2013年8月 アーカイブ
2013年8月30日 10時18分34秒 (Fri)
信仰の効用 その一〇 忍耐力
俗称、「バカヤロー解散」という衆議院解散が一九五三年三月一四日にありました。当時の自由党の吉田茂首相が、右派社会党の西村栄一議員と衆議院予算委員会で質疑応答をしていました。冷静な論戦が徐々に白熱化し、質問者が「総理大臣は興奮しない方がよろしい。別に興奮する必要はないじゃないか」と言えば、首相は「「無礼なことを言うな!」と応答し、「何が無礼だ!」となり、「無礼じゃないか!」とエスカレートし、「質問しているのに何が無礼だ。君の言うことが無礼だ。(中略)翻訳した言葉を述べずに、日本の総理大臣として答弁しなさいということが何が無礼だ! 答弁できないのか、君は・・・」となってしまいました。そして遂に、首相は(自席に戻る際ボソッと呟くように吐き捨てる)「ばかやろう・・・」と言ったのです。それを偶然にマイクが拾い、気づいた質問者が聞き咎めたために騒ぎが大きくなったというのが実情だそうです。質問者は「何がバカヤローだ! バカヤローとは何事だ!! これを取り消さない限りは、私はお聞きしない。(中略)取り消しなさい。私はきょうは静かに言説を聞いている。何を私の言うことに興奮する必要がある」と応酬しました。すると首相は、「・・・私の言葉は不穏当でありましたから、はっきり取り消します」と反省しました。これに対して質問者も「年七十過ぎて、一国の総理大臣たるものが取り消された上からは、私は追究しません。(以下略)」と落ち着きました。しかし、その後、自由党と右派社会党の両党の間でそれぞれの思惑があり、内閣不信任案が提出され可決されてしまったのです。そこで、首相は衆議院を解散し、総選挙が行われたのです。政治家はある意味で感情を制御するプロです。報道陣に囲まれ、どんな嫌な質問をされてもポーカーフェースで応えられる職種の人です。しかし、その政治家のトップである首相でさえも、忍耐できず暴言を吐き、大変な結果を招くことがあるのです。実は、聖書は忍耐の神を紹介しています。神は素直に従わない人間を忍耐深く導き救おうとされるのです。この神の愛を知り、この神を信じる者は、この神の忍耐力に預かれるのです。
旧約聖書の箴言一六章三二節には、「怒りをおそくする者は勇士にまさり、自分の心を治める者は城を攻め取る者にまさる」とありますが、まさに怒りをコントロールできる者は一国の首相に勝るのです。
旧約聖書の箴言一六章三二節には、「怒りをおそくする者は勇士にまさり、自分の心を治める者は城を攻め取る者にまさる」とありますが、まさに怒りをコントロールできる者は一国の首相に勝るのです。
2013年8月23日 15時24分32秒 (Fri)
信仰の効用 その九 共感力
近年のインターネットの普及ぶりには目を見張るものがあります。コミュニケーション革命を起こしていると言えます。そして、個人が自分の意見をネット世界に公的に発表して、読者・視聴者の反応を期待するという時代になりました。反応がない場合には、そのプログラム経営の会社が「いいね!」をクリックしてあげて下さいと誘いをかけてきます。つまり、「いいね!」とは、発信者の主張、写真、動画は「良かったよ」という読者・視聴者からのメッセージなのです。最近、共感という言葉がしばしば使われるようになりました。ある辞書によれば、共感は「他人の考えや感情に対して、まったく同じように感じること」と定義されています。この言葉は昔からありましたが、どうして今になって特に使用頻度が多くなったのでしょうか。これも、二〇一一年三月一一日発生の東日本大震災と関連があると思います。被災地の復興支援が叫ばれるわけですが、行政側の一方的考えではなく、被災者の立場や気持ちをよく理解して援助する必要があるということです。共感が大事であるというのは、何も災害被災者だけに限ったことではありません。災害によらなくても、人生の様々な出来事で問題を抱えている人々がいます。そういう人々に対して私たちができる最初の対応は共感です。共感があって初めて、次の具体的援助が考えられていくのです。さて、その共感ですが、実は大変に難しい態度です。実際問題として、自分が経験していない状況にいる「他人の考えや感情に対して、まったく同じように感じること」ができるのでしょうか。完全にそうなることは不可能です。しかし、努力することにより共感度は上がります。私たちは、幼児から児童へ、児童から生徒へ、生徒から学生へ、学生から社会人へと年齢と共に成長していくように、生きている限り共感の能力を高めていく必要があります。この点に関して、聖書を土台とする信仰は共感度の成長に大いに役立ちます。なぜなら、聖書の神は共感の神だからです。 新約聖書のローマ人への手紙一二章一五節でパウロは、「喜ぶ者と共に喜び、泣く者と共に泣きなさい」と述べ、私たちに文字通りの共感を勧めています。
2013年8月16日 10時29分11秒 (Fri)
信仰の効用 その八 集中力
