2012年3月 アーカイブ
2012年3月30日 15時41分52秒 (Fri)
中国の中の北朝鮮
北朝鮮の人工衛星発射が四月一二~一六日に迫り、にわかに韓国と北朝鮮、また日本と北朝鮮、そして日本と韓国と連携を強化する米国と北朝鮮の間の緊張が高まっています。その理由は、人工衛星ではなく長距離ミサイル発射ではないかと疑われるからです。その一方で、中国はロシアと共に、なぜ北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)に寛容であり、ある場合には欧米と対立してでも韓国(大韓民国)よりも北朝鮮に味方するのでしょうか。この事実は、今日、中国と韓国の間の強力な経済関係を直視する時に不思議なことです。韓国は中国との貿易を重視しており、両国の親密ぶりは想像以上です。かつては、韓国に来る観光客のために特急列車や地下鉄で英語と日本語の車内放送がありましたが、現在では中国語が加わっています。中国からは観光客と共に大量の労働者が韓国の工場等で働いています。その逆に、韓国の実業者が多数頻繁に中国へ出かけています。それなのに、政治の世界では、どうして中国は韓国よりも北朝鮮寄りなのでしょうか。それには、いくつかの理由が考えられます。第一に、中国にとって北朝鮮は地理的に隣国です。第二は、歴史的観点からです。一九五〇年から一九五三年までの朝鮮動乱の時には、米国が韓国の後ろ盾になったのに対して、中国は当時のソ連と共に北朝鮮を支持したのです。第三は、中国が多民族国家のためです。中国は約六〇の民族から成る国ですが、その一つが朝鮮族であり、少数民族ではありますが、中国北東部の吉林省を中心に住んでいます。この吉林省延吉市へ三回行きましたが、最初の訪問で驚いたことがありました。それは、市街の公共の建物や商店の看板が大きなハングル文字で書かれており、その下に漢字が添えられていることでした。ですから、まるで韓国にいるような錯覚を持ちました。朝鮮族の人々は、共通語の中国語よりもハングルを使用しているのです。吉林省図們市は北朝鮮と川で隔てられている国境の都市ですが、橋を越えれば北朝鮮です。毎日、頻繁に運送用のトラック等が往来しています。ある人によれば、中国は北朝鮮を、香港や台湾と同様に中国のもう一つの省と考えているそうです。こういうわけで、中国が二者択一を迫られると、韓国よりも北朝鮮を援護するのだと思われます。旧約聖書の箴言二七章一〇節には、「・・・近い隣り人は遠くにいる兄弟にまさる」とあります。
2012年3月23日 15時11分19秒 (Fri)
東京スカイツリーとバベルの塔
東京スカイツリーが、東京都墨田区押上に、二〇〇八年七月一四日着工から三年七か月の工期を経て、二〇一二年二月二九日に竣工しました。そして、同年五月二二日から開業の予定です。東京スカイツリーは鉄骨造で、地上二九階、高さ六三四メートルあり、現存する電波塔としては世界一の高さを誇ります。また、人工の建造物としては、アラブ首長国連邦ドバイにある世界一高い超高層ビル、ブルジェ・ハリファの八二八メートルに次ぐ世界第二のものです。ブルジェ・ハリファは二〇〇四年一月に着工し、六年の歳月をかけて建造され、二〇一〇年一月に開業された複合商業施設です。なお、中東ではクウェート、サウジアラビア、バーレーンで一〇〇〇メートル以上、またアラブ首長国連邦では新たに二〇〇〇メートル以上の建造物の計画があるそうです。さて、東京スカイツリーは電波塔としてばかりではなく、観光地として絶大な人気を集めています。地上四五〇メートルまで高速エレベーターで昇り、大東京を四方に見渡せることができ、天気さえよければ遥か遠くの富士山まで眺望できるのです。その絶景が観光業者によって宣伝され、団体客への予約券は販売ごとに完売とのことです。ところで、人間はなぜ高所を好むのでしょうか。また、なぜ世界は高層建築物を競って造るのでしょうか。旧約聖書の創世記一一章四節には、「彼らはまた言った、『さあ、町と塔とを建てて、その頂を天に届かせよう。そしてわれわれは名を上げて、全地のおもてに散るのを免れよう』」とあり、その動機が指摘されています。天に届かせたい、名を上げたい、そして散在を免れたいという三つの理由です。これは、現在の世界で高層ビルやタワーを建造する動機と全く同じではないでしょうか。つまり、人類の英知の誇り、国家の名誉、人口集積を図り経済発展ということです。それに対して、天の神は別の意図を持っておられます。創世記一一章八、九節には、「・・・主が彼らをそこから全地のおもてに散らされたので、彼らは町を建てるのをやめた。これによってその町の名はバベルと呼ばれた。・・・」と記録されています。
2012年3月16日 14時45分10秒 (Fri)
経済大国・中国の実感
