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2012年6月 アーカイブ

2012年6月29日 17時02分57秒 (Fri)

人口急増の中国・シンセン市

人口急増の中国・シンセン市 中国の広東省にあるシンセン市での会議に出席するために、香港までは飛行機で行き、そこからは列車で同市に入りました。一泊二日の会議の後に市内観光があり、出席者は二台のバスで出かけました。その時のバスガイドの女性は英語が実に堪能で、シンセン市についてよく説明してくれました。その中で私が最も驚き、脅威を感じたのは、この都市の急激な人口増加でありました。彼女によれば、中国は一九七八年から四つの都市の門戸を開放したというのですが、その一つがシンセン市だったのです。シンセン市は一九七九年には人口が約二〇万人だったそうです。それが、三〇年後の二〇〇九年現在で一二〇〇万人にまで爆発的増加をしているのです。これには、びっくりしました。いくら中国が世界一の人口大国とはいえ、三〇年間で人口が六〇倍にまで増えるとはどういうことなのでしょうか。彼女の説明でさらに驚いたのは、この都市の平均年齢が二七・八歳であるということです。彼女自身も、これは世界一若い年齢かもしれないと言っていました。つまり、若者がこの都市に流入しているということです。言い換えれば、若者に職場があり、若者に人気のある都市であるということです。実は、その前の晩、会議の後にホテルの近くの通りを散歩したのですが、若者が多いのに気が付いていました。通りを歩いている人々、立ち並ぶ商店街の店員たち、品物を買おうとする人々、そのほとんどが若者でした。ですから、おのずと活気があります。都市が発展するためには人口増加は必須です。これは国家においても同様です。しかし、ただ一方的に人口増加が続けばおのずとその都市が発展するとも限りません。急激な人口増加は食料、自然環境、治安、教育等のさまざまの分野で多くの問題を生じさせます。ですから、人口増加への対策が必要なことはいうまでもありませんが、人口増加なくしては都市の将来の発展はありません。
旧約聖書の創世記一五章五節で神は、アブラムに天の星の数のように彼の子孫を栄えさせると約束されています。

2012年6月22日 15時20分37秒 (Fri)

神社の鳥居と過越し

神社の鳥居と過越し 群馬県の赤城山の麓にある私たちの教会へ車で行く時に、いつも私が目印の一つにしていたものがありました。それは、赤城有料道路の手前にある赤城大鳥居です。実際の赤城神社は赤城山にありますが、この鳥居は道路にまたがって立っており、全国でも有数の大きな鳥居であると言われています。ですから、この真っ赤な鳥居を見逃すことはまずありません。さて鳥居とは、神社の参道入口などに建てられた一種の門で、独特の単純な様式を持ち、神社の象徴のようになっているものです。鳥居の構造は二本の柱を建て、その上に笠木(かさぎ)を渡し、その下方に貫(ぬき)を通します。笠木の下に接して島木を渡し、島木と貫との間に額束(がくつか)を設けてそこに額をかけたりします。これが基本的な形ですが、鳥居にはいろいろの種類と変化があり、それぞれには神明鳥居、鹿島鳥居、八幡鳥居などという名称がつけられています。鳥居の材料にはヒノキ、スギなどの木材のほか石も使われ、近世では銅、鉄、陶など、大正期からは鉄筋コンクリートの巨大なものも現われるようになりました。現存最古の鳥居は四天王寺の石鳥居で、十四世紀初期のものです。ところで鳥居の起源や語源については、古来からさまざまに論じられていますが定説はありません。しかし、聖書の中にはそのルーツともいうべき非常に興味深い事件が記録されています。
 旧約聖書の出エジプト記一二章二一、二二節に、「あなたがたは急いで家族ごとに一つの小羊を取り、その過越の獣をほふらなければならない。また一束のヒソプを取って鉢の血に浸し、鉢の血を、かもいと入口の二つの柱につけなければならない」とあります。小羊の血を家の入口のかもいと二つの柱に塗ると、それは鳥居に見えるのではないでしょうか。じつは、血で赤く塗られた入口の家には災いは入らず、通り過ぎて行ったのです。ですから、犠牲になった動物は「過越の獣」と言われ、これを記念して過越の祭が制定されたのです。

