2013年4月 アーカイブ
2013年4月26日 15時35分22秒 (Fri)
土葬と火葬:聖書的見解
遺体の処理方法として、一般的には土葬と火葬が良く知られています。しかし、現在の日本では九九・九%が火葬であり、ある自治体では条例で土葬を禁止しているほどです。従って、土葬は極めて限られていて、宗教的理由等から選択される程度です。一方、天皇・皇族の場合は基本的に土葬で陵(墓)に埋葬されます。さて、聖書は土葬と火葬についてどんな見解を示しているのでしょうか。聖書の最初の葬りの記録は創世記二三章一九~二〇節で、「その後、アブラハムはその妻サラをカナンの地にあるマムレ、すなわちヘブロンの前のマクペラの畑のほら穴に葬った。このように畑とその中にあるほら穴とはヘテの人々によってアブラハムの所有の墓地と定められた」とあり、明らかに土葬です。十字架の死後のイエス・キリストの遺体も、当時の習慣に従って土葬にされた記録があります。「夕方になってから、アリマタヤの金持で、ヨセフという名の人がきた。彼もまたイエスの弟子であった。この人がピラトの所へ行って、イエスのからだの引取りかたを願った。そこで、ピラトはそれを渡すように命じた。ヨセフは死体を受け取って、きれいな亜麻布に包み、岩を掘って造った彼の新しい墓に納め、そして墓の入口に大きい石をころがしておいて、帰った。」(マタイ二七章五七~六〇節)こういうわけで、聖書の死人の葬り方は土葬であって、火葬は登場しません。但し、衣服や人間が焼かれる事例はあり、その場合は清めるとか罰するという意味があります。「また衣服に悪性のかびが生じた時は、それが羊毛の衣服であれ、亜麻の衣服であれ、」(レビ記一三章四七節)「これは特に悪性のかびであるから、その物を火で焼かなければならない。(同五二節)。「さてアロンの子ナダブとアビフとは、おのおのその香炉を取って火をこれに入れ、薫香をその上に盛って、異火を主の前にささげた。これは主の命令に反することであったので、主の前から火が出て彼らを焼き滅ぼし、彼らは主の前に死んだ。」(同一〇章一~二節)また、ソドムとゴモラの悪徳の町は「硫黄と火」で滅ぼされました。(創世記一九章二四~二五節)そして、ヨハネの黙示録では罪(悪)及び罪(悪)人に対する神の審判が下り「火と硫黄」によって滅亡すると預言されています。ですから、聖書を聖典にするキリスト教の国々では火葬ではなく土葬なのです。2013年4月19日 14時44分09秒 (Fri)
ケニアのセブンスデー・アドベンチスト教会
アフリカのケニアは、セブンスデー・アドベンチスト教会の盛んな国です。人口約五千三百万余人中に当教会員が七一六、四四六人(二〇一二年末)おり、国民七四人に一人が当教会員です。さて、ケニアはマラソン王国と称せられるほど、長距離の有力な選手が続出しています。私も牧師として在住した仙台市のある高校は、ケニアからの留学生を擁して全国高校駅伝で男女とも優勝したものです。二〇一二年のロンドン・オリンピックの男子マラソンで、最後まで優勝を争ったのはウガンダとケニアの選手たちでした。結果は金メダルがウガンダのスティーブン・キプロティク、わずか二六秒の差で銀メダルがケニアのアベル・キルイ、銅メダルもケニアのウィルソン・キプサングでした。このレースをテレビで見ていましたが、この三者は抜きつ抜かれつの壮絶なトップ争いを演じていました。惜しくも二位だった選手は、ゴール後に国旗をまとって膝まずいてお祈りをしたのです。そうです、彼はクリスチャン、しかもセブンスデー・アドベンチスト教会員だったのです。キルイはケニアで、いや世界で名の知れた選手で、世界陸上競技選手権(二〇〇九年のドイツのベルリン市、二〇一一年の韓国の大邱市)のマラソンで二度連続優勝しているのです。マラソン選手は、各レース前に四か月の集中的トレーニングをし、年に二回から三回の大きなレースに出場します。彼の家はケニアの西部の高地にあります。キルイは、毎日、朝に二一キロ、午後に一五キロを走り、夜は非常に早く就寝します。そして、早朝に起床し、最初の時間を神様との個人礼拝に使います。彼はバランスのとれた食事をし、脂肪の多い食物は避けます。母の感化で安息日に教会へ行くようになり、彼は「走るとは聖書にあるように訓練です」と語ります。高校時代の終わりに警察署主催のレースに勝って警察官の仕事を取得、オリンピック後は主任警部に昇級しました。彼は「神のため、私の家族のため、私の国民のために走ります」と言明します。旧約聖書の詩篇三五篇一八節に、「わたしは大いなるつどいの中で、あなたに感謝し、多くの民の中で、あなたをほめたたえるでしょう」というダビデ王の言葉がありますが、マラソン選手キルイもオリンピックの大観衆の中で神をほめたたえたのです。三〇歳の彼は、これからも神の証人として走り続けることでしょう。