中国が日本を追い抜いて世界第二位の経済大国になったわけですが、そのことを実感できるのは二つの現象を見てでありました。第一は、中国のどの省、どの都市を訪れても、建築ラッシュです。あらゆる所で高層建築が建てられています。遠くからでも、建築用のクレーンが林立しているのが見えます。これは、もう物凄い勢いです。こんなにアパートを建てて、住む人がいるのかと余計な心配をするほどです。その一方で、従来の中国の伝統的な平屋のレンガ造りの住宅がブルドーザーで粉砕されています。そして、そこに、また新しい高層ビルが建築されるのでしょう。こういう光景を行く先々で目撃しますと、中国の経済成長が二桁近くになるのもうなずけます。もう一つの現象は、車の多いことです。これも、ただ驚くばかりです。車の価格は決して安いわけではないと思いますが、ともかくトラック、バス、乗用車と、車の洪水です。中国は、国土の広さでも世界第三位です。従って、道路も広く、車線も多く、その上、自転車と歩行者のために専用道路が別に設けられている個所もあります。それだのに、大都市、繁華街では渋滞をたびたび見かけます。山東省青島市では、二〇一〇年に聞いたことですが、一日に五百台ずつ車が増えているとのことでした。その二年前には、渋滞などなかったというのですが、余りの車の増加で、今では駐車場を探すのも至難の業です。同省煙台市でのことですが、路上駐車が多く、路幅が狭められ、運転に不自由するほどでした。また、目的地に着いて駐車場を探すのに一苦労です。私を案内して車を運転する中国人は、細い路地を迂回しつつ空白地を見つけて、駐車するのには感心しました。しかし、このままの勢いで車が増加すると、いくら広大な領土の中国とはいえ、将来はどうなるのでしょうか。旧約聖書の出エジプト記一二章三七節に、「さて、イスラエルの人々はラメセスを出立してスコテに向かった。女と子供を除いて徒歩の男子は約六十万人であった」と記録されています。これは、約三千五百年前の出来事ですが、徒歩による渋滞が発生していたのかもしれません。
写真説明:中国山東省青島市にて筆者撮影(2010年9月17日)
2012年3月9日 14時45分17秒 (Fri)
東日本大震災と終末意識
日本史上未曽有の大災害となった東日本大震災は、一年を過ぎてなお終息しておらず、ある分野では今なお進行中であり、またなお一層深刻化しているほどです。大地震と大津波による死亡・行方不明者が二〇一二年三月二日現在で一九、一三〇人になりましたが、前年の三月一一日以後、すなわち災害そのものからは救われたにもかかわらず、その後の避難生活中の死亡者が多数出ていると言うのです。その原因は、その後の度重なる余震によるものや、過酷な避難生活環境での病死があり、特に高齢者に犠牲者が出ております。また、長引く復旧・復興に伴う精神的ストレスのため鬱状態になり、自殺に追い込まれる人もおります。福島原発事故の処理については、今後何十年という長期に渡る作業が予想されています。従って、今回の大震災との戦いはまだまだ続きます。それに加えて、その後も東北地方には新たな地震が続発しています。さらに、地震研究の専門家は、非常に近い将来、東海沖、東南海沖、そして南海沖地震が発生すると警告しています。こういうわけで、日本列島はまさに大地震を中心とする自然災害への対策で日夜が明け暮れていると言っても過言ではありません。今や、国家と地方自治体にとって最大の課題は、防災・減災であり、報道機関もそのために時間と紙面を費やしています。しかし、自然災害は人間の備え以上に規模が拡大されて生じているのが実情です。この日本の現状は、いったい何を物語っているのでしょうか。自然そのものが、人間に世の終わりが近いことを警告しているのではないでしょうか。そして、末世を迎えるにふさわしい生き方をするように訴えているのではないでしょうか。個人の人生の最期に備えるように、人類も地球家族として終末を意識して準備する必要があるのではないでしょうか。新約聖書のヨハネの黙示録一六章一八節には、「すると、いなずまと、もろもろの声と、雷鳴とが起り、また激しい地震があった。それは人間が地上にあらわれて以来、かつてなかったようなもので、それほどに激しい地震であった」とあり、超巨大地震の勃発が預言されています。
写真説明:2011年3月22日、仙台市若林区にて筆者撮影。
2012年3月2日 15時38分00秒 (Fri)
人口大国・中国の実感
