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ショパン練習曲の謎(決して読んではいけません)

「読むな」と言う文字を見てついついクリックしてしまったあなた、
今からでも遅くはありません。直ちにこのページから離れましょう。
つまんないですよ。

なぜなら

このページの内容は以下の通りだからです。
 
“ショパン 練習曲の謎  作 七田英明
《ショパンの練習曲変イ長調作品10の10の版による差異を解明する》
ショパンの練習曲作品10の10の最後の一部(第69、71小節)は
版によって異なる発想記号が付いています。
そこでこんな話を作ってみました。
作り話ですから全く真実に基づいていません!“
 

これでもまだ読む気ですか?
 

まあ良いでしょう、どうぞ御勝手に

 
ー ここは1832年頃のパリのあるアパルトマン。ショパンが借りている一室 ー

ショパン「あーあ、やっと終わった、いくら生活の為とは言え、お金持ちのお嬢さんに
ピアノを教えるのは一苦労だ、何せわがままだからな。連中ときたら、
ろくに練習もしないくせに、すぐに『こんなの弾けない』と言い出す。
しかしへたな事を言うとパリじゅうに悪い噂が広がるからな、
気を使って話すのも一苦労だ」
―と言ってショパンはソファにすわる。―
ショパン「やれやれ、今夜はサロンコンサートの予定も無いし、
久しぶりに早く寝るとするか」
―その時電話が鳴った。―
ショパン「はいショパンです」
デュランド楽譜出版社社長「ショパンさんですか?こちらデュランド楽譜出版社
シャンゼリゼ通り店です」
ショパン「はいはい、いつも大変お世話になっております」
社長「先日お送り頂いたエチュード12曲の件でお話が有るのですが…」
ショパン「ああ、ご覧頂けましたか。で、どうでした?」
社長「ええ、大体OKなんですが、ただ変イ長調の曲だけがちょっと…」
ショパン「ほう、何か問題でも?」
社長「はい、ショパンさん この曲だけは、アーティキュレーションも
ダイナミックスも、殆ど書き込んでいらっしゃいませんよね?」
ショパン「はい、そう言う物は、通常即興的に加える装飾音と同じで、
元来ピアニストが自分で工夫すべき事ですからね、人によっても違うし、
また同じ人でも日によって変わるのが普通ですから。
ヨーロッパには優れたピアニストが大勢居る、私は彼らに敬意を表す意味も
含めて敢えてあまり書き込まなかったのです」
社長「ええ確かにおっしゃる通りなんですが、実は先日あるお嬢さんが
うちへいらっしゃいまして、
バッハを正しく勉強したいとおっしゃいますので、ヘンレ版の原典版を薦めたのです。
しかし楽譜を見るや否や『何この楽譜、スラーもスタッカートもピアノも
クレッシェンド何にも書いて無いじゃない、どう弾けば良いのか分かんない、
こんなのいらない』と言って結局ブライトコップフ版をお買いになりました」
ショパン「なるほど、でも新自由社版はどうなんですか?
指使いが細かく書いてありますよ、
特に手の小さなお嬢さんにはうってつけだと思いますが?
それにフランス一丁寧な内容の出版社だと皆異口同音に言っているじゃありませんか」
社長「確かにね、しかしあの版は『校訂者が音楽を分かってない』と
専門家の間ではさんざんな評判なんです。ですから新自由社版は
頭の悪そうなお客が来た時にだけ売りつける様にしてます」
ショパン「ハハハ、分かりました。でも書き込み過ぎたりすると
苦情が来たりしませんか?」
社長「大丈夫ですよ。未だかつて書き込み過ぎだとツイッタ―に
我が社の楽譜の悪口を書いた人など一人たりとも居ません。
ショパンさんもご存じの通り、楽譜にどう書いてあろうと、
一流のピアニストであれば自分の考えを優先するのが常識ですからね。
それと、出版に際しては作品番号だけじゃ殺風景なんで
曲名をつけても良いですか?ハ短調の曲なんか迫力が有って格好いいですね!
『革命』なんていかがですか?
この曲を曲集の一番最後に置けばすっごく目立って良いと思いますが」
ショパン「『革命』!良いですね!なんだかそんな感じだ。
でもどうやって思いついたのですか」
社長「ほら以前私にワルシャワがロシア軍によって陥落した時の辛かった思いを、
話して下さいましたよね。その事を思い出して付けたのです」
ショパン「そりゃあ心外だなあ、フランス革命の様に市民が自由と共和制を
獲得したのならともかく、それじゃあ私の祖国ポーランドを否定して、
ロシアの態度を擁護している
みたいじゃありませんか?第一あれは『革命』では無いでしょう」
社長「お怒りはごもっとも、しかしどうか誤解なさらないで、
単に私にお話下さったのが
曲名をつけるアイデアのきっかけになったと言うだけで、
イデオロギー等は一切関係有りません。楽譜にも曲名以外解説などは
載せませんから」
ショパン「わかりました、納得しましょう。他には?」
社長「変ト長調の曲を『黒鍵』にしようと思います」
ショパン「『黒鍵?』確かにあの曲の右手は殆ど黒鍵を弾くように書きましたが、
それだと単に事実を伝えるだけで、曲想とは全く関係有りませんね、
そんな曲名で良いのですか?」
社長「大丈夫ですよ、曲名ってニックネームの様な物ですから、
その曲を聴いた時曲名のイメージがわけば成功なんです」
ショパン「なるほど、それは同感です、他には有りませんか、ホ長調の曲はどうです?
私は今回の12曲の中では一番気に入っているのですが…」
社長「うーん色々考えたのですが、この2つ位しか思いつきませんね。まあでも12曲中
2曲しか曲名が有りませんが、『黒鍵』を5番目位に置けば何とか格好はつきますよ」
ショパン「分かりました。今回はそれで行きましょう」
社長「じゃあ今からFAXでゲラを12曲分全部送りますので、校正のついでに
変イ長調の曲にはもう少し色々と書き込んで下さい、
見た目で全体の3分の2くらい埋まっている感じになれば、十分です。
それとね、申し訳ないのですが、もうネットに出版の広告出しちゃいましたんで、
早めにお願いしたいのですよ、あさっての朝一番に返送して頂くって事で
よろしいですか。」  
ショパン「分かりました。やりましょう」
―ショパンは電話を切るとー
ショパン「てやんでぃ そんな事より綴じた楽譜を出版しろってんだ!」
(注意  現在のデュランド版は綴じられています。
決して悪口ではありません!デュランド版最高!世界一!)
―そしてすぐに楽譜が送られて来た。早速ショパンは校正に取りかかる。
しかし変イ長調エチュードの校正においてショパンは一つ見落としてしまった。
アーティキュレーションやダイナミックスを書き込む事に気を取られてしまい、
出版社が犯した単純なミス、即ち" legatissimo"と"leggierissimo"
(曲の最後の方です)を取り違えて
互いに逆の場所に印刷してしまった事に気がつかなかったのである。
この二つの単語は綴りが似ているため出版社が
あべこべにしてしまったと思われるが、
ショパンもこの時同じ理由で見過ごしてしまったのであろうか、
ともかく間違いは訂正されないままになってしまった。―
 
