掲示板
1.荒らし行為禁止
2.喧嘩禁止
3.新人は敬語、神怒覇斗の人はいつもどうり
4. メアド交換OK,住所は禁止
5.迷惑と思ったらアク禁にします
6、ゲスト禁止
守ってください
無題
西遊鬼 2012年11月24日 11時09分
性向上にご協力ください。(2007年8月)
糞(くそ、ふん。くそは「屎」とも表記)とは、動物の消化管から排泄される固体状の排泄物。糞便(ふんべん)、大便(だいべん)、(俗に)うんこ、うんち、ばばや、大便から転じ大とも呼ばれる。(うんこ、くそについては)転じて、取るに足らない物、無意味な物、役立たない物、不必要な物を指して、このように形容する場合もある。
イヌの糞入れ(プラハにて)目次 [非表示]
1 概要
2 形
3 生物学的側面から見た糞
3.1 消化器系
3.2 臭いの元
4 糞の利用
4.1 飼料・食糧としての利用
4.2 肥料としての利用
4.2.1 人糞
4.2.2 家畜糞
4.3 目印・確認用としての利用
4.4 医療
4.5 民間療法
4.6 その他の利用
5 慣用句としての糞
6 糞と名の付く食べ物
7 糞から「ウンコ」へ。その語源
7.1 当て字
7.2 方言
7.3 その他「糞」に関する古語
7.4 「うんこ」と「うんち」の違い
8 文化面から見た糞
9 糞に関する注意点
10 糞と社会問題
10.1 犬の場合
10.2 猫の場合
10.3 鳥の場合
10.4 人間の場合
10.5 糞尿だらけだったパリ
11 考古学・古生物学における糞
12 糞のつく地名
13 関連項目
14 脚注
15 外部リンク
概要 [編集]糞は大抵の場合において、禁忌されるべき不浄の存在として扱われる。特に衛生面から見た場合、伝染病の病原体を含んだ糞は典型的かつ危険な感染源であるし(これらが近代の戦争で、赤痢等の伝染病を蔓延させるための生物兵器として使用されたこともある)、また非常に強い臭気を放つ。
動物の糞は一般的に、草食獣などの弱い動物ほど糞の臭いは少なく、逆に肉食獣の糞は臭気が強い。これは弱い動物が臭い糞をすると、天敵を集めてしまう危険が高くなるために、臭い糞をする草食獣は淘汰された結果だともといわれているが、逆に肉食獣などの糞は、脂質やタンパク質を消化するためにさまざまな消化分泌系が発達し、より臭いが強い傾向がある。
古くから、さまざまな理由で忌み嫌われてきた糞ではあるが、近年では生物学的な循環において、これらを資源として考える向きもあり、将来的には宇宙ステーションなどの閉鎖環境において、有効に活用する手段が求められることもあり、そのための研究も広く行われている。
形 [編集]便の形は様々である。人間の場合、楕円形から棒状で、その長さは体調などによっても変化する。棒が長い場合、途中で折れることもある。水気が多い場合、外形が不確定になることもあり、それが酷い場合は下痢といわれる。このようにあまり特徴がない便を出すものにイヌ・ネコ・サル・ウシ・ウマなどがある。クマなどではより液体のような便をする。
逆に特徴のはっきりした便をするものに、ウサギやヤギ、シカなどがあり、いずれもペレット状の糞をする。ウサギは円盤状、シカは楕円形とその形にも特徴がある。草食性の昆虫も多くがペレット状の糞をする。
糞は単独で存在するとは限らず、ある程度固まって排出されることが多い。そのまとまりを糞塊(ふんかい)という。例えばカモシカは両手の掌いっぱいくらいの糞塊を作る。個々の糞ではシカとカモシカの区別は非常に困難であるが、糞塊があればそれはカモシカと判断できる。これはシカが歩きながら糞をするのに対して、カモシカは立ち止まって一気に糞をするためである。
なお、鳥類・爬虫類・昆虫の糞の中に白い粘液が混じることがあるが、これは尿である。彼らはアンモニアを尿酸の形で排出するため、糞の中にそれが区別できる。
生物学的側面から見た糞 [編集] 消化器系 [編集]人間の場合の内容物は、水分、新陳代謝によってはがれた腸内細胞、大腸菌などの腸内細菌、胆汁などの体内分泌液、食物繊維など摂取した食物のうち消化しきれなかったもの、または体内に蓄積していた毒素などで、未消化物の組成は摂取した食物により左右される。かつては子供の本などで、「大便は食べ物が消化しきれなかったかすである」という記述が多かったが、便を構成する成分のうち、食べ物の残滓はおよそ5%に過ぎない。 大半は水分(60%)が占め、次に多いのが腸壁細胞の死骸(15%〜20%)である。また、細菌類の死骸(10%〜15%)も食べ物の残滓より多く含まれる。
人間が男女に関わらず排泄する便の色は、通常時の場合は黄土色 - 茶色で、これは胆汁によるものである。人の大便の茶色のもとは胆汁中のビリルビンが腸内細菌により最終的に代謝され生成されたステルコビリンによるものである。摂取した食物の種類、体調などにより、色調の濃淡に変化を起こす。食生活も関係しており、一般に肉食など動物性タンパク質のものを多く食すると褐色がかり、反対に穀物、豆類、野菜類を多く食するとpHの関係で黄色がかる。食物繊維、炭水化物を多く摂取すると便は太く大きくなり、高カロリー、高脂肪の割に食物繊維や微量栄養素の少ないジャンクフードを食べていると、便は細くなる傾向がある。また、幼少時は括約筋の調節が利きにくいために、体格に対して便は太く形成され、年齢を重ねると括約筋の弛緩により、相対的に便は細くなる傾向がある。
臭いの元 [編集]臭いの原因としては、インドール、スカトール、硫化水素などによる物である。人間の場合、1日に平均して100〜250gほどを排出するが、稀に体調の関係で、大量に(ゆるい物が)出たり、何日も出ないこともある。日本人が人生80年の間に排泄する糞の平均量は約15トンといわれている。長期間出ないと、中毒症状を起こすこともあるので、あまりに長期間(1週間以上)出ない場合は、専門医への相談が推奨される。
口臭が腸内ガスと同じ臭いであることがある。これは便秘している腸からガスが吸収され血管内を運ばれ、肺から放出され口腔に至るためである。
糞の利用 [編集]糞は体内における酵素・細菌の働きによる変化を起こしておりさまざまな利用がなされている。
飼料・食糧としての利用 [編集]様々な生物で、食糧、あるいは栄養源として利用する場合もある。排泄物には、その動物が消化吸収できなかった成分が含まれるが、それを再吸収するために食う場合もあれば、その動物が利用できない成分を、他の動物が食う例もある。さらに、糞には食物に含まれていた成分だけでなく、その動物の腸内で添加されたり、分解によって生じた成分が含まれたりすることもあり、それが重要な意味を持つ例もある。
ウサギなどは、自分の糞を食べる。これは、繰り返し腸管を通過させるためのもので、異常な行動ではない。哺乳類の中には、子育て期間中に子供の糞を食べてしまう物もあるが、これは子供の消化能力が弱くて、未消化の分が多いこともあるが、それ以上に天敵から身を守るために、糞をできるだけ巣の周辺に残さないようにする合理的な行動である。逆に、親が子に栄養分を豊富に含む未消化の便を与える動物もある(コアラなど)。これは初乳に近い役割を果たしている。草食動物の場合は、腸内細菌の働きによって草木を消化するが、腸内細菌の発生が弱い場合は消化不良を起こす。そのような時に草食動物は好んで自分や仲間の糞を口にするものの、これらは腸内細菌の補充が目的であって、糞中の栄養を求めてのことではない。
別種の動物に利用される場合もある。実際には、野外において動物の糞は、よくほかの動物の餌になる。代表的なのは、昆虫の中で、糞虫といわれるコガネムシ類である。フンコロガシ(スカラベ)がよく知られる。
人糞が豚や犬、魚類の餌として使用される場合がある。そのために便所はそれらの生物の飼育場所に隣接して作られることがある。さらに手の込んだものでは、人の便所の下に豚小屋を、豚小屋の下の方に養魚池を造る。これなどは、自然の仕組みを巧く利用した例と言えよう。
糞は老廃物であるから、食物として直接利用される場合もあるが、さらに分解を進める微生物の働く場でもある。排出されると、すぐに細菌類や菌類がどんどん分解をはじめる。糞に生じる菌類は糞生菌と呼ばれ、古くから研究の対象となってきた。ちなみにハエのウジなどは、むしろ細菌を餌にしている可能性もある。細菌や菌類による分解が進めば、糞は土に同化してゆく。菌類の側から見ると、たとえば草食動物の糞には、その材料である植物より、はるかにチッ素の含有量が多く、基質としてはるかに有用である。
肥料としての利用 [編集]糞には、窒素・リン酸が含まれているため肥料として利用される。鶏糞、牛糞、人糞などが用いられている。
人糞 [編集]人糞を肥料として用いるのは、世界的に見ると一般的なものではなく、日本などごく一部に留まる。多くの国・民族において、人糞を人間の食料を生産する畑に投下することは忌避されてきた。例えば明治期にアイヌ民族がなかなか農業に馴染まなかったとされるが、その最大の問題は人糞を肥料に用いることであったといわれる。
人糞を肥料として用いるのは、鎌倉時代の日本が初めてであり、これがために日本の都市は他国に比べて極めて衛生的になったといわれる(そうでない場合の端的な例としては、後述の「糞尿だらけのパリ」を参照)。
江戸時代には、その人糞を出す階層により、その価値が違い、栄養状態のよい階層(最上層は江戸城)から出された人糞は、それより下の階層(最下層は罪人)が出す物より高い値段で引き取られた。江戸城から出る人糞は、葛西村が独占していた。長屋に併設された共同便所は、これらの肥料原料を効率良く収集するために設置され、ここから得られた肥料で城下町周辺部の農地は大いに肥え、町民に食糧を供給し続けた。江戸落語の中に店子が喧嘩した大家へ「二度とてめえの長屋で糞してやらねぇ!」と捨て台詞を吐く、やや分かりにくい描写があるがこういった背景を考えると分かりやすい。
明治期においても人糞は貴重な肥料であり、高値で引き取られた。そのため、学生などが下宿する場合においては、部屋を複数人以上(具体的人数はその時の取引相場で異なる)で共同で借りた場合は、部屋の借り賃が無料になることもあった。
肥料として用いる人糞は、そのまま使うと作物が根腐れするため、たいていは肥溜めに溜めて発酵させて利用する。ちなみに発酵中の物は非常に臭いが強く、さらに衛生害虫になるクロバエ類やニクバエ類、またカの中でも最も富栄養状態に適応したオオクロヤブカの発生源となるなどの問題があった。
農民が直接人糞を引き取る形態は、バキュームカーや下水道が普及した事や、前述の肥溜めの衛生上の問題もあり、昭和後期以降において廃れることになった。しかしながら肥料としての利用は、現在も下水の汚泥を醗酵処理した肥料が製造販売(自治体によっては無償提供)されている。
一方で未開な民族で行われている原始的農法の中には、便意を催したら、芋などの作物を育てている焼畑に穴を掘って、適時用便して肥料とする所もある。[要出典]
家畜糞 [編集]鶏や牛などの家畜の糞は、多くの場合、自然に放牧することによって得られる。家畜の放牧地は交代で畑として利用され、放牧地であった時の家畜の糞が、そのまま肥料となる。
放牧が乏しい今日の日本では、おがくずや藁と混ぜて、専用の発酵施設で臭気を抑えつつ、発酵させ利用する。これらの有機肥料を使った農作物は、自然回帰のブーム等により、近年の無農薬栽培や低農薬栽培などと並んで、高価な値段で出回っており、栄養豊富で味も良いと好評を博している。
目印・確認用としての利用 [編集]糞を発見・調査することによってその近辺にいる動物を知ることができる。また、その糞を分析することによってその動物がどのようなものを食べているかを知ることができる。また糞は、動物の習性によって巣から一定距離の場所にばら撒かれたり、縄張り主張のために木等に擦り付いていたり、決まった場所にあったりとさまざまであるが、これら習性を調べて応用することで、狩り等の際に効率良く対象の動物を発見できる。
また、糞はその動物の食べたものの残りかすであるから、その動物が何を食べたのかはそれを調べることで知ることが出来る。もちろん消化されたものは残らないのであるが、その未消化物からわかることも多い。例えばタヌキの糞はたいていの場合甲虫の羽根を含む。テンの糞は果実の皮や種子を含むことが多い。沖縄ではマングースの糞からオキナワトゲネズミの毛が発見され、その危険性が強く指摘された。
医療 [編集]検便で感染症・食中毒の原因菌・ウイルスや寄生虫卵、潜血など検査を現代の医療現場で行なわれる。
糞は消化器系の働きを直接に反映するから、その状態は診療においても重視されることがある。これは人間でも家畜でも同様である。外界に出た糞は時間の経過と共に変質するから、この目的のために糞を調べることを検便という。
便の性状は健康状態を反映している場合があり、日頃の観察が勧められる。色調は特に重要である。黒色の便(特にタール状のもの)は上部消化管(胃 - 十二指腸)での出血を示唆し、出血性潰瘍もしくは癌を疑うべき所見である。肉眼的に赤い血液が確認できる便(血便)は下部消化管(大腸以下)での出血によるものであることが多い。胆道閉塞の結果として胆汁の分泌量が少ないと、白っぽい便が出ることもある(その前に黄疸等の症状が出ることも多いが)。この場合は胆汁の脂肪親和作用が得られないため脂肪便となることが多い。また、ロタウィルスなどの感染症では白色の下痢が特徴である。
また便から放出される臭いも健康を知るバロメーターとなる。一般に大便の臭いは食物の残滓が腐敗して発すると思われがちだが、一緒になって放出される細菌類の排泄物によって臭いが放たれるのである。健康な便とされるものからは露骨な悪臭は発しなく、発酵臭に似た臭いが放出される。これは一般に善玉といわれるビフィズス菌や乳酸菌の代謝によって排泄される臭いである。反面、ウェルシュ菌などの悪玉菌はスカトール、メルカブタン、硫化水素など毒性のある臭いを放つ。
また、寄生虫の検査も往々にして検便によって行われる。多くの寄生虫がその卵を消化管に出し、それが便とともに排出されるためである。
民間療法 [編集]糞は、古来から漢方薬として用いられてきた。インドにおいては現代でも牛の糞尿が医薬品から石けん、シャンプー、歯磨き粉などの衛生用品など非常に幅広く使われており、牛の尿から作ったソフトドリンク「牛の水」なども存在する。[1]。
日本では馬糞に薬効があると信じられ、戦国時代には「馬糞治療」としての地位を確立していた。馬糞は傷口に塗る以外にも、直接食べるか水でといて飲む事によって鉄砲傷に効くとされた。これらは武田信玄の家臣、甘利昌忠が負傷した部下に糞便の薬を飲ませる際、嫌がる部下に自ら飲んで見せたという話が美談として有名である[2]。
また、傷の痛みが酷い時には温めた人の小便を飲ませる事もあった[3]。
明代の李時珍『本草綱目』には52巻人部の人糞、虫糞茶、黄龍湯(zh:黃龍湯)、糞清、人中黄等の糞を原料とする漢方薬が記されている。
朝鮮半島では薬が珍しく貧しかった時代、治療のために土を塗ったり、小便を飲んだり、大便を食べたりした[4]。
李氏朝鮮時代の王たちの疾病と治療法を研究したソウル大大学院医学科の金正善によると、中宗は解熱剤として「野人乾」(人糞)の水を飲んだという[5]。
朝鮮の民間療法で、嘗糞という糞を舐めることで胆汁の出方などで健康の度合いを知るものがある。これは療法というよりは父親の病気を心配する親孝行の息子の献身の事例として語られている面が多い。また、朝鮮(韓国)にはトンスルという糞を原料とした酒がある。
その他の利用 [編集]古来より糞は包囲戦の際に敵の城内に投げ込むことによって城内の衛生環境を悪化させ、疫病を発生させるという目的で用いられた。ある種の細菌兵器である。
ウシの糞を乾燥させる乾燥地帯で牧畜が行われている地域では、家畜である草食動物の未消化である植物性繊維を多く含む糞を乾燥させ燃料や壁材として利用されている。例えばインドでは牛の糞を藁などを加えて円形に乾燥させて牛糞燃料にする。また、防虫として壁や屋根に塗る。
鳥の糞が堆積し化石化してできたグアノが窒素やリン資源として大いに利用されていたが、ナウルなど一部の産地では採掘し尽くされ資源として枯渇してしまった。なお近年では海鳥由来の良質なグアノは枯渇したものの、洞窟などに密集して居住するコウモリの糞のグアノ化したものが高級肥料として「バット・グアノ」などの名称で観葉植物向けなどに利用されている。
ウグイスの糞は化粧品として利用される。これは、ここに含まれる多様な消化酵素の効果によるものとされる。
狼煙の語源は狼の糞を使用することからとされている。
象の糞には未消化の食物繊維が多く含まれていることを利用して紙が作られている。アフリカ東部に暮らすマサイ族などは、乾期のゾウの糞を元に作る象糞茶を作る。別名・サバンナティー。さらに象の糞をライオンにあたえると、獰猛なライオンが一瞬にしておとなしくなってしまう。
ライオンの糞は、草食動物が嫌う臭いを出すため、野生動物からの農作物被害を減らすために、忌避剤としての研究が行われている。実際、JR紀勢本線では鹿との接触事故が多く、動物園から譲り受けたライオンの糞を線路沿いに蒔いたところ接触事故がなくなり、絶大な効果を上げている。しかしながらライオンに接したことのない鹿がなぜライオンの糞の臭いを恐れるのかは分かっていない。
コーヒーは特定の動物(ジャコウネコの一種)が、特に出来の良いコーヒーの実を好んで食べることから、この糞に含まれている未消化のコーヒー種子を取り出したもの(コピ・ルアク)が高値で取引されている。動物の消化酵素の働きで、コーヒー自身の風味が玄妙に変化し、独特の味わいがあるという。
日本では中国の四川料理には蚊の目玉の湯 (中華料理)が珍味であるとする説が流布している。この原料は夜明砂というコウモリの糞を洗いだした漢方薬である。
糞を発酵させるとメタンガスが発生するがこのメタンガスは燃やすと発電に使用できる。現在世界中で牧場の電力を糞発電により自給自足するなどして有効活用が広がっている。
慣用句としての糞 [編集]糞は、日常的に目にするきわめて身近な存在で、さまざまな慣用句に用いられる。「糞」だけでは敬遠される場合も無くはないが慣用句としての用途は一般的になってきている。
クソッ!
強い憤りを表す慣用句で、欧米でもShit!(英語)、Scheiße!(ドイツ語)、Merde!(フランス語)、¡Mierda!(スペイン語)、Merda!(イタリア語)(意味はいずれも「クソッ!」)と、そのままの慣用句が存在している。かつては、文字通り糞を踏んでしまったような場合を指していたと思われるが、現在では自分を鼓舞する意味合いの方が強い。英語のShit!は下品とされるので、Shoot! やSheesh!など、発音が似た語をかわりに用いることがある。下記のように、スペイン語などにも同様の下品さをやわらげた表現がある。
Shit hit the fan.(糞が送風機に当たった)
旧悪などが露見し、関係者一同に被害が及ぶ事。飛び散る様子から「逃れ得ない災厄」と云う感じだが、日本の「火の粉が降り注ぐ」に相当する。
Holy shit!(直訳「聖なる糞」)
アメリカの俗語で、激しい驚きを示す。意訳すれば「何じゃ、こりゃぁぁっ!?」程度の意味。状況に応じて、「こいつはすごい!」「ありえない!」の意味に使うこともできる。
Bullshit!
英語で、「うそつけ!」という意味。相手の言ったことを信じられない場合に使われる。
¡Mierda! ¡Miércoles!
スペイン語で糞は"mierda"であり、日本語の「クソッ!」と同様に間投詞的に用いられるが、女性などはこの単語を直接口にするのを嫌い、最初のほうの発音が同じ単語である"miércoles"(水曜日)をその代わりにいうことがある。
味噌も糞も一緒くた
いくら色が似ているとはいえ、食品である味噌と汚物である糞を混ぜてしまう、非常に愚かしいことの例え(=玉石混交)。マーフィーの法則にある、「樽に一杯のワインに一滴の汚水を垂らした」後に出来上がる物と一緒である。古くは「糞味噌を混ぜる」ともいう。
なお、水洗便所の便器の開発の際、便がこびりついたものがうまく流れるかどうかの実験には、糞の代わりに味噌を使う。
下手くそ
下手を強調した表現。
くそ真面目
度を越えた真面目。(上記の下手くそ同様、強調の意味でくそを付けた物)
猫糞(ねこばば)
ネコが自分のした糞に砂をかけて隠してしまう習性から、「糞=落し物・悪事」を隠す行為を指すが、特に落し物を着服(横領)してしまう行為を指してこう呼ぶ。
シェー
1960年代に赤塚不二夫の漫画「おそ松くん」で生まれた流行語。有力な語源のひとつに、フランス語で「糞しろ」という意味のスラング、シエ (chier) が挙げられる[要出典]。
目くそ(目やに)・鼻くそ・耳くそ(耳垢)・歯くそ(歯垢)
人体からの分泌物という意味で糞という言葉が使われている。「目くそ」は表現上の問題で「目やに」と言い換えることが多いが、慣用句としての「目くそ鼻くそを笑う」(=五十歩百歩)は生きている。
~もくそもない
「~など問題外だ」や「そんなの問題にならない」等の意味で使われる。
またこれら以外にも、役職や地位・立場の接頭詞的に「くそ」を付け、侮蔑する意図で用いることがある。アメリカ英語の「fucking○○」に対応して使われる。
例
くそ坊主・くそ大名・くそ上司・くそガキなど
糞と名の付く食べ物 [編集]本来忌避されている存在であるはずの糞の名を冠した食材がある。代表的なものにはウニの中でも高級食材とされているバフンウニやエゾバフンウニ(いずれも「馬の糞」の意)などがある。
タイ王国ではトムヤムクンなどに用いられる大小さまざまな葉唐辛子が売られているが、その中でも一番小さく世界有数の辛さを誇る青唐辛子は色、形が似ていることからプリック・キー・ヌー(ねずみのうんこ)と呼ばれている、世界でも稀なケース。
奈良市では奈良公園を中心とした地域で「鹿のフン」あるいはそれに類する名称の菓子が土産物として販売されている。これは1986年に笑っていいとも!で紹介され、オレたちひょうきん族で明石家さんまによって大ブームになった吉永小百合の歌謡曲、奈良の春日野に因んだものである。テレビでのブームは去って久しく、その菓子の名の由来を知らない世代も増えたが、鹿の糞を模した形状が「ネタ」としても面白く、しかも安価で、かつある意味きわめて奈良らしい土産物であるため、修学旅行生や若年層を中心に人気があり、すっかり奈良土産として定着している。わざわざ糞に似せた食品を作って販売している例の一つである。
また沖縄の八重山地方では、「イリオモテヤマネコの運幸(ウンコ)」といった名称の菓子(チョコレート菓子)がみやげ物として販売されている。
また、直接糞の名称を使っているわけではないが、鳥取県倉吉市の銘菓に「天女のわすれもの」がある。これは「トイレからのまちづくり」を進める倉吉市で、それにあやかるように作られた。「わすれもの」とは糞のことである。
糞から「ウンコ」へ。その語源 [編集]糞を意味する語として最も古くから存在するのは「くそ」で、「くさ(臭)し」「くさ(腐)る」はその派生語であると考えられる。また、くしゃみの古語である「くさめ」もその可能性があるという(柳田國男はくしゃみをした時のまじないのことば「クソハメ(糞食らえの意)」が転じたと論じた)。
糞の別名を「うんこ」や「うんち」とも言うが、いずれも脱糞しようといきむ時の声「うん」から生まれたものであり、元々は幼児語であった。両方とも成立は新しく、「うんこ」は18世紀後半、「うんち」に至っては20世紀以降の用例しか存在しない。糞に通常語とは異なる幼児語を当て嵌める文化は普遍的に存在し、例えばフランス語ではメルドmerdeという通常語の他にカカcacaという幼児語も存在する(これにちなみ、『天空の城ラピュタ』のフランス公開では原語日本語版において「カッカ(閣下)」という言葉が頻出するのが子供たちの間で笑いを誘った)[要出典]。
当て字 [編集]「糞」を意味する「うんこ」に漢字表記は存在しないが、小説家の開高健はエッセイ『私の釣魚大全』(1969年)で、雲古(うんこ)という当て字を使用していた(同様に小便についても御叱呼(おしっこ)と表記していた)。これには「雲を眺めて古きを落とす」という意味が込められていたとされる。また落語家や寄席芸人の符丁で「クモ(=雲)」といえば「うんこ」のことを表す[要出典]。
方言 [編集]近畿地方ではババ(屎)と呼ぶが、この呼び方は「ネコババ」の語源となっている。ネコババとは、落し物を着服することを意味する。上記の猫糞を参照。また新潟県ではあっぱ、愛媛県ではポン、福島県会津ではバッコと呼ぶ。また、会津地方の方言では糞尿を漏らすことをむぐすと言い、前述とあわせるとバッコをむぐすとなる[要出典]。
その他「糞」に関する古語 [編集]排泄を意味する古語動詞は「まる」で、「くそまる(脱糞する)」「ゆまる(小便をする)」のように用いられた。おまるという語に今も残るが、長野県、愛知県では方言として現在でも使われる。子音交替によりバ行に転じた「ばる」になると、さらに多くの地方で方言として残っている。たとえば、肥筑方言の「ばりかぶる=脱糞する(なお、「かぶる」は広く九州地方で排泄を意味する語。「しかぶる」は小便を漏らす、失禁するの意)」など。「ばば」の語源にも関係があるともといわれる。
また、男児名に付く「麻呂」、「麿」、「丸」も、もとは「糞」を意味していたという説がある。これは、名にわざと醜悪なものをつけ、幼児が魔物などに魅入られず力強く成長することを祈ったものであるという[要出典]。
「うんこ」と「うんち」の違い [編集]これ以外の説もある。
固い物は「うんこ」、柔らかい物は「うんち」。また、「うんにょ」、「うんにゃ」はさらに柔らかいものとされる。他にも「うんぴ」「うんび」などという言い方も存在する[6]。
文化面から見た糞 [編集]脱糞する行為は、多くの文化圏において、非常にプライベートな部分であるため、他人の脱糞行為を伺い見ることは、羞恥心のない幼児ならともかく、成人の間では非常に稀なことである。人格形成の上で、脱糞行為は非常にデリケートな根底部分に含まれており、哲学上や心理学上における糞の扱いは、人間心理の洞察の上で、大変大きなウエイトが置かれている分野でもある。例えば公衆便所では男性用の小便器を例外として、他人に見られないように個室に仕切られているのが普通である。ただし例外として、現在の中国においては、公衆便所が個室で仕切られておらず、同時に公衆便所に入った利用者は互いの排便を見る事になる(当の中国人に言わせると、公衆浴場で日本人が互いに裸を見せ合うほうが、むしろ理解できない習慣であるとの事)。また「古代ローマ人の24時間」(Alberto Angela著)にあるように、古代ローマの公衆便所にもたくさんの穴が開いた長い石の板があるだけで、まったくプライバシーがなく、市民らは並んで腰かけて用を足しながら談笑していた。
他方で幼児にとっては糞はより親しく、笑いの対象でもあり、幼稚な下ネタの常連である。勿論大人がそれをやるのは普通には考えられないことである。蒯通が韓信のもとを離れる際、発狂したと思わせるために、彼は大便を入れた器を皆に見せて廻ったとの伝説がある。より通俗的には、漫画やアニメといったサブカルチャーメディアのうちに、こういった糞便を主題としたり、主題としないまでも決まりネタとして登場する作品も多く、その中ではソフトクリームのように円錐状にとぐろを巻いた「記号化された糞」が用いられることもある。
特殊な性的嗜好の中に、俗にスカトロと呼ばれる分野がある。日本語では「糞便愛好」や「糞尿愛好」とも云われるが、一般に忌避されている糞便に、背徳的かつ性的な興奮を感じるこれらの性的嗜好は、その実において、清潔さに対するアンチテーゼと呼ぶよりも、むしろ性的興奮に対する背徳感の微妙な変形であるとする説もある。この性的嗜好に対する分析は諸説あるため、詳しい話は割愛するとしても、これらの性的嗜好にある人は、好きな人の糞便を口にすることに、興奮を覚えるそうである。詳細については、スカトロジーの項を参照のこと。
糞は美術面でもさまざまな形で、非常に内面的な心理描写を行う上で避けて通れない所があり、糞を模した美術品や糞そのものを加工したもの、さらには芸術活動の一環として、うんこを使った創作活動すら存在する。
鳥獣に糞をかけられると言う行為は滅多にある事ではないので、中世の日本では、何らかの兆し(主に病事の記述が多い)と捉えられ、陰陽師に占わせていた事が、『吾妻鏡』内で見られる(衛生上の観点からしても病の一因である)。安貞2年(1228年)2月7日条、将軍家の衣に鳶の糞がかかった為、陰陽師に占わせたところ、病事に注意がいると伝えられたと言う記述がある(これを『吾妻鏡』内では、「鳶の怪異」としている)。また、寛喜元年(1229年)5月21日条には、犬の糞が御所常の御座の畳の上にかかった為、占わせた、と記されている。
糞に関する注意点 [編集]なお、これらの精神的な側面を持つ糞であるが、衛生面において、便秘ではないものが脱糞してすぐの物はそれほど問題はないとされているが、脱糞後1時間以上経った物や、便秘の者の糞は、有害細菌の働きによって腐敗しており、健康に悪影響を与える毒素が発生するので、食糞してはいけないといわれている。(性的な食糞は特にスカトロと呼ぶ) そもそも体内の不用物だから排泄されるのである。
糞と社会問題 [編集]糞は動物であれば、普遍的に排出する物ではあるが、これらが動物の習性により、社会問題化することがある。
犬の場合 [編集]ペットの犬の糞は、古くは往来の隅や植え込みの陰などに放置されることが多かった。しかし都市部で犬を飼う家庭が増えてくると、これらの放置された糞便が、次第に住民感情を害するようになり、有効な対応策が行政や犬を飼う人に求められるようになった。
この要望に対してフランスのパリ市では、犬に糞をさせるための場所を路上に設置し、簡易バキューム機を搭載したオートバイによる清掃隊を配置して対応しているし、イギリスのロンドン市では、公園などに飼い主が回収した糞を入れるための、専用の汚物入れを設けるなどしている。日本においては、条例により、路上など、公共性のある場所に、ゴミやタバコの吸殻と並んで、犬の糞も放置することに罰金などを設ける所も出てきている。
一方、昨今では愛犬家側にもやっと教育が浸透してきており、犬の散歩の際にはビニール袋やポケットティッシュ持参で散歩する人がだんだん増え始めたがまだ、特に道路がしっかりしていない場所や地べたの場合には放置する愛犬家も多い。犬が排泄したら、その場でティッシュをかぶせ、裏返しにした袋を手にはめて、ティッシュの上から摘んで拾い上げ、そのまま裏返した袋を元に戻して回収すれば、非常に衛生的に始末できるが、近年ではさらに糞の回収を便利にするさまざまなケア用品が発売され、中には便意を催した犬の後ろから宛がって、直接器具内に用便させる「犬用携帯トイレ」も発売されている。なお、一部の愛犬家に至っては、犬を訓練して、散歩前に用便を済まさせ、散歩中に催させない人も居るほどである。
猫の場合 [編集]猫は古くより、人間の住居に出入り自由な形で飼育されていたが、現代の住宅地においては、他人の敷地に侵入してしまったりすることもあるために、近所間の問題に発展する事例が近年増えている。
土の露出面積が減った関係上で、柔らかい土を掘り返して用便し、終わった後は土を掛けて隠すことを好むこの動物が、他人の家の花壇や、児童が遊ぶ砂場などに用便してしまい、衛生上の観点や心情的な問題から、隣人関係が悪化してしまう他、特に野良猫を大量に餌付けしてしまう人の近隣や、多くの猫を飼育している家の近所で、住民間の対立を生んでしまう事例も発生している。
また子供の遊ぶ砂場では、野良猫の持っている寄生虫(猫回虫)による被害を防止するため、児童の居ない時はビニールシートを被せたり、定期的に加熱消毒するなどの措置を行う所もあるが、中にはそれほど経費を掛けられない関係から、児童公園から砂場が消えてしまったり、クレゾール石鹸液等の薬品で殺菌しようとして、正しい用法を知らずに原液を撒いてしまい、知らずに遊んだ児童が化学火傷を負うなどの健康被害を生む事件まで発生している。またこれらの問題では「遊んだら手を洗おう」という約束事がまだ守れない幼児ほど、寄生虫などによって病気に成り易い点もあり、軋轢を深める原因となっている。
これらの問題に対して、無節操な飼育方法を見直そうという運動があり、都市部においては飼い猫は屋内で飼うように行政側が提言を行い、飼い主側に自主的な協力を呼び掛けたり、野良猫に餌を与えて養うにしても、
不快感を催させるほどに増えすぎたりしないよう去勢する
健康管理を行って伝染病や寄生虫の蔓延を防ぐ
公共の場所や他人の敷地に放置された糞を猫を世話する側が掃除する
入って来て欲しくない場所には侵入防止用の措置を行う
…といったさまざまな対応をすることで、野良猫と地域住民の共存を図る地域猫制度を推進する自治体やボランティア団体も出始めている。
鳥の場合 [編集]ハトは食料さえ豊富なら、非常によく繁殖し、また大きな群れを作ることでも知られるが、これと同時に、増えて群れた分だけまとまった場所に糞をすることでも知られている。近年では都市部で繁殖し過ぎたハトがクリプトコッカスなどの病原体を媒介もするため、衛生面において大きな社会問題となっている。
この問題に対して、都市部でのハト駆除という手もあるが、古くより平和や繁栄の象徴とされてきたハトだけに、手荒な対処方法を取れない行政側も多く、さらに問題を根深いものとしている。この問題に対しては、ハトの餌を断つことで、都市部に集中しすぎたハトの群れを分散させ、繁殖し過ぎないようにする運動が、消極的ながら推進されており、都市部ではハトに餌を与えた場合に罰金が科せられる所もある。
なお中国や欧米・中東では、良く増えるハトは古来より重要な蛋白源としても利用されてきたため、食用として捕獲する分にはそれほど前出の動物愛護問題にも絡まないため、食料資源として捕獲して実数削減に励もうという話も、一部では出るようである。
また、近年ムクドリが何千何万羽単位で大通りの街路樹をねぐらにすることによる糞害も深刻である。
原因については天敵のハヤブサや森林の減少があげられるが、大通りを走る車のヘッドライトが川の水面に似ており、本来ねぐらにしている河原周辺の林と勘違いしているのではないかという説もある。また、大通りの街路樹はヘビやカラスが近づきづらくねぐらには絶好の場所である。
フジテレビでも取り上げられたJR新松戸駅周辺のけやき通りでも深刻であり、初夏から晩秋にかけてのムクドリのシーズンでは周辺の商店の客足が遠のくという。爆竹やムクドリが警戒している時の鳴き声で驚かせる、歩道上空の枝を切るといった対策がとられているが、2005年9月現在も新松戸の空にムクドリの大群が押し寄せている。
また、もしこういった対策で追い払ったとしても、他の町に移動するだけで本質的解決になっていないという問題点もある。
公園の銅像も糞害に悩まされているものが多い中、ハトやカラスが全く寄り付かない銅像も存在することに気が付いた廣瀬幸雄はその銅像の化学成分を研究し、ヒ素の含有量が多いと鳥を忌避する効果があることを突き止めた。この研究業績に対してイグノーベル賞の2003年化学賞が授与された。
人間の場合 [編集]人間の糞は、しばしば脅迫や嫌がらせの道具として使用されることがある。創作物ではあるが、『源氏物語』の桐壺の巻で帝の寵愛を一手に受けた桐壺の更衣に対する嫌がらせとして渡殿(渡り廊下)に糞尿を撒き散らし精神的ダメージを与えられる話が記載されている。また、古事記上巻及び日本書紀第七段には、建速須佐之男命が姉の天照大神を訪ねた高天原で行った乱行のひとつとして、御殿に糞を撒き散らしたとの記載がある。現実の話ではバブル期において、地上げ屋が汚物の詰まったバキュームカーで乗り付け、汚物を撒き散らして事故だと言い張る事件が在ったとか無かったとか云う話もあるが、実際問題として、痴情絡みの怨恨で、汚物を他人の家の郵便受けに投げ込む輩は後を絶たないようである。また、2005年中頃には東京都中野区の住宅地で自らの糞を庭にて加熱し異臭を放ち続けるという事件が取り上げられて問題となっている。さらに大阪では、大手電機メーカーの元社員が通りがかりの女性に糞尿を投げつけ、傷害の容疑で逮捕された。あるいは、いわゆる特殊浴場の接客に立腹した客が後日バキュームカーで乗り付け店内に汚物を撒き散らした事件もある。2001年に起きた名古屋刑務所放水死事件も、きっかけはその受刑者による、自らの糞を投げつける行為であった。それに対して、懲罰と自らの糞で汚れた受刑者の身体の清掃のために、刑務官が放水したのである。
前出の糞と人格形成上の問題から見ても、少々興味深いこれらの事件は、実質的に精神的な被害も然る事ながら、汚損された敷地・設備の清掃にも費用が掛かり、広義の器物破損罪にも問われる行為ではある。
糞尿だらけだったパリ [編集]その昔、フランス・パリはトイレが普及しておらず、貴族(一部は除く)も庶民もおまるで用を足し、そしてその汚物を道端に毎日捨てていて、街は非常に汚かった。「Gare à l'eau!(水に気をつけて!)」と聞こえたら、窓から糞尿が降ってくるという意味であり、通行者は逃げた。王室も同じことで、ベルサイユ宮殿の庭で人々はところ構わず糞を垂れていた。当時の上流夫人のあの優雅な釣鐘形のスカートは、一説には他人の目を余り気にせずに楽に排便できるためであったとされる。
パリの状況を変えるため、1608年に国王アンリ4世が「家の窓から糞尿を夜であっても投げ捨てない」という法律を制定した。その後1677年、初代パリ警察警視総監ラ・レニーが「1ヶ月以内に街中の家の中にトイレを設置すること」という命令をトイレ業者に勧告した。しかし状況は改善されず、100年後の1777年にルイ16世は「窓からの汚物の投げ捨てを禁止する」という法令を再度制定した。
上記のようなどの法律もまったく守られず、あらゆるところに汚物が捨てられ続け、パリの街が腐敗臭から逃れたのは、19世紀半ばのナポレオン3世の時代になってからである。 現代でもパリでは、散歩中の犬の排泄物が飼い主によって回収されずにそのまま放置されることが多い。これに対しては専門の清掃職員が早朝、バキューム形式の掃除機で回収して回っている。
考古学・古生物学における糞 [編集]考古学や古生物学においては、糞が化石化した糞石(coprolite、コプロライト、糞化石)が人間や恐竜などの古生物の食性を示す資料となっており、糞石に含まれる残留物や寄生虫、細菌類などから食性をはじめとしたさまざまなことが調べられている。
また、考古学においてはトイレ遺構のように、遺跡のトイレ跡から得られる残留物が、当時の生活を推察する資料ともなっている。
糞のつく地名 [編集]国内には糞と名の付く地名がある。この糞は屑、あるいは屎と置き換えてもよい。つまり、ある状態のものが、あちこちに散らばっている状況を示す。
金糞岳…滋賀県長浜市にある。[1]
星の糞遺跡…静岡県御前崎市にある。
星糞峠…長野県。黒曜石の露頭があり、雨が降って地表に露出した黒曜石の破片を「空の星が落とした糞」とみなしたためこの名がある。
糞谷(クソンド)…大阪府南河内郡千早赤阪村にある。楠木正成が戦闘時に糞尿をばらまいたとされる。
関連項目 [編集] ウィキメディア・コモンズには、糞に関連するメディアがあります。
糞生菌
新陳代謝
消化
腸
寄生虫
大腸菌
便秘
嘗糞
下痢
排泄
スカトロジー(糞便学)
狼煙
屁
浣腸
失禁
糞尿/屎尿
下水道
浄化槽
宿便
天津罪
みんなうんち:五味太郎作・絵による日本の絵本
うんちしたのはだれよ!:ドイツの絵本
うんこさん-ツイてる人にしか見えない妖精-:日本のテレビアニメ。登場人物がすべて“うんこ”という設定。
カラドリオス
ホムンクルス
うんこマーク
脚注 [編集]1.^ “「ウシ排泄物で薬も開発、応用製品研究が活発 インド」”. AFPBB News. (2010年3月5日). http://www.afpbb.com/article/economy/2705730/5443742 2011年7月29日閲覧。
2.^ “甘利昌忠”. 文化用語の基礎知識. http://www.wdic.org/w/CUL/%E7%94%98%E5%88%A9%E6%98%8C%E5%BF%A0 2011年8月21日閲覧。
3.^ “戦国時代の舞台裏―ここが一番おもしろい!”. 歴史の謎研究会. http://www.amazon.co.jp/%E6%88%A6%E5%9B%BD%E6%99%82%E4%BB%A3%E3%81%AE%E8%88%9E%E5%8F%B0%E8%A3%8F%E2%80%95%E3%81%93%E3%81%93%E3%81%8C%E4%B8%80%E7%95%AA%E3%81%8A%E3%82%82%E3%81%97%E3%82%8D%E3%81%84-%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E3%81%AE%E8%AC%8E%E7%A0%94%E7%A9%B6%E4%BC%9A/dp/4413008596 2011年8月21日閲覧。
4.^ <span title="“똥술”">“똥술” (韓国語). 경남일보(慶南日報) (2007年10月15日). 2009年8月8日閲覧。慶南警察庁警務課長カン・ソンジュのコラム
5.^ “「世宗大王は肉食がお好き…肥満に糖尿病」”. 東亜日報. (2005年8月22日). http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2005082232258 2009年8月8日閲覧。
6.^ 「うんぴ・うんにょ・うんち・うんご―うんこのえほん」(村上八千世著、ISBN 978-4593593521)
外部リンク [編集]腸内細菌の全体像をつかみ、予防医学に役立てる
「http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=糞&oldid=45074784」から取得
カテゴリ: 動物学農学人類学排泄老廃物廃棄物隠しカテゴリ: 出典を必要とする記事/2007年6月-9月出典を必要とする記述のある記事/2012年1月出典を必要とする記述のある記事/2007年4月-6月出典を必要とする記述のある記事/2012年2月個人用ツール
アカウント作成ログイン名前空間
ページノート変種表示
閲覧編集履歴表示操作
検索
案内
メインページ
コミュニティ・ポータル
最近の出来事
新しいページ
最近の更新
おまかせ表示
練習用ページ
アップロード (ウィキメディア・コモンズ)
ヘルプヘルプ
井戸端
お知らせ
バグの報告
寄付
ウィキペディアに関するお問い合わせ
ツールボックスリンク元関連ページの更新状況ファイルをアップロード特別ページ印刷用バージョンこの版への固定リンクページ情報このページを引用
他言語版Afrikaans
Alemannisch
العربية
Aymar aru
Žemaitėška
Беларуская
Български
Brezhoneg
Bosanski
Català
Cebuano
Česky
Cymraeg
Dansk
Deutsch
English
Esperanto
Español
Eesti
Euskara
فارسی
Suomi
Français
Frysk
Gàidhlig
Galego
Avañe'ẽ
עברית
हिन्दी
Hrvatski
Magyar
Bahasa Indonesia
Ido
Íslenska
Italiano
ᐃᓄᒃᑎᑐᑦ/inuktitut
한국어
Ripoarisch
Кыргызча
Latina
Lietuvių
Latviešu
Malagasy
Македонски
മലയാളം
मराठी
Bahasa Melayu
မြန်မာဘာသာ
नेपाली
Nederlands
Norsk (nynorsk)
Norsk (bokmål)
Polski
Português
Runa Simi
Română
Русский
Sicilianu
Srpskohrvatski / српскохрватски
Simple English
Slovenčina
Slovenščina
ChiShona
Српски / srpski
Basa Sunda
Svenska
தமிழ்
ไทย
Tagalog
Türkçe
Українська
اردو
Tiếng Việt
Walon
ייִדיש
中文
粵語
最終更新 2012年11月20日 (火) 09:18 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
テキストはクリエイティブ・コモンズ 表示-継承ライセンスの下で利用可能です。追加の条件が適用される場合があります。詳細は利用規約を参照してください。
削除依頼
無題
西遊鬼 2012年11月24日 11時09分
性向上にご協力ください。(2007年8月)
糞(くそ、ふん。くそは「屎」とも表記)とは、動物の消化管から排泄される固体状の排泄物。糞便(ふんべん)、大便(だいべん)、(俗に)うんこ、うんち、ばばや、大便から転じ大とも呼ばれる。(うんこ、くそについては)転じて、取るに足らない物、無意味な物、役立たない物、不必要な物を指して、このように形容する場合もある。
イヌの糞入れ(プラハにて)目次 [非表示]
1 概要
2 形
3 生物学的側面から見た糞
3.1 消化器系
3.2 臭いの元
4 糞の利用
4.1 飼料・食糧としての利用
4.2 肥料としての利用
4.2.1 人糞
4.2.2 家畜糞
4.3 目印・確認用としての利用
4.4 医療
4.5 民間療法
4.6 その他の利用
5 慣用句としての糞
6 糞と名の付く食べ物
7 糞から「ウンコ」へ。その語源
7.1 当て字
7.2 方言
7.3 その他「糞」に関する古語
7.4 「うんこ」と「うんち」の違い
8 文化面から見た糞
9 糞に関する注意点
10 糞と社会問題
10.1 犬の場合
10.2 猫の場合
10.3 鳥の場合
10.4 人間の場合
10.5 糞尿だらけだったパリ
11 考古学・古生物学における糞
12 糞のつく地名
13 関連項目
14 脚注
15 外部リンク
概要 [編集]糞は大抵の場合において、禁忌されるべき不浄の存在として扱われる。特に衛生面から見た場合、伝染病の病原体を含んだ糞は典型的かつ危険な感染源であるし(これらが近代の戦争で、赤痢等の伝染病を蔓延させるための生物兵器として使用されたこともある)、また非常に強い臭気を放つ。
動物の糞は一般的に、草食獣などの弱い動物ほど糞の臭いは少なく、逆に肉食獣の糞は臭気が強い。これは弱い動物が臭い糞をすると、天敵を集めてしまう危険が高くなるために、臭い糞をする草食獣は淘汰された結果だともといわれているが、逆に肉食獣などの糞は、脂質やタンパク質を消化するためにさまざまな消化分泌系が発達し、より臭いが強い傾向がある。
古くから、さまざまな理由で忌み嫌われてきた糞ではあるが、近年では生物学的な循環において、これらを資源として考える向きもあり、将来的には宇宙ステーションなどの閉鎖環境において、有効に活用する手段が求められることもあり、そのための研究も広く行われている。
形 [編集]便の形は様々である。人間の場合、楕円形から棒状で、その長さは体調などによっても変化する。棒が長い場合、途中で折れることもある。水気が多い場合、外形が不確定になることもあり、それが酷い場合は下痢といわれる。このようにあまり特徴がない便を出すものにイヌ・ネコ・サル・ウシ・ウマなどがある。クマなどではより液体のような便をする。
逆に特徴のはっきりした便をするものに、ウサギやヤギ、シカなどがあり、いずれもペレット状の糞をする。ウサギは円盤状、シカは楕円形とその形にも特徴がある。草食性の昆虫も多くがペレット状の糞をする。
糞は単独で存在するとは限らず、ある程度固まって排出されることが多い。そのまとまりを糞塊(ふんかい)という。例えばカモシカは両手の掌いっぱいくらいの糞塊を作る。個々の糞ではシカとカモシカの区別は非常に困難であるが、糞塊があればそれはカモシカと判断できる。これはシカが歩きながら糞をするのに対して、カモシカは立ち止まって一気に糞をするためである。
なお、鳥類・爬虫類・昆虫の糞の中に白い粘液が混じることがあるが、これは尿である。彼らはアンモニアを尿酸の形で排出するため、糞の中にそれが区別できる。
生物学的側面から見た糞 [編集] 消化器系 [編集]人間の場合の内容物は、水分、新陳代謝によってはがれた腸内細胞、大腸菌などの腸内細菌、胆汁などの体内分泌液、食物繊維など摂取した食物のうち消化しきれなかったもの、または体内に蓄積していた毒素などで、未消化物の組成は摂取した食物により左右される。かつては子供の本などで、「大便は食べ物が消化しきれなかったかすである」という記述が多かったが、便を構成する成分のうち、食べ物の残滓はおよそ5%に過ぎない。 大半は水分(60%)が占め、次に多いのが腸壁細胞の死骸(15%〜20%)である。また、細菌類の死骸(10%〜15%)も食べ物の残滓より多く含まれる。
人間が男女に関わらず排泄する便の色は、通常時の場合は黄土色 - 茶色で、これは胆汁によるものである。人の大便の茶色のもとは胆汁中のビリルビンが腸内細菌により最終的に代謝され生成されたステルコビリンによるものである。摂取した食物の種類、体調などにより、色調の濃淡に変化を起こす。食生活も関係しており、一般に肉食など動物性タンパク質のものを多く食すると褐色がかり、反対に穀物、豆類、野菜類を多く食するとpHの関係で黄色がかる。食物繊維、炭水化物を多く摂取すると便は太く大きくなり、高カロリー、高脂肪の割に食物繊維や微量栄養素の少ないジャンクフードを食べていると、便は細くなる傾向がある。また、幼少時は括約筋の調節が利きにくいために、体格に対して便は太く形成され、年齢を重ねると括約筋の弛緩により、相対的に便は細くなる傾向がある。
臭いの元 [編集]臭いの原因としては、インドール、スカトール、硫化水素などによる物である。人間の場合、1日に平均して100〜250gほどを排出するが、稀に体調の関係で、大量に(ゆるい物が)出たり、何日も出ないこともある。日本人が人生80年の間に排泄する糞の平均量は約15トンといわれている。長期間出ないと、中毒症状を起こすこともあるので、あまりに長期間(1週間以上)出ない場合は、専門医への相談が推奨される。
口臭が腸内ガスと同じ臭いであることがある。これは便秘している腸からガスが吸収され血管内を運ばれ、肺から放出され口腔に至るためである。
糞の利用 [編集]糞は体内における酵素・細菌の働きによる変化を起こしておりさまざまな利用がなされている。
飼料・食糧としての利用 [編集]様々な生物で、食糧、あるいは栄養源として利用する場合もある。排泄物には、その動物が消化吸収できなかった成分が含まれるが、それを再吸収するために食う場合もあれば、その動物が利用できない成分を、他の動物が食う例もある。さらに、糞には食物に含まれていた成分だけでなく、その動物の腸内で添加されたり、分解によって生じた成分が含まれたりすることもあり、それが重要な意味を持つ例もある。
ウサギなどは、自分の糞を食べる。これは、繰り返し腸管を通過させるためのもので、異常な行動ではない。哺乳類の中には、子育て期間中に子供の糞を食べてしまう物もあるが、これは子供の消化能力が弱くて、未消化の分が多いこともあるが、それ以上に天敵から身を守るために、糞をできるだけ巣の周辺に残さないようにする合理的な行動である。逆に、親が子に栄養分を豊富に含む未消化の便を与える動物もある(コアラなど)。これは初乳に近い役割を果たしている。草食動物の場合は、腸内細菌の働きによって草木を消化するが、腸内細菌の発生が弱い場合は消化不良を起こす。そのような時に草食動物は好んで自分や仲間の糞を口にするものの、これらは腸内細菌の補充が目的であって、糞中の栄養を求めてのことではない。
別種の動物に利用される場合もある。実際には、野外において動物の糞は、よくほかの動物の餌になる。代表的なのは、昆虫の中で、糞虫といわれるコガネムシ類である。フンコロガシ(スカラベ)がよく知られる。
人糞が豚や犬、魚類の餌として使用される場合がある。そのために便所はそれらの生物の飼育場所に隣接して作られることがある。さらに手の込んだものでは、人の便所の下に豚小屋を、豚小屋の下の方に養魚池を造る。これなどは、自然の仕組みを巧く利用した例と言えよう。
糞は老廃物であるから、食物として直接利用される場合もあるが、さらに分解を進める微生物の働く場でもある。排出されると、すぐに細菌類や菌類がどんどん分解をはじめる。糞に生じる菌類は糞生菌と呼ばれ、古くから研究の対象となってきた。ちなみにハエのウジなどは、むしろ細菌を餌にしている可能性もある。細菌や菌類による分解が進めば、糞は土に同化してゆく。菌類の側から見ると、たとえば草食動物の糞には、その材料である植物より、はるかにチッ素の含有量が多く、基質としてはるかに有用である。
肥料としての利用 [編集]糞には、窒素・リン酸が含まれているため肥料として利用される。鶏糞、牛糞、人糞などが用いられている。
人糞 [編集]人糞を肥料として用いるのは、世界的に見ると一般的なものではなく、日本などごく一部に留まる。多くの国・民族において、人糞を人間の食料を生産する畑に投下することは忌避されてきた。例えば明治期にアイヌ民族がなかなか農業に馴染まなかったとされるが、その最大の問題は人糞を肥料に用いることであったといわれる。
人糞を肥料として用いるのは、鎌倉時代の日本が初めてであり、これがために日本の都市は他国に比べて極めて衛生的になったといわれる(そうでない場合の端的な例としては、後述の「糞尿だらけのパリ」を参照)。
江戸時代には、その人糞を出す階層により、その価値が違い、栄養状態のよい階層(最上層は江戸城)から出された人糞は、それより下の階層(最下層は罪人)が出す物より高い値段で引き取られた。江戸城から出る人糞は、葛西村が独占していた。長屋に併設された共同便所は、これらの肥料原料を効率良く収集するために設置され、ここから得られた肥料で城下町周辺部の農地は大いに肥え、町民に食糧を供給し続けた。江戸落語の中に店子が喧嘩した大家へ「二度とてめえの長屋で糞してやらねぇ!」と捨て台詞を吐く、やや分かりにくい描写があるがこういった背景を考えると分かりやすい。
明治期においても人糞は貴重な肥料であり、高値で引き取られた。そのため、学生などが下宿する場合においては、部屋を複数人以上(具体的人数はその時の取引相場で異なる)で共同で借りた場合は、部屋の借り賃が無料になることもあった。
肥料として用いる人糞は、そのまま使うと作物が根腐れするため、たいていは肥溜めに溜めて発酵させて利用する。ちなみに発酵中の物は非常に臭いが強く、さらに衛生害虫になるクロバエ類やニクバエ類、またカの中でも最も富栄養状態に適応したオオクロヤブカの発生源となるなどの問題があった。
農民が直接人糞を引き取る形態は、バキュームカーや下水道が普及した事や、前述の肥溜めの衛生上の問題もあり、昭和後期以降において廃れることになった。しかしながら肥料としての利用は、現在も下水の汚泥を醗酵処理した肥料が製造販売(自治体によっては無償提供)されている。
一方で未開な民族で行われている原始的農法の中には、便意を催したら、芋などの作物を育てている焼畑に穴を掘って、適時用便して肥料とする所もある。[要出典]
家畜糞 [編集]鶏や牛などの家畜の糞は、多くの場合、自然に放牧することによって得られる。家畜の放牧地は交代で畑として利用され、放牧地であった時の家畜の糞が、そのまま肥料となる。
放牧が乏しい今日の日本では、おがくずや藁と混ぜて、専用の発酵施設で臭気を抑えつつ、発酵させ利用する。これらの有機肥料を使った農作物は、自然回帰のブーム等により、近年の無農薬栽培や低農薬栽培などと並んで、高価な値段で出回っており、栄養豊富で味も良いと好評を博している。
目印・確認用としての利用 [編集]糞を発見・調査することによってその近辺にいる動物を知ることができる。また、その糞を分析することによってその動物がどのようなものを食べているかを知ることができる。また糞は、動物の習性によって巣から一定距離の場所にばら撒かれたり、縄張り主張のために木等に擦り付いていたり、決まった場所にあったりとさまざまであるが、これら習性を調べて応用することで、狩り等の際に効率良く対象の動物を発見できる。
また、糞はその動物の食べたものの残りかすであるから、その動物が何を食べたのかはそれを調べることで知ることが出来る。もちろん消化されたものは残らないのであるが、その未消化物からわかることも多い。例えばタヌキの糞はたいていの場合甲虫の羽根を含む。テンの糞は果実の皮や種子を含むことが多い。沖縄ではマングースの糞からオキナワトゲネズミの毛が発見され、その危険性が強く指摘された。
医療 [編集]検便で感染症・食中毒の原因菌・ウイルスや寄生虫卵、潜血など検査を現代の医療現場で行なわれる。
糞は消化器系の働きを直接に反映するから、その状態は診療においても重視されることがある。これは人間でも家畜でも同様である。外界に出た糞は時間の経過と共に変質するから、この目的のために糞を調べることを検便という。
便の性状は健康状態を反映している場合があり、日頃の観察が勧められる。色調は特に重要である。黒色の便(特にタール状のもの)は上部消化管(胃 - 十二指腸)での出血を示唆し、出血性潰瘍もしくは癌を疑うべき所見である。肉眼的に赤い血液が確認できる便(血便)は下部消化管(大腸以下)での出血によるものであることが多い。胆道閉塞の結果として胆汁の分泌量が少ないと、白っぽい便が出ることもある(その前に黄疸等の症状が出ることも多いが)。この場合は胆汁の脂肪親和作用が得られないため脂肪便となることが多い。また、ロタウィルスなどの感染症では白色の下痢が特徴である。
また便から放出される臭いも健康を知るバロメーターとなる。一般に大便の臭いは食物の残滓が腐敗して発すると思われがちだが、一緒になって放出される細菌類の排泄物によって臭いが放たれるのである。健康な便とされるものからは露骨な悪臭は発しなく、発酵臭に似た臭いが放出される。これは一般に善玉といわれるビフィズス菌や乳酸菌の代謝によって排泄される臭いである。反面、ウェルシュ菌などの悪玉菌はスカトール、メルカブタン、硫化水素など毒性のある臭いを放つ。
また、寄生虫の検査も往々にして検便によって行われる。多くの寄生虫がその卵を消化管に出し、それが便とともに排出されるためである。
民間療法 [編集]糞は、古来から漢方薬として用いられてきた。インドにおいては現代でも牛の糞尿が医薬品から石けん、シャンプー、歯磨き粉などの衛生用品など非常に幅広く使われており、牛の尿から作ったソフトドリンク「牛の水」なども存在する。[1]。
日本では馬糞に薬効があると信じられ、戦国時代には「馬糞治療」としての地位を確立していた。馬糞は傷口に塗る以外にも、直接食べるか水でといて飲む事によって鉄砲傷に効くとされた。これらは武田信玄の家臣、甘利昌忠が負傷した部下に糞便の薬を飲ませる際、嫌がる部下に自ら飲んで見せたという話が美談として有名である[2]。
また、傷の痛みが酷い時には温めた人の小便を飲ませる事もあった[3]。
明代の李時珍『本草綱目』には52巻人部の人糞、虫糞茶、黄龍湯(zh:黃龍湯)、糞清、人中黄等の糞を原料とする漢方薬が記されている。
朝鮮半島では薬が珍しく貧しかった時代、治療のために土を塗ったり、小便を飲んだり、大便を食べたりした[4]。
李氏朝鮮時代の王たちの疾病と治療法を研究したソウル大大学院医学科の金正善によると、中宗は解熱剤として「野人乾」(人糞)の水を飲んだという[5]。
朝鮮の民間療法で、嘗糞という糞を舐めることで胆汁の出方などで健康の度合いを知るものがある。これは療法というよりは父親の病気を心配する親孝行の息子の献身の事例として語られている面が多い。また、朝鮮(韓国)にはトンスルという糞を原料とした酒がある。
その他の利用 [編集]古来より糞は包囲戦の際に敵の城内に投げ込むことによって城内の衛生環境を悪化させ、疫病を発生させるという目的で用いられた。ある種の細菌兵器である。
ウシの糞を乾燥させる乾燥地帯で牧畜が行われている地域では、家畜である草食動物の未消化である植物性繊維を多く含む糞を乾燥させ燃料や壁材として利用されている。例えばインドでは牛の糞を藁などを加えて円形に乾燥させて牛糞燃料にする。また、防虫として壁や屋根に塗る。
鳥の糞が堆積し化石化してできたグアノが窒素やリン資源として大いに利用されていたが、ナウルなど一部の産地では採掘し尽くされ資源として枯渇してしまった。なお近年では海鳥由来の良質なグアノは枯渇したものの、洞窟などに密集して居住するコウモリの糞のグアノ化したものが高級肥料として「バット・グアノ」などの名称で観葉植物向けなどに利用されている。
ウグイスの糞は化粧品として利用される。これは、ここに含まれる多様な消化酵素の効果によるものとされる。
狼煙の語源は狼の糞を使用することからとされている。
象の糞には未消化の食物繊維が多く含まれていることを利用して紙が作られている。アフリカ東部に暮らすマサイ族などは、乾期のゾウの糞を元に作る象糞茶を作る。別名・サバンナティー。さらに象の糞をライオンにあたえると、獰猛なライオンが一瞬にしておとなしくなってしまう。
ライオンの糞は、草食動物が嫌う臭いを出すため、野生動物からの農作物被害を減らすために、忌避剤としての研究が行われている。実際、JR紀勢本線では鹿との接触事故が多く、動物園から譲り受けたライオンの糞を線路沿いに蒔いたところ接触事故がなくなり、絶大な効果を上げている。しかしながらライオンに接したことのない鹿がなぜライオンの糞の臭いを恐れるのかは分かっていない。
コーヒーは特定の動物(ジャコウネコの一種)が、特に出来の良いコーヒーの実を好んで食べることから、この糞に含まれている未消化のコーヒー種子を取り出したもの(コピ・ルアク)が高値で取引されている。動物の消化酵素の働きで、コーヒー自身の風味が玄妙に変化し、独特の味わいがあるという。
日本では中国の四川料理には蚊の目玉の湯 (中華料理)が珍味であるとする説が流布している。この原料は夜明砂というコウモリの糞を洗いだした漢方薬である。
糞を発酵させるとメタンガスが発生するがこのメタンガスは燃やすと発電に使用できる。現在世界中で牧場の電力を糞発電により自給自足するなどして有効活用が広がっている。
慣用句としての糞 [編集]糞は、日常的に目にするきわめて身近な存在で、さまざまな慣用句に用いられる。「糞」だけでは敬遠される場合も無くはないが慣用句としての用途は一般的になってきている。
クソッ!
強い憤りを表す慣用句で、欧米でもShit!(英語)、Scheiße!(ドイツ語)、Merde!(フランス語)、¡Mierda!(スペイン語)、Merda!(イタリア語)(意味はいずれも「クソッ!」)と、そのままの慣用句が存在している。かつては、文字通り糞を踏んでしまったような場合を指していたと思われるが、現在では自分を鼓舞する意味合いの方が強い。英語のShit!は下品とされるので、Shoot! やSheesh!など、発音が似た語をかわりに用いることがある。下記のように、スペイン語などにも同様の下品さをやわらげた表現がある。
Shit hit the fan.(糞が送風機に当たった)
旧悪などが露見し、関係者一同に被害が及ぶ事。飛び散る様子から「逃れ得ない災厄」と云う感じだが、日本の「火の粉が降り注ぐ」に相当する。
Holy shit!(直訳「聖なる糞」)
アメリカの俗語で、激しい驚きを示す。意訳すれば「何じゃ、こりゃぁぁっ!?」程度の意味。状況に応じて、「こいつはすごい!」「ありえない!」の意味に使うこともできる。
Bullshit!
英語で、「うそつけ!」という意味。相手の言ったことを信じられない場合に使われる。
¡Mierda! ¡Miércoles!