2013年4月12日 14時56分51秒 (Fri)
菜食の効用 その五 健康で長寿の民
セブンスデー・アドベンチスト教会は、数ある世界的規模を誇るキリスト教派の中において大変特徴のある教会です。なぜなら、本来の宣教活動を補助する働きとして、教育・出版・医療・福祉・食品・放送・保険等の幅広い事業を展開しているからです。教育事業においては、人間の救いは心・魂だけではなく、全人的救いであるとして、知育・徳育・体育の三育教育を提唱しています。また、健全な精神は健全な体に宿るとして、世界の主要国において健康食品の製造・販売をしていますが、動物や魚介類を原材料には使用しません。それらに代わって、小麦や大豆から造った人造肉、また牛乳に代わる豆乳を提供しています。一九六〇年にアメリカがん学会が当教会と合同でカリフォルニア州の百万人を対象に健康調査を実施し、菜食を実践する当教会員二万七千五一四人と非教会員との間でどんな相違があるかを研究しました。その調査は一九八五年まで二六年間継続され、当教会員は非教会員に比して健康で長寿であることが判明して脚光を浴び、その理由は彼らの禁酒禁煙・菜食等のライフスタイルにあるとされ注目されました。私は一九歳になった自分の誕生日にバプテスマを受け当教会員になりましたが、それ以来ずっと菜食を貫いています。肉や魚介類を一切食べません。しかし、卵と牛乳はたまには食しますので私の場合は完全菜食主義者のビーガンではなく、オボ・ラクト・ベジタリアンということになります。海外への出張では機内食を注文しますが、その対応は細かく、単にビーガンかラクト・ベジタリアンかの他に、西洋式・インド式・東洋式のどれかと聞くのです。私はたいてい東洋式を選びます。日本国内の出張では、昔は菜食の食堂やレストランを探すのに苦労しましたが、今日では菜食の効用が認められ様相は一変しています。レストランでは菜食メニューで注文でき、コンビニでもその食品を購入できます。これまで私が元気で半世紀を生き抜くことができたのは、ひとえに聖書に啓示されている神の教えに従い、食事は菜食を通してきたお陰であると心から感謝しています。旧約聖書の箴言三章一~二節で神は、「わが子よ、わたしの教を忘れず、わたしの戒めを心にとめよ。そうすれば、これはあなたの日を長くし、命の年を延べ、あなたに平安を増し加える」と勧告しておられます。
写真説明:筆者主催による日曜聖書講座の後の菜食による昼食会(2012年12月16日)
2013年4月5日 14時38分11秒 (Fri)
菜食の効用 その四 温厚な性格
アフリカのケニア南部からタンザニア北部一帯の先住民としてマー語を話すマサイ族がおり、推定人口二〇~三〇万人と言われています。彼らは、もともとは定住せず、牛・羊・山羊等の家畜を飼う遊牧民で、伝統的な生活を守っています。しかし、現在では都市に住む人々も出てきています。伝統的住居は牛糞と泥をこねて作った掘立小屋です。成人男性は猛獣退治や牛の放牧以外の労働はせず、通常の仕事は女性や子供がすべて行います。伝統的主食は牛乳と牛の生血です。牛肉を食べる場合には、非常に固いものを良く噛んで食べます。漁食は全くせず、野菜を食べることも非常に少ないのです。伝統的信仰はキリマンジャロ山の頂上に座するエンカイという神を信奉する一神教です。他の特徴としては、衣服や化粧の色に赤を使う、割礼をする、驚異的な視力を持つこと等があります。一方、ケニア中央部に住むキクユ語を話すキクユ族は農耕民族です。ケニアの人口の二二%に当たる五三四万人を擁し、同国最大の民族です。キクユ族について、デンマークの作家カレン・ブリクセンは、「反抗心を持たず、羊のように我慢強い土地の人たちは、権力も保護者もないまま、自分たちの運命に耐えてきた。偉大なあきらめの才能によって、今もなお彼らは耐えている。キクユ族はマサイ族のように隷属に耐えず死を選ぶことはない」と書いています。