ー 後日デュランド楽譜出版社 ー

デュランド社 社員「店長、どうでした、この間の電話?」
社長「ああ、無事に校正は済んだよ。
しかしショパンさんも今時音楽ソフトも使えないんだから嫌になる。
PDFに変換してインターネットで送ってくれりゃあ、簡単なんだけど、
何せ未だに手書きだからな、ピアノソロの曲が多いから良い様なものの、
室内楽を出版するのでパート譜もと来た日にゃ 
手間がかかってしょうがねえってなもんだ。
ファックスがあるのがせめてもの救いかな」
社員「まあまあ、いいじゃないですか、うちは ショパンと言う、
有名ピアニスト兼作曲家を抱えているおかげで潤ってるんですから」
社長「そうだな、もうぐちを言うのはやめよう」
社員「店長、この楽譜どうします」 
社長「何だそれは?」
社員「えーっと、ショパンさんの作品10の練習曲のご本人による校正ですね」
社長「ああ あれはもうとっくに出版したし、本人にも第1刷を見てもらって
了解済みだから捨てて良いよ」
社員「じゃあこちらで適当に処分しときますね」
―これで捨てられてしまったのであろう、現在の我々には真相は
分からなくなってしまった。―
 
ー 月日は流れ1838年マジョルカ島 ー

ージョルジュ・サンドとショパンの会話  作品10の第10曲について話している。ー
ジョルジュ・サンド「それで、後になってその間違いに気がついたんでしょう?
訂正しなかったの?」
ショパン「うん、その後忙しくてね、つい今までやらずじまいさ」
サンド「まあ、それで構わないの?」
ショパン「いずれ出版社に話すつもりなんだが、
放っておくのも一興かなとも思ってね!」
サンド「ええ?それどう言う意味?」
ショパン「世の中にいる音楽関係者の中には
プロや専門家を自称するタイプが結構多い、
しかし連中ときたら、ろくに作曲もできないくせにしたり顔で話す。
ごく一部を除いてそんな連中ばっかりだ。
まあ今はやっている曲をうまく褒めれば世間が納得するからだろうが、
評価の定まった先人の曲については受け売りと結果論を
自分の言葉で言い換えただけ、
ややもすると作品の本質の解明が見当違いで
あらぬ方向に行ってしまう事さえ有る。
しかし彼らを非難する本音を公共の場で言ってしまったら、
僕も二度とパリへ戻れないかも知れない。
それでね、一部の人が言っている様に、もし『人は死ぬと肉体は朽ち果てるが
魂は永遠に生き続ける』ので有れば、後の時代の音楽家が、自筆譜と出版譜とで
" legatissimo"と"leggierissimo"の場所が入れ替わっているのを
どう説明するのか、見届けてやろうと思っているのさ、」
サンド「ふーん、それで?」
ショパン「それに以前誰のお嬢さんだったか、僕のホ長調エチュードをどうしても
弾きたいと言うので、この曲は難しいからお嬢様には無理ですと断ったんだが、
あとで母親がやって来て、時間がかかっても良いから、是非ともホ長調エチュードを
レッスンし欲しいと頼まれてしまったんだ。
それで苦肉の策で中間部をカットしても良いと言ったのだよ」
サンド「まあ、でもそれじゃあ同じ事を二回繰り返すだけの曲になっちゃうじゃない」
ショパン「うん、そうなんだ。しかも僕はその事を彼女の楽譜に書き込んでしまった。
だから その楽譜を見て後世の学者あたりが、『この曲の中間部をカットしても
全く構わないと言うフレデリック・ショパンの考えの一端が伺える』なんて
馬鹿げた事を平気で大まじめに言いだすんじゃないかと思ってね」
サンド「でもカットして弾いたら曲の構成が変と言うか、物足りなくなるのは、
聴けばすぐ分かるんじゃない?」