スペイン語で糞は"mierda"であり、日本語の「クソッ!」と同様に間投詞的に用いられるが、女性などはこの単語を直接口にするのを嫌い、最初のほうの発音が同じ単語である"miércoles"(水曜日)をその代わりにいうことがある。
味噌も糞も一緒くた
いくら色が似ているとはいえ、食品である味噌と汚物である糞を混ぜてしまう、非常に愚かしいことの例え(=玉石混交)。マーフィーの法則にある、「樽に一杯のワインに一滴の汚水を垂らした」後に出来上がる物と一緒である。古くは「糞味噌を混ぜる」ともいう。
なお、水洗便所の便器の開発の際、便がこびりついたものがうまく流れるかどうかの実験には、糞の代わりに味噌を使う。
下手くそ
下手を強調した表現。
くそ真面目
度を越えた真面目。(上記の下手くそ同様、強調の意味でくそを付けた物)
猫糞(ねこばば)
ネコが自分のした糞に砂をかけて隠してしまう習性から、「糞=落し物・悪事」を隠す行為を指すが、特に落し物を着服(横領)してしまう行為を指してこう呼ぶ。
シェー
1960年代に赤塚不二夫の漫画「おそ松くん」で生まれた流行語。有力な語源のひとつに、フランス語で「糞しろ」という意味のスラング、シエ (chier) が挙げられる[要出典]。
目くそ(目やに)・鼻くそ・耳くそ(耳垢)・歯くそ(歯垢)
人体からの分泌物という意味で糞という言葉が使われている。「目くそ」は表現上の問題で「目やに」と言い換えることが多いが、慣用句としての「目くそ鼻くそを笑う」(=五十歩百歩)は生きている。
~もくそもない
「~など問題外だ」や「そんなの問題にならない」等の意味で使われる。
またこれら以外にも、役職や地位・立場の接頭詞的に「くそ」を付け、侮蔑する意図で用いることがある。アメリカ英語の「fucking○○」に対応して使われる。
例
くそ坊主・くそ大名・くそ上司・くそガキなど
糞と名の付く食べ物 [編集]本来忌避されている存在であるはずの糞の名を冠した食材がある。代表的なものにはウニの中でも高級食材とされているバフンウニやエゾバフンウニ(いずれも「馬の糞」の意)などがある。
タイ王国ではトムヤムクンなどに用いられる大小さまざまな葉唐辛子が売られているが、その中でも一番小さく世界有数の辛さを誇る青唐辛子は色、形が似ていることからプリック・キー・ヌー(ねずみのうんこ)と呼ばれている、世界でも稀なケース。
奈良市では奈良公園を中心とした地域で「鹿のフン」あるいはそれに類する名称の菓子が土産物として販売されている。これは1986年に笑っていいとも!で紹介され、オレたちひょうきん族で明石家さんまによって大ブームになった吉永小百合の歌謡曲、奈良の春日野に因んだものである。テレビでのブームは去って久しく、その菓子の名の由来を知らない世代も増えたが、鹿の糞を模した形状が「ネタ」としても面白く、しかも安価で、かつある意味きわめて奈良らしい土産物であるため、修学旅行生や若年層を中心に人気があり、すっかり奈良土産として定着している。わざわざ糞に似せた食品を作って販売している例の一つである。
また沖縄の八重山地方では、「イリオモテヤマネコの運幸(ウンコ)」といった名称の菓子(チョコレート菓子)がみやげ物として販売されている。
また、直接糞の名称を使っているわけではないが、鳥取県倉吉市の銘菓に「天女のわすれもの」がある。これは「トイレからのまちづくり」を進める倉吉市で、それにあやかるように作られた。「わすれもの」とは糞のことである。
糞から「ウンコ」へ。その語源 [編集]糞を意味する語として最も古くから存在するのは「くそ」で、「くさ(臭)し」「くさ(腐)る」はその派生語であると考えられる。また、くしゃみの古語である「くさめ」もその可能性があるという(柳田國男はくしゃみをした時のまじないのことば「クソハメ(糞食らえの意)」が転じたと論じた)。
糞の別名を「うんこ」や「うんち」とも言うが、いずれも脱糞しようといきむ時の声「うん」から生まれたものであり、元々は幼児語であった。両方とも成立は新しく、「うんこ」は18世紀後半、「うんち」に至っては20世紀以降の用例しか存在しない。糞に通常語とは異なる幼児語を当て嵌める文化は普遍的に存在し、例えばフランス語ではメルドmerdeという通常語の他にカカcacaという幼児語も存在する(これにちなみ、『天空の城ラピュタ』のフランス公開では原語日本語版において「カッカ(閣下)」という言葉が頻出するのが子供たちの間で笑いを誘った)[要出典]。
当て字 [編集]「糞」を意味する「うんこ」に漢字表記は存在しないが、小説家の開高健はエッセイ『私の釣魚大全』(1969年)で、雲古(うんこ)という当て字を使用していた(同様に小便についても御叱呼(おしっこ)と表記していた)。これには「雲を眺めて古きを落とす」という意味が込められていたとされる。また落語家や寄席芸人の符丁で「クモ(=雲)」といえば「うんこ」のことを表す[要出典]。
方言 [編集]近畿地方ではババ(屎)と呼ぶが、この呼び方は「ネコババ」の語源となっている。ネコババとは、落し物を着服することを意味する。上記の猫糞を参照。また新潟県ではあっぱ、愛媛県ではポン、福島県会津ではバッコと呼ぶ。また、会津地方の方言では糞尿を漏らすことをむぐすと言い、前述とあわせるとバッコをむぐすとなる[要出典]。
その他「糞」に関する古語 [編集]排泄を意味する古語動詞は「まる」で、「くそまる(脱糞する)」「ゆまる(小便をする)」のように用いられた。おまるという語に今も残るが、長野県、愛知県では方言として現在でも使われる。子音交替によりバ行に転じた「ばる」になると、さらに多くの地方で方言として残っている。たとえば、肥筑方言の「ばりかぶる=脱糞する(なお、「かぶる」は広く九州地方で排泄を意味する語。「しかぶる」は小便を漏らす、失禁するの意)」など。「ばば」の語源にも関係があるともといわれる。
また、男児名に付く「麻呂」、「麿」、「丸」も、もとは「糞」を意味していたという説がある。これは、名にわざと醜悪なものをつけ、幼児が魔物などに魅入られず力強く成長することを祈ったものであるという[要出典]。
「うんこ」と「うんち」の違い [編集]これ以外の説もある。
固い物は「うんこ」、柔らかい物は「うんち」。また、「うんにょ」、「うんにゃ」はさらに柔らかいものとされる。他にも「うんぴ」「うんび」などという言い方も存在する[6]。
文化面から見た糞 [編集]脱糞する行為は、多くの文化圏において、非常にプライベートな部分であるため、他人の脱糞行為を伺い見ることは、羞恥心のない幼児ならともかく、成人の間では非常に稀なことである。人格形成の上で、脱糞行為は非常にデリケートな根底部分に含まれており、哲学上や心理学上における糞の扱いは、人間心理の洞察の上で、大変大きなウエイトが置かれている分野でもある。例えば公衆便所では男性用の小便器を例外として、他人に見られないように個室に仕切られているのが普通である。ただし例外として、現在の中国においては、公衆便所が個室で仕切られておらず、同時に公衆便所に入った利用者は互いの排便を見る事になる(当の中国人に言わせると、公衆浴場で日本人が互いに裸を見せ合うほうが、むしろ理解できない習慣であるとの事)。また「古代ローマ人の24時間」(Alberto Angela著)にあるように、古代ローマの公衆便所にもたくさんの穴が開いた長い石の板があるだけで、まったくプライバシーがなく、市民らは並んで腰かけて用を足しながら談笑していた。
他方で幼児にとっては糞はより親しく、笑いの対象でもあり、幼稚な下ネタの常連である。勿論大人がそれをやるのは普通には考えられないことである。蒯通が韓信のもとを離れる際、発狂したと思わせるために、彼は大便を入れた器を皆に見せて廻ったとの伝説がある。より通俗的には、漫画やアニメといったサブカルチャーメディアのうちに、こういった糞便を主題としたり、主題としないまでも決まりネタとして登場する作品も多く、その中ではソフトクリームのように円錐状にとぐろを巻いた「記号化された糞」が用いられることもある。
特殊な性的嗜好の中に、俗にスカトロと呼ばれる分野がある。日本語では「糞便愛好」や「糞尿愛好」とも云われるが、一般に忌避されている糞便に、背徳的かつ性的な興奮を感じるこれらの性的嗜好は、その実において、清潔さに対するアンチテーゼと呼ぶよりも、むしろ性的興奮に対する背徳感の微妙な変形であるとする説もある。この性的嗜好に対する分析は諸説あるため、詳しい話は割愛するとしても、これらの性的嗜好にある人は、好きな人の糞便を口にすることに、興奮を覚えるそうである。詳細については、スカトロジーの項を参照のこと。
糞は美術面でもさまざまな形で、非常に内面的な心理描写を行う上で避けて通れない所があり、糞を模した美術品や糞そのものを加工したもの、さらには芸術活動の一環として、うんこを使った創作活動すら存在する。
鳥獣に糞をかけられると言う行為は滅多にある事ではないので、中世の日本では、何らかの兆し(主に病事の記述が多い)と捉えられ、陰陽師に占わせていた事が、『吾妻鏡』内で見られる(衛生上の観点からしても病の一因である)。安貞2年(1228年)2月7日条、将軍家の衣に鳶の糞がかかった為、陰陽師に占わせたところ、病事に注意がいると伝えられたと言う記述がある(これを『吾妻鏡』内では、「鳶の怪異」としている)。また、寛喜元年(1229年)5月21日条には、犬の糞が御所常の御座の畳の上にかかった為、占わせた、と記されている。
糞に関する注意点 [編集]なお、これらの精神的な側面を持つ糞であるが、衛生面において、便秘ではないものが脱糞してすぐの物はそれほど問題はないとされているが、脱糞後1時間以上経った物や、便秘の者の糞は、有害細菌の働きによって腐敗しており、健康に悪影響を与える毒素が発生するので、食糞してはいけないといわれている。(性的な食糞は特にスカトロと呼ぶ) そもそも体内の不用物だから排泄されるのである。
糞と社会問題 [編集]糞は動物であれば、普遍的に排出する物ではあるが、これらが動物の習性により、社会問題化することがある。
犬の場合 [編集]ペットの犬の糞は、古くは往来の隅や植え込みの陰などに放置されることが多かった。しかし都市部で犬を飼う家庭が増えてくると、これらの放置された糞便が、次第に住民感情を害するようになり、有効な対応策が行政や犬を飼う人に求められるようになった。
この要望に対してフランスのパリ市では、犬に糞をさせるための場所を路上に設置し、簡易バキューム機を搭載したオートバイによる清掃隊を配置して対応しているし、イギリスのロンドン市では、公園などに飼い主が回収した糞を入れるための、専用の汚物入れを設けるなどしている。日本においては、条例により、路上など、公共性のある場所に、ゴミやタバコの吸殻と並んで、犬の糞も放置することに罰金などを設ける所も出てきている。
一方、昨今では愛犬家側にもやっと教育が浸透してきており、犬の散歩の際にはビニール袋やポケットティッシュ持参で散歩する人がだんだん増え始めたがまだ、特に道路がしっかりしていない場所や地べたの場合には放置する愛犬家も多い。犬が排泄したら、その場でティッシュをかぶせ、裏返しにした袋を手にはめて、ティッシュの上から摘んで拾い上げ、そのまま裏返した袋を元に戻して回収すれば、非常に衛生的に始末できるが、近年ではさらに糞の回収を便利にするさまざまなケア用品が発売され、中には便意を催した犬の後ろから宛がって、直接器具内に用便させる「犬用携帯トイレ」も発売されている。なお、一部の愛犬家に至っては、犬を訓練して、散歩前に用便を済まさせ、散歩中に催させない人も居るほどである。
猫の場合 [編集]猫は古くより、人間の住居に出入り自由な形で飼育されていたが、現代の住宅地においては、他人の敷地に侵入してしまったりすることもあるために、近所間の問題に発展する事例が近年増えている。
土の露出面積が減った関係上で、柔らかい土を掘り返して用便し、終わった後は土を掛けて隠すことを好むこの動物が、他人の家の花壇や、児童が遊ぶ砂場などに用便してしまい、衛生上の観点や心情的な問題から、隣人関係が悪化してしまう他、特に野良猫を大量に餌付けしてしまう人の近隣や、多くの猫を飼育している家の近所で、住民間の対立を生んでしまう事例も発生している。
また子供の遊ぶ砂場では、野良猫の持っている寄生虫(猫回虫)による被害を防止するため、児童の居ない時はビニールシートを被せたり、定期的に加熱消毒するなどの措置を行う所もあるが、中にはそれほど経費を掛けられない関係から、児童公園から砂場が消えてしまったり、クレゾール石鹸液等の薬品で殺菌しようとして、正しい用法を知らずに原液を撒いてしまい、知らずに遊んだ児童が化学火傷を負うなどの健康被害を生む事件まで発生している。またこれらの問題では「遊んだら手を洗おう」という約束事がまだ守れない幼児ほど、寄生虫などによって病気に成り易い点もあり、軋轢を深める原因となっている。
これらの問題に対して、無節操な飼育方法を見直そうという運動があり、都市部においては飼い猫は屋内で飼うように行政側が提言を行い、飼い主側に自主的な協力を呼び掛けたり、野良猫に餌を与えて養うにしても、
不快感を催させるほどに増えすぎたりしないよう去勢する
健康管理を行って伝染病や寄生虫の蔓延を防ぐ
公共の場所や他人の敷地に放置された糞を猫を世話する側が掃除する
入って来て欲しくない場所には侵入防止用の措置を行う
…といったさまざまな対応をすることで、野良猫と地域住民の共存を図る地域猫制度を推進する自治体やボランティア団体も出始めている。
鳥の場合 [編集]ハトは食料さえ豊富なら、非常によく繁殖し、また大きな群れを作ることでも知られるが、これと同時に、増えて群れた分だけまとまった場所に糞をすることでも知られている。近年では都市部で繁殖し過ぎたハトがクリプトコッカスなどの病原体を媒介もするため、衛生面において大きな社会問題となっている。
この問題に対して、都市部でのハト駆除という手もあるが、古くより平和や繁栄の象徴とされてきたハトだけに、手荒な対処方法を取れない行政側も多く、さらに問題を根深いものとしている。この問題に対しては、ハトの餌を断つことで、都市部に集中しすぎたハトの群れを分散させ、繁殖し過ぎないようにする運動が、消極的ながら推進されており、都市部ではハトに餌を与えた場合に罰金が科せられる所もある。
なお中国や欧米・中東では、良く増えるハトは古来より重要な蛋白源としても利用されてきたため、食用として捕獲する分にはそれほど前出の動物愛護問題にも絡まないため、食料資源として捕獲して実数削減に励もうという話も、一部では出るようである。
また、近年ムクドリが何千何万羽単位で大通りの街路樹をねぐらにすることによる糞害も深刻である。
原因については天敵のハヤブサや森林の減少があげられるが、大通りを走る車のヘッドライトが川の水面に似ており、本来ねぐらにしている河原周辺の林と勘違いしているのではないかという説もある。また、大通りの街路樹はヘビやカラスが近づきづらくねぐらには絶好の場所である。
フジテレビでも取り上げられたJR新松戸駅周辺のけやき通りでも深刻であり、初夏から晩秋にかけてのムクドリのシーズンでは周辺の商店の客足が遠のくという。爆竹やムクドリが警戒している時の鳴き声で驚かせる、歩道上空の枝を切るといった対策がとられているが、2005年9月現在も新松戸の空にムクドリの大群が押し寄せている。
また、もしこういった対策で追い払ったとしても、他の町に移動するだけで本質的解決になっていないという問題点もある。
公園の銅像も糞害に悩まされているものが多い中、ハトやカラスが全く寄り付かない銅像も存在することに気が付いた廣瀬幸雄はその銅像の化学成分を研究し、ヒ素の含有量が多いと鳥を忌避する効果があることを突き止めた。この研究業績に対してイグノーベル賞の2003年化学賞が授与された。
人間の場合 [編集]人間の糞は、しばしば脅迫や嫌がらせの道具として使用されることがある。創作物ではあるが、『源氏物語』の桐壺の巻で帝の寵愛を一手に受けた桐壺の更衣に対する嫌がらせとして渡殿(渡り廊下)に糞尿を撒き散らし精神的ダメージを与えられる話が記載されている。また、古事記上巻及び日本書紀第七段には、建速須佐之男命が姉の天照大神を訪ねた高天原で行った乱行のひとつとして、御殿に糞を撒き散らしたとの記載がある。現実の話ではバブル期において、地上げ屋が汚物の詰まったバキュームカーで乗り付け、汚物を撒き散らして事故だと言い張る事件が在ったとか無かったとか云う話もあるが、実際問題として、痴情絡みの怨恨で、汚物を他人の家の郵便受けに投げ込む輩は後を絶たないようである。また、2005年中頃には東京都中野区の住宅地で自らの糞を庭にて加熱し異臭を放ち続けるという事件が取り上げられて問題となっている。さらに大阪では、大手電機メーカーの元社員が通りがかりの女性に糞尿を投げつけ、傷害の容疑で逮捕された。あるいは、いわゆる特殊浴場の接客に立腹した客が後日バキュームカーで乗り付け店内に汚物を撒き散らした事件もある。2001年に起きた名古屋刑務所放水死事件も、きっかけはその受刑者による、自らの糞を投げつける行為であった。それに対して、懲罰と自らの糞で汚れた受刑者の身体の清掃のために、刑務官が放水したのである。
前出の糞と人格形成上の問題から見ても、少々興味深いこれらの事件は、実質的に精神的な被害も然る事ながら、汚損された敷地・設備の清掃にも費用が掛かり、広義の器物破損罪にも問われる行為ではある。
糞尿だらけだったパリ [編集]その昔、フランス・パリはトイレが普及しておらず、貴族(一部は除く)も庶民もおまるで用を足し、そしてその汚物を道端に毎日捨てていて、街は非常に汚かった。「Gare à l'eau!(水に気をつけて!)」と聞こえたら、窓から糞尿が降ってくるという意味であり、通行者は逃げた。王室も同じことで、ベルサイユ宮殿の庭で人々はところ構わず糞を垂れていた。当時の上流夫人のあの優雅な釣鐘形のスカートは、一説には他人の目を余り気にせずに楽に排便できるためであったとされる。
パリの状況を変えるため、1608年に国王アンリ4世が「家の窓から糞尿を夜であっても投げ捨てない」という法律を制定した。その後1677年、初代パリ警察警視総監ラ・レニーが「1ヶ月以内に街中の家の中にトイレを設置すること」という命令をトイレ業者に勧告した。しかし状況は改善されず、100年後の1777年にルイ16世は「窓からの汚物の投げ捨てを禁止する」という法令を再度制定した。
上記のようなどの法律もまったく守られず、あらゆるところに汚物が捨てられ続け、パリの街が腐敗臭から逃れたのは、19世紀半ばのナポレオン3世の時代になってからである。 現代でもパリでは、散歩中の犬の排泄物が飼い主によって回収されずにそのまま放置されることが多い。これに対しては専門の清掃職員が早朝、バキューム形式の掃除機で回収して回っている。
考古学・古生物学における糞 [編集]考古学や古生物学においては、糞が化石化した糞石(coprolite、コプロライト、糞化石)が人間や恐竜などの古生物の食性を示す資料となっており、糞石に含まれる残留物や寄生虫、細菌類などから食性をはじめとしたさまざまなことが調べられている。
また、考古学においてはトイレ遺構のように、遺跡のトイレ跡から得られる残留物が、当時の生活を推察する資料ともなっている。
糞のつく地名 [編集]国内には糞と名の付く地名がある。この糞は屑、あるいは屎と置き換えてもよい。つまり、ある状態のものが、あちこちに散らばっている状況を示す。
金糞岳…滋賀県長浜市にある。[1]
星の糞遺跡…静岡県御前崎市にある。
星糞峠…長野県。黒曜石の露頭があり、雨が降って地表に露出した黒曜石の破片を「空の星が落とした糞」とみなしたためこの名がある。
糞谷(クソンド)…大阪府南河内郡千早赤阪村にある。楠木正成が戦闘時に糞尿をばらまいたとされる。
関連項目 [編集] ウィキメディア・コモンズには、糞に関連するメディアがあります。
糞生菌
新陳代謝
消化
腸
寄生虫
大腸菌
便秘
嘗糞
下痢
排泄
スカトロジー(糞便学)
狼煙
屁
浣腸
失禁
糞尿/屎尿
下水道
浄化槽
宿便
天津罪
みんなうんち:五味太郎作・絵による日本の絵本
うんちしたのはだれよ!:ドイツの絵本
うんこさん-ツイてる人にしか見えない妖精-:日本のテレビアニメ。登場人物がすべて“うんこ”という設定。
カラドリオス
ホムンクルス
うんこマーク
脚注 [編集]1.^ “「ウシ排泄物で薬も開発、応用製品研究が活発 インド」”. AFPBB News. (2010年3月5日). http://www.afpbb.com/article/economy/2705730/5443742 2011年7月29日閲覧。
2.^ “甘利昌忠”. 文化用語の基礎知識. http://www.wdic.org/w/CUL/%E7%94%98%E5%88%A9%E6%98%8C%E5%BF%A0 2011年8月21日閲覧。
3.^ “戦国時代の舞台裏―ここが一番おもしろい!”. 歴史の謎研究会. http://www.amazon.co.jp/%E6%88%A6%E5%9B%BD%E6%99%82%E4%BB%A3%E3%81%AE%E8%88%9E%E5%8F%B0%E8%A3%8F%E2%80%95%E3%81%93%E3%81%93%E3%81%8C%E4%B8%80%E7%95%AA%E3%81%8A%E3%82%82%E3%81%97%E3%82%8D%E3%81%84-%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E3%81%AE%E8%AC%8E%E7%A0%94%E7%A9%B6%E4%BC%9A/dp/4413008596 2011年8月21日閲覧。
4.^ <span title="“똥술”">“똥술” (韓国語). 경남일보(慶南日報) (2007年10月15日). 2009年8月8日閲覧。慶南警察庁警務課長カン・ソンジュのコラム
5.^ “「世宗大王は肉食がお好き…肥満に糖尿病」”. 東亜日報. (2005年8月22日). http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2005082232258 2009年8月8日閲覧。
6.^ 「うんぴ・うんにょ・うんち・うんご―うんこのえほん」(村上八千世著、ISBN 978-4593593521)
外部リンク [編集]腸内細菌の全体像をつかみ、予防医学に役立てる
「http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=糞&oldid=45074784」から取得
カテゴリ: 動物学農学人類学排泄老廃物廃棄物隠しカテゴリ: 出典を必要とする記事/2007年6月-9月出典を必要とする記述のある記事/2012年1月出典を必要とする記述のある記事/2007年4月-6月出典を必要とする記述のある記事/2012年2月個人用ツール
アカウント作成ログイン名前空間
ページノート変種表示
閲覧編集履歴表示操作
検索
案内
メインページ
コミュニティ・ポータル
最近の出来事
新しいページ
最近の更新
おまかせ表示
練習用ページ
アップロード (ウィキメディア・コモンズ)
ヘルプヘルプ
井戸端
お知らせ
バグの報告
寄付
ウィキペディアに関するお問い合わせ
ツールボックスリンク元関連ページの更新状況ファイルをアップロード特別ページ印刷用バージョンこの版への固定リンクページ情報このページを引用
他言語版Afrikaans
Alemannisch
العربية
Aymar aru
Žemaitėška
Беларуская
Български
Brezhoneg
Bosanski
Català
Cebuano
Česky
Cymraeg
Dansk
Deutsch
English
Esperanto
Español
Eesti
Euskara
فارسی
Suomi
Français
Frysk
Gàidhlig
Galego
Avañe'ẽ
עברית
हिन्दी
Hrvatski
Magyar
Bahasa Indonesia
Ido
Íslenska
Italiano
ᐃᓄᒃᑎᑐᑦ/inuktitut
한국어
Ripoarisch
Кыргызча
Latina
Lietuvių
Latviešu
Malagasy
Македонски
മലയാളം
मराठी
Bahasa Melayu
မြန်မာဘာသာ
नेपाली
Nederlands
Norsk (nynorsk)
Norsk (bokmål)
Polski
Português
Runa Simi
Română
Русский
Sicilianu
Srpskohrvatski / српскохрватски
Simple English
Slovenčina
Slovenščina
ChiShona
Српски / srpski
Basa Sunda
Svenska
தமிழ்
ไทย
Tagalog
Türkçe
Українська
اردو
Tiếng Việt
Walon
ייִדיש
中文
粵語
最終更新 2012年11月20日 (火) 09:18 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
テキストはクリエイティブ・コモンズ 表示-継承ライセンスの下で利用可能です。追加の条件が適用される場合があります。詳細は利用規約を参照してください。
削除依頼
無題
西遊鬼 2012年11月24日 11時09分
性向上にご協力ください。(2007年8月)
糞(くそ、ふん。くそは「屎」とも表記)とは、動物の消化管から排泄される固体状の排泄物。糞便(ふんべん)、大便(だいべん)、(俗に)うんこ、うんち、ばばや、大便から転じ大とも呼ばれる。(うんこ、くそについては)転じて、取るに足らない物、無意味な物、役立たない物、不必要な物を指して、このように形容する場合もある。
イヌの糞入れ(プラハにて)目次 [非表示]
1 概要
2 形
3 生物学的側面から見た糞
3.1 消化器系
3.2 臭いの元
4 糞の利用
4.1 飼料・食糧としての利用
4.2 肥料としての利用
4.2.1 人糞
4.2.2 家畜糞
4.3 目印・確認用としての利用
4.4 医療
4.5 民間療法
4.6 その他の利用
5 慣用句としての糞
6 糞と名の付く食べ物
7 糞から「ウンコ」へ。その語源
7.1 当て字
7.2 方言
7.3 その他「糞」に関する古語
7.4 「うんこ」と「うんち」の違い
8 文化面から見た糞
9 糞に関する注意点
10 糞と社会問題
10.1 犬の場合
10.2 猫の場合
10.3 鳥の場合
10.4 人間の場合
10.5 糞尿だらけだったパリ
11 考古学・古生物学における糞
12 糞のつく地名
13 関連項目
14 脚注
15 外部リンク
概要 [編集]糞は大抵の場合において、禁忌されるべき不浄の存在として扱われる。特に衛生面から見た場合、伝染病の病原体を含んだ糞は典型的かつ危険な感染源であるし(これらが近代の戦争で、赤痢等の伝染病を蔓延させるための生物兵器として使用されたこともある)、また非常に強い臭気を放つ。
動物の糞は一般的に、草食獣などの弱い動物ほど糞の臭いは少なく、逆に肉食獣の糞は臭気が強い。これは弱い動物が臭い糞をすると、天敵を集めてしまう危険が高くなるために、臭い糞をする草食獣は淘汰された結果だともといわれているが、逆に肉食獣などの糞は、脂質やタンパク質を消化するためにさまざまな消化分泌系が発達し、より臭いが強い傾向がある。
古くから、さまざまな理由で忌み嫌われてきた糞ではあるが、近年では生物学的な循環において、これらを資源として考える向きもあり、将来的には宇宙ステーションなどの閉鎖環境において、有効に活用する手段が求められることもあり、そのための研究も広く行われている。
形 [編集]便の形は様々である。人間の場合、楕円形から棒状で、その長さは体調などによっても変化する。棒が長い場合、途中で折れることもある。水気が多い場合、外形が不確定になることもあり、それが酷い場合は下痢といわれる。このようにあまり特徴がない便を出すものにイヌ・ネコ・サル・ウシ・ウマなどがある。クマなどではより液体のような便をする。
逆に特徴のはっきりした便をするものに、ウサギやヤギ、シカなどがあり、いずれもペレット状の糞をする。ウサギは円盤状、シカは楕円形とその形にも特徴がある。草食性の昆虫も多くがペレット状の糞をする。
糞は単独で存在するとは限らず、ある程度固まって排出されることが多い。そのまとまりを糞塊(ふんかい)という。例えばカモシカは両手の掌いっぱいくらいの糞塊を作る。個々の糞ではシカとカモシカの区別は非常に困難であるが、糞塊があればそれはカモシカと判断できる。これはシカが歩きながら糞をするのに対して、カモシカは立ち止まって一気に糞をするためである。
なお、鳥類・爬虫類・昆虫の糞の中に白い粘液が混じることがあるが、これは尿である。彼らはアンモニアを尿酸の形で排出するため、糞の中にそれが区別できる。
生物学的側面から見た糞 [編集] 消化器系 [編集]人間の場合の内容物は、水分、新陳代謝によってはがれた腸内細胞、大腸菌などの腸内細菌、胆汁などの体内分泌液、食物繊維など摂取した食物のうち消化しきれなかったもの、または体内に蓄積していた毒素などで、未消化物の組成は摂取した食物により左右される。かつては子供の本などで、「大便は食べ物が消化しきれなかったかすである」という記述が多かったが、便を構成する成分のうち、食べ物の残滓はおよそ5%に過ぎない。 大半は水分(60%)が占め、次に多いのが腸壁細胞の死骸(15%〜20%)である。また、細菌類の死骸(10%〜15%)も食べ物の残滓より多く含まれる。
人間が男女に関わらず排泄する便の色は、通常時の場合は黄土色 - 茶色で、これは胆汁によるものである。人の大便の茶色のもとは胆汁中のビリルビンが腸内細菌により最終的に代謝され生成されたステルコビリンによるものである。摂取した食物の種類、体調などにより、色調の濃淡に変化を起こす。食生活も関係しており、一般に肉食など動物性タンパク質のものを多く食すると褐色がかり、反対に穀物、豆類、野菜類を多く食するとpHの関係で黄色がかる。食物繊維、炭水化物を多く摂取すると便は太く大きくなり、高カロリー、高脂肪の割に食物繊維や微量栄養素の少ないジャンクフードを食べていると、便は細くなる傾向がある。また、幼少時は括約筋の調節が利きにくいために、体格に対して便は太く形成され、年齢を重ねると括約筋の弛緩により、相対的に便は細くなる傾向がある。
臭いの元 [編集]臭いの原因としては、インドール、スカトール、硫化水素などによる物である。人間の場合、1日に平均して100〜250gほどを排出するが、稀に体調の関係で、大量に(ゆるい物が)出たり、何日も出ないこともある。日本人が人生80年の間に排泄する糞の平均量は約15トンといわれている。長期間出ないと、中毒症状を起こすこともあるので、あまりに長期間(1週間以上)出ない場合は、専門医への相談が推奨される。
口臭が腸内ガスと同じ臭いであることがある。これは便秘している腸からガスが吸収され血管内を運ばれ、肺から放出され口腔に至るためである。
糞の利用 [編集]糞は体内における酵素・細菌の働きによる変化を起こしておりさまざまな利用がなされている。
飼料・食糧としての利用 [編集]様々な生物で、食糧、あるいは栄養源として利用する場合もある。排泄物には、その動物が消化吸収できなかった成分が含まれるが、それを再吸収するために食う場合もあれば、その動物が利用できない成分を、他の動物が食う例もある。さらに、糞には食物に含まれていた成分だけでなく、その動物の腸内で添加されたり、分解によって生じた成分が含まれたりすることもあり、それが重要な意味を持つ例もある。
ウサギなどは、自分の糞を食べる。これは、繰り返し腸管を通過させるためのもので、異常な行動ではない。哺乳類の中には、子育て期間中に子供の糞を食べてしまう物もあるが、これは子供の消化能力が弱くて、未消化の分が多いこともあるが、それ以上に天敵から身を守るために、糞をできるだけ巣の周辺に残さないようにする合理的な行動である。逆に、親が子に栄養分を豊富に含む未消化の便を与える動物もある(コアラなど)。これは初乳に近い役割を果たしている。草食動物の場合は、腸内細菌の働きによって草木を消化するが、腸内細菌の発生が弱い場合は消化不良を起こす。そのような時に草食動物は好んで自分や仲間の糞を口にするものの、これらは腸内細菌の補充が目的であって、糞中の栄養を求めてのことではない。
別種の動物に利用される場合もある。実際には、野外において動物の糞は、よくほかの動物の餌になる。代表的なのは、昆虫の中で、糞虫といわれるコガネムシ類である。フンコロガシ(スカラベ)がよく知られる。
人糞が豚や犬、魚類の餌として使用される場合がある。そのために便所はそれらの生物の飼育場所に隣接して作られることがある。さらに手の込んだものでは、人の便所の下に豚小屋を、豚小屋の下の方に養魚池を造る。これなどは、自然の仕組みを巧く利用した例と言えよう。
糞は老廃物であるから、食物として直接利用される場合もあるが、さらに分解を進める微生物の働く場でもある。排出されると、すぐに細菌類や菌類がどんどん分解をはじめる。糞に生じる菌類は糞生菌と呼ばれ、古くから研究の対象となってきた。ちなみにハエのウジなどは、むしろ細菌を餌にしている可能性もある。細菌や菌類による分解が進めば、糞は土に同化してゆく。菌類の側から見ると、たとえば草食動物の糞には、その材料である植物より、はるかにチッ素の含有量が多く、基質としてはるかに有用である。
肥料としての利用 [編集]糞には、窒素・リン酸が含まれているため肥料として利用される。鶏糞、牛糞、人糞などが用いられている。
人糞 [編集]人糞を肥料として用いるのは、世界的に見ると一般的なものではなく、日本などごく一部に留まる。多くの国・民族において、人糞を人間の食料を生産する畑に投下することは忌避されてきた。例えば明治期にアイヌ民族がなかなか農業に馴染まなかったとされるが、その最大の問題は人糞を肥料に用いることであったといわれる。
人糞を肥料として用いるのは、鎌倉時代の日本が初めてであり、これがために日本の都市は他国に比べて極めて衛生的になったといわれる(そうでない場合の端的な例としては、後述の「糞尿だらけのパリ」を参照)。
江戸時代には、その人糞を出す階層により、その価値が違い、栄養状態のよい階層(最上層は江戸城)から出された人糞は、それより下の階層(最下層は罪人)が出す物より高い値段で引き取られた。江戸城から出る人糞は、葛西村が独占していた。長屋に併設された共同便所は、これらの肥料原料を効率良く収集するために設置され、ここから得られた肥料で城下町周辺部の農地は大いに肥え、町民に食糧を供給し続けた。江戸落語の中に店子が喧嘩した大家へ「二度とてめえの長屋で糞してやらねぇ!」と捨て台詞を吐く、やや分かりにくい描写があるがこういった背景を考えると分かりやすい。
明治期においても人糞は貴重な肥料であり、高値で引き取られた。そのため、学生などが下宿する場合においては、部屋を複数人以上(具体的人数はその時の取引相場で異なる)で共同で借りた場合は、部屋の借り賃が無料になることもあった。
肥料として用いる人糞は、そのまま使うと作物が根腐れするため、たいていは肥溜めに溜めて発酵させて利用する。ちなみに発酵中の物は非常に臭いが強く、さらに衛生害虫になるクロバエ類やニクバエ類、またカの中でも最も富栄養状態に適応したオオクロヤブカの発生源となるなどの問題があった。
農民が直接人糞を引き取る形態は、バキュームカーや下水道が普及した事や、前述の肥溜めの衛生上の問題もあり、昭和後期以降において廃れることになった。しかしながら肥料としての利用は、現在も下水の汚泥を醗酵処理した肥料が製造販売(自治体によっては無償提供)されている。
一方で未開な民族で行われている原始的農法の中には、便意を催したら、芋などの作物を育てている焼畑に穴を掘って、適時用便して肥料とする所もある。[要出典]
家畜糞 [編集]鶏や牛などの家畜の糞は、多くの場合、自然に放牧することによって得られる。家畜の放牧地は交代で畑として利用され、放牧地であった時の家畜の糞が、そのまま肥料となる。
放牧が乏しい今日の日本では、おがくずや藁と混ぜて、専用の発酵施設で臭気を抑えつつ、発酵させ利用する。これらの有機肥料を使った農作物は、自然回帰のブーム等により、近年の無農薬栽培や低農薬栽培などと並んで、高価な値段で出回っており、栄養豊富で味も良いと好評を博している。
目印・確認用としての利用 [編集]糞を発見・調査することによってその近辺にいる動物を知ることができる。また、その糞を分析することによってその動物がどのようなものを食べているかを知ることができる。また糞は、動物の習性によって巣から一定距離の場所にばら撒かれたり、縄張り主張のために木等に擦り付いていたり、決まった場所にあったりとさまざまであるが、これら習性を調べて応用することで、狩り等の際に効率良く対象の動物を発見できる。
また、糞はその動物の食べたものの残りかすであるから、その動物が何を食べたのかはそれを調べることで知ることが出来る。もちろん消化されたものは残らないのであるが、その未消化物からわかることも多い。例えばタヌキの糞はたいていの場合甲虫の羽根を含む。テンの糞は果実の皮や種子を含むことが多い。沖縄ではマングースの糞からオキナワトゲネズミの毛が発見され、その危険性が強く指摘された。
医療 [編集]検便で感染症・食中毒の原因菌・ウイルスや寄生虫卵、潜血など検査を現代の医療現場で行なわれる。
糞は消化器系の働きを直接に反映するから、その状態は診療においても重視されることがある。これは人間でも家畜でも同様である。外界に出た糞は時間の経過と共に変質するから、この目的のために糞を調べることを検便という。
便の性状は健康状態を反映している場合があり、日頃の観察が勧められる。色調は特に重要である。黒色の便(特にタール状のもの)は上部消化管(胃 - 十二指腸)での出血を示唆し、出血性潰瘍もしくは癌を疑うべき所見である。肉眼的に赤い血液が確認できる便(血便)は下部消化管(大腸以下)での出血によるものであることが多い。胆道閉塞の結果として胆汁の分泌量が少ないと、白っぽい便が出ることもある(その前に黄疸等の症状が出ることも多いが)。この場合は胆汁の脂肪親和作用が得られないため脂肪便となることが多い。また、ロタウィルスなどの感染症では白色の下痢が特徴である。
また便から放出される臭いも健康を知るバロメーターとなる。一般に大便の臭いは食物の残滓が腐敗して発すると思われがちだが、一緒になって放出される細菌類の排泄物によって臭いが放たれるのである。健康な便とされるものからは露骨な悪臭は発しなく、発酵臭に似た臭いが放出される。これは一般に善玉といわれるビフィズス菌や乳酸菌の代謝によって排泄される臭いである。反面、ウェルシュ菌などの悪玉菌はスカトール、メルカブタン、硫化水素など毒性のある臭いを放つ。
また、寄生虫の検査も往々にして検便によって行われる。多くの寄生虫がその卵を消化管に出し、それが便とともに排出されるためである。
民間療法 [編集]糞は、古来から漢方薬として用いられてきた。インドにおいては現代でも牛の糞尿が医薬品から石けん、シャンプー、歯磨き粉などの衛生用品など非常に幅広く使われており、牛の尿から作ったソフトドリンク「牛の水」なども存在する。[1]。
日本では馬糞に薬効があると信じられ、戦国時代には「馬糞治療」としての地位を確立していた。馬糞は傷口に塗る以外にも、直接食べるか水でといて飲む事によって鉄砲傷に効くとされた。これらは武田信玄の家臣、甘利昌忠が負傷した部下に糞便の薬を飲ませる際、嫌がる部下に自ら飲んで見せたという話が美談として有名である[2]。
また、傷の痛みが酷い時には温めた人の小便を飲ませる事もあった[3]。
明代の李時珍『本草綱目』には52巻人部の人糞、虫糞茶、黄龍湯(zh:黃龍湯)、糞清、人中黄等の糞を原料とする漢方薬が記されている。
朝鮮半島では薬が珍しく貧しかった時代、治療のために土を塗ったり、小便を飲んだり、大便を食べたりした[4]。
李氏朝鮮時代の王たちの疾病と治療法を研究したソウル大大学院医学科の金正善によると、中宗は解熱剤として「野人乾」(人糞)の水を飲んだという[5]。
朝鮮の民間療法で、嘗糞という糞を舐めることで胆汁の出方などで健康の度合いを知るものがある。これは療法というよりは父親の病気を心配する親孝行の息子の献身の事例として語られている面が多い。また、朝鮮(韓国)にはトンスルという糞を原料とした酒がある。
その他の利用 [編集]古来より糞は包囲戦の際に敵の城内に投げ込むことによって城内の衛生環境を悪化させ、疫病を発生させるという目的で用いられた。ある種の細菌兵器である。
ウシの糞を乾燥させる乾燥地帯で牧畜が行われている地域では、家畜である草食動物の未消化である植物性繊維を多く含む糞を乾燥させ燃料や壁材として利用されている。例えばインドでは牛の糞を藁などを加えて円形に乾燥させて牛糞燃料にする。また、防虫として壁や屋根に塗る。
鳥の糞が堆積し化石化してできたグアノが窒素やリン資源として大いに利用されていたが、ナウルなど一部の産地では採掘し尽くされ資源として枯渇してしまった。なお近年では海鳥由来の良質なグアノは枯渇したものの、洞窟などに密集して居住するコウモリの糞のグアノ化したものが高級肥料として「バット・グアノ」などの名称で観葉植物向けなどに利用されている。
ウグイスの糞は化粧品として利用される。これは、ここに含まれる多様な消化酵素の効果によるものとされる。
狼煙の語源は狼の糞を使用することからとされている。
象の糞には未消化の食物繊維が多く含まれていることを利用して紙が作られている。アフリカ東部に暮らすマサイ族などは、乾期のゾウの糞を元に作る象糞茶を作る。別名・サバンナティー。さらに象の糞をライオンにあたえると、獰猛なライオンが一瞬にしておとなしくなってしまう。
ライオンの糞は、草食動物が嫌う臭いを出すため、野生動物からの農作物被害を減らすために、忌避剤としての研究が行われている。実際、JR紀勢本線では鹿との接触事故が多く、動物園から譲り受けたライオンの糞を線路沿いに蒔いたところ接触事故がなくなり、絶大な効果を上げている。しかしながらライオンに接したことのない鹿がなぜライオンの糞の臭いを恐れるのかは分かっていない。
コーヒーは特定の動物(ジャコウネコの一種)が、特に出来の良いコーヒーの実を好んで食べることから、この糞に含まれている未消化のコーヒー種子を取り出したもの(コピ・ルアク)が高値で取引されている。動物の消化酵素の働きで、コーヒー自身の風味が玄妙に変化し、独特の味わいがあるという。
日本では中国の四川料理には蚊の目玉の湯 (中華料理)が珍味であるとする説が流布している。この原料は夜明砂というコウモリの糞を洗いだした漢方薬である。
糞を発酵させるとメタンガスが発生するがこのメタンガスは燃やすと発電に使用できる。現在世界中で牧場の電力を糞発電により自給自足するなどして有効活用が広がっている。
慣用句としての糞 [編集]糞は、日常的に目にするきわめて身近な存在で、さまざまな慣用句に用いられる。「糞」だけでは敬遠される場合も無くはないが慣用句としての用途は一般的になってきている。
クソッ!
強い憤りを表す慣用句で、欧米でもShit!(英語)、Scheiße!(ドイツ語)、Merde!(フランス語)、¡Mierda!(スペイン語)、Merda!(イタリア語)(意味はいずれも「クソッ!」)と、そのままの慣用句が存在している。かつては、文字通り糞を踏んでしまったような場合を指していたと思われるが、現在では自分を鼓舞する意味合いの方が強い。英語のShit!は下品とされるので、Shoot! やSheesh!など、発音が似た語をかわりに用いることがある。下記のように、スペイン語などにも同様の下品さをやわらげた表現がある。
Shit hit the fan.(糞が送風機に当たった)
旧悪などが露見し、関係者一同に被害が及ぶ事。飛び散る様子から「逃れ得ない災厄」と云う感じだが、日本の「火の粉が降り注ぐ」に相当する。
Holy shit!(直訳「聖なる糞」)
アメリカの俗語で、激しい驚きを示す。意訳すれば「何じゃ、こりゃぁぁっ!?」程度の意味。状況に応じて、「こいつはすごい!」「ありえない!」の意味に使うこともできる。
Bullshit!
英語で、「うそつけ!」という意味。相手の言ったことを信じられない場合に使われる。
¡Mierda! ¡Miércoles!
スペイン語で糞は"mierda"であり、日本語の「クソッ!」と同様に間投詞的に用いられるが、女性などはこの単語を直接口にするのを嫌い、最初のほうの発音が同じ単語である"miércoles"(水曜日)をその代わりにいうことがある。
味噌も糞も一緒くた
いくら色が似ているとはいえ、食品である味噌と汚物である糞を混ぜてしまう、非常に愚かしいことの例え(=玉石混交)。マーフィーの法則にある、「樽に一杯のワインに一滴の汚水を垂らした」後に出来上がる物と一緒である。古くは「糞味噌を混ぜる」ともいう。
なお、水洗便所の便器の開発の際、便がこびりついたものがうまく流れるかどうかの実験には、糞の代わりに味噌を使う。
下手くそ
下手を強調した表現。
くそ真面目
度を越えた真面目。(上記の下手くそ同様、強調の意味でくそを付けた物)
猫糞(ねこばば)
ネコが自分のした糞に砂をかけて隠してしまう習性から、「糞=落し物・悪事」を隠す行為を指すが、特に落し物を着服(横領)してしまう行為を指してこう呼ぶ。
シェー
1960年代に赤塚不二夫の漫画「おそ松くん」で生まれた流行語。有力な語源のひとつに、フランス語で「糞しろ」という意味のスラング、シエ (chier) が挙げられる[要出典]。
目くそ(目やに)・鼻くそ・耳くそ(耳垢)・歯くそ(歯垢)
人体からの分泌物という意味で糞という言葉が使われている。「目くそ」は表現上の問題で「目やに」と言い換えることが多いが、慣用句としての「目くそ鼻くそを笑う」(=五十歩百歩)は生きている。
~もくそもない
「~など問題外だ」や「そんなの問題にならない」等の意味で使われる。
またこれら以外にも、役職や地位・立場の接頭詞的に「くそ」を付け、侮蔑する意図で用いることがある。アメリカ英語の「fucking○○」に対応して使われる。
例
くそ坊主・くそ大名・くそ上司・くそガキなど
糞と名の付く食べ物 [編集]本来忌避されている存在であるはずの糞の名を冠した食材がある。代表的なものにはウニの中でも高級食材とされているバフンウニやエゾバフンウニ(いずれも「馬の糞」の意)などがある。
タイ王国ではトムヤムクンなどに用いられる大小さまざまな葉唐辛子が売られているが、その中でも一番小さく世界有数の辛さを誇る青唐辛子は色、形が似ていることからプリック・キー・ヌー(ねずみのうんこ)と呼ばれている、世界でも稀なケース。
奈良市では奈良公園を中心とした地域で「鹿のフン」あるいはそれに類する名称の菓子が土産物として販売されている。これは1986年に笑っていいとも!で紹介され、オレたちひょうきん族で明石家さんまによって大ブームになった吉永小百合の歌謡曲、奈良の春日野に因んだものである。テレビでのブームは去って久しく、その菓子の名の由来を知らない世代も増えたが、鹿の糞を模した形状が「ネタ」としても面白く、しかも安価で、かつある意味きわめて奈良らしい土産物であるため、修学旅行生や若年層を中心に人気があり、すっかり奈良土産として定着している。わざわざ糞に似せた食品を作って販売している例の一つである。
また沖縄の八重山地方では、「イリオモテヤマネコの運幸(ウンコ)」といった名称の菓子(チョコレート菓子)がみやげ物として販売されている。
また、直接糞の名称を使っているわけではないが、鳥取県倉吉市の銘菓に「天女のわすれもの」がある。これは「トイレからのまちづくり」を進める倉吉市で、それにあやかるように作られた。「わすれもの」とは糞のことである。
糞から「ウンコ」へ。その語源 [編集]糞を意味する語として最も古くから存在するのは「くそ」で、「くさ(臭)し」「くさ(腐)る」はその派生語であると考えられる。また、くしゃみの古語である「くさめ」もその可能性があるという(柳田國男はくしゃみをした時のまじないのことば「クソハメ(糞食らえの意)」が転じたと論じた)。
糞の別名を「うんこ」や「うんち」とも言うが、いずれも脱糞しようといきむ時の声「うん」から生まれたものであり、元々は幼児語であった。両方とも成立は新しく、「うんこ」は18世紀後半、「うんち」に至っては20世紀以降の用例しか存在しない。糞に通常語とは異なる幼児語を当て嵌める文化は普遍的に存在し、例えばフランス語ではメルドmerdeという通常語の他にカカcacaという幼児語も存在する(これにちなみ、『天空の城ラピュタ』のフランス公開では原語日本語版において「カッカ(閣下)」という言葉が頻出するのが子供たちの間で笑いを誘った)[要出典]。
当て字 [編集]「糞」を意味する「うんこ」に漢字表記は存在しないが、小説家の開高健はエッセイ『私の釣魚大全』(1969年)で、雲古(うんこ)という当て字を使用していた(同様に小便についても御叱呼(おしっこ)と表記していた)。これには「雲を眺めて古きを落とす」という意味が込められていたとされる。また落語家や寄席芸人の符丁で「クモ(=雲)」といえば「うんこ」のことを表す[要出典]。
方言 [編集]近畿地方ではババ(屎)と呼ぶが、この呼び方は「ネコババ」の語源となっている。ネコババとは、落し物を着服することを意味する。上記の猫糞を参照。また新潟県ではあっぱ、愛媛県ではポン、福島県会津ではバッコと呼ぶ。また、会津地方の方言では糞尿を漏らすことをむぐすと言い、前述とあわせるとバッコをむぐすとなる[要出典]。
その他「糞」に関する古語 [編集]排泄を意味する古語動詞は「まる」で、「くそまる(脱糞する)」「ゆまる(小便をする)」のように用いられた。おまるという語に今も残るが、長野県、愛知県では方言として現在でも使われる。子音交替によりバ行に転じた「ばる」になると、さらに多くの地方で方言として残っている。たとえば、肥筑方言の「ばりかぶる=脱糞する(なお、「かぶる」は広く九州地方で排泄を意味する語。「しかぶる」は小便を漏らす、失禁するの意)」など。「ばば」の語源にも関係があるともといわれる。
また、男児名に付く「麻呂」、「麿」、「丸」も、もとは「糞」を意味していたという説がある。これは、名にわざと醜悪なものをつけ、幼児が魔物などに魅入られず力強く成長することを祈ったものであるという[要出典]。
「うんこ」と「うんち」の違い [編集]これ以外の説もある。
固い物は「うんこ」、柔らかい物は「うんち」。また、「うんにょ」、「うんにゃ」はさらに柔らかいものとされる。他にも「うんぴ」「うんび」などという言い方も存在する[6]。
文化面から見た糞 [編集]脱糞する行為は、多くの文化圏において、非常にプライベートな部分であるため、他人の脱糞行為を伺い見ることは、羞恥心のない幼児ならともかく、成人の間では非常に稀なことである。人格形成の上で、脱糞行為は非常にデリケートな根底部分に含まれており、哲学上や心理学上における糞の扱いは、人間心理の洞察の上で、大変大きなウエイトが置かれている分野でもある。例えば公衆便所では男性用の小便器を例外として、他人に見られないように個室に仕切られているのが普通である。ただし例外として、現在の中国においては、公衆便所が個室で仕切られておらず、同時に公衆便所に入った利用者は互いの排便を見る事になる(当の中国人に言わせると、公衆浴場で日本人が互いに裸を見せ合うほうが、むしろ理解できない習慣であるとの事)。また「古代ローマ人の24時間」(Alberto Angela著)にあるように、古代ローマの公衆便所にもたくさんの穴が開いた長い石の板があるだけで、まったくプライバシーがなく、市民らは並んで腰かけて用を足しながら談笑していた。
他方で幼児にとっては糞はより親しく、笑いの対象でもあり、幼稚な下ネタの常連である。勿論大人がそれをやるのは普通には考えられないことである。蒯通が韓信のもとを離れる際、発狂したと思わせるために、彼は大便を入れた器を皆に見せて廻ったとの伝説がある。より通俗的には、漫画やアニメといったサブカルチャーメディアのうちに、こういった糞便を主題としたり、主題としないまでも決まりネタとして登場する作品も多く、その中ではソフトクリームのように円錐状にとぐろを巻いた「記号化された糞」が用いられることもある。
特殊な性的嗜好の中に、俗にスカトロと呼ばれる分野がある。日本語では「糞便愛好」や「糞尿愛好」とも云われるが、一般に忌避されている糞便に、背徳的かつ性的な興奮を感じるこれらの性的嗜好は、その実において、清潔さに対するアンチテーゼと呼ぶよりも、むしろ性的興奮に対する背徳感の微妙な変形であるとする説もある。この性的嗜好に対する分析は諸説あるため、詳しい話は割愛するとしても、これらの性的嗜好にある人は、好きな人の糞便を口にすることに、興奮を覚えるそうである。詳細については、スカトロジーの項を参照のこと。
糞は美術面でもさまざまな形で、非常に内面的な心理描写を行う上で避けて通れない所があり、糞を模した美術品や糞そのものを加工したもの、さらには芸術活動の一環として、うんこを使った創作活動すら存在する。
鳥獣に糞をかけられると言う行為は滅多にある事ではないので、中世の日本では、何らかの兆し(主に病事の記述が多い)と捉えられ、陰陽師に占わせていた事が、『吾妻鏡』内で見られる(衛生上の観点からしても病の一因である)。安貞2年(1228年)2月7日条、将軍家の衣に鳶の糞がかかった為、陰陽師に占わせたところ、病事に注意がいると伝えられたと言う記述がある(これを『吾妻鏡』内では、「鳶の怪異」としている)。また、寛喜元年(1229年)5月21日条には、犬の糞が御所常の御座の畳の上にかかった為、占わせた、と記されている。
糞に関する注意点 [編集]なお、これらの精神的な側面を持つ糞であるが、衛生面において、便秘ではないものが脱糞してすぐの物はそれほど問題はないとされているが、脱糞後1時間以上経った物や、便秘の者の糞は、有害細菌の働きによって腐敗しており、健康に悪影響を与える毒素が発生するので、食糞してはいけないといわれている。(性的な食糞は特にスカトロと呼ぶ) そもそも体内の不用物だから排泄されるのである。
糞と社会問題 [編集]糞は動物であれば、普遍的に排出する物ではあるが、これらが動物の習性により、社会問題化することがある。
犬の場合 [編集]ペットの犬の糞は、古くは往来の隅や植え込みの陰などに放置されることが多かった。しかし都市部で犬を飼う家庭が増えてくると、これらの放置された糞便が、次第に住民感情を害するようになり、有効な対応策が行政や犬を飼う人に求められるようになった。
この要望に対してフランスのパリ市では、犬に糞をさせるための場所を路上に設置し、簡易バキューム機を搭載したオートバイによる清掃隊を配置して対応しているし、イギリスのロンドン市では、公園などに飼い主が回収した糞を入れるための、専用の汚物入れを設けるなどしている。日本においては、条例により、路上など、公共性のある場所に、ゴミやタバコの吸殻と並んで、犬の糞も放置することに罰金などを設ける所も出てきている。
一方、昨今では愛犬家側にもやっと教育が浸透してきており、犬の散歩の際にはビニール袋やポケットティッシュ持参で散歩する人がだんだん増え始めたがまだ、特に道路がしっかりしていない場所や地べたの場合には放置する愛犬家も多い。犬が排泄したら、その場でティッシュをかぶせ、裏返しにした袋を手にはめて、ティッシュの上から摘んで拾い上げ、そのまま裏返した袋を元に戻して回収すれば、非常に衛生的に始末できるが、近年ではさらに糞の回収を便利にするさまざまなケア用品が発売され、中には便意を催した犬の後ろから宛がって、直接器具内に用便させる「犬用携帯トイレ」も発売されている。なお、一部の愛犬家に至っては、犬を訓練して、散歩前に用便を済まさせ、散歩中に催させない人も居るほどである。
猫の場合 [編集]猫は古くより、人間の住居に出入り自由な形で飼育されていたが、現代の住宅地においては、他人の敷地に侵入してしまったりすることもあるために、近所間の問題に発展する事例が近年増えている。
土の露出面積が減った関係上で、柔らかい土を掘り返して用便し、終わった後は土を掛けて隠すことを好むこの動物が、他人の家の花壇や、児童が遊ぶ砂場などに用便してしまい、衛生上の観点や心情的な問題から、隣人関係が悪化してしまう他、特に野良猫を大量に餌付けしてしまう人の近隣や、多くの猫を飼育している家の近所で、住民間の対立を生んでしまう事例も発生している。
また子供の遊ぶ砂場では、野良猫の持っている寄生虫(猫回虫)による被害を防止するため、児童の居ない時はビニールシートを被せたり、定期的に加熱消毒するなどの措置を行う所もあるが、中にはそれほど経費を掛けられない関係から、児童公園から砂場が消えてしまったり、クレゾール石鹸液等の薬品で殺菌しようとして、正しい用法を知らずに原液を撒いてしまい、知らずに遊んだ児童が化学火傷を負うなどの健康被害を生む事件まで発生している。またこれらの問題では「遊んだら手を洗おう」という約束事がまだ守れない幼児ほど、寄生虫などによって病気に成り易い点もあり、軋轢を深める原因となっている。
これらの問題に対して、無節操な飼育方法を見直そうという運動があり、都市部においては飼い猫は屋内で飼うように行政側が提言を行い、飼い主側に自主的な協力を呼び掛けたり、野良猫に餌を与えて養うにしても、
不快感を催させるほどに増えすぎたりしないよう去勢する
健康管理を行って伝染病や寄生虫の蔓延を防ぐ
公共の場所や他人の敷地に放置された糞を猫を世話する側が掃除する
入って来て欲しくない場所には侵入防止用の措置を行う
…といったさまざまな対応をすることで、野良猫と地域住民の共存を図る地域猫制度を推進する自治体やボランティア団体も出始めている。
鳥の場合 [編集]ハトは食料さえ豊富なら、非常によく繁殖し、また大きな群れを作ることでも知られるが、これと同時に、増えて群れた分だけまとまった場所に糞をすることでも知られている。近年では都市部で繁殖し過ぎたハトがクリプトコッカスなどの病原体を媒介もするため、衛生面において大きな社会問題となっている。
この問題に対して、都市部でのハト駆除という手もあるが、古くより平和や繁栄の象徴とされてきたハトだけに、手荒な対処方法を取れない行政側も多く、さらに問題を根深いものとしている。この問題に対しては、ハトの餌を断つことで、都市部に集中しすぎたハトの群れを分散させ、繁殖し過ぎないようにする運動が、消極的ながら推進されており、都市部ではハトに餌を与えた場合に罰金が科せられる所もある。
なお中国や欧米・中東では、良く増えるハトは古来より重要な蛋白源としても利用されてきたため、食用として捕獲する分にはそれほど前出の動物愛護問題にも絡まないため、食料資源として捕獲して実数削減に励もうという話も、一部では出るようである。
また、近年ムクドリが何千何万羽単位で大通りの街路樹をねぐらにすることによる糞害も深刻である。
原因については天敵のハヤブサや森林の減少があげられるが、大通りを走る車のヘッドライトが川の水面に似ており、本来ねぐらにしている河原周辺の林と勘違いしているのではないかという説もある。また、大通りの街路樹はヘビやカラスが近づきづらくねぐらには絶好の場所である。
フジテレビでも取り上げられたJR新松戸駅周辺のけやき通りでも深刻であり、初夏から晩秋にかけてのムクドリのシーズンでは周辺の商店の客足が遠のくという。爆竹やムクドリが警戒している時の鳴き声で驚かせる、歩道上空の枝を切るといった対策がとられているが、2005年9月現在も新松戸の空にムクドリの大群が押し寄せている。
また、もしこういった対策で追い払ったとしても、他の町に移動するだけで本質的解決になっていないという問題点もある。
公園の銅像も糞害に悩まされているものが多い中、ハトやカラスが全く寄り付かない銅像も存在することに気が付いた廣瀬幸雄はその銅像の化学成分を研究し、ヒ素の含有量が多いと鳥を忌避する効果があることを突き止めた。この研究業績に対してイグノーベル賞の2003年化学賞が授与された。
人間の場合 [編集]人間の糞は、しばしば脅迫や嫌がらせの道具として使用されることがある。創作物ではあるが、『源氏物語』の桐壺の巻で帝の寵愛を一手に受けた桐壺の更衣に対する嫌がらせとして渡殿(渡り廊下)に糞尿を撒き散らし精神的ダメージを与えられる話が記載されている。また、古事記上巻及び日本書紀第七段には、建速須佐之男命が姉の天照大神を訪ねた高天原で行った乱行のひとつとして、御殿に糞を撒き散らしたとの記載がある。現実の話ではバブル期において、地上げ屋が汚物の詰まったバキュームカーで乗り付け、汚物を撒き散らして事故だと言い張る事件が在ったとか無かったとか云う話もあるが、実際問題として、痴情絡みの怨恨で、汚物を他人の家の郵便受けに投げ込む輩は後を絶たないようである。また、2005年中頃には東京都中野区の住宅地で自らの糞を庭にて加熱し異臭を放ち続けるという事件が取り上げられて問題となっている。さらに大阪では、大手電機メーカーの元社員が通りがかりの女性に糞尿を投げつけ、傷害の容疑で逮捕された。あるいは、いわゆる特殊浴場の接客に立腹した客が後日バキュームカーで乗り付け店内に汚物を撒き散らした事件もある。2001年に起きた名古屋刑務所放水死事件も、きっかけはその受刑者による、自らの糞を投げつける行為であった。それに対して、懲罰と自らの糞で汚れた受刑者の身体の清掃のために、刑務官が放水したのである。
前出の糞と人格形成上の問題から見ても、少々興味深いこれらの事件は、実質的に精神的な被害も然る事ながら、汚損された敷地・設備の清掃にも費用が掛かり、広義の器物破損罪にも問われる行為ではある。
糞尿だらけだったパリ [編集]その昔、フランス・パリはトイレが普及しておらず、貴族(一部は除く)も庶民もおまるで用を足し、そしてその汚物を道端に毎日捨てていて、街は非常に汚かった。「Gare à l'eau!(水に気をつけて!)」と聞こえたら、窓から糞尿が降ってくるという意味であり、通行者は逃げた。王室も同じことで、ベルサイユ宮殿の庭で人々はところ構わず糞を垂れていた。当時の上流夫人のあの優雅な釣鐘形のスカートは、一説には他人の目を余り気にせずに楽に排便できるためであったとされる。
パリの状況を変えるため、1608年に国王アンリ4世が「家の窓から糞尿を夜であっても投げ捨てない」という法律を制定した。その後1677年、初代パリ警察警視総監ラ・レニーが「1ヶ月以内に街中の家の中にトイレを設置すること」という命令をトイレ業者に勧告した。しかし状況は改善されず、100年後の1777年にルイ16世は「窓からの汚物の投げ捨てを禁止する」という法令を再度制定した。
上記のようなどの法律もまったく守られず、あらゆるところに汚物が捨てられ続け、パリの街が腐敗臭から逃れたのは、19世紀半ばのナポレオン3世の時代になってからである。 現代でもパリでは、散歩中の犬の排泄物が飼い主によって回収されずにそのまま放置されることが多い。これに対しては専門の清掃職員が早朝、バキューム形式の掃除機で回収して回っている。
考古学・古生物学における糞 [編集]考古学や古生物学においては、糞が化石化した糞石(coprolite、コプロライト、糞化石)が人間や恐竜などの古生物の食性を示す資料となっており、糞石に含まれる残留物や寄生虫、細菌類などから食性をはじめとしたさまざまなことが調べられている。
また、考古学においてはトイレ遺構のように、遺跡のトイレ跡から得られる残留物が、当時の生活を推察する資料ともなっている。
糞のつく地名 [編集]国内には糞と名の付く地名がある。この糞は屑、あるいは屎と置き換えてもよい。つまり、ある状態のものが、あちこちに散らばっている状況を示す。
金糞岳…滋賀県長浜市にある。[1]
星の糞遺跡…静岡県御前崎市にある。
星糞峠…長野県。黒曜石の露頭があり、雨が降って地表に露出した黒曜石の破片を「空の星が落とした糞」とみなしたためこの名がある。
糞谷(クソンド)…大阪府南河内郡千早赤阪村にある。楠木正成が戦闘時に糞尿をばらまいたとされる。
関連項目 [編集] ウィキメディア・コモンズには、糞に関連するメディアがあります。
糞生菌
新陳代謝
消化
腸
寄生虫
大腸菌
便秘
嘗糞
下痢
排泄
スカトロジー(糞便学)
狼煙
屁
浣腸
失禁
糞尿/屎尿
下水道
浄化槽
宿便
天津罪
みんなうんち:五味太郎作・絵による日本の絵本
うんちしたのはだれよ!:ドイツの絵本
うんこさん-ツイてる人にしか見えない妖精-:日本のテレビアニメ。登場人物がすべて“うんこ”という設定。
カラドリオス
ホムンクルス
うんこマーク
脚注 [編集]1.^ “「ウシ排泄物で薬も開発、応用製品研究が活発 インド」”. AFPBB News. (2010年3月5日). http://www.afpbb.com/article/economy/2705730/5443742 2011年7月29日閲覧。
2.^ “甘利昌忠”. 文化用語の基礎知識. http://www.wdic.org/w/CUL/%E7%94%98%E5%88%A9%E6%98%8C%E5%BF%A0 2011年8月21日閲覧。
3.^ “戦国時代の舞台裏―ここが一番おもしろい!”. 歴史の謎研究会. http://www.amazon.co.jp/%E6%88%A6%E5%9B%BD%E6%99%82%E4%BB%A3%E3%81%AE%E8%88%9E%E5%8F%B0%E8%A3%8F%E2%80%95%E3%81%93%E3%81%93%E3%81%8C%E4%B8%80%E7%95%AA%E3%81%8A%E3%82%82%E3%81%97%E3%82%8D%E3%81%84-%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E3%81%AE%E8%AC%8E%E7%A0%94%E7%A9%B6%E4%BC%9A/dp/4413008596 2011年8月21日閲覧。
4.^ <span title="“똥술”">“똥술” (韓国語). 경남일보(慶南日報) (2007年10月15日). 2009年8月8日閲覧。慶南警察庁警務課長カン・ソンジュのコラム
5.^ “「世宗大王は肉食がお好き…肥満に糖尿病」”. 東亜日報. (2005年8月22日). http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2005082232258 2009年8月8日閲覧。
6.^ 「うんぴ・うんにょ・うんち・うんご―うんこのえほん」(村上八千世著、ISBN 978-4593593521)
外部リンク [編集]腸内細菌の全体像をつかみ、予防医学に役立てる
「http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=糞&oldid=45074784」から取得
カテゴリ: 動物学農学人類学排泄老廃物廃棄物隠しカテゴリ: 出典を必要とする記事/2007年6月-9月出典を必要とする記述のある記事/2012年1月出典を必要とする記述のある記事/2007年4月-6月出典を必要とする記述のある記事/2012年2月個人用ツール
アカウント作成ログイン名前空間
ページノート変種表示
閲覧編集履歴表示操作
検索
案内
メインページ
コミュニティ・ポータル
最近の出来事
新しいページ
最近の更新
おまかせ表示
練習用ページ
アップロード (ウィキメディア・コモンズ)
ヘルプヘルプ
井戸端
お知らせ
バグの報告
寄付
ウィキペディアに関するお問い合わせ
ツールボックスリンク元関連ページの更新状況ファイルをアップロード特別ページ印刷用バージョンこの版への固定リンクページ情報このページを引用
他言語版Afrikaans
Alemannisch
العربية
Aymar aru
Žemaitėška
Беларуская
Български
Brezhoneg
Bosanski
Català
Cebuano
Česky
Cymraeg
Dansk
Deutsch
English
Esperanto
Español
Eesti
Euskara
فارسی
Suomi
Français
Frysk
Gàidhlig
Galego
Avañe'ẽ
עברית
हिन्दी
Hrvatski
Magyar
Bahasa Indonesia
Ido
Íslenska
Italiano
ᐃᓄᒃᑎᑐᑦ/inuktitut
한국어
Ripoarisch
Кыргызча
Latina
Lietuvių
Latviešu
Malagasy
Македонски
മലയാളം
मराठी
Bahasa Melayu
မြန်မာဘာသာ
नेपाली
Nederlands
Norsk (nynorsk)
Norsk (bokmål)
Polski
Português
Runa Simi
Română
Русский
Sicilianu
Srpskohrvatski / српскохрватски
Simple English
Slovenčina
Slovenščina
ChiShona
Српски / srpski
Basa Sunda
Svenska
தமிழ்
ไทย
Tagalog
Türkçe
Українська
اردو
Tiếng Việt
Walon
ייִדיש
中文
粵語
最終更新 2012年11月20日 (火) 09:18 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
テキストはクリエイティブ・コモンズ 表示-継承ライセンスの下で利用可能です。追加の条件が適用される場合があります。詳細は利用規約を参照してください。
削除依頼
無題
西遊鬼 2012年11月24日 11時09分
性向上にご協力ください。(2007年8月)
糞(くそ、ふん。くそは「屎」とも表記)とは、動物の消化管から排泄される固体状の排泄物。糞便(ふんべん)、大便(だいべん)、(俗に)うんこ、うんち、ばばや、大便から転じ大とも呼ばれる。(うんこ、くそについては)転じて、取るに足らない物、無意味な物、役立たない物、不必要な物を指して、このように形容する場合もある。
イヌの糞入れ(プラハにて)目次 [非表示]
1 概要
2 形
3 生物学的側面から見た糞
3.1 消化器系
3.2 臭いの元
4 糞の利用
4.1 飼料・食糧としての利用
4.2 肥料としての利用
4.2.1 人糞
4.2.2 家畜糞
4.3 目印・確認用としての利用
4.4 医療
4.5 民間療法
4.6 その他の利用
5 慣用句としての糞
6 糞と名の付く食べ物
7 糞から「ウンコ」へ。その語源
7.1 当て字
7.2 方言
7.3 その他「糞」に関する古語
7.4 「うんこ」と「うんち」の違い
8 文化面から見た糞
9 糞に関する注意点
10 糞と社会問題
10.1 犬の場合
10.2 猫の場合
10.3 鳥の場合
10.4 人間の場合
10.5 糞尿だらけだったパリ
11 考古学・古生物学における糞
12 糞のつく地名
13 関連項目
14 脚注
15 外部リンク
概要 [編集]糞は大抵の場合において、禁忌されるべき不浄の存在として扱われる。特に衛生面から見た場合、伝染病の病原体を含んだ糞は典型的かつ危険な感染源であるし(これらが近代の戦争で、赤痢等の伝染病を蔓延させるための生物兵器として使用されたこともある)、また非常に強い臭気を放つ。
動物の糞は一般的に、草食獣などの弱い動物ほど糞の臭いは少なく、逆に肉食獣の糞は臭気が強い。これは弱い動物が臭い糞をすると、天敵を集めてしまう危険が高くなるために、臭い糞をする草食獣は淘汰された結果だともといわれているが、逆に肉食獣などの糞は、脂質やタンパク質を消化するためにさまざまな消化分泌系が発達し、より臭いが強い傾向がある。
古くから、さまざまな理由で忌み嫌われてきた糞ではあるが、近年では生物学的な循環において、これらを資源として考える向きもあり、将来的には宇宙ステーションなどの閉鎖環境において、有効に活用する手段が求められることもあり、そのための研究も広く行われている。
形 [編集]便の形は様々である。人間の場合、楕円形から棒状で、その長さは体調などによっても変化する。棒が長い場合、途中で折れることもある。水気が多い場合、外形が不確定になることもあり、それが酷い場合は下痢といわれる。このようにあまり特徴がない便を出すものにイヌ・ネコ・サル・ウシ・ウマなどがある。クマなどではより液体のような便をする。
逆に特徴のはっきりした便をするものに、ウサギやヤギ、シカなどがあり、いずれもペレット状の糞をする。ウサギは円盤状、シカは楕円形とその形にも特徴がある。草食性の昆虫も多くがペレット状の糞をする。
糞は単独で存在するとは限らず、ある程度固まって排出されることが多い。そのまとまりを糞塊(ふんかい)という。例えばカモシカは両手の掌いっぱいくらいの糞塊を作る。個々の糞ではシカとカモシカの区別は非常に困難であるが、糞塊があればそれはカモシカと判断できる。これはシカが歩きながら糞をするのに対して、カモシカは立ち止まって一気に糞をするためである。
なお、鳥類・爬虫類・昆虫の糞の中に白い粘液が混じることがあるが、これは尿である。彼らはアンモニアを尿酸の形で排出するため、糞の中にそれが区別できる。
生物学的側面から見た糞 [編集] 消化器系 [編集]人間の場合の内容物は、水分、新陳代謝によってはがれた腸内細胞、大腸菌などの腸内細菌、胆汁などの体内分泌液、食物繊維など摂取した食物のうち消化しきれなかったもの、または体内に蓄積していた毒素などで、未消化物の組成は摂取した食物により左右される。かつては子供の本などで、「大便は食べ物が消化しきれなかったかすである」という記述が多かったが、便を構成する成分のうち、食べ物の残滓はおよそ5%に過ぎない。 大半は水分(60%)が占め、次に多いのが腸壁細胞の死骸(15%〜20%)である。また、細菌類の死骸(10%〜15%)も食べ物の残滓より多く含まれる。
人間が男女に関わらず排泄する便の色は、通常時の場合は黄土色 - 茶色で、これは胆汁によるものである。人の大便の茶色のもとは胆汁中のビリルビンが腸内細菌により最終的に代謝され生成されたステルコビリンによるものである。摂取した食物の種類、体調などにより、色調の濃淡に変化を起こす。食生活も関係しており、一般に肉食など動物性タンパク質のものを多く食すると褐色がかり、反対に穀物、豆類、野菜類を多く食するとpHの関係で黄色がかる。食物繊維、炭水化物を多く摂取すると便は太く大きくなり、高カロリー、高脂肪の割に食物繊維や微量栄養素の少ないジャンクフードを食べていると、便は細くなる傾向がある。また、幼少時は括約筋の調節が利きにくいために、体格に対して便は太く形成され、年齢を重ねると括約筋の弛緩により、相対的に便は細くなる傾向がある。
臭いの元 [編集]臭いの原因としては、インドール、スカトール、硫化水素などによる物である。人間の場合、1日に平均して100〜250gほどを排出するが、稀に体調の関係で、大量に(ゆるい物が)出たり、何日も出ないこともある。日本人が人生80年の間に排泄する糞の平均量は約15トンといわれている。長期間出ないと、中毒症状を起こすこともあるので、あまりに長期間(1週間以上)出ない場合は、専門医への相談が推奨される。
口臭が腸内ガスと同じ臭いであることがある。これは便秘している腸からガスが吸収され血管内を運ばれ、肺から放出され口腔に至るためである。
糞の利用 [編集]糞は体内における酵素・細菌の働きによる変化を起こしておりさまざまな利用がなされている。
飼料・食糧としての利用 [編集]様々な生物で、食糧、あるいは栄養源として利用する場合もある。排泄物には、その動物が消化吸収できなかった成分が含まれるが、それを再吸収するために食う場合もあれば、その動物が利用できない成分を、他の動物が食う例もある。さらに、糞には食物に含まれていた成分だけでなく、その動物の腸内で添加されたり、分解によって生じた成分が含まれたりすることもあり、それが重要な意味を持つ例もある。
ウサギなどは、自分の糞を食べる。これは、繰り返し腸管を通過させるためのもので、異常な行動ではない。哺乳類の中には、子育て期間中に子供の糞を食べてしまう物もあるが、これは子供の消化能力が弱くて、未消化の分が多いこともあるが、それ以上に天敵から身を守るために、糞をできるだけ巣の周辺に残さないようにする合理的な行動である。逆に、親が子に栄養分を豊富に含む未消化の便を与える動物もある(コアラなど)。これは初乳に近い役割を果たしている。草食動物の場合は、腸内細菌の働きによって草木を消化するが、腸内細菌の発生が弱い場合は消化不良を起こす。そのような時に草食動物は好んで自分や仲間の糞を口にするものの、これらは腸内細菌の補充が目的であって、糞中の栄養を求めてのことではない。
別種の動物に利用される場合もある。実際には、野外において動物の糞は、よくほかの動物の餌になる。代表的なのは、昆虫の中で、糞虫といわれるコガネムシ類である。フンコロガシ(スカラベ)がよく知られる。
人糞が豚や犬、魚類の餌として使用される場合がある。そのために便所はそれらの生物の飼育場所に隣接して作られることがある。さらに手の込んだものでは、人の便所の下に豚小屋を、豚小屋の下の方に養魚池を造る。これなどは、自然の仕組みを巧く利用した例と言えよう。
糞は老廃物であるから、食物として直接利用される場合もあるが、さらに分解を進める微生物の働く場でもある。排出されると、すぐに細菌類や菌類がどんどん分解をはじめる。糞に生じる菌類は糞生菌と呼ばれ、古くから研究の対象となってきた。ちなみにハエのウジなどは、むしろ細菌を餌にしている可能性もある。細菌や菌類による分解が進めば、糞は土に同化してゆく。菌類の側から見ると、たとえば草食動物の糞には、その材料である植物より、はるかにチッ素の含有量が多く、基質としてはるかに有用である。
肥料としての利用 [編集]糞には、窒素・リン酸が含まれているため肥料として利用される。鶏糞、牛糞、人糞などが用いられている。
人糞 [編集]人糞を肥料として用いるのは、世界的に見ると一般的なものではなく、日本などごく一部に留まる。多くの国・民族において、人糞を人間の食料を生産する畑に投下することは忌避されてきた。例えば明治期にアイヌ民族がなかなか農業に馴染まなかったとされるが、その最大の問題は人糞を肥料に用いることであったといわれる。
人糞を肥料として用いるのは、鎌倉時代の日本が初めてであり、これがために日本の都市は他国に比べて極めて衛生的になったといわれる(そうでない場合の端的な例としては、後述の「糞尿だらけのパリ」を参照)。
江戸時代には、その人糞を出す階層により、その価値が違い、栄養状態のよい階層(最上層は江戸城)から出された人糞は、それより下の階層(最下層は罪人)が出す物より高い値段で引き取られた。江戸城から出る人糞は、葛西村が独占していた。長屋に併設された共同便所は、これらの肥料原料を効率良く収集するために設置され、ここから得られた肥料で城下町周辺部の農地は大いに肥え、町民に食糧を供給し続けた。江戸落語の中に店子が喧嘩した大家へ「二度とてめえの長屋で糞してやらねぇ!」と捨て台詞を吐く、やや分かりにくい描写があるがこういった背景を考えると分かりやすい。
明治期においても人糞は貴重な肥料であり、高値で引き取られた。そのため、学生などが下宿する場合においては、部屋を複数人以上(具体的人数はその時の取引相場で異なる)で共同で借りた場合は、部屋の借り賃が無料になることもあった。
肥料として用いる人糞は、そのまま使うと作物が根腐れするため、たいていは肥溜めに溜めて発酵させて利用する。ちなみに発酵中の物は非常に臭いが強く、さらに衛生害虫になるクロバエ類やニクバエ類、またカの中でも最も富栄養状態に適応したオオクロヤブカの発生源となるなどの問題があった。
農民が直接人糞を引き取る形態は、バキュームカーや下水道が普及した事や、前述の肥溜めの衛生上の問題もあり、昭和後期以降において廃れることになった。しかしながら肥料としての利用は、現在も下水の汚泥を醗酵処理した肥料が製造販売(自治体によっては無償提供)されている。
一方で未開な民族で行われている原始的農法の中には、便意を催したら、芋などの作物を育てている焼畑に穴を掘って、適時用便して肥料とする所もある。[要出典]
家畜糞 [編集]鶏や牛などの家畜の糞は、多くの場合、自然に放牧することによって得られる。家畜の放牧地は交代で畑として利用され、放牧地であった時の家畜の糞が、そのまま肥料となる。
放牧が乏しい今日の日本では、おがくずや藁と混ぜて、専用の発酵施設で臭気を抑えつつ、発酵させ利用する。これらの有機肥料を使った農作物は、自然回帰のブーム等により、近年の無農薬栽培や低農薬栽培などと並んで、高価な値段で出回っており、栄養豊富で味も良いと好評を博している。
目印・確認用としての利用 [編集]糞を発見・調査することによってその近辺にいる動物を知ることができる。また、その糞を分析することによってその動物がどのようなものを食べているかを知ることができる。また糞は、動物の習性によって巣から一定距離の場所にばら撒かれたり、縄張り主張のために木等に擦り付いていたり、決まった場所にあったりとさまざまであるが、これら習性を調べて応用することで、狩り等の際に効率良く対象の動物を発見できる。
また、糞はその動物の食べたものの残りかすであるから、その動物が何を食べたのかはそれを調べることで知ることが出来る。もちろん消化されたものは残らないのであるが、その未消化物からわかることも多い。例えばタヌキの糞はたいていの場合甲虫の羽根を含む。テンの糞は果実の皮や種子を含むことが多い。沖縄ではマングースの糞からオキナワトゲネズミの毛が発見され、その危険性が強く指摘された。
医療 [編集]検便で感染症・食中毒の原因菌・ウイルスや寄生虫卵、潜血など検査を現代の医療現場で行なわれる。
糞は消化器系の働きを直接に反映するから、その状態は診療においても重視されることがある。これは人間でも家畜でも同様である。外界に出た糞は時間の経過と共に変質するから、この目的のために糞を調べることを検便という。
便の性状は健康状態を反映している場合があり、日頃の観察が勧められる。色調は特に重要である。黒色の便(特にタール状のもの)は上部消化管(胃 - 十二指腸)での出血を示唆し、出血性潰瘍もしくは癌を疑うべき所見である。肉眼的に赤い血液が確認できる便(血便)は下部消化管(大腸以下)での出血によるものであることが多い。胆道閉塞の結果として胆汁の分泌量が少ないと、白っぽい便が出ることもある(その前に黄疸等の症状が出ることも多いが)。この場合は胆汁の脂肪親和作用が得られないため脂肪便となることが多い。また、ロタウィルスなどの感染症では白色の下痢が特徴である。
また便から放出される臭いも健康を知るバロメーターとなる。一般に大便の臭いは食物の残滓が腐敗して発すると思われがちだが、一緒になって放出される細菌類の排泄物によって臭いが放たれるのである。健康な便とされるものからは露骨な悪臭は発しなく、発酵臭に似た臭いが放出される。これは一般に善玉といわれるビフィズス菌や乳酸菌の代謝によって排泄される臭いである。反面、ウェルシュ菌などの悪玉菌はスカトール、メルカブタン、硫化水素など毒性のある臭いを放つ。
また、寄生虫の検査も往々にして検便によって行われる。多くの寄生虫がその卵を消化管に出し、それが便とともに排出されるためである。
民間療法 [編集]糞は、古来から漢方薬として用いられてきた。インドにおいては現代でも牛の糞尿が医薬品から石けん、シャンプー、歯磨き粉などの衛生用品など非常に幅広く使われており、牛の尿から作ったソフトドリンク「牛の水」なども存在する。[1]。
日本では馬糞に薬効があると信じられ、戦国時代には「馬糞治療」としての地位を確立していた。馬糞は傷口に塗る以外にも、直接食べるか水でといて飲む事によって鉄砲傷に効くとされた。これらは武田信玄の家臣、甘利昌忠が負傷した部下に糞便の薬を飲ませる際、嫌がる部下に自ら飲んで見せたという話が美談として有名である[2]。
また、傷の痛みが酷い時には温めた人の小便を飲ませる事もあった[3]。
明代の李時珍『本草綱目』には52巻人部の人糞、虫糞茶、黄龍湯(zh:黃龍湯)、糞清、人中黄等の糞を原料とする漢方薬が記されている。
朝鮮半島では薬が珍しく貧しかった時代、治療のために土を塗ったり、小便を飲んだり、大便を食べたりした[4]。
李氏朝鮮時代の王たちの疾病と治療法を研究したソウル大大学院医学科の金正善によると、中宗は解熱剤として「野人乾」(人糞)の水を飲んだという[5]。
朝鮮の民間療法で、嘗糞という糞を舐めることで胆汁の出方などで健康の度合いを知るものがある。これは療法というよりは父親の病気を心配する親孝行の息子の献身の事例として語られている面が多い。また、朝鮮(韓国)にはトンスルという糞を原料とした酒がある。
その他の利用 [編集]古来より糞は包囲戦の際に敵の城内に投げ込むことによって城内の衛生環境を悪化させ、疫病を発生させるという目的で用いられた。ある種の細菌兵器である。
ウシの糞を乾燥させる乾燥地帯で牧畜が行われている地域では、家畜である草食動物の未消化である植物性繊維を多く含む糞を乾燥させ燃料や壁材として利用されている。例えばインドでは牛の糞を藁などを加えて円形に乾燥させて牛糞燃料にする。また、防虫として壁や屋根に塗る。
鳥の糞が堆積し化石化してできたグアノが窒素やリン資源として大いに利用されていたが、ナウルなど一部の産地では採掘し尽くされ資源として枯渇してしまった。なお近年では海鳥由来の良質なグアノは枯渇したものの、洞窟などに密集して居住するコウモリの糞のグアノ化したものが高級肥料として「バット・グアノ」などの名称で観葉植物向けなどに利用されている。
ウグイスの糞は化粧品として利用される。これは、ここに含まれる多様な消化酵素の効果によるものとされる。
狼煙の語源は狼の糞を使用することからとされている。
象の糞には未消化の食物繊維が多く含まれていることを利用して紙が作られている。アフリカ東部に暮らすマサイ族などは、乾期のゾウの糞を元に作る象糞茶を作る。別名・サバンナティー。さらに象の糞をライオンにあたえると、獰猛なライオンが一瞬にしておとなしくなってしまう。
ライオンの糞は、草食動物が嫌う臭いを出すため、野生動物からの農作物被害を減らすために、忌避剤としての研究が行われている。実際、JR紀勢本線では鹿との接触事故が多く、動物園から譲り受けたライオンの糞を線路沿いに蒔いたところ接触事故がなくなり、絶大な効果を上げている。しかしながらライオンに接したことのない鹿がなぜライオンの糞の臭いを恐れるのかは分かっていない。
コーヒーは特定の動物(ジャコウネコの一種)が、特に出来の良いコーヒーの実を好んで食べることから、この糞に含まれている未消化のコーヒー種子を取り出したもの(コピ・ルアク)が高値で取引されている。動物の消化酵素の働きで、コーヒー自身の風味が玄妙に変化し、独特の味わいがあるという。
日本では中国の四川料理には蚊の目玉の湯 (中華料理)が珍味であるとする説が流布している。この原料は夜明砂というコウモリの糞を洗いだした漢方薬である。
糞を発酵させるとメタンガスが発生するがこのメタンガスは燃やすと発電に使用できる。現在世界中で牧場の電力を糞発電により自給自足するなどして有効活用が広がっている。
慣用句としての糞 [編集]糞は、日常的に目にするきわめて身近な存在で、さまざまな慣用句に用いられる。「糞」だけでは敬遠される場合も無くはないが慣用句としての用途は一般的になってきている。
クソッ!
強い憤りを表す慣用句で、欧米でもShit!(英語)、Scheiße!(ドイツ語)、Merde!(フランス語)、¡Mierda!(スペイン語)、Merda!(イタリア語)(意味はいずれも「クソッ!」)と、そのままの慣用句が存在している。かつては、文字通り糞を踏んでしまったような場合を指していたと思われるが、現在では自分を鼓舞する意味合いの方が強い。英語のShit!は下品とされるので、Shoot! やSheesh!など、発音が似た語をかわりに用いることがある。下記のように、スペイン語などにも同様の下品さをやわらげた表現がある。
Shit hit the fan.(糞が送風機に当たった)
旧悪などが露見し、関係者一同に被害が及ぶ事。飛び散る様子から「逃れ得ない災厄」と云う感じだが、日本の「火の粉が降り注ぐ」に相当する。
Holy shit!(直訳「聖なる糞」)
アメリカの俗語で、激しい驚きを示す。意訳すれば「何じゃ、こりゃぁぁっ!?」程度の意味。状況に応じて、「こいつはすごい!」「ありえない!」の意味に使うこともできる。
Bullshit!
英語で、「うそつけ!」という意味。相手の言ったことを信じられない場合に使われる。
¡Mierda! ¡Miércoles!