写真説明:広島県廿日市市にある厳島神社の鳥居(一九九六年五月三〇日撮影)

2012年6月15日 16時32分56秒 (Fri)

神道とキリスト教の神

神道とキリスト教の神 太陰暦、または旧暦では一〇月を神無月と呼んでいます。神無月とは、漢字の意味からいえば神がいない月ということです。ではどうして、一〇月には神がいなくなるのでしょうか。出雲大社を中心として全国に広がった出雲信仰によれば、男女の縁結びを評定するために、この月に氏神鎮守の神々をはじめ諸神が出雲大社に集まって来るため出雲以外には全国的に神がいなくなるというのです。私が島根県にある出雲大社を見学した時にも、このような趣旨の看板が立てられていました。一方、出雲には全国の神々が集合するわけですから、ここには神はいないどころか一杯いることになります。そこで出雲ではこの月を神在月と呼び、旧暦一〇月一一日から一七日まで神在祭を行うというのです。そして一七日には、拝殿の扉を叩いて「お立ちお立ち」ととなえ、神送りをするというのです。さて多数の神々を迎え、また送り出す出雲大社は神道ですので、神道は多神教ということになります。ですから、八百万の神と言われるのです。よく考えてみると、このように多数の神々が人間の縁結びを評定する、つまりこの世の人間の生活に関与するということはじつに興味深いことです。
 ところでキリスト教は一神教と言われ、天地万物の創造者である唯一の神を信仰の対象にしています。そしてこの神は、縁結びを含む人間生活のあらゆる面で私たち全人類に導きを与えてくださるのです。旧約聖書のイザヤ書四九章一五節で神は、「女がその乳のみ子を忘れて、その腹の子を、あわれまないようなことがあろうか。たとい彼らが忘れるようなことがあっても、わたしは、あなたを忘れることはない」と言っておられます。ここには、自分が生んだ乳のみ子を愛する母親のように、いや母親以上に私たち人類を愛してくださる神が描写されています。つまり、キリスト教の神は、お一人で日本人も含む全世界の人に対して、「わたしは、あなたを忘れることはない」と言われるのです。

2012年6月8日 15時55分13秒 (Fri)

神社の神輿と契約の箱 その二

神社の神輿と契約の箱 その二 日本の神社の祭は、その祭の達成目標によっていつくかに分類されます。それによると、祓(はらい)を目的にした祭があります。そして祓という要素は、その祭が特に祓を主目的にしていない種類の祭にも見られるようです。私の郷里での春祭には御輿が出て町をねり歩きますが、これはただ単に祭の景気づけをしているだけではないことに気がつきました。実は祭の重要な行事の一つは、この神輿渡御なのです。御輿で大切なのは、外部の飾りではなく内部に鎮座するという御神体、すなわち神自身です。御神体にはいろいろありますが、いずれにしても強烈な神性を絶えずそこから八方に伝搬しているはずだというのです。したがって、神輿を担いで領内を巡視することは、この強い神性を領内に充満させ、そこにあった悪霊の要素を中和してしまおうとするもので、いわば領土全体にお祓いをするのと同じであるというのです。つまり、神輿が町を巡るのは、その地域に神の影響力を及ぼすことを意味していたというのです。私は神輿の効能を知って、聖書に出てくる神の箱の威力を思い出しました。
 旧約聖書のサムエル記上五章には、神の箱がその民からペリシテ人によって奪われて、彼らの神ダゴン(魚の神)の宮に運び込まれました。ところが次の朝、偶像の神ダゴンは神の箱の前にうつむきに地に倒れていました。その他、予期しなかった腫物の蔓延に人々は恐れ悩みました。そこで彼らは、神の箱をイスラエルの人々に返すことにしたのです。さてサムエル記下六章には、神の箱がその民の領域でどのような威力を発揮したかを記録しています。たとえば、不注意にその箱に触れた者は即座に死んでしまいました。一方、神の箱が置かれた家とそのすべての所有は祝福されました。これらの記録は紀元前一〇〇〇年頃に起きた出来事ですから、日本の御輿よりもはるかに昔のことです。こういうわけで私には、御輿の効能も聖書にルーツがあるように思えてなりません。

写真説明:愛媛県今治市波方町にある玉生八幡神社の御輿(二〇一二年五月二七日撮影)

