2013年3月 アーカイブ
2013年3月29日 15時03分24秒 (Fri)
菜食の効用 その三 肥満予防
第二次世界大戦後の日本は貧しく、食糧難の時代にあり、従って肥満とは無縁でありました。しかし、現在では肥満は国民の大きな問題になっています。肥満とは、正常な状態に比べて体重が多い、又は体脂肪が過剰に蓄積した状況を指します。そして、医学的に減量を必要とする肥満を肥満症と呼びます。人間の体は大別すると水分、筋肉、脂肪(体脂肪)から成っています。このうち、体脂肪はエネルギーの貯蔵と内臓の保護等の生命活動に欠かせません。しかし、体脂肪が増え過ぎ肥満になると健康に悪影響を及ぼし、多くの病気の要因になります。例えば、肥満は骨や関節への負担を大きくするので、腰痛や膝痛を起こし、転んだ場合に骨折の原因にもなります。また、高尿酸血症から痛風の原因、脂肪肝や膵炎の促進、睡眠時無呼吸症候群にも影響すると言われています。さらに、大腸がん、前立腺がん、乳がん、子宮がん等の多くのがんリスクを高めると指摘されています。さて、肥満が最も警戒されるのは糖尿病、高血圧、脂質異常症、内蔵脂肪症候群等の生活習慣病との関係です。肥満を放置しておくと、このような生活習慣病を悪化させ、動脈硬化を起こし、やがて心筋梗塞や脳卒中等の重大な病気へと進みます。実は、体脂肪には皮下脂肪と内臓脂肪の二種類があり、内臓脂肪が多い肥満こそが生活習慣病に最も悪影響を及ぼします。では、肥満の原因は何なのでしょうか。第一は過食であり、脂肪の取り過ぎです。第二は運動不足です。これらを改善すれば、一般的には肥満は解消されます。ところが、実行が難しいのです。特に、食事においては肥満要因とされる高カロリー食品、動物性脂肪、ファーストフード、砂糖の添加されたジュースの過剰摂取を避ける必要があります。その一方で、野菜や豆類、キノコ類、海藻類等は低カロリーで、食物繊維が多く腹持ちするので、内臓脂肪を増やさない最適の食品とされています。ですから、菜食は肥満予防にも大きく貢献するのです。
新約聖書のローマ人への手紙一四章二一節でパウロは、「肉を食わず、酒を飲まず、そのほか兄弟をつまずかせないのは、良いことである」と勧告し、飲食と善行を併記して双方の密接な関係を示唆しています。
新約聖書のローマ人への手紙一四章二一節でパウロは、「肉を食わず、酒を飲まず、そのほか兄弟をつまずかせないのは、良いことである」と勧告し、飲食と善行を併記して双方の密接な関係を示唆しています。
2013年3月22日 14時48分41秒 (Fri)
菜食の効用 その二 日本の長寿県
これまで、日本の長寿県と言えば沖縄と認められていました。この事実は、日本のみならず海外でも知られ、”National Geographic International Edition” (November 2005) 誌の表紙には沖縄の老婦人が海藻を取る写真が掲載され、その長生きの秘訣が紹介されたほどでした。一九八〇年には平均寿命で男女とも全国都道府県で第一位、一九九五年には「世界長寿地域宣言」を出すほどでした。そして、健康で長生きできる秘訣の重要要因は、どちらかといえば粗食と思われる芋と野菜を中心とする沖縄の伝統的食事でありました。その沖縄が、厚生労働省の統計では、二〇〇〇年に女性は平均寿命全国第一位を維持したものの、男性は第二六位に急落、「沖縄クライシス」と呼ばれたそうです。その後も、女性は第一位でしたが、同省の二〇一〇年都道府県別平均寿命によれば、長野県が八七・一八歳で第一位となり、沖縄県は八七・〇二歳で第三位に転落しました。ちなみに、沖縄の男性は七九・四〇歳で第三〇位と更に低落しました。一方、長野県は男性も八〇・八八歳で全国一となりました。どうして、このような結果になったのでしょうか。沖縄の激変の原因は、戦後の食生活の欧米化にあると指摘されています。つまり、芋と野菜中心の食事から、米軍のもたらしたファーストフード、肉食中心の食生活が普及し、また車社会となり運動不足となり、癌、心疾患、脳疾患という生活習慣病が増加し、平均寿命を下げていると分析されています。それに対して、長野県は一九六五年には脳卒中による死亡率が全国一高く、塩分の取り過ぎが問題でした。そこで、一九八一年から減塩県民運動を徹底し、「みそ汁は一日一杯」「そばやラーメンの汁は半分残す」という事例を挙げ、食生活の改善を促し、地産地消を奨励し、一日当たりの野菜の摂取量も日本一になり、「歩け歩け運動」にも取り組んでいるそうです。沖縄県と長野県、その平均寿命日本一交代劇の背後には菜食重視か否かがありました。