スペイン語で糞は"mierda"であり、日本語の「クソッ!」と同様に間投詞的に用いられるが、女性などはこの単語を直接口にするのを嫌い、最初のほうの発音が同じ単語である"miércoles"(水曜日)をその代わりにいうことがある。
味噌も糞も一緒くた
いくら色が似ているとはいえ、食品である味噌と汚物である糞を混ぜてしまう、非常に愚かしいことの例え(=玉石混交)。マーフィーの法則にある、「樽に一杯のワインに一滴の汚水を垂らした」後に出来上がる物と一緒である。古くは「糞味噌を混ぜる」ともいう。
なお、水洗便所の便器の開発の際、便がこびりついたものがうまく流れるかどうかの実験には、糞の代わりに味噌を使う。
下手くそ
下手を強調した表現。
くそ真面目
度を越えた真面目。(上記の下手くそ同様、強調の意味でくそを付けた物)
猫糞(ねこばば)
ネコが自分のした糞に砂をかけて隠してしまう習性から、「糞=落し物・悪事」を隠す行為を指すが、特に落し物を着服(横領)してしまう行為を指してこう呼ぶ。
シェー
1960年代に赤塚不二夫の漫画「おそ松くん」で生まれた流行語。有力な語源のひとつに、フランス語で「糞しろ」という意味のスラング、シエ (chier) が挙げられる[要出典]。
目くそ(目やに)・鼻くそ・耳くそ(耳垢)・歯くそ(歯垢)
人体からの分泌物という意味で糞という言葉が使われている。「目くそ」は表現上の問題で「目やに」と言い換えることが多いが、慣用句としての「目くそ鼻くそを笑う」(=五十歩百歩)は生きている。
~もくそもない
「~など問題外だ」や「そんなの問題にならない」等の意味で使われる。
またこれら以外にも、役職や地位・立場の接頭詞的に「くそ」を付け、侮蔑する意図で用いることがある。アメリカ英語の「fucking○○」に対応して使われる。
例
くそ坊主・くそ大名・くそ上司・くそガキなど
糞と名の付く食べ物 [編集]本来忌避されている存在であるはずの糞の名を冠した食材がある。代表的なものにはウニの中でも高級食材とされているバフンウニやエゾバフンウニ(いずれも「馬の糞」の意)などがある。
タイ王国ではトムヤムクンなどに用いられる大小さまざまな葉唐辛子が売られているが、その中でも一番小さく世界有数の辛さを誇る青唐辛子は色、形が似ていることからプリック・キー・ヌー(ねずみのうんこ)と呼ばれている、世界でも稀なケース。
奈良市では奈良公園を中心とした地域で「鹿のフン」あるいはそれに類する名称の菓子が土産物として販売されている。これは1986年に笑っていいとも!で紹介され、オレたちひょうきん族で明石家さんまによって大ブームになった吉永小百合の歌謡曲、奈良の春日野に因んだものである。テレビでのブームは去って久しく、その菓子の名の由来を知らない世代も増えたが、鹿の糞を模した形状が「ネタ」としても面白く、しかも安価で、かつある意味きわめて奈良らしい土産物であるため、修学旅行生や若年層を中心に人気があり、すっかり奈良土産として定着している。わざわざ糞に似せた食品を作って販売している例の一つである。
また沖縄の八重山地方では、「イリオモテヤマネコの運幸(ウンコ)」といった名称の菓子(チョコレート菓子)がみやげ物として販売されている。
また、直接糞の名称を使っているわけではないが、鳥取県倉吉市の銘菓に「天女のわすれもの」がある。これは「トイレからのまちづくり」を進める倉吉市で、それにあやかるように作られた。「わすれもの」とは糞のことである。
糞から「ウンコ」へ。その語源 [編集]糞を意味する語として最も古くから存在するのは「くそ」で、「くさ(臭)し」「くさ(腐)る」はその派生語であると考えられる。また、くしゃみの古語である「くさめ」もその可能性があるという(柳田國男はくしゃみをした時のまじないのことば「クソハメ(糞食らえの意)」が転じたと論じた)。
糞の別名を「うんこ」や「うんち」とも言うが、いずれも脱糞しようといきむ時の声「うん」から生まれたものであり、元々は幼児語であった。両方とも成立は新しく、「うんこ」は18世紀後半、「うんち」に至っては20世紀以降の用例しか存在しない。糞に通常語とは異なる幼児語を当て嵌める文化は普遍的に存在し、例えばフランス語ではメルドmerdeという通常語の他にカカcacaという幼児語も存在する(これにちなみ、『天空の城ラピュタ』のフランス公開では原語日本語版において「カッカ(閣下)」という言葉が頻出するのが子供たちの間で笑いを誘った)[要出典]。
当て字 [編集]「糞」を意味する「うんこ」に漢字表記は存在しないが、小説家の開高健はエッセイ『私の釣魚大全』(1969年)で、雲古(うんこ)という当て字を使用していた(同様に小便についても御叱呼(おしっこ)と表記していた)。これには「雲を眺めて古きを落とす」という意味が込められていたとされる。また落語家や寄席芸人の符丁で「クモ(=雲)」といえば「うんこ」のことを表す[要出典]。
方言 [編集]近畿地方ではババ(屎)と呼ぶが、この呼び方は「ネコババ」の語源となっている。ネコババとは、落し物を着服することを意味する。上記の猫糞を参照。また新潟県ではあっぱ、愛媛県ではポン、福島県会津ではバッコと呼ぶ。また、会津地方の方言では糞尿を漏らすことをむぐすと言い、前述とあわせるとバッコをむぐすとなる[要出典]。
その他「糞」に関する古語 [編集]排泄を意味する古語動詞は「まる」で、「くそまる(脱糞する)」「ゆまる(小便をする)」のように用いられた。おまるという語に今も残るが、長野県、愛知県では方言として現在でも使われる。子音交替によりバ行に転じた「ばる」になると、さらに多くの地方で方言として残っている。たとえば、肥筑方言の「ばりかぶる=脱糞する(なお、「かぶる」は広く九州地方で排泄を意味する語。「しかぶる」は小便を漏らす、失禁するの意)」など。「ばば」の語源にも関係があるともといわれる。
また、男児名に付く「麻呂」、「麿」、「丸」も、もとは「糞」を意味していたという説がある。これは、名にわざと醜悪なものをつけ、幼児が魔物などに魅入られず力強く成長することを祈ったものであるという[要出典]。
「うんこ」と「うんち」の違い [編集]これ以外の説もある。
固い物は「うんこ」、柔らかい物は「うんち」。また、「うんにょ」、「うんにゃ」はさらに柔らかいものとされる。他にも「うんぴ」「うんび」などという言い方も存在する[6]。
文化面から見た糞 [編集]脱糞する行為は、多くの文化圏において、非常にプライベートな部分であるため、他人の脱糞行為を伺い見ることは、羞恥心のない幼児ならともかく、成人の間では非常に稀なことである。人格形成の上で、脱糞行為は非常にデリケートな根底部分に含まれており、哲学上や心理学上における糞の扱いは、人間心理の洞察の上で、大変大きなウエイトが置かれている分野でもある。例えば公衆便所では男性用の小便器を例外として、他人に見られないように個室に仕切られているのが普通である。ただし例外として、現在の中国においては、公衆便所が個室で仕切られておらず、同時に公衆便所に入った利用者は互いの排便を見る事になる(当の中国人に言わせると、公衆浴場で日本人が互いに裸を見せ合うほうが、むしろ理解できない習慣であるとの事)。また「古代ローマ人の24時間」(Alberto Angela著)にあるように、古代ローマの公衆便所にもたくさんの穴が開いた長い石の板があるだけで、まったくプライバシーがなく、市民らは並んで腰かけて用を足しながら談笑していた。
他方で幼児にとっては糞はより親しく、笑いの対象でもあり、幼稚な下ネタの常連である。勿論大人がそれをやるのは普通には考えられないことである。蒯通が韓信のもとを離れる際、発狂したと思わせるために、彼は大便を入れた器を皆に見せて廻ったとの伝説がある。より通俗的には、漫画やアニメといったサブカルチャーメディアのうちに、こういった糞便を主題としたり、主題としないまでも決まりネタとして登場する作品も多く、その中ではソフトクリームのように円錐状にとぐろを巻いた「記号化された糞」が用いられることもある。
特殊な性的嗜好の中に、俗にスカトロと呼ばれる分野がある。日本語では「糞便愛好」や「糞尿愛好」とも云われるが、一般に忌避されている糞便に、背徳的かつ性的な興奮を感じるこれらの性的嗜好は、その実において、清潔さに対するアンチテーゼと呼ぶよりも、むしろ性的興奮に対する背徳感の微妙な変形であるとする説もある。この性的嗜好に対する分析は諸説あるため、詳しい話は割愛するとしても、これらの性的嗜好にある人は、好きな人の糞便を口にすることに、興奮を覚えるそうである。詳細については、スカトロジーの項を参照のこと。
糞は美術面でもさまざまな形で、非常に内面的な心理描写を行う上で避けて通れない所があり、糞を模した美術品や糞そのものを加工したもの、さらには芸術活動の一環として、うんこを使った創作活動すら存在する。
鳥獣に糞をかけられると言う行為は滅多にある事ではないので、中世の日本では、何らかの兆し(主に病事の記述が多い)と捉えられ、陰陽師に占わせていた事が、『吾妻鏡』内で見られる(衛生上の観点からしても病の一因である)。安貞2年(1228年)2月7日条、将軍家の衣に鳶の糞がかかった為、陰陽師に占わせたところ、病事に注意がいると伝えられたと言う記述がある(これを『吾妻鏡』内では、「鳶の怪異」としている)。また、寛喜元年(1229年)5月21日条には、犬の糞が御所常の御座の畳の上にかかった為、占わせた、と記されている。
糞に関する注意点 [編集]なお、これらの精神的な側面を持つ糞であるが、衛生面において、便秘ではないものが脱糞してすぐの物はそれほど問題はないとされているが、脱糞後1時間以上経った物や、便秘の者の糞は、有害細菌の働きによって腐敗しており、健康に悪影響を与える毒素が発生するので、食糞してはいけないといわれている。(性的な食糞は特にスカトロと呼ぶ) そもそも体内の不用物だから排泄されるのである。
糞と社会問題 [編集]糞は動物であれば、普遍的に排出する物ではあるが、これらが動物の習性により、社会問題化することがある。
犬の場合 [編集]ペットの犬の糞は、古くは往来の隅や植え込みの陰などに放置されることが多かった。しかし都市部で犬を飼う家庭が増えてくると、これらの放置された糞便が、次第に住民感情を害するようになり、有効な対応策が行政や犬を飼う人に求められるようになった。
この要望に対してフランスのパリ市では、犬に糞をさせるための場所を路上に設置し、簡易バキューム機を搭載したオートバイによる清掃隊を配置して対応しているし、イギリスのロンドン市では、公園などに飼い主が回収した糞を入れるための、専用の汚物入れを設けるなどしている。日本においては、条例により、路上など、公共性のある場所に、ゴミやタバコの吸殻と並んで、犬の糞も放置することに罰金などを設ける所も出てきている。
一方、昨今では愛犬家側にもやっと教育が浸透してきており、犬の散歩の際にはビニール袋やポケットティッシュ持参で散歩する人がだんだん増え始めたがまだ、特に道路がしっかりしていない場所や地べたの場合には放置する愛犬家も多い。犬が排泄したら、その場でティッシュをかぶせ、裏返しにした袋を手にはめて、ティッシュの上から摘んで拾い上げ、そのまま裏返した袋を元に戻して回収すれば、非常に衛生的に始末できるが、近年ではさらに糞の回収を便利にするさまざまなケア用品が発売され、中には便意を催した犬の後ろから宛がって、直接器具内に用便させる「犬用携帯トイレ」も発売されている。なお、一部の愛犬家に至っては、犬を訓練して、散歩前に用便を済まさせ、散歩中に催させない人も居るほどである。
猫の場合 [編集]猫は古くより、人間の住居に出入り自由な形で飼育されていたが、現代の住宅地においては、他人の敷地に侵入してしまったりすることもあるために、近所間の問題に発展する事例が近年増えている。
土の露出面積が減った関係上で、柔らかい土を掘り返して用便し、終わった後は土を掛けて隠すことを好むこの動物が、他人の家の花壇や、児童が遊ぶ砂場などに用便してしまい、衛生上の観点や心情的な問題から、隣人関係が悪化してしまう他、特に野良猫を大量に餌付けしてしまう人の近隣や、多くの猫を飼育している家の近所で、住民間の対立を生んでしまう事例も発生している。
また子供の遊ぶ砂場では、野良猫の持っている寄生虫(猫回虫)による被害を防止するため、児童の居ない時はビニールシートを被せたり、定期的に加熱消毒するなどの措置を行う所もあるが、中にはそれほど経費を掛けられない関係から、児童公園から砂場が消えてしまったり、クレゾール石鹸液等の薬品で殺菌しようとして、正しい用法を知らずに原液を撒いてしまい、知らずに遊んだ児童が化学火傷を負うなどの健康被害を生む事件まで発生している。またこれらの問題では「遊んだら手を洗おう」という約束事がまだ守れない幼児ほど、寄生虫などによって病気に成り易い点もあり、軋轢を深める原因となっている。
これらの問題に対して、無節操な飼育方法を見直そうという運動があり、都市部においては飼い猫は屋内で飼うように行政側が提言を行い、飼い主側に自主的な協力を呼び掛けたり、野良猫に餌を与えて養うにしても、
不快感を催させるほどに増えすぎたりしないよう去勢する
健康管理を行って伝染病や寄生虫の蔓延を防ぐ
公共の場所や他人の敷地に放置された糞を猫を世話する側が掃除する
入って来て欲しくない場所には侵入防止用の措置を行う
…といったさまざまな対応をすることで、野良猫と地域住民の共存を図る地域猫制度を推進する自治体やボランティア団体も出始めている。
鳥の場合 [編集]ハトは食料さえ豊富なら、非常によく繁殖し、また大きな群れを作ることでも知られるが、これと同時に、増えて群れた分だけまとまった場所に糞をすることでも知られている。近年では都市部で繁殖し過ぎたハトがクリプトコッカスなどの病原体を媒介もするため、衛生面において大きな社会問題となっている。
この問題に対して、都市部でのハト駆除という手もあるが、古くより平和や繁栄の象徴とされてきたハトだけに、手荒な対処方法を取れない行政側も多く、さらに問題を根深いものとしている。この問題に対しては、ハトの餌を断つことで、都市部に集中しすぎたハトの群れを分散させ、繁殖し過ぎないようにする運動が、消極的ながら推進されており、都市部ではハトに餌を与えた場合に罰金が科せられる所もある。
なお中国や欧米・中東では、良く増えるハトは古来より重要な蛋白源としても利用されてきたため、食用として捕獲する分にはそれほど前出の動物愛護問題にも絡まないため、食料資源として捕獲して実数削減に励もうという話も、一部では出るようである。
また、近年ムクドリが何千何万羽単位で大通りの街路樹をねぐらにすることによる糞害も深刻である。
原因については天敵のハヤブサや森林の減少があげられるが、大通りを走る車のヘッドライトが川の水面に似ており、本来ねぐらにしている河原周辺の林と勘違いしているのではないかという説もある。また、大通りの街路樹はヘビやカラスが近づきづらくねぐらには絶好の場所である。
フジテレビでも取り上げられたJR新松戸駅周辺のけやき通りでも深刻であり、初夏から晩秋にかけてのムクドリのシーズンでは周辺の商店の客足が遠のくという。爆竹やムクドリが警戒している時の鳴き声で驚かせる、歩道上空の枝を切るといった対策がとられているが、2005年9月現在も新松戸の空にムクドリの大群が押し寄せている。
また、もしこういった対策で追い払ったとしても、他の町に移動するだけで本質的解決になっていないという問題点もある。
公園の銅像も糞害に悩まされているものが多い中、ハトやカラスが全く寄り付かない銅像も存在することに気が付いた廣瀬幸雄はその銅像の化学成分を研究し、ヒ素の含有量が多いと鳥を忌避する効果があることを突き止めた。この研究業績に対してイグノーベル賞の2003年化学賞が授与された。
人間の場合 [編集]人間の糞は、しばしば脅迫や嫌がらせの道具として使用されることがある。創作物ではあるが、『源氏物語』の桐壺の巻で帝の寵愛を一手に受けた桐壺の更衣に対する嫌がらせとして渡殿(渡り廊下)に糞尿を撒き散らし精神的ダメージを与えられる話が記載されている。また、古事記上巻及び日本書紀第七段には、建速須佐之男命が姉の天照大神を訪ねた高天原で行った乱行のひとつとして、御殿に糞を撒き散らしたとの記載がある。現実の話ではバブル期において、地上げ屋が汚物の詰まったバキュームカーで乗り付け、汚物を撒き散らして事故だと言い張る事件が在ったとか無かったとか云う話もあるが、実際問題として、痴情絡みの怨恨で、汚物を他人の家の郵便受けに投げ込む輩は後を絶たないようである。また、2005年中頃には東京都中野区の住宅地で自らの糞を庭にて加熱し異臭を放ち続けるという事件が取り上げられて問題となっている。さらに大阪では、大手電機メーカーの元社員が通りがかりの女性に糞尿を投げつけ、傷害の容疑で逮捕された。あるいは、いわゆる特殊浴場の接客に立腹した客が後日バキュームカーで乗り付け店内に汚物を撒き散らした事件もある。2001年に起きた名古屋刑務所放水死事件も、きっかけはその受刑者による、自らの糞を投げつける行為であった。それに対して、懲罰と自らの糞で汚れた受刑者の身体の清掃のために、刑務官が放水したのである。
前出の糞と人格形成上の問題から見ても、少々興味深いこれらの事件は、実質的に精神的な被害も然る事ながら、汚損された敷地・設備の清掃にも費用が掛かり、広義の器物破損罪にも問われる行為ではある。
糞尿だらけだったパリ [編集]その昔、フランス・パリはトイレが普及しておらず、貴族(一部は除く)も庶民もおまるで用を足し、そしてその汚物を道端に毎日捨てていて、街は非常に汚かった。「Gare à l'eau!(水に気をつけて!)」と聞こえたら、窓から糞尿が降ってくるという意味であり、通行者は逃げた。王室も同じことで、ベルサイユ宮殿の庭で人々はところ構わず糞を垂れていた。当時の上流夫人のあの優雅な釣鐘形のスカートは、一説には他人の目を余り気にせずに楽に排便できるためであったとされる。
パリの状況を変えるため、1608年に国王アンリ4世が「家の窓から糞尿を夜であっても投げ捨てない」という法律を制定した。その後1677年、初代パリ警察警視総監ラ・レニーが「1ヶ月以内に街中の家の中にトイレを設置すること」という命令をトイレ業者に勧告した。しかし状況は改善されず、100年後の1777年にルイ16世は「窓からの汚物の投げ捨てを禁止する」という法令を再度制定した。
上記のようなどの法律もまったく守られず、あらゆるところに汚物が捨てられ続け、パリの街が腐敗臭から逃れたのは、19世紀半ばのナポレオン3世の時代になってからである。 現代でもパリでは、散歩中の犬の排泄物が飼い主によって回収されずにそのまま放置されることが多い。これに対しては専門の清掃職員が早朝、バキューム形式の掃除機で回収して回っている。
考古学・古生物学における糞 [編集]考古学や古生物学においては、糞が化石化した糞石(coprolite、コプロライト、糞化石)が人間や恐竜などの古生物の食性を示す資料となっており、糞石に含まれる残留物や寄生虫、細菌類などから食性をはじめとしたさまざまなことが調べられている。
また、考古学においてはトイレ遺構のように、遺跡のトイレ跡から得られる残留物が、当時の生活を推察する資料ともなっている。
糞のつく地名 [編集]国内には糞と名の付く地名がある。この糞は屑、あるいは屎と置き換えてもよい。つまり、ある状態のものが、あちこちに散らばっている状況を示す。
金糞岳…滋賀県長浜市にある。[1]
星の糞遺跡…静岡県御前崎市にある。
星糞峠…長野県。黒曜石の露頭があり、雨が降って地表に露出した黒曜石の破片を「空の星が落とした糞」とみなしたためこの名がある。
糞谷(クソンド)…大阪府南河内郡千早赤阪村にある。楠木正成が戦闘時に糞尿をばらまいたとされる。
関連項目 [編集] ウィキメディア・コモンズには、糞に関連するメディアがあります。
糞生菌
新陳代謝
消化
腸
寄生虫
大腸菌
便秘
嘗糞
下痢
排泄
スカトロジー(糞便学)
狼煙
屁
浣腸
失禁
糞尿/屎尿
下水道
浄化槽
宿便
天津罪
みんなうんち:五味太郎作・絵による日本の絵本
うんちしたのはだれよ!:ドイツの絵本
うんこさん-ツイてる人にしか見えない妖精-:日本のテレビアニメ。登場人物がすべて“うんこ”という設定。
カラドリオス
ホムンクルス
うんこマーク
脚注 [編集]1.^ “「ウシ排泄物で薬も開発、応用製品研究が活発 インド」”. AFPBB News. (2010年3月5日). http://www.afpbb.com/article/economy/2705730/5443742 2011年7月29日閲覧。
2.^ “甘利昌忠”. 文化用語の基礎知識. http://www.wdic.org/w/CUL/%E7%94%98%E5%88%A9%E6%98%8C%E5%BF%A0 2011年8月21日閲覧。
3.^ “戦国時代の舞台裏―ここが一番おもしろい!”. 歴史の謎研究会. http://www.amazon.co.jp/%E6%88%A6%E5%9B%BD%E6%99%82%E4%BB%A3%E3%81%AE%E8%88%9E%E5%8F%B0%E8%A3%8F%E2%80%95%E3%81%93%E3%81%93%E3%81%8C%E4%B8%80%E7%95%AA%E3%81%8A%E3%82%82%E3%81%97%E3%82%8D%E3%81%84-%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E3%81%AE%E8%AC%8E%E7%A0%94%E7%A9%B6%E4%BC%9A/dp/4413008596 2011年8月21日閲覧。
4.^ <span title="“똥술”">“똥술” (韓国語). 경남일보(慶南日報) (2007年10月15日). 2009年8月8日閲覧。慶南警察庁警務課長カン・ソンジュのコラム
5.^ “「世宗大王は肉食がお好き…肥満に糖尿病」”. 東亜日報. (2005年8月22日). http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2005082232258 2009年8月8日閲覧。
6.^ 「うんぴ・うんにょ・うんち・うんご―うんこのえほん」(村上八千世著、ISBN 978-4593593521)
外部リンク [編集]腸内細菌の全体像をつかみ、予防医学に役立てる
「http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=糞&oldid=45074784」から取得
カテゴリ: 動物学農学人類学排泄老廃物廃棄物隠しカテゴリ: 出典を必要とする記事/2007年6月-9月出典を必要とする記述のある記事/2012年1月出典を必要とする記述のある記事/2007年4月-6月出典を必要とする記述のある記事/2012年2月個人用ツール
アカウント作成ログイン名前空間
ページノート変種表示
閲覧編集履歴表示操作
検索
案内
メインページ
コミュニティ・ポータル
最近の出来事
新しいページ
最近の更新
おまかせ表示
練習用ページ
アップロード (ウィキメディア・コモンズ)
ヘルプヘルプ
井戸端
お知らせ
バグの報告
寄付
ウィキペディアに関するお問い合わせ
ツールボックスリンク元関連ページの更新状況ファイルをアップロード特別ページ印刷用バージョンこの版への固定リンクページ情報このページを引用
他言語版Afrikaans
Alemannisch
العربية
Aymar aru
Žemaitėška
Беларуская
Български
Brezhoneg
Bosanski
Català
Cebuano
Česky
Cymraeg
Dansk
Deutsch
English
Esperanto
Español
Eesti
Euskara
فارسی
Suomi
Français
Frysk
Gàidhlig
Galego
Avañe'ẽ
עברית
हिन्दी
Hrvatski
Magyar
Bahasa Indonesia
Ido
Íslenska
Italiano
ᐃᓄᒃᑎᑐᑦ/inuktitut
한국어
Ripoarisch
Кыргызча
Latina
Lietuvių
Latviešu
Malagasy
Македонски
മലയാളം
मराठी
Bahasa Melayu
မြန်မာဘာသာ
नेपाली
Nederlands
Norsk (nynorsk)
Norsk (bokmål)
Polski
Português
Runa Simi
Română
Русский
Sicilianu
Srpskohrvatski / српскохрватски
Simple English
Slovenčina
Slovenščina
ChiShona
Српски / srpski
Basa Sunda
Svenska
தமிழ்
ไทย
Tagalog
Türkçe
Українська
اردو
Tiếng Việt
Walon
ייִדיש
中文
粵語
最終更新 2012年11月20日 (火) 09:18 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
テキストはクリエイティブ・コモンズ 表示-継承ライセンスの下で利用可能です。追加の条件が適用される場合があります。詳細は利用規約を参照してください。
削除依頼
無題
西遊鬼 2012年11月24日 11時09分
性向上にご協力ください。(2007年8月)
糞(くそ、ふん。くそは「屎」とも表記)とは、動物の消化管から排泄される固体状の排泄物。糞便(ふんべん)、大便(だいべん)、(俗に)うんこ、うんち、ばばや、大便から転じ大とも呼ばれる。(うんこ、くそについては)転じて、取るに足らない物、無意味な物、役立たない物、不必要な物を指して、このように形容する場合もある。
イヌの糞入れ(プラハにて)目次 [非表示]
1 概要
2 形
3 生物学的側面から見た糞
3.1 消化器系
3.2 臭いの元
4 糞の利用
4.1 飼料・食糧としての利用
4.2 肥料としての利用
4.2.1 人糞
4.2.2 家畜糞
4.3 目印・確認用としての利用
4.4 医療
4.5 民間療法
4.6 その他の利用
5 慣用句としての糞
6 糞と名の付く食べ物
7 糞から「ウンコ」へ。その語源
7.1 当て字
7.2 方言
7.3 その他「糞」に関する古語
7.4 「うんこ」と「うんち」の違い
8 文化面から見た糞
9 糞に関する注意点
10 糞と社会問題
10.1 犬の場合
10.2 猫の場合
10.3 鳥の場合
10.4 人間の場合
10.5 糞尿だらけだったパリ
11 考古学・古生物学における糞
12 糞のつく地名
13 関連項目
14 脚注
15 外部リンク
概要 [編集]糞は大抵の場合において、禁忌されるべき不浄の存在として扱われる。特に衛生面から見た場合、伝染病の病原体を含んだ糞は典型的かつ危険な感染源であるし(これらが近代の戦争で、赤痢等の伝染病を蔓延させるための生物兵器として使用されたこともある)、また非常に強い臭気を放つ。
動物の糞は一般的に、草食獣などの弱い動物ほど糞の臭いは少なく、逆に肉食獣の糞は臭気が強い。これは弱い動物が臭い糞をすると、天敵を集めてしまう危険が高くなるために、臭い糞をする草食獣は淘汰された結果だともといわれているが、逆に肉食獣などの糞は、脂質やタンパク質を消化するためにさまざまな消化分泌系が発達し、より臭いが強い傾向がある。
古くから、さまざまな理由で忌み嫌われてきた糞ではあるが、近年では生物学的な循環において、これらを資源として考える向きもあり、将来的には宇宙ステーションなどの閉鎖環境において、有効に活用する手段が求められることもあり、そのための研究も広く行われている。
形 [編集]便の形は様々である。人間の場合、楕円形から棒状で、その長さは体調などによっても変化する。棒が長い場合、途中で折れることもある。水気が多い場合、外形が不確定になることもあり、それが酷い場合は下痢といわれる。このようにあまり特徴がない便を出すものにイヌ・ネコ・サル・ウシ・ウマなどがある。クマなどではより液体のような便をする。
逆に特徴のはっきりした便をするものに、ウサギやヤギ、シカなどがあり、いずれもペレット状の糞をする。ウサギは円盤状、シカは楕円形とその形にも特徴がある。草食性の昆虫も多くがペレット状の糞をする。
糞は単独で存在するとは限らず、ある程度固まって排出されることが多い。そのまとまりを糞塊(ふんかい)という。例えばカモシカは両手の掌いっぱいくらいの糞塊を作る。個々の糞ではシカとカモシカの区別は非常に困難であるが、糞塊があればそれはカモシカと判断できる。これはシカが歩きながら糞をするのに対して、カモシカは立ち止まって一気に糞をするためである。
なお、鳥類・爬虫類・昆虫の糞の中に白い粘液が混じることがあるが、これは尿である。彼らはアンモニアを尿酸の形で排出するため、糞の中にそれが区別できる。
生物学的側面から見た糞 [編集] 消化器系 [編集]人間の場合の内容物は、水分、新陳代謝によってはがれた腸内細胞、大腸菌などの腸内細菌、胆汁などの体内分泌液、食物繊維など摂取した食物のうち消化しきれなかったもの、または体内に蓄積していた毒素などで、未消化物の組成は摂取した食物により左右される。かつては子供の本などで、「大便は食べ物が消化しきれなかったかすである」という記述が多かったが、便を構成する成分のうち、食べ物の残滓はおよそ5%に過ぎない。 大半は水分(60%)が占め、次に多いのが腸壁細胞の死骸(15%〜20%)である。また、細菌類の死骸(10%〜15%)も食べ物の残滓より多く含まれる。
人間が男女に関わらず排泄する便の色は、通常時の場合は黄土色 - 茶色で、これは胆汁によるものである。人の大便の茶色のもとは胆汁中のビリルビンが腸内細菌により最終的に代謝され生成されたステルコビリンによるものである。摂取した食物の種類、体調などにより、色調の濃淡に変化を起こす。食生活も関係しており、一般に肉食など動物性タンパク質のものを多く食すると褐色がかり、反対に穀物、豆類、野菜類を多く食するとpHの関係で黄色がかる。食物繊維、炭水化物を多く摂取すると便は太く大きくなり、高カロリー、高脂肪の割に食物繊維や微量栄養素の少ないジャンクフードを食べていると、便は細くなる傾向がある。また、幼少時は括約筋の調節が利きにくいために、体格に対して便は太く形成され、年齢を重ねると括約筋の弛緩により、相対的に便は細くなる傾向がある。
臭いの元 [編集]臭いの原因としては、インドール、スカトール、硫化水素などによる物である。人間の場合、1日に平均して100〜250gほどを排出するが、稀に体調の関係で、大量に(ゆるい物が)出たり、何日も出ないこともある。日本人が人生80年の間に排泄する糞の平均量は約15トンといわれている。長期間出ないと、中毒症状を起こすこともあるので、あまりに長期間(1週間以上)出ない場合は、専門医への相談が推奨される。
口臭が腸内ガスと同じ臭いであることがある。これは便秘している腸からガスが吸収され血管内を運ばれ、肺から放出され口腔に至るためである。
糞の利用 [編集]糞は体内における酵素・細菌の働きによる変化を起こしておりさまざまな利用がなされている。
飼料・食糧としての利用 [編集]様々な生物で、食糧、あるいは栄養源として利用する場合もある。排泄物には、その動物が消化吸収できなかった成分が含まれるが、それを再吸収するために食う場合もあれば、その動物が利用できない成分を、他の動物が食う例もある。さらに、糞には食物に含まれていた成分だけでなく、その動物の腸内で添加されたり、分解によって生じた成分が含まれたりすることもあり、それが重要な意味を持つ例もある。
ウサギなどは、自分の糞を食べる。これは、繰り返し腸管を通過させるためのもので、異常な行動ではない。哺乳類の中には、子育て期間中に子供の糞を食べてしまう物もあるが、これは子供の消化能力が弱くて、未消化の分が多いこともあるが、それ以上に天敵から身を守るために、糞をできるだけ巣の周辺に残さないようにする合理的な行動である。逆に、親が子に栄養分を豊富に含む未消化の便を与える動物もある(コアラなど)。これは初乳に近い役割を果たしている。草食動物の場合は、腸内細菌の働きによって草木を消化するが、腸内細菌の発生が弱い場合は消化不良を起こす。そのような時に草食動物は好んで自分や仲間の糞を口にするものの、これらは腸内細菌の補充が目的であって、糞中の栄養を求めてのことではない。
別種の動物に利用される場合もある。実際には、野外において動物の糞は、よくほかの動物の餌になる。代表的なのは、昆虫の中で、糞虫といわれるコガネムシ類である。フンコロガシ(スカラベ)がよく知られる。
人糞が豚や犬、魚類の餌として使用される場合がある。そのために便所はそれらの生物の飼育場所に隣接して作られることがある。さらに手の込んだものでは、人の便所の下に豚小屋を、豚小屋の下の方に養魚池を造る。これなどは、自然の仕組みを巧く利用した例と言えよう。
糞は老廃物であるから、食物として直接利用される場合もあるが、さらに分解を進める微生物の働く場でもある。排出されると、すぐに細菌類や菌類がどんどん分解をはじめる。糞に生じる菌類は糞生菌と呼ばれ、古くから研究の対象となってきた。ちなみにハエのウジなどは、むしろ細菌を餌にしている可能性もある。細菌や菌類による分解が進めば、糞は土に同化してゆく。菌類の側から見ると、たとえば草食動物の糞には、その材料である植物より、はるかにチッ素の含有量が多く、基質としてはるかに有用である。
肥料としての利用 [編集]糞には、窒素・リン酸が含まれているため肥料として利用される。鶏糞、牛糞、人糞などが用いられている。
人糞 [編集]人糞を肥料として用いるのは、世界的に見ると一般的なものではなく、日本などごく一部に留まる。多くの国・民族において、人糞を人間の食料を生産する畑に投下することは忌避されてきた。例えば明治期にアイヌ民族がなかなか農業に馴染まなかったとされるが、その最大の問題は人糞を肥料に用いることであったといわれる。
人糞を肥料として用いるのは、鎌倉時代の日本が初めてであり、これがために日本の都市は他国に比べて極めて衛生的になったといわれる(そうでない場合の端的な例としては、後述の「糞尿だらけのパリ」を参照)。
江戸時代には、その人糞を出す階層により、その価値が違い、栄養状態のよい階層(最上層は江戸城)から出された人糞は、それより下の階層(最下層は罪人)が出す物より高い値段で引き取られた。江戸城から出る人糞は、葛西村が独占していた。長屋に併設された共同便所は、これらの肥料原料を効率良く収集するために設置され、ここから得られた肥料で城下町周辺部の農地は大いに肥え、町民に食糧を供給し続けた。江戸落語の中に店子が喧嘩した大家へ「二度とてめえの長屋で糞してやらねぇ!」と捨て台詞を吐く、やや分かりにくい描写があるがこういった背景を考えると分かりやすい。
明治期においても人糞は貴重な肥料であり、高値で引き取られた。そのため、学生などが下宿する場合においては、部屋を複数人以上(具体的人数はその時の取引相場で異なる)で共同で借りた場合は、部屋の借り賃が無料になることもあった。
肥料として用いる人糞は、そのまま使うと作物が根腐れするため、たいていは肥溜めに溜めて発酵させて利用する。ちなみに発酵中の物は非常に臭いが強く、さらに衛生害虫になるクロバエ類やニクバエ類、またカの中でも最も富栄養状態に適応したオオクロヤブカの発生源となるなどの問題があった。
農民が直接人糞を引き取る形態は、バキュームカーや下水道が普及した事や、前述の肥溜めの衛生上の問題もあり、昭和後期以降において廃れることになった。しかしながら肥料としての利用は、現在も下水の汚泥を醗酵処理した肥料が製造販売(自治体によっては無償提供)されている。
一方で未開な民族で行われている原始的農法の中には、便意を催したら、芋などの作物を育てている焼畑に穴を掘って、適時用便して肥料とする所もある。[要出典]
家畜糞 [編集]鶏や牛などの家畜の糞は、多くの場合、自然に放牧することによって得られる。家畜の放牧地は交代で畑として利用され、放牧地であった時の家畜の糞が、そのまま肥料となる。
放牧が乏しい今日の日本では、おがくずや藁と混ぜて、専用の発酵施設で臭気を抑えつつ、発酵させ利用する。これらの有機肥料を使った農作物は、自然回帰のブーム等により、近年の無農薬栽培や低農薬栽培などと並んで、高価な値段で出回っており、栄養豊富で味も良いと好評を博している。
目印・確認用としての利用 [編集]糞を発見・調査することによってその近辺にいる動物を知ることができる。また、その糞を分析することによってその動物がどのようなものを食べているかを知ることができる。また糞は、動物の習性によって巣から一定距離の場所にばら撒かれたり、縄張り主張のために木等に擦り付いていたり、決まった場所にあったりとさまざまであるが、これら習性を調べて応用することで、狩り等の際に効率良く対象の動物を発見できる。
また、糞はその動物の食べたものの残りかすであるから、その動物が何を食べたのかはそれを調べることで知ることが出来る。もちろん消化されたものは残らないのであるが、その未消化物からわかることも多い。例えばタヌキの糞はたいていの場合甲虫の羽根を含む。テンの糞は果実の皮や種子を含むことが多い。沖縄ではマングースの糞からオキナワトゲネズミの毛が発見され、その危険性が強く指摘された。
医療 [編集]検便で感染症・食中毒の原因菌・ウイルスや寄生虫卵、潜血など検査を現代の医療現場で行なわれる。
糞は消化器系の働きを直接に反映するから、その状態は診療においても重視されることがある。これは人間でも家畜でも同様である。外界に出た糞は時間の経過と共に変質するから、この目的のために糞を調べることを検便という。
便の性状は健康状態を反映している場合があり、日頃の観察が勧められる。色調は特に重要である。黒色の便(特にタール状のもの)は上部消化管(胃 - 十二指腸)での出血を示唆し、出血性潰瘍もしくは癌を疑うべき所見である。肉眼的に赤い血液が確認できる便(血便)は下部消化管(大腸以下)での出血によるものであることが多い。胆道閉塞の結果として胆汁の分泌量が少ないと、白っぽい便が出ることもある(その前に黄疸等の症状が出ることも多いが)。この場合は胆汁の脂肪親和作用が得られないため脂肪便となることが多い。また、ロタウィルスなどの感染症では白色の下痢が特徴である。
また便から放出される臭いも健康を知るバロメーターとなる。一般に大便の臭いは食物の残滓が腐敗して発すると思われがちだが、一緒になって放出される細菌類の排泄物によって臭いが放たれるのである。健康な便とされるものからは露骨な悪臭は発しなく、発酵臭に似た臭いが放出される。これは一般に善玉といわれるビフィズス菌や乳酸菌の代謝によって排泄される臭いである。反面、ウェルシュ菌などの悪玉菌はスカトール、メルカブタン、硫化水素など毒性のある臭いを放つ。
また、寄生虫の検査も往々にして検便によって行われる。多くの寄生虫がその卵を消化管に出し、それが便とともに排出されるためである。
民間療法 [編集]糞は、古来から漢方薬として用いられてきた。インドにおいては現代でも牛の糞尿が医薬品から石けん、シャンプー、歯磨き粉などの衛生用品など非常に幅広く使われており、牛の尿から作ったソフトドリンク「牛の水」なども存在する。[1]。
日本では馬糞に薬効があると信じられ、戦国時代には「馬糞治療」としての地位を確立していた。馬糞は傷口に塗る以外にも、直接食べるか水でといて飲む事によって鉄砲傷に効くとされた。これらは武田信玄の家臣、甘利昌忠が負傷した部下に糞便の薬を飲ませる際、嫌がる部下に自ら飲んで見せたという話が美談として有名である[2]。
また、傷の痛みが酷い時には温めた人の小便を飲ませる事もあった[3]。
明代の李時珍『本草綱目』には52巻人部の人糞、虫糞茶、黄龍湯(zh:黃龍湯)、糞清、人中黄等の糞を原料とする漢方薬が記されている。
朝鮮半島では薬が珍しく貧しかった時代、治療のために土を塗ったり、小便を飲んだり、大便を食べたりした[4]。
李氏朝鮮時代の王たちの疾病と治療法を研究したソウル大大学院医学科の金正善によると、中宗は解熱剤として「野人乾」(人糞)の水を飲んだという[5]。
朝鮮の民間療法で、嘗糞という糞を舐めることで胆汁の出方などで健康の度合いを知るものがある。これは療法というよりは父親の病気を心配する親孝行の息子の献身の事例として語られている面が多い。また、朝鮮(韓国)にはトンスルという糞を原料とした酒がある。
その他の利用 [編集]古来より糞は包囲戦の際に敵の城内に投げ込むことによって城内の衛生環境を悪化させ、疫病を発生させるという目的で用いられた。ある種の細菌兵器である。
ウシの糞を乾燥させる乾燥地帯で牧畜が行われている地域では、家畜である草食動物の未消化である植物性繊維を多く含む糞を乾燥させ燃料や壁材として利用されている。例えばインドでは牛の糞を藁などを加えて円形に乾燥させて牛糞燃料にする。また、防虫として壁や屋根に塗る。
鳥の糞が堆積し化石化してできたグアノが窒素やリン資源として大いに利用されていたが、ナウルなど一部の産地では採掘し尽くされ資源として枯渇してしまった。なお近年では海鳥由来の良質なグアノは枯渇したものの、洞窟などに密集して居住するコウモリの糞のグアノ化したものが高級肥料として「バット・グアノ」などの名称で観葉植物向けなどに利用されている。
ウグイスの糞は化粧品として利用される。これは、ここに含まれる多様な消化酵素の効果によるものとされる。
狼煙の語源は狼の糞を使用することからとされている。
象の糞には未消化の食物繊維が多く含まれていることを利用して紙が作られている。アフリカ東部に暮らすマサイ族などは、乾期のゾウの糞を元に作る象糞茶を作る。別名・サバンナティー。さらに象の糞をライオンにあたえると、獰猛なライオンが一瞬にしておとなしくなってしまう。
ライオンの糞は、草食動物が嫌う臭いを出すため、野生動物からの農作物被害を減らすために、忌避剤としての研究が行われている。実際、JR紀勢本線では鹿との接触事故が多く、動物園から譲り受けたライオンの糞を線路沿いに蒔いたところ接触事故がなくなり、絶大な効果を上げている。しかしながらライオンに接したことのない鹿がなぜライオンの糞の臭いを恐れるのかは分かっていない。
コーヒーは特定の動物(ジャコウネコの一種)が、特に出来の良いコーヒーの実を好んで食べることから、この糞に含まれている未消化のコーヒー種子を取り出したもの(コピ・ルアク)が高値で取引されている。動物の消化酵素の働きで、コーヒー自身の風味が玄妙に変化し、独特の味わいがあるという。
日本では中国の四川料理には蚊の目玉の湯 (中華料理)が珍味であるとする説が流布している。この原料は夜明砂というコウモリの糞を洗いだした漢方薬である。
糞を発酵させるとメタンガスが発生するがこのメタンガスは燃やすと発電に使用できる。現在世界中で牧場の電力を糞発電により自給自足するなどして有効活用が広がっている。
慣用句としての糞 [編集]糞は、日常的に目にするきわめて身近な存在で、さまざまな慣用句に用いられる。「糞」だけでは敬遠される場合も無くはないが慣用句としての用途は一般的になってきている。
クソッ!
強い憤りを表す慣用句で、欧米でもShit!(英語)、Scheiße!(ドイツ語)、Merde!(フランス語)、¡Mierda!(スペイン語)、Merda!(イタリア語)(意味はいずれも「クソッ!」)と、そのままの慣用句が存在している。かつては、文字通り糞を踏んでしまったような場合を指していたと思われるが、現在では自分を鼓舞する意味合いの方が強い。英語のShit!は下品とされるので、Shoot! やSheesh!など、発音が似た語をかわりに用いることがある。下記のように、スペイン語などにも同様の下品さをやわらげた表現がある。
Shit hit the fan.(糞が送風機に当たった)
旧悪などが露見し、関係者一同に被害が及ぶ事。飛び散る様子から「逃れ得ない災厄」と云う感じだが、日本の「火の粉が降り注ぐ」に相当する。
Holy shit!(直訳「聖なる糞」)
アメリカの俗語で、激しい驚きを示す。意訳すれば「何じゃ、こりゃぁぁっ!?」程度の意味。状況に応じて、「こいつはすごい!」「ありえない!」の意味に使うこともできる。
Bullshit!
英語で、「うそつけ!」という意味。相手の言ったことを信じられない場合に使われる。
¡Mierda! ¡Miércoles!
スペイン語で糞は"mierda"であり、日本語の「クソッ!」と同様に間投詞的に用いられるが、女性などはこの単語を直接口にするのを嫌い、最初のほうの発音が同じ単語である"miércoles"(水曜日)をその代わりにいうことがある。
味噌も糞も一緒くた
いくら色が似ているとはいえ、食品である味噌と汚物である糞を混ぜてしまう、非常に愚かしいことの例え(=玉石混交)。マーフィーの法則にある、「樽に一杯のワインに一滴の汚水を垂らした」後に出来上がる物と一緒である。古くは「糞味噌を混ぜる」ともいう。
なお、水洗便所の便器の開発の際、便がこびりついたものがうまく流れるかどうかの実験には、糞の代わりに味噌を使う。
下手くそ
下手を強調した表現。
くそ真面目
度を越えた真面目。(上記の下手くそ同様、強調の意味でくそを付けた物)
猫糞(ねこばば)
ネコが自分のした糞に砂をかけて隠してしまう習性から、「糞=落し物・悪事」を隠す行為を指すが、特に落し物を着服(横領)してしまう行為を指してこう呼ぶ。
シェー
1960年代に赤塚不二夫の漫画「おそ松くん」で生まれた流行語。有力な語源のひとつに、フランス語で「糞しろ」という意味のスラング、シエ (chier) が挙げられる[要出典]。
目くそ(目やに)・鼻くそ・耳くそ(耳垢)・歯くそ(歯垢)
人体からの分泌物という意味で糞という言葉が使われている。「目くそ」は表現上の問題で「目やに」と言い換えることが多いが、慣用句としての「目くそ鼻くそを笑う」(=五十歩百歩)は生きている。
~もくそもない
「~など問題外だ」や「そんなの問題にならない」等の意味で使われる。
またこれら以外にも、役職や地位・立場の接頭詞的に「くそ」を付け、侮蔑する意図で用いることがある。アメリカ英語の「fucking○○」に対応して使われる。
例
くそ坊主・くそ大名・くそ上司・くそガキなど
糞と名の付く食べ物 [編集]本来忌避されている存在であるはずの糞の名を冠した食材がある。代表的なものにはウニの中でも高級食材とされているバフンウニやエゾバフンウニ(いずれも「馬の糞」の意)などがある。
タイ王国ではトムヤムクンなどに用いられる大小さまざまな葉唐辛子が売られているが、その中でも一番小さく世界有数の辛さを誇る青唐辛子は色、形が似ていることからプリック・キー・ヌー(ねずみのうんこ)と呼ばれている、世界でも稀なケース。
奈良市では奈良公園を中心とした地域で「鹿のフン」あるいはそれに類する名称の菓子が土産物として販売されている。これは1986年に笑っていいとも!で紹介され、オレたちひょうきん族で明石家さんまによって大ブームになった吉永小百合の歌謡曲、奈良の春日野に因んだものである。テレビでのブームは去って久しく、その菓子の名の由来を知らない世代も増えたが、鹿の糞を模した形状が「ネタ」としても面白く、しかも安価で、かつある意味きわめて奈良らしい土産物であるため、修学旅行生や若年層を中心に人気があり、すっかり奈良土産として定着している。わざわざ糞に似せた食品を作って販売している例の一つである。
また沖縄の八重山地方では、「イリオモテヤマネコの運幸(ウンコ)」といった名称の菓子(チョコレート菓子)がみやげ物として販売されている。
また、直接糞の名称を使っているわけではないが、鳥取県倉吉市の銘菓に「天女のわすれもの」がある。これは「トイレからのまちづくり」を進める倉吉市で、それにあやかるように作られた。「わすれもの」とは糞のことである。
糞から「ウンコ」へ。その語源 [編集]糞を意味する語として最も古くから存在するのは「くそ」で、「くさ(臭)し」「くさ(腐)る」はその派生語であると考えられる。また、くしゃみの古語である「くさめ」もその可能性があるという(柳田國男はくしゃみをした時のまじないのことば「クソハメ(糞食らえの意)」が転じたと論じた)。
糞の別名を「うんこ」や「うんち」とも言うが、いずれも脱糞しようといきむ時の声「うん」から生まれたものであり、元々は幼児語であった。両方とも成立は新しく、「うんこ」は18世紀後半、「うんち」に至っては20世紀以降の用例しか存在しない。糞に通常語とは異なる幼児語を当て嵌める文化は普遍的に存在し、例えばフランス語ではメルドmerdeという通常語の他にカカcacaという幼児語も存在する(これにちなみ、『天空の城ラピュタ』のフランス公開では原語日本語版において「カッカ(閣下)」という言葉が頻出するのが子供たちの間で笑いを誘った)[要出典]。
当て字 [編集]「糞」を意味する「うんこ」に漢字表記は存在しないが、小説家の開高健はエッセイ『私の釣魚大全』(1969年)で、雲古(うんこ)という当て字を使用していた(同様に小便についても御叱呼(おしっこ)と表記していた)。これには「雲を眺めて古きを落とす」という意味が込められていたとされる。また落語家や寄席芸人の符丁で「クモ(=雲)」といえば「うんこ」のことを表す[要出典]。
方言 [編集]近畿地方ではババ(屎)と呼ぶが、この呼び方は「ネコババ」の語源となっている。ネコババとは、落し物を着服することを意味する。上記の猫糞を参照。また新潟県ではあっぱ、愛媛県ではポン、福島県会津ではバッコと呼ぶ。また、会津地方の方言では糞尿を漏らすことをむぐすと言い、前述とあわせるとバッコをむぐすとなる[要出典]。
その他「糞」に関する古語 [編集]排泄を意味する古語動詞は「まる」で、「くそまる(脱糞する)」「ゆまる(小便をする)」のように用いられた。おまるという語に今も残るが、長野県、愛知県では方言として現在でも使われる。子音交替によりバ行に転じた「ばる」になると、さらに多くの地方で方言として残っている。たとえば、肥筑方言の「ばりかぶる=脱糞する(なお、「かぶる」は広く九州地方で排泄を意味する語。「しかぶる」は小便を漏らす、失禁するの意)」など。「ばば」の語源にも関係があるともといわれる。
また、男児名に付く「麻呂」、「麿」、「丸」も、もとは「糞」を意味していたという説がある。これは、名にわざと醜悪なものをつけ、幼児が魔物などに魅入られず力強く成長することを祈ったものであるという[要出典]。
「うんこ」と「うんち」の違い [編集]これ以外の説もある。
固い物は「うんこ」、柔らかい物は「うんち」。また、「うんにょ」、「うんにゃ」はさらに柔らかいものとされる。他にも「うんぴ」「うんび」などという言い方も存在する[6]。
文化面から見た糞 [編集]脱糞する行為は、多くの文化圏において、非常にプライベートな部分であるため、他人の脱糞行為を伺い見ることは、羞恥心のない幼児ならともかく、成人の間では非常に稀なことである。人格形成の上で、脱糞行為は非常にデリケートな根底部分に含まれており、哲学上や心理学上における糞の扱いは、人間心理の洞察の上で、大変大きなウエイトが置かれている分野でもある。例えば公衆便所では男性用の小便器を例外として、他人に見られないように個室に仕切られているのが普通である。ただし例外として、現在の中国においては、公衆便所が個室で仕切られておらず、同時に公衆便所に入った利用者は互いの排便を見る事になる(当の中国人に言わせると、公衆浴場で日本人が互いに裸を見せ合うほうが、むしろ理解できない習慣であるとの事)。また「古代ローマ人の24時間」(Alberto Angela著)にあるように、古代ローマの公衆便所にもたくさんの穴が開いた長い石の板があるだけで、まったくプライバシーがなく、市民らは並んで腰かけて用を足しながら談笑していた。
他方で幼児にとっては糞はより親しく、笑いの対象でもあり、幼稚な下ネタの常連である。勿論大人がそれをやるのは普通には考えられないことである。蒯通が韓信のもとを離れる際、発狂したと思わせるために、彼は大便を入れた器を皆に見せて廻ったとの伝説がある。より通俗的には、漫画やアニメといったサブカルチャーメディアのうちに、こういった糞便を主題としたり、主題としないまでも決まりネタとして登場する作品も多く、その中ではソフトクリームのように円錐状にとぐろを巻いた「記号化された糞」が用いられることもある。
特殊な性的嗜好の中に、俗にスカトロと呼ばれる分野がある。日本語では「糞便愛好」や「糞尿愛好」とも云われるが、一般に忌避されている糞便に、背徳的かつ性的な興奮を感じるこれらの性的嗜好は、その実において、清潔さに対するアンチテーゼと呼ぶよりも、むしろ性的興奮に対する背徳感の微妙な変形であるとする説もある。この性的嗜好に対する分析は諸説あるため、詳しい話は割愛するとしても、これらの性的嗜好にある人は、好きな人の糞便を口にすることに、興奮を覚えるそうである。詳細については、スカトロジーの項を参照のこと。
糞は美術面でもさまざまな形で、非常に内面的な心理描写を行う上で避けて通れない所があり、糞を模した美術品や糞そのものを加工したもの、さらには芸術活動の一環として、うんこを使った創作活動すら存在する。
鳥獣に糞をかけられると言う行為は滅多にある事ではないので、中世の日本では、何らかの兆し(主に病事の記述が多い)と捉えられ、陰陽師に占わせていた事が、『吾妻鏡』内で見られる(衛生上の観点からしても病の一因である)。安貞2年(1228年)2月7日条、将軍家の衣に鳶の糞がかかった為、陰陽師に占わせたところ、病事に注意がいると伝えられたと言う記述がある(これを『吾妻鏡』内では、「鳶の怪異」としている)。また、寛喜元年(1229年)5月21日条には、犬の糞が御所常の御座の畳の上にかかった為、占わせた、と記されている。
糞に関する注意点 [編集]なお、これらの精神的な側面を持つ糞であるが、衛生面において、便秘ではないものが脱糞してすぐの物はそれほど問題はないとされているが、脱糞後1時間以上経った物や、便秘の者の糞は、有害細菌の働きによって腐敗しており、健康に悪影響を与える毒素が発生するので、食糞してはいけないといわれている。(性的な食糞は特にスカトロと呼ぶ) そもそも体内の不用物だから排泄されるのである。
糞と社会問題 [編集]糞は動物であれば、普遍的に排出する物ではあるが、これらが動物の習性により、社会問題化することがある。
犬の場合 [編集]ペットの犬の糞は、古くは往来の隅や植え込みの陰などに放置されることが多かった。しかし都市部で犬を飼う家庭が増えてくると、これらの放置された糞便が、次第に住民感情を害するようになり、有効な対応策が行政や犬を飼う人に求められるようになった。
この要望に対してフランスのパリ市では、犬に糞をさせるための場所を路上に設置し、簡易バキューム機を搭載したオートバイによる清掃隊を配置して対応しているし、イギリスのロンドン市では、公園などに飼い主が回収した糞を入れるための、専用の汚物入れを設けるなどしている。日本においては、条例により、路上など、公共性のある場所に、ゴミやタバコの吸殻と並んで、犬の糞も放置することに罰金などを設ける所も出てきている。
一方、昨今では愛犬家側にもやっと教育が浸透してきており、犬の散歩の際にはビニール袋やポケットティッシュ持参で散歩する人がだんだん増え始めたがまだ、特に道路がしっかりしていない場所や地べたの場合には放置する愛犬家も多い。犬が排泄したら、その場でティッシュをかぶせ、裏返しにした袋を手にはめて、ティッシュの上から摘んで拾い上げ、そのまま裏返した袋を元に戻して回収すれば、非常に衛生的に始末できるが、近年ではさらに糞の回収を便利にするさまざまなケア用品が発売され、中には便意を催した犬の後ろから宛がって、直接器具内に用便させる「犬用携帯トイレ」も発売されている。なお、一部の愛犬家に至っては、犬を訓練して、散歩前に用便を済まさせ、散歩中に催させない人も居るほどである。
猫の場合 [編集]猫は古くより、人間の住居に出入り自由な形で飼育されていたが、現代の住宅地においては、他人の敷地に侵入してしまったりすることもあるために、近所間の問題に発展する事例が近年増えている。
土の露出面積が減った関係上で、柔らかい土を掘り返して用便し、終わった後は土を掛けて隠すことを好むこの動物が、他人の家の花壇や、児童が遊ぶ砂場などに用便してしまい、衛生上の観点や心情的な問題から、隣人関係が悪化してしまう他、特に野良猫を大量に餌付けしてしまう人の近隣や、多くの猫を飼育している家の近所で、住民間の対立を生んでしまう事例も発生している。
また子供の遊ぶ砂場では、野良猫の持っている寄生虫(猫回虫)による被害を防止するため、児童の居ない時はビニールシートを被せたり、定期的に加熱消毒するなどの措置を行う所もあるが、中にはそれほど経費を掛けられない関係から、児童公園から砂場が消えてしまったり、クレゾール石鹸液等の薬品で殺菌しようとして、正しい用法を知らずに原液を撒いてしまい、知らずに遊んだ児童が化学火傷を負うなどの健康被害を生む事件まで発生している。またこれらの問題では「遊んだら手を洗おう」という約束事がまだ守れない幼児ほど、寄生虫などによって病気に成り易い点もあり、軋轢を深める原因となっている。
これらの問題に対して、無節操な飼育方法を見直そうという運動があり、都市部においては飼い猫は屋内で飼うように行政側が提言を行い、飼い主側に自主的な協力を呼び掛けたり、野良猫に餌を与えて養うにしても、
不快感を催させるほどに増えすぎたりしないよう去勢する
健康管理を行って伝染病や寄生虫の蔓延を防ぐ
公共の場所や他人の敷地に放置された糞を猫を世話する側が掃除する
入って来て欲しくない場所には侵入防止用の措置を行う
…といったさまざまな対応をすることで、野良猫と地域住民の共存を図る地域猫制度を推進する自治体やボランティア団体も出始めている。
鳥の場合 [編集]ハトは食料さえ豊富なら、非常によく繁殖し、また大きな群れを作ることでも知られるが、これと同時に、増えて群れた分だけまとまった場所に糞をすることでも知られている。近年では都市部で繁殖し過ぎたハトがクリプトコッカスなどの病原体を媒介もするため、衛生面において大きな社会問題となっている。
この問題に対して、都市部でのハト駆除という手もあるが、古くより平和や繁栄の象徴とされてきたハトだけに、手荒な対処方法を取れない行政側も多く、さらに問題を根深いものとしている。この問題に対しては、ハトの餌を断つことで、都市部に集中しすぎたハトの群れを分散させ、繁殖し過ぎないようにする運動が、消極的ながら推進されており、都市部ではハトに餌を与えた場合に罰金が科せられる所もある。
なお中国や欧米・中東では、良く増えるハトは古来より重要な蛋白源としても利用されてきたため、食用として捕獲する分にはそれほど前出の動物愛護問題にも絡まないため、食料資源として捕獲して実数削減に励もうという話も、一部では出るようである。
また、近年ムクドリが何千何万羽単位で大通りの街路樹をねぐらにすることによる糞害も深刻である。
原因については天敵のハヤブサや森林の減少があげられるが、大通りを走る車のヘッドライトが川の水面に似ており、本来ねぐらにしている河原周辺の林と勘違いしているのではないかという説もある。また、大通りの街路樹はヘビやカラスが近づきづらくねぐらには絶好の場所である。
フジテレビでも取り上げられたJR新松戸駅周辺のけやき通りでも深刻であり、初夏から晩秋にかけてのムクドリのシーズンでは周辺の商店の客足が遠のくという。爆竹やムクドリが警戒している時の鳴き声で驚かせる、歩道上空の枝を切るといった対策がとられているが、2005年9月現在も新松戸の空にムクドリの大群が押し寄せている。
また、もしこういった対策で追い払ったとしても、他の町に移動するだけで本質的解決になっていないという問題点もある。
公園の銅像も糞害に悩まされているものが多い中、ハトやカラスが全く寄り付かない銅像も存在することに気が付いた廣瀬幸雄はその銅像の化学成分を研究し、ヒ素の含有量が多いと鳥を忌避する効果があることを突き止めた。この研究業績に対してイグノーベル賞の2003年化学賞が授与された。
人間の場合 [編集]人間の糞は、しばしば脅迫や嫌がらせの道具として使用されることがある。創作物ではあるが、『源氏物語』の桐壺の巻で帝の寵愛を一手に受けた桐壺の更衣に対する嫌がらせとして渡殿(渡り廊下)に糞尿を撒き散らし精神的ダメージを与えられる話が記載されている。また、古事記上巻及び日本書紀第七段には、建速須佐之男命が姉の天照大神を訪ねた高天原で行った乱行のひとつとして、御殿に糞を撒き散らしたとの記載がある。現実の話ではバブル期において、地上げ屋が汚物の詰まったバキュームカーで乗り付け、汚物を撒き散らして事故だと言い張る事件が在ったとか無かったとか云う話もあるが、実際問題として、痴情絡みの怨恨で、汚物を他人の家の郵便受けに投げ込む輩は後を絶たないようである。また、2005年中頃には東京都中野区の住宅地で自らの糞を庭にて加熱し異臭を放ち続けるという事件が取り上げられて問題となっている。さらに大阪では、大手電機メーカーの元社員が通りがかりの女性に糞尿を投げつけ、傷害の容疑で逮捕された。あるいは、いわゆる特殊浴場の接客に立腹した客が後日バキュームカーで乗り付け店内に汚物を撒き散らした事件もある。2001年に起きた名古屋刑務所放水死事件も、きっかけはその受刑者による、自らの糞を投げつける行為であった。それに対して、懲罰と自らの糞で汚れた受刑者の身体の清掃のために、刑務官が放水したのである。
前出の糞と人格形成上の問題から見ても、少々興味深いこれらの事件は、実質的に精神的な被害も然る事ながら、汚損された敷地・設備の清掃にも費用が掛かり、広義の器物破損罪にも問われる行為ではある。
糞尿だらけだったパリ [編集]その昔、フランス・パリはトイレが普及しておらず、貴族(一部は除く)も庶民もおまるで用を足し、そしてその汚物を道端に毎日捨てていて、街は非常に汚かった。「Gare à l'eau!(水に気をつけて!)」と聞こえたら、窓から糞尿が降ってくるという意味であり、通行者は逃げた。王室も同じことで、ベルサイユ宮殿の庭で人々はところ構わず糞を垂れていた。当時の上流夫人のあの優雅な釣鐘形のスカートは、一説には他人の目を余り気にせずに楽に排便できるためであったとされる。
パリの状況を変えるため、1608年に国王アンリ4世が「家の窓から糞尿を夜であっても投げ捨てない」という法律を制定した。その後1677年、初代パリ警察警視総監ラ・レニーが「1ヶ月以内に街中の家の中にトイレを設置すること」という命令をトイレ業者に勧告した。しかし状況は改善されず、100年後の1777年にルイ16世は「窓からの汚物の投げ捨てを禁止する」という法令を再度制定した。
上記のようなどの法律もまったく守られず、あらゆるところに汚物が捨てられ続け、パリの街が腐敗臭から逃れたのは、19世紀半ばのナポレオン3世の時代になってからである。 現代でもパリでは、散歩中の犬の排泄物が飼い主によって回収されずにそのまま放置されることが多い。これに対しては専門の清掃職員が早朝、バキューム形式の掃除機で回収して回っている。
考古学・古生物学における糞 [編集]考古学や古生物学においては、糞が化石化した糞石(coprolite、コプロライト、糞化石)が人間や恐竜などの古生物の食性を示す資料となっており、糞石に含まれる残留物や寄生虫、細菌類などから食性をはじめとしたさまざまなことが調べられている。
また、考古学においてはトイレ遺構のように、遺跡のトイレ跡から得られる残留物が、当時の生活を推察する資料ともなっている。
糞のつく地名 [編集]国内には糞と名の付く地名がある。この糞は屑、あるいは屎と置き換えてもよい。つまり、ある状態のものが、あちこちに散らばっている状況を示す。
金糞岳…滋賀県長浜市にある。[1]
星の糞遺跡…静岡県御前崎市にある。
星糞峠…長野県。黒曜石の露頭があり、雨が降って地表に露出した黒曜石の破片を「空の星が落とした糞」とみなしたためこの名がある。
糞谷(クソンド)…大阪府南河内郡千早赤阪村にある。楠木正成が戦闘時に糞尿をばらまいたとされる。
関連項目 [編集] ウィキメディア・コモンズには、糞に関連するメディアがあります。
糞生菌
新陳代謝
消化
腸
寄生虫
大腸菌
便秘
嘗糞
下痢
排泄
スカトロジー(糞便学)
狼煙
屁
浣腸
失禁
糞尿/屎尿
下水道
浄化槽
宿便
天津罪
みんなうんち:五味太郎作・絵による日本の絵本
うんちしたのはだれよ!:ドイツの絵本
うんこさん-ツイてる人にしか見えない妖精-:日本のテレビアニメ。登場人物がすべて“うんこ”という設定。
カラドリオス
ホムンクルス
うんこマーク
脚注 [編集]1.^ “「ウシ排泄物で薬も開発、応用製品研究が活発 インド」”. AFPBB News. (2010年3月5日). http://www.afpbb.com/article/economy/2705730/5443742 2011年7月29日閲覧。
2.^ “甘利昌忠”. 文化用語の基礎知識. http://www.wdic.org/w/CUL/%E7%94%98%E5%88%A9%E6%98%8C%E5%BF%A0 2011年8月21日閲覧。
3.^ “戦国時代の舞台裏―ここが一番おもしろい!”. 歴史の謎研究会. http://www.amazon.co.jp/%E6%88%A6%E5%9B%BD%E6%99%82%E4%BB%A3%E3%81%AE%E8%88%9E%E5%8F%B0%E8%A3%8F%E2%80%95%E3%81%93%E3%81%93%E3%81%8C%E4%B8%80%E7%95%AA%E3%81%8A%E3%82%82%E3%81%97%E3%82%8D%E3%81%84-%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E3%81%AE%E8%AC%8E%E7%A0%94%E7%A9%B6%E4%BC%9A/dp/4413008596 2011年8月21日閲覧。
4.^ <span title="“똥술”">“똥술” (韓国語). 경남일보(慶南日報) (2007年10月15日). 2009年8月8日閲覧。慶南警察庁警務課長カン・ソンジュのコラム
5.^ “「世宗大王は肉食がお好き…肥満に糖尿病」”. 東亜日報. (2005年8月22日). http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2005082232258 2009年8月8日閲覧。
6.^ 「うんぴ・うんにょ・うんち・うんご―うんこのえほん」(村上八千世著、ISBN 978-4593593521)
外部リンク [編集]腸内細菌の全体像をつかみ、予防医学に役立てる
「http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=糞&oldid=45074784」から取得
カテゴリ: 動物学農学人類学排泄老廃物廃棄物隠しカテゴリ: 出典を必要とする記事/2007年6月-9月出典を必要とする記述のある記事/2012年1月出典を必要とする記述のある記事/2007年4月-6月出典を必要とする記述のある記事/2012年2月個人用ツール
アカウント作成ログイン名前空間
ページノート変種表示
閲覧編集履歴表示操作
検索
案内
メインページ
コミュニティ・ポータル
最近の出来事
新しいページ
最近の更新
おまかせ表示
練習用ページ
アップロード (ウィキメディア・コモンズ)
ヘルプヘルプ
井戸端
お知らせ
バグの報告
寄付
ウィキペディアに関するお問い合わせ
ツールボックスリンク元関連ページの更新状況ファイルをアップロード特別ページ印刷用バージョンこの版への固定リンクページ情報このページを引用
他言語版Afrikaans
Alemannisch
العربية
Aymar aru
Žemaitėška
Беларуская
Български
Brezhoneg
Bosanski
Català
Cebuano
Česky
Cymraeg
Dansk
Deutsch
English
Esperanto
Español
Eesti
Euskara
فارسی
Suomi
Français
Frysk
Gàidhlig
Galego
Avañe'ẽ
עברית
हिन्दी
Hrvatski
Magyar
Bahasa Indonesia
Ido
Íslenska
Italiano
ᐃᓄᒃᑎᑐᑦ/inuktitut
한국어
Ripoarisch
Кыргызча
Latina
Lietuvių
Latviešu
Malagasy
Македонски
മലയാളം
मराठी
Bahasa Melayu
မြန်မာဘာသာ
नेपाली
Nederlands
Norsk (nynorsk)
Norsk (bokmål)
Polski
Português
Runa Simi
Română
Русский
Sicilianu
Srpskohrvatski / српскохрватски
Simple English
Slovenčina
Slovenščina
ChiShona
Српски / srpski
Basa Sunda
Svenska
தமிழ்
ไทย
Tagalog
Türkçe
Українська
اردو
Tiếng Việt
Walon
ייִדיש
中文
粵語
最終更新 2012年11月20日 (火) 09:18 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
テキストはクリエイティブ・コモンズ 表示-継承ライセンスの下で利用可能です。追加の条件が適用される場合があります。詳細は利用規約を参照してください。
削除依頼
無題
西遊鬼 2012年11月24日 11時09分
性向上にご協力ください。(2007年8月)
糞(くそ、ふん。くそは「屎」とも表記)とは、動物の消化管から排泄される固体状の排泄物。糞便(ふんべん)、大便(だいべん)、(俗に)うんこ、うんち、ばばや、大便から転じ大とも呼ばれる。(うんこ、くそについては)転じて、取るに足らない物、無意味な物、役立たない物、不必要な物を指して、このように形容する場合もある。
イヌの糞入れ(プラハにて)目次 [非表示]
1 概要
2 形
3 生物学的側面から見た糞
3.1 消化器系
3.2 臭いの元
4 糞の利用
4.1 飼料・食糧としての利用
4.2 肥料としての利用
4.2.1 人糞
4.2.2 家畜糞
4.3 目印・確認用としての利用
4.4 医療
4.5 民間療法
4.6 その他の利用
5 慣用句としての糞
6 糞と名の付く食べ物
7 糞から「ウンコ」へ。その語源
7.1 当て字
7.2 方言
7.3 その他「糞」に関する古語
7.4 「うんこ」と「うんち」の違い
8 文化面から見た糞
9 糞に関する注意点
10 糞と社会問題
10.1 犬の場合
10.2 猫の場合
10.3 鳥の場合
10.4 人間の場合
10.5 糞尿だらけだったパリ
11 考古学・古生物学における糞
12 糞のつく地名
13 関連項目
14 脚注
15 外部リンク
概要 [編集]糞は大抵の場合において、禁忌されるべき不浄の存在として扱われる。特に衛生面から見た場合、伝染病の病原体を含んだ糞は典型的かつ危険な感染源であるし(これらが近代の戦争で、赤痢等の伝染病を蔓延させるための生物兵器として使用されたこともある)、また非常に強い臭気を放つ。
動物の糞は一般的に、草食獣などの弱い動物ほど糞の臭いは少なく、逆に肉食獣の糞は臭気が強い。これは弱い動物が臭い糞をすると、天敵を集めてしまう危険が高くなるために、臭い糞をする草食獣は淘汰された結果だともといわれているが、逆に肉食獣などの糞は、脂質やタンパク質を消化するためにさまざまな消化分泌系が発達し、より臭いが強い傾向がある。
古くから、さまざまな理由で忌み嫌われてきた糞ではあるが、近年では生物学的な循環において、これらを資源として考える向きもあり、将来的には宇宙ステーションなどの閉鎖環境において、有効に活用する手段が求められることもあり、そのための研究も広く行われている。
形 [編集]便の形は様々である。人間の場合、楕円形から棒状で、その長さは体調などによっても変化する。棒が長い場合、途中で折れることもある。水気が多い場合、外形が不確定になることもあり、それが酷い場合は下痢といわれる。このようにあまり特徴がない便を出すものにイヌ・ネコ・サル・ウシ・ウマなどがある。クマなどではより液体のような便をする。
逆に特徴のはっきりした便をするものに、ウサギやヤギ、シカなどがあり、いずれもペレット状の糞をする。ウサギは円盤状、シカは楕円形とその形にも特徴がある。草食性の昆虫も多くがペレット状の糞をする。
糞は単独で存在するとは限らず、ある程度固まって排出されることが多い。そのまとまりを糞塊(ふんかい)という。例えばカモシカは両手の掌いっぱいくらいの糞塊を作る。個々の糞ではシカとカモシカの区別は非常に困難であるが、糞塊があればそれはカモシカと判断できる。これはシカが歩きながら糞をするのに対して、カモシカは立ち止まって一気に糞をするためである。
なお、鳥類・爬虫類・昆虫の糞の中に白い粘液が混じることがあるが、これは尿である。彼らはアンモニアを尿酸の形で排出するため、糞の中にそれが区別できる。
生物学的側面から見た糞 [編集] 消化器系 [編集]人間の場合の内容物は、水分、新陳代謝によってはがれた腸内細胞、大腸菌などの腸内細菌、胆汁などの体内分泌液、食物繊維など摂取した食物のうち消化しきれなかったもの、または体内に蓄積していた毒素などで、未消化物の組成は摂取した食物により左右される。かつては子供の本などで、「大便は食べ物が消化しきれなかったかすである」という記述が多かったが、便を構成する成分のうち、食べ物の残滓はおよそ5%に過ぎない。 大半は水分(60%)が占め、次に多いのが腸壁細胞の死骸(15%〜20%)である。また、細菌類の死骸(10%〜15%)も食べ物の残滓より多く含まれる。
人間が男女に関わらず排泄する便の色は、通常時の場合は黄土色 - 茶色で、これは胆汁によるものである。人の大便の茶色のもとは胆汁中のビリルビンが腸内細菌により最終的に代謝され生成されたステルコビリンによるものである。摂取した食物の種類、体調などにより、色調の濃淡に変化を起こす。食生活も関係しており、一般に肉食など動物性タンパク質のものを多く食すると褐色がかり、反対に穀物、豆類、野菜類を多く食するとpHの関係で黄色がかる。食物繊維、炭水化物を多く摂取すると便は太く大きくなり、高カロリー、高脂肪の割に食物繊維や微量栄養素の少ないジャンクフードを食べていると、便は細くなる傾向がある。また、幼少時は括約筋の調節が利きにくいために、体格に対して便は太く形成され、年齢を重ねると括約筋の弛緩により、相対的に便は細くなる傾向がある。
臭いの元 [編集]臭いの原因としては、インドール、スカトール、硫化水素などによる物である。人間の場合、1日に平均して100〜250gほどを排出するが、稀に体調の関係で、大量に(ゆるい物が)出たり、何日も出ないこともある。日本人が人生80年の間に排泄する糞の平均量は約15トンといわれている。長期間出ないと、中毒症状を起こすこともあるので、あまりに長期間(1週間以上)出ない場合は、専門医への相談が推奨される。
口臭が腸内ガスと同じ臭いであることがある。これは便秘している腸からガスが吸収され血管内を運ばれ、肺から放出され口腔に至るためである。
糞の利用 [編集]糞は体内における酵素・細菌の働きによる変化を起こしておりさまざまな利用がなされている。
飼料・食糧としての利用 [編集]様々な生物で、食糧、あるいは栄養源として利用する場合もある。排泄物には、その動物が消化吸収できなかった成分が含まれるが、それを再吸収するために食う場合もあれば、その動物が利用できない成分を、他の動物が食う例もある。さらに、糞には食物に含まれていた成分だけでなく、その動物の腸内で添加されたり、分解によって生じた成分が含まれたりすることもあり、それが重要な意味を持つ例もある。
ウサギなどは、自分の糞を食べる。これは、繰り返し腸管を通過させるためのもので、異常な行動ではない。哺乳類の中には、子育て期間中に子供の糞を食べてしまう物もあるが、これは子供の消化能力が弱くて、未消化の分が多いこともあるが、それ以上に天敵から身を守るために、糞をできるだけ巣の周辺に残さないようにする合理的な行動である。逆に、親が子に栄養分を豊富に含む未消化の便を与える動物もある(コアラなど)。これは初乳に近い役割を果たしている。草食動物の場合は、腸内細菌の働きによって草木を消化するが、腸内細菌の発生が弱い場合は消化不良を起こす。そのような時に草食動物は好んで自分や仲間の糞を口にするものの、これらは腸内細菌の補充が目的であって、糞中の栄養を求めてのことではない。
別種の動物に利用される場合もある。実際には、野外において動物の糞は、よくほかの動物の餌になる。代表的なのは、昆虫の中で、糞虫といわれるコガネムシ類である。フンコロガシ(スカラベ)がよく知られる。
人糞が豚や犬、魚類の餌として使用される場合がある。そのために便所はそれらの生物の飼育場所に隣接して作られることがある。さらに手の込んだものでは、人の便所の下に豚小屋を、豚小屋の下の方に養魚池を造る。これなどは、自然の仕組みを巧く利用した例と言えよう。
糞は老廃物であるから、食物として直接利用される場合もあるが、さらに分解を進める微生物の働く場でもある。排出されると、すぐに細菌類や菌類がどんどん分解をはじめる。糞に生じる菌類は糞生菌と呼ばれ、古くから研究の対象となってきた。ちなみにハエのウジなどは、むしろ細菌を餌にしている可能性もある。細菌や菌類による分解が進めば、糞は土に同化してゆく。菌類の側から見ると、たとえば草食動物の糞には、その材料である植物より、はるかにチッ素の含有量が多く、基質としてはるかに有用である。
肥料としての利用 [編集]糞には、窒素・リン酸が含まれているため肥料として利用される。鶏糞、牛糞、人糞などが用いられている。
人糞 [編集]人糞を肥料として用いるのは、世界的に見ると一般的なものではなく、日本などごく一部に留まる。多くの国・民族において、人糞を人間の食料を生産する畑に投下することは忌避されてきた。例えば明治期にアイヌ民族がなかなか農業に馴染まなかったとされるが、その最大の問題は人糞を肥料に用いることであったといわれる。
人糞を肥料として用いるのは、鎌倉時代の日本が初めてであり、これがために日本の都市は他国に比べて極めて衛生的になったといわれる(そうでない場合の端的な例としては、後述の「糞尿だらけのパリ」を参照)。
江戸時代には、その人糞を出す階層により、その価値が違い、栄養状態のよい階層(最上層は江戸城)から出された人糞は、それより下の階層(最下層は罪人)が出す物より高い値段で引き取られた。江戸城から出る人糞は、葛西村が独占していた。長屋に併設された共同便所は、これらの肥料原料を効率良く収集するために設置され、ここから得られた肥料で城下町周辺部の農地は大いに肥え、町民に食糧を供給し続けた。江戸落語の中に店子が喧嘩した大家へ「二度とてめえの長屋で糞してやらねぇ!」と捨て台詞を吐く、やや分かりにくい描写があるがこういった背景を考えると分かりやすい。
明治期においても人糞は貴重な肥料であり、高値で引き取られた。そのため、学生などが下宿する場合においては、部屋を複数人以上(具体的人数はその時の取引相場で異なる)で共同で借りた場合は、部屋の借り賃が無料になることもあった。
肥料として用いる人糞は、そのまま使うと作物が根腐れするため、たいていは肥溜めに溜めて発酵させて利用する。ちなみに発酵中の物は非常に臭いが強く、さらに衛生害虫になるクロバエ類やニクバエ類、またカの中でも最も富栄養状態に適応したオオクロヤブカの発生源となるなどの問題があった。
農民が直接人糞を引き取る形態は、バキュームカーや下水道が普及した事や、前述の肥溜めの衛生上の問題もあり、昭和後期以降において廃れることになった。しかしながら肥料としての利用は、現在も下水の汚泥を醗酵処理した肥料が製造販売(自治体によっては無償提供)されている。
一方で未開な民族で行われている原始的農法の中には、便意を催したら、芋などの作物を育てている焼畑に穴を掘って、適時用便して肥料とする所もある。[要出典]
家畜糞 [編集]鶏や牛などの家畜の糞は、多くの場合、自然に放牧することによって得られる。家畜の放牧地は交代で畑として利用され、放牧地であった時の家畜の糞が、そのまま肥料となる。
放牧が乏しい今日の日本では、おがくずや藁と混ぜて、専用の発酵施設で臭気を抑えつつ、発酵させ利用する。これらの有機肥料を使った農作物は、自然回帰のブーム等により、近年の無農薬栽培や低農薬栽培などと並んで、高価な値段で出回っており、栄養豊富で味も良いと好評を博している。
目印・確認用としての利用 [編集]糞を発見・調査することによってその近辺にいる動物を知ることができる。また、その糞を分析することによってその動物がどのようなものを食べているかを知ることができる。また糞は、動物の習性によって巣から一定距離の場所にばら撒かれたり、縄張り主張のために木等に擦り付いていたり、決まった場所にあったりとさまざまであるが、これら習性を調べて応用することで、狩り等の際に効率良く対象の動物を発見できる。
また、糞はその動物の食べたものの残りかすであるから、その動物が何を食べたのかはそれを調べることで知ることが出来る。もちろん消化されたものは残らないのであるが、その未消化物からわかることも多い。例えばタヌキの糞はたいていの場合甲虫の羽根を含む。テンの糞は果実の皮や種子を含むことが多い。沖縄ではマングースの糞からオキナワトゲネズミの毛が発見され、その危険性が強く指摘された。
医療 [編集]検便で感染症・食中毒の原因菌・ウイルスや寄生虫卵、潜血など検査を現代の医療現場で行なわれる。
糞は消化器系の働きを直接に反映するから、その状態は診療においても重視されることがある。これは人間でも家畜でも同様である。外界に出た糞は時間の経過と共に変質するから、この目的のために糞を調べることを検便という。
便の性状は健康状態を反映している場合があり、日頃の観察が勧められる。色調は特に重要である。黒色の便(特にタール状のもの)は上部消化管(胃 - 十二指腸)での出血を示唆し、出血性潰瘍もしくは癌を疑うべき所見である。肉眼的に赤い血液が確認できる便(血便)は下部消化管(大腸以下)での出血によるものであることが多い。胆道閉塞の結果として胆汁の分泌量が少ないと、白っぽい便が出ることもある(その前に黄疸等の症状が出ることも多いが)。この場合は胆汁の脂肪親和作用が得られないため脂肪便となることが多い。また、ロタウィルスなどの感染症では白色の下痢が特徴である。
また便から放出される臭いも健康を知るバロメーターとなる。一般に大便の臭いは食物の残滓が腐敗して発すると思われがちだが、一緒になって放出される細菌類の排泄物によって臭いが放たれるのである。健康な便とされるものからは露骨な悪臭は発しなく、発酵臭に似た臭いが放出される。これは一般に善玉といわれるビフィズス菌や乳酸菌の代謝によって排泄される臭いである。反面、ウェルシュ菌などの悪玉菌はスカトール、メルカブタン、硫化水素など毒性のある臭いを放つ。
また、寄生虫の検査も往々にして検便によって行われる。多くの寄生虫がその卵を消化管に出し、それが便とともに排出されるためである。
民間療法 [編集]糞は、古来から漢方薬として用いられてきた。インドにおいては現代でも牛の糞尿が医薬品から石けん、シャンプー、歯磨き粉などの衛生用品など非常に幅広く使われており、牛の尿から作ったソフトドリンク「牛の水」なども存在する。[1]。
日本では馬糞に薬効があると信じられ、戦国時代には「馬糞治療」としての地位を確立していた。馬糞は傷口に塗る以外にも、直接食べるか水でといて飲む事によって鉄砲傷に効くとされた。これらは武田信玄の家臣、甘利昌忠が負傷した部下に糞便の薬を飲ませる際、嫌がる部下に自ら飲んで見せたという話が美談として有名である[2]。
また、傷の痛みが酷い時には温めた人の小便を飲ませる事もあった[3]。
明代の李時珍『本草綱目』には52巻人部の人糞、虫糞茶、黄龍湯(zh:黃龍湯)、糞清、人中黄等の糞を原料とする漢方薬が記されている。
朝鮮半島では薬が珍しく貧しかった時代、治療のために土を塗ったり、小便を飲んだり、大便を食べたりした[4]。
李氏朝鮮時代の王たちの疾病と治療法を研究したソウル大大学院医学科の金正善によると、中宗は解熱剤として「野人乾」(人糞)の水を飲んだという[5]。
朝鮮の民間療法で、嘗糞という糞を舐めることで胆汁の出方などで健康の度合いを知るものがある。これは療法というよりは父親の病気を心配する親孝行の息子の献身の事例として語られている面が多い。また、朝鮮(韓国)にはトンスルという糞を原料とした酒がある。
その他の利用 [編集]古来より糞は包囲戦の際に敵の城内に投げ込むことによって城内の衛生環境を悪化させ、疫病を発生させるという目的で用いられた。ある種の細菌兵器である。
ウシの糞を乾燥させる乾燥地帯で牧畜が行われている地域では、家畜である草食動物の未消化である植物性繊維を多く含む糞を乾燥させ燃料や壁材として利用されている。例えばインドでは牛の糞を藁などを加えて円形に乾燥させて牛糞燃料にする。また、防虫として壁や屋根に塗る。
鳥の糞が堆積し化石化してできたグアノが窒素やリン資源として大いに利用されていたが、ナウルなど一部の産地では採掘し尽くされ資源として枯渇してしまった。なお近年では海鳥由来の良質なグアノは枯渇したものの、洞窟などに密集して居住するコウモリの糞のグアノ化したものが高級肥料として「バット・グアノ」などの名称で観葉植物向けなどに利用されている。
ウグイスの糞は化粧品として利用される。これは、ここに含まれる多様な消化酵素の効果によるものとされる。
狼煙の語源は狼の糞を使用することからとされている。
象の糞には未消化の食物繊維が多く含まれていることを利用して紙が作られている。アフリカ東部に暮らすマサイ族などは、乾期のゾウの糞を元に作る象糞茶を作る。別名・サバンナティー。さらに象の糞をライオンにあたえると、獰猛なライオンが一瞬にしておとなしくなってしまう。
ライオンの糞は、草食動物が嫌う臭いを出すため、野生動物からの農作物被害を減らすために、忌避剤としての研究が行われている。実際、JR紀勢本線では鹿との接触事故が多く、動物園から譲り受けたライオンの糞を線路沿いに蒔いたところ接触事故がなくなり、絶大な効果を上げている。しかしながらライオンに接したことのない鹿がなぜライオンの糞の臭いを恐れるのかは分かっていない。
コーヒーは特定の動物(ジャコウネコの一種)が、特に出来の良いコーヒーの実を好んで食べることから、この糞に含まれている未消化のコーヒー種子を取り出したもの(コピ・ルアク)が高値で取引されている。動物の消化酵素の働きで、コーヒー自身の風味が玄妙に変化し、独特の味わいがあるという。
日本では中国の四川料理には蚊の目玉の湯 (中華料理)が珍味であるとする説が流布している。この原料は夜明砂というコウモリの糞を洗いだした漢方薬である。
糞を発酵させるとメタンガスが発生するがこのメタンガスは燃やすと発電に使用できる。現在世界中で牧場の電力を糞発電により自給自足するなどして有効活用が広がっている。
慣用句としての糞 [編集]糞は、日常的に目にするきわめて身近な存在で、さまざまな慣用句に用いられる。「糞」だけでは敬遠される場合も無くはないが慣用句としての用途は一般的になってきている。
クソッ!
強い憤りを表す慣用句で、欧米でもShit!(英語)、Scheiße!(ドイツ語)、Merde!(フランス語)、¡Mierda!(スペイン語)、Merda!(イタリア語)(意味はいずれも「クソッ!」)と、そのままの慣用句が存在している。かつては、文字通り糞を踏んでしまったような場合を指していたと思われるが、現在では自分を鼓舞する意味合いの方が強い。英語のShit!は下品とされるので、Shoot! やSheesh!など、発音が似た語をかわりに用いることがある。下記のように、スペイン語などにも同様の下品さをやわらげた表現がある。
Shit hit the fan.(糞が送風機に当たった)
旧悪などが露見し、関係者一同に被害が及ぶ事。飛び散る様子から「逃れ得ない災厄」と云う感じだが、日本の「火の粉が降り注ぐ」に相当する。
Holy shit!(直訳「聖なる糞」)
アメリカの俗語で、激しい驚きを示す。意訳すれば「何じゃ、こりゃぁぁっ!?」程度の意味。状況に応じて、「こいつはすごい!」「ありえない!」の意味に使うこともできる。
Bullshit!
英語で、「うそつけ!」という意味。相手の言ったことを信じられない場合に使われる。
¡Mierda! ¡Miércoles!
