2013年11月 アーカイブ
2013年11月26日 21時19分47秒 (Tue)
【裁判】部屋中に注意の張り紙36歳おば...
身長190センチの被告の背中が法廷では小さく見えた。平成25年元日、京都府城陽市の住宅街にある中華料理店から 82歳のおばあさんが病院に運び込まれ、4日後死亡した。祖母を殴り死なせたとして傷害致死の罪に問われたのは、孫の中でも特におばあちゃん子で、長年ほぼ1人で面倒をみていたという孫の男(36)だった。前年夏頃から認知症の症状が出ていたという祖母。言って聞かせれば分かると部屋中を注意の張り紙だらけにしていた孫。なぜ悲劇は起きたのか。
取材を続けると、決して人ごととは思えない重い現実があった。
法廷記録などによると、おばあの異変に周囲が気づき始めたのは、24年夏ごろだ。
食事や排泄(はいせつ)などにはまだ大きな問題はなかったが、たばこの火の不始末でボヤ騒ぎになったり、 処方された睡眠薬を飲み過ぎて入院したりするなどのトラブルを度々起こすようになった。
被告はそのたびに注意していたというが、おばあは言いつけをすぐに忘れてしまう。
被告は次第にいらだちを募らせるようになり、11月初旬には初めて手をあげた。
公判では、2人が暮らしていた部屋の写真が検察から証拠として提出され、法廷内の大型モニターに映し出された。
『火を使うな』『薬は1日1回』『灰皿には水を入れる』…。
台所や寝室の至る所に、大きな文字が書かれた紙が張り出されていた。被告がおばあのために張ったものだった。
事件の引き金は、たばこだった。
12月30日朝、たばこの吸い殻が仏壇の線香立ての中に入っていたことに腹を立てた被告は、おばあに説教を始めた。
おばあは「なんで吸い殻が(線香立てに)置いてあるか分からん」と言い返した。
被告は、おばあのこめかみ付近を平手で殴った。身長148センチ、体重28キロのおばあが床に倒れると、怒鳴りながら体を起こして座り直させ、今度は顔面を殴った。投げつけた枕が裂け、なかのそば殻が飛び散って、ようやくわれに返った。そば殻を片付けるため、「あっちに行って」というと、おばあは自分で這(は)ってその場を離れたという。
その後、床に横になったまま動かなくなったおばあは激しいいびきをかき、飲まず食わずで眠り続けた。
異変に気づいた叔母らが救急車を呼んだのは、25年元日のことだ。しかし、おばあは目を覚ますことなく、1月4日、急性硬膜下血腫で亡くなった。
7日に開かれた判決公判で後藤真知子裁判長は、「親族らの助けが得られないまま被害者の世話をほぼ1人で引き受け、 度々問題行動を起こす被害者の世話をするのに精神的な余裕を失って犯行に及んでいる。被告人のみを責めるのは酷な側面もある」と一定の理解を示した。
しかし、「無抵抗の被害者に一方的に暴行を加えた犯行は悪質」「犯行後に被害者の異常に気付いたにもかかわらず、すみやかに救急要請せず放置しており、犯行後の情状もよくない」などとして、懲役3年(求刑懲役5年)の実刑判決を言い渡した。
被告は地裁の判決を不服として、大阪高裁に18日付で控訴した。
10月から京都総局に赴任し司法担当になった私は、判決後、初めて事件現場を訪ねた。私の勝手な予想に反し、中華料理店は営業を続けていた。
休憩中だった被告の父親が少し話をしてくれた。保釈された後、被告は、これまでのように中華料理店を手伝い、近くに住む母方の祖母の面倒も見ているのだという。
11月17日には、同居している母親(86)を殴ったとして、京都市上京区の自称画家の男(52)が逮捕された。母親は暴行を受けた後、死亡した。男は、京都府警の調べに対し「認知症の母親と2人暮らしで介護していた」と話しているという。
今年6月に厚労省研究班が発表した統計によると、65歳以上の高齢者のうち、平成24年時点で認知症の人は約462万人に上る。また、認知症になる可能性 がある軽度認知障害(MCI)の高齢者も約400万人いると推計されている。65歳以上の実に4人に1人が、認知症とその予備軍になる計算だ。
事件にまで発展する事例は氷山の一角にすぎず、今や日本のあちこちで孤立し、悲鳴を挙げる高齢者や家族の姿があるはずだ。
離れて暮らす私の祖父母も両親も、いつまで元気でいられるか、だれにも保証はできない。今、私にできることはなんだろう。
「これからこういうことは増えていくと思いますよ」。淡々とそう語った被告の父親の言葉が、何度も何度も頭を巡った。
「店を辞めようかとも思ったけど、それだと(被告が)行くとこなくなってしまうでしょ…」
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/131126/waf13112607000002-n1.htm
2013年11月20日 17時48分13秒 (Wed)
「ペコロスの母に会いに行く」