旧約聖書の詩篇一〇四篇一四節には、「あなたは家畜のために草をはえさせ、また人のためにその栽培する植物を与えて、地から食物を出させられる」とあり、神は家畜・人間の食物を地産物としておられます。
旧約聖書の詩篇一〇四篇一四節には、「あなたは家畜のために草をはえさせ、また人のためにその栽培する植物を与えて、地から食物を出させられる」とあり、神は家畜・人間の食物を地産物としておられます。
2013年3月15日 15時25分46秒 (Fri)
菜食の効用 その一 日本人の長寿
厚生労働省によると、二〇一一年の日本人の平均寿命は男性が七九・四四歳、女性が八五・九〇歳で、二〇〇九年に過去最高となった後に二年連続して縮んでいます。その原因として、東日本大震災や自殺が挙げられています。世界の主な国・地域の中で日本人の平均寿命は、男性が八位、女性が二位です。ちなみに、男女とも一位は香港です。但し、女性はそれまでの二六年間連続世界一を誇っていました。一方、現在、長寿世界一記録保持者は男女とも日本人です。男性は一一五歳の京都府の人(ギネス世界記録二〇一二年一二月二八日付)で、女性は一一四歳の沖縄県の人(二〇一二年九月一二日付)です。では、日本人が健康であり、その結果として長生きできる理由は何なのでしょうか。第一は、日本が経済的に豊かで、健康に必要な食物と栄養を十分に取れるからです。第二は、公衆衛生が徹底していて、伝染病等の深刻な病気を未然に防いでいます。第三は、高度の医療技術と行き届いた医療行政の貢献があります。第四として、自動車の排気ガス規制等の生活環境の汚染を厳しく規制している法律も見逃せません。また第五に、日本には美しい四季があり、年間を通して変化があり、精神的にも健康であることが可能です。そして、最後ですが、しかし最も大事な要素は、第二次世界大戦以後、日本が平和国家であり戦争に巻き込まれず、従って戦死者がいないことです。このように、日本人は実に恵まれた環境の中で生活できるので、健康であり、また長寿の恩恵にあずかっていると言えます。さて、長寿の六要素を考えましたが、何と言っても直接に健康・長寿に関係があるのは食事です。つまり、何をどのように食べるかが健康・長寿を大いに左右します。海外で日本人の健康・長寿が取り上げられる時には、決まって日本食が話題になります。その日本食は、日本が海に囲まれているので海産物も含みますが、米を主食とし、野菜を中心とする副食の和食です。従って、どちらかといえば肉食ではなく菜食です。そして、食事は規則正しく取り、腹八分目と推奨されています。
旧約聖書の創世記一章二九節で神は、「わたしは全地のおもてにある種をもつすべての草と、種のある実を結ぶすべての木とをあなたがたに与える。これはあなたがたの食物となるであろう」と言われています。
旧約聖書の創世記一章二九節で神は、「わたしは全地のおもてにある種をもつすべての草と、種のある実を結ぶすべての木とをあなたがたに与える。これはあなたがたの食物となるであろう」と言われています。
2013年3月8日 15時18分39秒 (Fri)
体罰の是非:聖書的見解 その三