一三億四千万人の人口を擁し、世界の人口の五分の一を占める中国の人口の多さは、どこのバス停に行っても人で溢れていることでよくわかります。バス路線は中国全土の主要都市を張り巡らしているようで、ひっきりなしに出発し、到着します。幸いにも、漢字を読めますので、目的地のバスを見つけて乗車するのですが、新車のバスには乗ったためしがありません。大抵は、かなり古く、外国から中古車を輸入したかのようなバスです。そのせいかどうかはわかりませんが、どこかの国とは違って運転手は過度のスピードは出しません。ですから、時間はかかりますが、おのずと安全運転になりますので、乗車している者にとっては安心できます。長距離バスの場合には、バス内でビデオによる映画を上映しています。また、中国の新幹線の人気は高く、当日券を手に入れるのは難しい時があります。前日以前に買っておかなければ、希望の時間の乗車券を購入できないことを経験しました。その場合には、仕方なく、二倍から三倍くらいの時間がかかりますがバスを利用するのです。何度となく高速列車「和偕号」に乗るために駅に行きましたが、いつも多くの人々が広大な待合室にいます。大きな荷物を抱えて出稼ぎで各地を渡り歩いているような人、また身綺麗な格好の女性など、様々の人々が待っています。乗車しても、大抵は満席です。これは、何も高速列車に限った事ではありません。従来の列車に乗った時も、指定席の車両でしたが、ほぼ満席でした。自分も毎日のように移動しているのですが、とにかく、人々はあちこちと動き回っています。バスや列車のみならず、タクシーも頻繁に利用しましたが、利用者が多い時間帯及び路線だったせいか、なかなか空席車が来ませんでした。そんな中、私たちが乗ったタクシーの運転手は、途中で全く別な客をもう一人乗せたのです。外国では、予期せぬことが起こります。旧約聖書の創世記九章一節に、洪水による滅亡後の世界に生き残ったノアの家族に対する神の言葉があります。「神はノアとその子らとを祝福して彼らに言われた、『生めよ、ふえよ、地に満ちよ。』」
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プロフィール

- 性別
- 男
- 現住所
- 愛媛県今治市波方町郷乙404₋32
- 職業
- 牧師・宣教師
- 自己紹介
- ●新名(しんみょう) 忠臣(ただおみ)
●実践神学博士(米国アンドリューズ大学神学院)、元親業インストラクター
●札幌、小樽、苫小牧、仙台、東京・天沼で牧師を歴任。
●セブンスデー・アドベンチスト教団北海道教区長、青年部長、コミュニケーション部長、宗教自由部長、ラジオ牧師、総務局長等を歴任。
●宣教師としてシンガポールと韓国に在住し、副総務、コミュニケーション部、宗教自由部、出版部、ラジオ・テレ部等の部長としてアジア太平洋地域を巡回指導。
●最近まで、北アジア太平洋支部宣教部副部長。
●著書『夫と妻のコミュニケーション』(キリスト新聞社)『親と子のコミュニケーション』(キリスト新聞社)『わが青春は主のために』(三五堂)『暮らしの中のキリスト教』(新教出版社)『地球家族と聖書の言葉』(福音社)等。
- Self Introduction in English
- Full Name: Tadaomi Shinmyo
Sex: Male
Nationality: Japan
Citizenship: Japan
Education:
●B.A. in Theology in 1966 (Japan Missionary College)
●M.A. in Philosophy and Religion in 1972 (Philippine Union College Graduate School)
●Ordination: March 1973
●Doctor of Ministry in 1987 (Theological Seminary of Andrews University in USA)
Vocation:
●Pastor of the Japan Union Conference since 1966.
●Departmental Director of the Japan Union Conference for over 14 years.
●Radio Speaker and Japan Union Conference Secretary for a while.
●Missionary assigned to Departmental Director of Communication, Religious Liberty, Publishing Ministries, TV & Shortwave Radio Ministries, and Associate Secretary to Asia Pacific Division based in Singapore and Northern Asia-Pacific Division based in Korea for all together 9 years and 7 months.
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