楽天市場
[無料でホームページを作成] [通報・削除依頼]

僕の御主人さま


 (あ、ごしゅじんさまだ!)

 子供の僕は大人の猫ほど嗅覚はすぐれていないけれど、ごしゅじんさまの気配だけはすぐに分かった。
 嬉しくて飛び跳ねると、かなちゃんが僕を睨みつける。
 

 (どうして…?)

 「裕人!」

 「佳奈…」

 「えらいでしょ?私ちゃんと雑種猫の面倒見てたのよ!」

 「お前なぁ…雑種雑種って、血統なんざ関係ねーだろ。
 ユキは可愛いし、大人しいし、俺によくなつくし…それで十分じゃねぇか」

 「何言ってんの!?そんなの血統書つきのほうがいいにきまってるじゃない!
 ちゃんとペットショップの人に選んでもらったほうが…」

 「…血統ばっかり言ってるお前には、さぞ俺は面白おかしくうつるんだろうな」

 「な…そ、それは違っ…」

 「とにかく、俺はお前とヨリを戻す気はねーから」


 ごしゅじんさま、イライラしているみたい。
 あぜんとして立ち尽くしたままのかなちゃんを置いて、僕を抱き上げると他の荷物もまとめて、大学を出た。

 朝歩いてきた道を戻り、それが家路につくのだとわかると僕は嬉しくてごしゅじんさまに体を摺り寄せた。


 (ごしゅじんさま…悲しそうな顔、してるの…?)


 僕がにんげんだったら、声をかけてあげられるのに。
 僕がにんげんだったら、慰めてあげられるのに。
 僕はすごく、無力だ。


 「ユキ…お前は、血なんて関係ないって思うよな?」

 (血って…なぁに?)

 「生まれがどんなのでもさ…俺は俺だし、ユキはユキだよな」


 僕には、ごしゅじんさまが言いたい意味の血は分からないけれど…ごしゅじんさまの意見に同意するように、手をぺろりと舐めた。
 ごしゅじんさまは最初驚いたような顔をして…すぐににっこりと笑ってくれたんだ。


 「お前、まるで人間の言葉がわかるみたいだな」

 (わかるよ…僕、ちゃんとごしゅじんさまの言ってることわかるよ!)

 「可愛いなぁ…ユキ、もうすぐアパートだからまたしばらく黙っていられるか?」

 (うん!)


 ごしゅじんさまの台詞に一声鳴くと、僕はごしゅじんさまのバッグの中にもぐりこんだ。
 ごしゅじんさまが再び歩き出した気配がして、アパートの中に入り、階段を上って、部屋に着いたみたい。

プロフィール

プロフィール画像
name
ほむら だよ!

他のサイトでは
焔とかろばたほむらって名乗ってます。
sex


生物学上はね。
でも精神的には男だから!攻めだから!
blood type
Aだお
birthday
1993/05/27
address
日本のどこか
works
高校生
introduse myself
イタイくらいの腐女子さんですっ!
周りにも腐女子隠してませんorz

銀魂、復活、脱色、ぬら孫、等々ジャンプ作品を愛してます。
二次創作は別サイトでしてますvv
link
焔のBL部屋

こちらをメインに活動中
http://pksp.jp/monge527
QRコード
携帯用QRコード
アクセス数
ページビュー数