スペイン語で糞は"mierda"であり、日本語の「クソッ!」と同様に間投詞的に用いられるが、女性などはこの単語を直接口にするのを嫌い、最初のほうの発音が同じ単語である"miércoles"(水曜日)をその代わりにいうことがある。
味噌も糞も一緒くた
いくら色が似ているとはいえ、食品である味噌と汚物である糞を混ぜてしまう、非常に愚かしいことの例え(=玉石混交)。マーフィーの法則にある、「樽に一杯のワインに一滴の汚水を垂らした」後に出来上がる物と一緒である。古くは「糞味噌を混ぜる」ともいう。
なお、水洗便所の便器の開発の際、便がこびりついたものがうまく流れるかどうかの実験には、糞の代わりに味噌を使う。
下手くそ
下手を強調した表現。
くそ真面目
度を越えた真面目。(上記の下手くそ同様、強調の意味でくそを付けた物)
猫糞(ねこばば)
ネコが自分のした糞に砂をかけて隠してしまう習性から、「糞=落し物・悪事」を隠す行為を指すが、特に落し物を着服(横領)してしまう行為を指してこう呼ぶ。
シェー
1960年代に赤塚不二夫の漫画「おそ松くん」で生まれた流行語。有力な語源のひとつに、フランス語で「糞しろ」という意味のスラング、シエ (chier) が挙げられる[要出典]。
目くそ(目やに)・鼻くそ・耳くそ(耳垢)・歯くそ(歯垢)
人体からの分泌物という意味で糞という言葉が使われている。「目くそ」は表現上の問題で「目やに」と言い換えることが多いが、慣用句としての「目くそ鼻くそを笑う」(=五十歩百歩)は生きている。
~もくそもない
「~など問題外だ」や「そんなの問題にならない」等の意味で使われる。
またこれら以外にも、役職や地位・立場の接頭詞的に「くそ」を付け、侮蔑する意図で用いることがある。アメリカ英語の「fucking○○」に対応して使われる。
例
くそ坊主・くそ大名・くそ上司・くそガキなど
糞と名の付く食べ物 [編集]本来忌避されている存在であるはずの糞の名を冠した食材がある。代表的なものにはウニの中でも高級食材とされているバフンウニやエゾバフンウニ(いずれも「馬の糞」の意)などがある。
タイ王国ではトムヤムクンなどに用いられる大小さまざまな葉唐辛子が売られているが、その中でも一番小さく世界有数の辛さを誇る青唐辛子は色、形が似ていることからプリック・キー・ヌー(ねずみのうんこ)と呼ばれている、世界でも稀なケース。
奈良市では奈良公園を中心とした地域で「鹿のフン」あるいはそれに類する名称の菓子が土産物として販売されている。これは1986年に笑っていいとも!で紹介され、オレたちひょうきん族で明石家さんまによって大ブームになった吉永小百合の歌謡曲、奈良の春日野に因んだものである。テレビでのブームは去って久しく、その菓子の名の由来を知らない世代も増えたが、鹿の糞を模した形状が「ネタ」としても面白く、しかも安価で、かつある意味きわめて奈良らしい土産物であるため、修学旅行生や若年層を中心に人気があり、すっかり奈良土産として定着している。わざわざ糞に似せた食品を作って販売している例の一つである。
また沖縄の八重山地方では、「イリオモテヤマネコの運幸(ウンコ)」といった名称の菓子(チョコレート菓子)がみやげ物として販売されている。
また、直接糞の名称を使っているわけではないが、鳥取県倉吉市の銘菓に「天女のわすれもの」がある。これは「トイレからのまちづくり」を進める倉吉市で、それにあやかるように作られた。「わすれもの」とは糞のことである。
糞から「ウンコ」へ。その語源 [編集]糞を意味する語として最も古くから存在するのは「くそ」で、「くさ(臭)し」「くさ(腐)る」はその派生語であると考えられる。また、くしゃみの古語である「くさめ」もその可能性があるという(柳田國男はくしゃみをした時のまじないのことば「クソハメ(糞食らえの意)」が転じたと論じた)。
糞の別名を「うんこ」や「うんち」とも言うが、いずれも脱糞しようといきむ時の声「うん」から生まれたものであり、元々は幼児語であった。両方とも成立は新しく、「うんこ」は18世紀後半、「うんち」に至っては20世紀以降の用例しか存在しない。糞に通常語とは異なる幼児語を当て嵌める文化は普遍的に存在し、例えばフランス語ではメルドmerdeという通常語の他にカカcacaという幼児語も存在する(これにちなみ、『天空の城ラピュタ』のフランス公開では原語日本語版において「カッカ(閣下)」という言葉が頻出するのが子供たちの間で笑いを誘った)[要出典]。
当て字 [編集]「糞」を意味する「うんこ」に漢字表記は存在しないが、小説家の開高健はエッセイ『私の釣魚大全』(1969年)で、雲古(うんこ)という当て字を使用していた(同様に小便についても御叱呼(おしっこ)と表記していた)。これには「雲を眺めて古きを落とす」という意味が込められていたとされる。また落語家や寄席芸人の符丁で「クモ(=雲)」といえば「うんこ」のことを表す[要出典]。
方言 [編集]近畿地方ではババ(屎)と呼ぶが、この呼び方は「ネコババ」の語源となっている。ネコババとは、落し物を着服することを意味する。上記の猫糞を参照。また新潟県ではあっぱ、愛媛県ではポン、福島県会津ではバッコと呼ぶ。また、会津地方の方言では糞尿を漏らすことをむぐすと言い、前述とあわせるとバッコをむぐすとなる[要出典]。
その他「糞」に関する古語 [編集]排泄を意味する古語動詞は「まる」で、「くそまる(脱糞する)」「ゆまる(小便をする)」のように用いられた。おまるという語に今も残るが、長野県、愛知県では方言として現在でも使われる。子音交替によりバ行に転じた「ばる」になると、さらに多くの地方で方言として残っている。たとえば、肥筑方言の「ばりかぶる=脱糞する(なお、「かぶる」は広く九州地方で排泄を意味する語。「しかぶる」は小便を漏らす、失禁するの意)」など。「ばば」の語源にも関係があるともといわれる。
また、男児名に付く「麻呂」、「麿」、「丸」も、もとは「糞」を意味していたという説がある。これは、名にわざと醜悪なものをつけ、幼児が魔物などに魅入られず力強く成長することを祈ったものであるという[要出典]。
「うんこ」と「うんち」の違い [編集]これ以外の説もある。
固い物は「うんこ」、柔らかい物は「うんち」。また、「うんにょ」、「うんにゃ」はさらに柔らかいものとされる。他にも「うんぴ」「うんび」などという言い方も存在する[6]。
文化面から見た糞 [編集]脱糞する行為は、多くの文化圏において、非常にプライベートな部分であるため、他人の脱糞行為を伺い見ることは、羞恥心のない幼児ならともかく、成人の間では非常に稀なことである。人格形成の上で、脱糞行為は非常にデリケートな根底部分に含まれており、哲学上や心理学上における糞の扱いは、人間心理の洞察の上で、大変大きなウエイトが置かれている分野でもある。例えば公衆便所では男性用の小便器を例外として、他人に見られないように個室に仕切られているのが普通である。ただし例外として、現在の中国においては、公衆便所が個室で仕切られておらず、同時に公衆便所に入った利用者は互いの排便を見る事になる(当の中国人に言わせると、公衆浴場で日本人が互いに裸を見せ合うほうが、むしろ理解できない習慣であるとの事)。また「古代ローマ人の24時間」(Alberto Angela著)にあるように、古代ローマの公衆便所にもたくさんの穴が開いた長い石の板があるだけで、まったくプライバシーがなく、市民らは並んで腰かけて用を足しながら談笑していた。
他方で幼児にとっては糞はより親しく、笑いの対象でもあり、幼稚な下ネタの常連である。勿論大人がそれをやるのは普通には考えられないことである。蒯通が韓信のもとを離れる際、発狂したと思わせるために、彼は大便を入れた器を皆に見せて廻ったとの伝説がある。より通俗的には、漫画やアニメといったサブカルチャーメディアのうちに、こういった糞便を主題としたり、主題としないまでも決まりネタとして登場する作品も多く、その中ではソフトクリームのように円錐状にとぐろを巻いた「記号化された糞」が用いられることもある。
特殊な性的嗜好の中に、俗にスカトロと呼ばれる分野がある。日本語では「糞便愛好」や「糞尿愛好」とも云われるが、一般に忌避されている糞便に、背徳的かつ性的な興奮を感じるこれらの性的嗜好は、その実において、清潔さに対するアンチテーゼと呼ぶよりも、むしろ性的興奮に対する背徳感の微妙な変形であるとする説もある。この性的嗜好に対する分析は諸説あるため、詳しい話は割愛するとしても、これらの性的嗜好にある人は、好きな人の糞便を口にすることに、興奮を覚えるそうである。詳細については、スカトロジーの項を参照のこと。
糞は美術面でもさまざまな形で、非常に内面的な心理描写を行う上で避けて通れない所があり、糞を模した美術品や糞そのものを加工したもの、さらには芸術活動の一環として、うんこを使った創作活動すら存在する。
鳥獣に糞をかけられると言う行為は滅多にある事ではないので、中世の日本では、何らかの兆し(主に病事の記述が多い)と捉えられ、陰陽師に占わせていた事が、『吾妻鏡』内で見られる(衛生上の観点からしても病の一因である)。安貞2年(1228年)2月7日条、将軍家の衣に鳶の糞がかかった為、陰陽師に占わせたところ、病事に注意がいると伝えられたと言う記述がある(これを『吾妻鏡』内では、「鳶の怪異」としている)。また、寛喜元年(1229年)5月21日条には、犬の糞が御所常の御座の畳の上にかかった為、占わせた、と記されている。
糞に関する注意点 [編集]なお、これらの精神的な側面を持つ糞であるが、衛生面において、便秘ではないものが脱糞してすぐの物はそれほど問題はないとされているが、脱糞後1時間以上経った物や、便秘の者の糞は、有害細菌の働きによって腐敗しており、健康に悪影響を与える毒素が発生するので、食糞してはいけないといわれている。(性的な食糞は特にスカトロと呼ぶ) そもそも体内の不用物だから排泄されるのである。
糞と社会問題 [編集]糞は動物であれば、普遍的に排出する物ではあるが、これらが動物の習性により、社会問題化することがある。
犬の場合 [編集]ペットの犬の糞は、古くは往来の隅や植え込みの陰などに放置されることが多かった。しかし都市部で犬を飼う家庭が増えてくると、これらの放置された糞便が、次第に住民感情を害するようになり、有効な対応策が行政や犬を飼う人に求められるようになった。
この要望に対してフランスのパリ市では、犬に糞をさせるための場所を路上に設置し、簡易バキューム機を搭載したオートバイによる清掃隊を配置して対応しているし、イギリスのロンドン市では、公園などに飼い主が回収した糞を入れるための、専用の汚物入れを設けるなどしている。日本においては、条例により、路上など、公共性のある場所に、ゴミやタバコの吸殻と並んで、犬の糞も放置することに罰金などを設ける所も出てきている。
一方、昨今では愛犬家側にもやっと教育が浸透してきており、犬の散歩の際にはビニール袋やポケットティッシュ持参で散歩する人がだんだん増え始めたがまだ、特に道路がしっかりしていない場所や地べたの場合には放置する愛犬家も多い。犬が排泄したら、その場でティッシュをかぶせ、裏返しにした袋を手にはめて、ティッシュの上から摘んで拾い上げ、そのまま裏返した袋を元に戻して回収すれば、非常に衛生的に始末できるが、近年ではさらに糞の回収を便利にするさまざまなケア用品が発売され、中には便意を催した犬の後ろから宛がって、直接器具内に用便させる「犬用携帯トイレ」も発売されている。なお、一部の愛犬家に至っては、犬を訓練して、散歩前に用便を済まさせ、散歩中に催させない人も居るほどである。
猫の場合 [編集]猫は古くより、人間の住居に出入り自由な形で飼育されていたが、現代の住宅地においては、他人の敷地に侵入してしまったりすることもあるために、近所間の問題に発展する事例が近年増えている。
土の露出面積が減った関係上で、柔らかい土を掘り返して用便し、終わった後は土を掛けて隠すことを好むこの動物が、他人の家の花壇や、児童が遊ぶ砂場などに用便してしまい、衛生上の観点や心情的な問題から、隣人関係が悪化してしまう他、特に野良猫を大量に餌付けしてしまう人の近隣や、多くの猫を飼育している家の近所で、住民間の対立を生んでしまう事例も発生している。
また子供の遊ぶ砂場では、野良猫の持っている寄生虫(猫回虫)による被害を防止するため、児童の居ない時はビニールシートを被せたり、定期的に加熱消毒するなどの措置を行う所もあるが、中にはそれほど経費を掛けられない関係から、児童公園から砂場が消えてしまったり、クレゾール石鹸液等の薬品で殺菌しようとして、正しい用法を知らずに原液を撒いてしまい、知らずに遊んだ児童が化学火傷を負うなどの健康被害を生む事件まで発生している。またこれらの問題では「遊んだら手を洗おう」という約束事がまだ守れない幼児ほど、寄生虫などによって病気に成り易い点もあり、軋轢を深める原因となっている。
これらの問題に対して、無節操な飼育方法を見直そうという運動があり、都市部においては飼い猫は屋内で飼うように行政側が提言を行い、飼い主側に自主的な協力を呼び掛けたり、野良猫に餌を与えて養うにしても、
不快感を催させるほどに増えすぎたりしないよう去勢する
健康管理を行って伝染病や寄生虫の蔓延を防ぐ
公共の場所や他人の敷地に放置された糞を猫を世話する側が掃除する
入って来て欲しくない場所には侵入防止用の措置を行う
…といったさまざまな対応をすることで、野良猫と地域住民の共存を図る地域猫制度を推進する自治体やボランティア団体も出始めている。
鳥の場合 [編集]ハトは食料さえ豊富なら、非常によく繁殖し、また大きな群れを作ることでも知られるが、これと同時に、増えて群れた分だけまとまった場所に糞をすることでも知られている。近年では都市部で繁殖し過ぎたハトがクリプトコッカスなどの病原体を媒介もするため、衛生面において大きな社会問題となっている。
この問題に対して、都市部でのハト駆除という手もあるが、古くより平和や繁栄の象徴とされてきたハトだけに、手荒な対処方法を取れない行政側も多く、さらに問題を根深いものとしている。この問題に対しては、ハトの餌を断つことで、都市部に集中しすぎたハトの群れを分散させ、繁殖し過ぎないようにする運動が、消極的ながら推進されており、都市部ではハトに餌を与えた場合に罰金が科せられる所もある。
なお中国や欧米・中東では、良く増えるハトは古来より重要な蛋白源としても利用されてきたため、食用として捕獲する分にはそれほど前出の動物愛護問題にも絡まないため、食料資源として捕獲して実数削減に励もうという話も、一部では出るようである。
また、近年ムクドリが何千何万羽単位で大通りの街路樹をねぐらにすることによる糞害も深刻である。
原因については天敵のハヤブサや森林の減少があげられるが、大通りを走る車のヘッドライトが川の水面に似ており、本来ねぐらにしている河原周辺の林と勘違いしているのではないかという説もある。また、大通りの街路樹はヘビやカラスが近づきづらくねぐらには絶好の場所である。
フジテレビでも取り上げられたJR新松戸駅周辺のけやき通りでも深刻であり、初夏から晩秋にかけてのムクドリのシーズンでは周辺の商店の客足が遠のくという。爆竹やムクドリが警戒している時の鳴き声で驚かせる、歩道上空の枝を切るといった対策がとられているが、2005年9月現在も新松戸の空にムクドリの大群が押し寄せている。
また、もしこういった対策で追い払ったとしても、他の町に移動するだけで本質的解決になっていないという問題点もある。
公園の銅像も糞害に悩まされているものが多い中、ハトやカラスが全く寄り付かない銅像も存在することに気が付いた廣瀬幸雄はその銅像の化学成分を研究し、ヒ素の含有量が多いと鳥を忌避する効果があることを突き止めた。この研究業績に対してイグノーベル賞の2003年化学賞が授与された。
人間の場合 [編集]人間の糞は、しばしば脅迫や嫌がらせの道具として使用されることがある。創作物ではあるが、『源氏物語』の桐壺の巻で帝の寵愛を一手に受けた桐壺の更衣に対する嫌がらせとして渡殿(渡り廊下)に糞尿を撒き散らし精神的ダメージを与えられる話が記載されている。また、古事記上巻及び日本書紀第七段には、建速須佐之男命が姉の天照大神を訪ねた高天原で行った乱行のひとつとして、御殿に糞を撒き散らしたとの記載がある。現実の話ではバブル期において、地上げ屋が汚物の詰まったバキュームカーで乗り付け、汚物を撒き散らして事故だと言い張る事件が在ったとか無かったとか云う話もあるが、実際問題として、痴情絡みの怨恨で、汚物を他人の家の郵便受けに投げ込む輩は後を絶たないようである。また、2005年中頃には東京都中野区の住宅地で自らの糞を庭にて加熱し異臭を放ち続けるという事件が取り上げられて問題となっている。さらに大阪では、大手電機メーカーの元社員が通りがかりの女性に糞尿を投げつけ、傷害の容疑で逮捕された。あるいは、いわゆる特殊浴場の接客に立腹した客が後日バキュームカーで乗り付け店内に汚物を撒き散らした事件もある。2001年に起きた名古屋刑務所放水死事件も、きっかけはその受刑者による、自らの糞を投げつける行為であった。それに対して、懲罰と自らの糞で汚れた受刑者の身体の清掃のために、刑務官が放水したのである。
前出の糞と人格形成上の問題から見ても、少々興味深いこれらの事件は、実質的に精神的な被害も然る事ながら、汚損された敷地・設備の清掃にも費用が掛かり、広義の器物破損罪にも問われる行為ではある。
糞尿だらけだったパリ [編集]その昔、フランス・パリはトイレが普及しておらず、貴族(一部は除く)も庶民もおまるで用を足し、そしてその汚物を道端に毎日捨てていて、街は非常に汚かった。「Gare à l'eau!(水に気をつけて!)」と聞こえたら、窓から糞尿が降ってくるという意味であり、通行者は逃げた。王室も同じことで、ベルサイユ宮殿の庭で人々はところ構わず糞を垂れていた。当時の上流夫人のあの優雅な釣鐘形のスカートは、一説には他人の目を余り気にせずに楽に排便できるためであったとされる。
パリの状況を変えるため、1608年に国王アンリ4世が「家の窓から糞尿を夜であっても投げ捨てない」という法律を制定した。その後1677年、初代パリ警察警視総監ラ・レニーが「1ヶ月以内に街中の家の中にトイレを設置すること」という命令をトイレ業者に勧告した。しかし状況は改善されず、100年後の1777年にルイ16世は「窓からの汚物の投げ捨てを禁止する」という法令を再度制定した。
上記のようなどの法律もまったく守られず、あらゆるところに汚物が捨てられ続け、パリの街が腐敗臭から逃れたのは、19世紀半ばのナポレオン3世の時代になってからである。 現代でもパリでは、散歩中の犬の排泄物が飼い主によって回収されずにそのまま放置されることが多い。これに対しては専門の清掃職員が早朝、バキューム形式の掃除機で回収して回っている。
考古学・古生物学における糞 [編集]考古学や古生物学においては、糞が化石化した糞石(coprolite、コプロライト、糞化石)が人間や恐竜などの古生物の食性を示す資料となっており、糞石に含まれる残留物や寄生虫、細菌類などから食性をはじめとしたさまざまなことが調べられている。
また、考古学においてはトイレ遺構のように、遺跡のトイレ跡から得られる残留物が、当時の生活を推察する資料ともなっている。
糞のつく地名 [編集]国内には糞と名の付く地名がある。この糞は屑、あるいは屎と置き換えてもよい。つまり、ある状態のものが、あちこちに散らばっている状況を示す。
金糞岳…滋賀県長浜市にある。[1]
星の糞遺跡…静岡県御前崎市にある。
星糞峠…長野県。黒曜石の露頭があり、雨が降って地表に露出した黒曜石の破片を「空の星が落とした糞」とみなしたためこの名がある。
糞谷(クソンド)…大阪府南河内郡千早赤阪村にある。楠木正成が戦闘時に糞尿をばらまいたとされる。
関連項目 [編集] ウィキメディア・コモンズには、糞に関連するメディアがあります。
糞生菌
新陳代謝
消化
腸
寄生虫
大腸菌
便秘
嘗糞
下痢
排泄
スカトロジー(糞便学)
狼煙
屁
浣腸
失禁
糞尿/屎尿
下水道
浄化槽
宿便
天津罪
みんなうんち:五味太郎作・絵による日本の絵本
うんちしたのはだれよ!:ドイツの絵本
うんこさん-ツイてる人にしか見えない妖精-:日本のテレビアニメ。登場人物がすべて“うんこ”という設定。
カラドリオス
ホムンクルス
うんこマーク
脚注 [編集]1.^ “「ウシ排泄物で薬も開発、応用製品研究が活発 インド」”. AFPBB News. (2010年3月5日). http://www.afpbb.com/article/economy/2705730/5443742 2011年7月29日閲覧。
2.^ “甘利昌忠”. 文化用語の基礎知識. http://www.wdic.org/w/CUL/%E7%94%98%E5%88%A9%E6%98%8C%E5%BF%A0 2011年8月21日閲覧。
3.^ “戦国時代の舞台裏―ここが一番おもしろい!”. 歴史の謎研究会. http://www.amazon.co.jp/%E6%88%A6%E5%9B%BD%E6%99%82%E4%BB%A3%E3%81%AE%E8%88%9E%E5%8F%B0%E8%A3%8F%E2%80%95%E3%81%93%E3%81%93%E3%81%8C%E4%B8%80%E7%95%AA%E3%81%8A%E3%82%82%E3%81%97%E3%82%8D%E3%81%84-%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E3%81%AE%E8%AC%8E%E7%A0%94%E7%A9%B6%E4%BC%9A/dp/4413008596 2011年8月21日閲覧。
4.^ <span title="“똥술”">“똥술” (韓国語). 경남일보(慶南日報) (2007年10月15日). 2009年8月8日閲覧。慶南警察庁警務課長カン・ソンジュのコラム
5.^ “「世宗大王は肉食がお好き…肥満に糖尿病」”. 東亜日報. (2005年8月22日). http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2005082232258 2009年8月8日閲覧。
6.^ 「うんぴ・うんにょ・うんち・うんご―うんこのえほん」(村上八千世著、ISBN 978-4593593521)
外部リンク [編集]腸内細菌の全体像をつかみ、予防医学に役立てる
「http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=糞&oldid=45074784」から取得
カテゴリ: 動物学農学人類学排泄老廃物廃棄物隠しカテゴリ: 出典を必要とする記事/2007年6月-9月出典を必要とする記述のある記事/2012年1月出典を必要とする記述のある記事/2007年4月-6月出典を必要とする記述のある記事/2012年2月個人用ツール
アカウント作成ログイン名前空間
ページノート変種表示
閲覧編集履歴表示操作
検索
案内
メインページ
コミュニティ・ポータル
最近の出来事
新しいページ
最近の更新
おまかせ表示
練習用ページ
アップロード (ウィキメディア・コモンズ)
ヘルプヘルプ
井戸端
お知らせ
バグの報告
寄付
ウィキペディアに関するお問い合わせ
ツールボックスリンク元関連ページの更新状況ファイルをアップロード特別ページ印刷用バージョンこの版への固定リンクページ情報このページを引用
他言語版Afrikaans
Alemannisch
العربية
Aymar aru
Žemaitėška
Беларуская
Български
Brezhoneg
Bosanski
Català
Cebuano
Česky
Cymraeg
Dansk
Deutsch
English
Esperanto
Español
Eesti
Euskara
فارسی
Suomi
Français
Frysk
Gàidhlig
Galego
Avañe'ẽ
עברית
हिन्दी
Hrvatski
Magyar
Bahasa Indonesia
Ido
Íslenska
Italiano
ᐃᓄᒃᑎᑐᑦ/inuktitut
한국어
Ripoarisch
Кыргызча
Latina
Lietuvių
Latviešu
Malagasy
Македонски
മലയാളം
मराठी
Bahasa Melayu
မြန်မာဘာသာ
नेपाली
Nederlands
Norsk (nynorsk)
Norsk (bokmål)
Polski
Português
Runa Simi
Română
Русский
Sicilianu
Srpskohrvatski / српскохрватски
Simple English
Slovenčina
Slovenščina
ChiShona
Српски / srpski
Basa Sunda
Svenska
தமிழ்
ไทย
Tagalog
Türkçe
Українська
اردو
Tiếng Việt
Walon
ייִדיש
中文
粵語
最終更新 2012年11月20日 (火) 09:18 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
テキストはクリエイティブ・コモンズ 表示-継承ライセンスの下で利用可能です。追加の条件が適用される場合があります。詳細は利用規約を参照してください。
削除依頼
無題
全国改チャリ撲滅委員会@会長 2012年11月24日 11時08分
性向上にご協力ください。(2007年8月)
糞(くそ、ふん。くそは「屎」とも表記)とは、動物の消化管から排泄される固体状の排泄物。糞便(ふんべん)、大便(だいべん)、(俗に)うんこ、うんち、ばばや、大便から転じ大とも呼ばれる。(うんこ、くそについては)転じて、取るに足らない物、無意味な物、役立たない物、不必要な物を指して、このように形容する場合もある。
イヌの糞入れ(プラハにて)目次 [非表示]
1 概要
2 形
3 生物学的側面から見た糞
3.1 消化器系
3.2 臭いの元
4 糞の利用
4.1 飼料・食糧としての利用
4.2 肥料としての利用
4.2.1 人糞
4.2.2 家畜糞
4.3 目印・確認用としての利用
4.4 医療
4.5 民間療法
4.6 その他の利用
5 慣用句としての糞
6 糞と名の付く食べ物
7 糞から「ウンコ」へ。その語源
7.1 当て字
7.2 方言
7.3 その他「糞」に関する古語
7.4 「うんこ」と「うんち」の違い
8 文化面から見た糞
9 糞に関する注意点
10 糞と社会問題
10.1 犬の場合
10.2 猫の場合
10.3 鳥の場合
10.4 人間の場合
10.5 糞尿だらけだったパリ
11 考古学・古生物学における糞
12 糞のつく地名
13 関連項目
14 脚注
15 外部リンク
概要 [編集]糞は大抵の場合において、禁忌されるべき不浄の存在として扱われる。特に衛生面から見た場合、伝染病の病原体を含んだ糞は典型的かつ危険な感染源であるし(これらが近代の戦争で、赤痢等の伝染病を蔓延させるための生物兵器として使用されたこともある)、また非常に強い臭気を放つ。
動物の糞は一般的に、草食獣などの弱い動物ほど糞の臭いは少なく、逆に肉食獣の糞は臭気が強い。これは弱い動物が臭い糞をすると、天敵を集めてしまう危険が高くなるために、臭い糞をする草食獣は淘汰された結果だともといわれているが、逆に肉食獣などの糞は、脂質やタンパク質を消化するためにさまざまな消化分泌系が発達し、より臭いが強い傾向がある。
古くから、さまざまな理由で忌み嫌われてきた糞ではあるが、近年では生物学的な循環において、これらを資源として考える向きもあり、将来的には宇宙ステーションなどの閉鎖環境において、有効に活用する手段が求められることもあり、そのための研究も広く行われている。
形 [編集]便の形は様々である。人間の場合、楕円形から棒状で、その長さは体調などによっても変化する。棒が長い場合、途中で折れることもある。水気が多い場合、外形が不確定になることもあり、それが酷い場合は下痢といわれる。このようにあまり特徴がない便を出すものにイヌ・ネコ・サル・ウシ・ウマなどがある。クマなどではより液体のような便をする。
逆に特徴のはっきりした便をするものに、ウサギやヤギ、シカなどがあり、いずれもペレット状の糞をする。ウサギは円盤状、シカは楕円形とその形にも特徴がある。草食性の昆虫も多くがペレット状の糞をする。
糞は単独で存在するとは限らず、ある程度固まって排出されることが多い。そのまとまりを糞塊(ふんかい)という。例えばカモシカは両手の掌いっぱいくらいの糞塊を作る。個々の糞ではシカとカモシカの区別は非常に困難であるが、糞塊があればそれはカモシカと判断できる。これはシカが歩きながら糞をするのに対して、カモシカは立ち止まって一気に糞をするためである。
なお、鳥類・爬虫類・昆虫の糞の中に白い粘液が混じることがあるが、これは尿である。彼らはアンモニアを尿酸の形で排出するため、糞の中にそれが区別できる。
生物学的側面から見た糞 [編集] 消化器系 [編集]人間の場合の内容物は、水分、新陳代謝によってはがれた腸内細胞、大腸菌などの腸内細菌、胆汁などの体内分泌液、食物繊維など摂取した食物のうち消化しきれなかったもの、または体内に蓄積していた毒素などで、未消化物の組成は摂取した食物により左右される。かつては子供の本などで、「大便は食べ物が消化しきれなかったかすである」という記述が多かったが、便を構成する成分のうち、食べ物の残滓はおよそ5%に過ぎない。 大半は水分(60%)が占め、次に多いのが腸壁細胞の死骸(15%〜20%)である。また、細菌類の死骸(10%〜15%)も食べ物の残滓より多く含まれる。
人間が男女に関わらず排泄する便の色は、通常時の場合は黄土色 - 茶色で、これは胆汁によるものである。人の大便の茶色のもとは胆汁中のビリルビンが腸内細菌により最終的に代謝され生成されたステルコビリンによるものである。摂取した食物の種類、体調などにより、色調の濃淡に変化を起こす。食生活も関係しており、一般に肉食など動物性タンパク質のものを多く食すると褐色がかり、反対に穀物、豆類、野菜類を多く食するとpHの関係で黄色がかる。食物繊維、炭水化物を多く摂取すると便は太く大きくなり、高カロリー、高脂肪の割に食物繊維や微量栄養素の少ないジャンクフードを食べていると、便は細くなる傾向がある。また、幼少時は括約筋の調節が利きにくいために、体格に対して便は太く形成され、年齢を重ねると括約筋の弛緩により、相対的に便は細くなる傾向がある。
臭いの元 [編集]臭いの原因としては、インドール、スカトール、硫化水素などによる物である。人間の場合、1日に平均して100〜250gほどを排出するが、稀に体調の関係で、大量に(ゆるい物が)出たり、何日も出ないこともある。日本人が人生80年の間に排泄する糞の平均量は約15トンといわれている。長期間出ないと、中毒症状を起こすこともあるので、あまりに長期間(1週間以上)出ない場合は、専門医への相談が推奨される。
口臭が腸内ガスと同じ臭いであることがある。これは便秘している腸からガスが吸収され血管内を運ばれ、肺から放出され口腔に至るためである。
糞の利用 [編集]糞は体内における酵素・細菌の働きによる変化を起こしておりさまざまな利用がなされている。
飼料・食糧としての利用 [編集]様々な生物で、食糧、あるいは栄養源として利用する場合もある。排泄物には、その動物が消化吸収できなかった成分が含まれるが、それを再吸収するために食う場合もあれば、その動物が利用できない成分を、他の動物が食う例もある。さらに、糞には食物に含まれていた成分だけでなく、その動物の腸内で添加されたり、分解によって生じた成分が含まれたりすることもあり、それが重要な意味を持つ例もある。
ウサギなどは、自分の糞を食べる。これは、繰り返し腸管を通過させるためのもので、異常な行動ではない。哺乳類の中には、子育て期間中に子供の糞を食べてしまう物もあるが、これは子供の消化能力が弱くて、未消化の分が多いこともあるが、それ以上に天敵から身を守るために、糞をできるだけ巣の周辺に残さないようにする合理的な行動である。逆に、親が子に栄養分を豊富に含む未消化の便を与える動物もある(コアラなど)。これは初乳に近い役割を果たしている。草食動物の場合は、腸内細菌の働きによって草木を消化するが、腸内細菌の発生が弱い場合は消化不良を起こす。そのような時に草食動物は好んで自分や仲間の糞を口にするものの、これらは腸内細菌の補充が目的であって、糞中の栄養を求めてのことではない。
別種の動物に利用される場合もある。実際には、野外において動物の糞は、よくほかの動物の餌になる。代表的なのは、昆虫の中で、糞虫といわれるコガネムシ類である。フンコロガシ(スカラベ)がよく知られる。
人糞が豚や犬、魚類の餌として使用される場合がある。そのために便所はそれらの生物の飼育場所に隣接して作られることがある。さらに手の込んだものでは、人の便所の下に豚小屋を、豚小屋の下の方に養魚池を造る。これなどは、自然の仕組みを巧く利用した例と言えよう。
糞は老廃物であるから、食物として直接利用される場合もあるが、さらに分解を進める微生物の働く場でもある。排出されると、すぐに細菌類や菌類がどんどん分解をはじめる。糞に生じる菌類は糞生菌と呼ばれ、古くから研究の対象となってきた。ちなみにハエのウジなどは、むしろ細菌を餌にしている可能性もある。細菌や菌類による分解が進めば、糞は土に同化してゆく。菌類の側から見ると、たとえば草食動物の糞には、その材料である植物より、はるかにチッ素の含有量が多く、基質としてはるかに有用である。
肥料としての利用 [編集]糞には、窒素・リン酸が含まれているため肥料として利用される。鶏糞、牛糞、人糞などが用いられている。
人糞 [編集]人糞を肥料として用いるのは、世界的に見ると一般的なものではなく、日本などごく一部に留まる。多くの国・民族において、人糞を人間の食料を生産する畑に投下することは忌避されてきた。例えば明治期にアイヌ民族がなかなか農業に馴染まなかったとされるが、その最大の問題は人糞を肥料に用いることであったといわれる。
人糞を肥料として用いるのは、鎌倉時代の日本が初めてであり、これがために日本の都市は他国に比べて極めて衛生的になったといわれる(そうでない場合の端的な例としては、後述の「糞尿だらけのパリ」を参照)。
江戸時代には、その人糞を出す階層により、その価値が違い、栄養状態のよい階層(最上層は江戸城)から出された人糞は、それより下の階層(最下層は罪人)が出す物より高い値段で引き取られた。江戸城から出る人糞は、葛西村が独占していた。長屋に併設された共同便所は、これらの肥料原料を効率良く収集するために設置され、ここから得られた肥料で城下町周辺部の農地は大いに肥え、町民に食糧を供給し続けた。江戸落語の中に店子が喧嘩した大家へ「二度とてめえの長屋で糞してやらねぇ!」と捨て台詞を吐く、やや分かりにくい描写があるがこういった背景を考えると分かりやすい。
明治期においても人糞は貴重な肥料であり、高値で引き取られた。そのため、学生などが下宿する場合においては、部屋を複数人以上(具体的人数はその時の取引相場で異なる)で共同で借りた場合は、部屋の借り賃が無料になることもあった。
肥料として用いる人糞は、そのまま使うと作物が根腐れするため、たいていは肥溜めに溜めて発酵させて利用する。ちなみに発酵中の物は非常に臭いが強く、さらに衛生害虫になるクロバエ類やニクバエ類、またカの中でも最も富栄養状態に適応したオオクロヤブカの発生源となるなどの問題があった。
農民が直接人糞を引き取る形態は、バキュームカーや下水道が普及した事や、前述の肥溜めの衛生上の問題もあり、昭和後期以降において廃れることになった。しかしながら肥料としての利用は、現在も下水の汚泥を醗酵処理した肥料が製造販売(自治体によっては無償提供)されている。
一方で未開な民族で行われている原始的農法の中には、便意を催したら、芋などの作物を育てている焼畑に穴を掘って、適時用便して肥料とする所もある。[要出典]
家畜糞 [編集]鶏や牛などの家畜の糞は、多くの場合、自然に放牧することによって得られる。家畜の放牧地は交代で畑として利用され、放牧地であった時の家畜の糞が、そのまま肥料となる。
放牧が乏しい今日の日本では、おがくずや藁と混ぜて、専用の発酵施設で臭気を抑えつつ、発酵させ利用する。これらの有機肥料を使った農作物は、自然回帰のブーム等により、近年の無農薬栽培や低農薬栽培などと並んで、高価な値段で出回っており、栄養豊富で味も良いと好評を博している。
目印・確認用としての利用 [編集]糞を発見・調査することによってその近辺にいる動物を知ることができる。また、その糞を分析することによってその動物がどのようなものを食べているかを知ることができる。また糞は、動物の習性によって巣から一定距離の場所にばら撒かれたり、縄張り主張のために木等に擦り付いていたり、決まった場所にあったりとさまざまであるが、これら習性を調べて応用することで、狩り等の際に効率良く対象の動物を発見できる。
また、糞はその動物の食べたものの残りかすであるから、その動物が何を食べたのかはそれを調べることで知ることが出来る。もちろん消化されたものは残らないのであるが、その未消化物からわかることも多い。例えばタヌキの糞はたいていの場合甲虫の羽根を含む。テンの糞は果実の皮や種子を含むことが多い。沖縄ではマングースの糞からオキナワトゲネズミの毛が発見され、その危険性が強く指摘された。
医療 [編集]検便で感染症・食中毒の原因菌・ウイルスや寄生虫卵、潜血など検査を現代の医療現場で行なわれる。
糞は消化器系の働きを直接に反映するから、その状態は診療においても重視されることがある。これは人間でも家畜でも同様である。外界に出た糞は時間の経過と共に変質するから、この目的のために糞を調べることを検便という。
便の性状は健康状態を反映している場合があり、日頃の観察が勧められる。色調は特に重要である。黒色の便(特にタール状のもの)は上部消化管(胃 - 十二指腸)での出血を示唆し、出血性潰瘍もしくは癌を疑うべき所見である。肉眼的に赤い血液が確認できる便(血便)は下部消化管(大腸以下)での出血によるものであることが多い。胆道閉塞の結果として胆汁の分泌量が少ないと、白っぽい便が出ることもある(その前に黄疸等の症状が出ることも多いが)。この場合は胆汁の脂肪親和作用が得られないため脂肪便となることが多い。また、ロタウィルスなどの感染症では白色の下痢が特徴である。
また便から放出される臭いも健康を知るバロメーターとなる。一般に大便の臭いは食物の残滓が腐敗して発すると思われがちだが、一緒になって放出される細菌類の排泄物によって臭いが放たれるのである。健康な便とされるものからは露骨な悪臭は発しなく、発酵臭に似た臭いが放出される。これは一般に善玉といわれるビフィズス菌や乳酸菌の代謝によって排泄される臭いである。反面、ウェルシュ菌などの悪玉菌はスカトール、メルカブタン、硫化水素など毒性のある臭いを放つ。
また、寄生虫の検査も往々にして検便によって行われる。多くの寄生虫がその卵を消化管に出し、それが便とともに排出されるためである。
民間療法 [編集]糞は、古来から漢方薬として用いられてきた。インドにおいては現代でも牛の糞尿が医薬品から石けん、シャンプー、歯磨き粉などの衛生用品など非常に幅広く使われており、牛の尿から作ったソフトドリンク「牛の水」なども存在する。[1]。
日本では馬糞に薬効があると信じられ、戦国時代には「馬糞治療」としての地位を確立していた。馬糞は傷口に塗る以外にも、直接食べるか水でといて飲む事によって鉄砲傷に効くとされた。これらは武田信玄の家臣、甘利昌忠が負傷した部下に糞便の薬を飲ませる際、嫌がる部下に自ら飲んで見せたという話が美談として有名である[2]。
また、傷の痛みが酷い時には温めた人の小便を飲ませる事もあった[3]。
明代の李時珍『本草綱目』には52巻人部の人糞、虫糞茶、黄龍湯(zh:黃龍湯)、糞清、人中黄等の糞を原料とする漢方薬が記されている。
朝鮮半島では薬が珍しく貧しかった時代、治療のために土を塗ったり、小便を飲んだり、大便を食べたりした[4]。
李氏朝鮮時代の王たちの疾病と治療法を研究したソウル大大学院医学科の金正善によると、中宗は解熱剤として「野人乾」(人糞)の水を飲んだという[5]。
朝鮮の民間療法で、嘗糞という糞を舐めることで胆汁の出方などで健康の度合いを知るものがある。これは療法というよりは父親の病気を心配する親孝行の息子の献身の事例として語られている面が多い。また、朝鮮(韓国)にはトンスルという糞を原料とした酒がある。
その他の利用 [編集]古来より糞は包囲戦の際に敵の城内に投げ込むことによって城内の衛生環境を悪化させ、疫病を発生させるという目的で用いられた。ある種の細菌兵器である。
ウシの糞を乾燥させる乾燥地帯で牧畜が行われている地域では、家畜である草食動物の未消化である植物性繊維を多く含む糞を乾燥させ燃料や壁材として利用されている。例えばインドでは牛の糞を藁などを加えて円形に乾燥させて牛糞燃料にする。また、防虫として壁や屋根に塗る。
鳥の糞が堆積し化石化してできたグアノが窒素やリン資源として大いに利用されていたが、ナウルなど一部の産地では採掘し尽くされ資源として枯渇してしまった。なお近年では海鳥由来の良質なグアノは枯渇したものの、洞窟などに密集して居住するコウモリの糞のグアノ化したものが高級肥料として「バット・グアノ」などの名称で観葉植物向けなどに利用されている。
ウグイスの糞は化粧品として利用される。これは、ここに含まれる多様な消化酵素の効果によるものとされる。
狼煙の語源は狼の糞を使用することからとされている。
象の糞には未消化の食物繊維が多く含まれていることを利用して紙が作られている。アフリカ東部に暮らすマサイ族などは、乾期のゾウの糞を元に作る象糞茶を作る。別名・サバンナティー。さらに象の糞をライオンにあたえると、獰猛なライオンが一瞬にしておとなしくなってしまう。
ライオンの糞は、草食動物が嫌う臭いを出すため、野生動物からの農作物被害を減らすために、忌避剤としての研究が行われている。実際、JR紀勢本線では鹿との接触事故が多く、動物園から譲り受けたライオンの糞を線路沿いに蒔いたところ接触事故がなくなり、絶大な効果を上げている。しかしながらライオンに接したことのない鹿がなぜライオンの糞の臭いを恐れるのかは分かっていない。
コーヒーは特定の動物(ジャコウネコの一種)が、特に出来の良いコーヒーの実を好んで食べることから、この糞に含まれている未消化のコーヒー種子を取り出したもの(コピ・ルアク)が高値で取引されている。動物の消化酵素の働きで、コーヒー自身の風味が玄妙に変化し、独特の味わいがあるという。
日本では中国の四川料理には蚊の目玉の湯 (中華料理)が珍味であるとする説が流布している。この原料は夜明砂というコウモリの糞を洗いだした漢方薬である。
糞を発酵させるとメタンガスが発生するがこのメタンガスは燃やすと発電に使用できる。現在世界中で牧場の電力を糞発電により自給自足するなどして有効活用が広がっている。
慣用句としての糞 [編集]糞は、日常的に目にするきわめて身近な存在で、さまざまな慣用句に用いられる。「糞」だけでは敬遠される場合も無くはないが慣用句としての用途は一般的になってきている。
クソッ!
強い憤りを表す慣用句で、欧米でもShit!(英語)、Scheiße!(ドイツ語)、Merde!(フランス語)、¡Mierda!(スペイン語)、Merda!(イタリア語)(意味はいずれも「クソッ!」)と、そのままの慣用句が存在している。かつては、文字通り糞を踏んでしまったような場合を指していたと思われるが、現在では自分を鼓舞する意味合いの方が強い。英語のShit!は下品とされるので、Shoot! やSheesh!など、発音が似た語をかわりに用いることがある。下記のように、スペイン語などにも同様の下品さをやわらげた表現がある。
Shit hit the fan.(糞が送風機に当たった)
旧悪などが露見し、関係者一同に被害が及ぶ事。飛び散る様子から「逃れ得ない災厄」と云う感じだが、日本の「火の粉が降り注ぐ」に相当する。
Holy shit!(直訳「聖なる糞」)
アメリカの俗語で、激しい驚きを示す。意訳すれば「何じゃ、こりゃぁぁっ!?」程度の意味。状況に応じて、「こいつはすごい!」「ありえない!」の意味に使うこともできる。
Bullshit!
英語で、「うそつけ!」という意味。相手の言ったことを信じられない場合に使われる。
¡Mierda! ¡Miércoles!
スペイン語で糞は"mierda"であり、日本語の「クソッ!」と同様に間投詞的に用いられるが、女性などはこの単語を直接口にするのを嫌い、最初のほうの発音が同じ単語である"miércoles"(水曜日)をその代わりにいうことがある。
味噌も糞も一緒くた
いくら色が似ているとはいえ、食品である味噌と汚物である糞を混ぜてしまう、非常に愚かしいことの例え(=玉石混交)。マーフィーの法則にある、「樽に一杯のワインに一滴の汚水を垂らした」後に出来上がる物と一緒である。古くは「糞味噌を混ぜる」ともいう。
なお、水洗便所の便器の開発の際、便がこびりついたものがうまく流れるかどうかの実験には、糞の代わりに味噌を使う。
下手くそ
下手を強調した表現。
くそ真面目
度を越えた真面目。(上記の下手くそ同様、強調の意味でくそを付けた物)
猫糞(ねこばば)
ネコが自分のした糞に砂をかけて隠してしまう習性から、「糞=落し物・悪事」を隠す行為を指すが、特に落し物を着服(横領)してしまう行為を指してこう呼ぶ。
シェー
1960年代に赤塚不二夫の漫画「おそ松くん」で生まれた流行語。有力な語源のひとつに、フランス語で「糞しろ」という意味のスラング、シエ (chier) が挙げられる[要出典]。
目くそ(目やに)・鼻くそ・耳くそ(耳垢)・歯くそ(歯垢)
人体からの分泌物という意味で糞という言葉が使われている。「目くそ」は表現上の問題で「目やに」と言い換えることが多いが、慣用句としての「目くそ鼻くそを笑う」(=五十歩百歩)は生きている。
~もくそもない
「~など問題外だ」や「そんなの問題にならない」等の意味で使われる。
またこれら以外にも、役職や地位・立場の接頭詞的に「くそ」を付け、侮蔑する意図で用いることがある。アメリカ英語の「fucking○○」に対応して使われる。
例
くそ坊主・くそ大名・くそ上司・くそガキなど
糞と名の付く食べ物 [編集]本来忌避されている存在であるはずの糞の名を冠した食材がある。代表的なものにはウニの中でも高級食材とされているバフンウニやエゾバフンウニ(いずれも「馬の糞」の意)などがある。
タイ王国ではトムヤムクンなどに用いられる大小さまざまな葉唐辛子が売られているが、その中でも一番小さく世界有数の辛さを誇る青唐辛子は色、形が似ていることからプリック・キー・ヌー(ねずみのうんこ)と呼ばれている、世界でも稀なケース。
奈良市では奈良公園を中心とした地域で「鹿のフン」あるいはそれに類する名称の菓子が土産物として販売されている。これは1986年に笑っていいとも!で紹介され、オレたちひょうきん族で明石家さんまによって大ブームになった吉永小百合の歌謡曲、奈良の春日野に因んだものである。テレビでのブームは去って久しく、その菓子の名の由来を知らない世代も増えたが、鹿の糞を模した形状が「ネタ」としても面白く、しかも安価で、かつある意味きわめて奈良らしい土産物であるため、修学旅行生や若年層を中心に人気があり、すっかり奈良土産として定着している。わざわざ糞に似せた食品を作って販売している例の一つである。
また沖縄の八重山地方では、「イリオモテヤマネコの運幸(ウンコ)」といった名称の菓子(チョコレート菓子)がみやげ物として販売されている。
また、直接糞の名称を使っているわけではないが、鳥取県倉吉市の銘菓に「天女のわすれもの」がある。これは「トイレからのまちづくり」を進める倉吉市で、それにあやかるように作られた。「わすれもの」とは糞のことである。
糞から「ウンコ」へ。その語源 [編集]糞を意味する語として最も古くから存在するのは「くそ」で、「くさ(臭)し」「くさ(腐)る」はその派生語であると考えられる。また、くしゃみの古語である「くさめ」もその可能性があるという(柳田國男はくしゃみをした時のまじないのことば「クソハメ(糞食らえの意)」が転じたと論じた)。
糞の別名を「うんこ」や「うんち」とも言うが、いずれも脱糞しようといきむ時の声「うん」から生まれたものであり、元々は幼児語であった。両方とも成立は新しく、「うんこ」は18世紀後半、「うんち」に至っては20世紀以降の用例しか存在しない。糞に通常語とは異なる幼児語を当て嵌める文化は普遍的に存在し、例えばフランス語ではメルドmerdeという通常語の他にカカcacaという幼児語も存在する(これにちなみ、『天空の城ラピュタ』のフランス公開では原語日本語版において「カッカ(閣下)」という言葉が頻出するのが子供たちの間で笑いを誘った)[要出典]。
当て字 [編集]「糞」を意味する「うんこ」に漢字表記は存在しないが、小説家の開高健はエッセイ『私の釣魚大全』(1969年)で、雲古(うんこ)という当て字を使用していた(同様に小便についても御叱呼(おしっこ)と表記していた)。これには「雲を眺めて古きを落とす」という意味が込められていたとされる。また落語家や寄席芸人の符丁で「クモ(=雲)」といえば「うんこ」のことを表す[要出典]。
方言 [編集]近畿地方ではババ(屎)と呼ぶが、この呼び方は「ネコババ」の語源となっている。ネコババとは、落し物を着服することを意味する。上記の猫糞を参照。また新潟県ではあっぱ、愛媛県ではポン、福島県会津ではバッコと呼ぶ。また、会津地方の方言では糞尿を漏らすことをむぐすと言い、前述とあわせるとバッコをむぐすとなる[要出典]。
その他「糞」に関する古語 [編集]排泄を意味する古語動詞は「まる」で、「くそまる(脱糞する)」「ゆまる(小便をする)」のように用いられた。おまるという語に今も残るが、長野県、愛知県では方言として現在でも使われる。子音交替によりバ行に転じた「ばる」になると、さらに多くの地方で方言として残っている。たとえば、肥筑方言の「ばりかぶる=脱糞する(なお、「かぶる」は広く九州地方で排泄を意味する語。「しかぶる」は小便を漏らす、失禁するの意)」など。「ばば」の語源にも関係があるともといわれる。
また、男児名に付く「麻呂」、「麿」、「丸」も、もとは「糞」を意味していたという説がある。これは、名にわざと醜悪なものをつけ、幼児が魔物などに魅入られず力強く成長することを祈ったものであるという[要出典]。
「うんこ」と「うんち」の違い [編集]これ以外の説もある。
固い物は「うんこ」、柔らかい物は「うんち」。また、「うんにょ」、「うんにゃ」はさらに柔らかいものとされる。他にも「うんぴ」「うんび」などという言い方も存在する[6]。
文化面から見た糞 [編集]脱糞する行為は、多くの文化圏において、非常にプライベートな部分であるため、他人の脱糞行為を伺い見ることは、羞恥心のない幼児ならともかく、成人の間では非常に稀なことである。人格形成の上で、脱糞行為は非常にデリケートな根底部分に含まれており、哲学上や心理学上における糞の扱いは、人間心理の洞察の上で、大変大きなウエイトが置かれている分野でもある。例えば公衆便所では男性用の小便器を例外として、他人に見られないように個室に仕切られているのが普通である。ただし例外として、現在の中国においては、公衆便所が個室で仕切られておらず、同時に公衆便所に入った利用者は互いの排便を見る事になる(当の中国人に言わせると、公衆浴場で日本人が互いに裸を見せ合うほうが、むしろ理解できない習慣であるとの事)。また「古代ローマ人の24時間」(Alberto Angela著)にあるように、古代ローマの公衆便所にもたくさんの穴が開いた長い石の板があるだけで、まったくプライバシーがなく、市民らは並んで腰かけて用を足しながら談笑していた。
他方で幼児にとっては糞はより親しく、笑いの対象でもあり、幼稚な下ネタの常連である。勿論大人がそれをやるのは普通には考えられないことである。蒯通が韓信のもとを離れる際、発狂したと思わせるために、彼は大便を入れた器を皆に見せて廻ったとの伝説がある。より通俗的には、漫画やアニメといったサブカルチャーメディアのうちに、こういった糞便を主題としたり、主題としないまでも決まりネタとして登場する作品も多く、その中ではソフトクリームのように円錐状にとぐろを巻いた「記号化された糞」が用いられることもある。
特殊な性的嗜好の中に、俗にスカトロと呼ばれる分野がある。日本語では「糞便愛好」や「糞尿愛好」とも云われるが、一般に忌避されている糞便に、背徳的かつ性的な興奮を感じるこれらの性的嗜好は、その実において、清潔さに対するアンチテーゼと呼ぶよりも、むしろ性的興奮に対する背徳感の微妙な変形であるとする説もある。この性的嗜好に対する分析は諸説あるため、詳しい話は割愛するとしても、これらの性的嗜好にある人は、好きな人の糞便を口にすることに、興奮を覚えるそうである。詳細については、スカトロジーの項を参照のこと。
糞は美術面でもさまざまな形で、非常に内面的な心理描写を行う上で避けて通れない所があり、糞を模した美術品や糞そのものを加工したもの、さらには芸術活動の一環として、うんこを使った創作活動すら存在する。
鳥獣に糞をかけられると言う行為は滅多にある事ではないので、中世の日本では、何らかの兆し(主に病事の記述が多い)と捉えられ、陰陽師に占わせていた事が、『吾妻鏡』内で見られる(衛生上の観点からしても病の一因である)。安貞2年(1228年)2月7日条、将軍家の衣に鳶の糞がかかった為、陰陽師に占わせたところ、病事に注意がいると伝えられたと言う記述がある(これを『吾妻鏡』内では、「鳶の怪異」としている)。また、寛喜元年(1229年)5月21日条には、犬の糞が御所常の御座の畳の上にかかった為、占わせた、と記されている。
糞に関する注意点 [編集]なお、これらの精神的な側面を持つ糞であるが、衛生面において、便秘ではないものが脱糞してすぐの物はそれほど問題はないとされているが、脱糞後1時間以上経った物や、便秘の者の糞は、有害細菌の働きによって腐敗しており、健康に悪影響を与える毒素が発生するので、食糞してはいけないといわれている。(性的な食糞は特にスカトロと呼ぶ) そもそも体内の不用物だから排泄されるのである。
糞と社会問題 [編集]糞は動物であれば、普遍的に排出する物ではあるが、これらが動物の習性により、社会問題化することがある。
犬の場合 [編集]ペットの犬の糞は、古くは往来の隅や植え込みの陰などに放置されることが多かった。しかし都市部で犬を飼う家庭が増えてくると、これらの放置された糞便が、次第に住民感情を害するようになり、有効な対応策が行政や犬を飼う人に求められるようになった。
この要望に対してフランスのパリ市では、犬に糞をさせるための場所を路上に設置し、簡易バキューム機を搭載したオートバイによる清掃隊を配置して対応しているし、イギリスのロンドン市では、公園などに飼い主が回収した糞を入れるための、専用の汚物入れを設けるなどしている。日本においては、条例により、路上など、公共性のある場所に、ゴミやタバコの吸殻と並んで、犬の糞も放置することに罰金などを設ける所も出てきている。
一方、昨今では愛犬家側にもやっと教育が浸透してきており、犬の散歩の際にはビニール袋やポケットティッシュ持参で散歩する人がだんだん増え始めたがまだ、特に道路がしっかりしていない場所や地べたの場合には放置する愛犬家も多い。犬が排泄したら、その場でティッシュをかぶせ、裏返しにした袋を手にはめて、ティッシュの上から摘んで拾い上げ、そのまま裏返した袋を元に戻して回収すれば、非常に衛生的に始末できるが、近年ではさらに糞の回収を便利にするさまざまなケア用品が発売され、中には便意を催した犬の後ろから宛がって、直接器具内に用便させる「犬用携帯トイレ」も発売されている。なお、一部の愛犬家に至っては、犬を訓練して、散歩前に用便を済まさせ、散歩中に催させない人も居るほどである。
猫の場合 [編集]猫は古くより、人間の住居に出入り自由な形で飼育されていたが、現代の住宅地においては、他人の敷地に侵入してしまったりすることもあるために、近所間の問題に発展する事例が近年増えている。
土の露出面積が減った関係上で、柔らかい土を掘り返して用便し、終わった後は土を掛けて隠すことを好むこの動物が、他人の家の花壇や、児童が遊ぶ砂場などに用便してしまい、衛生上の観点や心情的な問題から、隣人関係が悪化してしまう他、特に野良猫を大量に餌付けしてしまう人の近隣や、多くの猫を飼育している家の近所で、住民間の対立を生んでしまう事例も発生している。
また子供の遊ぶ砂場では、野良猫の持っている寄生虫(猫回虫)による被害を防止するため、児童の居ない時はビニールシートを被せたり、定期的に加熱消毒するなどの措置を行う所もあるが、中にはそれほど経費を掛けられない関係から、児童公園から砂場が消えてしまったり、クレゾール石鹸液等の薬品で殺菌しようとして、正しい用法を知らずに原液を撒いてしまい、知らずに遊んだ児童が化学火傷を負うなどの健康被害を生む事件まで発生している。またこれらの問題では「遊んだら手を洗おう」という約束事がまだ守れない幼児ほど、寄生虫などによって病気に成り易い点もあり、軋轢を深める原因となっている。
これらの問題に対して、無節操な飼育方法を見直そうという運動があり、都市部においては飼い猫は屋内で飼うように行政側が提言を行い、飼い主側に自主的な協力を呼び掛けたり、野良猫に餌を与えて養うにしても、
不快感を催させるほどに増えすぎたりしないよう去勢する
健康管理を行って伝染病や寄生虫の蔓延を防ぐ
公共の場所や他人の敷地に放置された糞を猫を世話する側が掃除する
入って来て欲しくない場所には侵入防止用の措置を行う
…といったさまざまな対応をすることで、野良猫と地域住民の共存を図る地域猫制度を推進する自治体やボランティア団体も出始めている。
鳥の場合 [編集]ハトは食料さえ豊富なら、非常によく繁殖し、また大きな群れを作ることでも知られるが、これと同時に、増えて群れた分だけまとまった場所に糞をすることでも知られている。近年では都市部で繁殖し過ぎたハトがクリプトコッカスなどの病原体を媒介もするため、衛生面において大きな社会問題となっている。
この問題に対して、都市部でのハト駆除という手もあるが、古くより平和や繁栄の象徴とされてきたハトだけに、手荒な対処方法を取れない行政側も多く、さらに問題を根深いものとしている。この問題に対しては、ハトの餌を断つことで、都市部に集中しすぎたハトの群れを分散させ、繁殖し過ぎないようにする運動が、消極的ながら推進されており、都市部ではハトに餌を与えた場合に罰金が科せられる所もある。
なお中国や欧米・中東では、良く増えるハトは古来より重要な蛋白源としても利用されてきたため、食用として捕獲する分にはそれほど前出の動物愛護問題にも絡まないため、食料資源として捕獲して実数削減に励もうという話も、一部では出るようである。
また、近年ムクドリが何千何万羽単位で大通りの街路樹をねぐらにすることによる糞害も深刻である。
原因については天敵のハヤブサや森林の減少があげられるが、大通りを走る車のヘッドライトが川の水面に似ており、本来ねぐらにしている河原周辺の林と勘違いしているのではないかという説もある。また、大通りの街路樹はヘビやカラスが近づきづらくねぐらには絶好の場所である。
フジテレビでも取り上げられたJR新松戸駅周辺のけやき通りでも深刻であり、初夏から晩秋にかけてのムクドリのシーズンでは周辺の商店の客足が遠のくという。爆竹やムクドリが警戒している時の鳴き声で驚かせる、歩道上空の枝を切るといった対策がとられているが、2005年9月現在も新松戸の空にムクドリの大群が押し寄せている。
また、もしこういった対策で追い払ったとしても、他の町に移動するだけで本質的解決になっていないという問題点もある。
公園の銅像も糞害に悩まされているものが多い中、ハトやカラスが全く寄り付かない銅像も存在することに気が付いた廣瀬幸雄はその銅像の化学成分を研究し、ヒ素の含有量が多いと鳥を忌避する効果があることを突き止めた。この研究業績に対してイグノーベル賞の2003年化学賞が授与された。
人間の場合 [編集]人間の糞は、しばしば脅迫や嫌がらせの道具として使用されることがある。創作物ではあるが、『源氏物語』の桐壺の巻で帝の寵愛を一手に受けた桐壺の更衣に対する嫌がらせとして渡殿(渡り廊下)に糞尿を撒き散らし精神的ダメージを与えられる話が記載されている。また、古事記上巻及び日本書紀第七段には、建速須佐之男命が姉の天照大神を訪ねた高天原で行った乱行のひとつとして、御殿に糞を撒き散らしたとの記載がある。現実の話ではバブル期において、地上げ屋が汚物の詰まったバキュームカーで乗り付け、汚物を撒き散らして事故だと言い張る事件が在ったとか無かったとか云う話もあるが、実際問題として、痴情絡みの怨恨で、汚物を他人の家の郵便受けに投げ込む輩は後を絶たないようである。また、2005年中頃には東京都中野区の住宅地で自らの糞を庭にて加熱し異臭を放ち続けるという事件が取り上げられて問題となっている。さらに大阪では、大手電機メーカーの元社員が通りがかりの女性に糞尿を投げつけ、傷害の容疑で逮捕された。あるいは、いわゆる特殊浴場の接客に立腹した客が後日バキュームカーで乗り付け店内に汚物を撒き散らした事件もある。2001年に起きた名古屋刑務所放水死事件も、きっかけはその受刑者による、自らの糞を投げつける行為であった。それに対して、懲罰と自らの糞で汚れた受刑者の身体の清掃のために、刑務官が放水したのである。
前出の糞と人格形成上の問題から見ても、少々興味深いこれらの事件は、実質的に精神的な被害も然る事ながら、汚損された敷地・設備の清掃にも費用が掛かり、広義の器物破損罪にも問われる行為ではある。
糞尿だらけだったパリ [編集]その昔、フランス・パリはトイレが普及しておらず、貴族(一部は除く)も庶民もおまるで用を足し、そしてその汚物を道端に毎日捨てていて、街は非常に汚かった。「Gare à l'eau!(水に気をつけて!)」と聞こえたら、窓から糞尿が降ってくるという意味であり、通行者は逃げた。王室も同じことで、ベルサイユ宮殿の庭で人々はところ構わず糞を垂れていた。当時の上流夫人のあの優雅な釣鐘形のスカートは、一説には他人の目を余り気にせずに楽に排便できるためであったとされる。
パリの状況を変えるため、1608年に国王アンリ4世が「家の窓から糞尿を夜であっても投げ捨てない」という法律を制定した。その後1677年、初代パリ警察警視総監ラ・レニーが「1ヶ月以内に街中の家の中にトイレを設置すること」という命令をトイレ業者に勧告した。しかし状況は改善されず、100年後の1777年にルイ16世は「窓からの汚物の投げ捨てを禁止する」という法令を再度制定した。
上記のようなどの法律もまったく守られず、あらゆるところに汚物が捨てられ続け、パリの街が腐敗臭から逃れたのは、19世紀半ばのナポレオン3世の時代になってからである。 現代でもパリでは、散歩中の犬の排泄物が飼い主によって回収されずにそのまま放置されることが多い。これに対しては専門の清掃職員が早朝、バキューム形式の掃除機で回収して回っている。
考古学・古生物学における糞 [編集]考古学や古生物学においては、糞が化石化した糞石(coprolite、コプロライト、糞化石)が人間や恐竜などの古生物の食性を示す資料となっており、糞石に含まれる残留物や寄生虫、細菌類などから食性をはじめとしたさまざまなことが調べられている。
また、考古学においてはトイレ遺構のように、遺跡のトイレ跡から得られる残留物が、当時の生活を推察する資料ともなっている。
糞のつく地名 [編集]国内には糞と名の付く地名がある。この糞は屑、あるいは屎と置き換えてもよい。つまり、ある状態のものが、あちこちに散らばっている状況を示す。
金糞岳…滋賀県長浜市にある。[1]
星の糞遺跡…静岡県御前崎市にある。
星糞峠…長野県。黒曜石の露頭があり、雨が降って地表に露出した黒曜石の破片を「空の星が落とした糞」とみなしたためこの名がある。
糞谷(クソンド)…大阪府南河内郡千早赤阪村にある。楠木正成が戦闘時に糞尿をばらまいたとされる。
関連項目 [編集] ウィキメディア・コモンズには、糞に関連するメディアがあります。
糞生菌
新陳代謝
消化
腸
寄生虫
大腸菌
便秘
嘗糞
下痢
排泄
スカトロジー(糞便学)
狼煙
屁
浣腸
失禁
糞尿/屎尿
下水道
浄化槽
宿便
天津罪
みんなうんち:五味太郎作・絵による日本の絵本
うんちしたのはだれよ!:ドイツの絵本
うんこさん-ツイてる人にしか見えない妖精-:日本のテレビアニメ。登場人物がすべて“うんこ”という設定。
カラドリオス
ホムンクルス
うんこマーク
脚注 [編集]1.^ “「ウシ排泄物で薬も開発、応用製品研究が活発 インド」”. AFPBB News. (2010年3月5日). http://www.afpbb.com/article/economy/2705730/5443742 2011年7月29日閲覧。
2.^ “甘利昌忠”. 文化用語の基礎知識. http://www.wdic.org/w/CUL/%E7%94%98%E5%88%A9%E6%98%8C%E5%BF%A0 2011年8月21日閲覧。
3.^ “戦国時代の舞台裏―ここが一番おもしろい!”. 歴史の謎研究会. http://www.amazon.co.jp/%E6%88%A6%E5%9B%BD%E6%99%82%E4%BB%A3%E3%81%AE%E8%88%9E%E5%8F%B0%E8%A3%8F%E2%80%95%E3%81%93%E3%81%93%E3%81%8C%E4%B8%80%E7%95%AA%E3%81%8A%E3%82%82%E3%81%97%E3%82%8D%E3%81%84-%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E3%81%AE%E8%AC%8E%E7%A0%94%E7%A9%B6%E4%BC%9A/dp/4413008596 2011年8月21日閲覧。
4.^ <span title="“똥술”">“똥술” (韓国語). 경남일보(慶南日報) (2007年10月15日). 2009年8月8日閲覧。慶南警察庁警務課長カン・ソンジュのコラム
5.^ “「世宗大王は肉食がお好き…肥満に糖尿病」”. 東亜日報. (2005年8月22日). http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2005082232258 2009年8月8日閲覧。
6.^ 「うんぴ・うんにょ・うんち・うんご―うんこのえほん」(村上八千世著、ISBN 978-4593593521)
外部リンク [編集]腸内細菌の全体像をつかみ、予防医学に役立てる
「http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=糞&oldid=45074784」から取得
カテゴリ: 動物学農学人類学排泄老廃物廃棄物隠しカテゴリ: 出典を必要とする記事/2007年6月-9月出典を必要とする記述のある記事/2012年1月出典を必要とする記述のある記事/2007年4月-6月出典を必要とする記述のある記事/2012年2月個人用ツール
アカウント作成ログイン名前空間
ページノート変種表示
閲覧編集履歴表示操作
検索
案内
メインページ
コミュニティ・ポータル
最近の出来事
新しいページ
最近の更新
おまかせ表示
練習用ページ
アップロード (ウィキメディア・コモンズ)
ヘルプヘルプ
井戸端
お知らせ
バグの報告
寄付
ウィキペディアに関するお問い合わせ
ツールボックスリンク元関連ページの更新状況ファイルをアップロード特別ページ印刷用バージョンこの版への固定リンクページ情報このページを引用
他言語版Afrikaans
Alemannisch
العربية
Aymar aru
Žemaitėška
Беларуская
Български
Brezhoneg
Bosanski
Català
Cebuano
Česky
Cymraeg
Dansk
Deutsch
English
Esperanto
Español
Eesti
Euskara
فارسی
Suomi
Français
Frysk
Gàidhlig
Galego
Avañe'ẽ
עברית
हिन्दी
Hrvatski
Magyar
Bahasa Indonesia
Ido
Íslenska
Italiano
ᐃᓄᒃᑎᑐᑦ/inuktitut
한국어
Ripoarisch
Кыргызча
Latina
Lietuvių
Latviešu
Malagasy
Македонски
മലയാളം
मराठी
Bahasa Melayu
မြန်မာဘာသာ
नेपाली
Nederlands
Norsk (nynorsk)
Norsk (bokmål)
Polski
Português
Runa Simi
Română
Русский
Sicilianu
Srpskohrvatski / српскохрватски
Simple English
Slovenčina
Slovenščina
ChiShona
Српски / srpski
Basa Sunda
Svenska
தமிழ்
ไทย
Tagalog
Türkçe
Українська
اردو
Tiếng Việt
Walon
ייִדיש
中文
粵語
最終更新 2012年11月20日 (火) 09:18 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
テキストはクリエイティブ・コモンズ 表示-継承ライセンスの下で利用可能です。追加の条件が適用される場合があります。詳細は利用規約を参照してください。
削除依頼
無題
全国改チャリ撲滅委員会@会長 2012年11月24日 11時08分
性向上にご協力ください。(2007年8月)
糞(くそ、ふん。くそは「屎」とも表記)とは、動物の消化管から排泄される固体状の排泄物。糞便(ふんべん)、大便(だいべん)、(俗に)うんこ、うんち、ばばや、大便から転じ大とも呼ばれる。(うんこ、くそについては)転じて、取るに足らない物、無意味な物、役立たない物、不必要な物を指して、このように形容する場合もある。
イヌの糞入れ(プラハにて)目次 [非表示]
1 概要
2 形
3 生物学的側面から見た糞
3.1 消化器系
3.2 臭いの元
4 糞の利用
4.1 飼料・食糧としての利用
4.2 肥料としての利用
4.2.1 人糞
4.2.2 家畜糞
4.3 目印・確認用としての利用
4.4 医療
4.5 民間療法
4.6 その他の利用
5 慣用句としての糞
6 糞と名の付く食べ物
7 糞から「ウンコ」へ。その語源
7.1 当て字
7.2 方言
7.3 その他「糞」に関する古語
7.4 「うんこ」と「うんち」の違い
8 文化面から見た糞
9 糞に関する注意点
10 糞と社会問題
10.1 犬の場合
10.2 猫の場合
10.3 鳥の場合
10.4 人間の場合
10.5 糞尿だらけだったパリ
11 考古学・古生物学における糞
12 糞のつく地名
13 関連項目
14 脚注
15 外部リンク
概要 [編集]糞は大抵の場合において、禁忌されるべき不浄の存在として扱われる。特に衛生面から見た場合、伝染病の病原体を含んだ糞は典型的かつ危険な感染源であるし(これらが近代の戦争で、赤痢等の伝染病を蔓延させるための生物兵器として使用されたこともある)、また非常に強い臭気を放つ。
動物の糞は一般的に、草食獣などの弱い動物ほど糞の臭いは少なく、逆に肉食獣の糞は臭気が強い。これは弱い動物が臭い糞をすると、天敵を集めてしまう危険が高くなるために、臭い糞をする草食獣は淘汰された結果だともといわれているが、逆に肉食獣などの糞は、脂質やタンパク質を消化するためにさまざまな消化分泌系が発達し、より臭いが強い傾向がある。
古くから、さまざまな理由で忌み嫌われてきた糞ではあるが、近年では生物学的な循環において、これらを資源として考える向きもあり、将来的には宇宙ステーションなどの閉鎖環境において、有効に活用する手段が求められることもあり、そのための研究も広く行われている。
形 [編集]便の形は様々である。人間の場合、楕円形から棒状で、その長さは体調などによっても変化する。棒が長い場合、途中で折れることもある。水気が多い場合、外形が不確定になることもあり、それが酷い場合は下痢といわれる。このようにあまり特徴がない便を出すものにイヌ・ネコ・サル・ウシ・ウマなどがある。クマなどではより液体のような便をする。
逆に特徴のはっきりした便をするものに、ウサギやヤギ、シカなどがあり、いずれもペレット状の糞をする。ウサギは円盤状、シカは楕円形とその形にも特徴がある。草食性の昆虫も多くがペレット状の糞をする。
糞は単独で存在するとは限らず、ある程度固まって排出されることが多い。そのまとまりを糞塊(ふんかい)という。例えばカモシカは両手の掌いっぱいくらいの糞塊を作る。個々の糞ではシカとカモシカの区別は非常に困難であるが、糞塊があればそれはカモシカと判断できる。これはシカが歩きながら糞をするのに対して、カモシカは立ち止まって一気に糞をするためである。
なお、鳥類・爬虫類・昆虫の糞の中に白い粘液が混じることがあるが、これは尿である。彼らはアンモニアを尿酸の形で排出するため、糞の中にそれが区別できる。
生物学的側面から見た糞 [編集] 消化器系 [編集]人間の場合の内容物は、水分、新陳代謝によってはがれた腸内細胞、大腸菌などの腸内細菌、胆汁などの体内分泌液、食物繊維など摂取した食物のうち消化しきれなかったもの、または体内に蓄積していた毒素などで、未消化物の組成は摂取した食物により左右される。かつては子供の本などで、「大便は食べ物が消化しきれなかったかすである」という記述が多かったが、便を構成する成分のうち、食べ物の残滓はおよそ5%に過ぎない。 大半は水分(60%)が占め、次に多いのが腸壁細胞の死骸(15%〜20%)である。また、細菌類の死骸(10%〜15%)も食べ物の残滓より多く含まれる。
人間が男女に関わらず排泄する便の色は、通常時の場合は黄土色 - 茶色で、これは胆汁によるものである。人の大便の茶色のもとは胆汁中のビリルビンが腸内細菌により最終的に代謝され生成されたステルコビリンによるものである。摂取した食物の種類、体調などにより、色調の濃淡に変化を起こす。食生活も関係しており、一般に肉食など動物性タンパク質のものを多く食すると褐色がかり、反対に穀物、豆類、野菜類を多く食するとpHの関係で黄色がかる。食物繊維、炭水化物を多く摂取すると便は太く大きくなり、高カロリー、高脂肪の割に食物繊維や微量栄養素の少ないジャンクフードを食べていると、便は細くなる傾向がある。また、幼少時は括約筋の調節が利きにくいために、体格に対して便は太く形成され、年齢を重ねると括約筋の弛緩により、相対的に便は細くなる傾向がある。
臭いの元 [編集]臭いの原因としては、インドール、スカトール、硫化水素などによる物である。人間の場合、1日に平均して100〜250gほどを排出するが、稀に体調の関係で、大量に(ゆるい物が)出たり、何日も出ないこともある。日本人が人生80年の間に排泄する糞の平均量は約15トンといわれている。長期間出ないと、中毒症状を起こすこともあるので、あまりに長期間(1週間以上)出ない場合は、専門医への相談が推奨される。
口臭が腸内ガスと同じ臭いであることがある。これは便秘している腸からガスが吸収され血管内を運ばれ、肺から放出され口腔に至るためである。
糞の利用 [編集]糞は体内における酵素・細菌の働きによる変化を起こしておりさまざまな利用がなされている。
飼料・食糧としての利用 [編集]様々な生物で、食糧、あるいは栄養源として利用する場合もある。排泄物には、その動物が消化吸収できなかった成分が含まれるが、それを再吸収するために食う場合もあれば、その動物が利用できない成分を、他の動物が食う例もある。さらに、糞には食物に含まれていた成分だけでなく、その動物の腸内で添加されたり、分解によって生じた成分が含まれたりすることもあり、それが重要な意味を持つ例もある。
ウサギなどは、自分の糞を食べる。これは、繰り返し腸管を通過させるためのもので、異常な行動ではない。哺乳類の中には、子育て期間中に子供の糞を食べてしまう物もあるが、これは子供の消化能力が弱くて、未消化の分が多いこともあるが、それ以上に天敵から身を守るために、糞をできるだけ巣の周辺に残さないようにする合理的な行動である。逆に、親が子に栄養分を豊富に含む未消化の便を与える動物もある(コアラなど)。これは初乳に近い役割を果たしている。草食動物の場合は、腸内細菌の働きによって草木を消化するが、腸内細菌の発生が弱い場合は消化不良を起こす。そのような時に草食動物は好んで自分や仲間の糞を口にするものの、これらは腸内細菌の補充が目的であって、糞中の栄養を求めてのことではない。
別種の動物に利用される場合もある。実際には、野外において動物の糞は、よくほかの動物の餌になる。代表的なのは、昆虫の中で、糞虫といわれるコガネムシ類である。フンコロガシ(スカラベ)がよく知られる。
人糞が豚や犬、魚類の餌として使用される場合がある。そのために便所はそれらの生物の飼育場所に隣接して作られることがある。さらに手の込んだものでは、人の便所の下に豚小屋を、豚小屋の下の方に養魚池を造る。これなどは、自然の仕組みを巧く利用した例と言えよう。
糞は老廃物であるから、食物として直接利用される場合もあるが、さらに分解を進める微生物の働く場でもある。排出されると、すぐに細菌類や菌類がどんどん分解をはじめる。糞に生じる菌類は糞生菌と呼ばれ、古くから研究の対象となってきた。ちなみにハエのウジなどは、むしろ細菌を餌にしている可能性もある。細菌や菌類による分解が進めば、糞は土に同化してゆく。菌類の側から見ると、たとえば草食動物の糞には、その材料である植物より、はるかにチッ素の含有量が多く、基質としてはるかに有用である。
肥料としての利用 [編集]糞には、窒素・リン酸が含まれているため肥料として利用される。鶏糞、牛糞、人糞などが用いられている。
人糞 [編集]人糞を肥料として用いるのは、世界的に見ると一般的なものではなく、日本などごく一部に留まる。多くの国・民族において、人糞を人間の食料を生産する畑に投下することは忌避されてきた。例えば明治期にアイヌ民族がなかなか農業に馴染まなかったとされるが、その最大の問題は人糞を肥料に用いることであったといわれる。
人糞を肥料として用いるのは、鎌倉時代の日本が初めてであり、これがために日本の都市は他国に比べて極めて衛生的になったといわれる(そうでない場合の端的な例としては、後述の「糞尿だらけのパリ」を参照)。
江戸時代には、その人糞を出す階層により、その価値が違い、栄養状態のよい階層(最上層は江戸城)から出された人糞は、それより下の階層(最下層は罪人)が出す物より高い値段で引き取られた。江戸城から出る人糞は、葛西村が独占していた。長屋に併設された共同便所は、これらの肥料原料を効率良く収集するために設置され、ここから得られた肥料で城下町周辺部の農地は大いに肥え、町民に食糧を供給し続けた。江戸落語の中に店子が喧嘩した大家へ「二度とてめえの長屋で糞してやらねぇ!」と捨て台詞を吐く、やや分かりにくい描写があるがこういった背景を考えると分かりやすい。
明治期においても人糞は貴重な肥料であり、高値で引き取られた。そのため、学生などが下宿する場合においては、部屋を複数人以上(具体的人数はその時の取引相場で異なる)で共同で借りた場合は、部屋の借り賃が無料になることもあった。
肥料として用いる人糞は、そのまま使うと作物が根腐れするため、たいていは肥溜めに溜めて発酵させて利用する。ちなみに発酵中の物は非常に臭いが強く、さらに衛生害虫になるクロバエ類やニクバエ類、またカの中でも最も富栄養状態に適応したオオクロヤブカの発生源となるなどの問題があった。
農民が直接人糞を引き取る形態は、バキュームカーや下水道が普及した事や、前述の肥溜めの衛生上の問題もあり、昭和後期以降において廃れることになった。しかしながら肥料としての利用は、現在も下水の汚泥を醗酵処理した肥料が製造販売(自治体によっては無償提供)されている。
一方で未開な民族で行われている原始的農法の中には、便意を催したら、芋などの作物を育てている焼畑に穴を掘って、適時用便して肥料とする所もある。[要出典]
家畜糞 [編集]鶏や牛などの家畜の糞は、多くの場合、自然に放牧することによって得られる。家畜の放牧地は交代で畑として利用され、放牧地であった時の家畜の糞が、そのまま肥料となる。
放牧が乏しい今日の日本では、おがくずや藁と混ぜて、専用の発酵施設で臭気を抑えつつ、発酵させ利用する。これらの有機肥料を使った農作物は、自然回帰のブーム等により、近年の無農薬栽培や低農薬栽培などと並んで、高価な値段で出回っており、栄養豊富で味も良いと好評を博している。
目印・確認用としての利用 [編集]糞を発見・調査することによってその近辺にいる動物を知ることができる。また、その糞を分析することによってその動物がどのようなものを食べているかを知ることができる。また糞は、動物の習性によって巣から一定距離の場所にばら撒かれたり、縄張り主張のために木等に擦り付いていたり、決まった場所にあったりとさまざまであるが、これら習性を調べて応用することで、狩り等の際に効率良く対象の動物を発見できる。
また、糞はその動物の食べたものの残りかすであるから、その動物が何を食べたのかはそれを調べることで知ることが出来る。もちろん消化されたものは残らないのであるが、その未消化物からわかることも多い。例えばタヌキの糞はたいていの場合甲虫の羽根を含む。テンの糞は果実の皮や種子を含むことが多い。沖縄ではマングースの糞からオキナワトゲネズミの毛が発見され、その危険性が強く指摘された。
医療 [編集]検便で感染症・食中毒の原因菌・ウイルスや寄生虫卵、潜血など検査を現代の医療現場で行なわれる。
糞は消化器系の働きを直接に反映するから、その状態は診療においても重視されることがある。これは人間でも家畜でも同様である。外界に出た糞は時間の経過と共に変質するから、この目的のために糞を調べることを検便という。
便の性状は健康状態を反映している場合があり、日頃の観察が勧められる。色調は特に重要である。黒色の便(特にタール状のもの)は上部消化管(胃 - 十二指腸)での出血を示唆し、出血性潰瘍もしくは癌を疑うべき所見である。肉眼的に赤い血液が確認できる便(血便)は下部消化管(大腸以下)での出血によるものであることが多い。胆道閉塞の結果として胆汁の分泌量が少ないと、白っぽい便が出ることもある(その前に黄疸等の症状が出ることも多いが)。この場合は胆汁の脂肪親和作用が得られないため脂肪便となることが多い。また、ロタウィルスなどの感染症では白色の下痢が特徴である。
また便から放出される臭いも健康を知るバロメーターとなる。一般に大便の臭いは食物の残滓が腐敗して発すると思われがちだが、一緒になって放出される細菌類の排泄物によって臭いが放たれるのである。健康な便とされるものからは露骨な悪臭は発しなく、発酵臭に似た臭いが放出される。これは一般に善玉といわれるビフィズス菌や乳酸菌の代謝によって排泄される臭いである。反面、ウェルシュ菌などの悪玉菌はスカトール、メルカブタン、硫化水素など毒性のある臭いを放つ。
また、寄生虫の検査も往々にして検便によって行われる。多くの寄生虫がその卵を消化管に出し、それが便とともに排出されるためである。
民間療法 [編集]糞は、古来から漢方薬として用いられてきた。インドにおいては現代でも牛の糞尿が医薬品から石けん、シャンプー、歯磨き粉などの衛生用品など非常に幅広く使われており、牛の尿から作ったソフトドリンク「牛の水」なども存在する。[1]。
日本では馬糞に薬効があると信じられ、戦国時代には「馬糞治療」としての地位を確立していた。馬糞は傷口に塗る以外にも、直接食べるか水でといて飲む事によって鉄砲傷に効くとされた。これらは武田信玄の家臣、甘利昌忠が負傷した部下に糞便の薬を飲ませる際、嫌がる部下に自ら飲んで見せたという話が美談として有名である[2]。
また、傷の痛みが酷い時には温めた人の小便を飲ませる事もあった[3]。
明代の李時珍『本草綱目』には52巻人部の人糞、虫糞茶、黄龍湯(zh:黃龍湯)、糞清、人中黄等の糞を原料とする漢方薬が記されている。
朝鮮半島では薬が珍しく貧しかった時代、治療のために土を塗ったり、小便を飲んだり、大便を食べたりした[4]。
李氏朝鮮時代の王たちの疾病と治療法を研究したソウル大大学院医学科の金正善によると、中宗は解熱剤として「野人乾」(人糞)の水を飲んだという[5]。
朝鮮の民間療法で、嘗糞という糞を舐めることで胆汁の出方などで健康の度合いを知るものがある。これは療法というよりは父親の病気を心配する親孝行の息子の献身の事例として語られている面が多い。また、朝鮮(韓国)にはトンスルという糞を原料とした酒がある。
その他の利用 [編集]古来より糞は包囲戦の際に敵の城内に投げ込むことによって城内の衛生環境を悪化させ、疫病を発生させるという目的で用いられた。ある種の細菌兵器である。
ウシの糞を乾燥させる乾燥地帯で牧畜が行われている地域では、家畜である草食動物の未消化である植物性繊維を多く含む糞を乾燥させ燃料や壁材として利用されている。例えばインドでは牛の糞を藁などを加えて円形に乾燥させて牛糞燃料にする。また、防虫として壁や屋根に塗る。
鳥の糞が堆積し化石化してできたグアノが窒素やリン資源として大いに利用されていたが、ナウルなど一部の産地では採掘し尽くされ資源として枯渇してしまった。なお近年では海鳥由来の良質なグアノは枯渇したものの、洞窟などに密集して居住するコウモリの糞のグアノ化したものが高級肥料として「バット・グアノ」などの名称で観葉植物向けなどに利用されている。
ウグイスの糞は化粧品として利用される。これは、ここに含まれる多様な消化酵素の効果によるものとされる。
狼煙の語源は狼の糞を使用することからとされている。
象の糞には未消化の食物繊維が多く含まれていることを利用して紙が作られている。アフリカ東部に暮らすマサイ族などは、乾期のゾウの糞を元に作る象糞茶を作る。別名・サバンナティー。さらに象の糞をライオンにあたえると、獰猛なライオンが一瞬にしておとなしくなってしまう。
ライオンの糞は、草食動物が嫌う臭いを出すため、野生動物からの農作物被害を減らすために、忌避剤としての研究が行われている。実際、JR紀勢本線では鹿との接触事故が多く、動物園から譲り受けたライオンの糞を線路沿いに蒔いたところ接触事故がなくなり、絶大な効果を上げている。しかしながらライオンに接したことのない鹿がなぜライオンの糞の臭いを恐れるのかは分かっていない。
コーヒーは特定の動物(ジャコウネコの一種)が、特に出来の良いコーヒーの実を好んで食べることから、この糞に含まれている未消化のコーヒー種子を取り出したもの(コピ・ルアク)が高値で取引されている。動物の消化酵素の働きで、コーヒー自身の風味が玄妙に変化し、独特の味わいがあるという。
日本では中国の四川料理には蚊の目玉の湯 (中華料理)が珍味であるとする説が流布している。この原料は夜明砂というコウモリの糞を洗いだした漢方薬である。
糞を発酵させるとメタンガスが発生するがこのメタンガスは燃やすと発電に使用できる。現在世界中で牧場の電力を糞発電により自給自足するなどして有効活用が広がっている。
慣用句としての糞 [編集]糞は、日常的に目にするきわめて身近な存在で、さまざまな慣用句に用いられる。「糞」だけでは敬遠される場合も無くはないが慣用句としての用途は一般的になってきている。
クソッ!
強い憤りを表す慣用句で、欧米でもShit!(英語)、Scheiße!(ドイツ語)、Merde!(フランス語)、¡Mierda!(スペイン語)、Merda!(イタリア語)(意味はいずれも「クソッ!」)と、そのままの慣用句が存在している。かつては、文字通り糞を踏んでしまったような場合を指していたと思われるが、現在では自分を鼓舞する意味合いの方が強い。英語のShit!は下品とされるので、Shoot! やSheesh!など、発音が似た語をかわりに用いることがある。下記のように、スペイン語などにも同様の下品さをやわらげた表現がある。
Shit hit the fan.(糞が送風機に当たった)
旧悪などが露見し、関係者一同に被害が及ぶ事。飛び散る様子から「逃れ得ない災厄」と云う感じだが、日本の「火の粉が降り注ぐ」に相当する。
Holy shit!(直訳「聖なる糞」)
アメリカの俗語で、激しい驚きを示す。意訳すれば「何じゃ、こりゃぁぁっ!?」程度の意味。状況に応じて、「こいつはすごい!」「ありえない!」の意味に使うこともできる。
Bullshit!
英語で、「うそつけ!」という意味。相手の言ったことを信じられない場合に使われる。
¡Mierda! ¡Miércoles!
