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2013年11月 アーカイブ

2013年11月29日 14時56分52秒 (Fri)

スポーツの功罪 その六 娯楽性

スポーツの功罪 その六 娯楽性 ある辞書は、娯楽を「仕事や勉学の余暇にする遊びや楽しみ。また、楽しませること」と定義しています。プロの選手にはスポーツそのものが仕事や勉学ですが、そうでない人にはスポーツはまさに余暇の遊びや楽しみです。工場で働く人々が、昼休みになると昼食を出来るだけ早く終え、外に出てキャッチボールを楽しんでいる光景を見ます。また、自分ではスポーツをしない人も、スポーツを観戦して喜びます。さて、日本ではバブル崩壊以後、二〇年間にスポーツ人口が減少しています。総務省の二〇一二年一〇月の調査発表によれば、全国約二〇万人のうち「この一年間にスポーツをした人」の割合は、一五歳以上で六一・六%と、二〇年前から一六・四%も下がったのです。登山・ハイキングのブームに乗って健康志向の六〇代以上は増加したものの、二〇~三〇代の若者の減少は顕著でした。そして、「娯楽の多様化で若者はスポーツに関心が向かないようだ」と指摘しています。同省の「平成二三(二〇一一)年社会生活基本調査(生活行動に関する結果)」では、一〇歳以上の六三・〇%が過去一年間に何かのスポーツ活動を行い、その数は約七千二百万人でした。一番人気のあった種目は「ウォーキング・軽い体操」で四千一七万人、一〇歳以上の総人口の三五・二%でした。第二位はボウリングの千四百六二万人で一二・八%、第三位は水泳の千二百三万人で一〇・五%、第四位は器具を使ったトレーニングの千百二四万人で九・九%、第五位がジョギング・マラソンの千百九六万人で九・六%、第六位は登山・ハイキングの千四六万人で九・二%、第七位がサイクリングの千一一万人で八・九%でした。一方、野球(キャッチボールを含む)は一〇位、八百一二万人で七・一%、サッカーは一一位、六百三七万人で五・六%です。このように、スポーツは人々を楽しませるものですが、問題は勝敗にこだわり過ぎ、選手同士が、またファンやサポーターが乱闘事件を起こすことです。これでは、スポーツの娯楽性に逆行し、せっかくの観戦が興ざめです。
旧約聖書の箴言一三章一〇節に、「高ぶりはただ争いを生じる、勧告をきく者は知恵がある」とあります。

写真説明:北アジア太平洋支部で宣教師として働いていた時代に韓国の山に登った時のもの。韓国の多くの人々が登山を楽しんでいます。


2013年11月22日 9時50分40秒 (Fri)

スポーツの功罪 その五 生きがい性(中高年)