長崎在住の漫画家・岡野祐一氏のエッセイ漫画を映画化した「ペコロスの母に会いに行く」(森﨑東監督)が、16日から全国で上映されている。
深刻な社会問題と捉えられがちな介護や認知症を喜劇として描き、癒しと感動を与えた同作品は、「介護喜劇映画」という新しいジャンルを生ん だ。認知症の老母、みつえを介護する主人公ゆういちの、「ボケるとも、悪か事ばかりじゃなかかもしれん」という呟きは、多くの人々に希望と勇気を与えそうだ。
厚労省の発表によると、高齢者の要介護者等数は急速に増加しており、65歳以上の要介護者と要支援者の人数は、2010年度末で約506万人、 01年度末に比べ約207万人増加している。また厚労省研究班(代表者・朝田隆筑波大教授)の調査によると、全国の65歳以上の高齢者の認知症有病者は 10年時点で推計439万人。介護サービスのみならず、地域ぐるみでの理解と支援が必須といわれている。

離婚して故郷の長崎に戻った団塊世代のサラリーマン、ゆういち。ちいさな玉ねぎ“ペコロス”のようなハゲ頭を光らせながら、漫画を描いたり、音楽活動をし ている。彼は、父の死をきっかけに認知症を発症した母の面倒を見ていた。やがてゆういちの手に負えなくなった母を、断腸の思いで介護施設に預ける事に。苦 労した子供時代や夫との生活となど、過去へと意識がさかのぼっている母の様子を見て、ゆういちの胸にある思いが去来する。
※現在、サッポロファクトリーで絶賛上映中です!
(詳しくはこちらをクリック)
2013年11月20日 11時06分52秒 (Wed)
パロちゃんが1割負担でレンタル!(岡山市の場合ですが)
岡山市は、介護保険の適用を受ける福祉機器とほぼ同じ条件で、最新の介護ロボットなどを貸し出す「介護機器貸与モデル事業」の対象機器を発表した。対象機 器には、アザラシ型のメンタルコミットロボットや、人工筋によって握る動作を支援する機器などが含まれている。
↑岡山市の「介護機器貸与モデル事業」の対象となった「パロ」
モデル事業の対象となったのは、▽触れたり話し掛けたりすると、鳴き声を上げたり、体を動かしたりする機能を持ち、BPSD(認知症の周辺症状)の緩和 効果などが期待できるメンタルコミットロボット「パロ」▽要介護者の心拍数や呼吸の状態などについて、インターネットを通じて遠隔地の家族らに伝える「お だやかタイム」▽空気圧ゴムの人工筋によって、手の筋力が衰えた人の握る行為を支援する「パワーアシストグローブ」―の3種類。全国のメーカーから公募が あった25種類の機器の中から選ばれた。各機器の貸与料金の利用者負担は、介護保険の適用商品と同様、1割となっており、「1か月で1800円から3000円の負担が必要」(新病院・保健福祉政策推進課)。最終的には、それぞれの機種で月に100人程度の利用者を見込んでいるという。
同市では、来年中にも各機種について導入の効果を検証。利用者のBPSDの緩和や日常生活自立度の改善、介護者の負担の軽減などの効果があったことが確 認できた機種については、2015年4月に予定されている介護報酬改定のタイミングで、保険適用の対象とするよう国に働き掛ける方針だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131119-00000000-cbn-soci
2013年11月19日 13時43分43秒 (Tue)
パーキンソン病、将来はiPS細胞で根治可能に
全国パーキンソン病友の会県支部(大原孝司支部長)が主催。手足が震えたり、動作が鈍くなったりするパーキンソン病は、脳の神経細胞が減り、運動の指令を 伝える化学物質「ドーパミン」を十分作れなくなることが原因とされる。症状を抑える薬などはあるが、根本的な治療法はない。
フォーラムでは、最初にいずみの病院(高知市)の清家真人・脳神経センター長が、脳に電気刺激を与えることで症状を和らげる手術について解説。「従来の手術に比べ、まひの可能性が低い」と紹介した。
高橋教授は、7月に厚労省が目の難病に対するiPS細胞の臨床研究を世界で初めて許可したことに触れながら、「iPS細胞でドーパミンの神経細胞を生成 し、移植することで根本的な治療も将来的には可能」と説明。
現在は動物実験の段階だが、「少しでも早く臨床研究を始められるようにしたい」と話した。
来場者との質疑応答では、「iPS細胞を利用した治療は高額になるのでは」といった声が上がり、高橋教授は「技術開発や保険適用などで、医療費を抑えられ るよう努力している」と応じた。
その上で、「iPS細胞を使って病気のメカニズムを解明し、新薬開発にも役立てたい」と力説した。
(2013年11月18日 読売新聞)
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