スペイン語で糞は"mierda"であり、日本語の「クソッ!」と同様に間投詞的に用いられるが、女性などはこの単語を直接口にするのを嫌い、最初のほうの発音が同じ単語である"miércoles"(水曜日)をその代わりにいうことがある。
味噌も糞も一緒くた
いくら色が似ているとはいえ、食品である味噌と汚物である糞を混ぜてしまう、非常に愚かしいことの例え(=玉石混交)。マーフィーの法則にある、「樽に一杯のワインに一滴の汚水を垂らした」後に出来上がる物と一緒である。古くは「糞味噌を混ぜる」ともいう。
なお、水洗便所の便器の開発の際、便がこびりついたものがうまく流れるかどうかの実験には、糞の代わりに味噌を使う。
下手くそ
下手を強調した表現。
くそ真面目
度を越えた真面目。(上記の下手くそ同様、強調の意味でくそを付けた物)
猫糞(ねこばば)
ネコが自分のした糞に砂をかけて隠してしまう習性から、「糞=落し物・悪事」を隠す行為を指すが、特に落し物を着服(横領)してしまう行為を指してこう呼ぶ。
シェー
1960年代に赤塚不二夫の漫画「おそ松くん」で生まれた流行語。有力な語源のひとつに、フランス語で「糞しろ」という意味のスラング、シエ (chier) が挙げられる[要出典]。
目くそ(目やに)・鼻くそ・耳くそ(耳垢)・歯くそ(歯垢)
人体からの分泌物という意味で糞という言葉が使われている。「目くそ」は表現上の問題で「目やに」と言い換えることが多いが、慣用句としての「目くそ鼻くそを笑う」(=五十歩百歩)は生きている。
~もくそもない
「~など問題外だ」や「そんなの問題にならない」等の意味で使われる。
またこれら以外にも、役職や地位・立場の接頭詞的に「くそ」を付け、侮蔑する意図で用いることがある。アメリカ英語の「fucking○○」に対応して使われる。
例
くそ坊主・くそ大名・くそ上司・くそガキなど
糞と名の付く食べ物 [編集]本来忌避されている存在であるはずの糞の名を冠した食材がある。代表的なものにはウニの中でも高級食材とされているバフンウニやエゾバフンウニ(いずれも「馬の糞」の意)などがある。
タイ王国ではトムヤムクンなどに用いられる大小さまざまな葉唐辛子が売られているが、その中でも一番小さく世界有数の辛さを誇る青唐辛子は色、形が似ていることからプリック・キー・ヌー(ねずみのうんこ)と呼ばれている、世界でも稀なケース。
奈良市では奈良公園を中心とした地域で「鹿のフン」あるいはそれに類する名称の菓子が土産物として販売されている。これは1986年に笑っていいとも!で紹介され、オレたちひょうきん族で明石家さんまによって大ブームになった吉永小百合の歌謡曲、奈良の春日野に因んだものである。テレビでのブームは去って久しく、その菓子の名の由来を知らない世代も増えたが、鹿の糞を模した形状が「ネタ」としても面白く、しかも安価で、かつある意味きわめて奈良らしい土産物であるため、修学旅行生や若年層を中心に人気があり、すっかり奈良土産として定着している。わざわざ糞に似せた食品を作って販売している例の一つである。
また沖縄の八重山地方では、「イリオモテヤマネコの運幸(ウンコ)」といった名称の菓子(チョコレート菓子)がみやげ物として販売されている。
また、直接糞の名称を使っているわけではないが、鳥取県倉吉市の銘菓に「天女のわすれもの」がある。これは「トイレからのまちづくり」を進める倉吉市で、それにあやかるように作られた。「わすれもの」とは糞のことである。
糞から「ウンコ」へ。その語源 [編集]糞を意味する語として最も古くから存在するのは「くそ」で、「くさ(臭)し」「くさ(腐)る」はその派生語であると考えられる。また、くしゃみの古語である「くさめ」もその可能性があるという(柳田國男はくしゃみをした時のまじないのことば「クソハメ(糞食らえの意)」が転じたと論じた)。
糞の別名を「うんこ」や「うんち」とも言うが、いずれも脱糞しようといきむ時の声「うん」から生まれたものであり、元々は幼児語であった。両方とも成立は新しく、「うんこ」は18世紀後半、「うんち」に至っては20世紀以降の用例しか存在しない。糞に通常語とは異なる幼児語を当て嵌める文化は普遍的に存在し、例えばフランス語ではメルドmerdeという通常語の他にカカcacaという幼児語も存在する(これにちなみ、『天空の城ラピュタ』のフランス公開では原語日本語版において「カッカ(閣下)」という言葉が頻出するのが子供たちの間で笑いを誘った)[要出典]。
当て字 [編集]「糞」を意味する「うんこ」に漢字表記は存在しないが、小説家の開高健はエッセイ『私の釣魚大全』(1969年)で、雲古(うんこ)という当て字を使用していた(同様に小便についても御叱呼(おしっこ)と表記していた)。これには「雲を眺めて古きを落とす」という意味が込められていたとされる。また落語家や寄席芸人の符丁で「クモ(=雲)」といえば「うんこ」のことを表す[要出典]。
方言 [編集]近畿地方ではババ(屎)と呼ぶが、この呼び方は「ネコババ」の語源となっている。ネコババとは、落し物を着服することを意味する。上記の猫糞を参照。また新潟県ではあっぱ、愛媛県ではポン、福島県会津ではバッコと呼ぶ。また、会津地方の方言では糞尿を漏らすことをむぐすと言い、前述とあわせるとバッコをむぐすとなる[要出典]。
その他「糞」に関する古語 [編集]排泄を意味する古語動詞は「まる」で、「くそまる(脱糞する)」「ゆまる(小便をする)」のように用いられた。おまるという語に今も残るが、長野県、愛知県では方言として現在でも使われる。子音交替によりバ行に転じた「ばる」になると、さらに多くの地方で方言として残っている。たとえば、肥筑方言の「ばりかぶる=脱糞する(なお、「かぶる」は広く九州地方で排泄を意味する語。「しかぶる」は小便を漏らす、失禁するの意)」など。「ばば」の語源にも関係があるともといわれる。
また、男児名に付く「麻呂」、「麿」、「丸」も、もとは「糞」を意味していたという説がある。これは、名にわざと醜悪なものをつけ、幼児が魔物などに魅入られず力強く成長することを祈ったものであるという[要出典]。
「うんこ」と「うんち」の違い [編集]これ以外の説もある。
固い物は「うんこ」、柔らかい物は「うんち」。また、「うんにょ」、「うんにゃ」はさらに柔らかいものとされる。他にも「うんぴ」「うんび」などという言い方も存在する[6]。
文化面から見た糞 [編集]脱糞する行為は、多くの文化圏において、非常にプライベートな部分であるため、他人の脱糞行為を伺い見ることは、羞恥心のない幼児ならともかく、成人の間では非常に稀なことである。人格形成の上で、脱糞行為は非常にデリケートな根底部分に含まれており、哲学上や心理学上における糞の扱いは、人間心理の洞察の上で、大変大きなウエイトが置かれている分野でもある。例えば公衆便所では男性用の小便器を例外として、他人に見られないように個室に仕切られているのが普通である。ただし例外として、現在の中国においては、公衆便所が個室で仕切られておらず、同時に公衆便所に入った利用者は互いの排便を見る事になる(当の中国人に言わせると、公衆浴場で日本人が互いに裸を見せ合うほうが、むしろ理解できない習慣であるとの事)。また「古代ローマ人の24時間」(Alberto Angela著)にあるように、古代ローマの公衆便所にもたくさんの穴が開いた長い石の板があるだけで、まったくプライバシーがなく、市民らは並んで腰かけて用を足しながら談笑していた。
他方で幼児にとっては糞はより親しく、笑いの対象でもあり、幼稚な下ネタの常連である。勿論大人がそれをやるのは普通には考えられないことである。蒯通が韓信のもとを離れる際、発狂したと思わせるために、彼は大便を入れた器を皆に見せて廻ったとの伝説がある。より通俗的には、漫画やアニメといったサブカルチャーメディアのうちに、こういった糞便を主題としたり、主題としないまでも決まりネタとして登場する作品も多く、その中ではソフトクリームのように円錐状にとぐろを巻いた「記号化された糞」が用いられることもある。
特殊な性的嗜好の中に、俗にスカトロと呼ばれる分野がある。日本語では「糞便愛好」や「糞尿愛好」とも云われるが、一般に忌避されている糞便に、背徳的かつ性的な興奮を感じるこれらの性的嗜好は、その実において、清潔さに対するアンチテーゼと呼ぶよりも、むしろ性的興奮に対する背徳感の微妙な変形であるとする説もある。この性的嗜好に対する分析は諸説あるため、詳しい話は割愛するとしても、これらの性的嗜好にある人は、好きな人の糞便を口にすることに、興奮を覚えるそうである。詳細については、スカトロジーの項を参照のこと。
糞は美術面でもさまざまな形で、非常に内面的な心理描写を行う上で避けて通れない所があり、糞を模した美術品や糞そのものを加工したもの、さらには芸術活動の一環として、うんこを使った創作活動すら存在する。
鳥獣に糞をかけられると言う行為は滅多にある事ではないので、中世の日本では、何らかの兆し(主に病事の記述が多い)と捉えられ、陰陽師に占わせていた事が、『吾妻鏡』内で見られる(衛生上の観点からしても病の一因である)。安貞2年(1228年)2月7日条、将軍家の衣に鳶の糞がかかった為、陰陽師に占わせたところ、病事に注意がいると伝えられたと言う記述がある(これを『吾妻鏡』内では、「鳶の怪異」としている)。また、寛喜元年(1229年)5月21日条には、犬の糞が御所常の御座の畳の上にかかった為、占わせた、と記されている。
糞に関する注意点 [編集]なお、これらの精神的な側面を持つ糞であるが、衛生面において、便秘ではないものが脱糞してすぐの物はそれほど問題はないとされているが、脱糞後1時間以上経った物や、便秘の者の糞は、有害細菌の働きによって腐敗しており、健康に悪影響を与える毒素が発生するので、食糞してはいけないといわれている。(性的な食糞は特にスカトロと呼ぶ) そもそも体内の不用物だから排泄されるのである。
糞と社会問題 [編集]糞は動物であれば、普遍的に排出する物ではあるが、これらが動物の習性により、社会問題化することがある。
犬の場合 [編集]ペットの犬の糞は、古くは往来の隅や植え込みの陰などに放置されることが多かった。しかし都市部で犬を飼う家庭が増えてくると、これらの放置された糞便が、次第に住民感情を害するようになり、有効な対応策が行政や犬を飼う人に求められるようになった。
この要望に対してフランスのパリ市では、犬に糞をさせるための場所を路上に設置し、簡易バキューム機を搭載したオートバイによる清掃隊を配置して対応しているし、イギリスのロンドン市では、公園などに飼い主が回収した糞を入れるための、専用の汚物入れを設けるなどしている。日本においては、条例により、路上など、公共性のある場所に、ゴミやタバコの吸殻と並んで、犬の糞も放置することに罰金などを設ける所も出てきている。
一方、昨今では愛犬家側にもやっと教育が浸透してきており、犬の散歩の際にはビニール袋やポケットティッシュ持参で散歩する人がだんだん増え始めたがまだ、特に道路がしっかりしていない場所や地べたの場合には放置する愛犬家も多い。犬が排泄したら、その場でティッシュをかぶせ、裏返しにした袋を手にはめて、ティッシュの上から摘んで拾い上げ、そのまま裏返した袋を元に戻して回収すれば、非常に衛生的に始末できるが、近年ではさらに糞の回収を便利にするさまざまなケア用品が発売され、中には便意を催した犬の後ろから宛がって、直接器具内に用便させる「犬用携帯トイレ」も発売されている。なお、一部の愛犬家に至っては、犬を訓練して、散歩前に用便を済まさせ、散歩中に催させない人も居るほどである。
猫の場合 [編集]猫は古くより、人間の住居に出入り自由な形で飼育されていたが、現代の住宅地においては、他人の敷地に侵入してしまったりすることもあるために、近所間の問題に発展する事例が近年増えている。
土の露出面積が減った関係上で、柔らかい土を掘り返して用便し、終わった後は土を掛けて隠すことを好むこの動物が、他人の家の花壇や、児童が遊ぶ砂場などに用便してしまい、衛生上の観点や心情的な問題から、隣人関係が悪化してしまう他、特に野良猫を大量に餌付けしてしまう人の近隣や、多くの猫を飼育している家の近所で、住民間の対立を生んでしまう事例も発生している。
また子供の遊ぶ砂場では、野良猫の持っている寄生虫(猫回虫)による被害を防止するため、児童の居ない時はビニールシートを被せたり、定期的に加熱消毒するなどの措置を行う所もあるが、中にはそれほど経費を掛けられない関係から、児童公園から砂場が消えてしまったり、クレゾール石鹸液等の薬品で殺菌しようとして、正しい用法を知らずに原液を撒いてしまい、知らずに遊んだ児童が化学火傷を負うなどの健康被害を生む事件まで発生している。またこれらの問題では「遊んだら手を洗おう」という約束事がまだ守れない幼児ほど、寄生虫などによって病気に成り易い点もあり、軋轢を深める原因となっている。
これらの問題に対して、無節操な飼育方法を見直そうという運動があり、都市部においては飼い猫は屋内で飼うように行政側が提言を行い、飼い主側に自主的な協力を呼び掛けたり、野良猫に餌を与えて養うにしても、
不快感を催させるほどに増えすぎたりしないよう去勢する
健康管理を行って伝染病や寄生虫の蔓延を防ぐ
公共の場所や他人の敷地に放置された糞を猫を世話する側が掃除する
入って来て欲しくない場所には侵入防止用の措置を行う
…といったさまざまな対応をすることで、野良猫と地域住民の共存を図る地域猫制度を推進する自治体やボランティア団体も出始めている。
鳥の場合 [編集]ハトは食料さえ豊富なら、非常によく繁殖し、また大きな群れを作ることでも知られるが、これと同時に、増えて群れた分だけまとまった場所に糞をすることでも知られている。近年では都市部で繁殖し過ぎたハトがクリプトコッカスなどの病原体を媒介もするため、衛生面において大きな社会問題となっている。
この問題に対して、都市部でのハト駆除という手もあるが、古くより平和や繁栄の象徴とされてきたハトだけに、手荒な対処方法を取れない行政側も多く、さらに問題を根深いものとしている。この問題に対しては、ハトの餌を断つことで、都市部に集中しすぎたハトの群れを分散させ、繁殖し過ぎないようにする運動が、消極的ながら推進されており、都市部ではハトに餌を与えた場合に罰金が科せられる所もある。
なお中国や欧米・中東では、良く増えるハトは古来より重要な蛋白源としても利用されてきたため、食用として捕獲する分にはそれほど前出の動物愛護問題にも絡まないため、食料資源として捕獲して実数削減に励もうという話も、一部では出るようである。
また、近年ムクドリが何千何万羽単位で大通りの街路樹をねぐらにすることによる糞害も深刻である。
原因については天敵のハヤブサや森林の減少があげられるが、大通りを走る車のヘッドライトが川の水面に似ており、本来ねぐらにしている河原周辺の林と勘違いしているのではないかという説もある。また、大通りの街路樹はヘビやカラスが近づきづらくねぐらには絶好の場所である。
フジテレビでも取り上げられたJR新松戸駅周辺のけやき通りでも深刻であり、初夏から晩秋にかけてのムクドリのシーズンでは周辺の商店の客足が遠のくという。爆竹やムクドリが警戒している時の鳴き声で驚かせる、歩道上空の枝を切るといった対策がとられているが、2005年9月現在も新松戸の空にムクドリの大群が押し寄せている。
また、もしこういった対策で追い払ったとしても、他の町に移動するだけで本質的解決になっていないという問題点もある。
公園の銅像も糞害に悩まされているものが多い中、ハトやカラスが全く寄り付かない銅像も存在することに気が付いた廣瀬幸雄はその銅像の化学成分を研究し、ヒ素の含有量が多いと鳥を忌避する効果があることを突き止めた。この研究業績に対してイグノーベル賞の2003年化学賞が授与された。
人間の場合 [編集]人間の糞は、しばしば脅迫や嫌がらせの道具として使用されることがある。創作物ではあるが、『源氏物語』の桐壺の巻で帝の寵愛を一手に受けた桐壺の更衣に対する嫌がらせとして渡殿(渡り廊下)に糞尿を撒き散らし精神的ダメージを与えられる話が記載されている。また、古事記上巻及び日本書紀第七段には、建速須佐之男命が姉の天照大神を訪ねた高天原で行った乱行のひとつとして、御殿に糞を撒き散らしたとの記載がある。現実の話ではバブル期において、地上げ屋が汚物の詰まったバキュームカーで乗り付け、汚物を撒き散らして事故だと言い張る事件が在ったとか無かったとか云う話もあるが、実際問題として、痴情絡みの怨恨で、汚物を他人の家の郵便受けに投げ込む輩は後を絶たないようである。また、2005年中頃には東京都中野区の住宅地で自らの糞を庭にて加熱し異臭を放ち続けるという事件が取り上げられて問題となっている。さらに大阪では、大手電機メーカーの元社員が通りがかりの女性に糞尿を投げつけ、傷害の容疑で逮捕された。あるいは、いわゆる特殊浴場の接客に立腹した客が後日バキュームカーで乗り付け店内に汚物を撒き散らした事件もある。2001年に起きた名古屋刑務所放水死事件も、きっかけはその受刑者による、自らの糞を投げつける行為であった。それに対して、懲罰と自らの糞で汚れた受刑者の身体の清掃のために、刑務官が放水したのである。
前出の糞と人格形成上の問題から見ても、少々興味深いこれらの事件は、実質的に精神的な被害も然る事ながら、汚損された敷地・設備の清掃にも費用が掛かり、広義の器物破損罪にも問われる行為ではある。
糞尿だらけだったパリ [編集]その昔、フランス・パリはトイレが普及しておらず、貴族(一部は除く)も庶民もおまるで用を足し、そしてその汚物を道端に毎日捨てていて、街は非常に汚かった。「Gare à l'eau!(水に気をつけて!)」と聞こえたら、窓から糞尿が降ってくるという意味であり、通行者は逃げた。王室も同じことで、ベルサイユ宮殿の庭で人々はところ構わず糞を垂れていた。当時の上流夫人のあの優雅な釣鐘形のスカートは、一説には他人の目を余り気にせずに楽に排便できるためであったとされる。
パリの状況を変えるため、1608年に国王アンリ4世が「家の窓から糞尿を夜であっても投げ捨てない」という法律を制定した。その後1677年、初代パリ警察警視総監ラ・レニーが「1ヶ月以内に街中の家の中にトイレを設置すること」という命令をトイレ業者に勧告した。しかし状況は改善されず、100年後の1777年にルイ16世は「窓からの汚物の投げ捨てを禁止する」という法令を再度制定した。
上記のようなどの法律もまったく守られず、あらゆるところに汚物が捨てられ続け、パリの街が腐敗臭から逃れたのは、19世紀半ばのナポレオン3世の時代になってからである。 現代でもパリでは、散歩中の犬の排泄物が飼い主によって回収されずにそのまま放置されることが多い。これに対しては専門の清掃職員が早朝、バキューム形式の掃除機で回収して回っている。
考古学・古生物学における糞 [編集]考古学や古生物学においては、糞が化石化した糞石(coprolite、コプロライト、糞化石)が人間や恐竜などの古生物の食性を示す資料となっており、糞石に含まれる残留物や寄生虫、細菌類などから食性をはじめとしたさまざまなことが調べられている。
また、考古学においてはトイレ遺構のように、遺跡のトイレ跡から得られる残留物が、当時の生活を推察する資料ともなっている。
糞のつく地名 [編集]国内には糞と名の付く地名がある。この糞は屑、あるいは屎と置き換えてもよい。つまり、ある状態のものが、あちこちに散らばっている状況を示す。
金糞岳…滋賀県長浜市にある。[1]
星の糞遺跡…静岡県御前崎市にある。
星糞峠…長野県。黒曜石の露頭があり、雨が降って地表に露出した黒曜石の破片を「空の星が落とした糞」とみなしたためこの名がある。
糞谷(クソンド)…大阪府南河内郡千早赤阪村にある。楠木正成が戦闘時に糞尿をばらまいたとされる。
関連項目 [編集] ウィキメディア・コモンズには、糞に関連するメディアがあります。
糞生菌
新陳代謝
消化
腸
寄生虫
大腸菌
便秘
嘗糞
下痢
排泄
スカトロジー(糞便学)
狼煙
屁
浣腸
失禁
糞尿/屎尿
下水道
浄化槽
宿便
天津罪
みんなうんち:五味太郎作・絵による日本の絵本
うんちしたのはだれよ!:ドイツの絵本
うんこさん-ツイてる人にしか見えない妖精-:日本のテレビアニメ。登場人物がすべて“うんこ”という設定。
カラドリオス
ホムンクルス
うんこマーク
脚注 [編集]1.^ “「ウシ排泄物で薬も開発、応用製品研究が活発 インド」”. AFPBB News. (2010年3月5日). http://www.afpbb.com/article/economy/2705730/5443742 2011年7月29日閲覧。
2.^ “甘利昌忠”. 文化用語の基礎知識. http://www.wdic.org/w/CUL/%E7%94%98%E5%88%A9%E6%98%8C%E5%BF%A0 2011年8月21日閲覧。
3.^ “戦国時代の舞台裏―ここが一番おもしろい!”. 歴史の謎研究会. http://www.amazon.co.jp/%E6%88%A6%E5%9B%BD%E6%99%82%E4%BB%A3%E3%81%AE%E8%88%9E%E5%8F%B0%E8%A3%8F%E2%80%95%E3%81%93%E3%81%93%E3%81%8C%E4%B8%80%E7%95%AA%E3%81%8A%E3%82%82%E3%81%97%E3%82%8D%E3%81%84-%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E3%81%AE%E8%AC%8E%E7%A0%94%E7%A9%B6%E4%BC%9A/dp/4413008596 2011年8月21日閲覧。
4.^ <span title="“똥술”">“똥술” (韓国語). 경남일보(慶南日報) (2007年10月15日). 2009年8月8日閲覧。慶南警察庁警務課長カン・ソンジュのコラム
5.^ “「世宗大王は肉食がお好き…肥満に糖尿病」”. 東亜日報. (2005年8月22日). http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2005082232258 2009年8月8日閲覧。
6.^ 「うんぴ・うんにょ・うんち・うんご―うんこのえほん」(村上八千世著、ISBN 978-4593593521)
外部リンク [編集]腸内細菌の全体像をつかみ、予防医学に役立てる
「http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=糞&oldid=45074784」から取得
カテゴリ: 動物学農学人類学排泄老廃物廃棄物隠しカテゴリ: 出典を必要とする記事/2007年6月-9月出典を必要とする記述のある記事/2012年1月出典を必要とする記述のある記事/2007年4月-6月出典を必要とする記述のある記事/2012年2月個人用ツール
アカウント作成ログイン名前空間
ページノート変種表示
閲覧編集履歴表示操作
検索
案内
メインページ
コミュニティ・ポータル
最近の出来事
新しいページ
最近の更新
おまかせ表示
練習用ページ
アップロード (ウィキメディア・コモンズ)
ヘルプヘルプ
井戸端
お知らせ
バグの報告
寄付
ウィキペディアに関するお問い合わせ
ツールボックスリンク元関連ページの更新状況ファイルをアップロード特別ページ印刷用バージョンこの版への固定リンクページ情報このページを引用
他言語版Afrikaans
Alemannisch
العربية
Aymar aru
Žemaitėška
Беларуская
Български
Brezhoneg
Bosanski
Català
Cebuano
Česky
Cymraeg
Dansk
Deutsch
English
Esperanto
Español
Eesti
Euskara
فارسی
Suomi
Français
Frysk
Gàidhlig
Galego
Avañe'ẽ
עברית
हिन्दी
Hrvatski
Magyar
Bahasa Indonesia
Ido
Íslenska
Italiano
ᐃᓄᒃᑎᑐᑦ/inuktitut
한국어
Ripoarisch
Кыргызча
Latina
Lietuvių
Latviešu
Malagasy
Македонски
മലയാളം
मराठी
Bahasa Melayu
မြန်မာဘာသာ
नेपाली
Nederlands
Norsk (nynorsk)
Norsk (bokmål)
Polski
Português
Runa Simi
Română
Русский
Sicilianu
Srpskohrvatski / српскохрватски
Simple English
Slovenčina
Slovenščina
ChiShona
Српски / srpski
Basa Sunda
Svenska
தமிழ்
ไทย
Tagalog
Türkçe
Українська
اردو
Tiếng Việt
Walon
ייִדיש
中文
粵語
最終更新 2012年11月20日 (火) 09:18 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
テキストはクリエイティブ・コモンズ 表示-継承ライセンスの下で利用可能です。追加の条件が適用される場合があります。詳細は利用規約を参照してください。
削除依頼
無題
全国改チャリ撲滅委員会@会長 2012年11月24日 11時07分
性向上にご協力ください。(2007年8月)
糞(くそ、ふん。くそは「屎」とも表記)とは、動物の消化管から排泄される固体状の排泄物。糞便(ふんべん)、大便(だいべん)、(俗に)うんこ、うんち、ばばや、大便から転じ大とも呼ばれる。(うんこ、くそについては)転じて、取るに足らない物、無意味な物、役立たない物、不必要な物を指して、このように形容する場合もある。
イヌの糞入れ(プラハにて)目次 [非表示]
1 概要
2 形
3 生物学的側面から見た糞
3.1 消化器系
3.2 臭いの元
4 糞の利用
4.1 飼料・食糧としての利用
4.2 肥料としての利用
4.2.1 人糞
4.2.2 家畜糞
4.3 目印・確認用としての利用
4.4 医療
4.5 民間療法
4.6 その他の利用
5 慣用句としての糞
6 糞と名の付く食べ物
7 糞から「ウンコ」へ。その語源
7.1 当て字
7.2 方言
7.3 その他「糞」に関する古語
7.4 「うんこ」と「うんち」の違い
8 文化面から見た糞
9 糞に関する注意点
10 糞と社会問題
10.1 犬の場合
10.2 猫の場合
10.3 鳥の場合
10.4 人間の場合
10.5 糞尿だらけだったパリ
11 考古学・古生物学における糞
12 糞のつく地名
13 関連項目
14 脚注
15 外部リンク
概要 [編集]糞は大抵の場合において、禁忌されるべき不浄の存在として扱われる。特に衛生面から見た場合、伝染病の病原体を含んだ糞は典型的かつ危険な感染源であるし(これらが近代の戦争で、赤痢等の伝染病を蔓延させるための生物兵器として使用されたこともある)、また非常に強い臭気を放つ。
動物の糞は一般的に、草食獣などの弱い動物ほど糞の臭いは少なく、逆に肉食獣の糞は臭気が強い。これは弱い動物が臭い糞をすると、天敵を集めてしまう危険が高くなるために、臭い糞をする草食獣は淘汰された結果だともといわれているが、逆に肉食獣などの糞は、脂質やタンパク質を消化するためにさまざまな消化分泌系が発達し、より臭いが強い傾向がある。
古くから、さまざまな理由で忌み嫌われてきた糞ではあるが、近年では生物学的な循環において、これらを資源として考える向きもあり、将来的には宇宙ステーションなどの閉鎖環境において、有効に活用する手段が求められることもあり、そのための研究も広く行われている。
形 [編集]便の形は様々である。人間の場合、楕円形から棒状で、その長さは体調などによっても変化する。棒が長い場合、途中で折れることもある。水気が多い場合、外形が不確定になることもあり、それが酷い場合は下痢といわれる。このようにあまり特徴がない便を出すものにイヌ・ネコ・サル・ウシ・ウマなどがある。クマなどではより液体のような便をする。
逆に特徴のはっきりした便をするものに、ウサギやヤギ、シカなどがあり、いずれもペレット状の糞をする。ウサギは円盤状、シカは楕円形とその形にも特徴がある。草食性の昆虫も多くがペレット状の糞をする。
糞は単独で存在するとは限らず、ある程度固まって排出されることが多い。そのまとまりを糞塊(ふんかい)という。例えばカモシカは両手の掌いっぱいくらいの糞塊を作る。個々の糞ではシカとカモシカの区別は非常に困難であるが、糞塊があればそれはカモシカと判断できる。これはシカが歩きながら糞をするのに対して、カモシカは立ち止まって一気に糞をするためである。
なお、鳥類・爬虫類・昆虫の糞の中に白い粘液が混じることがあるが、これは尿である。彼らはアンモニアを尿酸の形で排出するため、糞の中にそれが区別できる。
生物学的側面から見た糞 [編集] 消化器系 [編集]人間の場合の内容物は、水分、新陳代謝によってはがれた腸内細胞、大腸菌などの腸内細菌、胆汁などの体内分泌液、食物繊維など摂取した食物のうち消化しきれなかったもの、または体内に蓄積していた毒素などで、未消化物の組成は摂取した食物により左右される。かつては子供の本などで、「大便は食べ物が消化しきれなかったかすである」という記述が多かったが、便を構成する成分のうち、食べ物の残滓はおよそ5%に過ぎない。 大半は水分(60%)が占め、次に多いのが腸壁細胞の死骸(15%〜20%)である。また、細菌類の死骸(10%〜15%)も食べ物の残滓より多く含まれる。
人間が男女に関わらず排泄する便の色は、通常時の場合は黄土色 - 茶色で、これは胆汁によるものである。人の大便の茶色のもとは胆汁中のビリルビンが腸内細菌により最終的に代謝され生成されたステルコビリンによるものである。摂取した食物の種類、体調などにより、色調の濃淡に変化を起こす。食生活も関係しており、一般に肉食など動物性タンパク質のものを多く食すると褐色がかり、反対に穀物、豆類、野菜類を多く食するとpHの関係で黄色がかる。食物繊維、炭水化物を多く摂取すると便は太く大きくなり、高カロリー、高脂肪の割に食物繊維や微量栄養素の少ないジャンクフードを食べていると、便は細くなる傾向がある。また、幼少時は括約筋の調節が利きにくいために、体格に対して便は太く形成され、年齢を重ねると括約筋の弛緩により、相対的に便は細くなる傾向がある。
臭いの元 [編集]臭いの原因としては、インドール、スカトール、硫化水素などによる物である。人間の場合、1日に平均して100〜250gほどを排出するが、稀に体調の関係で、大量に(ゆるい物が)出たり、何日も出ないこともある。日本人が人生80年の間に排泄する糞の平均量は約15トンといわれている。長期間出ないと、中毒症状を起こすこともあるので、あまりに長期間(1週間以上)出ない場合は、専門医への相談が推奨される。
口臭が腸内ガスと同じ臭いであることがある。これは便秘している腸からガスが吸収され血管内を運ばれ、肺から放出され口腔に至るためである。
糞の利用 [編集]糞は体内における酵素・細菌の働きによる変化を起こしておりさまざまな利用がなされている。
飼料・食糧としての利用 [編集]様々な生物で、食糧、あるいは栄養源として利用する場合もある。排泄物には、その動物が消化吸収できなかった成分が含まれるが、それを再吸収するために食う場合もあれば、その動物が利用できない成分を、他の動物が食う例もある。さらに、糞には食物に含まれていた成分だけでなく、その動物の腸内で添加されたり、分解によって生じた成分が含まれたりすることもあり、それが重要な意味を持つ例もある。
ウサギなどは、自分の糞を食べる。これは、繰り返し腸管を通過させるためのもので、異常な行動ではない。哺乳類の中には、子育て期間中に子供の糞を食べてしまう物もあるが、これは子供の消化能力が弱くて、未消化の分が多いこともあるが、それ以上に天敵から身を守るために、糞をできるだけ巣の周辺に残さないようにする合理的な行動である。逆に、親が子に栄養分を豊富に含む未消化の便を与える動物もある(コアラなど)。これは初乳に近い役割を果たしている。草食動物の場合は、腸内細菌の働きによって草木を消化するが、腸内細菌の発生が弱い場合は消化不良を起こす。そのような時に草食動物は好んで自分や仲間の糞を口にするものの、これらは腸内細菌の補充が目的であって、糞中の栄養を求めてのことではない。
別種の動物に利用される場合もある。実際には、野外において動物の糞は、よくほかの動物の餌になる。代表的なのは、昆虫の中で、糞虫といわれるコガネムシ類である。フンコロガシ(スカラベ)がよく知られる。
人糞が豚や犬、魚類の餌として使用される場合がある。そのために便所はそれらの生物の飼育場所に隣接して作られることがある。さらに手の込んだものでは、人の便所の下に豚小屋を、豚小屋の下の方に養魚池を造る。これなどは、自然の仕組みを巧く利用した例と言えよう。
糞は老廃物であるから、食物として直接利用される場合もあるが、さらに分解を進める微生物の働く場でもある。排出されると、すぐに細菌類や菌類がどんどん分解をはじめる。糞に生じる菌類は糞生菌と呼ばれ、古くから研究の対象となってきた。ちなみにハエのウジなどは、むしろ細菌を餌にしている可能性もある。細菌や菌類による分解が進めば、糞は土に同化してゆく。菌類の側から見ると、たとえば草食動物の糞には、その材料である植物より、はるかにチッ素の含有量が多く、基質としてはるかに有用である。
肥料としての利用 [編集]糞には、窒素・リン酸が含まれているため肥料として利用される。鶏糞、牛糞、人糞などが用いられている。
人糞 [編集]人糞を肥料として用いるのは、世界的に見ると一般的なものではなく、日本などごく一部に留まる。多くの国・民族において、人糞を人間の食料を生産する畑に投下することは忌避されてきた。例えば明治期にアイヌ民族がなかなか農業に馴染まなかったとされるが、その最大の問題は人糞を肥料に用いることであったといわれる。
人糞を肥料として用いるのは、鎌倉時代の日本が初めてであり、これがために日本の都市は他国に比べて極めて衛生的になったといわれる(そうでない場合の端的な例としては、後述の「糞尿だらけのパリ」を参照)。
江戸時代には、その人糞を出す階層により、その価値が違い、栄養状態のよい階層(最上層は江戸城)から出された人糞は、それより下の階層(最下層は罪人)が出す物より高い値段で引き取られた。江戸城から出る人糞は、葛西村が独占していた。長屋に併設された共同便所は、これらの肥料原料を効率良く収集するために設置され、ここから得られた肥料で城下町周辺部の農地は大いに肥え、町民に食糧を供給し続けた。江戸落語の中に店子が喧嘩した大家へ「二度とてめえの長屋で糞してやらねぇ!」と捨て台詞を吐く、やや分かりにくい描写があるがこういった背景を考えると分かりやすい。
明治期においても人糞は貴重な肥料であり、高値で引き取られた。そのため、学生などが下宿する場合においては、部屋を複数人以上(具体的人数はその時の取引相場で異なる)で共同で借りた場合は、部屋の借り賃が無料になることもあった。
肥料として用いる人糞は、そのまま使うと作物が根腐れするため、たいていは肥溜めに溜めて発酵させて利用する。ちなみに発酵中の物は非常に臭いが強く、さらに衛生害虫になるクロバエ類やニクバエ類、またカの中でも最も富栄養状態に適応したオオクロヤブカの発生源となるなどの問題があった。
農民が直接人糞を引き取る形態は、バキュームカーや下水道が普及した事や、前述の肥溜めの衛生上の問題もあり、昭和後期以降において廃れることになった。しかしながら肥料としての利用は、現在も下水の汚泥を醗酵処理した肥料が製造販売(自治体によっては無償提供)されている。
一方で未開な民族で行われている原始的農法の中には、便意を催したら、芋などの作物を育てている焼畑に穴を掘って、適時用便して肥料とする所もある。[要出典]
家畜糞 [編集]鶏や牛などの家畜の糞は、多くの場合、自然に放牧することによって得られる。家畜の放牧地は交代で畑として利用され、放牧地であった時の家畜の糞が、そのまま肥料となる。
放牧が乏しい今日の日本では、おがくずや藁と混ぜて、専用の発酵施設で臭気を抑えつつ、発酵させ利用する。これらの有機肥料を使った農作物は、自然回帰のブーム等により、近年の無農薬栽培や低農薬栽培などと並んで、高価な値段で出回っており、栄養豊富で味も良いと好評を博している。
目印・確認用としての利用 [編集]糞を発見・調査することによってその近辺にいる動物を知ることができる。また、その糞を分析することによってその動物がどのようなものを食べているかを知ることができる。また糞は、動物の習性によって巣から一定距離の場所にばら撒かれたり、縄張り主張のために木等に擦り付いていたり、決まった場所にあったりとさまざまであるが、これら習性を調べて応用することで、狩り等の際に効率良く対象の動物を発見できる。
また、糞はその動物の食べたものの残りかすであるから、その動物が何を食べたのかはそれを調べることで知ることが出来る。もちろん消化されたものは残らないのであるが、その未消化物からわかることも多い。例えばタヌキの糞はたいていの場合甲虫の羽根を含む。テンの糞は果実の皮や種子を含むことが多い。沖縄ではマングースの糞からオキナワトゲネズミの毛が発見され、その危険性が強く指摘された。
医療 [編集]検便で感染症・食中毒の原因菌・ウイルスや寄生虫卵、潜血など検査を現代の医療現場で行なわれる。
糞は消化器系の働きを直接に反映するから、その状態は診療においても重視されることがある。これは人間でも家畜でも同様である。外界に出た糞は時間の経過と共に変質するから、この目的のために糞を調べることを検便という。
便の性状は健康状態を反映している場合があり、日頃の観察が勧められる。色調は特に重要である。黒色の便(特にタール状のもの)は上部消化管(胃 - 十二指腸)での出血を示唆し、出血性潰瘍もしくは癌を疑うべき所見である。肉眼的に赤い血液が確認できる便(血便)は下部消化管(大腸以下)での出血によるものであることが多い。胆道閉塞の結果として胆汁の分泌量が少ないと、白っぽい便が出ることもある(その前に黄疸等の症状が出ることも多いが)。この場合は胆汁の脂肪親和作用が得られないため脂肪便となることが多い。また、ロタウィルスなどの感染症では白色の下痢が特徴である。
また便から放出される臭いも健康を知るバロメーターとなる。一般に大便の臭いは食物の残滓が腐敗して発すると思われがちだが、一緒になって放出される細菌類の排泄物によって臭いが放たれるのである。健康な便とされるものからは露骨な悪臭は発しなく、発酵臭に似た臭いが放出される。これは一般に善玉といわれるビフィズス菌や乳酸菌の代謝によって排泄される臭いである。反面、ウェルシュ菌などの悪玉菌はスカトール、メルカブタン、硫化水素など毒性のある臭いを放つ。
また、寄生虫の検査も往々にして検便によって行われる。多くの寄生虫がその卵を消化管に出し、それが便とともに排出されるためである。
民間療法 [編集]糞は、古来から漢方薬として用いられてきた。インドにおいては現代でも牛の糞尿が医薬品から石けん、シャンプー、歯磨き粉などの衛生用品など非常に幅広く使われており、牛の尿から作ったソフトドリンク「牛の水」なども存在する。[1]。
日本では馬糞に薬効があると信じられ、戦国時代には「馬糞治療」としての地位を確立していた。馬糞は傷口に塗る以外にも、直接食べるか水でといて飲む事によって鉄砲傷に効くとされた。これらは武田信玄の家臣、甘利昌忠が負傷した部下に糞便の薬を飲ませる際、嫌がる部下に自ら飲んで見せたという話が美談として有名である[2]。
また、傷の痛みが酷い時には温めた人の小便を飲ませる事もあった[3]。
明代の李時珍『本草綱目』には52巻人部の人糞、虫糞茶、黄龍湯(zh:黃龍湯)、糞清、人中黄等の糞を原料とする漢方薬が記されている。
朝鮮半島では薬が珍しく貧しかった時代、治療のために土を塗ったり、小便を飲んだり、大便を食べたりした[4]。
李氏朝鮮時代の王たちの疾病と治療法を研究したソウル大大学院医学科の金正善によると、中宗は解熱剤として「野人乾」(人糞)の水を飲んだという[5]。
朝鮮の民間療法で、嘗糞という糞を舐めることで胆汁の出方などで健康の度合いを知るものがある。これは療法というよりは父親の病気を心配する親孝行の息子の献身の事例として語られている面が多い。また、朝鮮(韓国)にはトンスルという糞を原料とした酒がある。
その他の利用 [編集]古来より糞は包囲戦の際に敵の城内に投げ込むことによって城内の衛生環境を悪化させ、疫病を発生させるという目的で用いられた。ある種の細菌兵器である。
ウシの糞を乾燥させる乾燥地帯で牧畜が行われている地域では、家畜である草食動物の未消化である植物性繊維を多く含む糞を乾燥させ燃料や壁材として利用されている。例えばインドでは牛の糞を藁などを加えて円形に乾燥させて牛糞燃料にする。また、防虫として壁や屋根に塗る。
鳥の糞が堆積し化石化してできたグアノが窒素やリン資源として大いに利用されていたが、ナウルなど一部の産地では採掘し尽くされ資源として枯渇してしまった。なお近年では海鳥由来の良質なグアノは枯渇したものの、洞窟などに密集して居住するコウモリの糞のグアノ化したものが高級肥料として「バット・グアノ」などの名称で観葉植物向けなどに利用されている。
ウグイスの糞は化粧品として利用される。これは、ここに含まれる多様な消化酵素の効果によるものとされる。
狼煙の語源は狼の糞を使用することからとされている。
象の糞には未消化の食物繊維が多く含まれていることを利用して紙が作られている。アフリカ東部に暮らすマサイ族などは、乾期のゾウの糞を元に作る象糞茶を作る。別名・サバンナティー。さらに象の糞をライオンにあたえると、獰猛なライオンが一瞬にしておとなしくなってしまう。
ライオンの糞は、草食動物が嫌う臭いを出すため、野生動物からの農作物被害を減らすために、忌避剤としての研究が行われている。実際、JR紀勢本線では鹿との接触事故が多く、動物園から譲り受けたライオンの糞を線路沿いに蒔いたところ接触事故がなくなり、絶大な効果を上げている。しかしながらライオンに接したことのない鹿がなぜライオンの糞の臭いを恐れるのかは分かっていない。
コーヒーは特定の動物(ジャコウネコの一種)が、特に出来の良いコーヒーの実を好んで食べることから、この糞に含まれている未消化のコーヒー種子を取り出したもの(コピ・ルアク)が高値で取引されている。動物の消化酵素の働きで、コーヒー自身の風味が玄妙に変化し、独特の味わいがあるという。
日本では中国の四川料理には蚊の目玉の湯 (中華料理)が珍味であるとする説が流布している。この原料は夜明砂というコウモリの糞を洗いだした漢方薬である。
糞を発酵させるとメタンガスが発生するがこのメタンガスは燃やすと発電に使用できる。現在世界中で牧場の電力を糞発電により自給自足するなどして有効活用が広がっている。
慣用句としての糞 [編集]糞は、日常的に目にするきわめて身近な存在で、さまざまな慣用句に用いられる。「糞」だけでは敬遠される場合も無くはないが慣用句としての用途は一般的になってきている。
クソッ!
強い憤りを表す慣用句で、欧米でもShit!(英語)、Scheiße!(ドイツ語)、Merde!(フランス語)、¡Mierda!(スペイン語)、Merda!(イタリア語)(意味はいずれも「クソッ!」)と、そのままの慣用句が存在している。かつては、文字通り糞を踏んでしまったような場合を指していたと思われるが、現在では自分を鼓舞する意味合いの方が強い。英語のShit!は下品とされるので、Shoot! やSheesh!など、発音が似た語をかわりに用いることがある。下記のように、スペイン語などにも同様の下品さをやわらげた表現がある。
Shit hit the fan.(糞が送風機に当たった)
旧悪などが露見し、関係者一同に被害が及ぶ事。飛び散る様子から「逃れ得ない災厄」と云う感じだが、日本の「火の粉が降り注ぐ」に相当する。
Holy shit!(直訳「聖なる糞」)
アメリカの俗語で、激しい驚きを示す。意訳すれば「何じゃ、こりゃぁぁっ!?」程度の意味。状況に応じて、「こいつはすごい!」「ありえない!」の意味に使うこともできる。
Bullshit!
英語で、「うそつけ!」という意味。相手の言ったことを信じられない場合に使われる。
¡Mierda! ¡Miércoles!
スペイン語で糞は"mierda"であり、日本語の「クソッ!」と同様に間投詞的に用いられるが、女性などはこの単語を直接口にするのを嫌い、最初のほうの発音が同じ単語である"miércoles"(水曜日)をその代わりにいうことがある。
味噌も糞も一緒くた
いくら色が似ているとはいえ、食品である味噌と汚物である糞を混ぜてしまう、非常に愚かしいことの例え(=玉石混交)。マーフィーの法則にある、「樽に一杯のワインに一滴の汚水を垂らした」後に出来上がる物と一緒である。古くは「糞味噌を混ぜる」ともいう。
なお、水洗便所の便器の開発の際、便がこびりついたものがうまく流れるかどうかの実験には、糞の代わりに味噌を使う。
下手くそ
下手を強調した表現。
くそ真面目
度を越えた真面目。(上記の下手くそ同様、強調の意味でくそを付けた物)
猫糞(ねこばば)
ネコが自分のした糞に砂をかけて隠してしまう習性から、「糞=落し物・悪事」を隠す行為を指すが、特に落し物を着服(横領)してしまう行為を指してこう呼ぶ。
シェー
1960年代に赤塚不二夫の漫画「おそ松くん」で生まれた流行語。有力な語源のひとつに、フランス語で「糞しろ」という意味のスラング、シエ (chier) が挙げられる[要出典]。
目くそ(目やに)・鼻くそ・耳くそ(耳垢)・歯くそ(歯垢)
人体からの分泌物という意味で糞という言葉が使われている。「目くそ」は表現上の問題で「目やに」と言い換えることが多いが、慣用句としての「目くそ鼻くそを笑う」(=五十歩百歩)は生きている。
~もくそもない
「~など問題外だ」や「そんなの問題にならない」等の意味で使われる。
またこれら以外にも、役職や地位・立場の接頭詞的に「くそ」を付け、侮蔑する意図で用いることがある。アメリカ英語の「fucking○○」に対応して使われる。
例
くそ坊主・くそ大名・くそ上司・くそガキなど
糞と名の付く食べ物 [編集]本来忌避されている存在であるはずの糞の名を冠した食材がある。代表的なものにはウニの中でも高級食材とされているバフンウニやエゾバフンウニ(いずれも「馬の糞」の意)などがある。
タイ王国ではトムヤムクンなどに用いられる大小さまざまな葉唐辛子が売られているが、その中でも一番小さく世界有数の辛さを誇る青唐辛子は色、形が似ていることからプリック・キー・ヌー(ねずみのうんこ)と呼ばれている、世界でも稀なケース。
奈良市では奈良公園を中心とした地域で「鹿のフン」あるいはそれに類する名称の菓子が土産物として販売されている。これは1986年に笑っていいとも!で紹介され、オレたちひょうきん族で明石家さんまによって大ブームになった吉永小百合の歌謡曲、奈良の春日野に因んだものである。テレビでのブームは去って久しく、その菓子の名の由来を知らない世代も増えたが、鹿の糞を模した形状が「ネタ」としても面白く、しかも安価で、かつある意味きわめて奈良らしい土産物であるため、修学旅行生や若年層を中心に人気があり、すっかり奈良土産として定着している。わざわざ糞に似せた食品を作って販売している例の一つである。
また沖縄の八重山地方では、「イリオモテヤマネコの運幸(ウンコ)」といった名称の菓子(チョコレート菓子)がみやげ物として販売されている。
また、直接糞の名称を使っているわけではないが、鳥取県倉吉市の銘菓に「天女のわすれもの」がある。これは「トイレからのまちづくり」を進める倉吉市で、それにあやかるように作られた。「わすれもの」とは糞のことである。
糞から「ウンコ」へ。その語源 [編集]糞を意味する語として最も古くから存在するのは「くそ」で、「くさ(臭)し」「くさ(腐)る」はその派生語であると考えられる。また、くしゃみの古語である「くさめ」もその可能性があるという(柳田國男はくしゃみをした時のまじないのことば「クソハメ(糞食らえの意)」が転じたと論じた)。
糞の別名を「うんこ」や「うんち」とも言うが、いずれも脱糞しようといきむ時の声「うん」から生まれたものであり、元々は幼児語であった。両方とも成立は新しく、「うんこ」は18世紀後半、「うんち」に至っては20世紀以降の用例しか存在しない。糞に通常語とは異なる幼児語を当て嵌める文化は普遍的に存在し、例えばフランス語ではメルドmerdeという通常語の他にカカcacaという幼児語も存在する(これにちなみ、『天空の城ラピュタ』のフランス公開では原語日本語版において「カッカ(閣下)」という言葉が頻出するのが子供たちの間で笑いを誘った)[要出典]。
当て字 [編集]「糞」を意味する「うんこ」に漢字表記は存在しないが、小説家の開高健はエッセイ『私の釣魚大全』(1969年)で、雲古(うんこ)という当て字を使用していた(同様に小便についても御叱呼(おしっこ)と表記していた)。これには「雲を眺めて古きを落とす」という意味が込められていたとされる。また落語家や寄席芸人の符丁で「クモ(=雲)」といえば「うんこ」のことを表す[要出典]。
方言 [編集]近畿地方ではババ(屎)と呼ぶが、この呼び方は「ネコババ」の語源となっている。ネコババとは、落し物を着服することを意味する。上記の猫糞を参照。また新潟県ではあっぱ、愛媛県ではポン、福島県会津ではバッコと呼ぶ。また、会津地方の方言では糞尿を漏らすことをむぐすと言い、前述とあわせるとバッコをむぐすとなる[要出典]。
その他「糞」に関する古語 [編集]排泄を意味する古語動詞は「まる」で、「くそまる(脱糞する)」「ゆまる(小便をする)」のように用いられた。おまるという語に今も残るが、長野県、愛知県では方言として現在でも使われる。子音交替によりバ行に転じた「ばる」になると、さらに多くの地方で方言として残っている。たとえば、肥筑方言の「ばりかぶる=脱糞する(なお、「かぶる」は広く九州地方で排泄を意味する語。「しかぶる」は小便を漏らす、失禁するの意)」など。「ばば」の語源にも関係があるともといわれる。
また、男児名に付く「麻呂」、「麿」、「丸」も、もとは「糞」を意味していたという説がある。これは、名にわざと醜悪なものをつけ、幼児が魔物などに魅入られず力強く成長することを祈ったものであるという[要出典]。
「うんこ」と「うんち」の違い [編集]これ以外の説もある。
固い物は「うんこ」、柔らかい物は「うんち」。また、「うんにょ」、「うんにゃ」はさらに柔らかいものとされる。他にも「うんぴ」「うんび」などという言い方も存在する[6]。
文化面から見た糞 [編集]脱糞する行為は、多くの文化圏において、非常にプライベートな部分であるため、他人の脱糞行為を伺い見ることは、羞恥心のない幼児ならともかく、成人の間では非常に稀なことである。人格形成の上で、脱糞行為は非常にデリケートな根底部分に含まれており、哲学上や心理学上における糞の扱いは、人間心理の洞察の上で、大変大きなウエイトが置かれている分野でもある。例えば公衆便所では男性用の小便器を例外として、他人に見られないように個室に仕切られているのが普通である。ただし例外として、現在の中国においては、公衆便所が個室で仕切られておらず、同時に公衆便所に入った利用者は互いの排便を見る事になる(当の中国人に言わせると、公衆浴場で日本人が互いに裸を見せ合うほうが、むしろ理解できない習慣であるとの事)。また「古代ローマ人の24時間」(Alberto Angela著)にあるように、古代ローマの公衆便所にもたくさんの穴が開いた長い石の板があるだけで、まったくプライバシーがなく、市民らは並んで腰かけて用を足しながら談笑していた。
他方で幼児にとっては糞はより親しく、笑いの対象でもあり、幼稚な下ネタの常連である。勿論大人がそれをやるのは普通には考えられないことである。蒯通が韓信のもとを離れる際、発狂したと思わせるために、彼は大便を入れた器を皆に見せて廻ったとの伝説がある。より通俗的には、漫画やアニメといったサブカルチャーメディアのうちに、こういった糞便を主題としたり、主題としないまでも決まりネタとして登場する作品も多く、その中ではソフトクリームのように円錐状にとぐろを巻いた「記号化された糞」が用いられることもある。
特殊な性的嗜好の中に、俗にスカトロと呼ばれる分野がある。日本語では「糞便愛好」や「糞尿愛好」とも云われるが、一般に忌避されている糞便に、背徳的かつ性的な興奮を感じるこれらの性的嗜好は、その実において、清潔さに対するアンチテーゼと呼ぶよりも、むしろ性的興奮に対する背徳感の微妙な変形であるとする説もある。この性的嗜好に対する分析は諸説あるため、詳しい話は割愛するとしても、これらの性的嗜好にある人は、好きな人の糞便を口にすることに、興奮を覚えるそうである。詳細については、スカトロジーの項を参照のこと。
糞は美術面でもさまざまな形で、非常に内面的な心理描写を行う上で避けて通れない所があり、糞を模した美術品や糞そのものを加工したもの、さらには芸術活動の一環として、うんこを使った創作活動すら存在する。
鳥獣に糞をかけられると言う行為は滅多にある事ではないので、中世の日本では、何らかの兆し(主に病事の記述が多い)と捉えられ、陰陽師に占わせていた事が、『吾妻鏡』内で見られる(衛生上の観点からしても病の一因である)。安貞2年(1228年)2月7日条、将軍家の衣に鳶の糞がかかった為、陰陽師に占わせたところ、病事に注意がいると伝えられたと言う記述がある(これを『吾妻鏡』内では、「鳶の怪異」としている)。また、寛喜元年(1229年)5月21日条には、犬の糞が御所常の御座の畳の上にかかった為、占わせた、と記されている。
糞に関する注意点 [編集]なお、これらの精神的な側面を持つ糞であるが、衛生面において、便秘ではないものが脱糞してすぐの物はそれほど問題はないとされているが、脱糞後1時間以上経った物や、便秘の者の糞は、有害細菌の働きによって腐敗しており、健康に悪影響を与える毒素が発生するので、食糞してはいけないといわれている。(性的な食糞は特にスカトロと呼ぶ) そもそも体内の不用物だから排泄されるのである。
糞と社会問題 [編集]糞は動物であれば、普遍的に排出する物ではあるが、これらが動物の習性により、社会問題化することがある。
犬の場合 [編集]ペットの犬の糞は、古くは往来の隅や植え込みの陰などに放置されることが多かった。しかし都市部で犬を飼う家庭が増えてくると、これらの放置された糞便が、次第に住民感情を害するようになり、有効な対応策が行政や犬を飼う人に求められるようになった。
この要望に対してフランスのパリ市では、犬に糞をさせるための場所を路上に設置し、簡易バキューム機を搭載したオートバイによる清掃隊を配置して対応しているし、イギリスのロンドン市では、公園などに飼い主が回収した糞を入れるための、専用の汚物入れを設けるなどしている。日本においては、条例により、路上など、公共性のある場所に、ゴミやタバコの吸殻と並んで、犬の糞も放置することに罰金などを設ける所も出てきている。
一方、昨今では愛犬家側にもやっと教育が浸透してきており、犬の散歩の際にはビニール袋やポケットティッシュ持参で散歩する人がだんだん増え始めたがまだ、特に道路がしっかりしていない場所や地べたの場合には放置する愛犬家も多い。犬が排泄したら、その場でティッシュをかぶせ、裏返しにした袋を手にはめて、ティッシュの上から摘んで拾い上げ、そのまま裏返した袋を元に戻して回収すれば、非常に衛生的に始末できるが、近年ではさらに糞の回収を便利にするさまざまなケア用品が発売され、中には便意を催した犬の後ろから宛がって、直接器具内に用便させる「犬用携帯トイレ」も発売されている。なお、一部の愛犬家に至っては、犬を訓練して、散歩前に用便を済まさせ、散歩中に催させない人も居るほどである。
猫の場合 [編集]猫は古くより、人間の住居に出入り自由な形で飼育されていたが、現代の住宅地においては、他人の敷地に侵入してしまったりすることもあるために、近所間の問題に発展する事例が近年増えている。
土の露出面積が減った関係上で、柔らかい土を掘り返して用便し、終わった後は土を掛けて隠すことを好むこの動物が、他人の家の花壇や、児童が遊ぶ砂場などに用便してしまい、衛生上の観点や心情的な問題から、隣人関係が悪化してしまう他、特に野良猫を大量に餌付けしてしまう人の近隣や、多くの猫を飼育している家の近所で、住民間の対立を生んでしまう事例も発生している。
また子供の遊ぶ砂場では、野良猫の持っている寄生虫(猫回虫)による被害を防止するため、児童の居ない時はビニールシートを被せたり、定期的に加熱消毒するなどの措置を行う所もあるが、中にはそれほど経費を掛けられない関係から、児童公園から砂場が消えてしまったり、クレゾール石鹸液等の薬品で殺菌しようとして、正しい用法を知らずに原液を撒いてしまい、知らずに遊んだ児童が化学火傷を負うなどの健康被害を生む事件まで発生している。またこれらの問題では「遊んだら手を洗おう」という約束事がまだ守れない幼児ほど、寄生虫などによって病気に成り易い点もあり、軋轢を深める原因となっている。
これらの問題に対して、無節操な飼育方法を見直そうという運動があり、都市部においては飼い猫は屋内で飼うように行政側が提言を行い、飼い主側に自主的な協力を呼び掛けたり、野良猫に餌を与えて養うにしても、
不快感を催させるほどに増えすぎたりしないよう去勢する
健康管理を行って伝染病や寄生虫の蔓延を防ぐ
公共の場所や他人の敷地に放置された糞を猫を世話する側が掃除する
入って来て欲しくない場所には侵入防止用の措置を行う
…といったさまざまな対応をすることで、野良猫と地域住民の共存を図る地域猫制度を推進する自治体やボランティア団体も出始めている。
鳥の場合 [編集]ハトは食料さえ豊富なら、非常によく繁殖し、また大きな群れを作ることでも知られるが、これと同時に、増えて群れた分だけまとまった場所に糞をすることでも知られている。近年では都市部で繁殖し過ぎたハトがクリプトコッカスなどの病原体を媒介もするため、衛生面において大きな社会問題となっている。
この問題に対して、都市部でのハト駆除という手もあるが、古くより平和や繁栄の象徴とされてきたハトだけに、手荒な対処方法を取れない行政側も多く、さらに問題を根深いものとしている。この問題に対しては、ハトの餌を断つことで、都市部に集中しすぎたハトの群れを分散させ、繁殖し過ぎないようにする運動が、消極的ながら推進されており、都市部ではハトに餌を与えた場合に罰金が科せられる所もある。
なお中国や欧米・中東では、良く増えるハトは古来より重要な蛋白源としても利用されてきたため、食用として捕獲する分にはそれほど前出の動物愛護問題にも絡まないため、食料資源として捕獲して実数削減に励もうという話も、一部では出るようである。
また、近年ムクドリが何千何万羽単位で大通りの街路樹をねぐらにすることによる糞害も深刻である。
原因については天敵のハヤブサや森林の減少があげられるが、大通りを走る車のヘッドライトが川の水面に似ており、本来ねぐらにしている河原周辺の林と勘違いしているのではないかという説もある。また、大通りの街路樹はヘビやカラスが近づきづらくねぐらには絶好の場所である。
フジテレビでも取り上げられたJR新松戸駅周辺のけやき通りでも深刻であり、初夏から晩秋にかけてのムクドリのシーズンでは周辺の商店の客足が遠のくという。爆竹やムクドリが警戒している時の鳴き声で驚かせる、歩道上空の枝を切るといった対策がとられているが、2005年9月現在も新松戸の空にムクドリの大群が押し寄せている。
また、もしこういった対策で追い払ったとしても、他の町に移動するだけで本質的解決になっていないという問題点もある。
公園の銅像も糞害に悩まされているものが多い中、ハトやカラスが全く寄り付かない銅像も存在することに気が付いた廣瀬幸雄はその銅像の化学成分を研究し、ヒ素の含有量が多いと鳥を忌避する効果があることを突き止めた。この研究業績に対してイグノーベル賞の2003年化学賞が授与された。
人間の場合 [編集]人間の糞は、しばしば脅迫や嫌がらせの道具として使用されることがある。創作物ではあるが、『源氏物語』の桐壺の巻で帝の寵愛を一手に受けた桐壺の更衣に対する嫌がらせとして渡殿(渡り廊下)に糞尿を撒き散らし精神的ダメージを与えられる話が記載されている。また、古事記上巻及び日本書紀第七段には、建速須佐之男命が姉の天照大神を訪ねた高天原で行った乱行のひとつとして、御殿に糞を撒き散らしたとの記載がある。現実の話ではバブル期において、地上げ屋が汚物の詰まったバキュームカーで乗り付け、汚物を撒き散らして事故だと言い張る事件が在ったとか無かったとか云う話もあるが、実際問題として、痴情絡みの怨恨で、汚物を他人の家の郵便受けに投げ込む輩は後を絶たないようである。また、2005年中頃には東京都中野区の住宅地で自らの糞を庭にて加熱し異臭を放ち続けるという事件が取り上げられて問題となっている。さらに大阪では、大手電機メーカーの元社員が通りがかりの女性に糞尿を投げつけ、傷害の容疑で逮捕された。あるいは、いわゆる特殊浴場の接客に立腹した客が後日バキュームカーで乗り付け店内に汚物を撒き散らした事件もある。2001年に起きた名古屋刑務所放水死事件も、きっかけはその受刑者による、自らの糞を投げつける行為であった。それに対して、懲罰と自らの糞で汚れた受刑者の身体の清掃のために、刑務官が放水したのである。
前出の糞と人格形成上の問題から見ても、少々興味深いこれらの事件は、実質的に精神的な被害も然る事ながら、汚損された敷地・設備の清掃にも費用が掛かり、広義の器物破損罪にも問われる行為ではある。
糞尿だらけだったパリ [編集]その昔、フランス・パリはトイレが普及しておらず、貴族(一部は除く)も庶民もおまるで用を足し、そしてその汚物を道端に毎日捨てていて、街は非常に汚かった。「Gare à l'eau!(水に気をつけて!)」と聞こえたら、窓から糞尿が降ってくるという意味であり、通行者は逃げた。王室も同じことで、ベルサイユ宮殿の庭で人々はところ構わず糞を垂れていた。当時の上流夫人のあの優雅な釣鐘形のスカートは、一説には他人の目を余り気にせずに楽に排便できるためであったとされる。
パリの状況を変えるため、1608年に国王アンリ4世が「家の窓から糞尿を夜であっても投げ捨てない」という法律を制定した。その後1677年、初代パリ警察警視総監ラ・レニーが「1ヶ月以内に街中の家の中にトイレを設置すること」という命令をトイレ業者に勧告した。しかし状況は改善されず、100年後の1777年にルイ16世は「窓からの汚物の投げ捨てを禁止する」という法令を再度制定した。
上記のようなどの法律もまったく守られず、あらゆるところに汚物が捨てられ続け、パリの街が腐敗臭から逃れたのは、19世紀半ばのナポレオン3世の時代になってからである。 現代でもパリでは、散歩中の犬の排泄物が飼い主によって回収されずにそのまま放置されることが多い。これに対しては専門の清掃職員が早朝、バキューム形式の掃除機で回収して回っている。
考古学・古生物学における糞 [編集]考古学や古生物学においては、糞が化石化した糞石(coprolite、コプロライト、糞化石)が人間や恐竜などの古生物の食性を示す資料となっており、糞石に含まれる残留物や寄生虫、細菌類などから食性をはじめとしたさまざまなことが調べられている。
また、考古学においてはトイレ遺構のように、遺跡のトイレ跡から得られる残留物が、当時の生活を推察する資料ともなっている。
糞のつく地名 [編集]国内には糞と名の付く地名がある。この糞は屑、あるいは屎と置き換えてもよい。つまり、ある状態のものが、あちこちに散らばっている状況を示す。
金糞岳…滋賀県長浜市にある。[1]
星の糞遺跡…静岡県御前崎市にある。
星糞峠…長野県。黒曜石の露頭があり、雨が降って地表に露出した黒曜石の破片を「空の星が落とした糞」とみなしたためこの名がある。
糞谷(クソンド)…大阪府南河内郡千早赤阪村にある。楠木正成が戦闘時に糞尿をばらまいたとされる。
関連項目 [編集] ウィキメディア・コモンズには、糞に関連するメディアがあります。
糞生菌
新陳代謝
消化
腸
寄生虫
大腸菌
便秘
嘗糞
下痢
排泄
スカトロジー(糞便学)
狼煙
屁
浣腸
失禁
糞尿/屎尿
下水道
浄化槽
宿便
天津罪
みんなうんち:五味太郎作・絵による日本の絵本
うんちしたのはだれよ!:ドイツの絵本
うんこさん-ツイてる人にしか見えない妖精-:日本のテレビアニメ。登場人物がすべて“うんこ”という設定。
カラドリオス
ホムンクルス
うんこマーク
脚注 [編集]1.^ “「ウシ排泄物で薬も開発、応用製品研究が活発 インド」”. AFPBB News. (2010年3月5日). http://www.afpbb.com/article/economy/2705730/5443742 2011年7月29日閲覧。
2.^ “甘利昌忠”. 文化用語の基礎知識. http://www.wdic.org/w/CUL/%E7%94%98%E5%88%A9%E6%98%8C%E5%BF%A0 2011年8月21日閲覧。
3.^ “戦国時代の舞台裏―ここが一番おもしろい!”. 歴史の謎研究会. http://www.amazon.co.jp/%E6%88%A6%E5%9B%BD%E6%99%82%E4%BB%A3%E3%81%AE%E8%88%9E%E5%8F%B0%E8%A3%8F%E2%80%95%E3%81%93%E3%81%93%E3%81%8C%E4%B8%80%E7%95%AA%E3%81%8A%E3%82%82%E3%81%97%E3%82%8D%E3%81%84-%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E3%81%AE%E8%AC%8E%E7%A0%94%E7%A9%B6%E4%BC%9A/dp/4413008596 2011年8月21日閲覧。
4.^ <span title="“똥술”">“똥술” (韓国語). 경남일보(慶南日報) (2007年10月15日). 2009年8月8日閲覧。慶南警察庁警務課長カン・ソンジュのコラム
5.^ “「世宗大王は肉食がお好き…肥満に糖尿病」”. 東亜日報. (2005年8月22日). http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2005082232258 2009年8月8日閲覧。
6.^ 「うんぴ・うんにょ・うんち・うんご―うんこのえほん」(村上八千世著、ISBN 978-4593593521)
外部リンク [編集]腸内細菌の全体像をつかみ、予防医学に役立てる
「http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=糞&oldid=45074784」から取得
カテゴリ: 動物学農学人類学排泄老廃物廃棄物隠しカテゴリ: 出典を必要とする記事/2007年6月-9月出典を必要とする記述のある記事/2012年1月出典を必要とする記述のある記事/2007年4月-6月出典を必要とする記述のある記事/2012年2月個人用ツール
アカウント作成ログイン名前空間
ページノート変種表示
閲覧編集履歴表示操作
検索
案内
メインページ
コミュニティ・ポータル
最近の出来事
新しいページ
最近の更新
おまかせ表示
練習用ページ
アップロード (ウィキメディア・コモンズ)
ヘルプヘルプ
井戸端
お知らせ
バグの報告
寄付
ウィキペディアに関するお問い合わせ
ツールボックスリンク元関連ページの更新状況ファイルをアップロード特別ページ印刷用バージョンこの版への固定リンクページ情報このページを引用
他言語版Afrikaans
Alemannisch
العربية
Aymar aru
Žemaitėška
Беларуская
Български
Brezhoneg
Bosanski
Català
Cebuano
Česky
Cymraeg
Dansk
Deutsch
English
Esperanto
Español
Eesti
Euskara
فارسی
Suomi
Français
Frysk
Gàidhlig
Galego
Avañe'ẽ
עברית
हिन्दी
Hrvatski
Magyar
Bahasa Indonesia
Ido
Íslenska
Italiano
ᐃᓄᒃᑎᑐᑦ/inuktitut
한국어
Ripoarisch
Кыргызча
Latina
Lietuvių
Latviešu
Malagasy
Македонски
മലയാളം
मराठी
Bahasa Melayu
မြန်မာဘာသာ
नेपाली
Nederlands
Norsk (nynorsk)
Norsk (bokmål)
Polski
Português
Runa Simi
Română
Русский
Sicilianu
Srpskohrvatski / српскохрватски
Simple English
Slovenčina
Slovenščina
ChiShona
Српски / srpski
Basa Sunda
Svenska
தமிழ்
ไทย
Tagalog
Türkçe
Українська
اردو
Tiếng Việt
Walon
ייִדיש
中文
粵語
最終更新 2012年11月20日 (火) 09:18 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
テキストはクリエイティブ・コモンズ 表示-継承ライセンスの下で利用可能です。追加の条件が適用される場合があります。詳細は利用規約を参照してください。
削除依頼
無題
全国改チャリ撲滅委員会@会長 2012年11月24日 11時07分
性向上にご協力ください。(2007年8月)
糞(くそ、ふん。くそは「屎」とも表記)とは、動物の消化管から排泄される固体状の排泄物。糞便(ふんべん)、大便(だいべん)、(俗に)うんこ、うんち、ばばや、大便から転じ大とも呼ばれる。(うんこ、くそについては)転じて、取るに足らない物、無意味な物、役立たない物、不必要な物を指して、このように形容する場合もある。
イヌの糞入れ(プラハにて)目次 [非表示]
1 概要
2 形
3 生物学的側面から見た糞
3.1 消化器系
3.2 臭いの元
4 糞の利用
4.1 飼料・食糧としての利用
4.2 肥料としての利用
4.2.1 人糞
4.2.2 家畜糞
4.3 目印・確認用としての利用
4.4 医療
4.5 民間療法
4.6 その他の利用
5 慣用句としての糞
6 糞と名の付く食べ物
7 糞から「ウンコ」へ。その語源
7.1 当て字
7.2 方言
7.3 その他「糞」に関する古語
7.4 「うんこ」と「うんち」の違い
8 文化面から見た糞
9 糞に関する注意点
10 糞と社会問題
10.1 犬の場合
10.2 猫の場合
10.3 鳥の場合
10.4 人間の場合
10.5 糞尿だらけだったパリ
11 考古学・古生物学における糞
12 糞のつく地名
13 関連項目
14 脚注
15 外部リンク
概要 [編集]糞は大抵の場合において、禁忌されるべき不浄の存在として扱われる。特に衛生面から見た場合、伝染病の病原体を含んだ糞は典型的かつ危険な感染源であるし(これらが近代の戦争で、赤痢等の伝染病を蔓延させるための生物兵器として使用されたこともある)、また非常に強い臭気を放つ。
動物の糞は一般的に、草食獣などの弱い動物ほど糞の臭いは少なく、逆に肉食獣の糞は臭気が強い。これは弱い動物が臭い糞をすると、天敵を集めてしまう危険が高くなるために、臭い糞をする草食獣は淘汰された結果だともといわれているが、逆に肉食獣などの糞は、脂質やタンパク質を消化するためにさまざまな消化分泌系が発達し、より臭いが強い傾向がある。
古くから、さまざまな理由で忌み嫌われてきた糞ではあるが、近年では生物学的な循環において、これらを資源として考える向きもあり、将来的には宇宙ステーションなどの閉鎖環境において、有効に活用する手段が求められることもあり、そのための研究も広く行われている。
形 [編集]便の形は様々である。人間の場合、楕円形から棒状で、その長さは体調などによっても変化する。棒が長い場合、途中で折れることもある。水気が多い場合、外形が不確定になることもあり、それが酷い場合は下痢といわれる。このようにあまり特徴がない便を出すものにイヌ・ネコ・サル・ウシ・ウマなどがある。クマなどではより液体のような便をする。
逆に特徴のはっきりした便をするものに、ウサギやヤギ、シカなどがあり、いずれもペレット状の糞をする。ウサギは円盤状、シカは楕円形とその形にも特徴がある。草食性の昆虫も多くがペレット状の糞をする。
糞は単独で存在するとは限らず、ある程度固まって排出されることが多い。そのまとまりを糞塊(ふんかい)という。例えばカモシカは両手の掌いっぱいくらいの糞塊を作る。個々の糞ではシカとカモシカの区別は非常に困難であるが、糞塊があればそれはカモシカと判断できる。これはシカが歩きながら糞をするのに対して、カモシカは立ち止まって一気に糞をするためである。
なお、鳥類・爬虫類・昆虫の糞の中に白い粘液が混じることがあるが、これは尿である。彼らはアンモニアを尿酸の形で排出するため、糞の中にそれが区別できる。
生物学的側面から見た糞 [編集] 消化器系 [編集]人間の場合の内容物は、水分、新陳代謝によってはがれた腸内細胞、大腸菌などの腸内細菌、胆汁などの体内分泌液、食物繊維など摂取した食物のうち消化しきれなかったもの、または体内に蓄積していた毒素などで、未消化物の組成は摂取した食物により左右される。かつては子供の本などで、「大便は食べ物が消化しきれなかったかすである」という記述が多かったが、便を構成する成分のうち、食べ物の残滓はおよそ5%に過ぎない。 大半は水分(60%)が占め、次に多いのが腸壁細胞の死骸(15%〜20%)である。また、細菌類の死骸(10%〜15%)も食べ物の残滓より多く含まれる。
人間が男女に関わらず排泄する便の色は、通常時の場合は黄土色 - 茶色で、これは胆汁によるものである。人の大便の茶色のもとは胆汁中のビリルビンが腸内細菌により最終的に代謝され生成されたステルコビリンによるものである。摂取した食物の種類、体調などにより、色調の濃淡に変化を起こす。食生活も関係しており、一般に肉食など動物性タンパク質のものを多く食すると褐色がかり、反対に穀物、豆類、野菜類を多く食するとpHの関係で黄色がかる。食物繊維、炭水化物を多く摂取すると便は太く大きくなり、高カロリー、高脂肪の割に食物繊維や微量栄養素の少ないジャンクフードを食べていると、便は細くなる傾向がある。また、幼少時は括約筋の調節が利きにくいために、体格に対して便は太く形成され、年齢を重ねると括約筋の弛緩により、相対的に便は細くなる傾向がある。
臭いの元 [編集]臭いの原因としては、インドール、スカトール、硫化水素などによる物である。人間の場合、1日に平均して100〜250gほどを排出するが、稀に体調の関係で、大量に(ゆるい物が)出たり、何日も出ないこともある。日本人が人生80年の間に排泄する糞の平均量は約15トンといわれている。長期間出ないと、中毒症状を起こすこともあるので、あまりに長期間(1週間以上)出ない場合は、専門医への相談が推奨される。
口臭が腸内ガスと同じ臭いであることがある。これは便秘している腸からガスが吸収され血管内を運ばれ、肺から放出され口腔に至るためである。
糞の利用 [編集]糞は体内における酵素・細菌の働きによる変化を起こしておりさまざまな利用がなされている。
飼料・食糧としての利用 [編集]様々な生物で、食糧、あるいは栄養源として利用する場合もある。排泄物には、その動物が消化吸収できなかった成分が含まれるが、それを再吸収するために食う場合もあれば、その動物が利用できない成分を、他の動物が食う例もある。さらに、糞には食物に含まれていた成分だけでなく、その動物の腸内で添加されたり、分解によって生じた成分が含まれたりすることもあり、それが重要な意味を持つ例もある。
ウサギなどは、自分の糞を食べる。これは、繰り返し腸管を通過させるためのもので、異常な行動ではない。哺乳類の中には、子育て期間中に子供の糞を食べてしまう物もあるが、これは子供の消化能力が弱くて、未消化の分が多いこともあるが、それ以上に天敵から身を守るために、糞をできるだけ巣の周辺に残さないようにする合理的な行動である。逆に、親が子に栄養分を豊富に含む未消化の便を与える動物もある(コアラなど)。これは初乳に近い役割を果たしている。草食動物の場合は、腸内細菌の働きによって草木を消化するが、腸内細菌の発生が弱い場合は消化不良を起こす。そのような時に草食動物は好んで自分や仲間の糞を口にするものの、これらは腸内細菌の補充が目的であって、糞中の栄養を求めてのことではない。
別種の動物に利用される場合もある。実際には、野外において動物の糞は、よくほかの動物の餌になる。代表的なのは、昆虫の中で、糞虫といわれるコガネムシ類である。フンコロガシ(スカラベ)がよく知られる。
人糞が豚や犬、魚類の餌として使用される場合がある。そのために便所はそれらの生物の飼育場所に隣接して作られることがある。さらに手の込んだものでは、人の便所の下に豚小屋を、豚小屋の下の方に養魚池を造る。これなどは、自然の仕組みを巧く利用した例と言えよう。
糞は老廃物であるから、食物として直接利用される場合もあるが、さらに分解を進める微生物の働く場でもある。排出されると、すぐに細菌類や菌類がどんどん分解をはじめる。糞に生じる菌類は糞生菌と呼ばれ、古くから研究の対象となってきた。ちなみにハエのウジなどは、むしろ細菌を餌にしている可能性もある。細菌や菌類による分解が進めば、糞は土に同化してゆく。菌類の側から見ると、たとえば草食動物の糞には、その材料である植物より、はるかにチッ素の含有量が多く、基質としてはるかに有用である。
肥料としての利用 [編集]糞には、窒素・リン酸が含まれているため肥料として利用される。鶏糞、牛糞、人糞などが用いられている。
人糞 [編集]人糞を肥料として用いるのは、世界的に見ると一般的なものではなく、日本などごく一部に留まる。多くの国・民族において、人糞を人間の食料を生産する畑に投下することは忌避されてきた。例えば明治期にアイヌ民族がなかなか農業に馴染まなかったとされるが、その最大の問題は人糞を肥料に用いることであったといわれる。
人糞を肥料として用いるのは、鎌倉時代の日本が初めてであり、これがために日本の都市は他国に比べて極めて衛生的になったといわれる(そうでない場合の端的な例としては、後述の「糞尿だらけのパリ」を参照)。
江戸時代には、その人糞を出す階層により、その価値が違い、栄養状態のよい階層(最上層は江戸城)から出された人糞は、それより下の階層(最下層は罪人)が出す物より高い値段で引き取られた。江戸城から出る人糞は、葛西村が独占していた。長屋に併設された共同便所は、これらの肥料原料を効率良く収集するために設置され、ここから得られた肥料で城下町周辺部の農地は大いに肥え、町民に食糧を供給し続けた。江戸落語の中に店子が喧嘩した大家へ「二度とてめえの長屋で糞してやらねぇ!」と捨て台詞を吐く、やや分かりにくい描写があるがこういった背景を考えると分かりやすい。
明治期においても人糞は貴重な肥料であり、高値で引き取られた。そのため、学生などが下宿する場合においては、部屋を複数人以上(具体的人数はその時の取引相場で異なる)で共同で借りた場合は、部屋の借り賃が無料になることもあった。
肥料として用いる人糞は、そのまま使うと作物が根腐れするため、たいていは肥溜めに溜めて発酵させて利用する。ちなみに発酵中の物は非常に臭いが強く、さらに衛生害虫になるクロバエ類やニクバエ類、またカの中でも最も富栄養状態に適応したオオクロヤブカの発生源となるなどの問題があった。
農民が直接人糞を引き取る形態は、バキュームカーや下水道が普及した事や、前述の肥溜めの衛生上の問題もあり、昭和後期以降において廃れることになった。しかしながら肥料としての利用は、現在も下水の汚泥を醗酵処理した肥料が製造販売(自治体によっては無償提供)されている。
一方で未開な民族で行われている原始的農法の中には、便意を催したら、芋などの作物を育てている焼畑に穴を掘って、適時用便して肥料とする所もある。[要出典]
家畜糞 [編集]鶏や牛などの家畜の糞は、多くの場合、自然に放牧することによって得られる。家畜の放牧地は交代で畑として利用され、放牧地であった時の家畜の糞が、そのまま肥料となる。
放牧が乏しい今日の日本では、おがくずや藁と混ぜて、専用の発酵施設で臭気を抑えつつ、発酵させ利用する。これらの有機肥料を使った農作物は、自然回帰のブーム等により、近年の無農薬栽培や低農薬栽培などと並んで、高価な値段で出回っており、栄養豊富で味も良いと好評を博している。
目印・確認用としての利用 [編集]糞を発見・調査することによってその近辺にいる動物を知ることができる。また、その糞を分析することによってその動物がどのようなものを食べているかを知ることができる。また糞は、動物の習性によって巣から一定距離の場所にばら撒かれたり、縄張り主張のために木等に擦り付いていたり、決まった場所にあったりとさまざまであるが、これら習性を調べて応用することで、狩り等の際に効率良く対象の動物を発見できる。
また、糞はその動物の食べたものの残りかすであるから、その動物が何を食べたのかはそれを調べることで知ることが出来る。もちろん消化されたものは残らないのであるが、その未消化物からわかることも多い。例えばタヌキの糞はたいていの場合甲虫の羽根を含む。テンの糞は果実の皮や種子を含むことが多い。沖縄ではマングースの糞からオキナワトゲネズミの毛が発見され、その危険性が強く指摘された。
医療 [編集]検便で感染症・食中毒の原因菌・ウイルスや寄生虫卵、潜血など検査を現代の医療現場で行なわれる。
糞は消化器系の働きを直接に反映するから、その状態は診療においても重視されることがある。これは人間でも家畜でも同様である。外界に出た糞は時間の経過と共に変質するから、この目的のために糞を調べることを検便という。
便の性状は健康状態を反映している場合があり、日頃の観察が勧められる。色調は特に重要である。黒色の便(特にタール状のもの)は上部消化管(胃 - 十二指腸)での出血を示唆し、出血性潰瘍もしくは癌を疑うべき所見である。肉眼的に赤い血液が確認できる便(血便)は下部消化管(大腸以下)での出血によるものであることが多い。胆道閉塞の結果として胆汁の分泌量が少ないと、白っぽい便が出ることもある(その前に黄疸等の症状が出ることも多いが)。この場合は胆汁の脂肪親和作用が得られないため脂肪便となることが多い。また、ロタウィルスなどの感染症では白色の下痢が特徴である。
また便から放出される臭いも健康を知るバロメーターとなる。一般に大便の臭いは食物の残滓が腐敗して発すると思われがちだが、一緒になって放出される細菌類の排泄物によって臭いが放たれるのである。健康な便とされるものからは露骨な悪臭は発しなく、発酵臭に似た臭いが放出される。これは一般に善玉といわれるビフィズス菌や乳酸菌の代謝によって排泄される臭いである。反面、ウェルシュ菌などの悪玉菌はスカトール、メルカブタン、硫化水素など毒性のある臭いを放つ。
また、寄生虫の検査も往々にして検便によって行われる。多くの寄生虫がその卵を消化管に出し、それが便とともに排出されるためである。
民間療法 [編集]糞は、古来から漢方薬として用いられてきた。インドにおいては現代でも牛の糞尿が医薬品から石けん、シャンプー、歯磨き粉などの衛生用品など非常に幅広く使われており、牛の尿から作ったソフトドリンク「牛の水」なども存在する。[1]。
日本では馬糞に薬効があると信じられ、戦国時代には「馬糞治療」としての地位を確立していた。馬糞は傷口に塗る以外にも、直接食べるか水でといて飲む事によって鉄砲傷に効くとされた。これらは武田信玄の家臣、甘利昌忠が負傷した部下に糞便の薬を飲ませる際、嫌がる部下に自ら飲んで見せたという話が美談として有名である[2]。
また、傷の痛みが酷い時には温めた人の小便を飲ませる事もあった[3]。
明代の李時珍『本草綱目』には52巻人部の人糞、虫糞茶、黄龍湯(zh:黃龍湯)、糞清、人中黄等の糞を原料とする漢方薬が記されている。
朝鮮半島では薬が珍しく貧しかった時代、治療のために土を塗ったり、小便を飲んだり、大便を食べたりした[4]。
李氏朝鮮時代の王たちの疾病と治療法を研究したソウル大大学院医学科の金正善によると、中宗は解熱剤として「野人乾」(人糞)の水を飲んだという[5]。
朝鮮の民間療法で、嘗糞という糞を舐めることで胆汁の出方などで健康の度合いを知るものがある。これは療法というよりは父親の病気を心配する親孝行の息子の献身の事例として語られている面が多い。また、朝鮮(韓国)にはトンスルという糞を原料とした酒がある。
その他の利用 [編集]古来より糞は包囲戦の際に敵の城内に投げ込むことによって城内の衛生環境を悪化させ、疫病を発生させるという目的で用いられた。ある種の細菌兵器である。
ウシの糞を乾燥させる乾燥地帯で牧畜が行われている地域では、家畜である草食動物の未消化である植物性繊維を多く含む糞を乾燥させ燃料や壁材として利用されている。例えばインドでは牛の糞を藁などを加えて円形に乾燥させて牛糞燃料にする。また、防虫として壁や屋根に塗る。
鳥の糞が堆積し化石化してできたグアノが窒素やリン資源として大いに利用されていたが、ナウルなど一部の産地では採掘し尽くされ資源として枯渇してしまった。なお近年では海鳥由来の良質なグアノは枯渇したものの、洞窟などに密集して居住するコウモリの糞のグアノ化したものが高級肥料として「バット・グアノ」などの名称で観葉植物向けなどに利用されている。
ウグイスの糞は化粧品として利用される。これは、ここに含まれる多様な消化酵素の効果によるものとされる。
狼煙の語源は狼の糞を使用することからとされている。
象の糞には未消化の食物繊維が多く含まれていることを利用して紙が作られている。アフリカ東部に暮らすマサイ族などは、乾期のゾウの糞を元に作る象糞茶を作る。別名・サバンナティー。さらに象の糞をライオンにあたえると、獰猛なライオンが一瞬にしておとなしくなってしまう。
ライオンの糞は、草食動物が嫌う臭いを出すため、野生動物からの農作物被害を減らすために、忌避剤としての研究が行われている。実際、JR紀勢本線では鹿との接触事故が多く、動物園から譲り受けたライオンの糞を線路沿いに蒔いたところ接触事故がなくなり、絶大な効果を上げている。しかしながらライオンに接したことのない鹿がなぜライオンの糞の臭いを恐れるのかは分かっていない。
コーヒーは特定の動物(ジャコウネコの一種)が、特に出来の良いコーヒーの実を好んで食べることから、この糞に含まれている未消化のコーヒー種子を取り出したもの(コピ・ルアク)が高値で取引されている。動物の消化酵素の働きで、コーヒー自身の風味が玄妙に変化し、独特の味わいがあるという。
日本では中国の四川料理には蚊の目玉の湯 (中華料理)が珍味であるとする説が流布している。この原料は夜明砂というコウモリの糞を洗いだした漢方薬である。
糞を発酵させるとメタンガスが発生するがこのメタンガスは燃やすと発電に使用できる。現在世界中で牧場の電力を糞発電により自給自足するなどして有効活用が広がっている。
慣用句としての糞 [編集]糞は、日常的に目にするきわめて身近な存在で、さまざまな慣用句に用いられる。「糞」だけでは敬遠される場合も無くはないが慣用句としての用途は一般的になってきている。
クソッ!
