2013年1月 アーカイブ
2013年1月25日 15時02分44秒 (Fri)
韓国初の女性大統領候補・朴 槿恵 その二 (父・朴正熙大統領)
朴槿恵大統領候補は、当選した翌日にソウルの国立墓地にある両親の墓で静かに黙祷を捧げたと言われます。彼女の父・朴正熙は、一般的には独裁政治家と称せられ批判されてきました。その一方で、近年、漢江の奇跡と呼ばれる韓国の経済発展を遂げ、同国をして香港、シンガポール、台湾と並ぶアジアの小四龍の一つを構成する足掛かりを築いた者として評価されています。また、彼は独裁的でありながら私生活は非常に質素潔癖であり、縁故採用を嫌い、汚職も見られず、死後には私有財産はほとんどなかったそうです。韓国大統領の人気順位で、彼はダントツ一位で七五・八%も占めたことがあったというのです。彼は親日家であり、日本の朝鮮統治時代に関しても、「自分は非常に貧しい農村の子供で学校にも行けなかったのに、日本人が来て義務教育を受けさせない親は罰すると命令したので、親は仕方なしに大事な労働力だった自分を学校に行かせてくれた。すると成績がよかったので、日本人の先生が師範学校に行けと勧めてくれた。さらに軍官学校を経て東京の陸軍士官学校に進学し、首席で卒業することができた。卒業式では日本人を含めた卒業生を代表して答辞を読んだ。日本の教育は割りと公平だったと思うし、日本のやった政治も私は感情的に非難するつもりもない、むしろ私は評価している」と述べています。また、彼は日本の明治維新の志士を見習いたいと称賛していたと言います。特に、中心人物の一人であった西郷隆盛を尊敬し、「子孫のために美田を残さず」という言葉を好んで使用したそうです。更に興味深いのは、現在の日本と韓国との間の深刻な問題になっている竹島(韓国では独島)については、「両国友好のためにあんな島など沈めてしまえ」と発言したとも言われています。私はこのエピソードに接して、当時は奇想天外と受け取られたでしょうが、大地震の勃発する現在では、両国の領有権問題への現実的解決になる可能性があると思っています。新約聖書のマタイによる福音書五章九節でイエス・キリストは、「平和をつくり出す人たちは、さいわいである、彼らは神の子と呼ばれるであろう」と語っておられます。
2013年1月18日 14時51分22秒 (Fri)
韓国初の女性大統領候補・朴 槿恵 その一 (悲劇のヒーロー)
韓国で八年余り働いた者として、二〇一二年一二月の韓国大統領選挙で女性の朴槿恵(パク・クネ)候補が当選しことを知り、大きな驚きと共に爽やかな感動を覚えました。私の印象では、韓国は男性中心の社会だと思います。男女平等が常識であり、女性の社会進出が著しいとはいえ、まだまだ男性が表立っており、女性は裏方という感じです。それは、進歩的と思われるキリスト教会内を見ていてもそうです。牧師といえば、圧倒的に男性が多いですし、教会行政の主要な役職でも男性が中心です。そのような中で、女性が大統領に立候補するだけでも画期的なことでしたが、その彼女が二人の男性候補と大統領職を争うことになりました。やがて、一人の男性候補は身を引き他の男性候補を応援することを宣言しましたので、事実上、女性と男性の一騎打ちとなりました。そして、韓国民は女性を大統領に選出しました。その理由は、彼女の所属していた政党や彼女の政策等が支持されたということですが、その他に朴槿恵候補個人に対する国民の特別な思いがあったのではないでしょうか。つまり、彼女のこれまでの人生や政治活動に対する共感・共鳴があったに違いありません。彼女の父は韓国大統領を第五代から第九代まで務めた朴正熙(パク・チョンヒ)です。彼女の名前は槿恵ですが、漢字の意味は「槿(むくげ)の恵み」です。槿は木の名前であり、この木の花は韓国語では「無窮花、ムグンファ」と呼ばれ、韓国の国花になっています。この花の種類はいろいろあり、夏から秋にかけて白、黄色、赤、紫等の美しい色の花を咲かせます。ムグンファは特急列車の名前にも採用されていました。さて、国花の恵みを受けることを願って「槿恵」と命名されたに相違ない大統領の長女は、二二歳にして悲劇に遭遇するのです。彼女がフランス留学中に母の陸英修(ユク・ヨンス)が凶弾により死亡、急遽帰国して母の血まみれの民族衣装を洗うことになりました。それ以後、母に代わり大統領のファーストレディーを務めるのですが、その五年後、今度も銃殺された父の血染めのネクタイとワイシャツを洗い嗚咽します。このような厳しい試練を生き抜き、国政に身を投じる独身女性を韓国民は忘れませんでした。