スポーツの功罪 その五 生きがい性(中高年) 今、マスターズ陸上が話題になっています。社団法人「日本マスターズ陸上競技連合」によれば、「マスターズは、ベテランズとも言われ、その道に秀でた人、概して人生の熟練者(経験者)です。男女共に三五歳以上であれば、競技成績に関係なく会員になれ、生涯楽しく同年代の人々と競技ができます。五歳刻みであるため、五年毎にクラス別の最若手となり記録更新・上位入賞のチャンスもあります。また、全日本大会に出場できます。アジア・世界大会へは(男三五以上、女三五以上)であれば出場できます。・・・気楽に得意とする競技種目を変えて新しいチャレンジも可能です。誰でも気楽に『競技記録志向』もよし『健康管理』もよし、『仲間作りの機会』でも又はこれらの混合型でも、誰にも強制される事もなく自分の体力と人生観に従って競技を楽しめます」と説明されています。一九三二年に英国で始まったマスターズ陸上競技会は欧米に広がり、一九七五年にカナダのトロントで第一回世界マスターズ陸上競技選手権大会が開催されました。日本マスターズ陸上競技連合は一九八〇年に創立され、その年に第一回全日本マスターズ陸上競技選手権大会が和歌山県で挙行され、以後毎年開催されています。実は、私の母の妹の夫であり、私の北郷中学校時代のブラスバンド部の恩師は、まさにマスターズ陸上競技の趣旨を実践したモデルのような人物でした。早朝に約一万メートルのランニングをするようになり、冬の暗い朝には懐中電灯を持って走っていたというのです。そして、愛媛マスターズ陸上競技連盟に加盟し、競技大会に参加するのですが、日頃の努力が実って県内の大会のみならず、他府県での大会でもその年代で優勝するようになります。二〇〇四年一一月開催の第二五回記念全日本マスターズ陸上競技選手権鹿児島大会で男八五歳の一五〇〇メートルと五〇〇〇メートルで第一位に輝いています。この伯父宅の居間には往時の優勝写真が壁に掲げられています。しかし、現在(二〇一三年)は九四歳となり、目と耳が不自由になり、歩行も困難になっています。また、毎日三回の腹膜透析を含む介護が必要です。このように、地上の生活では高齢の果ての老衰はどうしても避けられません。しかし、聖書には現世での眠りの後に、新天新地において永遠の生命への健康体での復活が約束されています。
 新約聖書のコリント人への第一の手紙一五章五二節でパウロは、「というのは、ラッパが響いて、死人は朽ちない者によみがえらされ、わたしたちは変えられるのである」と言明しています。

写真説明:002  第25回記念全日本マスターズ陸上競技選手権鹿児島大会  2004年11月12~14日 於・鹿児島県立鴨池陸上競技場  M85 5000メートル 第1位 記録 31’ 01” 48

2013年11月15日 15時42分08秒 (Fri)

スポーツの功罪 その四 生きがい性(青少年)

スポーツの功罪 その四 生きがい性(青少年) 二〇一三年九月八日にアルゼンチンのブエノスアイレスで開かれた国際オリンピック委員会総会は、二〇二〇年のオリンピックとパラリンピックを東京で開催することを決定しました。この投票決定に大きな影響を与えたのが東京の招致プレゼンテーションであったと言われています。その中でも、最初の三人の女性のスピーチは特に素晴らしかったと評判になりましたが、その報道をテレビで見た私も全く同感です。二番手で登場した佐藤真海さんは、右足が義足の走り幅跳びのパラリンピック選手で、日本記録とアジア記録保持者とのことでした。その彼女が先のスピーチで次のように告白したのです。「私がここにいるのは、スポーツによって救われたからです。スポーツは私に人生で大切な価値を教えてくれました。・・・一九歳のときに私の人生は一変しました。私は陸上選手で、水泳もしていました。また、チアリーダーでもありました。そして、初めて足首に痛みを感じてから、たった数週間のうちに骨肉種により足を失ってしまいました。もちろん、それは過酷なことで、絶望の淵に沈みました。でもそれは大学に戻り、陸上に取り組むまでのことでした。私は目標を決め、それを越えることに喜びを感じ、新しい自信が生まれました。そして何より、私にとって大切なのは、私が持っているものであって、私が失ったものではないということを学びました。私はアテネと北京のパラリンピック大会に出場しました。スポーツの力に感動させられた私は、恵まれていると感じました。二〇一二年ロンドン大会も楽しみにしていました。しかし、二〇一一年三月一一日、津波が私の故郷の町を襲いました。六日もの間、私は自分の家族がまだ無事でいるかどうかわかりませんでした。そして家族を見つけ出したとき、自分の個人的な幸せなど、国民の深い悲しみとは比べものにもなりませんでした。私はいろいろな学校からメッセージを集めて故郷に持ち帰り、私自身の経験を人々に話しました。食糧も持って行きました。ほかのアスリートたちも同じことをしました。私達は一緒になってスポーツ活動を準備して、自信を取り戻すお手伝いをしました。そのとき初めて、私はスポーツの真の力を目の当たりにしたのです。新たな夢と笑顔を育む力。希望をもたらす力。人々を結びつける力。・・・」彼女の主張のようにスポーツは生きがいになりますが、生命の賦与者であられる真の神を発見して欲しいと願います。
 旧約聖書の出エジプト記二〇章三節には、「あなたはわたしのほかに、なにものをも神としてはならない」と神は厳命しておられます。その理由は、神はスポーツ以上のものを与えて下さるからです。