強い憤りを表す慣用句で、欧米でもShit!(英語)、Scheiße!(ドイツ語)、Merde!(フランス語)、¡Mierda!(スペイン語)、Merda!(イタリア語)(意味はいずれも「クソッ!」)と、そのままの慣用句が存在している。かつては、文字通り糞を踏んでしまったような場合を指していたと思われるが、現在では自分を鼓舞する意味合いの方が強い。英語のShit!は下品とされるので、Shoot! やSheesh!など、発音が似た語をかわりに用いることがある。下記のように、スペイン語などにも同様の下品さをやわらげた表現がある。
Shit hit the fan.(糞が送風機に当たった)
旧悪などが露見し、関係者一同に被害が及ぶ事。飛び散る様子から「逃れ得ない災厄」と云う感じだが、日本の「火の粉が降り注ぐ」に相当する。
Holy shit!(直訳「聖なる糞」)
アメリカの俗語で、激しい驚きを示す。意訳すれば「何じゃ、こりゃぁぁっ!?」程度の意味。状況に応じて、「こいつはすごい!」「ありえない!」の意味に使うこともできる。
Bullshit!
英語で、「うそつけ!」という意味。相手の言ったことを信じられない場合に使われる。
¡Mierda! ¡Miércoles!
スペイン語で糞は"mierda"であり、日本語の「クソッ!」と同様に間投詞的に用いられるが、女性などはこの単語を直接口にするのを嫌い、最初のほうの発音が同じ単語である"miércoles"(水曜日)をその代わりにいうことがある。
味噌も糞も一緒くた
いくら色が似ているとはいえ、食品である味噌と汚物である糞を混ぜてしまう、非常に愚かしいことの例え(=玉石混交)。マーフィーの法則にある、「樽に一杯のワインに一滴の汚水を垂らした」後に出来上がる物と一緒である。古くは「糞味噌を混ぜる」ともいう。
なお、水洗便所の便器の開発の際、便がこびりついたものがうまく流れるかどうかの実験には、糞の代わりに味噌を使う。
下手くそ
下手を強調した表現。
くそ真面目
度を越えた真面目。(上記の下手くそ同様、強調の意味でくそを付けた物)
猫糞(ねこばば)
ネコが自分のした糞に砂をかけて隠してしまう習性から、「糞=落し物・悪事」を隠す行為を指すが、特に落し物を着服(横領)してしまう行為を指してこう呼ぶ。
シェー
1960年代に赤塚不二夫の漫画「おそ松くん」で生まれた流行語。有力な語源のひとつに、フランス語で「糞しろ」という意味のスラング、シエ (chier) が挙げられる[要出典]。
目くそ(目やに)・鼻くそ・耳くそ(耳垢)・歯くそ(歯垢)
人体からの分泌物という意味で糞という言葉が使われている。「目くそ」は表現上の問題で「目やに」と言い換えることが多いが、慣用句としての「目くそ鼻くそを笑う」(=五十歩百歩)は生きている。
~もくそもない
「~など問題外だ」や「そんなの問題にならない」等の意味で使われる。
またこれら以外にも、役職や地位・立場の接頭詞的に「くそ」を付け、侮蔑する意図で用いることがある。アメリカ英語の「fucking○○」に対応して使われる。
例
くそ坊主・くそ大名・くそ上司・くそガキなど
糞と名の付く食べ物 [編集]本来忌避されている存在であるはずの糞の名を冠した食材がある。代表的なものにはウニの中でも高級食材とされているバフンウニやエゾバフンウニ(いずれも「馬の糞」の意)などがある。
タイ王国ではトムヤムクンなどに用いられる大小さまざまな葉唐辛子が売られているが、その中でも一番小さく世界有数の辛さを誇る青唐辛子は色、形が似ていることからプリック・キー・ヌー(ねずみのうんこ)と呼ばれている、世界でも稀なケース。
奈良市では奈良公園を中心とした地域で「鹿のフン」あるいはそれに類する名称の菓子が土産物として販売されている。これは1986年に笑っていいとも!で紹介され、オレたちひょうきん族で明石家さんまによって大ブームになった吉永小百合の歌謡曲、奈良の春日野に因んだものである。テレビでのブームは去って久しく、その菓子の名の由来を知らない世代も増えたが、鹿の糞を模した形状が「ネタ」としても面白く、しかも安価で、かつある意味きわめて奈良らしい土産物であるため、修学旅行生や若年層を中心に人気があり、すっかり奈良土産として定着している。わざわざ糞に似せた食品を作って販売している例の一つである。
また沖縄の八重山地方では、「イリオモテヤマネコの運幸(ウンコ)」といった名称の菓子(チョコレート菓子)がみやげ物として販売されている。
また、直接糞の名称を使っているわけではないが、鳥取県倉吉市の銘菓に「天女のわすれもの」がある。これは「トイレからのまちづくり」を進める倉吉市で、それにあやかるように作られた。「わすれもの」とは糞のことである。
糞から「ウンコ」へ。その語源 [編集]糞を意味する語として最も古くから存在するのは「くそ」で、「くさ(臭)し」「くさ(腐)る」はその派生語であると考えられる。また、くしゃみの古語である「くさめ」もその可能性があるという(柳田國男はくしゃみをした時のまじないのことば「クソハメ(糞食らえの意)」が転じたと論じた)。
糞の別名を「うんこ」や「うんち」とも言うが、いずれも脱糞しようといきむ時の声「うん」から生まれたものであり、元々は幼児語であった。両方とも成立は新しく、「うんこ」は18世紀後半、「うんち」に至っては20世紀以降の用例しか存在しない。糞に通常語とは異なる幼児語を当て嵌める文化は普遍的に存在し、例えばフランス語ではメルドmerdeという通常語の他にカカcacaという幼児語も存在する(これにちなみ、『天空の城ラピュタ』のフランス公開では原語日本語版において「カッカ(閣下)」という言葉が頻出するのが子供たちの間で笑いを誘った)[要出典]。
当て字 [編集]「糞」を意味する「うんこ」に漢字表記は存在しないが、小説家の開高健はエッセイ『私の釣魚大全』(1969年)で、雲古(うんこ)という当て字を使用していた(同様に小便についても御叱呼(おしっこ)と表記していた)。これには「雲を眺めて古きを落とす」という意味が込められていたとされる。また落語家や寄席芸人の符丁で「クモ(=雲)」といえば「うんこ」のことを表す[要出典]。
方言 [編集]近畿地方ではババ(屎)と呼ぶが、この呼び方は「ネコババ」の語源となっている。ネコババとは、落し物を着服することを意味する。上記の猫糞を参照。また新潟県ではあっぱ、愛媛県ではポン、福島県会津ではバッコと呼ぶ。また、会津地方の方言では糞尿を漏らすことをむぐすと言い、前述とあわせるとバッコをむぐすとなる[要出典]。
その他「糞」に関する古語 [編集]排泄を意味する古語動詞は「まる」で、「くそまる(脱糞する)」「ゆまる(小便をする)」のように用いられた。おまるという語に今も残るが、長野県、愛知県では方言として現在でも使われる。子音交替によりバ行に転じた「ばる」になると、さらに多くの地方で方言として残っている。たとえば、肥筑方言の「ばりかぶる=脱糞する(なお、「かぶる」は広く九州地方で排泄を意味する語。「しかぶる」は小便を漏らす、失禁するの意)」など。「ばば」の語源にも関係があるともといわれる。
また、男児名に付く「麻呂」、「麿」、「丸」も、もとは「糞」を意味していたという説がある。これは、名にわざと醜悪なものをつけ、幼児が魔物などに魅入られず力強く成長することを祈ったものであるという[要出典]。
「うんこ」と「うんち」の違い [編集]これ以外の説もある。
固い物は「うんこ」、柔らかい物は「うんち」。また、「うんにょ」、「うんにゃ」はさらに柔らかいものとされる。他にも「うんぴ」「うんび」などという言い方も存在する[6]。
文化面から見た糞 [編集]脱糞する行為は、多くの文化圏において、非常にプライベートな部分であるため、他人の脱糞行為を伺い見ることは、羞恥心のない幼児ならともかく、成人の間では非常に稀なことである。人格形成の上で、脱糞行為は非常にデリケートな根底部分に含まれており、哲学上や心理学上における糞の扱いは、人間心理の洞察の上で、大変大きなウエイトが置かれている分野でもある。例えば公衆便所では男性用の小便器を例外として、他人に見られないように個室に仕切られているのが普通である。ただし例外として、現在の中国においては、公衆便所が個室で仕切られておらず、同時に公衆便所に入った利用者は互いの排便を見る事になる(当の中国人に言わせると、公衆浴場で日本人が互いに裸を見せ合うほうが、むしろ理解できない習慣であるとの事)。また「古代ローマ人の24時間」(Alberto Angela著)にあるように、古代ローマの公衆便所にもたくさんの穴が開いた長い石の板があるだけで、まったくプライバシーがなく、市民らは並んで腰かけて用を足しながら談笑していた。
他方で幼児にとっては糞はより親しく、笑いの対象でもあり、幼稚な下ネタの常連である。勿論大人がそれをやるのは普通には考えられないことである。蒯通が韓信のもとを離れる際、発狂したと思わせるために、彼は大便を入れた器を皆に見せて廻ったとの伝説がある。より通俗的には、漫画やアニメといったサブカルチャーメディアのうちに、こういった糞便を主題としたり、主題としないまでも決まりネタとして登場する作品も多く、その中ではソフトクリームのように円錐状にとぐろを巻いた「記号化された糞」が用いられることもある。
特殊な性的嗜好の中に、俗にスカトロと呼ばれる分野がある。日本語では「糞便愛好」や「糞尿愛好」とも云われるが、一般に忌避されている糞便に、背徳的かつ性的な興奮を感じるこれらの性的嗜好は、その実において、清潔さに対するアンチテーゼと呼ぶよりも、むしろ性的興奮に対する背徳感の微妙な変形であるとする説もある。この性的嗜好に対する分析は諸説あるため、詳しい話は割愛するとしても、これらの性的嗜好にある人は、好きな人の糞便を口にすることに、興奮を覚えるそうである。詳細については、スカトロジーの項を参照のこと。
糞は美術面でもさまざまな形で、非常に内面的な心理描写を行う上で避けて通れない所があり、糞を模した美術品や糞そのものを加工したもの、さらには芸術活動の一環として、うんこを使った創作活動すら存在する。
鳥獣に糞をかけられると言う行為は滅多にある事ではないので、中世の日本では、何らかの兆し(主に病事の記述が多い)と捉えられ、陰陽師に占わせていた事が、『吾妻鏡』内で見られる(衛生上の観点からしても病の一因である)。安貞2年(1228年)2月7日条、将軍家の衣に鳶の糞がかかった為、陰陽師に占わせたところ、病事に注意がいると伝えられたと言う記述がある(これを『吾妻鏡』内では、「鳶の怪異」としている)。また、寛喜元年(1229年)5月21日条には、犬の糞が御所常の御座の畳の上にかかった為、占わせた、と記されている。
糞に関する注意点 [編集]なお、これらの精神的な側面を持つ糞であるが、衛生面において、便秘ではないものが脱糞してすぐの物はそれほど問題はないとされているが、脱糞後1時間以上経った物や、便秘の者の糞は、有害細菌の働きによって腐敗しており、健康に悪影響を与える毒素が発生するので、食糞してはいけないといわれている。(性的な食糞は特にスカトロと呼ぶ) そもそも体内の不用物だから排泄されるのである。
糞と社会問題 [編集]糞は動物であれば、普遍的に排出する物ではあるが、これらが動物の習性により、社会問題化することがある。
犬の場合 [編集]ペットの犬の糞は、古くは往来の隅や植え込みの陰などに放置されることが多かった。しかし都市部で犬を飼う家庭が増えてくると、これらの放置された糞便が、次第に住民感情を害するようになり、有効な対応策が行政や犬を飼う人に求められるようになった。
この要望に対してフランスのパリ市では、犬に糞をさせるための場所を路上に設置し、簡易バキューム機を搭載したオートバイによる清掃隊を配置して対応しているし、イギリスのロンドン市では、公園などに飼い主が回収した糞を入れるための、専用の汚物入れを設けるなどしている。日本においては、条例により、路上など、公共性のある場所に、ゴミやタバコの吸殻と並んで、犬の糞も放置することに罰金などを設ける所も出てきている。
一方、昨今では愛犬家側にもやっと教育が浸透してきており、犬の散歩の際にはビニール袋やポケットティッシュ持参で散歩する人がだんだん増え始めたがまだ、特に道路がしっかりしていない場所や地べたの場合には放置する愛犬家も多い。犬が排泄したら、その場でティッシュをかぶせ、裏返しにした袋を手にはめて、ティッシュの上から摘んで拾い上げ、そのまま裏返した袋を元に戻して回収すれば、非常に衛生的に始末できるが、近年ではさらに糞の回収を便利にするさまざまなケア用品が発売され、中には便意を催した犬の後ろから宛がって、直接器具内に用便させる「犬用携帯トイレ」も発売されている。なお、一部の愛犬家に至っては、犬を訓練して、散歩前に用便を済まさせ、散歩中に催させない人も居るほどである。
猫の場合 [編集]猫は古くより、人間の住居に出入り自由な形で飼育されていたが、現代の住宅地においては、他人の敷地に侵入してしまったりすることもあるために、近所間の問題に発展する事例が近年増えている。
土の露出面積が減った関係上で、柔らかい土を掘り返して用便し、終わった後は土を掛けて隠すことを好むこの動物が、他人の家の花壇や、児童が遊ぶ砂場などに用便してしまい、衛生上の観点や心情的な問題から、隣人関係が悪化してしまう他、特に野良猫を大量に餌付けしてしまう人の近隣や、多くの猫を飼育している家の近所で、住民間の対立を生んでしまう事例も発生している。
また子供の遊ぶ砂場では、野良猫の持っている寄生虫(猫回虫)による被害を防止するため、児童の居ない時はビニールシートを被せたり、定期的に加熱消毒するなどの措置を行う所もあるが、中にはそれほど経費を掛けられない関係から、児童公園から砂場が消えてしまったり、クレゾール石鹸液等の薬品で殺菌しようとして、正しい用法を知らずに原液を撒いてしまい、知らずに遊んだ児童が化学火傷を負うなどの健康被害を生む事件まで発生している。またこれらの問題では「遊んだら手を洗おう」という約束事がまだ守れない幼児ほど、寄生虫などによって病気に成り易い点もあり、軋轢を深める原因となっている。
これらの問題に対して、無節操な飼育方法を見直そうという運動があり、都市部においては飼い猫は屋内で飼うように行政側が提言を行い、飼い主側に自主的な協力を呼び掛けたり、野良猫に餌を与えて養うにしても、
不快感を催させるほどに増えすぎたりしないよう去勢する
健康管理を行って伝染病や寄生虫の蔓延を防ぐ
公共の場所や他人の敷地に放置された糞を猫を世話する側が掃除する
入って来て欲しくない場所には侵入防止用の措置を行う
…といったさまざまな対応をすることで、野良猫と地域住民の共存を図る地域猫制度を推進する自治体やボランティア団体も出始めている。
鳥の場合 [編集]ハトは食料さえ豊富なら、非常によく繁殖し、また大きな群れを作ることでも知られるが、これと同時に、増えて群れた分だけまとまった場所に糞をすることでも知られている。近年では都市部で繁殖し過ぎたハトがクリプトコッカスなどの病原体を媒介もするため、衛生面において大きな社会問題となっている。
この問題に対して、都市部でのハト駆除という手もあるが、古くより平和や繁栄の象徴とされてきたハトだけに、手荒な対処方法を取れない行政側も多く、さらに問題を根深いものとしている。この問題に対しては、ハトの餌を断つことで、都市部に集中しすぎたハトの群れを分散させ、繁殖し過ぎないようにする運動が、消極的ながら推進されており、都市部ではハトに餌を与えた場合に罰金が科せられる所もある。
なお中国や欧米・中東では、良く増えるハトは古来より重要な蛋白源としても利用されてきたため、食用として捕獲する分にはそれほど前出の動物愛護問題にも絡まないため、食料資源として捕獲して実数削減に励もうという話も、一部では出るようである。
また、近年ムクドリが何千何万羽単位で大通りの街路樹をねぐらにすることによる糞害も深刻である。
原因については天敵のハヤブサや森林の減少があげられるが、大通りを走る車のヘッドライトが川の水面に似ており、本来ねぐらにしている河原周辺の林と勘違いしているのではないかという説もある。また、大通りの街路樹はヘビやカラスが近づきづらくねぐらには絶好の場所である。
フジテレビでも取り上げられたJR新松戸駅周辺のけやき通りでも深刻であり、初夏から晩秋にかけてのムクドリのシーズンでは周辺の商店の客足が遠のくという。爆竹やムクドリが警戒している時の鳴き声で驚かせる、歩道上空の枝を切るといった対策がとられているが、2005年9月現在も新松戸の空にムクドリの大群が押し寄せている。
また、もしこういった対策で追い払ったとしても、他の町に移動するだけで本質的解決になっていないという問題点もある。
公園の銅像も糞害に悩まされているものが多い中、ハトやカラスが全く寄り付かない銅像も存在することに気が付いた廣瀬幸雄はその銅像の化学成分を研究し、ヒ素の含有量が多いと鳥を忌避する効果があることを突き止めた。この研究業績に対してイグノーベル賞の2003年化学賞が授与された。
人間の場合 [編集]人間の糞は、しばしば脅迫や嫌がらせの道具として使用されることがある。創作物ではあるが、『源氏物語』の桐壺の巻で帝の寵愛を一手に受けた桐壺の更衣に対する嫌がらせとして渡殿(渡り廊下)に糞尿を撒き散らし精神的ダメージを与えられる話が記載されている。また、古事記上巻及び日本書紀第七段には、建速須佐之男命が姉の天照大神を訪ねた高天原で行った乱行のひとつとして、御殿に糞を撒き散らしたとの記載がある。現実の話ではバブル期において、地上げ屋が汚物の詰まったバキュームカーで乗り付け、汚物を撒き散らして事故だと言い張る事件が在ったとか無かったとか云う話もあるが、実際問題として、痴情絡みの怨恨で、汚物を他人の家の郵便受けに投げ込む輩は後を絶たないようである。また、2005年中頃には東京都中野区の住宅地で自らの糞を庭にて加熱し異臭を放ち続けるという事件が取り上げられて問題となっている。さらに大阪では、大手電機メーカーの元社員が通りがかりの女性に糞尿を投げつけ、傷害の容疑で逮捕された。あるいは、いわゆる特殊浴場の接客に立腹した客が後日バキュームカーで乗り付け店内に汚物を撒き散らした事件もある。2001年に起きた名古屋刑務所放水死事件も、きっかけはその受刑者による、自らの糞を投げつける行為であった。それに対して、懲罰と自らの糞で汚れた受刑者の身体の清掃のために、刑務官が放水したのである。
前出の糞と人格形成上の問題から見ても、少々興味深いこれらの事件は、実質的に精神的な被害も然る事ながら、汚損された敷地・設備の清掃にも費用が掛かり、広義の器物破損罪にも問われる行為ではある。
糞尿だらけだったパリ [編集]その昔、フランス・パリはトイレが普及しておらず、貴族(一部は除く)も庶民もおまるで用を足し、そしてその汚物を道端に毎日捨てていて、街は非常に汚かった。「Gare à l'eau!(水に気をつけて!)」と聞こえたら、窓から糞尿が降ってくるという意味であり、通行者は逃げた。王室も同じことで、ベルサイユ宮殿の庭で人々はところ構わず糞を垂れていた。当時の上流夫人のあの優雅な釣鐘形のスカートは、一説には他人の目を余り気にせずに楽に排便できるためであったとされる。
パリの状況を変えるため、1608年に国王アンリ4世が「家の窓から糞尿を夜であっても投げ捨てない」という法律を制定した。その後1677年、初代パリ警察警視総監ラ・レニーが「1ヶ月以内に街中の家の中にトイレを設置すること」という命令をトイレ業者に勧告した。しかし状況は改善されず、100年後の1777年にルイ16世は「窓からの汚物の投げ捨てを禁止する」という法令を再度制定した。
上記のようなどの法律もまったく守られず、あらゆるところに汚物が捨てられ続け、パリの街が腐敗臭から逃れたのは、19世紀半ばのナポレオン3世の時代になってからである。 現代でもパリでは、散歩中の犬の排泄物が飼い主によって回収されずにそのまま放置されることが多い。これに対しては専門の清掃職員が早朝、バキューム形式の掃除機で回収して回っている。
考古学・古生物学における糞 [編集]考古学や古生物学においては、糞が化石化した糞石(coprolite、コプロライト、糞化石)が人間や恐竜などの古生物の食性を示す資料となっており、糞石に含まれる残留物や寄生虫、細菌類などから食性をはじめとしたさまざまなことが調べられている。
また、考古学においてはトイレ遺構のように、遺跡のトイレ跡から得られる残留物が、当時の生活を推察する資料ともなっている。
糞のつく地名 [編集]国内には糞と名の付く地名がある。この糞は屑、あるいは屎と置き換えてもよい。つまり、ある状態のものが、あちこちに散らばっている状況を示す。
金糞岳…滋賀県長浜市にある。[1]
星の糞遺跡…静岡県御前崎市にある。
星糞峠…長野県。黒曜石の露頭があり、雨が降って地表に露出した黒曜石の破片を「空の星が落とした糞」とみなしたためこの名がある。
糞谷(クソンド)…大阪府南河内郡千早赤阪村にある。楠木正成が戦闘時に糞尿をばらまいたとされる。
関連項目 [編集] ウィキメディア・コモンズには、糞に関連するメディアがあります。
糞生菌
新陳代謝
消化
腸
寄生虫
大腸菌
便秘
嘗糞
下痢
排泄
スカトロジー(糞便学)
狼煙
屁
浣腸
失禁
糞尿/屎尿
下水道
浄化槽
宿便
天津罪
みんなうんち:五味太郎作・絵による日本の絵本
うんちしたのはだれよ!:ドイツの絵本
うんこさん-ツイてる人にしか見えない妖精-:日本のテレビアニメ。登場人物がすべて“うんこ”という設定。
カラドリオス
ホムンクルス
うんこマーク
脚注 [編集]1.^ “「ウシ排泄物で薬も開発、応用製品研究が活発 インド」”. AFPBB News. (2010年3月5日). http://www.afpbb.com/article/economy/2705730/5443742 2011年7月29日閲覧。
2.^ “甘利昌忠”. 文化用語の基礎知識. http://www.wdic.org/w/CUL/%E7%94%98%E5%88%A9%E6%98%8C%E5%BF%A0 2011年8月21日閲覧。
3.^ “戦国時代の舞台裏―ここが一番おもしろい!”. 歴史の謎研究会. http://www.amazon.co.jp/%E6%88%A6%E5%9B%BD%E6%99%82%E4%BB%A3%E3%81%AE%E8%88%9E%E5%8F%B0%E8%A3%8F%E2%80%95%E3%81%93%E3%81%93%E3%81%8C%E4%B8%80%E7%95%AA%E3%81%8A%E3%82%82%E3%81%97%E3%82%8D%E3%81%84-%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E3%81%AE%E8%AC%8E%E7%A0%94%E7%A9%B6%E4%BC%9A/dp/4413008596 2011年8月21日閲覧。
4.^ <span title="“똥술”">“똥술” (韓国語). 경남일보(慶南日報) (2007年10月15日). 2009年8月8日閲覧。慶南警察庁警務課長カン・ソンジュのコラム
5.^ “「世宗大王は肉食がお好き…肥満に糖尿病」”. 東亜日報. (2005年8月22日). http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2005082232258 2009年8月8日閲覧。
6.^ 「うんぴ・うんにょ・うんち・うんご―うんこのえほん」(村上八千世著、ISBN 978-4593593521)
外部リンク [編集]腸内細菌の全体像をつかみ、予防医学に役立てる
「http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=糞&oldid=45074784」から取得
カテゴリ: 動物学農学人類学排泄老廃物廃棄物隠しカテゴリ: 出典を必要とする記事/2007年6月-9月出典を必要とする記述のある記事/2012年1月出典を必要とする記述のある記事/2007年4月-6月出典を必要とする記述のある記事/2012年2月個人用ツール
アカウント作成ログイン名前空間
ページノート変種表示
閲覧編集履歴表示操作
検索
案内
メインページ
コミュニティ・ポータル
最近の出来事
新しいページ
最近の更新
おまかせ表示
練習用ページ
アップロード (ウィキメディア・コモンズ)
ヘルプヘルプ
井戸端
お知らせ
バグの報告
寄付
ウィキペディアに関するお問い合わせ
ツールボックスリンク元関連ページの更新状況ファイルをアップロード特別ページ印刷用バージョンこの版への固定リンクページ情報このページを引用
他言語版Afrikaans
Alemannisch
العربية
Aymar aru
Žemaitėška
Беларуская
Български
Brezhoneg
Bosanski
Català
Cebuano
Česky
Cymraeg
Dansk
Deutsch
English
Esperanto
Español
Eesti
Euskara
فارسی
Suomi
Français
Frysk
Gàidhlig
Galego
Avañe'ẽ
עברית
हिन्दी
Hrvatski
Magyar
Bahasa Indonesia
Ido
Íslenska
Italiano
ᐃᓄᒃᑎᑐᑦ/inuktitut
한국어
Ripoarisch
Кыргызча
Latina
Lietuvių
Latviešu
Malagasy
Македонски
മലയാളം
मराठी
Bahasa Melayu
မြန်မာဘာသာ
नेपाली
Nederlands
Norsk (nynorsk)
Norsk (bokmål)
Polski
Português
Runa Simi
Română
Русский
Sicilianu
Srpskohrvatski / српскохрватски
Simple English
Slovenčina
Slovenščina
ChiShona
Српски / srpski
Basa Sunda
Svenska
தமிழ்
ไทย
Tagalog
Türkçe
Українська
اردو
Tiếng Việt
Walon
ייִדיש
中文
粵語
最終更新 2012年11月20日 (火) 09:18 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
テキストはクリエイティブ・コモンズ 表示-継承ライセンスの下で利用可能です。追加の条件が適用される場合があります。詳細は利用規約を参照してください。
削除依頼
無題
全国改チャリ撲滅委員会@会長 2012年11月24日 11時07分
性向上にご協力ください。(2007年8月)
糞(くそ、ふん。くそは「屎」とも表記)とは、動物の消化管から排泄される固体状の排泄物。糞便(ふんべん)、大便(だいべん)、(俗に)うんこ、うんち、ばばや、大便から転じ大とも呼ばれる。(うんこ、くそについては)転じて、取るに足らない物、無意味な物、役立たない物、不必要な物を指して、このように形容する場合もある。
イヌの糞入れ(プラハにて)目次 [非表示]
1 概要
2 形
3 生物学的側面から見た糞
3.1 消化器系
3.2 臭いの元
4 糞の利用
4.1 飼料・食糧としての利用
4.2 肥料としての利用
4.2.1 人糞
4.2.2 家畜糞
4.3 目印・確認用としての利用
4.4 医療
4.5 民間療法
4.6 その他の利用
5 慣用句としての糞
6 糞と名の付く食べ物
7 糞から「ウンコ」へ。その語源
7.1 当て字
7.2 方言
7.3 その他「糞」に関する古語
7.4 「うんこ」と「うんち」の違い
8 文化面から見た糞
9 糞に関する注意点
10 糞と社会問題
10.1 犬の場合
10.2 猫の場合
10.3 鳥の場合
10.4 人間の場合
10.5 糞尿だらけだったパリ
11 考古学・古生物学における糞
12 糞のつく地名
13 関連項目
14 脚注
15 外部リンク
概要 [編集]糞は大抵の場合において、禁忌されるべき不浄の存在として扱われる。特に衛生面から見た場合、伝染病の病原体を含んだ糞は典型的かつ危険な感染源であるし(これらが近代の戦争で、赤痢等の伝染病を蔓延させるための生物兵器として使用されたこともある)、また非常に強い臭気を放つ。
動物の糞は一般的に、草食獣などの弱い動物ほど糞の臭いは少なく、逆に肉食獣の糞は臭気が強い。これは弱い動物が臭い糞をすると、天敵を集めてしまう危険が高くなるために、臭い糞をする草食獣は淘汰された結果だともといわれているが、逆に肉食獣などの糞は、脂質やタンパク質を消化するためにさまざまな消化分泌系が発達し、より臭いが強い傾向がある。
古くから、さまざまな理由で忌み嫌われてきた糞ではあるが、近年では生物学的な循環において、これらを資源として考える向きもあり、将来的には宇宙ステーションなどの閉鎖環境において、有効に活用する手段が求められることもあり、そのための研究も広く行われている。
形 [編集]便の形は様々である。人間の場合、楕円形から棒状で、その長さは体調などによっても変化する。棒が長い場合、途中で折れることもある。水気が多い場合、外形が不確定になることもあり、それが酷い場合は下痢といわれる。このようにあまり特徴がない便を出すものにイヌ・ネコ・サル・ウシ・ウマなどがある。クマなどではより液体のような便をする。
逆に特徴のはっきりした便をするものに、ウサギやヤギ、シカなどがあり、いずれもペレット状の糞をする。ウサギは円盤状、シカは楕円形とその形にも特徴がある。草食性の昆虫も多くがペレット状の糞をする。
糞は単独で存在するとは限らず、ある程度固まって排出されることが多い。そのまとまりを糞塊(ふんかい)という。例えばカモシカは両手の掌いっぱいくらいの糞塊を作る。個々の糞ではシカとカモシカの区別は非常に困難であるが、糞塊があればそれはカモシカと判断できる。これはシカが歩きながら糞をするのに対して、カモシカは立ち止まって一気に糞をするためである。
なお、鳥類・爬虫類・昆虫の糞の中に白い粘液が混じることがあるが、これは尿である。彼らはアンモニアを尿酸の形で排出するため、糞の中にそれが区別できる。
生物学的側面から見た糞 [編集] 消化器系 [編集]人間の場合の内容物は、水分、新陳代謝によってはがれた腸内細胞、大腸菌などの腸内細菌、胆汁などの体内分泌液、食物繊維など摂取した食物のうち消化しきれなかったもの、または体内に蓄積していた毒素などで、未消化物の組成は摂取した食物により左右される。かつては子供の本などで、「大便は食べ物が消化しきれなかったかすである」という記述が多かったが、便を構成する成分のうち、食べ物の残滓はおよそ5%に過ぎない。 大半は水分(60%)が占め、次に多いのが腸壁細胞の死骸(15%〜20%)である。また、細菌類の死骸(10%〜15%)も食べ物の残滓より多く含まれる。
人間が男女に関わらず排泄する便の色は、通常時の場合は黄土色 - 茶色で、これは胆汁によるものである。人の大便の茶色のもとは胆汁中のビリルビンが腸内細菌により最終的に代謝され生成されたステルコビリンによるものである。摂取した食物の種類、体調などにより、色調の濃淡に変化を起こす。食生活も関係しており、一般に肉食など動物性タンパク質のものを多く食すると褐色がかり、反対に穀物、豆類、野菜類を多く食するとpHの関係で黄色がかる。食物繊維、炭水化物を多く摂取すると便は太く大きくなり、高カロリー、高脂肪の割に食物繊維や微量栄養素の少ないジャンクフードを食べていると、便は細くなる傾向がある。また、幼少時は括約筋の調節が利きにくいために、体格に対して便は太く形成され、年齢を重ねると括約筋の弛緩により、相対的に便は細くなる傾向がある。
臭いの元 [編集]臭いの原因としては、インドール、スカトール、硫化水素などによる物である。人間の場合、1日に平均して100〜250gほどを排出するが、稀に体調の関係で、大量に(ゆるい物が)出たり、何日も出ないこともある。日本人が人生80年の間に排泄する糞の平均量は約15トンといわれている。長期間出ないと、中毒症状を起こすこともあるので、あまりに長期間(1週間以上)出ない場合は、専門医への相談が推奨される。
口臭が腸内ガスと同じ臭いであることがある。これは便秘している腸からガスが吸収され血管内を運ばれ、肺から放出され口腔に至るためである。
糞の利用 [編集]糞は体内における酵素・細菌の働きによる変化を起こしておりさまざまな利用がなされている。
飼料・食糧としての利用 [編集]様々な生物で、食糧、あるいは栄養源として利用する場合もある。排泄物には、その動物が消化吸収できなかった成分が含まれるが、それを再吸収するために食う場合もあれば、その動物が利用できない成分を、他の動物が食う例もある。さらに、糞には食物に含まれていた成分だけでなく、その動物の腸内で添加されたり、分解によって生じた成分が含まれたりすることもあり、それが重要な意味を持つ例もある。
ウサギなどは、自分の糞を食べる。これは、繰り返し腸管を通過させるためのもので、異常な行動ではない。哺乳類の中には、子育て期間中に子供の糞を食べてしまう物もあるが、これは子供の消化能力が弱くて、未消化の分が多いこともあるが、それ以上に天敵から身を守るために、糞をできるだけ巣の周辺に残さないようにする合理的な行動である。逆に、親が子に栄養分を豊富に含む未消化の便を与える動物もある(コアラなど)。これは初乳に近い役割を果たしている。草食動物の場合は、腸内細菌の働きによって草木を消化するが、腸内細菌の発生が弱い場合は消化不良を起こす。そのような時に草食動物は好んで自分や仲間の糞を口にするものの、これらは腸内細菌の補充が目的であって、糞中の栄養を求めてのことではない。
別種の動物に利用される場合もある。実際には、野外において動物の糞は、よくほかの動物の餌になる。代表的なのは、昆虫の中で、糞虫といわれるコガネムシ類である。フンコロガシ(スカラベ)がよく知られる。
人糞が豚や犬、魚類の餌として使用される場合がある。そのために便所はそれらの生物の飼育場所に隣接して作られることがある。さらに手の込んだものでは、人の便所の下に豚小屋を、豚小屋の下の方に養魚池を造る。これなどは、自然の仕組みを巧く利用した例と言えよう。
糞は老廃物であるから、食物として直接利用される場合もあるが、さらに分解を進める微生物の働く場でもある。排出されると、すぐに細菌類や菌類がどんどん分解をはじめる。糞に生じる菌類は糞生菌と呼ばれ、古くから研究の対象となってきた。ちなみにハエのウジなどは、むしろ細菌を餌にしている可能性もある。細菌や菌類による分解が進めば、糞は土に同化してゆく。菌類の側から見ると、たとえば草食動物の糞には、その材料である植物より、はるかにチッ素の含有量が多く、基質としてはるかに有用である。
肥料としての利用 [編集]糞には、窒素・リン酸が含まれているため肥料として利用される。鶏糞、牛糞、人糞などが用いられている。
人糞 [編集]人糞を肥料として用いるのは、世界的に見ると一般的なものではなく、日本などごく一部に留まる。多くの国・民族において、人糞を人間の食料を生産する畑に投下することは忌避されてきた。例えば明治期にアイヌ民族がなかなか農業に馴染まなかったとされるが、その最大の問題は人糞を肥料に用いることであったといわれる。
人糞を肥料として用いるのは、鎌倉時代の日本が初めてであり、これがために日本の都市は他国に比べて極めて衛生的になったといわれる(そうでない場合の端的な例としては、後述の「糞尿だらけのパリ」を参照)。
江戸時代には、その人糞を出す階層により、その価値が違い、栄養状態のよい階層(最上層は江戸城)から出された人糞は、それより下の階層(最下層は罪人)が出す物より高い値段で引き取られた。江戸城から出る人糞は、葛西村が独占していた。長屋に併設された共同便所は、これらの肥料原料を効率良く収集するために設置され、ここから得られた肥料で城下町周辺部の農地は大いに肥え、町民に食糧を供給し続けた。江戸落語の中に店子が喧嘩した大家へ「二度とてめえの長屋で糞してやらねぇ!」と捨て台詞を吐く、やや分かりにくい描写があるがこういった背景を考えると分かりやすい。
明治期においても人糞は貴重な肥料であり、高値で引き取られた。そのため、学生などが下宿する場合においては、部屋を複数人以上(具体的人数はその時の取引相場で異なる)で共同で借りた場合は、部屋の借り賃が無料になることもあった。
肥料として用いる人糞は、そのまま使うと作物が根腐れするため、たいていは肥溜めに溜めて発酵させて利用する。ちなみに発酵中の物は非常に臭いが強く、さらに衛生害虫になるクロバエ類やニクバエ類、またカの中でも最も富栄養状態に適応したオオクロヤブカの発生源となるなどの問題があった。
農民が直接人糞を引き取る形態は、バキュームカーや下水道が普及した事や、前述の肥溜めの衛生上の問題もあり、昭和後期以降において廃れることになった。しかしながら肥料としての利用は、現在も下水の汚泥を醗酵処理した肥料が製造販売(自治体によっては無償提供)されている。
一方で未開な民族で行われている原始的農法の中には、便意を催したら、芋などの作物を育てている焼畑に穴を掘って、適時用便して肥料とする所もある。[要出典]
家畜糞 [編集]鶏や牛などの家畜の糞は、多くの場合、自然に放牧することによって得られる。家畜の放牧地は交代で畑として利用され、放牧地であった時の家畜の糞が、そのまま肥料となる。
放牧が乏しい今日の日本では、おがくずや藁と混ぜて、専用の発酵施設で臭気を抑えつつ、発酵させ利用する。これらの有機肥料を使った農作物は、自然回帰のブーム等により、近年の無農薬栽培や低農薬栽培などと並んで、高価な値段で出回っており、栄養豊富で味も良いと好評を博している。
目印・確認用としての利用 [編集]糞を発見・調査することによってその近辺にいる動物を知ることができる。また、その糞を分析することによってその動物がどのようなものを食べているかを知ることができる。また糞は、動物の習性によって巣から一定距離の場所にばら撒かれたり、縄張り主張のために木等に擦り付いていたり、決まった場所にあったりとさまざまであるが、これら習性を調べて応用することで、狩り等の際に効率良く対象の動物を発見できる。
また、糞はその動物の食べたものの残りかすであるから、その動物が何を食べたのかはそれを調べることで知ることが出来る。もちろん消化されたものは残らないのであるが、その未消化物からわかることも多い。例えばタヌキの糞はたいていの場合甲虫の羽根を含む。テンの糞は果実の皮や種子を含むことが多い。沖縄ではマングースの糞からオキナワトゲネズミの毛が発見され、その危険性が強く指摘された。
医療 [編集]検便で感染症・食中毒の原因菌・ウイルスや寄生虫卵、潜血など検査を現代の医療現場で行なわれる。
糞は消化器系の働きを直接に反映するから、その状態は診療においても重視されることがある。これは人間でも家畜でも同様である。外界に出た糞は時間の経過と共に変質するから、この目的のために糞を調べることを検便という。
便の性状は健康状態を反映している場合があり、日頃の観察が勧められる。色調は特に重要である。黒色の便(特にタール状のもの)は上部消化管(胃 - 十二指腸)での出血を示唆し、出血性潰瘍もしくは癌を疑うべき所見である。肉眼的に赤い血液が確認できる便(血便)は下部消化管(大腸以下)での出血によるものであることが多い。胆道閉塞の結果として胆汁の分泌量が少ないと、白っぽい便が出ることもある(その前に黄疸等の症状が出ることも多いが)。この場合は胆汁の脂肪親和作用が得られないため脂肪便となることが多い。また、ロタウィルスなどの感染症では白色の下痢が特徴である。
また便から放出される臭いも健康を知るバロメーターとなる。一般に大便の臭いは食物の残滓が腐敗して発すると思われがちだが、一緒になって放出される細菌類の排泄物によって臭いが放たれるのである。健康な便とされるものからは露骨な悪臭は発しなく、発酵臭に似た臭いが放出される。これは一般に善玉といわれるビフィズス菌や乳酸菌の代謝によって排泄される臭いである。反面、ウェルシュ菌などの悪玉菌はスカトール、メルカブタン、硫化水素など毒性のある臭いを放つ。
また、寄生虫の検査も往々にして検便によって行われる。多くの寄生虫がその卵を消化管に出し、それが便とともに排出されるためである。
民間療法 [編集]糞は、古来から漢方薬として用いられてきた。インドにおいては現代でも牛の糞尿が医薬品から石けん、シャンプー、歯磨き粉などの衛生用品など非常に幅広く使われており、牛の尿から作ったソフトドリンク「牛の水」なども存在する。[1]。
日本では馬糞に薬効があると信じられ、戦国時代には「馬糞治療」としての地位を確立していた。馬糞は傷口に塗る以外にも、直接食べるか水でといて飲む事によって鉄砲傷に効くとされた。これらは武田信玄の家臣、甘利昌忠が負傷した部下に糞便の薬を飲ませる際、嫌がる部下に自ら飲んで見せたという話が美談として有名である[2]。
また、傷の痛みが酷い時には温めた人の小便を飲ませる事もあった[3]。
明代の李時珍『本草綱目』には52巻人部の人糞、虫糞茶、黄龍湯(zh:黃龍湯)、糞清、人中黄等の糞を原料とする漢方薬が記されている。
朝鮮半島では薬が珍しく貧しかった時代、治療のために土を塗ったり、小便を飲んだり、大便を食べたりした[4]。
李氏朝鮮時代の王たちの疾病と治療法を研究したソウル大大学院医学科の金正善によると、中宗は解熱剤として「野人乾」(人糞)の水を飲んだという[5]。
朝鮮の民間療法で、嘗糞という糞を舐めることで胆汁の出方などで健康の度合いを知るものがある。これは療法というよりは父親の病気を心配する親孝行の息子の献身の事例として語られている面が多い。また、朝鮮(韓国)にはトンスルという糞を原料とした酒がある。
その他の利用 [編集]古来より糞は包囲戦の際に敵の城内に投げ込むことによって城内の衛生環境を悪化させ、疫病を発生させるという目的で用いられた。ある種の細菌兵器である。
ウシの糞を乾燥させる乾燥地帯で牧畜が行われている地域では、家畜である草食動物の未消化である植物性繊維を多く含む糞を乾燥させ燃料や壁材として利用されている。例えばインドでは牛の糞を藁などを加えて円形に乾燥させて牛糞燃料にする。また、防虫として壁や屋根に塗る。
鳥の糞が堆積し化石化してできたグアノが窒素やリン資源として大いに利用されていたが、ナウルなど一部の産地では採掘し尽くされ資源として枯渇してしまった。なお近年では海鳥由来の良質なグアノは枯渇したものの、洞窟などに密集して居住するコウモリの糞のグアノ化したものが高級肥料として「バット・グアノ」などの名称で観葉植物向けなどに利用されている。
ウグイスの糞は化粧品として利用される。これは、ここに含まれる多様な消化酵素の効果によるものとされる。
狼煙の語源は狼の糞を使用することからとされている。
象の糞には未消化の食物繊維が多く含まれていることを利用して紙が作られている。アフリカ東部に暮らすマサイ族などは、乾期のゾウの糞を元に作る象糞茶を作る。別名・サバンナティー。さらに象の糞をライオンにあたえると、獰猛なライオンが一瞬にしておとなしくなってしまう。
ライオンの糞は、草食動物が嫌う臭いを出すため、野生動物からの農作物被害を減らすために、忌避剤としての研究が行われている。実際、JR紀勢本線では鹿との接触事故が多く、動物園から譲り受けたライオンの糞を線路沿いに蒔いたところ接触事故がなくなり、絶大な効果を上げている。しかしながらライオンに接したことのない鹿がなぜライオンの糞の臭いを恐れるのかは分かっていない。
コーヒーは特定の動物(ジャコウネコの一種)が、特に出来の良いコーヒーの実を好んで食べることから、この糞に含まれている未消化のコーヒー種子を取り出したもの(コピ・ルアク)が高値で取引されている。動物の消化酵素の働きで、コーヒー自身の風味が玄妙に変化し、独特の味わいがあるという。
日本では中国の四川料理には蚊の目玉の湯 (中華料理)が珍味であるとする説が流布している。この原料は夜明砂というコウモリの糞を洗いだした漢方薬である。
糞を発酵させるとメタンガスが発生するがこのメタンガスは燃やすと発電に使用できる。現在世界中で牧場の電力を糞発電により自給自足するなどして有効活用が広がっている。
慣用句としての糞 [編集]糞は、日常的に目にするきわめて身近な存在で、さまざまな慣用句に用いられる。「糞」だけでは敬遠される場合も無くはないが慣用句としての用途は一般的になってきている。
クソッ!
強い憤りを表す慣用句で、欧米でもShit!(英語)、Scheiße!(ドイツ語)、Merde!(フランス語)、¡Mierda!(スペイン語)、Merda!(イタリア語)(意味はいずれも「クソッ!」)と、そのままの慣用句が存在している。かつては、文字通り糞を踏んでしまったような場合を指していたと思われるが、現在では自分を鼓舞する意味合いの方が強い。英語のShit!は下品とされるので、Shoot! やSheesh!など、発音が似た語をかわりに用いることがある。下記のように、スペイン語などにも同様の下品さをやわらげた表現がある。
Shit hit the fan.(糞が送風機に当たった)
旧悪などが露見し、関係者一同に被害が及ぶ事。飛び散る様子から「逃れ得ない災厄」と云う感じだが、日本の「火の粉が降り注ぐ」に相当する。
Holy shit!(直訳「聖なる糞」)
アメリカの俗語で、激しい驚きを示す。意訳すれば「何じゃ、こりゃぁぁっ!?」程度の意味。状況に応じて、「こいつはすごい!」「ありえない!」の意味に使うこともできる。
Bullshit!
英語で、「うそつけ!」という意味。相手の言ったことを信じられない場合に使われる。
¡Mierda! ¡Miércoles!
スペイン語で糞は"mierda"であり、日本語の「クソッ!」と同様に間投詞的に用いられるが、女性などはこの単語を直接口にするのを嫌い、最初のほうの発音が同じ単語である"miércoles"(水曜日)をその代わりにいうことがある。
味噌も糞も一緒くた
いくら色が似ているとはいえ、食品である味噌と汚物である糞を混ぜてしまう、非常に愚かしいことの例え(=玉石混交)。マーフィーの法則にある、「樽に一杯のワインに一滴の汚水を垂らした」後に出来上がる物と一緒である。古くは「糞味噌を混ぜる」ともいう。
なお、水洗便所の便器の開発の際、便がこびりついたものがうまく流れるかどうかの実験には、糞の代わりに味噌を使う。
下手くそ
下手を強調した表現。
くそ真面目
度を越えた真面目。(上記の下手くそ同様、強調の意味でくそを付けた物)
猫糞(ねこばば)
ネコが自分のした糞に砂をかけて隠してしまう習性から、「糞=落し物・悪事」を隠す行為を指すが、特に落し物を着服(横領)してしまう行為を指してこう呼ぶ。
シェー
1960年代に赤塚不二夫の漫画「おそ松くん」で生まれた流行語。有力な語源のひとつに、フランス語で「糞しろ」という意味のスラング、シエ (chier) が挙げられる[要出典]。
目くそ(目やに)・鼻くそ・耳くそ(耳垢)・歯くそ(歯垢)
人体からの分泌物という意味で糞という言葉が使われている。「目くそ」は表現上の問題で「目やに」と言い換えることが多いが、慣用句としての「目くそ鼻くそを笑う」(=五十歩百歩)は生きている。
~もくそもない
「~など問題外だ」や「そんなの問題にならない」等の意味で使われる。
またこれら以外にも、役職や地位・立場の接頭詞的に「くそ」を付け、侮蔑する意図で用いることがある。アメリカ英語の「fucking○○」に対応して使われる。
例
くそ坊主・くそ大名・くそ上司・くそガキなど
糞と名の付く食べ物 [編集]本来忌避されている存在であるはずの糞の名を冠した食材がある。代表的なものにはウニの中でも高級食材とされているバフンウニやエゾバフンウニ(いずれも「馬の糞」の意)などがある。
タイ王国ではトムヤムクンなどに用いられる大小さまざまな葉唐辛子が売られているが、その中でも一番小さく世界有数の辛さを誇る青唐辛子は色、形が似ていることからプリック・キー・ヌー(ねずみのうんこ)と呼ばれている、世界でも稀なケース。
奈良市では奈良公園を中心とした地域で「鹿のフン」あるいはそれに類する名称の菓子が土産物として販売されている。これは1986年に笑っていいとも!で紹介され、オレたちひょうきん族で明石家さんまによって大ブームになった吉永小百合の歌謡曲、奈良の春日野に因んだものである。テレビでのブームは去って久しく、その菓子の名の由来を知らない世代も増えたが、鹿の糞を模した形状が「ネタ」としても面白く、しかも安価で、かつある意味きわめて奈良らしい土産物であるため、修学旅行生や若年層を中心に人気があり、すっかり奈良土産として定着している。わざわざ糞に似せた食品を作って販売している例の一つである。
また沖縄の八重山地方では、「イリオモテヤマネコの運幸(ウンコ)」といった名称の菓子(チョコレート菓子)がみやげ物として販売されている。
また、直接糞の名称を使っているわけではないが、鳥取県倉吉市の銘菓に「天女のわすれもの」がある。これは「トイレからのまちづくり」を進める倉吉市で、それにあやかるように作られた。「わすれもの」とは糞のことである。
糞から「ウンコ」へ。その語源 [編集]糞を意味する語として最も古くから存在するのは「くそ」で、「くさ(臭)し」「くさ(腐)る」はその派生語であると考えられる。また、くしゃみの古語である「くさめ」もその可能性があるという(柳田國男はくしゃみをした時のまじないのことば「クソハメ(糞食らえの意)」が転じたと論じた)。
糞の別名を「うんこ」や「うんち」とも言うが、いずれも脱糞しようといきむ時の声「うん」から生まれたものであり、元々は幼児語であった。両方とも成立は新しく、「うんこ」は18世紀後半、「うんち」に至っては20世紀以降の用例しか存在しない。糞に通常語とは異なる幼児語を当て嵌める文化は普遍的に存在し、例えばフランス語ではメルドmerdeという通常語の他にカカcacaという幼児語も存在する(これにちなみ、『天空の城ラピュタ』のフランス公開では原語日本語版において「カッカ(閣下)」という言葉が頻出するのが子供たちの間で笑いを誘った)[要出典]。
当て字 [編集]「糞」を意味する「うんこ」に漢字表記は存在しないが、小説家の開高健はエッセイ『私の釣魚大全』(1969年)で、雲古(うんこ)という当て字を使用していた(同様に小便についても御叱呼(おしっこ)と表記していた)。これには「雲を眺めて古きを落とす」という意味が込められていたとされる。また落語家や寄席芸人の符丁で「クモ(=雲)」といえば「うんこ」のことを表す[要出典]。
方言 [編集]近畿地方ではババ(屎)と呼ぶが、この呼び方は「ネコババ」の語源となっている。ネコババとは、落し物を着服することを意味する。上記の猫糞を参照。また新潟県ではあっぱ、愛媛県ではポン、福島県会津ではバッコと呼ぶ。また、会津地方の方言では糞尿を漏らすことをむぐすと言い、前述とあわせるとバッコをむぐすとなる[要出典]。
その他「糞」に関する古語 [編集]排泄を意味する古語動詞は「まる」で、「くそまる(脱糞する)」「ゆまる(小便をする)」のように用いられた。おまるという語に今も残るが、長野県、愛知県では方言として現在でも使われる。子音交替によりバ行に転じた「ばる」になると、さらに多くの地方で方言として残っている。たとえば、肥筑方言の「ばりかぶる=脱糞する(なお、「かぶる」は広く九州地方で排泄を意味する語。「しかぶる」は小便を漏らす、失禁するの意)」など。「ばば」の語源にも関係があるともといわれる。
また、男児名に付く「麻呂」、「麿」、「丸」も、もとは「糞」を意味していたという説がある。これは、名にわざと醜悪なものをつけ、幼児が魔物などに魅入られず力強く成長することを祈ったものであるという[要出典]。
「うんこ」と「うんち」の違い [編集]これ以外の説もある。
固い物は「うんこ」、柔らかい物は「うんち」。また、「うんにょ」、「うんにゃ」はさらに柔らかいものとされる。他にも「うんぴ」「うんび」などという言い方も存在する[6]。
文化面から見た糞 [編集]脱糞する行為は、多くの文化圏において、非常にプライベートな部分であるため、他人の脱糞行為を伺い見ることは、羞恥心のない幼児ならともかく、成人の間では非常に稀なことである。人格形成の上で、脱糞行為は非常にデリケートな根底部分に含まれており、哲学上や心理学上における糞の扱いは、人間心理の洞察の上で、大変大きなウエイトが置かれている分野でもある。例えば公衆便所では男性用の小便器を例外として、他人に見られないように個室に仕切られているのが普通である。ただし例外として、現在の中国においては、公衆便所が個室で仕切られておらず、同時に公衆便所に入った利用者は互いの排便を見る事になる(当の中国人に言わせると、公衆浴場で日本人が互いに裸を見せ合うほうが、むしろ理解できない習慣であるとの事)。また「古代ローマ人の24時間」(Alberto Angela著)にあるように、古代ローマの公衆便所にもたくさんの穴が開いた長い石の板があるだけで、まったくプライバシーがなく、市民らは並んで腰かけて用を足しながら談笑していた。
他方で幼児にとっては糞はより親しく、笑いの対象でもあり、幼稚な下ネタの常連である。勿論大人がそれをやるのは普通には考えられないことである。蒯通が韓信のもとを離れる際、発狂したと思わせるために、彼は大便を入れた器を皆に見せて廻ったとの伝説がある。より通俗的には、漫画やアニメといったサブカルチャーメディアのうちに、こういった糞便を主題としたり、主題としないまでも決まりネタとして登場する作品も多く、その中ではソフトクリームのように円錐状にとぐろを巻いた「記号化された糞」が用いられることもある。
特殊な性的嗜好の中に、俗にスカトロと呼ばれる分野がある。日本語では「糞便愛好」や「糞尿愛好」とも云われるが、一般に忌避されている糞便に、背徳的かつ性的な興奮を感じるこれらの性的嗜好は、その実において、清潔さに対するアンチテーゼと呼ぶよりも、むしろ性的興奮に対する背徳感の微妙な変形であるとする説もある。この性的嗜好に対する分析は諸説あるため、詳しい話は割愛するとしても、これらの性的嗜好にある人は、好きな人の糞便を口にすることに、興奮を覚えるそうである。詳細については、スカトロジーの項を参照のこと。
糞は美術面でもさまざまな形で、非常に内面的な心理描写を行う上で避けて通れない所があり、糞を模した美術品や糞そのものを加工したもの、さらには芸術活動の一環として、うんこを使った創作活動すら存在する。
鳥獣に糞をかけられると言う行為は滅多にある事ではないので、中世の日本では、何らかの兆し(主に病事の記述が多い)と捉えられ、陰陽師に占わせていた事が、『吾妻鏡』内で見られる(衛生上の観点からしても病の一因である)。安貞2年(1228年)2月7日条、将軍家の衣に鳶の糞がかかった為、陰陽師に占わせたところ、病事に注意がいると伝えられたと言う記述がある(これを『吾妻鏡』内では、「鳶の怪異」としている)。また、寛喜元年(1229年)5月21日条には、犬の糞が御所常の御座の畳の上にかかった為、占わせた、と記されている。
糞に関する注意点 [編集]なお、これらの精神的な側面を持つ糞であるが、衛生面において、便秘ではないものが脱糞してすぐの物はそれほど問題はないとされているが、脱糞後1時間以上経った物や、便秘の者の糞は、有害細菌の働きによって腐敗しており、健康に悪影響を与える毒素が発生するので、食糞してはいけないといわれている。(性的な食糞は特にスカトロと呼ぶ) そもそも体内の不用物だから排泄されるのである。
糞と社会問題 [編集]糞は動物であれば、普遍的に排出する物ではあるが、これらが動物の習性により、社会問題化することがある。
犬の場合 [編集]ペットの犬の糞は、古くは往来の隅や植え込みの陰などに放置されることが多かった。しかし都市部で犬を飼う家庭が増えてくると、これらの放置された糞便が、次第に住民感情を害するようになり、有効な対応策が行政や犬を飼う人に求められるようになった。
この要望に対してフランスのパリ市では、犬に糞をさせるための場所を路上に設置し、簡易バキューム機を搭載したオートバイによる清掃隊を配置して対応しているし、イギリスのロンドン市では、公園などに飼い主が回収した糞を入れるための、専用の汚物入れを設けるなどしている。日本においては、条例により、路上など、公共性のある場所に、ゴミやタバコの吸殻と並んで、犬の糞も放置することに罰金などを設ける所も出てきている。
一方、昨今では愛犬家側にもやっと教育が浸透してきており、犬の散歩の際にはビニール袋やポケットティッシュ持参で散歩する人がだんだん増え始めたがまだ、特に道路がしっかりしていない場所や地べたの場合には放置する愛犬家も多い。犬が排泄したら、その場でティッシュをかぶせ、裏返しにした袋を手にはめて、ティッシュの上から摘んで拾い上げ、そのまま裏返した袋を元に戻して回収すれば、非常に衛生的に始末できるが、近年ではさらに糞の回収を便利にするさまざまなケア用品が発売され、中には便意を催した犬の後ろから宛がって、直接器具内に用便させる「犬用携帯トイレ」も発売されている。なお、一部の愛犬家に至っては、犬を訓練して、散歩前に用便を済まさせ、散歩中に催させない人も居るほどである。
猫の場合 [編集]猫は古くより、人間の住居に出入り自由な形で飼育されていたが、現代の住宅地においては、他人の敷地に侵入してしまったりすることもあるために、近所間の問題に発展する事例が近年増えている。
土の露出面積が減った関係上で、柔らかい土を掘り返して用便し、終わった後は土を掛けて隠すことを好むこの動物が、他人の家の花壇や、児童が遊ぶ砂場などに用便してしまい、衛生上の観点や心情的な問題から、隣人関係が悪化してしまう他、特に野良猫を大量に餌付けしてしまう人の近隣や、多くの猫を飼育している家の近所で、住民間の対立を生んでしまう事例も発生している。
また子供の遊ぶ砂場では、野良猫の持っている寄生虫(猫回虫)による被害を防止するため、児童の居ない時はビニールシートを被せたり、定期的に加熱消毒するなどの措置を行う所もあるが、中にはそれほど経費を掛けられない関係から、児童公園から砂場が消えてしまったり、クレゾール石鹸液等の薬品で殺菌しようとして、正しい用法を知らずに原液を撒いてしまい、知らずに遊んだ児童が化学火傷を負うなどの健康被害を生む事件まで発生している。またこれらの問題では「遊んだら手を洗おう」という約束事がまだ守れない幼児ほど、寄生虫などによって病気に成り易い点もあり、軋轢を深める原因となっている。
これらの問題に対して、無節操な飼育方法を見直そうという運動があり、都市部においては飼い猫は屋内で飼うように行政側が提言を行い、飼い主側に自主的な協力を呼び掛けたり、野良猫に餌を与えて養うにしても、
不快感を催させるほどに増えすぎたりしないよう去勢する
健康管理を行って伝染病や寄生虫の蔓延を防ぐ
公共の場所や他人の敷地に放置された糞を猫を世話する側が掃除する
入って来て欲しくない場所には侵入防止用の措置を行う
…といったさまざまな対応をすることで、野良猫と地域住民の共存を図る地域猫制度を推進する自治体やボランティア団体も出始めている。
鳥の場合 [編集]ハトは食料さえ豊富なら、非常によく繁殖し、また大きな群れを作ることでも知られるが、これと同時に、増えて群れた分だけまとまった場所に糞をすることでも知られている。近年では都市部で繁殖し過ぎたハトがクリプトコッカスなどの病原体を媒介もするため、衛生面において大きな社会問題となっている。
この問題に対して、都市部でのハト駆除という手もあるが、古くより平和や繁栄の象徴とされてきたハトだけに、手荒な対処方法を取れない行政側も多く、さらに問題を根深いものとしている。この問題に対しては、ハトの餌を断つことで、都市部に集中しすぎたハトの群れを分散させ、繁殖し過ぎないようにする運動が、消極的ながら推進されており、都市部ではハトに餌を与えた場合に罰金が科せられる所もある。
なお中国や欧米・中東では、良く増えるハトは古来より重要な蛋白源としても利用されてきたため、食用として捕獲する分にはそれほど前出の動物愛護問題にも絡まないため、食料資源として捕獲して実数削減に励もうという話も、一部では出るようである。
また、近年ムクドリが何千何万羽単位で大通りの街路樹をねぐらにすることによる糞害も深刻である。
原因については天敵のハヤブサや森林の減少があげられるが、大通りを走る車のヘッドライトが川の水面に似ており、本来ねぐらにしている河原周辺の林と勘違いしているのではないかという説もある。また、大通りの街路樹はヘビやカラスが近づきづらくねぐらには絶好の場所である。
フジテレビでも取り上げられたJR新松戸駅周辺のけやき通りでも深刻であり、初夏から晩秋にかけてのムクドリのシーズンでは周辺の商店の客足が遠のくという。爆竹やムクドリが警戒している時の鳴き声で驚かせる、歩道上空の枝を切るといった対策がとられているが、2005年9月現在も新松戸の空にムクドリの大群が押し寄せている。
また、もしこういった対策で追い払ったとしても、他の町に移動するだけで本質的解決になっていないという問題点もある。
公園の銅像も糞害に悩まされているものが多い中、ハトやカラスが全く寄り付かない銅像も存在することに気が付いた廣瀬幸雄はその銅像の化学成分を研究し、ヒ素の含有量が多いと鳥を忌避する効果があることを突き止めた。この研究業績に対してイグノーベル賞の2003年化学賞が授与された。
人間の場合 [編集]人間の糞は、しばしば脅迫や嫌がらせの道具として使用されることがある。創作物ではあるが、『源氏物語』の桐壺の巻で帝の寵愛を一手に受けた桐壺の更衣に対する嫌がらせとして渡殿(渡り廊下)に糞尿を撒き散らし精神的ダメージを与えられる話が記載されている。また、古事記上巻及び日本書紀第七段には、建速須佐之男命が姉の天照大神を訪ねた高天原で行った乱行のひとつとして、御殿に糞を撒き散らしたとの記載がある。現実の話ではバブル期において、地上げ屋が汚物の詰まったバキュームカーで乗り付け、汚物を撒き散らして事故だと言い張る事件が在ったとか無かったとか云う話もあるが、実際問題として、痴情絡みの怨恨で、汚物を他人の家の郵便受けに投げ込む輩は後を絶たないようである。また、2005年中頃には東京都中野区の住宅地で自らの糞を庭にて加熱し異臭を放ち続けるという事件が取り上げられて問題となっている。さらに大阪では、大手電機メーカーの元社員が通りがかりの女性に糞尿を投げつけ、傷害の容疑で逮捕された。あるいは、いわゆる特殊浴場の接客に立腹した客が後日バキュームカーで乗り付け店内に汚物を撒き散らした事件もある。2001年に起きた名古屋刑務所放水死事件も、きっかけはその受刑者による、自らの糞を投げつける行為であった。それに対して、懲罰と自らの糞で汚れた受刑者の身体の清掃のために、刑務官が放水したのである。
前出の糞と人格形成上の問題から見ても、少々興味深いこれらの事件は、実質的に精神的な被害も然る事ながら、汚損された敷地・設備の清掃にも費用が掛かり、広義の器物破損罪にも問われる行為ではある。
糞尿だらけだったパリ [編集]その昔、フランス・パリはトイレが普及しておらず、貴族(一部は除く)も庶民もおまるで用を足し、そしてその汚物を道端に毎日捨てていて、街は非常に汚かった。「Gare à l'eau!(水に気をつけて!)」と聞こえたら、窓から糞尿が降ってくるという意味であり、通行者は逃げた。王室も同じことで、ベルサイユ宮殿の庭で人々はところ構わず糞を垂れていた。当時の上流夫人のあの優雅な釣鐘形のスカートは、一説には他人の目を余り気にせずに楽に排便できるためであったとされる。
パリの状況を変えるため、1608年に国王アンリ4世が「家の窓から糞尿を夜であっても投げ捨てない」という法律を制定した。その後1677年、初代パリ警察警視総監ラ・レニーが「1ヶ月以内に街中の家の中にトイレを設置すること」という命令をトイレ業者に勧告した。しかし状況は改善されず、100年後の1777年にルイ16世は「窓からの汚物の投げ捨てを禁止する」という法令を再度制定した。
上記のようなどの法律もまったく守られず、あらゆるところに汚物が捨てられ続け、パリの街が腐敗臭から逃れたのは、19世紀半ばのナポレオン3世の時代になってからである。 現代でもパリでは、散歩中の犬の排泄物が飼い主によって回収されずにそのまま放置されることが多い。これに対しては専門の清掃職員が早朝、バキューム形式の掃除機で回収して回っている。
考古学・古生物学における糞 [編集]考古学や古生物学においては、糞が化石化した糞石(coprolite、コプロライト、糞化石)が人間や恐竜などの古生物の食性を示す資料となっており、糞石に含まれる残留物や寄生虫、細菌類などから食性をはじめとしたさまざまなことが調べられている。
また、考古学においてはトイレ遺構のように、遺跡のトイレ跡から得られる残留物が、当時の生活を推察する資料ともなっている。
糞のつく地名 [編集]国内には糞と名の付く地名がある。この糞は屑、あるいは屎と置き換えてもよい。つまり、ある状態のものが、あちこちに散らばっている状況を示す。
金糞岳…滋賀県長浜市にある。[1]
星の糞遺跡…静岡県御前崎市にある。
星糞峠…長野県。黒曜石の露頭があり、雨が降って地表に露出した黒曜石の破片を「空の星が落とした糞」とみなしたためこの名がある。
糞谷(クソンド)…大阪府南河内郡千早赤阪村にある。楠木正成が戦闘時に糞尿をばらまいたとされる。
関連項目 [編集] ウィキメディア・コモンズには、糞に関連するメディアがあります。
糞生菌
新陳代謝
消化
腸
寄生虫
大腸菌
便秘
嘗糞
下痢
排泄
スカトロジー(糞便学)
狼煙
屁
浣腸
失禁
糞尿/屎尿
下水道
浄化槽
宿便
天津罪
みんなうんち:五味太郎作・絵による日本の絵本
うんちしたのはだれよ!:ドイツの絵本
うんこさん-ツイてる人にしか見えない妖精-:日本のテレビアニメ。登場人物がすべて“うんこ”という設定。
カラドリオス
ホムンクルス
うんこマーク
脚注 [編集]1.^ “「ウシ排泄物で薬も開発、応用製品研究が活発 インド」”. AFPBB News. (2010年3月5日). http://www.afpbb.com/article/economy/2705730/5443742 2011年7月29日閲覧。
2.^ “甘利昌忠”. 文化用語の基礎知識. http://www.wdic.org/w/CUL/%E7%94%98%E5%88%A9%E6%98%8C%E5%BF%A0 2011年8月21日閲覧。
3.^ “戦国時代の舞台裏―ここが一番おもしろい!”. 歴史の謎研究会. http://www.amazon.co.jp/%E6%88%A6%E5%9B%BD%E6%99%82%E4%BB%A3%E3%81%AE%E8%88%9E%E5%8F%B0%E8%A3%8F%E2%80%95%E3%81%93%E3%81%93%E3%81%8C%E4%B8%80%E7%95%AA%E3%81%8A%E3%82%82%E3%81%97%E3%82%8D%E3%81%84-%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E3%81%AE%E8%AC%8E%E7%A0%94%E7%A9%B6%E4%BC%9A/dp/4413008596 2011年8月21日閲覧。
4.^ <span title="“똥술”">“똥술” (韓国語). 경남일보(慶南日報) (2007年10月15日). 2009年8月8日閲覧。慶南警察庁警務課長カン・ソンジュのコラム
5.^ “「世宗大王は肉食がお好き…肥満に糖尿病」”. 東亜日報. (2005年8月22日). http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2005082232258 2009年8月8日閲覧。
6.^ 「うんぴ・うんにょ・うんち・うんご―うんこのえほん」(村上八千世著、ISBN 978-4593593521)
外部リンク [編集]腸内細菌の全体像をつかみ、予防医学に役立てる
「http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=糞&oldid=45074784」から取得
カテゴリ: 動物学農学人類学排泄老廃物廃棄物隠しカテゴリ: 出典を必要とする記事/2007年6月-9月出典を必要とする記述のある記事/2012年1月出典を必要とする記述のある記事/2007年4月-6月出典を必要とする記述のある記事/2012年2月個人用ツール
アカウント作成ログイン名前空間
ページノート変種表示
閲覧編集履歴表示操作
検索
案内
メインページ
コミュニティ・ポータル
最近の出来事
新しいページ
最近の更新
おまかせ表示
練習用ページ
アップロード (ウィキメディア・コモンズ)
ヘルプヘルプ
井戸端
お知らせ
バグの報告
寄付
ウィキペディアに関するお問い合わせ
ツールボックスリンク元関連ページの更新状況ファイルをアップロード特別ページ印刷用バージョンこの版への固定リンクページ情報このページを引用
他言語版Afrikaans
Alemannisch
العربية
Aymar aru
Žemaitėška
Беларуская
Български
Brezhoneg
Bosanski
Català
Cebuano
Česky
Cymraeg
Dansk
Deutsch
English
Esperanto
Español
Eesti
Euskara
فارسی
Suomi
Français
Frysk
Gàidhlig
Galego
Avañe'ẽ
עברית
हिन्दी
Hrvatski
Magyar
Bahasa Indonesia
Ido
Íslenska
Italiano
ᐃᓄᒃᑎᑐᑦ/inuktitut
한국어
Ripoarisch
Кыргызча
Latina
Lietuvių
Latviešu
Malagasy
Македонски
മലയാളം
मराठी
Bahasa Melayu
မြန်မာဘာသာ
नेपाली
Nederlands
Norsk (nynorsk)
Norsk (bokmål)
Polski
Português
Runa Simi
Română
Русский
Sicilianu
Srpskohrvatski / српскохрватски
Simple English
Slovenčina
Slovenščina
ChiShona
Српски / srpski
Basa Sunda
Svenska
தமிழ்
ไทย
Tagalog
Türkçe
Українська
اردو
Tiếng Việt
Walon
ייִדיש
中文
粵語
最終更新 2012年11月20日 (火) 09:18 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
テキストはクリエイティブ・コモンズ 表示-継承ライセンスの下で利用可能です。追加の条件が適用される場合があります。詳細は利用規約を参照してください。
削除依頼
無題
全国改チャリ撲滅委員会@会長 2012年11月24日 11時07分
性向上にご協力ください。(2007年8月)
糞(くそ、ふん。くそは「屎」とも表記)とは、動物の消化管から排泄される固体状の排泄物。糞便(ふんべん)、大便(だいべん)、(俗に)うんこ、うんち、ばばや、大便から転じ大とも呼ばれる。(うんこ、くそについては)転じて、取るに足らない物、無意味な物、役立たない物、不必要な物を指して、このように形容する場合もある。
イヌの糞入れ(プラハにて)目次 [非表示]
1 概要
2 形
3 生物学的側面から見た糞
3.1 消化器系
3.2 臭いの元
4 糞の利用
4.1 飼料・食糧としての利用
4.2 肥料としての利用
4.2.1 人糞
4.2.2 家畜糞
4.3 目印・確認用としての利用
4.4 医療
4.5 民間療法
4.6 その他の利用
5 慣用句としての糞
6 糞と名の付く食べ物
7 糞から「ウンコ」へ。その語源
7.1 当て字
7.2 方言
7.3 その他「糞」に関する古語
7.4 「うんこ」と「うんち」の違い
8 文化面から見た糞
9 糞に関する注意点
10 糞と社会問題
10.1 犬の場合
10.2 猫の場合
10.3 鳥の場合
10.4 人間の場合
10.5 糞尿だらけだったパリ
11 考古学・古生物学における糞
12 糞のつく地名
13 関連項目
14 脚注
15 外部リンク
概要 [編集]糞は大抵の場合において、禁忌されるべき不浄の存在として扱われる。特に衛生面から見た場合、伝染病の病原体を含んだ糞は典型的かつ危険な感染源であるし(これらが近代の戦争で、赤痢等の伝染病を蔓延させるための生物兵器として使用されたこともある)、また非常に強い臭気を放つ。
動物の糞は一般的に、草食獣などの弱い動物ほど糞の臭いは少なく、逆に肉食獣の糞は臭気が強い。これは弱い動物が臭い糞をすると、天敵を集めてしまう危険が高くなるために、臭い糞をする草食獣は淘汰された結果だともといわれているが、逆に肉食獣などの糞は、脂質やタンパク質を消化するためにさまざまな消化分泌系が発達し、より臭いが強い傾向がある。
古くから、さまざまな理由で忌み嫌われてきた糞ではあるが、近年では生物学的な循環において、これらを資源として考える向きもあり、将来的には宇宙ステーションなどの閉鎖環境において、有効に活用する手段が求められることもあり、そのための研究も広く行われている。
形 [編集]便の形は様々である。人間の場合、楕円形から棒状で、その長さは体調などによっても変化する。棒が長い場合、途中で折れることもある。水気が多い場合、外形が不確定になることもあり、それが酷い場合は下痢といわれる。このようにあまり特徴がない便を出すものにイヌ・ネコ・サル・ウシ・ウマなどがある。クマなどではより液体のような便をする。
逆に特徴のはっきりした便をするものに、ウサギやヤギ、シカなどがあり、いずれもペレット状の糞をする。ウサギは円盤状、シカは楕円形とその形にも特徴がある。草食性の昆虫も多くがペレット状の糞をする。
糞は単独で存在するとは限らず、ある程度固まって排出されることが多い。そのまとまりを糞塊(ふんかい)という。例えばカモシカは両手の掌いっぱいくらいの糞塊を作る。個々の糞ではシカとカモシカの区別は非常に困難であるが、糞塊があればそれはカモシカと判断できる。これはシカが歩きながら糞をするのに対して、カモシカは立ち止まって一気に糞をするためである。
なお、鳥類・爬虫類・昆虫の糞の中に白い粘液が混じることがあるが、これは尿である。彼らはアンモニアを尿酸の形で排出するため、糞の中にそれが区別できる。
生物学的側面から見た糞 [編集] 消化器系 [編集]人間の場合の内容物は、水分、新陳代謝によってはがれた腸内細胞、大腸菌などの腸内細菌、胆汁などの体内分泌液、食物繊維など摂取した食物のうち消化しきれなかったもの、または体内に蓄積していた毒素などで、未消化物の組成は摂取した食物により左右される。かつては子供の本などで、「大便は食べ物が消化しきれなかったかすである」という記述が多かったが、便を構成する成分のうち、食べ物の残滓はおよそ5%に過ぎない。 大半は水分(60%)が占め、次に多いのが腸壁細胞の死骸(15%〜20%)である。また、細菌類の死骸(10%〜15%)も食べ物の残滓より多く含まれる。
人間が男女に関わらず排泄する便の色は、通常時の場合は黄土色 - 茶色で、これは胆汁によるものである。人の大便の茶色のもとは胆汁中のビリルビンが腸内細菌により最終的に代謝され生成されたステルコビリンによるものである。摂取した食物の種類、体調などにより、色調の濃淡に変化を起こす。食生活も関係しており、一般に肉食など動物性タンパク質のものを多く食すると褐色がかり、反対に穀物、豆類、野菜類を多く食するとpHの関係で黄色がかる。食物繊維、炭水化物を多く摂取すると便は太く大きくなり、高カロリー、高脂肪の割に食物繊維や微量栄養素の少ないジャンクフードを食べていると、便は細くなる傾向がある。また、幼少時は括約筋の調節が利きにくいために、体格に対して便は太く形成され、年齢を重ねると括約筋の弛緩により、相対的に便は細くなる傾向がある。
臭いの元 [編集]臭いの原因としては、インドール、スカトール、硫化水素などによる物である。人間の場合、1日に平均して100〜250gほどを排出するが、稀に体調の関係で、大量に(ゆるい物が)出たり、何日も出ないこともある。日本人が人生80年の間に排泄する糞の平均量は約15トンといわれている。長期間出ないと、中毒症状を起こすこともあるので、あまりに長期間(1週間以上)出ない場合は、専門医への相談が推奨される。
口臭が腸内ガスと同じ臭いであることがある。これは便秘している腸からガスが吸収され血管内を運ばれ、肺から放出され口腔に至るためである。
糞の利用 [編集]糞は体内における酵素・細菌の働きによる変化を起こしておりさまざまな利用がなされている。
飼料・食糧としての利用 [編集]様々な生物で、食糧、あるいは栄養源として利用する場合もある。排泄物には、その動物が消化吸収できなかった成分が含まれるが、それを再吸収するために食う場合もあれば、その動物が利用できない成分を、他の動物が食う例もある。さらに、糞には食物に含まれていた成分だけでなく、その動物の腸内で添加されたり、分解によって生じた成分が含まれたりすることもあり、それが重要な意味を持つ例もある。
ウサギなどは、自分の糞を食べる。これは、繰り返し腸管を通過させるためのもので、異常な行動ではない。哺乳類の中には、子育て期間中に子供の糞を食べてしまう物もあるが、これは子供の消化能力が弱くて、未消化の分が多いこともあるが、それ以上に天敵から身を守るために、糞をできるだけ巣の周辺に残さないようにする合理的な行動である。逆に、親が子に栄養分を豊富に含む未消化の便を与える動物もある(コアラなど)。これは初乳に近い役割を果たしている。草食動物の場合は、腸内細菌の働きによって草木を消化するが、腸内細菌の発生が弱い場合は消化不良を起こす。そのような時に草食動物は好んで自分や仲間の糞を口にするものの、これらは腸内細菌の補充が目的であって、糞中の栄養を求めてのことではない。
別種の動物に利用される場合もある。実際には、野外において動物の糞は、よくほかの動物の餌になる。代表的なのは、昆虫の中で、糞虫といわれるコガネムシ類である。フンコロガシ(スカラベ)がよく知られる。
人糞が豚や犬、魚類の餌として使用される場合がある。そのために便所はそれらの生物の飼育場所に隣接して作られることがある。さらに手の込んだものでは、人の便所の下に豚小屋を、豚小屋の下の方に養魚池を造る。これなどは、自然の仕組みを巧く利用した例と言えよう。
糞は老廃物であるから、食物として直接利用される場合もあるが、さらに分解を進める微生物の働く場でもある。排出されると、すぐに細菌類や菌類がどんどん分解をはじめる。糞に生じる菌類は糞生菌と呼ばれ、古くから研究の対象となってきた。ちなみにハエのウジなどは、むしろ細菌を餌にしている可能性もある。細菌や菌類による分解が進めば、糞は土に同化してゆく。菌類の側から見ると、たとえば草食動物の糞には、その材料である植物より、はるかにチッ素の含有量が多く、基質としてはるかに有用である。
肥料としての利用 [編集]糞には、窒素・リン酸が含まれているため肥料として利用される。鶏糞、牛糞、人糞などが用いられている。
人糞 [編集]人糞を肥料として用いるのは、世界的に見ると一般的なものではなく、日本などごく一部に留まる。多くの国・民族において、人糞を人間の食料を生産する畑に投下することは忌避されてきた。例えば明治期にアイヌ民族がなかなか農業に馴染まなかったとされるが、その最大の問題は人糞を肥料に用いることであったといわれる。
人糞を肥料として用いるのは、鎌倉時代の日本が初めてであり、これがために日本の都市は他国に比べて極めて衛生的になったといわれる(そうでない場合の端的な例としては、後述の「糞尿だらけのパリ」を参照)。
江戸時代には、その人糞を出す階層により、その価値が違い、栄養状態のよい階層(最上層は江戸城)から出された人糞は、それより下の階層(最下層は罪人)が出す物より高い値段で引き取られた。江戸城から出る人糞は、葛西村が独占していた。長屋に併設された共同便所は、これらの肥料原料を効率良く収集するために設置され、ここから得られた肥料で城下町周辺部の農地は大いに肥え、町民に食糧を供給し続けた。江戸落語の中に店子が喧嘩した大家へ「二度とてめえの長屋で糞してやらねぇ!」と捨て台詞を吐く、やや分かりにくい描写があるがこういった背景を考えると分かりやすい。
明治期においても人糞は貴重な肥料であり、高値で引き取られた。そのため、学生などが下宿する場合においては、部屋を複数人以上(具体的人数はその時の取引相場で異なる)で共同で借りた場合は、部屋の借り賃が無料になることもあった。
肥料として用いる人糞は、そのまま使うと作物が根腐れするため、たいていは肥溜めに溜めて発酵させて利用する。ちなみに発酵中の物は非常に臭いが強く、さらに衛生害虫になるクロバエ類やニクバエ類、またカの中でも最も富栄養状態に適応したオオクロヤブカの発生源となるなどの問題があった。
農民が直接人糞を引き取る形態は、バキュームカーや下水道が普及した事や、前述の肥溜めの衛生上の問題もあり、昭和後期以降において廃れることになった。しかしながら肥料としての利用は、現在も下水の汚泥を醗酵処理した肥料が製造販売(自治体によっては無償提供)されている。
一方で未開な民族で行われている原始的農法の中には、便意を催したら、芋などの作物を育てている焼畑に穴を掘って、適時用便して肥料とする所もある。[要出典]
家畜糞 [編集]鶏や牛などの家畜の糞は、多くの場合、自然に放牧することによって得られる。家畜の放牧地は交代で畑として利用され、放牧地であった時の家畜の糞が、そのまま肥料となる。
放牧が乏しい今日の日本では、おがくずや藁と混ぜて、専用の発酵施設で臭気を抑えつつ、発酵させ利用する。これらの有機肥料を使った農作物は、自然回帰のブーム等により、近年の無農薬栽培や低農薬栽培などと並んで、高価な値段で出回っており、栄養豊富で味も良いと好評を博している。
目印・確認用としての利用 [編集]糞を発見・調査することによってその近辺にいる動物を知ることができる。また、その糞を分析することによってその動物がどのようなものを食べているかを知ることができる。また糞は、動物の習性によって巣から一定距離の場所にばら撒かれたり、縄張り主張のために木等に擦り付いていたり、決まった場所にあったりとさまざまであるが、これら習性を調べて応用することで、狩り等の際に効率良く対象の動物を発見できる。
また、糞はその動物の食べたものの残りかすであるから、その動物が何を食べたのかはそれを調べることで知ることが出来る。もちろん消化されたものは残らないのであるが、その未消化物からわかることも多い。例えばタヌキの糞はたいていの場合甲虫の羽根を含む。テンの糞は果実の皮や種子を含むことが多い。沖縄ではマングースの糞からオキナワトゲネズミの毛が発見され、その危険性が強く指摘された。
医療 [編集]検便で感染症・食中毒の原因菌・ウイルスや寄生虫卵、潜血など検査を現代の医療現場で行なわれる。
糞は消化器系の働きを直接に反映するから、その状態は診療においても重視されることがある。これは人間でも家畜でも同様である。外界に出た糞は時間の経過と共に変質するから、この目的のために糞を調べることを検便という。
便の性状は健康状態を反映している場合があり、日頃の観察が勧められる。色調は特に重要である。黒色の便(特にタール状のもの)は上部消化管(胃 - 十二指腸)での出血を示唆し、出血性潰瘍もしくは癌を疑うべき所見である。肉眼的に赤い血液が確認できる便(血便)は下部消化管(大腸以下)での出血によるものであることが多い。胆道閉塞の結果として胆汁の分泌量が少ないと、白っぽい便が出ることもある(その前に黄疸等の症状が出ることも多いが)。この場合は胆汁の脂肪親和作用が得られないため脂肪便となることが多い。また、ロタウィルスなどの感染症では白色の下痢が特徴である。
また便から放出される臭いも健康を知るバロメーターとなる。一般に大便の臭いは食物の残滓が腐敗して発すると思われがちだが、一緒になって放出される細菌類の排泄物によって臭いが放たれるのである。健康な便とされるものからは露骨な悪臭は発しなく、発酵臭に似た臭いが放出される。これは一般に善玉といわれるビフィズス菌や乳酸菌の代謝によって排泄される臭いである。反面、ウェルシュ菌などの悪玉菌はスカトール、メルカブタン、硫化水素など毒性のある臭いを放つ。
また、寄生虫の検査も往々にして検便によって行われる。多くの寄生虫がその卵を消化管に出し、それが便とともに排出されるためである。
民間療法 [編集]糞は、古来から漢方薬として用いられてきた。インドにおいては現代でも牛の糞尿が医薬品から石けん、シャンプー、歯磨き粉などの衛生用品など非常に幅広く使われており、牛の尿から作ったソフトドリンク「牛の水」なども存在する。[1]。
日本では馬糞に薬効があると信じられ、戦国時代には「馬糞治療」としての地位を確立していた。馬糞は傷口に塗る以外にも、直接食べるか水でといて飲む事によって鉄砲傷に効くとされた。これらは武田信玄の家臣、甘利昌忠が負傷した部下に糞便の薬を飲ませる際、嫌がる部下に自ら飲んで見せたという話が美談として有名である[2]。
また、傷の痛みが酷い時には温めた人の小便を飲ませる事もあった[3]。
明代の李時珍『本草綱目』には52巻人部の人糞、虫糞茶、黄龍湯(zh:黃龍湯)、糞清、人中黄等の糞を原料とする漢方薬が記されている。
朝鮮半島では薬が珍しく貧しかった時代、治療のために土を塗ったり、小便を飲んだり、大便を食べたりした[4]。
李氏朝鮮時代の王たちの疾病と治療法を研究したソウル大大学院医学科の金正善によると、中宗は解熱剤として「野人乾」(人糞)の水を飲んだという[5]。
朝鮮の民間療法で、嘗糞という糞を舐めることで胆汁の出方などで健康の度合いを知るものがある。これは療法というよりは父親の病気を心配する親孝行の息子の献身の事例として語られている面が多い。また、朝鮮(韓国)にはトンスルという糞を原料とした酒がある。
その他の利用 [編集]古来より糞は包囲戦の際に敵の城内に投げ込むことによって城内の衛生環境を悪化させ、疫病を発生させるという目的で用いられた。ある種の細菌兵器である。
ウシの糞を乾燥させる乾燥地帯で牧畜が行われている地域では、家畜である草食動物の未消化である植物性繊維を多く含む糞を乾燥させ燃料や壁材として利用されている。例えばインドでは牛の糞を藁などを加えて円形に乾燥させて牛糞燃料にする。また、防虫として壁や屋根に塗る。
鳥の糞が堆積し化石化してできたグアノが窒素やリン資源として大いに利用されていたが、ナウルなど一部の産地では採掘し尽くされ資源として枯渇してしまった。なお近年では海鳥由来の良質なグアノは枯渇したものの、洞窟などに密集して居住するコウモリの糞のグアノ化したものが高級肥料として「バット・グアノ」などの名称で観葉植物向けなどに利用されている。
ウグイスの糞は化粧品として利用される。これは、ここに含まれる多様な消化酵素の効果によるものとされる。
狼煙の語源は狼の糞を使用することからとされている。
象の糞には未消化の食物繊維が多く含まれていることを利用して紙が作られている。アフリカ東部に暮らすマサイ族などは、乾期のゾウの糞を元に作る象糞茶を作る。別名・サバンナティー。さらに象の糞をライオンにあたえると、獰猛なライオンが一瞬にしておとなしくなってしまう。
ライオンの糞は、草食動物が嫌う臭いを出すため、野生動物からの農作物被害を減らすために、忌避剤としての研究が行われている。実際、JR紀勢本線では鹿との接触事故が多く、動物園から譲り受けたライオンの糞を線路沿いに蒔いたところ接触事故がなくなり、絶大な効果を上げている。しかしながらライオンに接したことのない鹿がなぜライオンの糞の臭いを恐れるのかは分かっていない。
コーヒーは特定の動物(ジャコウネコの一種)が、特に出来の良いコーヒーの実を好んで食べることから、この糞に含まれている未消化のコーヒー種子を取り出したもの(コピ・ルアク)が高値で取引されている。動物の消化酵素の働きで、コーヒー自身の風味が玄妙に変化し、独特の味わいがあるという。
日本では中国の四川料理には蚊の目玉の湯 (中華料理)が珍味であるとする説が流布している。この原料は夜明砂というコウモリの糞を洗いだした漢方薬である。
糞を発酵させるとメタンガスが発生するがこのメタンガスは燃やすと発電に使用できる。現在世界中で牧場の電力を糞発電により自給自足するなどして有効活用が広がっている。
慣用句としての糞 [編集]糞は、日常的に目にするきわめて身近な存在で、さまざまな慣用句に用いられる。「糞」だけでは敬遠される場合も無くはないが慣用句としての用途は一般的になってきている。
クソッ!