2012年6月1日 16時25分17秒 (Fri)

神社の神輿と契約の箱 その一

神社の神輿と契約の箱 その一 私の生まれ育った地方では、五月になると現在でも神社の春祭が盛んに行われています。神社の境内では奉納の獅子舞(ししまい)があり、神社からは御輿(みこし)が担ぎ出されます。さて御輿についてですが、私の記憶では二種類あり、一つは飾りなどが繊細で豪華に作られたものであり、したがって丁寧に担がれました。もう一つは頑丈に作られ、そのうえ御輿全体が壊れないようにロープでしっかりと巻かれていました。これを白装束のわらじ姿、また頭にねじり鉢巻きをした町の若い衆が中心となって荒っぽく担ぎ、道路に投げ飛ばしたり、海に投げ込んだりしました。ですから、その御輿の最後は無残な姿になったことは言うまでもありません。ところで御輿とは、神霊が本社から他所に渡御する時の乗物で、神輿(しんよ)とも呼びます。記録によれば、七四九(天平勝宝一)年に、宇佐八幡を東大寺に迎える時に用いた紫色の輦(れん)輿(よ)が御輿の初めでした。また御輿の種類は多様で、ごく簡単な輦台ていどのものから、四角・六角・八角と複雑美麗を極めたものまであります。ふつうは木製黒塗で、屋上には鳳凰(ほうおう)または葱(そう)花(か)を置き、台に二本の棒を貫きます。さて、御輿のルーツはどこにあるのでしょうか。実は、聖書の中には、御輿に似た箱について、紀元前一五〇〇年頃の記録があるのです。
 旧約聖書の出エジプト記二五章一〇~二二節に描かれている箱は、契約の箱と呼ばれるものです。この箱について一三、一四節には、「またアカシヤ材のさおを造り、金でこれをおおわなければならない。そしてそのさおを箱の側面の環に通し、それで箱をかつがなければならない」とあります。この箱は神がその民と共にいる象徴であり、人々が移動する場所へ担いで運ばれたのです。そしてこの箱は、神が臨在される聖所と呼ばれる建物の中に安置されました。神霊の乗物だという日本の御輿は、神の契約の箱に起源があると思えるのです。

写真説明:愛媛県今治市波方町にある玉生八幡神社の御輿(二〇一二年五月二七日撮影)

プロフィール

プロフィール画像
性別
現住所
愛媛県今治市波方町郷乙404₋32
職業
牧師・宣教師
自己紹介
●新名(しんみょう) 忠臣(ただおみ)
●実践神学博士(米国アンドリューズ大学神学院)、元親業インストラクター
●札幌、小樽、苫小牧、仙台、東京・天沼で牧師を歴任。
●セブンスデー・アドベンチスト教団北海道教区長、青年部長、コミュニケーション部長、宗教自由部長、ラジオ牧師、総務局長等を歴任。
●宣教師としてシンガポールと韓国に在住し、副総務、コミュニケーション部、宗教自由部、出版部、ラジオ・テレ部等の部長としてアジア太平洋地域を巡回指導。
●最近まで、北アジア太平洋支部宣教部副部長。
●著書『夫と妻のコミュニケーション』(キリスト新聞社)『親と子のコミュニケーション』(キリスト新聞社)『わが青春は主のために』(三五堂)『暮らしの中のキリスト教』(新教出版社)『地球家族と聖書の言葉』(福音社)等。
Self Introduction in English
Full Name: Tadaomi Shinmyo
Sex: Male
Nationality: Japan
Citizenship: Japan

Education:
●B.A. in Theology in 1966 (Japan Missionary College)
●M.A. in Philosophy and Religion in 1972 (Philippine Union College Graduate School)
●Ordination: March 1973
●Doctor of Ministry in 1987 (Theological Seminary of Andrews University in USA)

Vocation:
●Pastor of the Japan Union Conference since 1966.
●Departmental Director of the Japan Union Conference for over 14 years.
●Radio Speaker and Japan Union Conference Secretary for a while.
●Missionary assigned to Departmental Director of Communication, Religious Liberty, Publishing Ministries, TV & Shortwave Radio Ministries, and Associate Secretary to Asia Pacific Division based in Singapore and Northern Asia-Pacific Division based in Korea for all together 9 years and 7 months.
facebook
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