集中力を身につけるには、どうしたらいいでしょうか。勉強においても、仕事においても、またスポーツにおいても集中力が求められています。必ずしも長時間の勉強が成績の向上になるとは限らず、長く働いたからといって仕事の成果が上がるとも限らず、また朝から晩まで練習したからといって競技がうまくなるとは限りません。むしろ、短時間に集中して勉強すれば、余った時間を他のことに使えます。同じことが、仕事やスポーツについても言えます。ましてや、試験や試合においては、日頃の勉強や練習の成果を発揮すべき時ですので、限られた時間内にいかに集中してやれるが合格や勝利を決定します。大相撲では、仕切り直しで集中力を高めていきます。最後の仕切り直しに臨む前に、胸を叩き、気合を入れる力士もいます。柔道選手が、自らの顔を叩いて試合に向かいます。短距離選手が、位置に着く前に独特のしぐさをします。ボクシングの選手が、リングに上がる前にグローブで顔をおおい不動の姿勢を取ります。彼らは皆、大一番を前に、集中力を高めているのです。スポーツの世界には、イメージトレーニングという方法があります。ある辞典は、「スポーツで、体を実際に動かすことをせず、頭の中で動作を考えて、その正しい運動動作を学習すること」と定義しています。つまり、練習中も「正しい運動動作」を頭の中で思い描くのです。あるプロ野球解説者は、だらだらと長時間練習しているだけならば、そのだらだらとした動作が身に着いてしまい、かえって下手になると説明していました。これは、何もスポーツに限らず、すべてのことに当てはまります。私たちの人生を左右する大きな出来事に直面する時に、集中して対応できる最上の手段は祈りです。全知全能の神に頼り、自分を神に委ねることができれば、平常心を保つことができ、それまでの勉強、仕事、練習の結果を十分に出し尽くすことができるのです。その証拠に、ある選手は目を閉じ十字を切っています。新約聖書のピリピ人への手紙四章六~七節でパウロは、「何事も思い煩ってはならない。ただ、事ごとに、感謝をもって祈と願いとをささげ、あなたがたの求めるところを神に申し上げるがよい。そうすれば、人知ではとうてい測り知ることのできない神の平安が、あなたがたの心と思いとを、キリスト・イエスにあって守るであろう」と述べています。
2013年8月9日 10時15分36秒 (Fri)
信仰の効用 その七 経済対策
世界で発展している国々は、例外はありますが、大体においてキリスト教の文化圏にあります。また、キリスト教のプロテスタント主義が資本主義に貢献していると言われています。キリスト教の聖典である聖書には、経済に関する教理、律法、倫理、道徳等の教えが多数あります。旧約聖書の申命記二八章二節には、「もし、あなたがあなたの神、主の声に聞き従うならば、このもろもろの祝福はあなたに臨み、あなたに及ぶであろう」とあります。この聖句の前後関係を読むと、神に従えば経済的に豊かになると約束されているのです。なぜなら、この神は万物の創造者であることが創世記一章一節に、「はじめに神は天と地とを創造された」と、またその所有者であることが詩篇二四篇一節に、「地と、それに満ちるもの、世界と、そのなかに住む者とは主のものである」と、それぞれ明言されています。そして、歴代志上二九章一二節には、「富と誉とはあなたから出ます。あなたは万有をつかさどられます。あなたの手には勢いと力があります。あなたの手はすべてのものを大いならしめ、強くされます」とあり、「富と誉」は神から来ると断言されています。さらに、詩篇三七篇二五節には、「わたしは、むかし年若かった時も、年老いた今も、正しい人が捨てられ、あるいはその子孫が食物を請いあるくのを見たことがない」と書かれていて、神の前に正しく生きる人は決して物乞いをするようなことはないのです。なぜなら、神に信頼して従う人々は、神が各自に与えられた能力に応じて勤勉に働くので経済的にも恵まれるのです。従って、聖書では怠惰はある意味で罪と考えられています。新約聖書のテサロニケ人への第二の手紙三章一〇節でパウロは、「また、あなたがたの所にいた時に、『働こうとしない者は、食べることもしてはならない』と命じておいた」と書いています。こういうわけで、聖書は勤労を奨励し、生産的であることを是としています。そういう意味で、経済的に豊かであるということは、神の祝福のしるしであり、神の期待しておられることなのです。そして、その富は社会的弱者に分配するようにというのが神の御計画です。ヤコブの手紙一章二七節に、「父なる神のみまえに清く汚れのない信心とは、困っている孤児や、やもめを見舞い、自らは世の汚れに染まずに、身を清く保つことにほかならない」という訓戒があります。
2013年8月2日 17時43分12秒 (Fri)
信仰の効用 その六 目標設定
