2012年5月 アーカイブ
2012年5月25日 10時20分46秒 (Fri)
モンゴルのセブンスデー・アドベンチスト教会
通称モンゴルは、一九九〇年に一党独裁を放棄し、一九九二年にモンゴル人民共和国からモンゴル国へと改称し、新憲法を制定し、社会主義と完全に決別しました。モンゴル国民の大半を占める多数民族はモンゴル系で、彼らの主要宗教はチベット仏教と言われています。モンゴルでのセブンスデー・アドベンチスト教会の活動は、一九九一年秋にアメリカの自給伝道団体アドベンチスト・フロンティア・ミッション(AFM)から、ブラッドとキャッシイ・ジョリ夫妻が開拓伝道者として派遣され開始されました。AFMの創始者は、私がアメリカへ留学した時のクラスメイトのクライド・モーガン兄でした。彼は同教会にとって処女地である外国へボランティア宣教師を送り込んでいたのです。さて、ジョリ夫妻の献身的働きにより、ちょうど二年後の一九九三年一〇月に、当時の世界総会総理ロバート・フォーケンバーグ牧師の司式によりバプテスマ式が行われ、モンゴルで最初の三人のモンゴル人セブンスデー・アドベンチストが誕生しました。そして、一九九七年一一月に、二六人の構成員による最初のモンゴル人の教会が組織されました。一九九八年四月には、世界総会から最初の宣教師としてアメリカ人デール・タネル牧師家族がモンゴルへ派遣されました。二〇一〇年末現在、モンゴルの組織教会数は四か所、信徒数は一、六五一名です。なお、信徒の大部分は三〇歳未満の青年たちです。この信徒数は、モンゴルの国民約千六百人に一人が同教会員という比率です。これは、まだ宣教開始以来二〇年しか経過していない事実を考慮すれば、著しい成果と言えましょう。日本の場合には、宣教後四四年してやっと信徒数一、二四〇名に達しています。日本と同じ仏教的背景のある国のモンゴルで、なぜ信徒数が飛躍的に伸びているのでしょうか。新約聖書の使徒行伝二章四七節は、イエス・キリスト昇天後の初期のクリスチャンたちについて、「神をさんびし、すべての人に好意を持たれていた。そして主は、救われる者を日々仲間に加えて下さったのである」と記録しています。
写真説明:デール・タネル牧師夫妻(二〇一〇年に米国ジョージア州アトランタ市で開催された世界総会会場で再会)
2012年5月18日 16時49分07秒 (Fri)
中国のセブンスデー・アドベンチスト教会
中華人民共和国(通称、中国)へのセブンスデー・アドベンチスト教会の働きは、アメリカから香港に一八八八年に到着した信徒伝道者・アブラム・ラ・ルー(一八二二年生~一九〇三年没)によって始まりました。彼は六六歳になって中国への宣教を志し、世界総会へ申請しましたが高齢のために認められず、自らの意思で中国へ渡ったというわけです。そして、彼は主として文書伝道を中心に香港や上海で宣教活動をし、世界総会が一九〇二年に中国へ宣教師・ジェイコブ・N・アンダーソン夫妻を香港に派遣するまで、熱心に働きました。実は、セブンスデー・アドベンチスト教会にとっては、アブラム・ラ・ルーは単に中国ばかりでなく、もっと広く東洋又は極東への最初の伝道者でありました。彼は香港で眠りに就いています。一九〇三年に最初のバプテスマがあり、八人が広東で受浸しました。その後の四〇余年の宣教の結果、第二次世界大戦末までに組織教会数は二六一か所、信徒数は二万三千名にまで成長しました。しかし、中国は戦後の内乱期を経て、一九四九年から毛沢東による共産主義国家となり、文化大革命時代も含めてキリスト教会は弾圧され、聖書は焼かれ、同教会の財産も没収され、教会組織としては休止状態でした。しかし、毛沢東の死によって文化大革命が終った一九七八年以後に、同教会の信徒数が約一〇倍に増加していたという驚くべき事実が発見されました。休止時代とは表向きで、実際には人々は信仰を求めていたのです。二〇一〇年末の組織教会数は一、一三七か所、信徒数は三九三、二八〇名です。この信徒数は、中国の国民約三千四百人に一人が同教会員という比率です。現在も中国共産党一党独裁の国であり、宗教自由が制限されているにもかかわらず、なぜ日本の同教会よりも発展しているのでしょうか。新約聖書の使徒行伝五章四一、四二節には「使徒たちは、御名のために恥を加えられるに足る者とされたことを喜びながら、議会から出てきた。そして、毎日、宮や家で、イエスがキリストであることを、引きつづき教えたり宣べ伝えたりした」とあります。
写真説明:中国宣教百周年記念行事で除幕されたアブラム・ラ・ルー顕彰碑(一九八八年五月一二日、香港)
2012年5月11日 15時58分09秒 (Fri)
韓国のセブンスデー・アドベンチスト教会
韓国のセブンスデー・アドベンチスト教会は日本から始まったと言えます。一九〇四年のある日、セブンスデー・アドベンチスト神戸教会の看板を見ていた他教派の韓国人クリスチャンが二人いました。そこで、同教会の国谷秀牧師は彼らを招き入れ、筆談で会話をして親しくなり、聖書研究を授けることが出来ました。その結果、二人はバプテスマを受け、最初の韓国人セブンスデー・アドベンチスト信徒が誕生しました。二人のうち一人はハワイへ行きましたが、もう一人は韓国へ帰国しなければならなくなり乗船しました。その船の中で、彼はハワイから韓国へ戻っていた日曜教会牧師に出会い、安息日の真理を語りました。すると、その牧師は安息日を信じ受け入れ、帰国後それを人々に宣べ伝えた結果、二五人が安息日を守るようになりました。一方、もう一人は釜山で安息日の真理を広めた結果、三五人が守るようになりました。そこで、国谷秀牧師に韓国へ来てほしいと招待状を出しましたが、同牧師は言葉が分からないので辞退しました。それでも、なお要請を受けましたので、遂に同牧師は同年八月一〇日に、当時の朝鮮を訪問したのです。やがて彼は、日本のセブンスデー・アドベンチスト教会初代監督F.W.フィールド牧師にも来てもらい、七一人にバプテスマを施し、四つの教会を組織したのです。このようにして開始された朝鮮半島の教会の働きは、その後、神様のお導きと祝福によって著しい発展を遂げております。朝鮮動乱以後、共産主義体制の北の朝鮮民主主義人民共和国での公的働きは休止されていますが、南の大韓民国において同教会は力強い成長を続けています。二〇一〇年末で、組織教会数は七一六か所、信徒数は二二一、八六八名です。この信徒数は、大韓民国の国民約二二〇人に一人が同教会員という比率になります。日本の場合は、国民約八千三百人に一人が同教会員です。この大差の理由は何なのでしょうか。新約聖書のマタイによる福音書一九章三〇節でイエス・キリストは、「しかし、多くの先の者はあとになり、あとの者は先になるであろう」と語っておられます。