強い憤りを表す慣用句で、欧米でもShit!(英語)、Scheiße!(ドイツ語)、Merde!(フランス語)、¡Mierda!(スペイン語)、Merda!(イタリア語)(意味はいずれも「クソッ!」)と、そのままの慣用句が存在している。かつては、文字通り糞を踏んでしまったような場合を指していたと思われるが、現在では自分を鼓舞する意味合いの方が強い。英語のShit!は下品とされるので、Shoot! やSheesh!など、発音が似た語をかわりに用いることがある。下記のように、スペイン語などにも同様の下品さをやわらげた表現がある。
Shit hit the fan.(糞が送風機に当たった)
旧悪などが露見し、関係者一同に被害が及ぶ事。飛び散る様子から「逃れ得ない災厄」と云う感じだが、日本の「火の粉が降り注ぐ」に相当する。
Holy shit!(直訳「聖なる糞」)
アメリカの俗語で、激しい驚きを示す。意訳すれば「何じゃ、こりゃぁぁっ!?」程度の意味。状況に応じて、「こいつはすごい!」「ありえない!」の意味に使うこともできる。
Bullshit!
英語で、「うそつけ!」という意味。相手の言ったことを信じられない場合に使われる。
¡Mierda! ¡Miércoles!
スペイン語で糞は"mierda"であり、日本語の「クソッ!」と同様に間投詞的に用いられるが、女性などはこの単語を直接口にするのを嫌い、最初のほうの発音が同じ単語である"miércoles"(水曜日)をその代わりにいうことがある。
味噌も糞も一緒くた
いくら色が似ているとはいえ、食品である味噌と汚物である糞を混ぜてしまう、非常に愚かしいことの例え(=玉石混交)。マーフィーの法則にある、「樽に一杯のワインに一滴の汚水を垂らした」後に出来上がる物と一緒である。古くは「糞味噌を混ぜる」ともいう。
なお、水洗便所の便器の開発の際、便がこびりついたものがうまく流れるかどうかの実験には、糞の代わりに味噌を使う。
下手くそ
下手を強調した表現。
くそ真面目
度を越えた真面目。(上記の下手くそ同様、強調の意味でくそを付けた物)
猫糞(ねこばば)
ネコが自分のした糞に砂をかけて隠してしまう習性から、「糞=落し物・悪事」を隠す行為を指すが、特に落し物を着服(横領)してしまう行為を指してこう呼ぶ。
シェー
1960年代に赤塚不二夫の漫画「おそ松くん」で生まれた流行語。有力な語源のひとつに、フランス語で「糞しろ」という意味のスラング、シエ (chier) が挙げられる[要出典]。
目くそ(目やに)・鼻くそ・耳くそ(耳垢)・歯くそ(歯垢)
人体からの分泌物という意味で糞という言葉が使われている。「目くそ」は表現上の問題で「目やに」と言い換えることが多いが、慣用句としての「目くそ鼻くそを笑う」(=五十歩百歩)は生きている。
~もくそもない
「~など問題外だ」や「そんなの問題にならない」等の意味で使われる。
またこれら以外にも、役職や地位・立場の接頭詞的に「くそ」を付け、侮蔑する意図で用いることがある。アメリカ英語の「fucking○○」に対応して使われる。
例
くそ坊主・くそ大名・くそ上司・くそガキなど
糞と名の付く食べ物 [編集]本来忌避されている存在であるはずの糞の名を冠した食材がある。代表的なものにはウニの中でも高級食材とされているバフンウニやエゾバフンウニ(いずれも「馬の糞」の意)などがある。
タイ王国ではトムヤムクンなどに用いられる大小さまざまな葉唐辛子が売られているが、その中でも一番小さく世界有数の辛さを誇る青唐辛子は色、形が似ていることからプリック・キー・ヌー(ねずみのうんこ)と呼ばれている、世界でも稀なケース。
奈良市では奈良公園を中心とした地域で「鹿のフン」あるいはそれに類する名称の菓子が土産物として販売されている。これは1986年に笑っていいとも!で紹介され、オレたちひょうきん族で明石家さんまによって大ブームになった吉永小百合の歌謡曲、奈良の春日野に因んだものである。テレビでのブームは去って久しく、その菓子の名の由来を知らない世代も増えたが、鹿の糞を模した形状が「ネタ」としても面白く、しかも安価で、かつある意味きわめて奈良らしい土産物であるため、修学旅行生や若年層を中心に人気があり、すっかり奈良土産として定着している。わざわざ糞に似せた食品を作って販売している例の一つである。
また沖縄の八重山地方では、「イリオモテヤマネコの運幸(ウンコ)」といった名称の菓子(チョコレート菓子)がみやげ物として販売されている。
また、直接糞の名称を使っているわけではないが、鳥取県倉吉市の銘菓に「天女のわすれもの」がある。これは「トイレからのまちづくり」を進める倉吉市で、それにあやかるように作られた。「わすれもの」とは糞のことである。
糞から「ウンコ」へ。その語源 [編集]糞を意味する語として最も古くから存在するのは「くそ」で、「くさ(臭)し」「くさ(腐)る」はその派生語であると考えられる。また、くしゃみの古語である「くさめ」もその可能性があるという(柳田國男はくしゃみをした時のまじないのことば「クソハメ(糞食らえの意)」が転じたと論じた)。
糞の別名を「うんこ」や「うんち」とも言うが、いずれも脱糞しようといきむ時の声「うん」から生まれたものであり、元々は幼児語であった。両方とも成立は新しく、「うんこ」は18世紀後半、「うんち」に至っては20世紀以降の用例しか存在しない。糞に通常語とは異なる幼児語を当て嵌める文化は普遍的に存在し、例えばフランス語ではメルドmerdeという通常語の他にカカcacaという幼児語も存在する(これにちなみ、『天空の城ラピュタ』のフランス公開では原語日本語版において「カッカ(閣下)」という言葉が頻出するのが子供たちの間で笑いを誘った)[要出典]。
当て字 [編集]「糞」を意味する「うんこ」に漢字表記は存在しないが、小説家の開高健はエッセイ『私の釣魚大全』(1969年)で、雲古(うんこ)という当て字を使用していた(同様に小便についても御叱呼(おしっこ)と表記していた)。これには「雲を眺めて古きを落とす」という意味が込められていたとされる。また落語家や寄席芸人の符丁で「クモ(=雲)」といえば「うんこ」のことを表す[要出典]。
方言 [編集]近畿地方ではババ(屎)と呼ぶが、この呼び方は「ネコババ」の語源となっている。ネコババとは、落し物を着服することを意味する。上記の猫糞を参照。また新潟県ではあっぱ、愛媛県ではポン、福島県会津ではバッコと呼ぶ。また、会津地方の方言では糞尿を漏らすことをむぐすと言い、前述とあわせるとバッコをむぐすとなる[要出典]。
その他「糞」に関する古語 [編集]排泄を意味する古語動詞は「まる」で、「くそまる(脱糞する)」「ゆまる(小便をする)」のように用いられた。おまるという語に今も残るが、長野県、愛知県では方言として現在でも使われる。子音交替によりバ行に転じた「ばる」になると、さらに多くの地方で方言として残っている。たとえば、肥筑方言の「ばりかぶる=脱糞する(なお、「かぶる」は広く九州地方で排泄を意味する語。「しかぶる」は小便を漏らす、失禁するの意)」など。「ばば」の語源にも関係があるともといわれる。
また、男児名に付く「麻呂」、「麿」、「丸」も、もとは「糞」を意味していたという説がある。これは、名にわざと醜悪なものをつけ、幼児が魔物などに魅入られず力強く成長することを祈ったものであるという[要出典]。
「うんこ」と「うんち」の違い [編集]これ以外の説もある。
固い物は「うんこ」、柔らかい物は「うんち」。また、「うんにょ」、「うんにゃ」はさらに柔らかいものとされる。他にも「うんぴ」「うんび」などという言い方も存在する[6]。
文化面から見た糞 [編集]脱糞する行為は、多くの文化圏において、非常にプライベートな部分であるため、他人の脱糞行為を伺い見ることは、羞恥心のない幼児ならともかく、成人の間では非常に稀なことである。人格形成の上で、脱糞行為は非常にデリケートな根底部分に含まれており、哲学上や心理学上における糞の扱いは、人間心理の洞察の上で、大変大きなウエイトが置かれている分野でもある。例えば公衆便所では男性用の小便器を例外として、他人に見られないように個室に仕切られているのが普通である。ただし例外として、現在の中国においては、公衆便所が個室で仕切られておらず、同時に公衆便所に入った利用者は互いの排便を見る事になる(当の中国人に言わせると、公衆浴場で日本人が互いに裸を見せ合うほうが、むしろ理解できない習慣であるとの事)。また「古代ローマ人の24時間」(Alberto Angela著)にあるように、古代ローマの公衆便所にもたくさんの穴が開いた長い石の板があるだけで、まったくプライバシーがなく、市民らは並んで腰かけて用を足しながら談笑していた。
他方で幼児にとっては糞はより親しく、笑いの対象でもあり、幼稚な下ネタの常連である。勿論大人がそれをやるのは普通には考えられないことである。蒯通が韓信のもとを離れる際、発狂したと思わせるために、彼は大便を入れた器を皆に見せて廻ったとの伝説がある。より通俗的には、漫画やアニメといったサブカルチャーメディアのうちに、こういった糞便を主題としたり、主題としないまでも決まりネタとして登場する作品も多く、その中ではソフトクリームのように円錐状にとぐろを巻いた「記号化された糞」が用いられることもある。
特殊な性的嗜好の中に、俗にスカトロと呼ばれる分野がある。日本語では「糞便愛好」や「糞尿愛好」とも云われるが、一般に忌避されている糞便に、背徳的かつ性的な興奮を感じるこれらの性的嗜好は、その実において、清潔さに対するアンチテーゼと呼ぶよりも、むしろ性的興奮に対する背徳感の微妙な変形であるとする説もある。この性的嗜好に対する分析は諸説あるため、詳しい話は割愛するとしても、これらの性的嗜好にある人は、好きな人の糞便を口にすることに、興奮を覚えるそうである。詳細については、スカトロジーの項を参照のこと。
糞は美術面でもさまざまな形で、非常に内面的な心理描写を行う上で避けて通れない所があり、糞を模した美術品や糞そのものを加工したもの、さらには芸術活動の一環として、うんこを使った創作活動すら存在する。
鳥獣に糞をかけられると言う行為は滅多にある事ではないので、中世の日本では、何らかの兆し(主に病事の記述が多い)と捉えられ、陰陽師に占わせていた事が、『吾妻鏡』内で見られる(衛生上の観点からしても病の一因である)。安貞2年(1228年)2月7日条、将軍家の衣に鳶の糞がかかった為、陰陽師に占わせたところ、病事に注意がいると伝えられたと言う記述がある(これを『吾妻鏡』内では、「鳶の怪異」としている)。また、寛喜元年(1229年)5月21日条には、犬の糞が御所常の御座の畳の上にかかった為、占わせた、と記されている。
糞に関する注意点 [編集]なお、これらの精神的な側面を持つ糞であるが、衛生面において、便秘ではないものが脱糞してすぐの物はそれほど問題はないとされているが、脱糞後1時間以上経った物や、便秘の者の糞は、有害細菌の働きによって腐敗しており、健康に悪影響を与える毒素が発生するので、食糞してはいけないといわれている。(性的な食糞は特にスカトロと呼ぶ) そもそも体内の不用物だから排泄されるのである。
糞と社会問題 [編集]糞は動物であれば、普遍的に排出する物ではあるが、これらが動物の習性により、社会問題化することがある。
犬の場合 [編集]ペットの犬の糞は、古くは往来の隅や植え込みの陰などに放置されることが多かった。しかし都市部で犬を飼う家庭が増えてくると、これらの放置された糞便が、次第に住民感情を害するようになり、有効な対応策が行政や犬を飼う人に求められるようになった。
この要望に対してフランスのパリ市では、犬に糞をさせるための場所を路上に設置し、簡易バキューム機を搭載したオートバイによる清掃隊を配置して対応しているし、イギリスのロンドン市では、公園などに飼い主が回収した糞を入れるための、専用の汚物入れを設けるなどしている。日本においては、条例により、路上など、公共性のある場所に、ゴミやタバコの吸殻と並んで、犬の糞も放置することに罰金などを設ける所も出てきている。
一方、昨今では愛犬家側にもやっと教育が浸透してきており、犬の散歩の際にはビニール袋やポケットティッシュ持参で散歩する人がだんだん増え始めたがまだ、特に道路がしっかりしていない場所や地べたの場合には放置する愛犬家も多い。犬が排泄したら、その場でティッシュをかぶせ、裏返しにした袋を手にはめて、ティッシュの上から摘んで拾い上げ、そのまま裏返した袋を元に戻して回収すれば、非常に衛生的に始末できるが、近年ではさらに糞の回収を便利にするさまざまなケア用品が発売され、中には便意を催した犬の後ろから宛がって、直接器具内に用便させる「犬用携帯トイレ」も発売されている。なお、一部の愛犬家に至っては、犬を訓練して、散歩前に用便を済まさせ、散歩中に催させない人も居るほどである。
猫の場合 [編集]猫は古くより、人間の住居に出入り自由な形で飼育されていたが、現代の住宅地においては、他人の敷地に侵入してしまったりすることもあるために、近所間の問題に発展する事例が近年増えている。
土の露出面積が減った関係上で、柔らかい土を掘り返して用便し、終わった後は土を掛けて隠すことを好むこの動物が、他人の家の花壇や、児童が遊ぶ砂場などに用便してしまい、衛生上の観点や心情的な問題から、隣人関係が悪化してしまう他、特に野良猫を大量に餌付けしてしまう人の近隣や、多くの猫を飼育している家の近所で、住民間の対立を生んでしまう事例も発生している。
また子供の遊ぶ砂場では、野良猫の持っている寄生虫(猫回虫)による被害を防止するため、児童の居ない時はビニールシートを被せたり、定期的に加熱消毒するなどの措置を行う所もあるが、中にはそれほど経費を掛けられない関係から、児童公園から砂場が消えてしまったり、クレゾール石鹸液等の薬品で殺菌しようとして、正しい用法を知らずに原液を撒いてしまい、知らずに遊んだ児童が化学火傷を負うなどの健康被害を生む事件まで発生している。またこれらの問題では「遊んだら手を洗おう」という約束事がまだ守れない幼児ほど、寄生虫などによって病気に成り易い点もあり、軋轢を深める原因となっている。
これらの問題に対して、無節操な飼育方法を見直そうという運動があり、都市部においては飼い猫は屋内で飼うように行政側が提言を行い、飼い主側に自主的な協力を呼び掛けたり、野良猫に餌を与えて養うにしても、
不快感を催させるほどに増えすぎたりしないよう去勢する
健康管理を行って伝染病や寄生虫の蔓延を防ぐ
公共の場所や他人の敷地に放置された糞を猫を世話する側が掃除する
入って来て欲しくない場所には侵入防止用の措置を行う
…といったさまざまな対応をすることで、野良猫と地域住民の共存を図る地域猫制度を推進する自治体やボランティア団体も出始めている。
鳥の場合 [編集]ハトは食料さえ豊富なら、非常によく繁殖し、また大きな群れを作ることでも知られるが、これと同時に、増えて群れた分だけまとまった場所に糞をすることでも知られている。近年では都市部で繁殖し過ぎたハトがクリプトコッカスなどの病原体を媒介もするため、衛生面において大きな社会問題となっている。
この問題に対して、都市部でのハト駆除という手もあるが、古くより平和や繁栄の象徴とされてきたハトだけに、手荒な対処方法を取れない行政側も多く、さらに問題を根深いものとしている。この問題に対しては、ハトの餌を断つことで、都市部に集中しすぎたハトの群れを分散させ、繁殖し過ぎないようにする運動が、消極的ながら推進されており、都市部ではハトに餌を与えた場合に罰金が科せられる所もある。
なお中国や欧米・中東では、良く増えるハトは古来より重要な蛋白源としても利用されてきたため、食用として捕獲する分にはそれほど前出の動物愛護問題にも絡まないため、食料資源として捕獲して実数削減に励もうという話も、一部では出るようである。
また、近年ムクドリが何千何万羽単位で大通りの街路樹をねぐらにすることによる糞害も深刻である。
原因については天敵のハヤブサや森林の減少があげられるが、大通りを走る車のヘッドライトが川の水面に似ており、本来ねぐらにしている河原周辺の林と勘違いしているのではないかという説もある。また、大通りの街路樹はヘビやカラスが近づきづらくねぐらには絶好の場所である。
フジテレビでも取り上げられたJR新松戸駅周辺のけやき通りでも深刻であり、初夏から晩秋にかけてのムクドリのシーズンでは周辺の商店の客足が遠のくという。爆竹やムクドリが警戒している時の鳴き声で驚かせる、歩道上空の枝を切るといった対策がとられているが、2005年9月現在も新松戸の空にムクドリの大群が押し寄せている。
また、もしこういった対策で追い払ったとしても、他の町に移動するだけで本質的解決になっていないという問題点もある。
公園の銅像も糞害に悩まされているものが多い中、ハトやカラスが全く寄り付かない銅像も存在することに気が付いた廣瀬幸雄はその銅像の化学成分を研究し、ヒ素の含有量が多いと鳥を忌避する効果があることを突き止めた。この研究業績に対してイグノーベル賞の2003年化学賞が授与された。
人間の場合 [編集]人間の糞は、しばしば脅迫や嫌がらせの道具として使用されることがある。創作物ではあるが、『源氏物語』の桐壺の巻で帝の寵愛を一手に受けた桐壺の更衣に対する嫌がらせとして渡殿(渡り廊下)に糞尿を撒き散らし精神的ダメージを与えられる話が記載されている。また、古事記上巻及び日本書紀第七段には、建速須佐之男命が姉の天照大神を訪ねた高天原で行った乱行のひとつとして、御殿に糞を撒き散らしたとの記載がある。現実の話ではバブル期において、地上げ屋が汚物の詰まったバキュームカーで乗り付け、汚物を撒き散らして事故だと言い張る事件が在ったとか無かったとか云う話もあるが、実際問題として、痴情絡みの怨恨で、汚物を他人の家の郵便受けに投げ込む輩は後を絶たないようである。また、2005年中頃には東京都中野区の住宅地で自らの糞を庭にて加熱し異臭を放ち続けるという事件が取り上げられて問題となっている。さらに大阪では、大手電機メーカーの元社員が通りがかりの女性に糞尿を投げつけ、傷害の容疑で逮捕された。あるいは、いわゆる特殊浴場の接客に立腹した客が後日バキュームカーで乗り付け店内に汚物を撒き散らした事件もある。2001年に起きた名古屋刑務所放水死事件も、きっかけはその受刑者による、自らの糞を投げつける行為であった。それに対して、懲罰と自らの糞で汚れた受刑者の身体の清掃のために、刑務官が放水したのである。
前出の糞と人格形成上の問題から見ても、少々興味深いこれらの事件は、実質的に精神的な被害も然る事ながら、汚損された敷地・設備の清掃にも費用が掛かり、広義の器物破損罪にも問われる行為ではある。
糞尿だらけだったパリ [編集]その昔、フランス・パリはトイレが普及しておらず、貴族(一部は除く)も庶民もおまるで用を足し、そしてその汚物を道端に毎日捨てていて、街は非常に汚かった。「Gare à l'eau!(水に気をつけて!)」と聞こえたら、窓から糞尿が降ってくるという意味であり、通行者は逃げた。王室も同じことで、ベルサイユ宮殿の庭で人々はところ構わず糞を垂れていた。当時の上流夫人のあの優雅な釣鐘形のスカートは、一説には他人の目を余り気にせずに楽に排便できるためであったとされる。
パリの状況を変えるため、1608年に国王アンリ4世が「家の窓から糞尿を夜であっても投げ捨てない」という法律を制定した。その後1677年、初代パリ警察警視総監ラ・レニーが「1ヶ月以内に街中の家の中にトイレを設置すること」という命令をトイレ業者に勧告した。しかし状況は改善されず、100年後の1777年にルイ16世は「窓からの汚物の投げ捨てを禁止する」という法令を再度制定した。
上記のようなどの法律もまったく守られず、あらゆるところに汚物が捨てられ続け、パリの街が腐敗臭から逃れたのは、19世紀半ばのナポレオン3世の時代になってからである。 現代でもパリでは、散歩中の犬の排泄物が飼い主によって回収されずにそのまま放置されることが多い。これに対しては専門の清掃職員が早朝、バキューム形式の掃除機で回収して回っている。
考古学・古生物学における糞 [編集]考古学や古生物学においては、糞が化石化した糞石(coprolite、コプロライト、糞化石)が人間や恐竜などの古生物の食性を示す資料となっており、糞石に含まれる残留物や寄生虫、細菌類などから食性をはじめとしたさまざまなことが調べられている。
また、考古学においてはトイレ遺構のように、遺跡のトイレ跡から得られる残留物が、当時の生活を推察する資料ともなっている。
糞のつく地名 [編集]国内には糞と名の付く地名がある。この糞は屑、あるいは屎と置き換えてもよい。つまり、ある状態のものが、あちこちに散らばっている状況を示す。
金糞岳…滋賀県長浜市にある。[1]
星の糞遺跡…静岡県御前崎市にある。
星糞峠…長野県。黒曜石の露頭があり、雨が降って地表に露出した黒曜石の破片を「空の星が落とした糞」とみなしたためこの名がある。
糞谷(クソンド)…大阪府南河内郡千早赤阪村にある。楠木正成が戦闘時に糞尿をばらまいたとされる。
関連項目 [編集] ウィキメディア・コモンズには、糞に関連するメディアがあります。
糞生菌
新陳代謝
消化
腸
寄生虫
大腸菌
便秘
嘗糞
下痢
排泄
スカトロジー(糞便学)
狼煙
屁
浣腸
失禁
糞尿/屎尿
下水道
浄化槽
宿便
天津罪
みんなうんち:五味太郎作・絵による日本の絵本
うんちしたのはだれよ!:ドイツの絵本
うんこさん-ツイてる人にしか見えない妖精-:日本のテレビアニメ。登場人物がすべて“うんこ”という設定。
カラドリオス
ホムンクルス
うんこマーク
脚注 [編集]1.^ “「ウシ排泄物で薬も開発、応用製品研究が活発 インド」”. AFPBB News. (2010年3月5日). http://www.afpbb.com/article/economy/2705730/5443742 2011年7月29日閲覧。
2.^ “甘利昌忠”. 文化用語の基礎知識. http://www.wdic.org/w/CUL/%E7%94%98%E5%88%A9%E6%98%8C%E5%BF%A0 2011年8月21日閲覧。
3.^ “戦国時代の舞台裏―ここが一番おもしろい!”. 歴史の謎研究会. http://www.amazon.co.jp/%E6%88%A6%E5%9B%BD%E6%99%82%E4%BB%A3%E3%81%AE%E8%88%9E%E5%8F%B0%E8%A3%8F%E2%80%95%E3%81%93%E3%81%93%E3%81%8C%E4%B8%80%E7%95%AA%E3%81%8A%E3%82%82%E3%81%97%E3%82%8D%E3%81%84-%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E3%81%AE%E8%AC%8E%E7%A0%94%E7%A9%B6%E4%BC%9A/dp/4413008596 2011年8月21日閲覧。
4.^ <span title="“똥술”">“똥술” (韓国語). 경남일보(慶南日報) (2007年10月15日). 2009年8月8日閲覧。慶南警察庁警務課長カン・ソンジュのコラム
5.^ “「世宗大王は肉食がお好き…肥満に糖尿病」”. 東亜日報. (2005年8月22日). http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2005082232258 2009年8月8日閲覧。
6.^ 「うんぴ・うんにょ・うんち・うんご―うんこのえほん」(村上八千世著、ISBN 978-4593593521)
外部リンク [編集]腸内細菌の全体像をつかみ、予防医学に役立てる
「http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=糞&oldid=45074784」から取得
カテゴリ: 動物学農学人類学排泄老廃物廃棄物隠しカテゴリ: 出典を必要とする記事/2007年6月-9月出典を必要とする記述のある記事/2012年1月出典を必要とする記述のある記事/2007年4月-6月出典を必要とする記述のある記事/2012年2月個人用ツール
アカウント作成ログイン名前空間
ページノート変種表示
閲覧編集履歴表示操作
検索
案内
メインページ
コミュニティ・ポータル
最近の出来事
新しいページ
最近の更新
おまかせ表示
練習用ページ
アップロード (ウィキメディア・コモンズ)
ヘルプヘルプ
井戸端
お知らせ
バグの報告
寄付
ウィキペディアに関するお問い合わせ
ツールボックスリンク元関連ページの更新状況ファイルをアップロード特別ページ印刷用バージョンこの版への固定リンクページ情報このページを引用
他言語版Afrikaans
Alemannisch
العربية
Aymar aru
Žemaitėška
Беларуская
Български
Brezhoneg
Bosanski
Català
Cebuano
Česky
Cymraeg
Dansk
Deutsch
English
Esperanto
Español
Eesti
Euskara
فارسی
Suomi
Français
Frysk
Gàidhlig
Galego
Avañe'ẽ
עברית
हिन्दी
Hrvatski
Magyar
Bahasa Indonesia
Ido
Íslenska
Italiano
ᐃᓄᒃᑎᑐᑦ/inuktitut
한국어
Ripoarisch
Кыргызча
Latina
Lietuvių
Latviešu
Malagasy
Македонски
മലയാളം
मराठी
Bahasa Melayu
မြန်မာဘာသာ
नेपाली
Nederlands
Norsk (nynorsk)
Norsk (bokmål)
Polski
Português
Runa Simi
Română
Русский
Sicilianu
Srpskohrvatski / српскохрватски
Simple English
Slovenčina
Slovenščina
ChiShona
Српски / srpski
Basa Sunda
Svenska
தமிழ்
ไทย
Tagalog
Türkçe
Українська
اردو
Tiếng Việt
Walon
ייִדיש
中文
粵語
最終更新 2012年11月20日 (火) 09:18 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
テキストはクリエイティブ・コモンズ 表示-継承ライセンスの下で利用可能です。追加の条件が適用される場合があります。詳細は利用規約を参照してください。
削除依頼
無題
全国改チャリ撲滅委員会@会長 2012年11月24日 11時07分
性向上にご協力ください。(2007年8月)
糞(くそ、ふん。くそは「屎」とも表記)とは、動物の消化管から排泄される固体状の排泄物。糞便(ふんべん)、大便(だいべん)、(俗に)うんこ、うんち、ばばや、大便から転じ大とも呼ばれる。(うんこ、くそについては)転じて、取るに足らない物、無意味な物、役立たない物、不必要な物を指して、このように形容する場合もある。
イヌの糞入れ(プラハにて)目次 [非表示]
1 概要
2 形
3 生物学的側面から見た糞
3.1 消化器系
3.2 臭いの元
4 糞の利用
4.1 飼料・食糧としての利用
4.2 肥料としての利用
4.2.1 人糞
4.2.2 家畜糞
4.3 目印・確認用としての利用
4.4 医療
4.5 民間療法
4.6 その他の利用
5 慣用句としての糞
6 糞と名の付く食べ物
7 糞から「ウンコ」へ。その語源
7.1 当て字
7.2 方言
7.3 その他「糞」に関する古語
7.4 「うんこ」と「うんち」の違い
8 文化面から見た糞
9 糞に関する注意点
10 糞と社会問題
10.1 犬の場合
10.2 猫の場合
10.3 鳥の場合
10.4 人間の場合
10.5 糞尿だらけだったパリ
11 考古学・古生物学における糞
12 糞のつく地名
13 関連項目
14 脚注
15 外部リンク
概要 [編集]糞は大抵の場合において、禁忌されるべき不浄の存在として扱われる。特に衛生面から見た場合、伝染病の病原体を含んだ糞は典型的かつ危険な感染源であるし(これらが近代の戦争で、赤痢等の伝染病を蔓延させるための生物兵器として使用されたこともある)、また非常に強い臭気を放つ。
動物の糞は一般的に、草食獣などの弱い動物ほど糞の臭いは少なく、逆に肉食獣の糞は臭気が強い。これは弱い動物が臭い糞をすると、天敵を集めてしまう危険が高くなるために、臭い糞をする草食獣は淘汰された結果だともといわれているが、逆に肉食獣などの糞は、脂質やタンパク質を消化するためにさまざまな消化分泌系が発達し、より臭いが強い傾向がある。
古くから、さまざまな理由で忌み嫌われてきた糞ではあるが、近年では生物学的な循環において、これらを資源として考える向きもあり、将来的には宇宙ステーションなどの閉鎖環境において、有効に活用する手段が求められることもあり、そのための研究も広く行われている。
形 [編集]便の形は様々である。人間の場合、楕円形から棒状で、その長さは体調などによっても変化する。棒が長い場合、途中で折れることもある。水気が多い場合、外形が不確定になることもあり、それが酷い場合は下痢といわれる。このようにあまり特徴がない便を出すものにイヌ・ネコ・サル・ウシ・ウマなどがある。クマなどではより液体のような便をする。
逆に特徴のはっきりした便をするものに、ウサギやヤギ、シカなどがあり、いずれもペレット状の糞をする。ウサギは円盤状、シカは楕円形とその形にも特徴がある。草食性の昆虫も多くがペレット状の糞をする。
糞は単独で存在するとは限らず、ある程度固まって排出されることが多い。そのまとまりを糞塊(ふんかい)という。例えばカモシカは両手の掌いっぱいくらいの糞塊を作る。個々の糞ではシカとカモシカの区別は非常に困難であるが、糞塊があればそれはカモシカと判断できる。これはシカが歩きながら糞をするのに対して、カモシカは立ち止まって一気に糞をするためである。
なお、鳥類・爬虫類・昆虫の糞の中に白い粘液が混じることがあるが、これは尿である。彼らはアンモニアを尿酸の形で排出するため、糞の中にそれが区別できる。
生物学的側面から見た糞 [編集] 消化器系 [編集]人間の場合の内容物は、水分、新陳代謝によってはがれた腸内細胞、大腸菌などの腸内細菌、胆汁などの体内分泌液、食物繊維など摂取した食物のうち消化しきれなかったもの、または体内に蓄積していた毒素などで、未消化物の組成は摂取した食物により左右される。かつては子供の本などで、「大便は食べ物が消化しきれなかったかすである」という記述が多かったが、便を構成する成分のうち、食べ物の残滓はおよそ5%に過ぎない。 大半は水分(60%)が占め、次に多いのが腸壁細胞の死骸(15%〜20%)である。また、細菌類の死骸(10%〜15%)も食べ物の残滓より多く含まれる。
人間が男女に関わらず排泄する便の色は、通常時の場合は黄土色 - 茶色で、これは胆汁によるものである。人の大便の茶色のもとは胆汁中のビリルビンが腸内細菌により最終的に代謝され生成されたステルコビリンによるものである。摂取した食物の種類、体調などにより、色調の濃淡に変化を起こす。食生活も関係しており、一般に肉食など動物性タンパク質のものを多く食すると褐色がかり、反対に穀物、豆類、野菜類を多く食するとpHの関係で黄色がかる。食物繊維、炭水化物を多く摂取すると便は太く大きくなり、高カロリー、高脂肪の割に食物繊維や微量栄養素の少ないジャンクフードを食べていると、便は細くなる傾向がある。また、幼少時は括約筋の調節が利きにくいために、体格に対して便は太く形成され、年齢を重ねると括約筋の弛緩により、相対的に便は細くなる傾向がある。
臭いの元 [編集]臭いの原因としては、インドール、スカトール、硫化水素などによる物である。人間の場合、1日に平均して100〜250gほどを排出するが、稀に体調の関係で、大量に(ゆるい物が)出たり、何日も出ないこともある。日本人が人生80年の間に排泄する糞の平均量は約15トンといわれている。長期間出ないと、中毒症状を起こすこともあるので、あまりに長期間(1週間以上)出ない場合は、専門医への相談が推奨される。
口臭が腸内ガスと同じ臭いであることがある。これは便秘している腸からガスが吸収され血管内を運ばれ、肺から放出され口腔に至るためである。
糞の利用 [編集]糞は体内における酵素・細菌の働きによる変化を起こしておりさまざまな利用がなされている。
飼料・食糧としての利用 [編集]様々な生物で、食糧、あるいは栄養源として利用する場合もある。排泄物には、その動物が消化吸収できなかった成分が含まれるが、それを再吸収するために食う場合もあれば、その動物が利用できない成分を、他の動物が食う例もある。さらに、糞には食物に含まれていた成分だけでなく、その動物の腸内で添加されたり、分解によって生じた成分が含まれたりすることもあり、それが重要な意味を持つ例もある。
ウサギなどは、自分の糞を食べる。これは、繰り返し腸管を通過させるためのもので、異常な行動ではない。哺乳類の中には、子育て期間中に子供の糞を食べてしまう物もあるが、これは子供の消化能力が弱くて、未消化の分が多いこともあるが、それ以上に天敵から身を守るために、糞をできるだけ巣の周辺に残さないようにする合理的な行動である。逆に、親が子に栄養分を豊富に含む未消化の便を与える動物もある(コアラなど)。これは初乳に近い役割を果たしている。草食動物の場合は、腸内細菌の働きによって草木を消化するが、腸内細菌の発生が弱い場合は消化不良を起こす。そのような時に草食動物は好んで自分や仲間の糞を口にするものの、これらは腸内細菌の補充が目的であって、糞中の栄養を求めてのことではない。
別種の動物に利用される場合もある。実際には、野外において動物の糞は、よくほかの動物の餌になる。代表的なのは、昆虫の中で、糞虫といわれるコガネムシ類である。フンコロガシ(スカラベ)がよく知られる。
人糞が豚や犬、魚類の餌として使用される場合がある。そのために便所はそれらの生物の飼育場所に隣接して作られることがある。さらに手の込んだものでは、人の便所の下に豚小屋を、豚小屋の下の方に養魚池を造る。これなどは、自然の仕組みを巧く利用した例と言えよう。
糞は老廃物であるから、食物として直接利用される場合もあるが、さらに分解を進める微生物の働く場でもある。排出されると、すぐに細菌類や菌類がどんどん分解をはじめる。糞に生じる菌類は糞生菌と呼ばれ、古くから研究の対象となってきた。ちなみにハエのウジなどは、むしろ細菌を餌にしている可能性もある。細菌や菌類による分解が進めば、糞は土に同化してゆく。菌類の側から見ると、たとえば草食動物の糞には、その材料である植物より、はるかにチッ素の含有量が多く、基質としてはるかに有用である。
肥料としての利用 [編集]糞には、窒素・リン酸が含まれているため肥料として利用される。鶏糞、牛糞、人糞などが用いられている。
人糞 [編集]人糞を肥料として用いるのは、世界的に見ると一般的なものではなく、日本などごく一部に留まる。多くの国・民族において、人糞を人間の食料を生産する畑に投下することは忌避されてきた。例えば明治期にアイヌ民族がなかなか農業に馴染まなかったとされるが、その最大の問題は人糞を肥料に用いることであったといわれる。
人糞を肥料として用いるのは、鎌倉時代の日本が初めてであり、これがために日本の都市は他国に比べて極めて衛生的になったといわれる(そうでない場合の端的な例としては、後述の「糞尿だらけのパリ」を参照)。
江戸時代には、その人糞を出す階層により、その価値が違い、栄養状態のよい階層(最上層は江戸城)から出された人糞は、それより下の階層(最下層は罪人)が出す物より高い値段で引き取られた。江戸城から出る人糞は、葛西村が独占していた。長屋に併設された共同便所は、これらの肥料原料を効率良く収集するために設置され、ここから得られた肥料で城下町周辺部の農地は大いに肥え、町民に食糧を供給し続けた。江戸落語の中に店子が喧嘩した大家へ「二度とてめえの長屋で糞してやらねぇ!」と捨て台詞を吐く、やや分かりにくい描写があるがこういった背景を考えると分かりやすい。
明治期においても人糞は貴重な肥料であり、高値で引き取られた。そのため、学生などが下宿する場合においては、部屋を複数人以上(具体的人数はその時の取引相場で異なる)で共同で借りた場合は、部屋の借り賃が無料になることもあった。
肥料として用いる人糞は、そのまま使うと作物が根腐れするため、たいていは肥溜めに溜めて発酵させて利用する。ちなみに発酵中の物は非常に臭いが強く、さらに衛生害虫になるクロバエ類やニクバエ類、またカの中でも最も富栄養状態に適応したオオクロヤブカの発生源となるなどの問題があった。
農民が直接人糞を引き取る形態は、バキュームカーや下水道が普及した事や、前述の肥溜めの衛生上の問題もあり、昭和後期以降において廃れることになった。しかしながら肥料としての利用は、現在も下水の汚泥を醗酵処理した肥料が製造販売(自治体によっては無償提供)されている。
一方で未開な民族で行われている原始的農法の中には、便意を催したら、芋などの作物を育てている焼畑に穴を掘って、適時用便して肥料とする所もある。[要出典]
家畜糞 [編集]鶏や牛などの家畜の糞は、多くの場合、自然に放牧することによって得られる。家畜の放牧地は交代で畑として利用され、放牧地であった時の家畜の糞が、そのまま肥料となる。
放牧が乏しい今日の日本では、おがくずや藁と混ぜて、専用の発酵施設で臭気を抑えつつ、発酵させ利用する。これらの有機肥料を使った農作物は、自然回帰のブーム等により、近年の無農薬栽培や低農薬栽培などと並んで、高価な値段で出回っており、栄養豊富で味も良いと好評を博している。
目印・確認用としての利用 [編集]糞を発見・調査することによってその近辺にいる動物を知ることができる。また、その糞を分析することによってその動物がどのようなものを食べているかを知ることができる。また糞は、動物の習性によって巣から一定距離の場所にばら撒かれたり、縄張り主張のために木等に擦り付いていたり、決まった場所にあったりとさまざまであるが、これら習性を調べて応用することで、狩り等の際に効率良く対象の動物を発見できる。
また、糞はその動物の食べたものの残りかすであるから、その動物が何を食べたのかはそれを調べることで知ることが出来る。もちろん消化されたものは残らないのであるが、その未消化物からわかることも多い。例えばタヌキの糞はたいていの場合甲虫の羽根を含む。テンの糞は果実の皮や種子を含むことが多い。沖縄ではマングースの糞からオキナワトゲネズミの毛が発見され、その危険性が強く指摘された。
医療 [編集]検便で感染症・食中毒の原因菌・ウイルスや寄生虫卵、潜血など検査を現代の医療現場で行なわれる。
糞は消化器系の働きを直接に反映するから、その状態は診療においても重視されることがある。これは人間でも家畜でも同様である。外界に出た糞は時間の経過と共に変質するから、この目的のために糞を調べることを検便という。
便の性状は健康状態を反映している場合があり、日頃の観察が勧められる。色調は特に重要である。黒色の便(特にタール状のもの)は上部消化管(胃 - 十二指腸)での出血を示唆し、出血性潰瘍もしくは癌を疑うべき所見である。肉眼的に赤い血液が確認できる便(血便)は下部消化管(大腸以下)での出血によるものであることが多い。胆道閉塞の結果として胆汁の分泌量が少ないと、白っぽい便が出ることもある(その前に黄疸等の症状が出ることも多いが)。この場合は胆汁の脂肪親和作用が得られないため脂肪便となることが多い。また、ロタウィルスなどの感染症では白色の下痢が特徴である。
また便から放出される臭いも健康を知るバロメーターとなる。一般に大便の臭いは食物の残滓が腐敗して発すると思われがちだが、一緒になって放出される細菌類の排泄物によって臭いが放たれるのである。健康な便とされるものからは露骨な悪臭は発しなく、発酵臭に似た臭いが放出される。これは一般に善玉といわれるビフィズス菌や乳酸菌の代謝によって排泄される臭いである。反面、ウェルシュ菌などの悪玉菌はスカトール、メルカブタン、硫化水素など毒性のある臭いを放つ。
また、寄生虫の検査も往々にして検便によって行われる。多くの寄生虫がその卵を消化管に出し、それが便とともに排出されるためである。
民間療法 [編集]糞は、古来から漢方薬として用いられてきた。インドにおいては現代でも牛の糞尿が医薬品から石けん、シャンプー、歯磨き粉などの衛生用品など非常に幅広く使われており、牛の尿から作ったソフトドリンク「牛の水」なども存在する。[1]。
日本では馬糞に薬効があると信じられ、戦国時代には「馬糞治療」としての地位を確立していた。馬糞は傷口に塗る以外にも、直接食べるか水でといて飲む事によって鉄砲傷に効くとされた。これらは武田信玄の家臣、甘利昌忠が負傷した部下に糞便の薬を飲ませる際、嫌がる部下に自ら飲んで見せたという話が美談として有名である[2]。
また、傷の痛みが酷い時には温めた人の小便を飲ませる事もあった[3]。
明代の李時珍『本草綱目』には52巻人部の人糞、虫糞茶、黄龍湯(zh:黃龍湯)、糞清、人中黄等の糞を原料とする漢方薬が記されている。
朝鮮半島では薬が珍しく貧しかった時代、治療のために土を塗ったり、小便を飲んだり、大便を食べたりした[4]。
李氏朝鮮時代の王たちの疾病と治療法を研究したソウル大大学院医学科の金正善によると、中宗は解熱剤として「野人乾」(人糞)の水を飲んだという[5]。
朝鮮の民間療法で、嘗糞という糞を舐めることで胆汁の出方などで健康の度合いを知るものがある。これは療法というよりは父親の病気を心配する親孝行の息子の献身の事例として語られている面が多い。また、朝鮮(韓国)にはトンスルという糞を原料とした酒がある。
その他の利用 [編集]古来より糞は包囲戦の際に敵の城内に投げ込むことによって城内の衛生環境を悪化させ、疫病を発生させるという目的で用いられた。ある種の細菌兵器である。
ウシの糞を乾燥させる乾燥地帯で牧畜が行われている地域では、家畜である草食動物の未消化である植物性繊維を多く含む糞を乾燥させ燃料や壁材として利用されている。例えばインドでは牛の糞を藁などを加えて円形に乾燥させて牛糞燃料にする。また、防虫として壁や屋根に塗る。
鳥の糞が堆積し化石化してできたグアノが窒素やリン資源として大いに利用されていたが、ナウルなど一部の産地では採掘し尽くされ資源として枯渇してしまった。なお近年では海鳥由来の良質なグアノは枯渇したものの、洞窟などに密集して居住するコウモリの糞のグアノ化したものが高級肥料として「バット・グアノ」などの名称で観葉植物向けなどに利用されている。
ウグイスの糞は化粧品として利用される。これは、ここに含まれる多様な消化酵素の効果によるものとされる。
狼煙の語源は狼の糞を使用することからとされている。
象の糞には未消化の食物繊維が多く含まれていることを利用して紙が作られている。アフリカ東部に暮らすマサイ族などは、乾期のゾウの糞を元に作る象糞茶を作る。別名・サバンナティー。さらに象の糞をライオンにあたえると、獰猛なライオンが一瞬にしておとなしくなってしまう。
ライオンの糞は、草食動物が嫌う臭いを出すため、野生動物からの農作物被害を減らすために、忌避剤としての研究が行われている。実際、JR紀勢本線では鹿との接触事故が多く、動物園から譲り受けたライオンの糞を線路沿いに蒔いたところ接触事故がなくなり、絶大な効果を上げている。しかしながらライオンに接したことのない鹿がなぜライオンの糞の臭いを恐れるのかは分かっていない。
コーヒーは特定の動物(ジャコウネコの一種)が、特に出来の良いコーヒーの実を好んで食べることから、この糞に含まれている未消化のコーヒー種子を取り出したもの(コピ・ルアク)が高値で取引されている。動物の消化酵素の働きで、コーヒー自身の風味が玄妙に変化し、独特の味わいがあるという。
日本では中国の四川料理には蚊の目玉の湯 (中華料理)が珍味であるとする説が流布している。この原料は夜明砂というコウモリの糞を洗いだした漢方薬である。
糞を発酵させるとメタンガスが発生するがこのメタンガスは燃やすと発電に使用できる。現在世界中で牧場の電力を糞発電により自給自足するなどして有効活用が広がっている。
慣用句としての糞 [編集]糞は、日常的に目にするきわめて身近な存在で、さまざまな慣用句に用いられる。「糞」だけでは敬遠される場合も無くはないが慣用句としての用途は一般的になってきている。
クソッ!
強い憤りを表す慣用句で、欧米でもShit!(英語)、Scheiße!(ドイツ語)、Merde!(フランス語)、¡Mierda!(スペイン語)、Merda!(イタリア語)(意味はいずれも「クソッ!」)と、そのままの慣用句が存在している。かつては、文字通り糞を踏んでしまったような場合を指していたと思われるが、現在では自分を鼓舞する意味合いの方が強い。英語のShit!は下品とされるので、Shoot! やSheesh!など、発音が似た語をかわりに用いることがある。下記のように、スペイン語などにも同様の下品さをやわらげた表現がある。
Shit hit the fan.(糞が送風機に当たった)
旧悪などが露見し、関係者一同に被害が及ぶ事。飛び散る様子から「逃れ得ない災厄」と云う感じだが、日本の「火の粉が降り注ぐ」に相当する。
Holy shit!(直訳「聖なる糞」)
アメリカの俗語で、激しい驚きを示す。意訳すれば「何じゃ、こりゃぁぁっ!?」程度の意味。状況に応じて、「こいつはすごい!」「ありえない!」の意味に使うこともできる。
Bullshit!
英語で、「うそつけ!」という意味。相手の言ったことを信じられない場合に使われる。
¡Mierda! ¡Miércoles!
スペイン語で糞は"mierda"であり、日本語の「クソッ!」と同様に間投詞的に用いられるが、女性などはこの単語を直接口にするのを嫌い、最初のほうの発音が同じ単語である"miércoles"(水曜日)をその代わりにいうことがある。
味噌も糞も一緒くた
いくら色が似ているとはいえ、食品である味噌と汚物である糞を混ぜてしまう、非常に愚かしいことの例え(=玉石混交)。マーフィーの法則にある、「樽に一杯のワインに一滴の汚水を垂らした」後に出来上がる物と一緒である。古くは「糞味噌を混ぜる」ともいう。
なお、水洗便所の便器の開発の際、便がこびりついたものがうまく流れるかどうかの実験には、糞の代わりに味噌を使う。
下手くそ
下手を強調した表現。
くそ真面目
度を越えた真面目。(上記の下手くそ同様、強調の意味でくそを付けた物)
猫糞(ねこばば)
ネコが自分のした糞に砂をかけて隠してしまう習性から、「糞=落し物・悪事」を隠す行為を指すが、特に落し物を着服(横領)してしまう行為を指してこう呼ぶ。
シェー
1960年代に赤塚不二夫の漫画「おそ松くん」で生まれた流行語。有力な語源のひとつに、フランス語で「糞しろ」という意味のスラング、シエ (chier) が挙げられる[要出典]。
目くそ(目やに)・鼻くそ・耳くそ(耳垢)・歯くそ(歯垢)
人体からの分泌物という意味で糞という言葉が使われている。「目くそ」は表現上の問題で「目やに」と言い換えることが多いが、慣用句としての「目くそ鼻くそを笑う」(=五十歩百歩)は生きている。
~もくそもない
「~など問題外だ」や「そんなの問題にならない」等の意味で使われる。
またこれら以外にも、役職や地位・立場の接頭詞的に「くそ」を付け、侮蔑する意図で用いることがある。アメリカ英語の「fucking○○」に対応して使われる。
例
くそ坊主・くそ大名・くそ上司・くそガキなど
糞と名の付く食べ物 [編集]本来忌避されている存在であるはずの糞の名を冠した食材がある。代表的なものにはウニの中でも高級食材とされているバフンウニやエゾバフンウニ(いずれも「馬の糞」の意)などがある。
タイ王国ではトムヤムクンなどに用いられる大小さまざまな葉唐辛子が売られているが、その中でも一番小さく世界有数の辛さを誇る青唐辛子は色、形が似ていることからプリック・キー・ヌー(ねずみのうんこ)と呼ばれている、世界でも稀なケース。
奈良市では奈良公園を中心とした地域で「鹿のフン」あるいはそれに類する名称の菓子が土産物として販売されている。これは1986年に笑っていいとも!で紹介され、オレたちひょうきん族で明石家さんまによって大ブームになった吉永小百合の歌謡曲、奈良の春日野に因んだものである。テレビでのブームは去って久しく、その菓子の名の由来を知らない世代も増えたが、鹿の糞を模した形状が「ネタ」としても面白く、しかも安価で、かつある意味きわめて奈良らしい土産物であるため、修学旅行生や若年層を中心に人気があり、すっかり奈良土産として定着している。わざわざ糞に似せた食品を作って販売している例の一つである。
また沖縄の八重山地方では、「イリオモテヤマネコの運幸(ウンコ)」といった名称の菓子(チョコレート菓子)がみやげ物として販売されている。
また、直接糞の名称を使っているわけではないが、鳥取県倉吉市の銘菓に「天女のわすれもの」がある。これは「トイレからのまちづくり」を進める倉吉市で、それにあやかるように作られた。「わすれもの」とは糞のことである。
糞から「ウンコ」へ。その語源 [編集]糞を意味する語として最も古くから存在するのは「くそ」で、「くさ(臭)し」「くさ(腐)る」はその派生語であると考えられる。また、くしゃみの古語である「くさめ」もその可能性があるという(柳田國男はくしゃみをした時のまじないのことば「クソハメ(糞食らえの意)」が転じたと論じた)。
糞の別名を「うんこ」や「うんち」とも言うが、いずれも脱糞しようといきむ時の声「うん」から生まれたものであり、元々は幼児語であった。両方とも成立は新しく、「うんこ」は18世紀後半、「うんち」に至っては20世紀以降の用例しか存在しない。糞に通常語とは異なる幼児語を当て嵌める文化は普遍的に存在し、例えばフランス語ではメルドmerdeという通常語の他にカカcacaという幼児語も存在する(これにちなみ、『天空の城ラピュタ』のフランス公開では原語日本語版において「カッカ(閣下)」という言葉が頻出するのが子供たちの間で笑いを誘った)[要出典]。
当て字 [編集]「糞」を意味する「うんこ」に漢字表記は存在しないが、小説家の開高健はエッセイ『私の釣魚大全』(1969年)で、雲古(うんこ)という当て字を使用していた(同様に小便についても御叱呼(おしっこ)と表記していた)。これには「雲を眺めて古きを落とす」という意味が込められていたとされる。また落語家や寄席芸人の符丁で「クモ(=雲)」といえば「うんこ」のことを表す[要出典]。
方言 [編集]近畿地方ではババ(屎)と呼ぶが、この呼び方は「ネコババ」の語源となっている。ネコババとは、落し物を着服することを意味する。上記の猫糞を参照。また新潟県ではあっぱ、愛媛県ではポン、福島県会津ではバッコと呼ぶ。また、会津地方の方言では糞尿を漏らすことをむぐすと言い、前述とあわせるとバッコをむぐすとなる[要出典]。
その他「糞」に関する古語 [編集]排泄を意味する古語動詞は「まる」で、「くそまる(脱糞する)」「ゆまる(小便をする)」のように用いられた。おまるという語に今も残るが、長野県、愛知県では方言として現在でも使われる。子音交替によりバ行に転じた「ばる」になると、さらに多くの地方で方言として残っている。たとえば、肥筑方言の「ばりかぶる=脱糞する(なお、「かぶる」は広く九州地方で排泄を意味する語。「しかぶる」は小便を漏らす、失禁するの意)」など。「ばば」の語源にも関係があるともといわれる。
また、男児名に付く「麻呂」、「麿」、「丸」も、もとは「糞」を意味していたという説がある。これは、名にわざと醜悪なものをつけ、幼児が魔物などに魅入られず力強く成長することを祈ったものであるという[要出典]。
「うんこ」と「うんち」の違い [編集]これ以外の説もある。
固い物は「うんこ」、柔らかい物は「うんち」。また、「うんにょ」、「うんにゃ」はさらに柔らかいものとされる。他にも「うんぴ」「うんび」などという言い方も存在する[6]。
文化面から見た糞 [編集]脱糞する行為は、多くの文化圏において、非常にプライベートな部分であるため、他人の脱糞行為を伺い見ることは、羞恥心のない幼児ならともかく、成人の間では非常に稀なことである。人格形成の上で、脱糞行為は非常にデリケートな根底部分に含まれており、哲学上や心理学上における糞の扱いは、人間心理の洞察の上で、大変大きなウエイトが置かれている分野でもある。例えば公衆便所では男性用の小便器を例外として、他人に見られないように個室に仕切られているのが普通である。ただし例外として、現在の中国においては、公衆便所が個室で仕切られておらず、同時に公衆便所に入った利用者は互いの排便を見る事になる(当の中国人に言わせると、公衆浴場で日本人が互いに裸を見せ合うほうが、むしろ理解できない習慣であるとの事)。また「古代ローマ人の24時間」(Alberto Angela著)にあるように、古代ローマの公衆便所にもたくさんの穴が開いた長い石の板があるだけで、まったくプライバシーがなく、市民らは並んで腰かけて用を足しながら談笑していた。
他方で幼児にとっては糞はより親しく、笑いの対象でもあり、幼稚な下ネタの常連である。勿論大人がそれをやるのは普通には考えられないことである。蒯通が韓信のもとを離れる際、発狂したと思わせるために、彼は大便を入れた器を皆に見せて廻ったとの伝説がある。より通俗的には、漫画やアニメといったサブカルチャーメディアのうちに、こういった糞便を主題としたり、主題としないまでも決まりネタとして登場する作品も多く、その中ではソフトクリームのように円錐状にとぐろを巻いた「記号化された糞」が用いられることもある。
特殊な性的嗜好の中に、俗にスカトロと呼ばれる分野がある。日本語では「糞便愛好」や「糞尿愛好」とも云われるが、一般に忌避されている糞便に、背徳的かつ性的な興奮を感じるこれらの性的嗜好は、その実において、清潔さに対するアンチテーゼと呼ぶよりも、むしろ性的興奮に対する背徳感の微妙な変形であるとする説もある。この性的嗜好に対する分析は諸説あるため、詳しい話は割愛するとしても、これらの性的嗜好にある人は、好きな人の糞便を口にすることに、興奮を覚えるそうである。詳細については、スカトロジーの項を参照のこと。
糞は美術面でもさまざまな形で、非常に内面的な心理描写を行う上で避けて通れない所があり、糞を模した美術品や糞そのものを加工したもの、さらには芸術活動の一環として、うんこを使った創作活動すら存在する。
鳥獣に糞をかけられると言う行為は滅多にある事ではないので、中世の日本では、何らかの兆し(主に病事の記述が多い)と捉えられ、陰陽師に占わせていた事が、『吾妻鏡』内で見られる(衛生上の観点からしても病の一因である)。安貞2年(1228年)2月7日条、将軍家の衣に鳶の糞がかかった為、陰陽師に占わせたところ、病事に注意がいると伝えられたと言う記述がある(これを『吾妻鏡』内では、「鳶の怪異」としている)。また、寛喜元年(1229年)5月21日条には、犬の糞が御所常の御座の畳の上にかかった為、占わせた、と記されている。
糞に関する注意点 [編集]なお、これらの精神的な側面を持つ糞であるが、衛生面において、便秘ではないものが脱糞してすぐの物はそれほど問題はないとされているが、脱糞後1時間以上経った物や、便秘の者の糞は、有害細菌の働きによって腐敗しており、健康に悪影響を与える毒素が発生するので、食糞してはいけないといわれている。(性的な食糞は特にスカトロと呼ぶ) そもそも体内の不用物だから排泄されるのである。
糞と社会問題 [編集]糞は動物であれば、普遍的に排出する物ではあるが、これらが動物の習性により、社会問題化することがある。
犬の場合 [編集]ペットの犬の糞は、古くは往来の隅や植え込みの陰などに放置されることが多かった。しかし都市部で犬を飼う家庭が増えてくると、これらの放置された糞便が、次第に住民感情を害するようになり、有効な対応策が行政や犬を飼う人に求められるようになった。
この要望に対してフランスのパリ市では、犬に糞をさせるための場所を路上に設置し、簡易バキューム機を搭載したオートバイによる清掃隊を配置して対応しているし、イギリスのロンドン市では、公園などに飼い主が回収した糞を入れるための、専用の汚物入れを設けるなどしている。日本においては、条例により、路上など、公共性のある場所に、ゴミやタバコの吸殻と並んで、犬の糞も放置することに罰金などを設ける所も出てきている。
一方、昨今では愛犬家側にもやっと教育が浸透してきており、犬の散歩の際にはビニール袋やポケットティッシュ持参で散歩する人がだんだん増え始めたがまだ、特に道路がしっかりしていない場所や地べたの場合には放置する愛犬家も多い。犬が排泄したら、その場でティッシュをかぶせ、裏返しにした袋を手にはめて、ティッシュの上から摘んで拾い上げ、そのまま裏返した袋を元に戻して回収すれば、非常に衛生的に始末できるが、近年ではさらに糞の回収を便利にするさまざまなケア用品が発売され、中には便意を催した犬の後ろから宛がって、直接器具内に用便させる「犬用携帯トイレ」も発売されている。なお、一部の愛犬家に至っては、犬を訓練して、散歩前に用便を済まさせ、散歩中に催させない人も居るほどである。
猫の場合 [編集]猫は古くより、人間の住居に出入り自由な形で飼育されていたが、現代の住宅地においては、他人の敷地に侵入してしまったりすることもあるために、近所間の問題に発展する事例が近年増えている。
土の露出面積が減った関係上で、柔らかい土を掘り返して用便し、終わった後は土を掛けて隠すことを好むこの動物が、他人の家の花壇や、児童が遊ぶ砂場などに用便してしまい、衛生上の観点や心情的な問題から、隣人関係が悪化してしまう他、特に野良猫を大量に餌付けしてしまう人の近隣や、多くの猫を飼育している家の近所で、住民間の対立を生んでしまう事例も発生している。
また子供の遊ぶ砂場では、野良猫の持っている寄生虫(猫回虫)による被害を防止するため、児童の居ない時はビニールシートを被せたり、定期的に加熱消毒するなどの措置を行う所もあるが、中にはそれほど経費を掛けられない関係から、児童公園から砂場が消えてしまったり、クレゾール石鹸液等の薬品で殺菌しようとして、正しい用法を知らずに原液を撒いてしまい、知らずに遊んだ児童が化学火傷を負うなどの健康被害を生む事件まで発生している。またこれらの問題では「遊んだら手を洗おう」という約束事がまだ守れない幼児ほど、寄生虫などによって病気に成り易い点もあり、軋轢を深める原因となっている。
これらの問題に対して、無節操な飼育方法を見直そうという運動があり、都市部においては飼い猫は屋内で飼うように行政側が提言を行い、飼い主側に自主的な協力を呼び掛けたり、野良猫に餌を与えて養うにしても、
不快感を催させるほどに増えすぎたりしないよう去勢する
健康管理を行って伝染病や寄生虫の蔓延を防ぐ
公共の場所や他人の敷地に放置された糞を猫を世話する側が掃除する
入って来て欲しくない場所には侵入防止用の措置を行う
…といったさまざまな対応をすることで、野良猫と地域住民の共存を図る地域猫制度を推進する自治体やボランティア団体も出始めている。
鳥の場合 [編集]ハトは食料さえ豊富なら、非常によく繁殖し、また大きな群れを作ることでも知られるが、これと同時に、増えて群れた分だけまとまった場所に糞をすることでも知られている。近年では都市部で繁殖し過ぎたハトがクリプトコッカスなどの病原体を媒介もするため、衛生面において大きな社会問題となっている。
この問題に対して、都市部でのハト駆除という手もあるが、古くより平和や繁栄の象徴とされてきたハトだけに、手荒な対処方法を取れない行政側も多く、さらに問題を根深いものとしている。この問題に対しては、ハトの餌を断つことで、都市部に集中しすぎたハトの群れを分散させ、繁殖し過ぎないようにする運動が、消極的ながら推進されており、都市部ではハトに餌を与えた場合に罰金が科せられる所もある。
なお中国や欧米・中東では、良く増えるハトは古来より重要な蛋白源としても利用されてきたため、食用として捕獲する分にはそれほど前出の動物愛護問題にも絡まないため、食料資源として捕獲して実数削減に励もうという話も、一部では出るようである。
また、近年ムクドリが何千何万羽単位で大通りの街路樹をねぐらにすることによる糞害も深刻である。
原因については天敵のハヤブサや森林の減少があげられるが、大通りを走る車のヘッドライトが川の水面に似ており、本来ねぐらにしている河原周辺の林と勘違いしているのではないかという説もある。また、大通りの街路樹はヘビやカラスが近づきづらくねぐらには絶好の場所である。
フジテレビでも取り上げられたJR新松戸駅周辺のけやき通りでも深刻であり、初夏から晩秋にかけてのムクドリのシーズンでは周辺の商店の客足が遠のくという。爆竹やムクドリが警戒している時の鳴き声で驚かせる、歩道上空の枝を切るといった対策がとられているが、2005年9月現在も新松戸の空にムクドリの大群が押し寄せている。
また、もしこういった対策で追い払ったとしても、他の町に移動するだけで本質的解決になっていないという問題点もある。
公園の銅像も糞害に悩まされているものが多い中、ハトやカラスが全く寄り付かない銅像も存在することに気が付いた廣瀬幸雄はその銅像の化学成分を研究し、ヒ素の含有量が多いと鳥を忌避する効果があることを突き止めた。この研究業績に対してイグノーベル賞の2003年化学賞が授与された。
人間の場合 [編集]人間の糞は、しばしば脅迫や嫌がらせの道具として使用されることがある。創作物ではあるが、『源氏物語』の桐壺の巻で帝の寵愛を一手に受けた桐壺の更衣に対する嫌がらせとして渡殿(渡り廊下)に糞尿を撒き散らし精神的ダメージを与えられる話が記載されている。また、古事記上巻及び日本書紀第七段には、建速須佐之男命が姉の天照大神を訪ねた高天原で行った乱行のひとつとして、御殿に糞を撒き散らしたとの記載がある。現実の話ではバブル期において、地上げ屋が汚物の詰まったバキュームカーで乗り付け、汚物を撒き散らして事故だと言い張る事件が在ったとか無かったとか云う話もあるが、実際問題として、痴情絡みの怨恨で、汚物を他人の家の郵便受けに投げ込む輩は後を絶たないようである。また、2005年中頃には東京都中野区の住宅地で自らの糞を庭にて加熱し異臭を放ち続けるという事件が取り上げられて問題となっている。さらに大阪では、大手電機メーカーの元社員が通りがかりの女性に糞尿を投げつけ、傷害の容疑で逮捕された。あるいは、いわゆる特殊浴場の接客に立腹した客が後日バキュームカーで乗り付け店内に汚物を撒き散らした事件もある。2001年に起きた名古屋刑務所放水死事件も、きっかけはその受刑者による、自らの糞を投げつける行為であった。それに対して、懲罰と自らの糞で汚れた受刑者の身体の清掃のために、刑務官が放水したのである。
前出の糞と人格形成上の問題から見ても、少々興味深いこれらの事件は、実質的に精神的な被害も然る事ながら、汚損された敷地・設備の清掃にも費用が掛かり、広義の器物破損罪にも問われる行為ではある。
糞尿だらけだったパリ [編集]その昔、フランス・パリはトイレが普及しておらず、貴族(一部は除く)も庶民もおまるで用を足し、そしてその汚物を道端に毎日捨てていて、街は非常に汚かった。「Gare à l'eau!(水に気をつけて!)」と聞こえたら、窓から糞尿が降ってくるという意味であり、通行者は逃げた。王室も同じことで、ベルサイユ宮殿の庭で人々はところ構わず糞を垂れていた。当時の上流夫人のあの優雅な釣鐘形のスカートは、一説には他人の目を余り気にせずに楽に排便できるためであったとされる。
パリの状況を変えるため、1608年に国王アンリ4世が「家の窓から糞尿を夜であっても投げ捨てない」という法律を制定した。その後1677年、初代パリ警察警視総監ラ・レニーが「1ヶ月以内に街中の家の中にトイレを設置すること」という命令をトイレ業者に勧告した。しかし状況は改善されず、100年後の1777年にルイ16世は「窓からの汚物の投げ捨てを禁止する」という法令を再度制定した。
上記のようなどの法律もまったく守られず、あらゆるところに汚物が捨てられ続け、パリの街が腐敗臭から逃れたのは、19世紀半ばのナポレオン3世の時代になってからである。 現代でもパリでは、散歩中の犬の排泄物が飼い主によって回収されずにそのまま放置されることが多い。これに対しては専門の清掃職員が早朝、バキューム形式の掃除機で回収して回っている。
考古学・古生物学における糞 [編集]考古学や古生物学においては、糞が化石化した糞石(coprolite、コプロライト、糞化石)が人間や恐竜などの古生物の食性を示す資料となっており、糞石に含まれる残留物や寄生虫、細菌類などから食性をはじめとしたさまざまなことが調べられている。
また、考古学においてはトイレ遺構のように、遺跡のトイレ跡から得られる残留物が、当時の生活を推察する資料ともなっている。
糞のつく地名 [編集]国内には糞と名の付く地名がある。この糞は屑、あるいは屎と置き換えてもよい。つまり、ある状態のものが、あちこちに散らばっている状況を示す。
金糞岳…滋賀県長浜市にある。[1]
星の糞遺跡…静岡県御前崎市にある。
星糞峠…長野県。黒曜石の露頭があり、雨が降って地表に露出した黒曜石の破片を「空の星が落とした糞」とみなしたためこの名がある。
糞谷(クソンド)…大阪府南河内郡千早赤阪村にある。楠木正成が戦闘時に糞尿をばらまいたとされる。
関連項目 [編集] ウィキメディア・コモンズには、糞に関連するメディアがあります。
糞生菌
新陳代謝
消化
腸
寄生虫
大腸菌
便秘
嘗糞
下痢
排泄
スカトロジー(糞便学)
狼煙
屁
浣腸
失禁
糞尿/屎尿
下水道
浄化槽
宿便
天津罪
みんなうんち:五味太郎作・絵による日本の絵本
うんちしたのはだれよ!:ドイツの絵本
うんこさん-ツイてる人にしか見えない妖精-:日本のテレビアニメ。登場人物がすべて“うんこ”という設定。
カラドリオス
ホムンクルス
うんこマーク
脚注 [編集]1.^ “「ウシ排泄物で薬も開発、応用製品研究が活発 インド」”. AFPBB News. (2010年3月5日). http://www.afpbb.com/article/economy/2705730/5443742 2011年7月29日閲覧。
2.^ “甘利昌忠”. 文化用語の基礎知識. http://www.wdic.org/w/CUL/%E7%94%98%E5%88%A9%E6%98%8C%E5%BF%A0 2011年8月21日閲覧。
3.^ “戦国時代の舞台裏―ここが一番おもしろい!”. 歴史の謎研究会. http://www.amazon.co.jp/%E6%88%A6%E5%9B%BD%E6%99%82%E4%BB%A3%E3%81%AE%E8%88%9E%E5%8F%B0%E8%A3%8F%E2%80%95%E3%81%93%E3%81%93%E3%81%8C%E4%B8%80%E7%95%AA%E3%81%8A%E3%82%82%E3%81%97%E3%82%8D%E3%81%84-%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E3%81%AE%E8%AC%8E%E7%A0%94%E7%A9%B6%E4%BC%9A/dp/4413008596 2011年8月21日閲覧。
4.^ <span title="“똥술”">“똥술” (韓国語). 경남일보(慶南日報) (2007年10月15日). 2009年8月8日閲覧。慶南警察庁警務課長カン・ソンジュのコラム
5.^ “「世宗大王は肉食がお好き…肥満に糖尿病」”. 東亜日報. (2005年8月22日). http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2005082232258 2009年8月8日閲覧。
6.^ 「うんぴ・うんにょ・うんち・うんご―うんこのえほん」(村上八千世著、ISBN 978-4593593521)
外部リンク [編集]腸内細菌の全体像をつかみ、予防医学に役立てる
「http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=糞&oldid=45074784」から取得
カテゴリ: 動物学農学人類学排泄老廃物廃棄物隠しカテゴリ: 出典を必要とする記事/2007年6月-9月出典を必要とする記述のある記事/2012年1月出典を必要とする記述のある記事/2007年4月-6月出典を必要とする記述のある記事/2012年2月個人用ツール
アカウント作成ログイン名前空間
ページノート変種表示
閲覧編集履歴表示操作
検索
案内
メインページ
コミュニティ・ポータル
最近の出来事
新しいページ
最近の更新
おまかせ表示
練習用ページ
アップロード (ウィキメディア・コモンズ)
ヘルプヘルプ
井戸端
お知らせ
バグの報告
寄付
ウィキペディアに関するお問い合わせ
ツールボックスリンク元関連ページの更新状況ファイルをアップロード特別ページ印刷用バージョンこの版への固定リンクページ情報このページを引用
他言語版Afrikaans
Alemannisch
العربية
Aymar aru
Žemaitėška
Беларуская
Български
Brezhoneg
Bosanski
Català
Cebuano
Česky
Cymraeg
Dansk
Deutsch
English
Esperanto
Español
Eesti
Euskara
فارسی
Suomi
Français
Frysk
Gàidhlig
Galego
Avañe'ẽ
עברית
हिन्दी
Hrvatski
Magyar
Bahasa Indonesia
Ido
Íslenska
Italiano
ᐃᓄᒃᑎᑐᑦ/inuktitut
한국어
Ripoarisch
Кыргызча
Latina
Lietuvių
Latviešu
Malagasy
Македонски
മലയാളം
मराठी
Bahasa Melayu
မြန်မာဘာသာ
नेपाली
Nederlands
Norsk (nynorsk)
Norsk (bokmål)
Polski
Português
Runa Simi
Română
Русский
Sicilianu
Srpskohrvatski / српскохрватски
Simple English
Slovenčina
Slovenščina
ChiShona
Српски / srpski
Basa Sunda
Svenska
தமிழ்
ไทย
Tagalog
Türkçe
Українська
اردو
Tiếng Việt
Walon
ייִדיש
中文
粵語
最終更新 2012年11月20日 (火) 09:18 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
テキストはクリエイティブ・コモンズ 表示-継承ライセンスの下で利用可能です。追加の条件が適用される場合があります。詳細は利用規約を参照してください。
削除依頼
無題
全国改チャリ撲滅委員会@会長 2012年11月24日 11時07分
性向上にご協力ください。(2007年8月)
糞(くそ、ふん。くそは「屎」とも表記)とは、動物の消化管から排泄される固体状の排泄物。糞便(ふんべん)、大便(だいべん)、(俗に)うんこ、うんち、ばばや、大便から転じ大とも呼ばれる。(うんこ、くそについては)転じて、取るに足らない物、無意味な物、役立たない物、不必要な物を指して、このように形容する場合もある。
イヌの糞入れ(プラハにて)目次 [非表示]
1 概要
2 形
3 生物学的側面から見た糞
3.1 消化器系
3.2 臭いの元
4 糞の利用
4.1 飼料・食糧としての利用
4.2 肥料としての利用
4.2.1 人糞
4.2.2 家畜糞
4.3 目印・確認用としての利用
4.4 医療
4.5 民間療法
4.6 その他の利用
5 慣用句としての糞
6 糞と名の付く食べ物
7 糞から「ウンコ」へ。その語源
7.1 当て字
7.2 方言
7.3 その他「糞」に関する古語
7.4 「うんこ」と「うんち」の違い
8 文化面から見た糞
9 糞に関する注意点
10 糞と社会問題
10.1 犬の場合
10.2 猫の場合
10.3 鳥の場合
10.4 人間の場合
10.5 糞尿だらけだったパリ
11 考古学・古生物学における糞
12 糞のつく地名
13 関連項目
14 脚注
15 外部リンク
概要 [編集]糞は大抵の場合において、禁忌されるべき不浄の存在として扱われる。特に衛生面から見た場合、伝染病の病原体を含んだ糞は典型的かつ危険な感染源であるし(これらが近代の戦争で、赤痢等の伝染病を蔓延させるための生物兵器として使用されたこともある)、また非常に強い臭気を放つ。
動物の糞は一般的に、草食獣などの弱い動物ほど糞の臭いは少なく、逆に肉食獣の糞は臭気が強い。これは弱い動物が臭い糞をすると、天敵を集めてしまう危険が高くなるために、臭い糞をする草食獣は淘汰された結果だともといわれているが、逆に肉食獣などの糞は、脂質やタンパク質を消化するためにさまざまな消化分泌系が発達し、より臭いが強い傾向がある。
古くから、さまざまな理由で忌み嫌われてきた糞ではあるが、近年では生物学的な循環において、これらを資源として考える向きもあり、将来的には宇宙ステーションなどの閉鎖環境において、有効に活用する手段が求められることもあり、そのための研究も広く行われている。
形 [編集]便の形は様々である。人間の場合、楕円形から棒状で、その長さは体調などによっても変化する。棒が長い場合、途中で折れることもある。水気が多い場合、外形が不確定になることもあり、それが酷い場合は下痢といわれる。このようにあまり特徴がない便を出すものにイヌ・ネコ・サル・ウシ・ウマなどがある。クマなどではより液体のような便をする。
逆に特徴のはっきりした便をするものに、ウサギやヤギ、シカなどがあり、いずれもペレット状の糞をする。ウサギは円盤状、シカは楕円形とその形にも特徴がある。草食性の昆虫も多くがペレット状の糞をする。
糞は単独で存在するとは限らず、ある程度固まって排出されることが多い。そのまとまりを糞塊(ふんかい)という。例えばカモシカは両手の掌いっぱいくらいの糞塊を作る。個々の糞ではシカとカモシカの区別は非常に困難であるが、糞塊があればそれはカモシカと判断できる。これはシカが歩きながら糞をするのに対して、カモシカは立ち止まって一気に糞をするためである。
なお、鳥類・爬虫類・昆虫の糞の中に白い粘液が混じることがあるが、これは尿である。彼らはアンモニアを尿酸の形で排出するため、糞の中にそれが区別できる。
生物学的側面から見た糞 [編集] 消化器系 [編集]人間の場合の内容物は、水分、新陳代謝によってはがれた腸内細胞、大腸菌などの腸内細菌、胆汁などの体内分泌液、食物繊維など摂取した食物のうち消化しきれなかったもの、または体内に蓄積していた毒素などで、未消化物の組成は摂取した食物により左右される。かつては子供の本などで、「大便は食べ物が消化しきれなかったかすである」という記述が多かったが、便を構成する成分のうち、食べ物の残滓はおよそ5%に過ぎない。 大半は水分(60%)が占め、次に多いのが腸壁細胞の死骸(15%〜20%)である。また、細菌類の死骸(10%〜15%)も食べ物の残滓より多く含まれる。
人間が男女に関わらず排泄する便の色は、通常時の場合は黄土色 - 茶色で、これは胆汁によるものである。人の大便の茶色のもとは胆汁中のビリルビンが腸内細菌により最終的に代謝され生成されたステルコビリンによるものである。摂取した食物の種類、体調などにより、色調の濃淡に変化を起こす。食生活も関係しており、一般に肉食など動物性タンパク質のものを多く食すると褐色がかり、反対に穀物、豆類、野菜類を多く食するとpHの関係で黄色がかる。食物繊維、炭水化物を多く摂取すると便は太く大きくなり、高カロリー、高脂肪の割に食物繊維や微量栄養素の少ないジャンクフードを食べていると、便は細くなる傾向がある。また、幼少時は括約筋の調節が利きにくいために、体格に対して便は太く形成され、年齢を重ねると括約筋の弛緩により、相対的に便は細くなる傾向がある。
臭いの元 [編集]臭いの原因としては、インドール、スカトール、硫化水素などによる物である。人間の場合、1日に平均して100〜250gほどを排出するが、稀に体調の関係で、大量に(ゆるい物が)出たり、何日も出ないこともある。日本人が人生80年の間に排泄する糞の平均量は約15トンといわれている。長期間出ないと、中毒症状を起こすこともあるので、あまりに長期間(1週間以上)出ない場合は、専門医への相談が推奨される。
口臭が腸内ガスと同じ臭いであることがある。これは便秘している腸からガスが吸収され血管内を運ばれ、肺から放出され口腔に至るためである。
糞の利用 [編集]糞は体内における酵素・細菌の働きによる変化を起こしておりさまざまな利用がなされている。
飼料・食糧としての利用 [編集]様々な生物で、食糧、あるいは栄養源として利用する場合もある。排泄物には、その動物が消化吸収できなかった成分が含まれるが、それを再吸収するために食う場合もあれば、その動物が利用できない成分を、他の動物が食う例もある。さらに、糞には食物に含まれていた成分だけでなく、その動物の腸内で添加されたり、分解によって生じた成分が含まれたりすることもあり、それが重要な意味を持つ例もある。
ウサギなどは、自分の糞を食べる。これは、繰り返し腸管を通過させるためのもので、異常な行動ではない。哺乳類の中には、子育て期間中に子供の糞を食べてしまう物もあるが、これは子供の消化能力が弱くて、未消化の分が多いこともあるが、それ以上に天敵から身を守るために、糞をできるだけ巣の周辺に残さないようにする合理的な行動である。逆に、親が子に栄養分を豊富に含む未消化の便を与える動物もある(コアラなど)。これは初乳に近い役割を果たしている。草食動物の場合は、腸内細菌の働きによって草木を消化するが、腸内細菌の発生が弱い場合は消化不良を起こす。そのような時に草食動物は好んで自分や仲間の糞を口にするものの、これらは腸内細菌の補充が目的であって、糞中の栄養を求めてのことではない。
別種の動物に利用される場合もある。実際には、野外において動物の糞は、よくほかの動物の餌になる。代表的なのは、昆虫の中で、糞虫といわれるコガネムシ類である。フンコロガシ(スカラベ)がよく知られる。
人糞が豚や犬、魚類の餌として使用される場合がある。そのために便所はそれらの生物の飼育場所に隣接して作られることがある。さらに手の込んだものでは、人の便所の下に豚小屋を、豚小屋の下の方に養魚池を造る。これなどは、自然の仕組みを巧く利用した例と言えよう。
糞は老廃物であるから、食物として直接利用される場合もあるが、さらに分解を進める微生物の働く場でもある。排出されると、すぐに細菌類や菌類がどんどん分解をはじめる。糞に生じる菌類は糞生菌と呼ばれ、古くから研究の対象となってきた。ちなみにハエのウジなどは、むしろ細菌を餌にしている可能性もある。細菌や菌類による分解が進めば、糞は土に同化してゆく。菌類の側から見ると、たとえば草食動物の糞には、その材料である植物より、はるかにチッ素の含有量が多く、基質としてはるかに有用である。
肥料としての利用 [編集]糞には、窒素・リン酸が含まれているため肥料として利用される。鶏糞、牛糞、人糞などが用いられている。
人糞 [編集]人糞を肥料として用いるのは、世界的に見ると一般的なものではなく、日本などごく一部に留まる。多くの国・民族において、人糞を人間の食料を生産する畑に投下することは忌避されてきた。例えば明治期にアイヌ民族がなかなか農業に馴染まなかったとされるが、その最大の問題は人糞を肥料に用いることであったといわれる。
人糞を肥料として用いるのは、鎌倉時代の日本が初めてであり、これがために日本の都市は他国に比べて極めて衛生的になったといわれる(そうでない場合の端的な例としては、後述の「糞尿だらけのパリ」を参照)。
江戸時代には、その人糞を出す階層により、その価値が違い、栄養状態のよい階層(最上層は江戸城)から出された人糞は、それより下の階層(最下層は罪人)が出す物より高い値段で引き取られた。江戸城から出る人糞は、葛西村が独占していた。長屋に併設された共同便所は、これらの肥料原料を効率良く収集するために設置され、ここから得られた肥料で城下町周辺部の農地は大いに肥え、町民に食糧を供給し続けた。江戸落語の中に店子が喧嘩した大家へ「二度とてめえの長屋で糞してやらねぇ!」と捨て台詞を吐く、やや分かりにくい描写があるがこういった背景を考えると分かりやすい。
明治期においても人糞は貴重な肥料であり、高値で引き取られた。そのため、学生などが下宿する場合においては、部屋を複数人以上(具体的人数はその時の取引相場で異なる)で共同で借りた場合は、部屋の借り賃が無料になることもあった。
肥料として用いる人糞は、そのまま使うと作物が根腐れするため、たいていは肥溜めに溜めて発酵させて利用する。ちなみに発酵中の物は非常に臭いが強く、さらに衛生害虫になるクロバエ類やニクバエ類、またカの中でも最も富栄養状態に適応したオオクロヤブカの発生源となるなどの問題があった。
農民が直接人糞を引き取る形態は、バキュームカーや下水道が普及した事や、前述の肥溜めの衛生上の問題もあり、昭和後期以降において廃れることになった。しかしながら肥料としての利用は、現在も下水の汚泥を醗酵処理した肥料が製造販売(自治体によっては無償提供)されている。
一方で未開な民族で行われている原始的農法の中には、便意を催したら、芋などの作物を育てている焼畑に穴を掘って、適時用便して肥料とする所もある。[要出典]
家畜糞 [編集]鶏や牛などの家畜の糞は、多くの場合、自然に放牧することによって得られる。家畜の放牧地は交代で畑として利用され、放牧地であった時の家畜の糞が、そのまま肥料となる。
放牧が乏しい今日の日本では、おがくずや藁と混ぜて、専用の発酵施設で臭気を抑えつつ、発酵させ利用する。これらの有機肥料を使った農作物は、自然回帰のブーム等により、近年の無農薬栽培や低農薬栽培などと並んで、高価な値段で出回っており、栄養豊富で味も良いと好評を博している。
目印・確認用としての利用 [編集]糞を発見・調査することによってその近辺にいる動物を知ることができる。また、その糞を分析することによってその動物がどのようなものを食べているかを知ることができる。また糞は、動物の習性によって巣から一定距離の場所にばら撒かれたり、縄張り主張のために木等に擦り付いていたり、決まった場所にあったりとさまざまであるが、これら習性を調べて応用することで、狩り等の際に効率良く対象の動物を発見できる。
また、糞はその動物の食べたものの残りかすであるから、その動物が何を食べたのかはそれを調べることで知ることが出来る。もちろん消化されたものは残らないのであるが、その未消化物からわかることも多い。例えばタヌキの糞はたいていの場合甲虫の羽根を含む。テンの糞は果実の皮や種子を含むことが多い。沖縄ではマングースの糞からオキナワトゲネズミの毛が発見され、その危険性が強く指摘された。
医療 [編集]検便で感染症・食中毒の原因菌・ウイルスや寄生虫卵、潜血など検査を現代の医療現場で行なわれる。
糞は消化器系の働きを直接に反映するから、その状態は診療においても重視されることがある。これは人間でも家畜でも同様である。外界に出た糞は時間の経過と共に変質するから、この目的のために糞を調べることを検便という。
便の性状は健康状態を反映している場合があり、日頃の観察が勧められる。色調は特に重要である。黒色の便(特にタール状のもの)は上部消化管(胃 - 十二指腸)での出血を示唆し、出血性潰瘍もしくは癌を疑うべき所見である。肉眼的に赤い血液が確認できる便(血便)は下部消化管(大腸以下)での出血によるものであることが多い。胆道閉塞の結果として胆汁の分泌量が少ないと、白っぽい便が出ることもある(その前に黄疸等の症状が出ることも多いが)。この場合は胆汁の脂肪親和作用が得られないため脂肪便となることが多い。また、ロタウィルスなどの感染症では白色の下痢が特徴である。
また便から放出される臭いも健康を知るバロメーターとなる。一般に大便の臭いは食物の残滓が腐敗して発すると思われがちだが、一緒になって放出される細菌類の排泄物によって臭いが放たれるのである。健康な便とされるものからは露骨な悪臭は発しなく、発酵臭に似た臭いが放出される。これは一般に善玉といわれるビフィズス菌や乳酸菌の代謝によって排泄される臭いである。反面、ウェルシュ菌などの悪玉菌はスカトール、メルカブタン、硫化水素など毒性のある臭いを放つ。
また、寄生虫の検査も往々にして検便によって行われる。多くの寄生虫がその卵を消化管に出し、それが便とともに排出されるためである。
民間療法 [編集]糞は、古来から漢方薬として用いられてきた。インドにおいては現代でも牛の糞尿が医薬品から石けん、シャンプー、歯磨き粉などの衛生用品など非常に幅広く使われており、牛の尿から作ったソフトドリンク「牛の水」なども存在する。[1]。
日本では馬糞に薬効があると信じられ、戦国時代には「馬糞治療」としての地位を確立していた。馬糞は傷口に塗る以外にも、直接食べるか水でといて飲む事によって鉄砲傷に効くとされた。これらは武田信玄の家臣、甘利昌忠が負傷した部下に糞便の薬を飲ませる際、嫌がる部下に自ら飲んで見せたという話が美談として有名である[2]。
また、傷の痛みが酷い時には温めた人の小便を飲ませる事もあった[3]。
明代の李時珍『本草綱目』には52巻人部の人糞、虫糞茶、黄龍湯(zh:黃龍湯)、糞清、人中黄等の糞を原料とする漢方薬が記されている。
朝鮮半島では薬が珍しく貧しかった時代、治療のために土を塗ったり、小便を飲んだり、大便を食べたりした[4]。
李氏朝鮮時代の王たちの疾病と治療法を研究したソウル大大学院医学科の金正善によると、中宗は解熱剤として「野人乾」(人糞)の水を飲んだという[5]。
朝鮮の民間療法で、嘗糞という糞を舐めることで胆汁の出方などで健康の度合いを知るものがある。これは療法というよりは父親の病気を心配する親孝行の息子の献身の事例として語られている面が多い。また、朝鮮(韓国)にはトンスルという糞を原料とした酒がある。
その他の利用 [編集]古来より糞は包囲戦の際に敵の城内に投げ込むことによって城内の衛生環境を悪化させ、疫病を発生させるという目的で用いられた。ある種の細菌兵器である。
ウシの糞を乾燥させる乾燥地帯で牧畜が行われている地域では、家畜である草食動物の未消化である植物性繊維を多く含む糞を乾燥させ燃料や壁材として利用されている。例えばインドでは牛の糞を藁などを加えて円形に乾燥させて牛糞燃料にする。また、防虫として壁や屋根に塗る。
鳥の糞が堆積し化石化してできたグアノが窒素やリン資源として大いに利用されていたが、ナウルなど一部の産地では採掘し尽くされ資源として枯渇してしまった。なお近年では海鳥由来の良質なグアノは枯渇したものの、洞窟などに密集して居住するコウモリの糞のグアノ化したものが高級肥料として「バット・グアノ」などの名称で観葉植物向けなどに利用されている。
ウグイスの糞は化粧品として利用される。これは、ここに含まれる多様な消化酵素の効果によるものとされる。
狼煙の語源は狼の糞を使用することからとされている。
象の糞には未消化の食物繊維が多く含まれていることを利用して紙が作られている。アフリカ東部に暮らすマサイ族などは、乾期のゾウの糞を元に作る象糞茶を作る。別名・サバンナティー。さらに象の糞をライオンにあたえると、獰猛なライオンが一瞬にしておとなしくなってしまう。
ライオンの糞は、草食動物が嫌う臭いを出すため、野生動物からの農作物被害を減らすために、忌避剤としての研究が行われている。実際、JR紀勢本線では鹿との接触事故が多く、動物園から譲り受けたライオンの糞を線路沿いに蒔いたところ接触事故がなくなり、絶大な効果を上げている。しかしながらライオンに接したことのない鹿がなぜライオンの糞の臭いを恐れるのかは分かっていない。
コーヒーは特定の動物(ジャコウネコの一種)が、特に出来の良いコーヒーの実を好んで食べることから、この糞に含まれている未消化のコーヒー種子を取り出したもの(コピ・ルアク)が高値で取引されている。動物の消化酵素の働きで、コーヒー自身の風味が玄妙に変化し、独特の味わいがあるという。
日本では中国の四川料理には蚊の目玉の湯 (中華料理)が珍味であるとする説が流布している。この原料は夜明砂というコウモリの糞を洗いだした漢方薬である。
糞を発酵させるとメタンガスが発生するがこのメタンガスは燃やすと発電に使用できる。現在世界中で牧場の電力を糞発電により自給自足するなどして有効活用が広がっている。
慣用句としての糞 [編集]糞は、日常的に目にするきわめて身近な存在で、さまざまな慣用句に用いられる。「糞」だけでは敬遠される場合も無くはないが慣用句としての用途は一般的になってきている。
クソッ!