新約聖書のヤコブの手紙一章一二節に、「試錬を耐え忍ぶ人は、さいわいである。・・・」とあります。
2013年1月11日 13時01分36秒 (Fri)
パプアニューギニアのセブンスデー・アドベンチスト教会 その三 (フィリピン大使は牧師)
パプアニューギニアへのフィリィピン大使ビエン・テハノは非常に異色です。なぜなら、彼は現役の牧師なのです。しかも、第七日目安息日を遵守するセブンスデー・アドベンチスト教会按手礼牧師です。では、なぜ彼は大使に任命されたのでしょうか。私がシンガポールに在住し、アジア太平洋支部の宗教自由部長を担当していた時、彼は北フィリピン・ユニオン・ミッションの宗教自由部長をしていました。ですから、私がフィリピンへ出張した時には彼に会い、逆に支部主催の宗教自由部の会議には彼が来て出席しておりました。彼は宗教自由部の他にも、台風被害等の災害者への救助・福祉的働きもしていました。彼の夫人が医師でしたので、災害地へ救援物資を届けると共に、けが人や病人を各地で援助する仕事を夫婦でしていたのです。その活動は地域社会の行政指導者らにも認められるほどでした。やがて、彼は考えるところがあり、外国へのフィリピン大使になる志を立てたのです。面接の時に出身大学を質問され、「マウンテン・ビュー・カレッジ」と返答すると、そんな大学どこにあるのかと反対に聞かれました。それもそのはず、ミンダナオ島の山中にあるセブンスデー・アドベンチスト教会の大学だったからです。その彼が難問をくぐりぬけて大使に選ばれたのは、ひとえに神の摂理に他なりませんが、彼の地域社会での活動を覚えていた有力政治家がいたからだそうです。彼が二〇〇九年に韓国に招待された時に再会しましたが、彼はパプアニューギニアのフィリピン大使として七年間在職して最長記録だと言っていました。一時期、ニュージーランド大使を務めますが、現在(二〇一三年)、再びパプアニューギニアで重職を担っています。彼の使命は、文字通り大使としてイエス・キリストを宣教することです。マーク・フィンレイ牧師の大伝道集会直後の集団バプテスマ式で、六〇人の牧師の一人として彼もバプテスマを施しましたが、大使から受浸したいという人々で彼の前には長蛇の列ができました。彼は常に証の機会を狙っていて、国家の最高指導者と二人きりになれれば一緒に祈るのです。新約聖書のコリント人への第二の手紙五章二〇節には、「・・・わたしたちはキリストの使者なのである」という言葉がありますが、「使者」は英語の聖書では “ambassadors” となっていて、文字通り「大使」なのです。
写真説明:(韓国にて左から)チョン・チュンクォン、クォン・ジョンヘン、ビエン・テハノ、新名忠臣
2013年1月4日 14時27分50秒 (Fri)
パプアニューギニアのセブンスデー・アドベンチスト教会 その二 (同国からの留学生)
九州の大分県にある教会集会所を訪問した時のことですが、安息日礼拝の出席者の中に外国人女性がいました。大分には学部に占める留学生の割合、出身国・地域の数では日本一という大学がありますが、彼女はその大学への留学生でした。そこで彼女に出身地を聞きますと、パプアニューギニアからということでした。そこで即座に私は、仙台教会の牧師時代にパプアニューギニアから来ていた背の高い男性留学生のことを思い出しました。そのことを彼女に話しますと、「名前は何と言いましたか?」と、何か思い当たるかのように聞くのです。そこで私も咄嗟に、「ゲナさん」と答えました。すると彼女は、やっぱりと言うかの如くに、「私の伯父です」と言うではありませんか。偶然というには、余りにも偶然すぎます。これは、摂理的な出会いとしか言いようがありません。改めて神様の不思議なお引き合わせに感激しました。日本には毎年、何万人という留学生が来ているわけです。その一人が、私がかつて赴任していた仙台に来ていました。