写真説明:東京開催を訴える佐藤真海さん(日刊スポーツ/アフロの写真を掲載したWASEDA Universityのホームページから転載)


2013年11月8日 15時33分57秒 (Fri)

スポーツの功罪 その三 教育性

スポーツの功罪 その三 教育性 日本の義務教育では体育という科目があり、その内容は教室内での知的学びと運動場においての体的活動に分かれています。そして、文字通り体を育てる運動としてスポーツが取り入れられています。基本的なものとして、走る、跳ぶ、投げる等の陸上競技から、卓球・バレーボール・バスケットボール・ソフトボール等の球技まで多種類のスポーツがあります。現在では、体育としてのスポーツは当たり前になっていますが、歴史的には極めて最近のことであると言われています。近代スポーツは、ヨーロッパの中世時代から伝承されてきた遊戯や運動が、一七世紀後半から一八世紀に渡る近代という独特の時代に、主としてイギリスやアメリカで洗練されて生まれ出たというのです。ある識者は、スポーツの教育性について、「 一八世紀以降のイギリスで醸成されたスポーツは、パブリックスクールという上流階級子弟の学校で、新しい時代の覇者たるべきエリート階級養成のために、教育の重要な方法としてさらに洗練され、ここにスポーツと教育の親密な関係が始まった」と述べています。確かに、スポーツは、いかなる職業にも耐えられるように身体を鍛えてくれます。また、チームワークと言われるように協調・協力の気持ち、勝利への不撓不屈の精神、疲労や悪コンデションに挫けない忍耐力、マラソン等の個人競技では孤独に耐える心、ゴール目指しての集中力等を養ってくれます。こういうわけで、スポーツは心身の形成に大きな貢献をすることができます。特に、障害者であるにもかかわらず、スポーツに出会って見事に人生の花を咲かせている人々にとっては、まさにスポーツは教育そのものです。その一方で、オリンピックの金メダリストやプロ選手の不祥事が報道されるように、スポーツにも落とし穴があります。スポーツに強くなることで有名になり、またプロであれば優勝することにより多額の賞金を得られるため、周囲からもヒーロー扱いされ、いつの間にか傲慢になり、自分は何でもできる、許されるという錯覚に陥ってしまう危険性があります。また、スポーツを奨励・普及させる団体・組織における利権争いも見られます。スポーツが本来の教育性を発揮し、選手を訓育し、観戦者に勇気を与えるためには、スポーツ関係者一同がスポーツの功罪を明確に認識しておく必要があります。
  旧約聖書のアモス書五篇一四節には、「善を求めよ、悪を求めるな。そうすればあなたがたは生きることができる。・・・」という、誠に当を得た警告があります。

写真説明:愛媛県今治市北郷中学校陸上競技選手の栄誉を称える字幕(信号四つ角)

2013年11月1日 15時14分20秒 (Fri)

