約聖書のイザヤ書四六章四節で神は、「わたしはあなたがたの年老いるまで変らず、白髪となるまで、あなたがたを持ち運ぶ。わたしは造ったゆえ、必ず負い、持ち運び、かつ救う」と述べておられます。
2014年3月21日 12時39分18秒 (Fri)
運とは? その一 運の定義
受験生が難関の志望校に合格した時に、「運が良かった」と言って大喜びする光景を想像してください。この場合、本人は志望校に対する自分の実力は絶対大丈夫とは言えないまでも、無理なレベルではないと思っていたとします。その一方で、志望校の競争率は高く、あるいは自分は不合格になる可能性もあると覚悟していたとしましょう。そのような思いで受験をした結果、合格通知となり、「ああ、自分は運が良かった」と歓喜する時の「運」とは何なのでしょうか。本人は、志望校合格を目指して受験勉強に励んでいたに違いありません。それでも、合格できるという保証はありませんでした。そういう状況の中での合格でしたので、本人の実力・努力以外の何か、プラス・アルファがあって合格したと考えているのです。ある辞書には、「運」とはまず「人の身の上にめぐりくる幸・不幸を支配する、人間の意志を超越したはたらき。天命。運命」、そして次に「よいめぐりあわせ。幸運」と定義しています。最初の定義は、「幸・不幸を支配する、人間の意志を超越したはたらき」とあり、「幸・不幸」の両方を含んでいます。つまり、「幸いな運」と「不幸な運」があるということになります。ところが、もう一つの定義は、「よいめぐりあわせ。幸運」であり、「幸いな運」だけを指しています。同じ辞書ですが、相反する定義を併記しているのが興味深いです。ということは、人々は「運」を「幸」と「不幸」の両方の意味で使用しているということです。さて、「人間の意志を超越したはたらき」とは、何を指すのでしょうか。「天命。運命」は、どこから来るのでしょうか。「人間の意志を超越した」存在者ということは、別な表現をすれば神ということになります。すなわち、「運は神から来る」ということが出来ます。そして、聖書の神の御性質は愛と義ですので、人間に対して愛と義の両方の対応をされます。つまり、神は善人対しては愛による救いを提供されますので「幸」、悪人には義による滅びを提供されますので「不幸」という結果が生じます。
旧約聖書の伝道の書一二章一三~一四節には、「事の帰する所は、すべて言われた。すなわち、神を恐れ、その命令を守れ。これはすべての人の本分である。神はすべてのわざ、ならびにすべての隠れた事を善悪ともにさばかれるからである」と書かれています。運とは、人間の言動に対する神の応答なのです。
旧約聖書の伝道の書一二章一三~一四節には、「事の帰する所は、すべて言われた。すなわち、神を恐れ、その命令を守れ。これはすべての人の本分である。神はすべてのわざ、ならびにすべての隠れた事を善悪ともにさばかれるからである」と書かれています。運とは、人間の言動に対する神の応答なのです。
2014年3月14日 12時45分35秒 (Fri)
人徳とは? その四 徳の階段
聖書には「徳の階段」とも呼ばれるべき教えがあります。新約聖書のペテロの第二の手紙一章五~七節でペテロは、「それだから、あなたがたは、力の限りをつくして、あなたがたの信仰に徳を加え、徳に知識を、知識に節制を、節制に忍耐を、忍耐に信心を、信心に兄弟愛を、兄弟愛に愛を加えなさい」と勧告しています。ここでは、徳が二回使用されており、「信仰に徳を加え」「徳に知識を・・・加えなさい」と奨励されています。最初の「信仰に徳を加え」とはどういう意味でしょうか。信仰は非常に個人的なものです。信教の自由が日本国憲法で保障されていますので、どんな信仰も自由に持つことができます。例えば、自分には至って都合がよく利益となり身を守る信仰であるけれども、隣人には反対に不都合で損失を与え危険な信仰であるかもしれません。そういう場合には、「信仰に徳を加え」なさいというのです。つまり、いくら信仰の自由があるといっても、他者に迷惑をかけるようでは徳に欠けることになります。真の信仰の持ち主は徳のある人のはずです。次の「徳に知識を・・・加えなさい」とは何を意味するのでしょうか。今度は、徳に知識を追加しなさいというのです。先程、信仰者は人徳者であることを確認しましたが、ここでは人徳者は知識人でもあることが期待されているのです。従って、聖書の信仰は、決して非常識で、狂信的ではありません。確かに、クリスチャンは人間の常識では考えられない奇跡を信じますが、それは聖書に登場する全知全能の神だから可能であるという冷静な知識に基づいた信仰なのです。こういうわけで、クリスチャンは本来、熱い信仰者であり、深い人徳者であり、そして豊かな知識人なのです。新約聖書のエペソ人への手紙四章一三節でパウロは、「わたしたちすべての者が、神の子を信じる信仰の一致と彼を知る知識の一致とに到達し、全き人となり、ついに、キリストの満ちみちた徳の高さにまで至るためである」と述べています。ここでも、信仰、知識、徳の三つの言葉が併記されています。そして、大変興味深いことですが、この三要素はすべて神の子・キリストと関係して使用されているのです。換言すれば、キリストを信じる信仰、キリストを知る知識、キリストの徳なのです。聖書は私たち人間に、「キリストの満ちみちた徳の高さにまで至る」ようにと勧めているのです。2014年3月7日 11時39分56秒 (Fri)
人徳とは? その三 モーセ