明治時代初期に、アメリカの神学校卒業の新島襄は、当時のキリスト教禁教方針にもかかわらず、幾多の困難を乗り越え、一八七五年に京都で同志社というミッションスクールを開校しました。最初、学生総数はわずか八名でしたが、翌年からは新島襄の名声を慕って次第に学生数が増加していきました。彼は常に敬虔な信仰と、燃えるような愛情を持って学生に接していました。万が一、学生に過失があれば自分の責任であるとして、自らを厳しく鞭打っていました。さて、第一回の卒業生を出して間もなく、学生の一組が学校の処置に不満を持ちストライキを起こし、無断欠席をして一人も教室に出てこないのです。しかし、新島校長が彼らに情を持って説得した結果、ストライキは一時的に静まりました。一方、学校側としては、校則に違反した無断欠席者に対する処罰をしなければなりせん。前途有為な学生を罰するには忍びませんが、かといって校則を空文にするわけにもゆきません。同志社では創立以来、毎朝、学生を会堂に集めて讃美礼拝をする習慣がありました。その日、朝礼がすむと、新島校長が桜のステッキを片手に持って壇上に上がり、愛唱の古歌「吉野山花咲く頃は朝な朝な心にかかる峰の白雲」と口ずさんだ後に、「諸君がこの学校で勉強されるのは、あたかも満山の桜花のようなものです。それをささいな事で退校するということは、心にかかる白雲のように私の心は痛惜に耐えません。今回のことは、最初に学校側の誠意を十分職君に知らせなかったので、このような不都合が起こったのであります。この間違いは不徳の至らしめるところで、諸君が悪いのではありません。教職員の手落ちでもありません。ここに立つ新島がその責任者です。罰せられるのはこの私です」と言うや、持っていたステッキを振り上げ、左手を打ち続けたので、ステッキが三つに折れたのです。すると、ストライキをやった学生の一人が壇上に駆け上がり、「先生!やめて下さい」と叫びながら校長の手からステッキをもぎとり壇上にひざまづき男泣きに泣きました。新島校長は、「諸君、校則は守らねばなりません。校則がいかに重んずべきものであるかがよくお解りになったでしょう」と言って黙祷して降壇しました。この行為は、イエス・キリストによる人類の贖罪を彷彿とさせます。(新約聖書のペテロの第一の手紙二章二四節参照)2013年3月1日 16時41分07秒 (Fri)
体罰の是非:聖書的見解 その二
体罰の是非については、いろいろな意見があります。体罰を是とする場合は、それを加える側も、それを受ける側も納得していて、その効果が大いに上がるからでしょう。いわゆる「愛の鞭」です。それに対して、体罰を非とする場合は、加える側は愛の鞭と思っていても、受ける側はそのようには受け取らず、疑問や失意、さらに反感や憎しみを覚え、全く逆効果になってしまうからです。挙句の果ては、体罰に耐えられず自殺に追い込まれる高校生や、監督を告発する国家代表選手が出たりする始末です。では、人間の規範の書である聖書は、体罰に関してどのように教えているのでしょうか。
旧約聖書の詩篇八九篇三二節で神は、「わたしはつえをもって彼らのとがを罰し、むちをもって彼らの不義を罰する」と語っておられます。ここでは、神が罪を犯す人間を罰するに当たり、杖と鞭を使用されるということですから、この処罰は明らかに体罰です。ここで覚えておきたいことは、聖書では神と人間との関係は、夫と妻の間柄に例えられていて、愛と信頼の関係にあるということです。つまり、体罰は両者が愛の関係にある間で可能であり、有効であるということです。また、同書の箴言一三章二四節には、「むちを加えない者はその子を憎むのである、子を愛する者は、つとめてこれを懲らしめる」と書かれています。ここでは、子を愛すればこそ鞭で懲らしめるとあり、まさに「愛の鞭」が勧められています。つまり、体罰は親が子を愛し、また子も親を信頼するという愛と信頼の関係の上に成立しているのです。換言すれば、体罰には条件があるということです。体罰を与える側は激怒して思わず手や足を出すのではなく、冷静に愛情をもって対応するのです。また、体罰を受ける側も、それは自分のためであり、文字通り愛の鞭として感謝して受けられるようでなければなりません。そうでなければ、体罰は双方に有害となり、加害者は暴行罪に問われる場合があります。