強い憤りを表す慣用句で、欧米でもShit!(英語)、Scheiße!(ドイツ語)、Merde!(フランス語)、¡Mierda!(スペイン語)、Merda!(イタリア語)(意味はいずれも「クソッ!」)と、そのままの慣用句が存在している。かつては、文字通り糞を踏んでしまったような場合を指していたと思われるが、現在では自分を鼓舞する意味合いの方が強い。英語のShit!は下品とされるので、Shoot! やSheesh!など、発音が似た語をかわりに用いることがある。下記のように、スペイン語などにも同様の下品さをやわらげた表現がある。
Shit hit the fan.(糞が送風機に当たった)
旧悪などが露見し、関係者一同に被害が及ぶ事。飛び散る様子から「逃れ得ない災厄」と云う感じだが、日本の「火の粉が降り注ぐ」に相当する。
Holy shit!(直訳「聖なる糞」)
アメリカの俗語で、激しい驚きを示す。意訳すれば「何じゃ、こりゃぁぁっ!?」程度の意味。状況に応じて、「こいつはすごい!」「ありえない!」の意味に使うこともできる。
Bullshit!
英語で、「うそつけ!」という意味。相手の言ったことを信じられない場合に使われる。
¡Mierda! ¡Miércoles!
スペイン語で糞は"mierda"であり、日本語の「クソッ!」と同様に間投詞的に用いられるが、女性などはこの単語を直接口にするのを嫌い、最初のほうの発音が同じ単語である"miércoles"(水曜日)をその代わりにいうことがある。
味噌も糞も一緒くた
いくら色が似ているとはいえ、食品である味噌と汚物である糞を混ぜてしまう、非常に愚かしいことの例え(=玉石混交)。マーフィーの法則にある、「樽に一杯のワインに一滴の汚水を垂らした」後に出来上がる物と一緒である。古くは「糞味噌を混ぜる」ともいう。
なお、水洗便所の便器の開発の際、便がこびりついたものがうまく流れるかどうかの実験には、糞の代わりに味噌を使う。
下手くそ
下手を強調した表現。
くそ真面目
度を越えた真面目。(上記の下手くそ同様、強調の意味でくそを付けた物)
猫糞(ねこばば)
ネコが自分のした糞に砂をかけて隠してしまう習性から、「糞=落し物・悪事」を隠す行為を指すが、特に落し物を着服(横領)してしまう行為を指してこう呼ぶ。
シェー
1960年代に赤塚不二夫の漫画「おそ松くん」で生まれた流行語。有力な語源のひとつに、フランス語で「糞しろ」という意味のスラング、シエ (chier) が挙げられる[要出典]。
目くそ(目やに)・鼻くそ・耳くそ(耳垢)・歯くそ(歯垢)
人体からの分泌物という意味で糞という言葉が使われている。「目くそ」は表現上の問題で「目やに」と言い換えることが多いが、慣用句としての「目くそ鼻くそを笑う」(=五十歩百歩)は生きている。
~もくそもない
「~など問題外だ」や「そんなの問題にならない」等の意味で使われる。
またこれら以外にも、役職や地位・立場の接頭詞的に「くそ」を付け、侮蔑する意図で用いることがある。アメリカ英語の「fucking○○」に対応して使われる。
例
くそ坊主・くそ大名・くそ上司・くそガキなど
糞と名の付く食べ物 [編集]本来忌避されている存在であるはずの糞の名を冠した食材がある。代表的なものにはウニの中でも高級食材とされているバフンウニやエゾバフンウニ(いずれも「馬の糞」の意)などがある。
タイ王国ではトムヤムクンなどに用いられる大小さまざまな葉唐辛子が売られているが、その中でも一番小さく世界有数の辛さを誇る青唐辛子は色、形が似ていることからプリック・キー・ヌー(ねずみのうんこ)と呼ばれている、世界でも稀なケース。
奈良市では奈良公園を中心とした地域で「鹿のフン」あるいはそれに類する名称の菓子が土産物として販売されている。これは1986年に笑っていいとも!で紹介され、オレたちひょうきん族で明石家さんまによって大ブームになった吉永小百合の歌謡曲、奈良の春日野に因んだものである。テレビでのブームは去って久しく、その菓子の名の由来を知らない世代も増えたが、鹿の糞を模した形状が「ネタ」としても面白く、しかも安価で、かつある意味きわめて奈良らしい土産物であるため、修学旅行生や若年層を中心に人気があり、すっかり奈良土産として定着している。わざわざ糞に似せた食品を作って販売している例の一つである。
また沖縄の八重山地方では、「イリオモテヤマネコの運幸(ウンコ)」といった名称の菓子(チョコレート菓子)がみやげ物として販売されている。
また、直接糞の名称を使っているわけではないが、鳥取県倉吉市の銘菓に「天女のわすれもの」がある。これは「トイレからのまちづくり」を進める倉吉市で、それにあやかるように作られた。「わすれもの」とは糞のことである。
糞から「ウンコ」へ。その語源 [編集]糞を意味する語として最も古くから存在するのは「くそ」で、「くさ(臭)し」「くさ(腐)る」はその派生語であると考えられる。また、くしゃみの古語である「くさめ」もその可能性があるという(柳田國男はくしゃみをした時のまじないのことば「クソハメ(糞食らえの意)」が転じたと論じた)。
糞の別名を「うんこ」や「うんち」とも言うが、いずれも脱糞しようといきむ時の声「うん」から生まれたものであり、元々は幼児語であった。両方とも成立は新しく、「うんこ」は18世紀後半、「うんち」に至っては20世紀以降の用例しか存在しない。糞に通常語とは異なる幼児語を当て嵌める文化は普遍的に存在し、例えばフランス語ではメルドmerdeという通常語の他にカカcacaという幼児語も存在する(これにちなみ、『天空の城ラピュタ』のフランス公開では原語日本語版において「カッカ(閣下)」という言葉が頻出するのが子供たちの間で笑いを誘った)[要出典]。
当て字 [編集]「糞」を意味する「うんこ」に漢字表記は存在しないが、小説家の開高健はエッセイ『私の釣魚大全』(1969年)で、雲古(うんこ)という当て字を使用していた(同様に小便についても御叱呼(おしっこ)と表記していた)。これには「雲を眺めて古きを落とす」という意味が込められていたとされる。また落語家や寄席芸人の符丁で「クモ(=雲)」といえば「うんこ」のことを表す[要出典]。
方言 [編集]近畿地方ではババ(屎)と呼ぶが、この呼び方は「ネコババ」の語源となっている。ネコババとは、落し物を着服することを意味する。上記の猫糞を参照。また新潟県ではあっぱ、愛媛県ではポン、福島県会津ではバッコと呼ぶ。また、会津地方の方言では糞尿を漏らすことをむぐすと言い、前述とあわせるとバッコをむぐすとなる[要出典]。
その他「糞」に関する古語 [編集]排泄を意味する古語動詞は「まる」で、「くそまる(脱糞する)」「ゆまる(小便をする)」のように用いられた。おまるという語に今も残るが、長野県、愛知県では方言として現在でも使われる。子音交替によりバ行に転じた「ばる」になると、さらに多くの地方で方言として残っている。たとえば、肥筑方言の「ばりかぶる=脱糞する(なお、「かぶる」は広く九州地方で排泄を意味する語。「しかぶる」は小便を漏らす、失禁するの意)」など。「ばば」の語源にも関係があるともといわれる。
また、男児名に付く「麻呂」、「麿」、「丸」も、もとは「糞」を意味していたという説がある。これは、名にわざと醜悪なものをつけ、幼児が魔物などに魅入られず力強く成長することを祈ったものであるという[要出典]。
「うんこ」と「うんち」の違い [編集]これ以外の説もある。
固い物は「うんこ」、柔らかい物は「うんち」。また、「うんにょ」、「うんにゃ」はさらに柔らかいものとされる。他にも「うんぴ」「うんび」などという言い方も存在する[6]。
文化面から見た糞 [編集]脱糞する行為は、多くの文化圏において、非常にプライベートな部分であるため、他人の脱糞行為を伺い見ることは、羞恥心のない幼児ならともかく、成人の間では非常に稀なことである。人格形成の上で、脱糞行為は非常にデリケートな根底部分に含まれており、哲学上や心理学上における糞の扱いは、人間心理の洞察の上で、大変大きなウエイトが置かれている分野でもある。例えば公衆便所では男性用の小便器を例外として、他人に見られないように個室に仕切られているのが普通である。ただし例外として、現在の中国においては、公衆便所が個室で仕切られておらず、同時に公衆便所に入った利用者は互いの排便を見る事になる(当の中国人に言わせると、公衆浴場で日本人が互いに裸を見せ合うほうが、むしろ理解できない習慣であるとの事)。また「古代ローマ人の24時間」(Alberto Angela著)にあるように、古代ローマの公衆便所にもたくさんの穴が開いた長い石の板があるだけで、まったくプライバシーがなく、市民らは並んで腰かけて用を足しながら談笑していた。
他方で幼児にとっては糞はより親しく、笑いの対象でもあり、幼稚な下ネタの常連である。勿論大人がそれをやるのは普通には考えられないことである。蒯通が韓信のもとを離れる際、発狂したと思わせるために、彼は大便を入れた器を皆に見せて廻ったとの伝説がある。より通俗的には、漫画やアニメといったサブカルチャーメディアのうちに、こういった糞便を主題としたり、主題としないまでも決まりネタとして登場する作品も多く、その中ではソフトクリームのように円錐状にとぐろを巻いた「記号化された糞」が用いられることもある。
特殊な性的嗜好の中に、俗にスカトロと呼ばれる分野がある。日本語では「糞便愛好」や「糞尿愛好」とも云われるが、一般に忌避されている糞便に、背徳的かつ性的な興奮を感じるこれらの性的嗜好は、その実において、清潔さに対するアンチテーゼと呼ぶよりも、むしろ性的興奮に対する背徳感の微妙な変形であるとする説もある。この性的嗜好に対する分析は諸説あるため、詳しい話は割愛するとしても、これらの性的嗜好にある人は、好きな人の糞便を口にすることに、興奮を覚えるそうである。詳細については、スカトロジーの項を参照のこと。
糞は美術面でもさまざまな形で、非常に内面的な心理描写を行う上で避けて通れない所があり、糞を模した美術品や糞そのものを加工したもの、さらには芸術活動の一環として、うんこを使った創作活動すら存在する。
鳥獣に糞をかけられると言う行為は滅多にある事ではないので、中世の日本では、何らかの兆し(主に病事の記述が多い)と捉えられ、陰陽師に占わせていた事が、『吾妻鏡』内で見られる(衛生上の観点からしても病の一因である)。安貞2年(1228年)2月7日条、将軍家の衣に鳶の糞がかかった為、陰陽師に占わせたところ、病事に注意がいると伝えられたと言う記述がある(これを『吾妻鏡』内では、「鳶の怪異」としている)。また、寛喜元年(1229年)5月21日条には、犬の糞が御所常の御座の畳の上にかかった為、占わせた、と記されている。
糞に関する注意点 [編集]なお、これらの精神的な側面を持つ糞であるが、衛生面において、便秘ではないものが脱糞してすぐの物はそれほど問題はないとされているが、脱糞後1時間以上経った物や、便秘の者の糞は、有害細菌の働きによって腐敗しており、健康に悪影響を与える毒素が発生するので、食糞してはいけないといわれている。(性的な食糞は特にスカトロと呼ぶ) そもそも体内の不用物だから排泄されるのである。
糞と社会問題 [編集]糞は動物であれば、普遍的に排出する物ではあるが、これらが動物の習性により、社会問題化することがある。
犬の場合 [編集]ペットの犬の糞は、古くは往来の隅や植え込みの陰などに放置されることが多かった。しかし都市部で犬を飼う家庭が増えてくると、これらの放置された糞便が、次第に住民感情を害するようになり、有効な対応策が行政や犬を飼う人に求められるようになった。
この要望に対してフランスのパリ市では、犬に糞をさせるための場所を路上に設置し、簡易バキューム機を搭載したオートバイによる清掃隊を配置して対応しているし、イギリスのロンドン市では、公園などに飼い主が回収した糞を入れるための、専用の汚物入れを設けるなどしている。日本においては、条例により、路上など、公共性のある場所に、ゴミやタバコの吸殻と並んで、犬の糞も放置することに罰金などを設ける所も出てきている。
一方、昨今では愛犬家側にもやっと教育が浸透してきており、犬の散歩の際にはビニール袋やポケットティッシュ持参で散歩する人がだんだん増え始めたがまだ、特に道路がしっかりしていない場所や地べたの場合には放置する愛犬家も多い。犬が排泄したら、その場でティッシュをかぶせ、裏返しにした袋を手にはめて、ティッシュの上から摘んで拾い上げ、そのまま裏返した袋を元に戻して回収すれば、非常に衛生的に始末できるが、近年ではさらに糞の回収を便利にするさまざまなケア用品が発売され、中には便意を催した犬の後ろから宛がって、直接器具内に用便させる「犬用携帯トイレ」も発売されている。なお、一部の愛犬家に至っては、犬を訓練して、散歩前に用便を済まさせ、散歩中に催させない人も居るほどである。
猫の場合 [編集]猫は古くより、人間の住居に出入り自由な形で飼育されていたが、現代の住宅地においては、他人の敷地に侵入してしまったりすることもあるために、近所間の問題に発展する事例が近年増えている。
土の露出面積が減った関係上で、柔らかい土を掘り返して用便し、終わった後は土を掛けて隠すことを好むこの動物が、他人の家の花壇や、児童が遊ぶ砂場などに用便してしまい、衛生上の観点や心情的な問題から、隣人関係が悪化してしまう他、特に野良猫を大量に餌付けしてしまう人の近隣や、多くの猫を飼育している家の近所で、住民間の対立を生んでしまう事例も発生している。
また子供の遊ぶ砂場では、野良猫の持っている寄生虫(猫回虫)による被害を防止するため、児童の居ない時はビニールシートを被せたり、定期的に加熱消毒するなどの措置を行う所もあるが、中にはそれほど経費を掛けられない関係から、児童公園から砂場が消えてしまったり、クレゾール石鹸液等の薬品で殺菌しようとして、正しい用法を知らずに原液を撒いてしまい、知らずに遊んだ児童が化学火傷を負うなどの健康被害を生む事件まで発生している。またこれらの問題では「遊んだら手を洗おう」という約束事がまだ守れない幼児ほど、寄生虫などによって病気に成り易い点もあり、軋轢を深める原因となっている。
これらの問題に対して、無節操な飼育方法を見直そうという運動があり、都市部においては飼い猫は屋内で飼うように行政側が提言を行い、飼い主側に自主的な協力を呼び掛けたり、野良猫に餌を与えて養うにしても、
不快感を催させるほどに増えすぎたりしないよう去勢する
健康管理を行って伝染病や寄生虫の蔓延を防ぐ
公共の場所や他人の敷地に放置された糞を猫を世話する側が掃除する
入って来て欲しくない場所には侵入防止用の措置を行う
…といったさまざまな対応をすることで、野良猫と地域住民の共存を図る地域猫制度を推進する自治体やボランティア団体も出始めている。
鳥の場合 [編集]ハトは食料さえ豊富なら、非常によく繁殖し、また大きな群れを作ることでも知られるが、これと同時に、増えて群れた分だけまとまった場所に糞をすることでも知られている。近年では都市部で繁殖し過ぎたハトがクリプトコッカスなどの病原体を媒介もするため、衛生面において大きな社会問題となっている。
この問題に対して、都市部でのハト駆除という手もあるが、古くより平和や繁栄の象徴とされてきたハトだけに、手荒な対処方法を取れない行政側も多く、さらに問題を根深いものとしている。この問題に対しては、ハトの餌を断つことで、都市部に集中しすぎたハトの群れを分散させ、繁殖し過ぎないようにする運動が、消極的ながら推進されており、都市部ではハトに餌を与えた場合に罰金が科せられる所もある。
なお中国や欧米・中東では、良く増えるハトは古来より重要な蛋白源としても利用されてきたため、食用として捕獲する分にはそれほど前出の動物愛護問題にも絡まないため、食料資源として捕獲して実数削減に励もうという話も、一部では出るようである。
また、近年ムクドリが何千何万羽単位で大通りの街路樹をねぐらにすることによる糞害も深刻である。
原因については天敵のハヤブサや森林の減少があげられるが、大通りを走る車のヘッドライトが川の水面に似ており、本来ねぐらにしている河原周辺の林と勘違いしているのではないかという説もある。また、大通りの街路樹はヘビやカラスが近づきづらくねぐらには絶好の場所である。
フジテレビでも取り上げられたJR新松戸駅周辺のけやき通りでも深刻であり、初夏から晩秋にかけてのムクドリのシーズンでは周辺の商店の客足が遠のくという。爆竹やムクドリが警戒している時の鳴き声で驚かせる、歩道上空の枝を切るといった対策がとられているが、2005年9月現在も新松戸の空にムクドリの大群が押し寄せている。
また、もしこういった対策で追い払ったとしても、他の町に移動するだけで本質的解決になっていないという問題点もある。
公園の銅像も糞害に悩まされているものが多い中、ハトやカラスが全く寄り付かない銅像も存在することに気が付いた廣瀬幸雄はその銅像の化学成分を研究し、ヒ素の含有量が多いと鳥を忌避する効果があることを突き止めた。この研究業績に対してイグノーベル賞の2003年化学賞が授与された。
人間の場合 [編集]人間の糞は、しばしば脅迫や嫌がらせの道具として使用されることがある。創作物ではあるが、『源氏物語』の桐壺の巻で帝の寵愛を一手に受けた桐壺の更衣に対する嫌がらせとして渡殿(渡り廊下)に糞尿を撒き散らし精神的ダメージを与えられる話が記載されている。また、古事記上巻及び日本書紀第七段には、建速須佐之男命が姉の天照大神を訪ねた高天原で行った乱行のひとつとして、御殿に糞を撒き散らしたとの記載がある。現実の話ではバブル期において、地上げ屋が汚物の詰まったバキュームカーで乗り付け、汚物を撒き散らして事故だと言い張る事件が在ったとか無かったとか云う話もあるが、実際問題として、痴情絡みの怨恨で、汚物を他人の家の郵便受けに投げ込む輩は後を絶たないようである。また、2005年中頃には東京都中野区の住宅地で自らの糞を庭にて加熱し異臭を放ち続けるという事件が取り上げられて問題となっている。さらに大阪では、大手電機メーカーの元社員が通りがかりの女性に糞尿を投げつけ、傷害の容疑で逮捕された。あるいは、いわゆる特殊浴場の接客に立腹した客が後日バキュームカーで乗り付け店内に汚物を撒き散らした事件もある。2001年に起きた名古屋刑務所放水死事件も、きっかけはその受刑者による、自らの糞を投げつける行為であった。それに対して、懲罰と自らの糞で汚れた受刑者の身体の清掃のために、刑務官が放水したのである。
前出の糞と人格形成上の問題から見ても、少々興味深いこれらの事件は、実質的に精神的な被害も然る事ながら、汚損された敷地・設備の清掃にも費用が掛かり、広義の器物破損罪にも問われる行為ではある。
糞尿だらけだったパリ [編集]その昔、フランス・パリはトイレが普及しておらず、貴族(一部は除く)も庶民もおまるで用を足し、そしてその汚物を道端に毎日捨てていて、街は非常に汚かった。「Gare à l'eau!(水に気をつけて!)」と聞こえたら、窓から糞尿が降ってくるという意味であり、通行者は逃げた。王室も同じことで、ベルサイユ宮殿の庭で人々はところ構わず糞を垂れていた。当時の上流夫人のあの優雅な釣鐘形のスカートは、一説には他人の目を余り気にせずに楽に排便できるためであったとされる。
パリの状況を変えるため、1608年に国王アンリ4世が「家の窓から糞尿を夜であっても投げ捨てない」という法律を制定した。その後1677年、初代パリ警察警視総監ラ・レニーが「1ヶ月以内に街中の家の中にトイレを設置すること」という命令をトイレ業者に勧告した。しかし状況は改善されず、100年後の1777年にルイ16世は「窓からの汚物の投げ捨てを禁止する」という法令を再度制定した。
上記のようなどの法律もまったく守られず、あらゆるところに汚物が捨てられ続け、パリの街が腐敗臭から逃れたのは、19世紀半ばのナポレオン3世の時代になってからである。 現代でもパリでは、散歩中の犬の排泄物が飼い主によって回収されずにそのまま放置されることが多い。これに対しては専門の清掃職員が早朝、バキューム形式の掃除機で回収して回っている。
考古学・古生物学における糞 [編集]考古学や古生物学においては、糞が化石化した糞石(coprolite、コプロライト、糞化石)が人間や恐竜などの古生物の食性を示す資料となっており、糞石に含まれる残留物や寄生虫、細菌類などから食性をはじめとしたさまざまなことが調べられている。
また、考古学においてはトイレ遺構のように、遺跡のトイレ跡から得られる残留物が、当時の生活を推察する資料ともなっている。
糞のつく地名 [編集]国内には糞と名の付く地名がある。この糞は屑、あるいは屎と置き換えてもよい。つまり、ある状態のものが、あちこちに散らばっている状況を示す。
金糞岳…滋賀県長浜市にある。[1]
星の糞遺跡…静岡県御前崎市にある。
星糞峠…長野県。黒曜石の露頭があり、雨が降って地表に露出した黒曜石の破片を「空の星が落とした糞」とみなしたためこの名がある。
糞谷(クソンド)…大阪府南河内郡千早赤阪村にある。楠木正成が戦闘時に糞尿をばらまいたとされる。
関連項目 [編集] ウィキメディア・コモンズには、糞に関連するメディアがあります。
糞生菌
新陳代謝
消化
腸
寄生虫
大腸菌
便秘
嘗糞
下痢
排泄
スカトロジー(糞便学)
狼煙
屁
浣腸
失禁
糞尿/屎尿
下水道
浄化槽
宿便
天津罪
みんなうんち:五味太郎作・絵による日本の絵本
うんちしたのはだれよ!:ドイツの絵本
うんこさん-ツイてる人にしか見えない妖精-:日本のテレビアニメ。登場人物がすべて“うんこ”という設定。
カラドリオス
ホムンクルス
うんこマーク
脚注 [編集]1.^ “「ウシ排泄物で薬も開発、応用製品研究が活発 インド」”. AFPBB News. (2010年3月5日). http://www.afpbb.com/article/economy/2705730/5443742 2011年7月29日閲覧。
2.^ “甘利昌忠”. 文化用語の基礎知識. http://www.wdic.org/w/CUL/%E7%94%98%E5%88%A9%E6%98%8C%E5%BF%A0 2011年8月21日閲覧。
3.^ “戦国時代の舞台裏―ここが一番おもしろい!”. 歴史の謎研究会. http://www.amazon.co.jp/%E6%88%A6%E5%9B%BD%E6%99%82%E4%BB%A3%E3%81%AE%E8%88%9E%E5%8F%B0%E8%A3%8F%E2%80%95%E3%81%93%E3%81%93%E3%81%8C%E4%B8%80%E7%95%AA%E3%81%8A%E3%82%82%E3%81%97%E3%82%8D%E3%81%84-%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E3%81%AE%E8%AC%8E%E7%A0%94%E7%A9%B6%E4%BC%9A/dp/4413008596 2011年8月21日閲覧。
4.^ <span title="“똥술”">“똥술” (韓国語). 경남일보(慶南日報) (2007年10月15日). 2009年8月8日閲覧。慶南警察庁警務課長カン・ソンジュのコラム
5.^ “「世宗大王は肉食がお好き…肥満に糖尿病」”. 東亜日報. (2005年8月22日). http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2005082232258 2009年8月8日閲覧。
6.^ 「うんぴ・うんにょ・うんち・うんご―うんこのえほん」(村上八千世著、ISBN 978-4593593521)
外部リンク [編集]腸内細菌の全体像をつかみ、予防医学に役立てる
「http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=糞&oldid=45074784」から取得
カテゴリ: 動物学農学人類学排泄老廃物廃棄物隠しカテゴリ: 出典を必要とする記事/2007年6月-9月出典を必要とする記述のある記事/2012年1月出典を必要とする記述のある記事/2007年4月-6月出典を必要とする記述のある記事/2012年2月個人用ツール
アカウント作成ログイン名前空間
ページノート変種表示
閲覧編集履歴表示操作
検索
案内
メインページ
コミュニティ・ポータル
最近の出来事
新しいページ
最近の更新
おまかせ表示
練習用ページ
アップロード (ウィキメディア・コモンズ)
ヘルプヘルプ
井戸端
お知らせ
バグの報告
寄付
ウィキペディアに関するお問い合わせ
ツールボックスリンク元関連ページの更新状況ファイルをアップロード特別ページ印刷用バージョンこの版への固定リンクページ情報このページを引用
他言語版Afrikaans
Alemannisch
العربية
Aymar aru
Žemaitėška
Беларуская
Български
Brezhoneg
Bosanski
Català
Cebuano
Česky
Cymraeg
Dansk
Deutsch
English
Esperanto
Español
Eesti
Euskara
فارسی
Suomi
Français
Frysk
Gàidhlig
Galego
Avañe'ẽ
עברית
हिन्दी
Hrvatski
Magyar
Bahasa Indonesia
Ido
Íslenska
Italiano
ᐃᓄᒃᑎᑐᑦ/inuktitut
한국어
Ripoarisch
Кыргызча
Latina
Lietuvių
Latviešu
Malagasy
Македонски
മലയാളം
मराठी
Bahasa Melayu
မြန်မာဘာသာ
नेपाली
Nederlands
Norsk (nynorsk)
Norsk (bokmål)
Polski
Português
Runa Simi
Română
Русский
Sicilianu
Srpskohrvatski / српскохрватски
Simple English
Slovenčina
Slovenščina
ChiShona
Српски / srpski
Basa Sunda
Svenska
தமிழ்
ไทย
Tagalog
Türkçe
Українська
اردو
Tiếng Việt
Walon
ייִדיש
中文
粵語
最終更新 2012年11月20日 (火) 09:18 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
テキストはクリエイティブ・コモンズ 表示-継承ライセンスの下で利用可能です。追加の条件が適用される場合があります。詳細は利用規約を参照してください。
性向上にご協力ください。(2007年8月)
糞(くそ、ふん。くそは「屎」とも表記)とは、動物の消化管から排泄される固体状の排泄物。糞便(ふんべん)、大便(だいべん)、(俗に)うんこ、うんち、ばばや、大便から転じ大とも呼ばれる。(うんこ、くそについては)転じて、取るに足らない物、無意味な物、役立たない物、不必要な物を指して、このように形容する場合もある。
イヌの糞入れ(プラハにて)目次 [非表示]
1 概要
2 形
3 生物学的側面から見た糞
3.1 消化器系
3.2 臭いの元
4 糞の利用
4.1 飼料・食糧としての利用
4.2 肥料としての利用
4.2.1 人糞
4.2.2 家畜糞
4.3 目印・確認用としての利用
4.4 医療
4.5 民間療法
4.6 その他の利用
5 慣用句としての糞
6 糞と名の付く食べ物
7 糞から「ウンコ」へ。その語源
7.1 当て字
7.2 方言
7.3 その他「糞」に関する古語
7.4 「うんこ」と「うんち」の違い
8 文化面から見た糞
9 糞に関する注意点
10 糞と社会問題
10.1 犬の場合
10.2 猫の場合
10.3 鳥の場合
10.4 人間の場合
10.5 糞尿だらけだったパリ
11 考古学・古生物学における糞
12 糞のつく地名
13 関連項目
14 脚注
15 外部リンク
概要 [編集]糞は大抵の場合において、禁忌されるべき不浄の存在として扱われる。特に衛生面から見た場合、伝染病の病原体を含んだ糞は典型的かつ危険な感染源であるし(これらが近代の戦争で、赤痢等の伝染病を蔓延させるための生物兵器として使用されたこともある)、また非常に強い臭気を放つ。
動物の糞は一般的に、草食獣などの弱い動物ほど糞の臭いは少なく、逆に肉食獣の糞は臭気が強い。これは弱い動物が臭い糞をすると、天敵を集めてしまう危険が高くなるために、臭い糞をする草食獣は淘汰された結果だともといわれているが、逆に肉食獣などの糞は、脂質やタンパク質を消化するためにさまざまな消化分泌系が発達し、より臭いが強い傾向がある。
古くから、さまざまな理由で忌み嫌われてきた糞ではあるが、近年では生物学的な循環において、これらを資源として考える向きもあり、将来的には宇宙ステーションなどの閉鎖環境において、有効に活用する手段が求められることもあり、そのための研究も広く行われている。
形 [編集]便の形は様々である。人間の場合、楕円形から棒状で、その長さは体調などによっても変化する。棒が長い場合、途中で折れることもある。水気が多い場合、外形が不確定になることもあり、それが酷い場合は下痢といわれる。このようにあまり特徴がない便を出すものにイヌ・ネコ・サル・ウシ・ウマなどがある。クマなどではより液体のような便をする。
逆に特徴のはっきりした便をするものに、ウサギやヤギ、シカなどがあり、いずれもペレット状の糞をする。ウサギは円盤状、シカは楕円形とその形にも特徴がある。草食性の昆虫も多くがペレット状の糞をする。
糞は単独で存在するとは限らず、ある程度固まって排出されることが多い。そのまとまりを糞塊(ふんかい)という。例えばカモシカは両手の掌いっぱいくらいの糞塊を作る。個々の糞ではシカとカモシカの区別は非常に困難であるが、糞塊があればそれはカモシカと判断できる。これはシカが歩きながら糞をするのに対して、カモシカは立ち止まって一気に糞をするためである。
なお、鳥類・爬虫類・昆虫の糞の中に白い粘液が混じることがあるが、これは尿である。彼らはアンモニアを尿酸の形で排出するため、糞の中にそれが区別できる。
生物学的側面から見た糞 [編集] 消化器系 [編集]人間の場合の内容物は、水分、新陳代謝によってはがれた腸内細胞、大腸菌などの腸内細菌、胆汁などの体内分泌液、食物繊維など摂取した食物のうち消化しきれなかったもの、または体内に蓄積していた毒素などで、未消化物の組成は摂取した食物により左右される。かつては子供の本などで、「大便は食べ物が消化しきれなかったかすである」という記述が多かったが、便を構成する成分のうち、食べ物の残滓はおよそ5%に過ぎない。 大半は水分(60%)が占め、次に多いのが腸壁細胞の死骸(15%〜20%)である。また、細菌類の死骸(10%〜15%)も食べ物の残滓より多く含まれる。
人間が男女に関わらず排泄する便の色は、通常時の場合は黄土色 - 茶色で、これは胆汁によるものである。人の大便の茶色のもとは胆汁中のビリルビンが腸内細菌により最終的に代謝され生成されたステルコビリンによるものである。摂取した食物の種類、体調などにより、色調の濃淡に変化を起こす。食生活も関係しており、一般に肉食など動物性タンパク質のものを多く食すると褐色がかり、反対に穀物、豆類、野菜類を多く食するとpHの関係で黄色がかる。食物繊維、炭水化物を多く摂取すると便は太く大きくなり、高カロリー、高脂肪の割に食物繊維や微量栄養素の少ないジャンクフードを食べていると、便は細くなる傾向がある。また、幼少時は括約筋の調節が利きにくいために、体格に対して便は太く形成され、年齢を重ねると括約筋の弛緩により、相対的に便は細くなる傾向がある。
臭いの元 [編集]臭いの原因としては、インドール、スカトール、硫化水素などによる物である。人間の場合、1日に平均して100〜250gほどを排出するが、稀に体調の関係で、大量に(ゆるい物が)出たり、何日も出ないこともある。日本人が人生80年の間に排泄する糞の平均量は約15トンといわれている。長期間出ないと、中毒症状を起こすこともあるので、あまりに長期間(1週間以上)出ない場合は、専門医への相談が推奨される。
口臭が腸内ガスと同じ臭いであることがある。これは便秘している腸からガスが吸収され血管内を運ばれ、肺から放出され口腔に至るためである。
糞の利用 [編集]糞は体内における酵素・細菌の働きによる変化を起こしておりさまざまな利用がなされている。
飼料・食糧としての利用 [編集]様々な生物で、食糧、あるいは栄養源として利用する場合もある。排泄物には、その動物が消化吸収できなかった成分が含まれるが、それを再吸収するために食う場合もあれば、その動物が利用できない成分を、他の動物が食う例もある。さらに、糞には食物に含まれていた成分だけでなく、その動物の腸内で添加されたり、分解によって生じた成分が含まれたりすることもあり、それが重要な意味を持つ例もある。
ウサギなどは、自分の糞を食べる。これは、繰り返し腸管を通過させるためのもので、異常な行動ではない。哺乳類の中には、子育て期間中に子供の糞を食べてしまう物もあるが、これは子供の消化能力が弱くて、未消化の分が多いこともあるが、それ以上に天敵から身を守るために、糞をできるだけ巣の周辺に残さないようにする合理的な行動である。逆に、親が子に栄養分を豊富に含む未消化の便を与える動物もある(コアラなど)。これは初乳に近い役割を果たしている。草食動物の場合は、腸内細菌の働きによって草木を消化するが、腸内細菌の発生が弱い場合は消化不良を起こす。そのような時に草食動物は好んで自分や仲間の糞を口にするものの、これらは腸内細菌の補充が目的であって、糞中の栄養を求めてのことではない。
別種の動物に利用される場合もある。実際には、野外において動物の糞は、よくほかの動物の餌になる。代表的なのは、昆虫の中で、糞虫といわれるコガネムシ類である。フンコロガシ(スカラベ)がよく知られる。
人糞が豚や犬、魚類の餌として使用される場合がある。そのために便所はそれらの生物の飼育場所に隣接して作られることがある。さらに手の込んだものでは、人の便所の下に豚小屋を、豚小屋の下の方に養魚池を造る。これなどは、自然の仕組みを巧く利用した例と言えよう。
糞は老廃物であるから、食物として直接利用される場合もあるが、さらに分解を進める微生物の働く場でもある。排出されると、すぐに細菌類や菌類がどんどん分解をはじめる。糞に生じる菌類は糞生菌と呼ばれ、古くから研究の対象となってきた。ちなみにハエのウジなどは、むしろ細菌を餌にしている可能性もある。細菌や菌類による分解が進めば、糞は土に同化してゆく。菌類の側から見ると、たとえば草食動物の糞には、その材料である植物より、はるかにチッ素の含有量が多く、基質としてはるかに有用である。
肥料としての利用 [編集]糞には、窒素・リン酸が含まれているため肥料として利用される。鶏糞、牛糞、人糞などが用いられている。
人糞 [編集]人糞を肥料として用いるのは、世界的に見ると一般的なものではなく、日本などごく一部に留まる。多くの国・民族において、人糞を人間の食料を生産する畑に投下することは忌避されてきた。例えば明治期にアイヌ民族がなかなか農業に馴染まなかったとされるが、その最大の問題は人糞を肥料に用いることであったといわれる。
人糞を肥料として用いるのは、鎌倉時代の日本が初めてであり、これがために日本の都市は他国に比べて極めて衛生的になったといわれる(そうでない場合の端的な例としては、後述の「糞尿だらけのパリ」を参照)。
江戸時代には、その人糞を出す階層により、その価値が違い、栄養状態のよい階層(最上層は江戸城)から出された人糞は、それより下の階層(最下層は罪人)が出す物より高い値段で引き取られた。江戸城から出る人糞は、葛西村が独占していた。長屋に併設された共同便所は、これらの肥料原料を効率良く収集するために設置され、ここから得られた肥料で城下町周辺部の農地は大いに肥え、町民に食糧を供給し続けた。江戸落語の中に店子が喧嘩した大家へ「二度とてめえの長屋で糞してやらねぇ!」と捨て台詞を吐く、やや分かりにくい描写があるがこういった背景を考えると分かりやすい。
明治期においても人糞は貴重な肥料であり、高値で引き取られた。そのため、学生などが下宿する場合においては、部屋を複数人以上(具体的人数はその時の取引相場で異なる)で共同で借りた場合は、部屋の借り賃が無料になることもあった。
肥料として用いる人糞は、そのまま使うと作物が根腐れするため、たいていは肥溜めに溜めて発酵させて利用する。ちなみに発酵中の物は非常に臭いが強く、さらに衛生害虫になるクロバエ類やニクバエ類、またカの中でも最も富栄養状態に適応したオオクロヤブカの発生源となるなどの問題があった。
農民が直接人糞を引き取る形態は、バキュームカーや下水道が普及した事や、前述の肥溜めの衛生上の問題もあり、昭和後期以降において廃れることになった。しかしながら肥料としての利用は、現在も下水の汚泥を醗酵処理した肥料が製造販売(自治体によっては無償提供)されている。
一方で未開な民族で行われている原始的農法の中には、便意を催したら、芋などの作物を育てている焼畑に穴を掘って、適時用便して肥料とする所もある。[要出典]
家畜糞 [編集]鶏や牛などの家畜の糞は、多くの場合、自然に放牧することによって得られる。家畜の放牧地は交代で畑として利用され、放牧地であった時の家畜の糞が、そのまま肥料となる。
放牧が乏しい今日の日本では、おがくずや藁と混ぜて、専用の発酵施設で臭気を抑えつつ、発酵させ利用する。これらの有機肥料を使った農作物は、自然回帰のブーム等により、近年の無農薬栽培や低農薬栽培などと並んで、高価な値段で出回っており、栄養豊富で味も良いと好評を博している。
目印・確認用としての利用 [編集]糞を発見・調査することによってその近辺にいる動物を知ることができる。また、その糞を分析することによってその動物がどのようなものを食べているかを知ることができる。また糞は、動物の習性によって巣から一定距離の場所にばら撒かれたり、縄張り主張のために木等に擦り付いていたり、決まった場所にあったりとさまざまであるが、これら習性を調べて応用することで、狩り等の際に効率良く対象の動物を発見できる。
また、糞はその動物の食べたものの残りかすであるから、その動物が何を食べたのかはそれを調べることで知ることが出来る。もちろん消化されたものは残らないのであるが、その未消化物からわかることも多い。例えばタヌキの糞はたいていの場合甲虫の羽根を含む。テンの糞は果実の皮や種子を含むことが多い。沖縄ではマングースの糞からオキナワトゲネズミの毛が発見され、その危険性が強く指摘された。
医療 [編集]検便で感染症・食中毒の原因菌・ウイルスや寄生虫卵、潜血など検査を現代の医療現場で行なわれる。
糞は消化器系の働きを直接に反映するから、その状態は診療においても重視されることがある。これは人間でも家畜でも同様である。外界に出た糞は時間の経過と共に変質するから、この目的のために糞を調べることを検便という。
便の性状は健康状態を反映している場合があり、日頃の観察が勧められる。色調は特に重要である。黒色の便(特にタール状のもの)は上部消化管(胃 - 十二指腸)での出血を示唆し、出血性潰瘍もしくは癌を疑うべき所見である。肉眼的に赤い血液が確認できる便(血便)は下部消化管(大腸以下)での出血によるものであることが多い。胆道閉塞の結果として胆汁の分泌量が少ないと、白っぽい便が出ることもある(その前に黄疸等の症状が出ることも多いが)。この場合は胆汁の脂肪親和作用が得られないため脂肪便となることが多い。また、ロタウィルスなどの感染症では白色の下痢が特徴である。
また便から放出される臭いも健康を知るバロメーターとなる。一般に大便の臭いは食物の残滓が腐敗して発すると思われがちだが、一緒になって放出される細菌類の排泄物によって臭いが放たれるのである。健康な便とされるものからは露骨な悪臭は発しなく、発酵臭に似た臭いが放出される。これは一般に善玉といわれるビフィズス菌や乳酸菌の代謝によって排泄される臭いである。反面、ウェルシュ菌などの悪玉菌はスカトール、メルカブタン、硫化水素など毒性のある臭いを放つ。
また、寄生虫の検査も往々にして検便によって行われる。多くの寄生虫がその卵を消化管に出し、それが便とともに排出されるためである。
民間療法 [編集]糞は、古来から漢方薬として用いられてきた。インドにおいては現代でも牛の糞尿が医薬品から石けん、シャンプー、歯磨き粉などの衛生用品など非常に幅広く使われており、牛の尿から作ったソフトドリンク「牛の水」なども存在する。[1]。
日本では馬糞に薬効があると信じられ、戦国時代には「馬糞治療」としての地位を確立していた。馬糞は傷口に塗る以外にも、直接食べるか水でといて飲む事によって鉄砲傷に効くとされた。これらは武田信玄の家臣、甘利昌忠が負傷した部下に糞便の薬を飲ませる際、嫌がる部下に自ら飲んで見せたという話が美談として有名である[2]。
また、傷の痛みが酷い時には温めた人の小便を飲ませる事もあった[3]。
明代の李時珍『本草綱目』には52巻人部の人糞、虫糞茶、黄龍湯(zh:黃龍湯)、糞清、人中黄等の糞を原料とする漢方薬が記されている。
朝鮮半島では薬が珍しく貧しかった時代、治療のために土を塗ったり、小便を飲んだり、大便を食べたりした[4]。
李氏朝鮮時代の王たちの疾病と治療法を研究したソウル大大学院医学科の金正善によると、中宗は解熱剤として「野人乾」(人糞)の水を飲んだという[5]。
朝鮮の民間療法で、嘗糞という糞を舐めることで胆汁の出方などで健康の度合いを知るものがある。これは療法というよりは父親の病気を心配する親孝行の息子の献身の事例として語られている面が多い。また、朝鮮(韓国)にはトンスルという糞を原料とした酒がある。
その他の利用 [編集]古来より糞は包囲戦の際に敵の城内に投げ込むことによって城内の衛生環境を悪化させ、疫病を発生させるという目的で用いられた。ある種の細菌兵器である。
ウシの糞を乾燥させる乾燥地帯で牧畜が行われている地域では、家畜である草食動物の未消化である植物性繊維を多く含む糞を乾燥させ燃料や壁材として利用されている。例えばインドでは牛の糞を藁などを加えて円形に乾燥させて牛糞燃料にする。また、防虫として壁や屋根に塗る。
鳥の糞が堆積し化石化してできたグアノが窒素やリン資源として大いに利用されていたが、ナウルなど一部の産地では採掘し尽くされ資源として枯渇してしまった。なお近年では海鳥由来の良質なグアノは枯渇したものの、洞窟などに密集して居住するコウモリの糞のグアノ化したものが高級肥料として「バット・グアノ」などの名称で観葉植物向けなどに利用されている。
ウグイスの糞は化粧品として利用される。これは、ここに含まれる多様な消化酵素の効果によるものとされる。
狼煙の語源は狼の糞を使用することからとされている。
象の糞には未消化の食物繊維が多く含まれていることを利用して紙が作られている。アフリカ東部に暮らすマサイ族などは、乾期のゾウの糞を元に作る象糞茶を作る。別名・サバンナティー。さらに象の糞をライオンにあたえると、獰猛なライオンが一瞬にしておとなしくなってしまう。
ライオンの糞は、草食動物が嫌う臭いを出すため、野生動物からの農作物被害を減らすために、忌避剤としての研究が行われている。実際、JR紀勢本線では鹿との接触事故が多く、動物園から譲り受けたライオンの糞を線路沿いに蒔いたところ接触事故がなくなり、絶大な効果を上げている。しかしながらライオンに接したことのない鹿がなぜライオンの糞の臭いを恐れるのかは分かっていない。
コーヒーは特定の動物(ジャコウネコの一種)が、特に出来の良いコーヒーの実を好んで食べることから、この糞に含まれている未消化のコーヒー種子を取り出したもの(コピ・ルアク)が高値で取引されている。動物の消化酵素の働きで、コーヒー自身の風味が玄妙に変化し、独特の味わいがあるという。
日本では中国の四川料理には蚊の目玉の湯 (中華料理)が珍味であるとする説が流布している。この原料は夜明砂というコウモリの糞を洗いだした漢方薬である。
糞を発酵させるとメタンガスが発生するがこのメタンガスは燃やすと発電に使用できる。現在世界中で牧場の電力を糞発電により自給自足するなどして有効活用が広がっている。
慣用句としての糞 [編集]糞は、日常的に目にするきわめて身近な存在で、さまざまな慣用句に用いられる。「糞」だけでは敬遠される場合も無くはないが慣用句としての用途は一般的になってきている。
クソッ!
強い憤りを表す慣用句で、欧米でもShit!(英語)、Scheiße!(ドイツ語)、Merde!(フランス語)、¡Mierda!(スペイン語)、Merda!(イタリア語)(意味はいずれも「クソッ!」)と、そのままの慣用句が存在している。かつては、文字通り糞を踏んでしまったような場合を指していたと思われるが、現在では自分を鼓舞する意味合いの方が強い。英語のShit!は下品とされるので、Shoot! やSheesh!など、発音が似た語をかわりに用いることがある。下記のように、スペイン語などにも同様の下品さをやわらげた表現がある。
Shit hit the fan.(糞が送風機に当たった)
旧悪などが露見し、関係者一同に被害が及ぶ事。飛び散る様子から「逃れ得ない災厄」と云う感じだが、日本の「火の粉が降り注ぐ」に相当する。
Holy shit!(直訳「聖なる糞」)
アメリカの俗語で、激しい驚きを示す。意訳すれば「何じゃ、こりゃぁぁっ!?」程度の意味。状況に応じて、「こいつはすごい!」「ありえない!」の意味に使うこともできる。
Bullshit!
英語で、「うそつけ!」という意味。相手の言ったことを信じられない場合に使われる。
¡Mierda! ¡Miércoles!
スペイン語で糞は"mierda"であり、日本語の「クソッ!」と同様に間投詞的に用いられるが、女性などはこの単語を直接口にするのを嫌い、最初のほうの発音が同じ単語である"miércoles"(水曜日)をその代わりにいうことがある。
味噌も糞も一緒くた
いくら色が似ているとはいえ、食品である味噌と汚物である糞を混ぜてしまう、非常に愚かしいことの例え(=玉石混交)。マーフィーの法則にある、「樽に一杯のワインに一滴の汚水を垂らした」後に出来上がる物と一緒である。古くは「糞味噌を混ぜる」ともいう。
なお、水洗便所の便器の開発の際、便がこびりついたものがうまく流れるかどうかの実験には、糞の代わりに味噌を使う。
下手くそ
下手を強調した表現。
くそ真面目
度を越えた真面目。(上記の下手くそ同様、強調の意味でくそを付けた物)
猫糞(ねこばば)
ネコが自分のした糞に砂をかけて隠してしまう習性から、「糞=落し物・悪事」を隠す行為を指すが、特に落し物を着服(横領)してしまう行為を指してこう呼ぶ。
シェー
1960年代に赤塚不二夫の漫画「おそ松くん」で生まれた流行語。有力な語源のひとつに、フランス語で「糞しろ」という意味のスラング、シエ (chier) が挙げられる[要出典]。
目くそ(目やに)・鼻くそ・耳くそ(耳垢)・歯くそ(歯垢)
人体からの分泌物という意味で糞という言葉が使われている。「目くそ」は表現上の問題で「目やに」と言い換えることが多いが、慣用句としての「目くそ鼻くそを笑う」(=五十歩百歩)は生きている。
~もくそもない
「~など問題外だ」や「そんなの問題にならない」等の意味で使われる。
またこれら以外にも、役職や地位・立場の接頭詞的に「くそ」を付け、侮蔑する意図で用いることがある。アメリカ英語の「fucking○○」に対応して使われる。
例
くそ坊主・くそ大名・くそ上司・くそガキなど
糞と名の付く食べ物 [編集]本来忌避されている存在であるはずの糞の名を冠した食材がある。代表的なものにはウニの中でも高級食材とされているバフンウニやエゾバフンウニ(いずれも「馬の糞」の意)などがある。
タイ王国ではトムヤムクンなどに用いられる大小さまざまな葉唐辛子が売られているが、その中でも一番小さく世界有数の辛さを誇る青唐辛子は色、形が似ていることからプリック・キー・ヌー(ねずみのうんこ)と呼ばれている、世界でも稀なケース。
奈良市では奈良公園を中心とした地域で「鹿のフン」あるいはそれに類する名称の菓子が土産物として販売されている。これは1986年に笑っていいとも!で紹介され、オレたちひょうきん族で明石家さんまによって大ブームになった吉永小百合の歌謡曲、奈良の春日野に因んだものである。テレビでのブームは去って久しく、その菓子の名の由来を知らない世代も増えたが、鹿の糞を模した形状が「ネタ」としても面白く、しかも安価で、かつある意味きわめて奈良らしい土産物であるため、修学旅行生や若年層を中心に人気があり、すっかり奈良土産として定着している。わざわざ糞に似せた食品を作って販売している例の一つである。
また沖縄の八重山地方では、「イリオモテヤマネコの運幸(ウンコ)」といった名称の菓子(チョコレート菓子)がみやげ物として販売されている。
また、直接糞の名称を使っているわけではないが、鳥取県倉吉市の銘菓に「天女のわすれもの」がある。これは「トイレからのまちづくり」を進める倉吉市で、それにあやかるように作られた。「わすれもの」とは糞のことである。
糞から「ウンコ」へ。その語源 [編集]糞を意味する語として最も古くから存在するのは「くそ」で、「くさ(臭)し」「くさ(腐)る」はその派生語であると考えられる。また、くしゃみの古語である「くさめ」もその可能性があるという(柳田國男はくしゃみをした時のまじないのことば「クソハメ(糞食らえの意)」が転じたと論じた)。
糞の別名を「うんこ」や「うんち」とも言うが、いずれも脱糞しようといきむ時の声「うん」から生まれたものであり、元々は幼児語であった。両方とも成立は新しく、「うんこ」は18世紀後半、「うんち」に至っては20世紀以降の用例しか存在しない。糞に通常語とは異なる幼児語を当て嵌める文化は普遍的に存在し、例えばフランス語ではメルドmerdeという通常語の他にカカcacaという幼児語も存在する(これにちなみ、『天空の城ラピュタ』のフランス公開では原語日本語版において「カッカ(閣下)」という言葉が頻出するのが子供たちの間で笑いを誘った)[要出典]。
当て字 [編集]「糞」を意味する「うんこ」に漢字表記は存在しないが、小説家の開高健はエッセイ『私の釣魚大全』(1969年)で、雲古(うんこ)という当て字を使用していた(同様に小便についても御叱呼(おしっこ)と表記していた)。これには「雲を眺めて古きを落とす」という意味が込められていたとされる。また落語家や寄席芸人の符丁で「クモ(=雲)」といえば「うんこ」のことを表す[要出典]。
方言 [編集]近畿地方ではババ(屎)と呼ぶが、この呼び方は「ネコババ」の語源となっている。ネコババとは、落し物を着服することを意味する。上記の猫糞を参照。また新潟県ではあっぱ、愛媛県ではポン、福島県会津ではバッコと呼ぶ。また、会津地方の方言では糞尿を漏らすことをむぐすと言い、前述とあわせるとバッコをむぐすとなる[要出典]。
その他「糞」に関する古語 [編集]排泄を意味する古語動詞は「まる」で、「くそまる(脱糞する)」「ゆまる(小便をする)」のように用いられた。おまるという語に今も残るが、長野県、愛知県では方言として現在でも使われる。子音交替によりバ行に転じた「ばる」になると、さらに多くの地方で方言として残っている。たとえば、肥筑方言の「ばりかぶる=脱糞する(なお、「かぶる」は広く九州地方で排泄を意味する語。「しかぶる」は小便を漏らす、失禁するの意)」など。「ばば」の語源にも関係があるともといわれる。
また、男児名に付く「麻呂」、「麿」、「丸」も、もとは「糞」を意味していたという説がある。これは、名にわざと醜悪なものをつけ、幼児が魔物などに魅入られず力強く成長することを祈ったものであるという[要出典]。
「うんこ」と「うんち」の違い [編集]これ以外の説もある。
固い物は「うんこ」、柔らかい物は「うんち」。また、「うんにょ」、「うんにゃ」はさらに柔らかいものとされる。他にも「うんぴ」「うんび」などという言い方も存在する[6]。
文化面から見た糞 [編集]脱糞する行為は、多くの文化圏において、非常にプライベートな部分であるため、他人の脱糞行為を伺い見ることは、羞恥心のない幼児ならともかく、成人の間では非常に稀なことである。人格形成の上で、脱糞行為は非常にデリケートな根底部分に含まれており、哲学上や心理学上における糞の扱いは、人間心理の洞察の上で、大変大きなウエイトが置かれている分野でもある。例えば公衆便所では男性用の小便器を例外として、他人に見られないように個室に仕切られているのが普通である。ただし例外として、現在の中国においては、公衆便所が個室で仕切られておらず、同時に公衆便所に入った利用者は互いの排便を見る事になる(当の中国人に言わせると、公衆浴場で日本人が互いに裸を見せ合うほうが、むしろ理解できない習慣であるとの事)。また「古代ローマ人の24時間」(Alberto Angela著)にあるように、古代ローマの公衆便所にもたくさんの穴が開いた長い石の板があるだけで、まったくプライバシーがなく、市民らは並んで腰かけて用を足しながら談笑していた。
他方で幼児にとっては糞はより親しく、笑いの対象でもあり、幼稚な下ネタの常連である。勿論大人がそれをやるのは普通には考えられないことである。蒯通が韓信のもとを離れる際、発狂したと思わせるために、彼は大便を入れた器を皆に見せて廻ったとの伝説がある。より通俗的には、漫画やアニメといったサブカルチャーメディアのうちに、こういった糞便を主題としたり、主題としないまでも決まりネタとして登場する作品も多く、その中ではソフトクリームのように円錐状にとぐろを巻いた「記号化された糞」が用いられることもある。
特殊な性的嗜好の中に、俗にスカトロと呼ばれる分野がある。日本語では「糞便愛好」や「糞尿愛好」とも云われるが、一般に忌避されている糞便に、背徳的かつ性的な興奮を感じるこれらの性的嗜好は、その実において、清潔さに対するアンチテーゼと呼ぶよりも、むしろ性的興奮に対する背徳感の微妙な変形であるとする説もある。この性的嗜好に対する分析は諸説あるため、詳しい話は割愛するとしても、これらの性的嗜好にある人は、好きな人の糞便を口にすることに、興奮を覚えるそうである。詳細については、スカトロジーの項を参照のこと。
糞は美術面でもさまざまな形で、非常に内面的な心理描写を行う上で避けて通れない所があり、糞を模した美術品や糞そのものを加工したもの、さらには芸術活動の一環として、うんこを使った創作活動すら存在する。
鳥獣に糞をかけられると言う行為は滅多にある事ではないので、中世の日本では、何らかの兆し(主に病事の記述が多い)と捉えられ、陰陽師に占わせていた事が、『吾妻鏡』内で見られる(衛生上の観点からしても病の一因である)。安貞2年(1228年)2月7日条、将軍家の衣に鳶の糞がかかった為、陰陽師に占わせたところ、病事に注意がいると伝えられたと言う記述がある(これを『吾妻鏡』内では、「鳶の怪異」としている)。また、寛喜元年(1229年)5月21日条には、犬の糞が御所常の御座の畳の上にかかった為、占わせた、と記されている。
糞に関する注意点 [編集]なお、これらの精神的な側面を持つ糞であるが、衛生面において、便秘ではないものが脱糞してすぐの物はそれほど問題はないとされているが、脱糞後1時間以上経った物や、便秘の者の糞は、有害細菌の働きによって腐敗しており、健康に悪影響を与える毒素が発生するので、食糞してはいけないといわれている。(性的な食糞は特にスカトロと呼ぶ) そもそも体内の不用物だから排泄されるのである。
糞と社会問題 [編集]糞は動物であれば、普遍的に排出する物ではあるが、これらが動物の習性により、社会問題化することがある。
犬の場合 [編集]ペットの犬の糞は、古くは往来の隅や植え込みの陰などに放置されることが多かった。しかし都市部で犬を飼う家庭が増えてくると、これらの放置された糞便が、次第に住民感情を害するようになり、有効な対応策が行政や犬を飼う人に求められるようになった。
この要望に対してフランスのパリ市では、犬に糞をさせるための場所を路上に設置し、簡易バキューム機を搭載したオートバイによる清掃隊を配置して対応しているし、イギリスのロンドン市では、公園などに飼い主が回収した糞を入れるための、専用の汚物入れを設けるなどしている。日本においては、条例により、路上など、公共性のある場所に、ゴミやタバコの吸殻と並んで、犬の糞も放置することに罰金などを設ける所も出てきている。
一方、昨今では愛犬家側にもやっと教育が浸透してきており、犬の散歩の際にはビニール袋やポケットティッシュ持参で散歩する人がだんだん増え始めたがまだ、特に道路がしっかりしていない場所や地べたの場合には放置する愛犬家も多い。犬が排泄したら、その場でティッシュをかぶせ、裏返しにした袋を手にはめて、ティッシュの上から摘んで拾い上げ、そのまま裏返した袋を元に戻して回収すれば、非常に衛生的に始末できるが、近年ではさらに糞の回収を便利にするさまざまなケア用品が発売され、中には便意を催した犬の後ろから宛がって、直接器具内に用便させる「犬用携帯トイレ」も発売されている。なお、一部の愛犬家に至っては、犬を訓練して、散歩前に用便を済まさせ、散歩中に催させない人も居るほどである。
猫の場合 [編集]猫は古くより、人間の住居に出入り自由な形で飼育されていたが、現代の住宅地においては、他人の敷地に侵入してしまったりすることもあるために、近所間の問題に発展する事例が近年増えている。
土の露出面積が減った関係上で、柔らかい土を掘り返して用便し、終わった後は土を掛けて隠すことを好むこの動物が、他人の家の花壇や、児童が遊ぶ砂場などに用便してしまい、衛生上の観点や心情的な問題から、隣人関係が悪化してしまう他、特に野良猫を大量に餌付けしてしまう人の近隣や、多くの猫を飼育している家の近所で、住民間の対立を生んでしまう事例も発生している。
また子供の遊ぶ砂場では、野良猫の持っている寄生虫(猫回虫)による被害を防止するため、児童の居ない時はビニールシートを被せたり、定期的に加熱消毒するなどの措置を行う所もあるが、中にはそれほど経費を掛けられない関係から、児童公園から砂場が消えてしまったり、クレゾール石鹸液等の薬品で殺菌しようとして、正しい用法を知らずに原液を撒いてしまい、知らずに遊んだ児童が化学火傷を負うなどの健康被害を生む事件まで発生している。またこれらの問題では「遊んだら手を洗おう」という約束事がまだ守れない幼児ほど、寄生虫などによって病気に成り易い点もあり、軋轢を深める原因となっている。
これらの問題に対して、無節操な飼育方法を見直そうという運動があり、都市部においては飼い猫は屋内で飼うように行政側が提言を行い、飼い主側に自主的な協力を呼び掛けたり、野良猫に餌を与えて養うにしても、
不快感を催させるほどに増えすぎたりしないよう去勢する
健康管理を行って伝染病や寄生虫の蔓延を防ぐ
公共の場所や他人の敷地に放置された糞を猫を世話する側が掃除する
入って来て欲しくない場所には侵入防止用の措置を行う
…といったさまざまな対応をすることで、野良猫と地域住民の共存を図る地域猫制度を推進する自治体やボランティア団体も出始めている。
鳥の場合 [編集]ハトは食料さえ豊富なら、非常によく繁殖し、また大きな群れを作ることでも知られるが、これと同時に、増えて群れた分だけまとまった場所に糞をすることでも知られている。近年では都市部で繁殖し過ぎたハトがクリプトコッカスなどの病原体を媒介もするため、衛生面において大きな社会問題となっている。
この問題に対して、都市部でのハト駆除という手もあるが、古くより平和や繁栄の象徴とされてきたハトだけに、手荒な対処方法を取れない行政側も多く、さらに問題を根深いものとしている。この問題に対しては、ハトの餌を断つことで、都市部に集中しすぎたハトの群れを分散させ、繁殖し過ぎないようにする運動が、消極的ながら推進されており、都市部ではハトに餌を与えた場合に罰金が科せられる所もある。
なお中国や欧米・中東では、良く増えるハトは古来より重要な蛋白源としても利用されてきたため、食用として捕獲する分にはそれほど前出の動物愛護問題にも絡まないため、食料資源として捕獲して実数削減に励もうという話も、一部では出るようである。
また、近年ムクドリが何千何万羽単位で大通りの街路樹をねぐらにすることによる糞害も深刻である。
原因については天敵のハヤブサや森林の減少があげられるが、大通りを走る車のヘッドライトが川の水面に似ており、本来ねぐらにしている河原周辺の林と勘違いしているのではないかという説もある。また、大通りの街路樹はヘビやカラスが近づきづらくねぐらには絶好の場所である。
フジテレビでも取り上げられたJR新松戸駅周辺のけやき通りでも深刻であり、初夏から晩秋にかけてのムクドリのシーズンでは周辺の商店の客足が遠のくという。爆竹やムクドリが警戒している時の鳴き声で驚かせる、歩道上空の枝を切るといった対策がとられているが、2005年9月現在も新松戸の空にムクドリの大群が押し寄せている。
また、もしこういった対策で追い払ったとしても、他の町に移動するだけで本質的解決になっていないという問題点もある。
公園の銅像も糞害に悩まされているものが多い中、ハトやカラスが全く寄り付かない銅像も存在することに気が付いた廣瀬幸雄はその銅像の化学成分を研究し、ヒ素の含有量が多いと鳥を忌避する効果があることを突き止めた。この研究業績に対してイグノーベル賞の2003年化学賞が授与された。
人間の場合 [編集]人間の糞は、しばしば脅迫や嫌がらせの道具として使用されることがある。創作物ではあるが、『源氏物語』の桐壺の巻で帝の寵愛を一手に受けた桐壺の更衣に対する嫌がらせとして渡殿(渡り廊下)に糞尿を撒き散らし精神的ダメージを与えられる話が記載されている。また、古事記上巻及び日本書紀第七段には、建速須佐之男命が姉の天照大神を訪ねた高天原で行った乱行のひとつとして、御殿に糞を撒き散らしたとの記載がある。現実の話ではバブル期において、地上げ屋が汚物の詰まったバキュームカーで乗り付け、汚物を撒き散らして事故だと言い張る事件が在ったとか無かったとか云う話もあるが、実際問題として、痴情絡みの怨恨で、汚物を他人の家の郵便受けに投げ込む輩は後を絶たないようである。また、2005年中頃には東京都中野区の住宅地で自らの糞を庭にて加熱し異臭を放ち続けるという事件が取り上げられて問題となっている。さらに大阪では、大手電機メーカーの元社員が通りがかりの女性に糞尿を投げつけ、傷害の容疑で逮捕された。あるいは、いわゆる特殊浴場の接客に立腹した客が後日バキュームカーで乗り付け店内に汚物を撒き散らした事件もある。2001年に起きた名古屋刑務所放水死事件も、きっかけはその受刑者による、自らの糞を投げつける行為であった。それに対して、懲罰と自らの糞で汚れた受刑者の身体の清掃のために、刑務官が放水したのである。
前出の糞と人格形成上の問題から見ても、少々興味深いこれらの事件は、実質的に精神的な被害も然る事ながら、汚損された敷地・設備の清掃にも費用が掛かり、広義の器物破損罪にも問われる行為ではある。
糞尿だらけだったパリ [編集]その昔、フランス・パリはトイレが普及しておらず、貴族(一部は除く)も庶民もおまるで用を足し、そしてその汚物を道端に毎日捨てていて、街は非常に汚かった。「Gare à l'eau!(水に気をつけて!)」と聞こえたら、窓から糞尿が降ってくるという意味であり、通行者は逃げた。王室も同じことで、ベルサイユ宮殿の庭で人々はところ構わず糞を垂れていた。当時の上流夫人のあの優雅な釣鐘形のスカートは、一説には他人の目を余り気にせずに楽に排便できるためであったとされる。
パリの状況を変えるため、1608年に国王アンリ4世が「家の窓から糞尿を夜であっても投げ捨てない」という法律を制定した。その後1677年、初代パリ警察警視総監ラ・レニーが「1ヶ月以内に街中の家の中にトイレを設置すること」という命令をトイレ業者に勧告した。しかし状況は改善されず、100年後の1777年にルイ16世は「窓からの汚物の投げ捨てを禁止する」という法令を再度制定した。
上記のようなどの法律もまったく守られず、あらゆるところに汚物が捨てられ続け、パリの街が腐敗臭から逃れたのは、19世紀半ばのナポレオン3世の時代になってからである。 現代でもパリでは、散歩中の犬の排泄物が飼い主によって回収されずにそのまま放置されることが多い。これに対しては専門の清掃職員が早朝、バキューム形式の掃除機で回収して回っている。
考古学・古生物学における糞 [編集]考古学や古生物学においては、糞が化石化した糞石(coprolite、コプロライト、糞化石)が人間や恐竜などの古生物の食性を示す資料となっており、糞石に含まれる残留物や寄生虫、細菌類などから食性をはじめとしたさまざまなことが調べられている。
また、考古学においてはトイレ遺構のように、遺跡のトイレ跡から得られる残留物が、当時の生活を推察する資料ともなっている。
糞のつく地名 [編集]国内には糞と名の付く地名がある。この糞は屑、あるいは屎と置き換えてもよい。つまり、ある状態のものが、あちこちに散らばっている状況を示す。
金糞岳…滋賀県長浜市にある。[1]
星の糞遺跡…静岡県御前崎市にある。
星糞峠…長野県。黒曜石の露頭があり、雨が降って地表に露出した黒曜石の破片を「空の星が落とした糞」とみなしたためこの名がある。
糞谷(クソンド)…大阪府南河内郡千早赤阪村にある。楠木正成が戦闘時に糞尿をばらまいたとされる。
関連項目 [編集] ウィキメディア・コモンズには、糞に関連するメディアがあります。
糞生菌
新陳代謝
消化
腸
寄生虫
大腸菌
便秘
嘗糞
下痢
排泄
スカトロジー(糞便学)
狼煙
屁
浣腸
失禁
糞尿/屎尿
下水道
浄化槽
宿便
天津罪
みんなうんち:五味太郎作・絵による日本の絵本
うんちしたのはだれよ!:ドイツの絵本
うんこさん-ツイてる人にしか見えない妖精-:日本のテレビアニメ。登場人物がすべて“うんこ”という設定。
カラドリオス
ホムンクルス
うんこマーク
脚注 [編集]1.^ “「ウシ排泄物で薬も開発、応用製品研究が活発 インド」”. AFPBB News. (2010年3月5日). http://www.afpbb.com/article/economy/2705730/5443742 2011年7月29日閲覧。
2.^ “甘利昌忠”. 文化用語の基礎知識. http://www.wdic.org/w/CUL/%E7%94%98%E5%88%A9%E6%98%8C%E5%BF%A0 2011年8月21日閲覧。
3.^ “戦国時代の舞台裏―ここが一番おもしろい!”. 歴史の謎研究会. http://www.amazon.co.jp/%E6%88%A6%E5%9B%BD%E6%99%82%E4%BB%A3%E3%81%AE%E8%88%9E%E5%8F%B0%E8%A3%8F%E2%80%95%E3%81%93%E3%81%93%E3%81%8C%E4%B8%80%E7%95%AA%E3%81%8A%E3%82%82%E3%81%97%E3%82%8D%E3%81%84-%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E3%81%AE%E8%AC%8E%E7%A0%94%E7%A9%B6%E4%BC%9A/dp/4413008596 2011年8月21日閲覧。
4.^ <span title="“똥술”">“똥술” (韓国語). 경남일보(慶南日報) (2007年10月15日). 2009年8月8日閲覧。慶南警察庁警務課長カン・ソンジュのコラム
5.^ “「世宗大王は肉食がお好き…肥満に糖尿病」”. 東亜日報. (2005年8月22日). http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2005082232258 2009年8月8日閲覧。
6.^ 「うんぴ・うんにょ・うんち・うんご―うんこのえほん」(村上八千世著、ISBN 978-4593593521)
外部リンク [編集]腸内細菌の全体像をつかみ、予防医学に役立てる
「http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=糞&oldid=45074784」から取得
カテゴリ: 動物学農学人類学排泄老廃物廃棄物隠しカテゴリ: 出典を必要とする記事/2007年6月-9月出典を必要とする記述のある記事/2012年1月出典を必要とする記述のある記事/2007年4月-6月出典を必要とする記述のある記事/2012年2月個人用ツール
アカウント作成ログイン名前空間
ページノート変種表示
閲覧編集履歴表示操作
検索
案内
メインページ
コミュニティ・ポータル
最近の出来事
新しいページ
最近の更新
おまかせ表示
練習用ページ
アップロード (ウィキメディア・コモンズ)
ヘルプヘルプ
井戸端
お知らせ
バグの報告
寄付
ウィキペディアに関するお問い合わせ
ツールボックスリンク元関連ページの更新状況ファイルをアップロード特別ページ印刷用バージョンこの版への固定リンクページ情報このページを引用
他言語版Afrikaans
Alemannisch
العربية
Aymar aru
Žemaitėška
Беларуская
Български
Brezhoneg
Bosanski
Català
Cebuano
Česky
Cymraeg
Dansk
Deutsch
English
Esperanto
Español
Eesti
Euskara
فارسی
Suomi
Français
Frysk
Gàidhlig
Galego
Avañe'ẽ
עברית
हिन्दी
Hrvatski
Magyar
Bahasa Indonesia
Ido
Íslenska
Italiano
ᐃᓄᒃᑎᑐᑦ/inuktitut
한국어
Ripoarisch
Кыргызча
Latina
Lietuvių
Latviešu
Malagasy
Македонски
മലയാളം
मराठी
Bahasa Melayu
မြန်မာဘာသာ
नेपाली
Nederlands
Norsk (nynorsk)
Norsk (bokmål)
Polski
Português
Runa Simi
Română
Русский
Sicilianu
Srpskohrvatski / српскохрватски
Simple English
Slovenčina
Slovenščina
ChiShona
Српски / srpski
Basa Sunda
Svenska
தமிழ்
ไทย
Tagalog
Türkçe
Українська
اردو
Tiếng Việt
Walon
ייִדיש
中文
粵語
最終更新 2012年11月20日 (火) 09:18 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
テキストはクリエイティブ・コモンズ 表示-継承ライセンスの下で利用可能です。追加の条件が適用される場合があります。詳細は利用規約を参照してください。