スポーツの功罪 その二 健康面

スポーツの功罪 その二 健康面 一口にスポーツといっても、その種類は多種多様です。二〇一二年に開催されたロンドン・オリンピックでの競技種目数は二六競技、三〇二種目であったということです。例えば、水泳という競技には、自由形があり、それも男女別々にあり、しかも距離によって百メートル、二百メートルとかに区別されています。ともかく、陸上競技、サッカー、バレーボール、バスケットボール、テニス、バドミントン、卓球、体操、ウェイトリフティング、アーチェリー、フェンシング、柔道、自転車、馬術等のスポーツは、総じて言えば、適切にすれば健康の回復・維持・増進に役立ちます。ある医療系のホームページに次のように書かれています。「ストレス解消には、スポーツが一番効果的です。ストレスをなくすことにより、ガンに勝つ。又、スポーツをすることにより多量の酸素が体内に入り脂肪の酸化が促進され肥満になることをふせげ、HDLコレステロールという動脈硬化を防ぐ物質が増加します。それから体内に糖分が入ってくると、すい臓から、インスリンという物質を出して、体内の糖分を一定に調節しようとするが、運動することでインスリンの感受性を高めることができるので糖尿病の予防にもなる。」スポーツによる運動は、青少年の場合には筋肉・骨の発達と強化、中高年の場合にはそれらの老化の予防になります。その一方で、どんなスポーツでも過度にすると、怪我や故障の原因になります。また、深刻な病気を引き起こすこともあります。専門家は、「女子マラソンランナーの場合、練習のし過ぎによる消耗と極端なダイエットのため、貧血や生理の不順、骨ももろくなる骨粗鬆症が問題になっています。また、成長期の子どもたちでは、いったん障害がひどくなると、その後の競技が困難になることもあります。『少年野球ひじ』がその代表です。ひじが反対側と比べ、十分に伸ばせなくなったら危険信号です」と警告しています。要は、スポーツを楽しみつつ、健康の増進につなげることです。
  新約聖書のコリント人への第一の手紙九章二四節でパウロは、「あなたがたは知らないのか。競技場で走る者は、みな走りはするが、賞を得る者はひとりだけである。あなたがたも、賞を得るように走りなさい」と勧告しています。走りによって健康、人生の競技によって救いという賞を得ましょう。

写真説明:二〇一三年一〇月六日に愛媛県今治市の波方公園多目的広場で開催された波方町運動会の最後の地区別リレー

プロフィール

プロフィール画像
性別
現住所
愛媛県今治市波方町郷乙404₋32
職業
牧師・宣教師
自己紹介
●新名(しんみょう) 忠臣(ただおみ)
●実践神学博士(米国アンドリューズ大学神学院)、元親業インストラクター
●札幌、小樽、苫小牧、仙台、東京・天沼で牧師を歴任。
●セブンスデー・アドベンチスト教団北海道教区長、青年部長、コミュニケーション部長、宗教自由部長、ラジオ牧師、総務局長等を歴任。
●宣教師としてシンガポールと韓国に在住し、副総務、コミュニケーション部、宗教自由部、出版部、ラジオ・テレ部等の部長としてアジア太平洋地域を巡回指導。
●最近まで、北アジア太平洋支部宣教部副部長。
●著書『夫と妻のコミュニケーション』(キリスト新聞社)『親と子のコミュニケーション』(キリスト新聞社)『わが青春は主のために』(三五堂)『暮らしの中のキリスト教』(新教出版社)『地球家族と聖書の言葉』(福音社)等。
Self Introduction in English
Full Name: Tadaomi Shinmyo
Sex: Male
Nationality: Japan
Citizenship: Japan

Education:
●B.A. in Theology in 1966 (Japan Missionary College)
●M.A. in Philosophy and Religion in 1972 (Philippine Union College Graduate School)
●Ordination: March 1973
●Doctor of Ministry in 1987 (Theological Seminary of Andrews University in USA)

Vocation:
●Pastor of the Japan Union Conference since 1966.
●Departmental Director of the Japan Union Conference for over 14 years.
●Radio Speaker and Japan Union Conference Secretary for a while.
●Missionary assigned to Departmental Director of Communication, Religious Liberty, Publishing Ministries, TV & Shortwave Radio Ministries, and Associate Secretary to Asia Pacific Division based in Singapore and Northern Asia-Pacific Division based in Korea for all together 9 years and 7 months.
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