彼は実に温厚な青年で、当時の教会の少年キャンプなどにも同行して、子供たちの世話をしてくれました。それから一四年経て、今度は韓国から日本へ出張して大分を訪問した時に、仙台で教会生活を共にした留学生の姪と出会うということは、何というたぐい稀な経験でしょうか。彼女、すなわちジョセリン・ピピケさんは、いかにもパプアニューギニアの女性という風貌をしていました。早速、彼女の伯父のその後の様子を聞きましたが、仙台から秋田大学に行き、鉱山学の分野で博士号を取得して、現在はオーストラリアの大学で教えているとのことでした。その後、電子メイルでカウル・ゲナさんと文通しましたが、彼も大変なつがしがっていました。このような体験を通して、改めて、同じ神様を信じる者たちは、一つの家族であるということを実感させられました。新約聖書のエペソ人への手紙二章一九節には、「そこであなたがたは、もはや異国人でも宿り人でもなく、聖徒たちと同じ国籍の者であり、神の家族なのである」と書かれています。
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プロフィール

- 性別
- 男
- 現住所
- 愛媛県今治市波方町郷乙404₋32
- 職業
- 牧師・宣教師
- 自己紹介
- ●新名(しんみょう) 忠臣(ただおみ)
●実践神学博士(米国アンドリューズ大学神学院)、元親業インストラクター
●札幌、小樽、苫小牧、仙台、東京・天沼で牧師を歴任。
●セブンスデー・アドベンチスト教団北海道教区長、青年部長、コミュニケーション部長、宗教自由部長、ラジオ牧師、総務局長等を歴任。
●宣教師としてシンガポールと韓国に在住し、副総務、コミュニケーション部、宗教自由部、出版部、ラジオ・テレ部等の部長としてアジア太平洋地域を巡回指導。
●最近まで、北アジア太平洋支部宣教部副部長。
●著書『夫と妻のコミュニケーション』(キリスト新聞社)『親と子のコミュニケーション』(キリスト新聞社)『わが青春は主のために』(三五堂)『暮らしの中のキリスト教』(新教出版社)『地球家族と聖書の言葉』(福音社)等。
- Self Introduction in English
- Full Name: Tadaomi Shinmyo
Sex: Male
Nationality: Japan
Citizenship: Japan
Education:
●B.A. in Theology in 1966 (Japan Missionary College)
●M.A. in Philosophy and Religion in 1972 (Philippine Union College Graduate School)
●Ordination: March 1973
●Doctor of Ministry in 1987 (Theological Seminary of Andrews University in USA)
Vocation:
●Pastor of the Japan Union Conference since 1966.
●Departmental Director of the Japan Union Conference for over 14 years.
●Radio Speaker and Japan Union Conference Secretary for a while.
●Missionary assigned to Departmental Director of Communication, Religious Liberty, Publishing Ministries, TV & Shortwave Radio Ministries, and Associate Secretary to Asia Pacific Division based in Singapore and Northern Asia-Pacific Division based in Korea for all together 9 years and 7 months.
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