冒険家及びプロスキーヤーの三浦雄一郎さんが、二〇一三年五月二三日に世界最高峰のエベレスト山に、史上最高齢の八〇歳で登頂に成功しました。しかも、一度でも至難の業なのに三度目の快挙でした。帰国後に同氏が生出演した報道を見て、この偉業達成には少なくても三つの要因があると感じました。第一は、エベレストに登るという目標設定です。第二は、この目標達成のために計画を立てることです。第三は、この計画を実施するチームを作ることです。第四は、チームを経済的にも支援する協力者を得ることです。第五は、チームの各自が役割に応じた訓練をすることです。このどれを欠いても、成功はあり得ません。特に感激したのは、同氏の日常生活の中での訓練ぶりでした。外出する時は、両足に五キロの重りをつけ、重さ三〇キロのリュックを背負い、近くの駅から直ぐに電車に乗らないで、わざわざ一区間歩いて次の駅から乗るというのです。また、自宅には個人で所有するのは世界で唯一と言われる低酸素室を作り、その中で空気の薄い山頂に慣れる訓練をしているのです。若い頃の三浦雄一郎さんの冒険ぶりについては良く知られ、富士山、またエベレスト山をスキーで直滑降し、そのスピード抑制のためにパラシュートを膨らませるという前代未聞のことをやっていました。そうした数々の冒険を成し遂げた同氏は、その後ゆっくりしている間にメタボになり、体力が低下し、札幌市の五百メートルほどの藻岩山にも登頂できないほどになりました。一方、九〇歳代の同氏の父親はモンブランをスキーで滑る目標を立て、ジョギング等の訓練をしていました。そこで、同氏も六五歳で発奮し、七〇歳でエベレスト登頂という目標を立てたのです。その達成後、次の目標が七五歳での再挑戦であり、その成功後が八〇歳での再々挑戦だったのです。成功の秘訣を聞かれた同氏は、「目標を持つ」という言葉を繰り返していました。確かにその通りで、人間は生きる目標がなければ生ける屍になりかねません。さて、クリスチャンには幸いにも生きている限り追い求める目標が与えられているのです。
新約聖書のマタイによる福音書五章四八節でイエス・キリストは、「それだから、あなたがたの天の父が完全であられるように、あなたがたも完全な者となりなさい」という非常に高い目標を与えておられます。
新約聖書のマタイによる福音書五章四八節でイエス・キリストは、「それだから、あなたがたの天の父が完全であられるように、あなたがたも完全な者となりなさい」という非常に高い目標を与えておられます。
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プロフィール

- 性別
- 男
- 現住所
- 愛媛県今治市波方町郷乙404₋32
- 職業
- 牧師・宣教師
- 自己紹介
- ●新名(しんみょう) 忠臣(ただおみ)
●実践神学博士(米国アンドリューズ大学神学院)、元親業インストラクター
●札幌、小樽、苫小牧、仙台、東京・天沼で牧師を歴任。
●セブンスデー・アドベンチスト教団北海道教区長、青年部長、コミュニケーション部長、宗教自由部長、ラジオ牧師、総務局長等を歴任。
●宣教師としてシンガポールと韓国に在住し、副総務、コミュニケーション部、宗教自由部、出版部、ラジオ・テレ部等の部長としてアジア太平洋地域を巡回指導。
●最近まで、北アジア太平洋支部宣教部副部長。
●著書『夫と妻のコミュニケーション』(キリスト新聞社)『親と子のコミュニケーション』(キリスト新聞社)『わが青春は主のために』(三五堂)『暮らしの中のキリスト教』(新教出版社)『地球家族と聖書の言葉』(福音社)等。
- Self Introduction in English
- Full Name: Tadaomi Shinmyo
Sex: Male
Nationality: Japan
Citizenship: Japan
Education:
●B.A. in Theology in 1966 (Japan Missionary College)
●M.A. in Philosophy and Religion in 1972 (Philippine Union College Graduate School)
●Ordination: March 1973
●Doctor of Ministry in 1987 (Theological Seminary of Andrews University in USA)
Vocation:
●Pastor of the Japan Union Conference since 1966.
●Departmental Director of the Japan Union Conference for over 14 years.
●Radio Speaker and Japan Union Conference Secretary for a while.
●Missionary assigned to Departmental Director of Communication, Religious Liberty, Publishing Ministries, TV & Shortwave Radio Ministries, and Associate Secretary to Asia Pacific Division based in Singapore and Northern Asia-Pacific Division based in Korea for all together 9 years and 7 months.
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