旧約聖書の民数記一二章三節に、モーセについて次のように描写されています。「モーセはその人となり柔和なこと、地上のすべての人にまさっていた。」旧約聖書には、膨大な数の人物が登場していますが、その中でモーセの「人となり」は全ての人に優っていたというのですから、彼がいかに人徳を備えた人物であったかを想像することができます。この聖句は、彼の人となりの「柔和」を指摘しています。徳のある人とは、その人柄が柔和であるに違いありません。どんなにひどい批判を受けても怒らず、どんなに称賛されても奢らず、どんな苦難に直面しても失望せず、どんな悲惨な状況に追い込まれても狼狽せず、常に柔和であることができる人こそ、まさに徳のある人と言えましょう。では、具体的にモーセはどのように柔和であったのでしょうか。「主はモーセに言われた、『この民はいつまでわたしを侮るのか。わたしがもろもろのしるしを彼らのうちに行ったのに、彼らはいつまでわたしを信じないのか。わたしは疫病をもって彼らを撃ち滅ぼし、あなたを彼らよりも大いなる強い国民としよう。』」(民数記一四章一一節)これに対してモーセは、どのような態度を示したでしょうか。「あなたはかつて、『主は怒ることおそく、いつくしみに富み、罪ととがをゆるす者、しかし、罰すべき者は、決してゆるさず、父の罪を子に報いて、三、四代に及ぼす者である』と言われました。どうぞ、あなたの大いなるいつくしみによって、エジプトからこのかた、今にいたるまで、この民をゆるされたように、この民の罪をおゆるしください。」この文脈は、神が数々の奇跡を持ってその民・イスラエル人を守り導いてきたにもかかわらず、その民が神を信じないので、滅ぼすという裁きを示されたという内容になっています。これに対して、モーセは民のために仲介をして、神の憐みによって、民の罪が赦されるようにと嘆願しているのです。神は従順であり続けるモーセには将来を保証され、不従順な民には滅亡の運命を宣告するのですが、モーセは民を弁護して、ひたすら神に赦しを乞うているのです。何という柔和な品性の持ち主でしょうか。旧約聖書の出エジプト記三三章一一節には、「人がその友と語るように、主はモーセと顔を合わせて語られた」と書かれています。モーセには、神との直接の会見に耐えられるほどの人徳があったということです。
追記:「人徳とは?」の「その一 釈迦とキリスト」、「その二 孔子とキリスト」については、二〇一三年二月八日、一五日のブログをご覧下さい。
写真説明:神から十戒を授けられるモーセ
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プロフィール

- 性別
- 男
- 現住所
- 愛媛県今治市波方町郷乙404₋32
- 職業
- 牧師・宣教師
- 自己紹介
- ●新名(しんみょう) 忠臣(ただおみ)
●実践神学博士(米国アンドリューズ大学神学院)、元親業インストラクター
●札幌、小樽、苫小牧、仙台、東京・天沼で牧師を歴任。
●セブンスデー・アドベンチスト教団北海道教区長、青年部長、コミュニケーション部長、宗教自由部長、ラジオ牧師、総務局長等を歴任。
●宣教師としてシンガポールと韓国に在住し、副総務、コミュニケーション部、宗教自由部、出版部、ラジオ・テレ部等の部長としてアジア太平洋地域を巡回指導。
●最近まで、北アジア太平洋支部宣教部副部長。
●著書『夫と妻のコミュニケーション』(キリスト新聞社)『親と子のコミュニケーション』(キリスト新聞社)『わが青春は主のために』(三五堂)『暮らしの中のキリスト教』(新教出版社)『地球家族と聖書の言葉』(福音社)等。
- Self Introduction in English
- Full Name: Tadaomi Shinmyo
Sex: Male
Nationality: Japan
Citizenship: Japan
Education:
●B.A. in Theology in 1966 (Japan Missionary College)
●M.A. in Philosophy and Religion in 1972 (Philippine Union College Graduate School)
●Ordination: March 1973
●Doctor of Ministry in 1987 (Theological Seminary of Andrews University in USA)
Vocation:
●Pastor of the Japan Union Conference since 1966.
●Departmental Director of the Japan Union Conference for over 14 years.
●Radio Speaker and Japan Union Conference Secretary for a while.
●Missionary assigned to Departmental Director of Communication, Religious Liberty, Publishing Ministries, TV & Shortwave Radio Ministries, and Associate Secretary to Asia Pacific Division based in Singapore and Northern Asia-Pacific Division based in Korea for all together 9 years and 7 months.
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