ショパン「その通り!でもね 頭でっかちな連中は、研究ばかりで、
現実的な曲の流れや構成等を考えない。
つまり素直に音楽そのものを感じる事をすっかり忘れてしまっている。
これは何年経っても、もしかすると何百年経っても変わらないんじゃないかな。
だからこの2曲に関する間抜けな連中の議論をそばで聞くのはきっと楽しいよ」
サンド「まあフレデリック!それで良いの?明らかに解釈が間違ってるのよ」
ショパン「大丈夫、その程度の事で作品の芸術的価値が損なわれる程
僕の曲はヤワじゃない。逆にむしろそんなパズルみたいな疑問を残す事で、
彼らの議論の対象となり僕の曲がいつまでも話題になって、
長く語り継がれるのさ。
ほら日本で有名な「あしたのジョー」って漫画  君も知ってるだろう.。
あの漫画の一番最後 矢吹丈は死んだのかどうか、
いつまでたっても議論してるじゃないか。
あれだって同じ事。結論を出さずにしておいた方が良い。
原作者だって本当はどうでもいい事なのさ。
サンド「へえ、そんな物なの、やっぱりあなたって天才なのかしら、
理解できる様な できない様な…」
ショパン「所で君も自分の名前を永遠に歴史に残したいと思っているのかい」
サンド「ええ… まあ そうだけど、まさか私にも同じ事をしろって言うの」
ショパン「違う 違う。 男性との遍歴の事を丸坊主にして誤ればいいのさ
確実に歴史に残るよ」
サンド「まあそれって日本だけの風習でしょ、世界に通用する訳が無いじゃない!
第一私は悪い事をしてはいないわ。本当に何言ってるの!あんたって ばかなの!」


ショパンが「ばか」と罵られたところで終わりにしました

フレデリック・ショパン 素晴らしい作曲家ですね!私も好きです。
しかしショパンがもし癌を克服し、ベートーヴェンの様に聴力を失ったにも拘わらず、
絶対音感を頼りに作曲した事実があれば、NHKに取り上げてもらって
もっと一般的に有名になれた事でしょう。残念!!!

さて最後まで読んで下さった方の為に、ここで読解力テストを行います。
 
設問1  男性遍歴が多い事で知られ、ショパンとのマジョルカ島への逃避行が有名な
19世紀フランスの女流作家の名前を次の中から選べ。
 
1.ハムサンド
2.カツサンド
3.ツナサンド
4.玉子サンド
5.ジョルジュ・サンド
6.桂三度
7.仏の顔も三度
(ヒント 7 は草花の名前ではありません。)
 

正解 5  あたりまえじゃ!
 

設問2

イエス・キリストが日本に来た事がある と主張する人がいるそうですが、
実はショパンも日本に来た事があるらしい。
その時の印象が作品の中に表されているそうである。
もちろん日本では江戸時代末期
ではどの曲か何を表しているか分かるかな?


では 分からない人の為に

ヒント1
その曲は隅田川の花火大会を表しています。


これでも分からない人の為に


ヒント2
練習曲 作品25の第11番 俗に「木枯らしのエチュード」として
知られている曲にその印象を表した部分が出て来る。
では答えが分かった人は僕にメールを送って説明してね!

 




あれえ  全部読んじゃいましたか?
 
これでおしまい。
 
このページの全体または一部の無断掲載及び転載を禁じますが。
私の名前を表示し、私のホームページのURLを紹介して下されば
掲載して構いません。ただしその時は私のメールアドレスに前もってお知らせ下さい。

七田 英明

2013年4月13日
2020年8月10日 追加


 
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