旧約聖書の詩篇八九篇三二節で神は、「わたしはつえをもって彼らのとがを罰し、むちをもって彼らの不義を罰する」と語っておられます。ここでは、神が罪を犯す人間を罰するに当たり、杖と鞭を使用されるということですから、この処罰は明らかに体罰です。ここで覚えておきたいことは、聖書では神と人間との関係は、夫と妻の間柄に例えられていて、愛と信頼の関係にあるということです。つまり、体罰は両者が愛の関係にある間で可能であり、有効であるということです。また、同書の箴言一三章二四節には、「むちを加えない者はその子を憎むのである、子を愛する者は、つとめてこれを懲らしめる」と書かれています。ここでは、子を愛すればこそ鞭で懲らしめるとあり、まさに「愛の鞭」が勧められています。つまり、体罰は親が子を愛し、また子も親を信頼するという愛と信頼の関係の上に成立しているのです。換言すれば、体罰には条件があるということです。体罰を与える側は激怒して思わず手や足を出すのではなく、冷静に愛情をもって対応するのです。また、体罰を受ける側も、それは自分のためであり、文字通り愛の鞭として感謝して受けられるようでなければなりません。そうでなければ、体罰は双方に有害となり、加害者は暴行罪に問われる場合があります。
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プロフィール

- 性別
- 男
- 現住所
- 愛媛県今治市波方町郷乙404₋32
- 職業
- 牧師・宣教師
- 自己紹介
- ●新名(しんみょう) 忠臣(ただおみ)
●実践神学博士(米国アンドリューズ大学神学院)、元親業インストラクター
●札幌、小樽、苫小牧、仙台、東京・天沼で牧師を歴任。
●セブンスデー・アドベンチスト教団北海道教区長、青年部長、コミュニケーション部長、宗教自由部長、ラジオ牧師、総務局長等を歴任。
●宣教師としてシンガポールと韓国に在住し、副総務、コミュニケーション部、宗教自由部、出版部、ラジオ・テレ部等の部長としてアジア太平洋地域を巡回指導。
●最近まで、北アジア太平洋支部宣教部副部長。
●著書『夫と妻のコミュニケーション』(キリスト新聞社)『親と子のコミュニケーション』(キリスト新聞社)『わが青春は主のために』(三五堂)『暮らしの中のキリスト教』(新教出版社)『地球家族と聖書の言葉』(福音社)等。
- Self Introduction in English
- Full Name: Tadaomi Shinmyo
Sex: Male
Nationality: Japan
Citizenship: Japan
Education:
●B.A. in Theology in 1966 (Japan Missionary College)
●M.A. in Philosophy and Religion in 1972 (Philippine Union College Graduate School)
●Ordination: March 1973
●Doctor of Ministry in 1987 (Theological Seminary of Andrews University in USA)
Vocation:
●Pastor of the Japan Union Conference since 1966.
●Departmental Director of the Japan Union Conference for over 14 years.
●Radio Speaker and Japan Union Conference Secretary for a while.
●Missionary assigned to Departmental Director of Communication, Religious Liberty, Publishing Ministries, TV & Shortwave Radio Ministries, and Associate Secretary to Asia Pacific Division based in Singapore and Northern Asia-Pacific Division based in Korea for all together 9 years and 7 months.
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