おいしい料理体験
ばあさんの料理
幼少のころからあたりまえのように食卓に並んでいた料理こそが、自分にとって一番おいしい食事。これに気付いたのが約一年前のこと。早いのか遅いのかわからないですが、ばあさんが生きている間に気付けてよかったと思う。
私の家庭は両親が共働きでばあさんが弁当や夕食などを作っており母親が作ったものはほとんど食べたことがない。なのでどの家庭も食事はばあさんが作っているものだと思っていた・・・というより思わされていた。なぜ食事を作らないのか母親に聞いたところ、仕事があるから無理だといった。
この答えがすごく腹がたって、働いてる母親はみんな誰かに作ってもらっているのかと!?
本当はそうじゃないとわかっていながら、その場しのぎで「ほとんどの人が作ってもらっている」といった。
さらに作ってもらっておきながら文句もゆってるときもあり、すごく腹がたったのが今でも覚えています!
しかもこれが父方の母。
そんな感じなので母親の言うことは絶対聞きませんが、ばあさんの言うことなら聞きます。
ばあさんは80歳を超えてからも、家族6人の洗濯や食事を作っており、自分が実家にいるとき、そのすばらしい料理に気付いておらず、「これ飽きた」など文句をいっていたこともあった。
でもばあさんは嫌な顔一つせずに毎日作り続けてくれました。自分は最低なやつだと思う。「ごめんな」
18歳ぐらいのとき毎日のように夜遊びに行き帰りが遅くても食卓には夜ごはんがおかれていた。
作ってから時間がたっているので冷たいはずなのに、今思えば違う意味ですごいあたたかく、愛されているのだと感じた。
現在はばあさんは94歳になり体力は衰えてきているが、まだ洗濯や夕食は作っている。
たまに実家に帰ると高価なものを僕に食べさせようと(ステーキやさしみ)してくれるが、そんなものよりばあさんが作ったキンピラや肉じゃがなどのほうが自分にとってはおいしいのに、ばあさんは自分の料理の素晴らしさに気付いてないんです。
何十年と料理を作っているのにすごく謙虚で、一番尊敬している人物です。
私が思うすばらしい料理とは、そのときに「これはうまい」と感じるのではなく、何回食べても、ふともう一回食べたいなと思わせる料理だと思う。
それがこの随筆のタイトルです!
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