キクユ族の伝統的信仰はマサイ族と同じ神で、ンガイと呼んでいますが、現在ではほとんどがキリスト教に改宗しています。一九六六年に発行された牛島盛保著『菜食の効用』の中に、この両部族について大変興味深い記事があります。「隣り合った部落に住み、気候条件も地理条件もまったく同じなのに、その性格がずいぶんと違っています。マサイ族は粗暴で好戦的、キクユ族は柔和で友好的なのです。この相違に注目した、イギリス医学研究委員会の調査によると、気性の荒いマサイ族は、肉、牛乳、豚の血や脂肪でつくったソーセージを好み、おとなしいキクユ族は、菜食を好んでいたとのことです。」食生活が性格に影響を与えているということです。旧約聖書の箴言一五章一七節には、「野菜を食べて互に愛するのは、肥えた牛を食べて互に憎むのにまさる」とあり、菜食と肉食の相違が性格にも反映されることが明言されています。
写真説明:マサイ族からセブンスデー・アドベンスト教会員になったスタンレー・オレ・エンコ(左)と筆者。クリスチャンになった彼ですが、なおマサイ族の精悍な雰囲気が残っているような気がします。
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プロフィール

- 性別
- 男
- 現住所
- 愛媛県今治市波方町郷乙404₋32
- 職業
- 牧師・宣教師
- 自己紹介
- ●新名(しんみょう) 忠臣(ただおみ)
●実践神学博士(米国アンドリューズ大学神学院)、元親業インストラクター
●札幌、小樽、苫小牧、仙台、東京・天沼で牧師を歴任。
●セブンスデー・アドベンチスト教団北海道教区長、青年部長、コミュニケーション部長、宗教自由部長、ラジオ牧師、総務局長等を歴任。
●宣教師としてシンガポールと韓国に在住し、副総務、コミュニケーション部、宗教自由部、出版部、ラジオ・テレ部等の部長としてアジア太平洋地域を巡回指導。
●最近まで、北アジア太平洋支部宣教部副部長。
●著書『夫と妻のコミュニケーション』(キリスト新聞社)『親と子のコミュニケーション』(キリスト新聞社)『わが青春は主のために』(三五堂)『暮らしの中のキリスト教』(新教出版社)『地球家族と聖書の言葉』(福音社)等。
- Self Introduction in English
- Full Name: Tadaomi Shinmyo
Sex: Male
Nationality: Japan
Citizenship: Japan
Education:
●B.A. in Theology in 1966 (Japan Missionary College)
●M.A. in Philosophy and Religion in 1972 (Philippine Union College Graduate School)
●Ordination: March 1973
●Doctor of Ministry in 1987 (Theological Seminary of Andrews University in USA)
Vocation:
●Pastor of the Japan Union Conference since 1966.
●Departmental Director of the Japan Union Conference for over 14 years.
●Radio Speaker and Japan Union Conference Secretary for a while.
●Missionary assigned to Departmental Director of Communication, Religious Liberty, Publishing Ministries, TV & Shortwave Radio Ministries, and Associate Secretary to Asia Pacific Division based in Singapore and Northern Asia-Pacific Division based in Korea for all together 9 years and 7 months.
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