写真:晩年の国谷秀牧師
2012年5月4日 15時34分15秒 (Fri)
日本のセブンスデー・アドベンチスト教会
セブンスデー・アドベンチスト教会の日本での働きは、一八九六年一一月に米国から来日した宣教師ウィリアム・C・グレンジャー以来、一一六年目を迎えています。その間、米国にある同教会本部から、特に戦前と戦後直後には、多数の宣教師家族と莫大な資金が日本宣教のために投入されました。日本で最初に採用された伝道手段は「芝和英聖書学校」です(語学伝道)。一時期、SDA英語学校は日本最大の英語学校でした。次の方法は伝道誌「末世之福音」の発行です(文書伝道)。現在も福音社として継続しています。第三番目は「光塩医院」の開設です(医事伝道)。今日では東京、神戸、沖縄に病院を経営しています。第四番目は小学校教育の開始です(教育伝道)。今は、幼稚園六か所、小学校一〇か所、中学校三か所、高校一か所、短大・大学一か所を運営しています。こうした対外的な働きに加えて、対内的には宣教の基盤となる日本人牧師・伝道者養成学校が設立され、現在では専門学校として神学教育がなされています。日本のような非キリスト教国では、直接伝道が困難なために、人々の現実の必要に応え、次に聖書への関心を引くという間接伝道が用いられています。その後、メディア伝道、食品伝道、福祉伝道等も加わりました。これらの伝道手段は、いずれも世界中で実施されています。さて、幾多の宣教師及び先輩日本人牧師による熱き祈りと懸命な働き、またそれを支えてきた信徒の犠牲的奉仕はどのような実を結んでいるのでしょうか。日本の組織教会数は一一五か所、信徒数は一五、三三七名、安息日礼拝出席者大人五、八一二名、子供一、三六七名(二〇〇九年末)です。この数字は、先人たちの築いた基盤にしっかりと立ち、力強い発展を物語っているでしょうか。もし、そうでないならば原因は何なのでしょうか。新約聖書の使徒行伝二章四七節には、「神をさんびし、すべての人に好意を持たれていた。そして主は、救われる者を日々仲間に加えて下さったのである」と記されています。
写真:宣教師ウィリアム・C・グレンジャー
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プロフィール

- 性別
- 男
- 現住所
- 愛媛県今治市波方町郷乙404₋32
- 職業
- 牧師・宣教師
- 自己紹介
- ●新名(しんみょう) 忠臣(ただおみ)
●実践神学博士(米国アンドリューズ大学神学院)、元親業インストラクター
●札幌、小樽、苫小牧、仙台、東京・天沼で牧師を歴任。
●セブンスデー・アドベンチスト教団北海道教区長、青年部長、コミュニケーション部長、宗教自由部長、ラジオ牧師、総務局長等を歴任。
●宣教師としてシンガポールと韓国に在住し、副総務、コミュニケーション部、宗教自由部、出版部、ラジオ・テレ部等の部長としてアジア太平洋地域を巡回指導。
●最近まで、北アジア太平洋支部宣教部副部長。
●著書『夫と妻のコミュニケーション』(キリスト新聞社)『親と子のコミュニケーション』(キリスト新聞社)『わが青春は主のために』(三五堂)『暮らしの中のキリスト教』(新教出版社)『地球家族と聖書の言葉』(福音社)等。
- Self Introduction in English
- Full Name: Tadaomi Shinmyo
Sex: Male
Nationality: Japan
Citizenship: Japan
Education:
●B.A. in Theology in 1966 (Japan Missionary College)
●M.A. in Philosophy and Religion in 1972 (Philippine Union College Graduate School)
●Ordination: March 1973
●Doctor of Ministry in 1987 (Theological Seminary of Andrews University in USA)
Vocation:
●Pastor of the Japan Union Conference since 1966.
●Departmental Director of the Japan Union Conference for over 14 years.
●Radio Speaker and Japan Union Conference Secretary for a while.
●Missionary assigned to Departmental Director of Communication, Religious Liberty, Publishing Ministries, TV & Shortwave Radio Ministries, and Associate Secretary to Asia Pacific Division based in Singapore and Northern Asia-Pacific Division based in Korea for all together 9 years and 7 months.
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